JPH09160278A - 電子写真用光透過性被記録材及びこれを用いた加熱定着方法 - Google Patents

電子写真用光透過性被記録材及びこれを用いた加熱定着方法

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JPH09160278A
JPH09160278A JP34573195A JP34573195A JPH09160278A JP H09160278 A JPH09160278 A JP H09160278A JP 34573195 A JP34573195 A JP 34573195A JP 34573195 A JP34573195 A JP 34573195A JP H09160278 A JPH09160278 A JP H09160278A
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Hiroyuki Ogino
博幸 荻野
Yoshi Toshida
嘉 土志田
Takehiko Oi
毅彦 大井
Naoki Kushida
直樹 串田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 OHPに用いた際に、投影されたカラー画像
が、中間色調部分においもグレーがかることがなく、良
好な色調再現性を有し、且つ画像定着時において定着手
段の表面への貼り付きのないトナー受容層を有する透明
性に優れた電子写真用光透過性被記録材、及びそれを用
いたトナー画像の加熱定着方法の提供。 【解決手段】 光透過性の基体及び該基体上に形成され
たトナー受容層を有する電子写真用光透過性被記録材で
あって、トナー受容層がガラス転移温度70℃以下の熱
可塑性樹脂と離型剤とを含み、且つ該トナー受容層の剥
離強さが、JISK 6887に記載の四フッ化エチレ
ン樹脂テープとの150℃における180度剥離強さ
で、0.1[N/25mm]以下であることを特徴とす
る電子写真用光透過性被記録材及びこれを用いたトナー
画像の加熱定着方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トナー画像を形成
するための電子写真用光透過性被記録材及び該被記録材
にトナー画像を形成する加熱定着方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、一般的なフルカラー画像形成方法
では、感光ドラムの感光体を均一に帯電し、先ず、原稿
のマゼンタ画像信号にて変調されたレーザー光により画
像露光を行って感光ドラム上に静電潜像を形成し、マゼ
ンタ現像器により該静電潜像の現像を行い、感光ドラム
上にマゼンタトナー画像を形成し、この感光ドラムに現
像されたマゼンタトナーを、転写帯電器によって搬送さ
れてきた被記録材上に転写し、マゼンタ画像を形成す
る。次に、上記の現像・転写を行った後の感光ドラム
は、除電用帯電器で除電され、クリーニングされた後、
再び一次帯電器によって帯電され、上記と同様にして、
感光ドラム上のシアントナー画像の形成、及び前記のマ
ゼンタトナー画像が転写されている被記録材上へのシア
ントナー画像の転写を行い、更に、イエロー色、ブラッ
ク色と順次同様に行って、4色のトナー画像を被記録材
上に転写する。更に、該4色のトナー画像が形成された
被記録材を定着ローラー等の定着手段により、熱及び圧
力の作用で定着してフルカラー画像を形成する。
【0003】近年、この様な画像形成装置は、単に一般
に言うオリジナル原稿を複写するための事務処理用複写
機だけにとどまらず、コンピュータの出力装置としての
プリンター、或いは個人向けのパーソナルコピーという
分野で使われ始めている。又、この様なレーザービーム
プリンターに代表される分野以外にも、基本エンジンを
応用した普通紙ファックスへの展開も急激に発展をとげ
つつある。そのため、上記したような画像形成装置で
は、より小型・軽量、そしてより高速・高画質・高信頼
性が追究されてきており、機械は種々の点で、よりシン
プルな要素で構成される様になってきている。その結
果、トナーに要求される性能もより高度になり、トナー
の性能向上が達成されなければ、より優れた機械が成り
立たなくなってきている。
【0004】又、近年多様な複写のニーズに伴い、カラ
ー複写に対する需要も急増しており、オリジナルカラー
画像をより忠実に複写するため、更に一層の高画質及び
高解像度等が望まれている。これらの観点から、カラー
の画像形成方法に使用されるトナーでは、熱を印加した
際の溶融性及び混色性がよいことが必要であり、軟化点
が低く、且つ溶融温度の低いシャープメルト性の高いト
ナーが要望される。この様なシャープメルト性が高いト
ナーを使用することによって、複写物の色再現範囲を広
めることが出来、原稿像に忠実なカラーコピーを得るこ
とが出来る。しかしながら、この様なシャープメルト性
の高いカラートナーは、一般に定着ローラーとの親和性
が高く、定着ローラーにオフセットし易い傾向にある。
特に、カラー画像形成装置における定着手段の場合に
は、被記録材上に、マゼンタ、シアン、イエロー及びブ
ラックと複数層のトナー層が形成される為、トナー層厚
の増大から更にオフセットが発生し易い傾向にある。
【0005】従来より、定着ローラーからのトナーの離
型性を向上させる為、例えば、定着ローラー表面をトナ
ーに対して離型性の優れた材料(例えば、シリコーンゴ
ムやフッ素系樹脂等)で形成し、更にその表面を、オフ
セット防止及びローラー表面の疲労を防止するために、
シリコーンオイル、フッ素オイルの如き離型性の高い液
体の薄膜で被覆することが行われている。この方法は、
トナーのオフセットを防止する点では極めて有効である
が、オフセット防止用液体を供給するための装置が必要
となり定着装置が複雑になると共に、この塗布されたオ
イルが定着ローラーを構成している層間の剥離を引き起
こし、結果的に定着ローラーの短寿命化を促進するとい
う問題が生じる。
【0006】一方、近年の多様な複写のニーズに伴い、
被記録材として、各種の紙類やコーティング紙、プラス
チックフィルム等が用いられる。中でもプレゼンテーシ
ョン用として、オーバーヘッドプロジェクター(OH
P)を利用するためのOHPシートの必要性が注目され
ている。特に、OHPシートにおいては、紙と異なりオ
イル吸収能力が低い為、上記の手法で用いたオイルが被
記録材の表面に付着してしまい、この結果、得られる複
写OHPシートはオイル塗布によるべた付き感が避けら
れず、画像の品質低下を招いていた。又、シリコーンオ
イル等が熱により蒸発して機内を汚染したり、更には、
回収オイルの処理等の問題を発生する可能性もある。従
って、上記の問題を解決した画像定着時にオイル塗布を
必要としない定着システムの確立、及びそれを達成する
為の新規なトナーの開発にかかる期待は大なるものがあ
る。
【0007】上記の課題に対し、ワックスの如き離型剤
を含有したトナーが、特開昭61−273554号公報
等に開示されている。ワックスが含有されているトナー
では、低温で溶融するワックスによりトナー中の熱伝導
性が向上し、その結果、低温定着が可能となる。更に好
ましいことには、定着時に融解したワックスが離型剤と
しても働く為、定着ローラーにオイルの如き離型剤を塗
布することなく、高温オフセットを防止することが可能
である。
【0008】一方、乾式現像方式を有する電子写真方式
を用いて透明なラミネートフィルム上にカラートナー画
像又はフルカラートナー画像を形成し、OHP装置を用
いてこれらの画像を投影した場合に、フィルム上のフル
カラー画像は十分な発色性を示しているにもかかわら
ず、投影画像が全体にグレーがかった色調を示すものと
なり、色調再現範囲が非常に狭いものとなるという現象
が生じている。この現象は、平滑なラミネートフィルム
上に形成された未定着のトナー画像が、定着時の加熱に
よって十分流動されず粒状性を保有しているため投影時
に入射光が散乱され、スクリーン上に陰影を形成する結
果、生じる。特に、画像濃度が低い中間色調部分におい
て、再現されるべきカラー色調が灰色となってしまうと
いう現象が生じる。
【0009】これに対し、普通紙の如き被記録材上に形
成されたトナー画像を目視する場合には、定着されたト
ナー画像に照射された光の反射画像を目視している為、
トナー表面に多少の粒状性が残っていても画質への影響
は少ない。しかし、OHP装置の様に、透過光でトナー
画像を観察またはスクリーンに投影する場合には、トナ
ー粒子に起因する残留形状が明白であると光の散乱によ
り透光性が悪化して色調が灰色がかってしまう。従っ
て、OHP装置に用いられる被記録材は、カラー画像定
着後のトナーの粒状性を減少させ、透光性を向上させる
効果を持つものであることが要求される。定着後のトナ
ーの粒状性を減少させ、透光性を向上させる手段として
は、特開平2−263642号公報及び特開平7−19
9515号公報に記載されている様に、トナー粒子を定
着時の熱と圧力によりトナー受容層中に埋没させる手法
が用いられている。このとき、トナー受容層に定着時の
熱と圧力により十分に可塑化しない樹脂を用いると、ト
ナー粒子の受容層に対する侵入が極めて少なくなり、投
影画像がグレーの色調を示す様になる。
【0010】しかしながら、ここで挙げたOHPシート
では、トナー中に離型剤としてワックスを含有させ、定
着ローラーの表面にオイルの如き離型剤を塗布する必要
のない、オイルレス定着プロセスについては考慮されて
はいない。その為、上記の様なトナーを、上記で挙げた
OHPシートに、特に画像面積比率が5%程度の少ない
トナー画像を加熱定着した場合には、トナーに含有され
ているワックスの離型剤としての作用によりトナー画像
部においては耐オフセット性は良好であるものの、トナ
ー画像の形成されていない部分ではワックスの離型剤と
しての作用が不足し、熱可塑性樹脂よりなるトナー受容
層が定着ローラーに張り付くという現象が発生し易い。
従って、上記トナーを使用するオイルレス定着プロセス
に適合した被記録材の改良が望まれる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
の如き問題点を解決した電子写真用光透過性被記録材及
びそれを用いた加熱定着方法を提供することにある。即
ち、オーバーヘッドプロジェクター(OHP)に用いた
際に、投影されたカラー画像が、特に画像濃度が低い中
間色調部分においてもグレーがかることがなく、良好な
色調再現性を有するカラー画像またはフルカラー画像と
なる電子写真用光透過性被記録材、及びそれを用いたト
ナー画像の加熱定着方法を提供することにある。又、本
発明の目的は、画像定着時において定着手段の表面への
貼り付きのないトナー受容層を有する電子写真用光透過
性被記録材、及びそれを用いたトナー画像の加熱定着方
法を提供することにある。更に、本発明の目的は、透明
性に優れ品質のよいカラーまたはフルカラーのトランス
ペアレンシーシートの得られる電子写真用光透過性被記
録材、及びそれを用いたトナー画像の加熱定着方法を提
供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、下記の本
発明によって達成される。即ち、本発明は、光透過性の
基体及び該基体上に形成されたトナー受容層を有する電
子写真用光透過性被記録材であって、トナー受容層がガ
ラス転移温度70℃以下の熱可塑性樹脂と離型剤とを含
み、且つ該トナー受容層の剥離強さが、JIS K 6
887に記載の四フッ化エチレン樹脂テープとの150
℃における180度剥離強さで、0.1[N/25m
m]以下であることを特徴とする電子写真用光透過性被
記録材及びこれを用いたトナー画像の加熱定着方法であ
る。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、発明の実施の形態を挙げ
て、本発明をより詳細に説明する。本発明者らは、上記
従来技術の問題点を解決すべく鋭意検討の結果、ガラス
転移温度が70℃以下の熱可塑性樹脂と離型剤とを含む
トナー受容層を有する電子写真用光透過性被記録材にお
いては、画像の定着手段である定着ローラーの表面にフ
ッ素系樹脂が使用されている場合には、低温では該定着
ローラーへのトナー受容層の貼り付きを生じることはな
いが、150〜200℃の高温になると、トナー受容層
に含まれる熱可塑性樹脂の粘着性により定着ローラーへ
の被記録材の貼り付きが発生し易くなることに鑑み、こ
の現象を防止する為には、被記録材のトナー受容層が、
四フッ化エチレン樹脂等のフッ素系樹脂との高温時にお
ける粘着性を小さくすればよく、この為にはトナー受容
層のフッ素系樹脂に対する剥離強度を特定の値に制御す
ればよいことを知見して本発明に至った。即ち、本発明
者らは、従来の様に、別途オイルを定着手段に多量に供
給することなく、定着手段の表面に対して貼り付くこと
なく、定着手段から光透過性被記録材が良好に排出され
る様にするためには、該被記録材のトナー受容層と、フ
ッ素樹脂の一つである四フッ化エチレン樹脂テープとの
150℃における180度剥離強さを、0.1[N/2
5mm]以下、更に再現性よく安定に排出させるには、
0.04[N/25mm]以下とするのがより好ましい
ことを見いだした。
【0014】尚、本発明においては、上記の様に光透過
性被記録材のトナー受容層の高温時におけるフッ素系樹
脂に対する粘着性を制御するための値として、JIS
K6887に記載の四フッ化エチレン樹脂テープをトナ
ー受容層に接着させるフッ素樹脂として用いたが、本発
明の光透過性被記録材は特にこの四フッ化エチレン樹脂
テープを定着手段の表面に貼った場合のみ効果が発現す
るものではなく、例えば、PFA及びFEP等の他のフ
ッ素系樹脂テープを用いた場合においても、JIS K
6887に記載の方法に準拠して測定した180度剥
離強さが同様な値を示し、且つ光透過性被記録材が定着
手段から良好に排出されることを見いだした。
【0015】更に、本発明においては、高温時における
トナー受容層中の熱可塑性樹脂の粘着性を低減し、トナ
ー受容層のJIS K 6887に記載の四フッ化エチ
レン樹脂テープとの150℃における180度剥離強さ
を小さくするため、トナー受容層中に熱可塑性樹脂の他
に、シリコーンオイルやフッ素系オイル等のオイル或い
はワックスの如き離型剤を含有させる。
【0016】本発明で用いられる離型剤としては、例え
ば、オイル系の離型剤としてはシリコーンオイルやフッ
素系オイル等のオイル及びこれらの変性物が挙げられ、
ワックス系ではカルナバワックス、マイクロクリスタリ
ンワックス及びこれらの変性物が挙げられる。オイル系
の離型剤においては、熱可塑性樹脂と上記のオイル系離
型剤を混合した溶液を塗工すると、オイルがトナー受容
層の表面に移行し薄層を形成し、トナー受容層内部では
低濃度となって、トナー受容層の表面で離型効果を発現
する。このときのオイル添加量は、熱可塑性樹脂に対し
て、好ましくは0.01〜5重量%、更に好ましくは
0.5〜2重量%の範囲とするのが有効である。即ち、
0.01重量%を下回ると離型効果が不十分となり、5
重量%を超えると光透過性被記録材の表面がべた付き、
更にはトナーの定着性に影響を及ぼす為、好ましくな
い。
【0017】ワックス系の離型剤については、一般にワ
ックスは有機溶剤に溶解しにくい為、水系の分散液を調
製し、熱可塑性樹脂の分散液と混合した分散液を塗工
し、トナー受容層を形成するのが好ましい。こうして形
成されたトナー受容層では、ワックスの微粒子が樹脂中
に分散して表面に多く存在すると考えられ、定着時の熱
により含有させたワックスが溶融して離型効果を発現す
る。このときのワックス添加量は、熱可塑性樹脂に対し
て、0.01〜30重量%、好ましくは0.1〜30重
量%の範囲とするのが有効である。即ち、0.01重量
%を下回ると、ワックスの添加による離型効果が不十分
であり、30重量%を超えるとワックスの析出により被
記録材の透明性が低下してしまい好ましくない。
【0018】次に、上記の様な構成を有する本発明の光
透過性被記録材の一例を図1を用いて説明する。図1に
おいて、Aは被記録材の基材層としての光透過性の樹脂
製ベースフィルムを示し、Bは光透過性のトナー受容層
を示す。ベースフィルムAは、熱定着または熱圧定着時
の加熱によって著しい熱変形を起こさない程度の耐熱性
を有する必要がある。本発明で用いられるベースフィル
ムAとしては、その熱変形温度が、ASTM D684
に記載されている4.6kg/cm2の測定条件で、好
ましくは145℃以上、より好ましくは150℃以上で
あるものが好ましい。本発明で用いられるベースフィル
ムAは、より具体的には、上記の測定条件で145℃以
上の熱変形温度を有し、且つ最高使用温度が100℃以
上の耐熱性を有する樹脂、例えば、ポリエチレンテレフ
タレート(PET)、ポリエステル、ポリアミドまたは
ポリイミドが挙げられる。これらの中でも、ポリエチレ
ンテレフタレートが耐熱性及び透明性の点で特に好まし
い。
【0019】上記の様な材料からなるベースフィルムA
の厚さは、画像定着時の加熱によってフィルムが柔らか
くなった時にもシワが発生しない程度の厚みが必要であ
り、例えば、ポリエチレンテレフタレートの場合には5
0μm以上あればよい。又、光透過性のフィルムであっ
ても厚みが増大すると透光率が低下する為、ベースフィ
ルムAの厚さは、好ましくは50〜300μm、より好
ましくは70〜200μm、更に好ましくは100〜1
50μm程度のものを用いるのが好ましい。
【0020】本発明の光透過性被記録材では、上記の様
な基材層A上に、熱可塑性樹脂と離型剤とを含むトナー
受容層Bが形成されている。本発明において、トナー受
容層Bを形成する方法としては、有機溶剤に溶解或いは
水溶液や水分散したトナー受容層Bの形成材料からなる
塗工液を、バーコート法、ディップ法、スプレー法、及
びスピンコート法等の塗工方法で光透過性のベースフィ
ルムAの表面に塗布し、常温或いは加熱して乾燥する方
法が挙げられる。更に、基材層である耐熱性樹脂フィル
ムAとトナー受容層Bとの密着性を改良する目的で、プ
ラズマ処理、コロナ放電処理の如き表面処理を行うこと
や、耐熱性樹脂フィルムAとトナー受容層Bとの間に易
接着層を形成することも好ましい。ここで、易接着層と
して用いることのできる樹脂としては、例えば、ポリエ
ステル樹脂、アクリル酸エステル樹脂、メタアクリル酸
エステル樹脂、スチレン−アクリル酸エステル共重合
体、スチレン−メタアクリル酸エステル共重合体等の樹
脂が挙げられる。
【0021】本発明の光透過性被記録材を構成する透明
なトナー受容層Bは、ガラス転移温度70℃以下の熱可
塑性樹脂と離型剤とを含むが、この際に使用される熱可
塑性樹脂は特に限定されるものではないが、例えば、ポ
リエステル系、アクリル系、スチレン系、ゴム系、塩化
ビニル系、酢酸ビニル系樹脂等の種々の熱可塑性樹脂が
挙げられる。これら熱可塑性樹脂のガラス転移温度(T
g)はDSCにより測定され、70℃以下、好ましくは
0〜70℃、より好ましくは20〜70℃の範囲のもの
が好ましい。熱可塑性樹脂のガラス転移温度が0℃を下
回ると、被記録材の画像定着手段表面に対する貼り付き
が顕著になると共に被記録材の保存性が不十分となり好
ましくなく、70℃を超えると、トナー粒子をトナー受
容層中に埋没させてトナーの粒状性を減少させる効果が
損なわれてしまい好ましくない。
【0022】本発明においては、ガラス転移温度(T
g)のDSCの測定を、測定原理から高精度の内熱式入
力補償型の示差走査熱量計で測定した。この様な測定装
置としては、例えば、パーキンエルマー社製のDSC−
7を利用することが出来る。測定方法は、ASTM D
3418−82に準じて行なった。本発明においては、
5〜20mg、好ましくは10mgの測定試料を精秤
し、これをアルミパンに入れ、リファレンスとして空の
アルミパンを用い、昇温速度10℃/minで窒素雰囲
気下で、−100℃〜200℃まで昇温して測定した。
本発明では、この昇温過程で、ベースラインのシフト前
後の各ベースラインを互いの方向に外挿し、その中間点
の線と示差熱曲線との交点をTgとした。
【0023】又、本発明で使用される熱可塑性樹脂の分
子量としては、GPC(ゲルパーミエーションクロマト
グラフィー)で測定された数平均分子量が、トナーを構
成している樹脂との相溶性にもよるが、3千〜50万、
より好ましくは5千〜20万の範囲にあるものが有効で
ある。即ち、分子量が3千より小さいと、画像定着手段
の表面に対する貼り付きが顕著になり、50万よりも大
きいと、トナー粒子をトナー受容層に埋没させてトナー
の粒状性を減少させる効果が損なわれてしまい好ましく
ない。
【0024】本発明において、熱可塑性樹脂の数平均分
子量の測定に使用するGPC測定は、GPC−150C
(ウォーターズ社製)により次の条件で測定した。即
ち、40℃のヒートチャンバー中でカラムを安定化さ
せ、この温度におけるカラムに溶媒としてTHF(テト
ラヒドロフラン)を毎分1mlの流速で流し、試料濃度
として0.05〜0.6重量%に調製した樹脂のTHF
試料溶液を50〜200μl注入して測定する。そし
て、試料の有する分子量分布を、数種の単分散ポリスチ
レン標準試料により作成された検量線の対数値とカウン
ト数との関係から求め、分子量を算出する。検量線作成
用の標準ポリスチレン試料としては、市販の東ソー製の
標準ポリスチレンを用い、分子量が6×102、2.1
×103、4×103、1.75×104、5.1×1
4、1.1×105、3.9×105、8.6×105
2×106、4.48×106のものを使用した。検出器
はRI(屈折率)検出器を用い、カラムは東ソー製のT
SKgel G1000H、G2000H、G3000
Hの組合せを使用した。
【0025】本発明の光透過性被記録材を構成するトナ
ー受容層Bには、上記の成分の他に高級アルコール等の
造膜助剤を添加することもできる。造膜助剤は、トナー
受容層の成膜性の向上のみならず定着時のトナー受容層
の可塑化を促す為、画像性に対する良好な効果も期待で
きる。又、トナー受容層Bの厚さとしては、定着される
べきトナーの粒径によって最適な厚みは変わるが、2〜
30μm、好ましくは3〜15μmとするのが好まし
い。トナー受容層Bの最適な厚みは、透光性や画像ボケ
等によっても制限されるが、トナー受容層には屈曲性が
あるので、例え厚くなっても画像のひび割れを生じる心
配はない。
【0026】上記の様な構成材料によって作製されるト
ナー受容層Bは、このままでは表面抵抗率が1016Ω/
□台と高い為、トナー受容層B中に帯電防止剤を混合さ
せるか又は塗布して、トナーの転写に適した領域である
107〜1013Ω/□に調整するのが好ましい。尚、表
面抵抗率の測定はJIS K 6911に準拠して測定
する。本発明においては、アドバンテスト社製のR83
40A及びR12702Aを用いて電圧100Vで測定
した。この際に使用する帯電防止剤は、従来公知のもの
をいずれも使用することができるが、例えば、四級アン
モニウム塩系化合物、ピリジニウム塩系化合物、ホスホ
ニウム塩系化合物、アルキルベタイン系化合物、アルキ
ルイミダゾリン系化合物、アルキルアラニン系化合物、
ポリオキシエチレン型非イオン系化合物、多価アルコー
ル型非イオン系化合物、ポリビニルベンジル型カチオン
やポリアクリル酸型カチオン等の導電性樹脂、SnO2
やSnO2−Sb等の金属酸化物超微粒子をバインダー
樹脂中に分散したもの等が挙げられる。これらの帯電防
止剤は、トナー受容層形成時の塗布溶液中に混合して同
時に塗布するか、トナー受容層形成後、上記の帯電防止
剤をアルコール等に溶解した溶液を塗布して形成するの
が好ましい。
【0027】上記の様な構成材料からなる本発明の電子
写真用光透過性被記録材は、光透過性が、OHPシート
としての全光線透過率が少なくとも80%以上、好まし
くは85%以上であり、且つヘイズが少なくとも10以
下、好ましくは7以下であることが好ましい。本発明に
おける透明性の測定は、JIS K−7105に準拠し
て行われる。本発明の光透過性被記録材は、本発明の効
果を有効に発現させる上では、特に、シリコーンオイル
の如き離型剤を別途画像定着手段に供給しない電子写真
方式に、又は非常に供給量の少ない電子写真方式に適用
するのが好ましいが、この様な電子写真方式のみに限ら
れるものではなく、従来のトナーを使用したすべての電
子写真方式に、本発明の電子写真用光透過性被記録材を
適用することが可能である。
【0028】次に、上記の様な本発明の電子写真用光透
過性被記録材を使用することを特徴とする本発明のトナ
ー画像の加熱定着方法について説明する。図2は、本発
明の加熱定着方法に用いられる加熱定着装置の一例を示
す概略図である。図2中、1は定着ローラー2及び加圧
ローラー3を有する加熱定着手段である。定着ローラー
2と加圧ローラー3とは互いに所定の圧力を持って圧接
されており、未定着のトナー画像6を有する被記録材5
は、この定着ローラー2と加圧ローラー3との間を通過
することによって、被記録材5に熱及び圧力が付与され
て未定着のトナー画像6は被記録材5上に定着され、こ
の結果、トナー画像7が形成される。尚、定着ローラー
2には、ハロゲンヒーターの如き加熱手段4が内部に設
けられている。
【0029】定着ローラー2の表面は、四フッ化エチレ
ン樹脂(PTFE)、ペルフルオロアルコキシフッ素樹
脂(PFA)又はフッ化エチレン−プロピレン共重合体
(FEP)の如きフッ素系樹脂によって構成されてい
る。
【0030】一方、フィルム加熱方式の加熱装置は、他
の加熱装置として知られている熱ローラー方式・熱板方
式・ベルト加熱方式・フラッシュ加熱方式・オープン加
熱方式等の加熱装置ないしは画像加熱定着装置との対比
において、下記に挙げる利点があり効果的なものであ
る。 (1)フィルム加熱方式の加熱装置では、加熱体とし
て、低熱容量の線状加熱体をフィルム状の薄膜とした低
熱容量のものを用いることができる為、省電力化・ウェ
イトタイム短縮化(クイックスタート性)が可能にな
り、又、本機内の昇温を抑えることも出来る。 (2)フィルム加熱方式の加熱装置にあっては、定着点
と分離点とを別に設定できるため、オフセットを有効に
防止することが出来る。その他、他の方式装置の種々の
欠点を解決できる。
【0031】図3に、上記の様な特徴を有するフィルム
加熱方式の加熱装置(画像加熱定着装置)の概略図を示
した。図3中、203は支持体に固定支持された加熱体
(セラミックヒータ)であるが、この加熱体203に耐
熱性フィルム(定着フィルム)201を加圧回転体とし
ての加圧ローラー202で密着させて摺動搬送させる。
そして、耐熱性フィルム201を挟んで加熱体203と
加圧ローラー202とで形成される圧接ニップ部(定着
ニップ部)Nの耐熱性フィルム201と加圧ローラー2
02との間に、被加熱材としての画像を定着すべき被記
録材Pを導入し、耐熱性フィルム201と共に圧接ニッ
プ部Nを挟持されながら搬送させることによって、加熱
体203の熱を耐熱性フィルム201を介して被記録材
Pの表面に付与して、被記録材P上の未定着顕画像(ト
ナー画像)Tを被記録材P面に加熱定着させる。圧接ニ
ップ部Nを通過した被記録材Pは、フィルム201の面
から分離されて、図の左方へと搬送される。耐熱性フィ
ルム201に当接されている204はフェルト状のパッ
ドであり、図3に示した装置では、該パッド204によ
り耐熱性フィルム201に別途オイルが供給されてい
る。
【0032】本発明においては、上記の様な構成を有す
る画像定着装置においては、別途シリコーンオイルの如
き離型剤を供給しないことが、定着後の被記録材のベタ
ツキ防止の点で好ましい。しかし、定着後の被記録材の
ベタツキが問題にならない程度の量の離型剤であれば、
定着手段と、被記録材上にある未定着のトナー画像との
間の定着部に離型剤を供給しながら加熱定着することも
可能である。離型剤の供給は、具体的には、図2に示し
た加熱装置では定着ローラー2の表面に図示しないオイ
ルパッドの如き塗布部材で、図3に示した加熱装置では
204で示したオイルパッドの如き塗布部材に、夫々シ
リコーンオイルの如き離型剤を含浸させることによって
行われる。又、この定着部に別途供給する離型剤の量と
しては、被記録材上に塗布される離型剤の塗布量が、好
ましくは0.04mg/枚(A4サイズ)以下、より好
ましくは、0.02mg/枚(A4サイズ)以下となる
ようにするのが好ましい。以上の様な本発明の定着方法
は、複写機、プリンター及びFAX等のトナーを用いて
画像を形成する画像形成装置の定着装置に適用すること
ができる。
【0033】
【実施例】以下、実施例及び比較例を挙げて本発明を更
に具体的に説明する。実施例1 約100μm厚のPET基材層上に、ポリエステル樹脂
(数平均分子量:15,000、Tg:67℃)100
部、シリコーンオイル(商品名:ペインタッド29、ダ
ウコーニング製)1部、トルエン200部及びメチルエ
チルケトン200部からなる塗工液をバーコート法によ
り乾燥膜厚が約12μmとなる様に塗布し、110℃で
10分間乾燥して、トナー受容層を形成した。更に、上
記で形成したトナー受容層の表面に、PQ−50B(総
研化学製)及びイソプロピルアルコールからなる固形分
濃度約2%の塗工液を塗布及び乾燥して、表面抵抗率が
約1010Ω/□となる様に調整して本実施例の光透過性
被記録材(電子写真用OHPシート)を得た。
【0034】実施例2〜5 トナー受容層の組成を、夫々表1に示した様に代えた以
外は実施例1と同様にして本発明の光透過性被記録材
(電子写真用OHPシート)を得た。但し、実施例5に
ついてはトナー受容層の厚みを1μmとした。実施例6 トナー受容層を形成する為の塗工液として、水系ポリエ
ステルエマルジョン(数平均分子量:16,500、T
g:20℃)96部と水系カルナバワックスエマルジョ
ン4部及び蒸留水からなる固形分濃度約20%の塗工液
を使用した以外は実施例1と同様にして、約100μm
厚のPET基材層上に乾燥膜厚が約12μmのトナー受
容層を有する本実施例の光透過性被記録材(電子写真用
OHPシート)を得た。実施例7 トナー受容層の組成を表1の様に代えた以外は実施例6
と同様にして、本実施例の光透過性被記録材(電子写真
用OHPシート)を得た。
【0035】比較例1〜3 トナー受容層の組成を表1の様に代えた以外は実施例1
と同様にして、比較例の光透過性被記録材(電子写真用
OHPシート)を得た。比較例4 トナー受容層の組成を表1の様に代えた以外は実施例6
と同様にして、比較例の光透過性被記録材(電子写真用
OHPシート)を得た。
【0036】上記の実施例1〜7及び比較例で1〜4で
作製したOHPシートを、夫々幅25mmの短冊状サン
プルに加工し、トナー受容層側の面と、JIS K 6
887に記載の厚さ50μmの四フッ化エチレン樹脂テ
ープとを重ねて、両者表面温度を150℃に設定したゴ
ムローラーにより約28kg/cm2の圧力、30mm
/secの速度でラミネートした。その後、直ちに新東
科学社製のHEDIDON−14DRに取り付けた15
0℃の加熱装置上に固定して、10分間放置後、300
mm/minの速度で180度剥離強さ試験を行い、得
られた結果を表1に示した。
【0037】表1:熱可塑性樹脂及び離型剤の種類(実
施例1〜7、比較例1〜4)
【0038】[評価]上記実施例及び比較例で得られた
光透過性被記録材について、下記の方法により、トナー
画像を定着させて得られたた画像についての評価と、光
透過性被記録材の特性についての評価をそれぞれ行っ
た。その結果を、表2に示した。
【0039】(1)画像評価 (1−1)トナーの製造 ・スチレン−ブチルアクリレート−ジビニルベンゼン共重合体 100部 ・ポリオレフィンワックス(融点100℃) 5部 ・C.I.ピグメントイエロー 17 4.5部 ・ジ−tert−ブチルサリチル酸金属酸化物 3部 上記材料を混合した後、2軸混練押し出し機によって溶
融混練した後冷却し、気流式粉砕機で粉砕し、風力分級
機により分級して重量平均粒径約8.5μmの黄色粉末
トナーを得た。該トナー100部に対して、ネガ帯電性
コロイダルシリカ0.8部を外添し、イエロートナーを
得た。
【0040】(1−2)画出し 上記(1−1)で得られたイエロートナー100重量部
に対して、BET法による比表面積が200m2/gで
ある疎水性シリカ0.7重量部を外添した。このトナー
7重量部に対し、スチレン−メタクリル酸メチル共重合
体で表面被覆したCu−Zn−Fe系フェライトキャリ
ア93重量部を混合して二成分系現像剤とした。実施例
及び比較例で得られた光透過性被記録材上に、上記の現
像剤を用い、市販のフルカラー複写機(CLC−50
0、キヤノン製) の改造機を使用して、温度23℃/湿
度65%RHの環境下で、現像コントラスト320Vで
現像転写し、未定着イエロートナー画像を定着した。定
着手段としては、図2に示した構成の定着ローラーの表
面がフッ素系樹脂の外部定着機(オイル塗布機能なし)
を用い、定着温度170℃、定着スピード30mm/s
ecでイエロー画像を加熱定着した。この得られたイエ
ローカラー画像を有する各光透過性被記録材を、OHP
に用いてスクリーン上にイエローカラー画像を投影し、
官能評価で中間画像濃度部分の色調再現性をよいものか
ら順次○、△、×とし、3段階評価を行なった。ここ
で、中間画像濃度部分とは、得られたイエロートナー画
像をマクベス反射濃度計RD−1255により、Xer
ox 4024 DP paper上で測定したイエロ
ー濃度が0.2〜1.5の範囲の部分を示す。
【0041】(2)定着ローラーに対する離型性 図2に示した定着ローラーの表面がフッ素系樹脂である
外部定着機(オイル塗布機能なし)により、定着温度1
70℃、定着スピード30mm/secの条件で、トナ
ー画像が形成されていない光透過性被記録材を各10枚
ずつ通過させて評価した。即ち、実施例及び比較例で作
製したOHPシートを通過させ、貼り付くことなく通過
した場合を◎、最初の部分が僅かに貼り付き気味だが約
10gfの圧力でローラーへ押しつけた接触分離爪の使
用で問題なく通過した場合を○、同様に接触分離爪を使
用しても貼り付きが強く良好に排出されなかったものを
×として評価した。
【0042】(3)透明性 ヘイズメータ(日本電色社製、1001DP型)によ
り、全透過率85%以上のものを○とし、80%以上8
5%未満のものを△とし、80%未満のものを×として
評価した。
【0043】表2:評価結果
【0044】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明によれば、定
着時の加熱定着手段の表面に光透過性被記録材が貼り付
くことがなく、又、オーバーヘッドプロジェクター(O
HP)に用いた際に、投影画像、特に画像濃度が低い中
間色調部分においてもトナー画像がグレーがかることが
なく、良好な色調再現性を有するカラー画像又はフルカ
ラー画像が得られる電子写真用光透過性被記録材、及び
トナー画像の加熱定着方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光透過性被記録材の一例を示す概略断
面図である。
【図2】本発明において使用する加熱定着手段の一例を
示す概略図である。
【図3】本発明において使用する加熱定着手段の別の一
例を示す概略図である。
【符号の説明】
1:加熱定着手段 2:定着ローラー 3:加圧ローラー 4:加熱手段 5:被記録材 6:未定着トナー画像 7:定着されたトナー画像 A:基材層(ベースフィルム) B:トナー受容層 P:被記録材 T:トナー 201:耐熱性フィルム 202:加圧ローラー 203:加熱体 204:オイルパッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 串田 直樹 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光透過性の基体及び該基体上に形成され
    たトナー受容層を有する電子写真用光透過性被記録材で
    あって、トナー受容層がガラス転移温度70℃以下の熱
    可塑性樹脂と離型剤とを含み、且つ該トナー受容層の剥
    離強さが、JIS K 6887に記載の四フッ化エチ
    レン樹脂テープとの150℃における180度剥離強さ
    で、0.1[N/25mm]以下であることを特徴とす
    る電子写真用光透過性被記録材。
  2. 【請求項2】 離型剤がシリコーン系オイル又はフッ素
    系オイルであり、且つその添加量が熱可塑性樹脂に対し
    て0.01〜5重量%である請求項1に記載の電子写真
    用光透過性被記録材。
  3. 【請求項3】 離型剤がワックスであり、その添加量が
    熱可塑性樹脂に対して0.1〜30重量%である請求項
    1に記載の電子写真用光透過性被記録材。
  4. 【請求項4】 トナー受容層の厚みが2〜30μmであ
    る請求項1に記載の電子写真用光透過性被記録材。
  5. 【請求項5】 トナー受容層の剥離強さが0.04[N
    /25mm]以下である請求項1に記載の電子写真用光
    透過性被記録材。
  6. 【請求項6】 光透過性被記録材に形成されたトナー画
    像を加熱定着手段の熱と圧力の作用で光透過性被記録材
    上に定着する加熱定着方法において、光透過性被記録材
    が請求項1に記載の電子写真用光透過性被記録材である
    ことを特徴とする加熱定着方法。
  7. 【請求項7】 別途オイルを供給することのない加熱定
    着手段を用いる請求項6に記載の加熱定着方法。
  8. 【請求項8】 加熱定着手段が、別途オイルを用いる加
    熱定着手段であって、該加熱定着手段によって光透過性
    被記録材の表面にオイルが0.04mg/枚(A4サイ
    ズ)以下の塗布量で塗布される請求項6に記載の加熱定
    着方法。
JP34573195A 1995-12-08 1995-12-08 電子写真用光透過性被記録材及びこれを用いた加熱定着方法 Pending JPH09160278A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6312789B1 (en) 1998-01-28 2001-11-06 Dai Nippon Printing Co., Ltd. Recording sheet and process for thermally fixing toner image formed thereon
WO2021183378A1 (en) * 2020-03-13 2021-09-16 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Image heater

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6312789B1 (en) 1998-01-28 2001-11-06 Dai Nippon Printing Co., Ltd. Recording sheet and process for thermally fixing toner image formed thereon
WO2021183378A1 (en) * 2020-03-13 2021-09-16 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Image heater
US11892786B2 (en) 2020-03-13 2024-02-06 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Image heater

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