JPH09159704A - 抵抗計校正装置 - Google Patents
抵抗計校正装置Info
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- JPH09159704A JPH09159704A JP31525195A JP31525195A JPH09159704A JP H09159704 A JPH09159704 A JP H09159704A JP 31525195 A JP31525195 A JP 31525195A JP 31525195 A JP31525195 A JP 31525195A JP H09159704 A JPH09159704 A JP H09159704A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】種々の種類の抵抗計の校正を、等価抵抗により
極めて高精度で行うことができる抵抗計校正装置を実現
すること。 【解決手段】D/A変換器10、演算増幅器21とこの
演算増幅器の帰還回路に切換接点を介して夫々接続され
た複数個の帰還抵抗よりなりD/A変換器の出力が与え
られる出力回路20、この出力回路の出力を取り出す出
力端子41、42、演算増幅器とこの演算増幅器の帰還
回路に切換接点を介して夫々接続された複数個の帰還抵
抗よりなり出力端子に接続される被校正の抵抗計の内部
電流源から前記出力端子に流入する電流を電圧に変換し
その出力電圧をD/A変換器に入力として与える電流・
電圧変換回路50、この電流・電圧変換回路の出力電圧
を絶対値回路60を介した後一対の基準電圧と比較する
コンパレータ、及びこのコンパレータの出力が取り込ま
れるマイクロプロセッサ90よりなる。
極めて高精度で行うことができる抵抗計校正装置を実現
すること。 【解決手段】D/A変換器10、演算増幅器21とこの
演算増幅器の帰還回路に切換接点を介して夫々接続され
た複数個の帰還抵抗よりなりD/A変換器の出力が与え
られる出力回路20、この出力回路の出力を取り出す出
力端子41、42、演算増幅器とこの演算増幅器の帰還
回路に切換接点を介して夫々接続された複数個の帰還抵
抗よりなり出力端子に接続される被校正の抵抗計の内部
電流源から前記出力端子に流入する電流を電圧に変換し
その出力電圧をD/A変換器に入力として与える電流・
電圧変換回路50、この電流・電圧変換回路の出力電圧
を絶対値回路60を介した後一対の基準電圧と比較する
コンパレータ、及びこのコンパレータの出力が取り込ま
れるマイクロプロセッサ90よりなる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、抵抗器,或いは測
温抵抗体等の抵抗値を測定する抵抗計を校正する為の装
置に関するのである。
温抵抗体等の抵抗値を測定する抵抗計を校正する為の装
置に関するのである。
【0002】
【従来の技術】抵抗器,測温抵抗体等の抵抗値はデジタ
ル・マルチメータ、或いは測温抵抗体をセンサとする各
種温度計,記録計,トランスデューサ類で測定される
が、これらの測定器の校正は、値の既知な標準抵抗器,
或いはディケード切換抵抗器等、固体の標準抵抗器を用
いて行なうのが一般的である。しかし、固体の抵抗器に
よる校正は特定の点(値)については可能であるが、任
意の点での校正は例えば接点切換形ディケードダイヤル
抵抗器等,大型の標準抵抗器を必要とする。
ル・マルチメータ、或いは測温抵抗体をセンサとする各
種温度計,記録計,トランスデューサ類で測定される
が、これらの測定器の校正は、値の既知な標準抵抗器,
或いはディケード切換抵抗器等、固体の標準抵抗器を用
いて行なうのが一般的である。しかし、固体の抵抗器に
よる校正は特定の点(値)については可能であるが、任
意の点での校正は例えば接点切換形ディケードダイヤル
抵抗器等,大型の標準抵抗器を必要とする。
【0003】近時,抵抗計の校正に、上記のような固体
の標準抵抗器に代えて、電子的手段を用いて仮想の抵抗
を等価的に発生させる抵抗発生装置が用いられるように
なった。抵抗の測定は、普通その測定器の内部に抵抗測
定用の電流Iを発生させる為の定電流源を持ち、その測
定電流Iを被測定抵抗Rに流してその際に発生する電圧
降下V(=I*R)を計測することにより被測定抵抗R
の値を求めるものである。従って、電子的に仮想の抵抗
を発生させるには、測定電流Iを知り、所望の抵抗値R
に対応した端子電圧Vを発生させるようにすれば良く、
これにより端子間に仮想の等価抵抗Req(=V/I)を
発生させることができる。このような等価抵抗Reqを用
いて抵抗計を校正すれば、任意の点での校正が可能とな
り、固体抵抗器を用いて行う場合より極めて高精度でそ
の校正を行うことができる特徴がある。
の標準抵抗器に代えて、電子的手段を用いて仮想の抵抗
を等価的に発生させる抵抗発生装置が用いられるように
なった。抵抗の測定は、普通その測定器の内部に抵抗測
定用の電流Iを発生させる為の定電流源を持ち、その測
定電流Iを被測定抵抗Rに流してその際に発生する電圧
降下V(=I*R)を計測することにより被測定抵抗R
の値を求めるものである。従って、電子的に仮想の抵抗
を発生させるには、測定電流Iを知り、所望の抵抗値R
に対応した端子電圧Vを発生させるようにすれば良く、
これにより端子間に仮想の等価抵抗Req(=V/I)を
発生させることができる。このような等価抵抗Reqを用
いて抵抗計を校正すれば、任意の点での校正が可能とな
り、固体抵抗器を用いて行う場合より極めて高精度でそ
の校正を行うことができる特徴がある。
【発明が解決しようとする課題】本発明は、種々の種類
の抵抗計の校正を、等価抵抗により極めて高精度で行う
ことができる抵抗計校正装置を実現することを課題とし
たものである。以下図面を用いて本発明を説明する。
の抵抗計の校正を、等価抵抗により極めて高精度で行う
ことができる抵抗計校正装置を実現することを課題とし
たものである。以下図面を用いて本発明を説明する。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題を達成する為
の本発明は、設定値に対応したパルス幅と入力電圧とを
乗算する時分割乗算形ポテンショメータよりなるD/A
変換器、演算増幅器とこの演算増幅器の帰還回路に切換
接点を介して夫々接続された複数個の帰還抵抗よりなり
前記D/A変換器の出力が与えられる出力回路、この出
力回路の出力を取り出す出力端子、演算増幅器とこの演
算増幅器の帰還回路に切換接点を介して夫々接続された
複数個の帰還抵抗よりなり前記出力端子に接続される被
校正の抵抗計の内部電流源から前記出力端子に流入する
電流を電圧に変換しその出力電圧を前記D/A変換器に
入力として与える電流・電圧変換回路、この電流・電圧
変換回路の出力電圧を絶対値回路を介した後一対の基準
電圧と比較するコンパレータ、及びこのコンパレータの
出力が取り込まれるマイクロプロセッサよりなり、この
マイクロプロセッサの出力により前記出力回路及び電流
・電圧変換回路における切換接点を夫々切り換えて前記
D/A変換器に入力される電圧が前記コンパレータにお
ける一対の基準電圧で規制される一定の範囲内に入るよ
うに制御したものである。
の本発明は、設定値に対応したパルス幅と入力電圧とを
乗算する時分割乗算形ポテンショメータよりなるD/A
変換器、演算増幅器とこの演算増幅器の帰還回路に切換
接点を介して夫々接続された複数個の帰還抵抗よりなり
前記D/A変換器の出力が与えられる出力回路、この出
力回路の出力を取り出す出力端子、演算増幅器とこの演
算増幅器の帰還回路に切換接点を介して夫々接続された
複数個の帰還抵抗よりなり前記出力端子に接続される被
校正の抵抗計の内部電流源から前記出力端子に流入する
電流を電圧に変換しその出力電圧を前記D/A変換器に
入力として与える電流・電圧変換回路、この電流・電圧
変換回路の出力電圧を絶対値回路を介した後一対の基準
電圧と比較するコンパレータ、及びこのコンパレータの
出力が取り込まれるマイクロプロセッサよりなり、この
マイクロプロセッサの出力により前記出力回路及び電流
・電圧変換回路における切換接点を夫々切り換えて前記
D/A変換器に入力される電圧が前記コンパレータにお
ける一対の基準電圧で規制される一定の範囲内に入るよ
うに制御したものである。
【0005】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係わる抵抗校正装
置の一実施例を示す回路構成図ある。図において、10
はその内部の出力側にフイルタを備えた時分割乗算形の
ポテンショメータよりなる公知のディジタル・アナログ
変換器(D/A変換器)である。このD/A変換器は、
その設定値Dとして図2に示す如く周期toが一定で、
パルス幅t1が可変,即ちデューティレシオが可変のパ
ルス幅信号が与えられると、そのパルス幅とパルスの波
高値に対応した入力電圧との積に応じた信号を発生し、
その信号は内部のフイルタにより平滑され、その平均値
が出力として取り出されるようになっている。なお、フ
イルタはD/A変換器30の外部に設けるようにしても
良い。
置の一実施例を示す回路構成図ある。図において、10
はその内部の出力側にフイルタを備えた時分割乗算形の
ポテンショメータよりなる公知のディジタル・アナログ
変換器(D/A変換器)である。このD/A変換器は、
その設定値Dとして図2に示す如く周期toが一定で、
パルス幅t1が可変,即ちデューティレシオが可変のパ
ルス幅信号が与えられると、そのパルス幅とパルスの波
高値に対応した入力電圧との積に応じた信号を発生し、
その信号は内部のフイルタにより平滑され、その平均値
が出力として取り出されるようになっている。なお、フ
イルタはD/A変換器30の外部に設けるようにしても
良い。
【0006】20は出力回路で、演算増幅器21、入力
抵抗22及び切換接点23a,23bと共に演算増幅器
21の帰還回路に接続された抵抗24a,24bよりな
るものである。30はバッファ・アンプ、41,42は
等価抵抗Reqが発生する端子である。出力回路20と
バッファ・アンプ30は、D/A変換器10と端子41
との間に直列に接続されている。50は電流・電圧変換
回路で、演算増幅器51及び切換接点52a〜52dと
共に演算増幅器51の帰還回路に接続された抵抗53a
〜53dよりなるものである。60は絶対値回路、70
と80は夫々コンパレータ、90はマイクロプロセッサ
である。コンパレータ70には基準電圧源VHが接続さ
れ、コンパレータ80にはVHより低い基準電圧源VL
が接続されている。電流・電圧変換回路50の出力端は
前記D/A変換器10の入力端に接続されると共に、絶
対値回路60を介してコンパレータ70と80に接続さ
れている。コンパレータ70と80は電流・電圧変換回
路50が出力する電圧V1とVH,VLを夫々比較し、
その比較信号Vch,Vclをマイクロプロセッサ90に送
出する。出力回路20の切換接点23a,23b及び電
流・電圧変換回路50の切換接点52a〜52dは夫々
マイクロプロセッサ90の出力によって切り換えられる
ようになっている。等価抵抗発生端子41,42には被
校正対象の抵抗計が接続される。
抵抗22及び切換接点23a,23bと共に演算増幅器
21の帰還回路に接続された抵抗24a,24bよりな
るものである。30はバッファ・アンプ、41,42は
等価抵抗Reqが発生する端子である。出力回路20と
バッファ・アンプ30は、D/A変換器10と端子41
との間に直列に接続されている。50は電流・電圧変換
回路で、演算増幅器51及び切換接点52a〜52dと
共に演算増幅器51の帰還回路に接続された抵抗53a
〜53dよりなるものである。60は絶対値回路、70
と80は夫々コンパレータ、90はマイクロプロセッサ
である。コンパレータ70には基準電圧源VHが接続さ
れ、コンパレータ80にはVHより低い基準電圧源VL
が接続されている。電流・電圧変換回路50の出力端は
前記D/A変換器10の入力端に接続されると共に、絶
対値回路60を介してコンパレータ70と80に接続さ
れている。コンパレータ70と80は電流・電圧変換回
路50が出力する電圧V1とVH,VLを夫々比較し、
その比較信号Vch,Vclをマイクロプロセッサ90に送
出する。出力回路20の切換接点23a,23b及び電
流・電圧変換回路50の切換接点52a〜52dは夫々
マイクロプロセッサ90の出力によって切り換えられる
ようになっている。等価抵抗発生端子41,42には被
校正対象の抵抗計が接続される。
【0007】なお、マイクロプロセッサ90により、出
力回路20の切換接点23aと電流・電圧変換回路50
の切換接点52a,52cとが連動して切り換えられ、
又出力回路20の切換接点23bと電流・電圧変換回路
50の切換接点52b,52dとが連動して切り換えら
れるようになっている。即ち、出力回路20と電流・電
圧変換回路50の各切換接点を切り換えることによりレ
ンジが切り換えられるが、その切り換えは出力回路20
を2段階で切り換え、夫々のレンジの中で更に電流・電
圧変換回路50において2段階に切り換えるようになっ
ている。このような本発明に係わる装置の動作を以下に
説明する。なお、出力端子41,42間に発生する電圧
をVとする。
力回路20の切換接点23aと電流・電圧変換回路50
の切換接点52a,52cとが連動して切り換えられ、
又出力回路20の切換接点23bと電流・電圧変換回路
50の切換接点52b,52dとが連動して切り換えら
れるようになっている。即ち、出力回路20と電流・電
圧変換回路50の各切換接点を切り換えることによりレ
ンジが切り換えられるが、その切り換えは出力回路20
を2段階で切り換え、夫々のレンジの中で更に電流・電
圧変換回路50において2段階に切り換えるようになっ
ている。このような本発明に係わる装置の動作を以下に
説明する。なお、出力端子41,42間に発生する電圧
をVとする。
【0008】前記したように、被校正対象の抵抗計はそ
の内部に測定用の電流源を備えている。ISはその電流
源を示すものである。被校正対象の抵抗計を出力端子4
1,42に接続することにより、その内部電流源ISよ
り得られる電流Imは出力端子42より本装置内に流入
し、その流入した電流は電流・電圧変換回路50に供給
される。前記した出力回路20の切換接点23aと23
bの内の1つの接点は予めオンになっており、又電流・
電圧変換回路50では帰還回路に接続された切換接点5
2a〜52dの内の何れか1つの接点がオンになってい
る。出力端子42より流入した電流Imは、電流・電圧
変換回路50におけるオンの切換接点に接続された帰還
抵抗を介して電圧V1に変換される。変換された電圧V
1はDーA変換器10に入力として与えられると共に、
絶対値回路60を介してその絶対値が取られた後、コン
パレータ70と80に供給される。コンパレータ70で
は電圧|V1|をVHと、又コンパレータ80では電圧|V
1|をVLと夫々比較し、|V1|>VHの場合にはコンパ
レータ70はVch信号を、|V1|<VLの場合にはコン
パレータ80はVcl信号を夫々マイクロプロセッサ90
に出力する。マイクロプロセッサ90は入力されたVch
信号及びVcl信号を基にして電圧V1がVHより低く,
VLより高くなるように、即ちV1がVH〜VLの中に
入るように電流・電圧変換回路70の切換接点52a〜
52dを切り換えると共に、これと連動して出力回路2
0の切換接点23a,23bを夫々切り換える。これに
より、レンジの切り換えが行われる。
の内部に測定用の電流源を備えている。ISはその電流
源を示すものである。被校正対象の抵抗計を出力端子4
1,42に接続することにより、その内部電流源ISよ
り得られる電流Imは出力端子42より本装置内に流入
し、その流入した電流は電流・電圧変換回路50に供給
される。前記した出力回路20の切換接点23aと23
bの内の1つの接点は予めオンになっており、又電流・
電圧変換回路50では帰還回路に接続された切換接点5
2a〜52dの内の何れか1つの接点がオンになってい
る。出力端子42より流入した電流Imは、電流・電圧
変換回路50におけるオンの切換接点に接続された帰還
抵抗を介して電圧V1に変換される。変換された電圧V
1はDーA変換器10に入力として与えられると共に、
絶対値回路60を介してその絶対値が取られた後、コン
パレータ70と80に供給される。コンパレータ70で
は電圧|V1|をVHと、又コンパレータ80では電圧|V
1|をVLと夫々比較し、|V1|>VHの場合にはコンパ
レータ70はVch信号を、|V1|<VLの場合にはコン
パレータ80はVcl信号を夫々マイクロプロセッサ90
に出力する。マイクロプロセッサ90は入力されたVch
信号及びVcl信号を基にして電圧V1がVHより低く,
VLより高くなるように、即ちV1がVH〜VLの中に
入るように電流・電圧変換回路70の切換接点52a〜
52dを切り換えると共に、これと連動して出力回路2
0の切換接点23a,23bを夫々切り換える。これに
より、レンジの切り換えが行われる。
【0009】電流・電圧変換回路70の出力電圧V1は
前記のようにD/A変換器30に加えられる。D/A変
換器30においては、設定値Dとして図2に示す如くデ
ューティレシオ(t1/to)が可変のパルス幅信号が
与えられており、そのパルス幅信号と入力された電圧V
1とが乗算される。その乗算結果は内部のフイルタによ
って平均化され、下式(1)で示す出力V2がこのD/
A変換器30より取り出される。 V2=(t1/to)・V1 …(1) (1)式に示す電圧V2は出力回路20及びバッファア
ンプ30を介して出力電圧Voとして端子41,42よ
り取り出される。その出力電圧Voは下式(2)で表わ
される。 Vo=V1・k1・k2 …(2) ここで、k1=V2/V1=t1/to k2=出力回路20とバッファアンプ30の合計のゲイ
ン 出力端子42の電位は等価的に零電位であるので、出力
端子41,42間の電圧VはV=Voとなる。よって、
Vは V=Vo=V1・k1・k2 …(3) (3)式で表わさられる電圧Vは、D/A変換器30の
設定値Dでk1を変えることにより、その値を任意に変
えることができる。電流・電圧変換回路50の帰還回路
に接続された抵抗53a〜53dの内の任意の1つの抵
抗をrとするとV1はIm・rであるので、(3)式の
Vは V=Im・r・k1・k2 …(4) 出力端子41,42間より本装置側を見た抵抗をReq
とすると、 Req=V/Im =r・k1・k2 …(5) となる。(5)式においてk1はD/A変換器30の設
定値Dに対応するものである。よって、設定値Dでk1
を変えることにより、所望の等価抵抗Reqを出力端子
41,42間に発生させることが出来る。従って、出力
端子41,42に被校正の抵抗計を接続し、D−A変換
器10の設定値Dを変えることにより、その抵抗計を校
正することができる。このような仮想の等価抵抗Req
による校正では、任意の点での校正が可能となり、固体
の標準抵抗器を用いて行う場合より極めて高精度でその
校正を行うことができる。
前記のようにD/A変換器30に加えられる。D/A変
換器30においては、設定値Dとして図2に示す如くデ
ューティレシオ(t1/to)が可変のパルス幅信号が
与えられており、そのパルス幅信号と入力された電圧V
1とが乗算される。その乗算結果は内部のフイルタによ
って平均化され、下式(1)で示す出力V2がこのD/
A変換器30より取り出される。 V2=(t1/to)・V1 …(1) (1)式に示す電圧V2は出力回路20及びバッファア
ンプ30を介して出力電圧Voとして端子41,42よ
り取り出される。その出力電圧Voは下式(2)で表わ
される。 Vo=V1・k1・k2 …(2) ここで、k1=V2/V1=t1/to k2=出力回路20とバッファアンプ30の合計のゲイ
ン 出力端子42の電位は等価的に零電位であるので、出力
端子41,42間の電圧VはV=Voとなる。よって、
Vは V=Vo=V1・k1・k2 …(3) (3)式で表わさられる電圧Vは、D/A変換器30の
設定値Dでk1を変えることにより、その値を任意に変
えることができる。電流・電圧変換回路50の帰還回路
に接続された抵抗53a〜53dの内の任意の1つの抵
抗をrとするとV1はIm・rであるので、(3)式の
Vは V=Im・r・k1・k2 …(4) 出力端子41,42間より本装置側を見た抵抗をReq
とすると、 Req=V/Im =r・k1・k2 …(5) となる。(5)式においてk1はD/A変換器30の設
定値Dに対応するものである。よって、設定値Dでk1
を変えることにより、所望の等価抵抗Reqを出力端子
41,42間に発生させることが出来る。従って、出力
端子41,42に被校正の抵抗計を接続し、D−A変換
器10の設定値Dを変えることにより、その抵抗計を校
正することができる。このような仮想の等価抵抗Req
による校正では、任意の点での校正が可能となり、固体
の標準抵抗器を用いて行う場合より極めて高精度でその
校正を行うことができる。
【0010】一般に、被校正対象の抵抗計における測定
電流Imは、抵抗測定レンジが1桁変ればその電流値も
1桁変る。又、同じ抵抗値でも被校正対象の抵抗計によ
って測定電流Imの大きさに差がある。レンジに応じて
電流・電圧変換回路の帰還回路に接続された基準抵抗値
rを切り換えて設定するが、それでも1つのレンジに1
種類のr値を固定すると、乗算形ポテンショメータ(D
−A変換器)に入力される電圧の大きさが大幅に変化
し、その分精度が損なわれる。本発明では一対のコンパ
レータを用い、測定電流Imに応じて得られる電圧V1
が一定の範囲に入るように出力回路20及び電流・電圧
変換回路50における複数個の帰還抵抗を切り換えるよ
うに構成したので、被校正対象の抵抗計の種類が異なり
測定電流Imの大きさが異なっても、その大きさに影響
されずに精度の向上が計られた校正装置を得ることがで
きる。
電流Imは、抵抗測定レンジが1桁変ればその電流値も
1桁変る。又、同じ抵抗値でも被校正対象の抵抗計によ
って測定電流Imの大きさに差がある。レンジに応じて
電流・電圧変換回路の帰還回路に接続された基準抵抗値
rを切り換えて設定するが、それでも1つのレンジに1
種類のr値を固定すると、乗算形ポテンショメータ(D
−A変換器)に入力される電圧の大きさが大幅に変化
し、その分精度が損なわれる。本発明では一対のコンパ
レータを用い、測定電流Imに応じて得られる電圧V1
が一定の範囲に入るように出力回路20及び電流・電圧
変換回路50における複数個の帰還抵抗を切り換えるよ
うに構成したので、被校正対象の抵抗計の種類が異なり
測定電流Imの大きさが異なっても、その大きさに影響
されずに精度の向上が計られた校正装置を得ることがで
きる。
【0011】なお、実施例においては所望の等価抵抗R
eqを得る為に、このReqに対応してD−A変換器10の
設定値Dによりk1を設定したとき、コンパレータ7
0,80の動作により電流・電圧変換器50における帰
還抵抗rが切り換わるが、その場合等価抵抗Reqを所望
値に一定とする為、連動して出力回路20の帰還抵抗2
4a,24bの切り換えによりk2が切り換えられるよ
うになっている。
eqを得る為に、このReqに対応してD−A変換器10の
設定値Dによりk1を設定したとき、コンパレータ7
0,80の動作により電流・電圧変換器50における帰
還抵抗rが切り換わるが、その場合等価抵抗Reqを所望
値に一定とする為、連動して出力回路20の帰還抵抗2
4a,24bの切り換えによりk2が切り換えられるよ
うになっている。
【0012】
【発明の効果】以上説明したように、本発明においては
乗算形ポテンショメータよりなるD−A変換器を用い、
このD−A変換器への入力電圧を一定の範囲に入るよう
に構成したので、電子的に発生した等価抵抗により種々
の抵抗計の校正を極めて高精度で行うことが可能な校正
装置を簡単な構成により実現することができる。
乗算形ポテンショメータよりなるD−A変換器を用い、
このD−A変換器への入力電圧を一定の範囲に入るよう
に構成したので、電子的に発生した等価抵抗により種々
の抵抗計の校正を極めて高精度で行うことが可能な校正
装置を簡単な構成により実現することができる。
【図1】本発明装置の一実施例を示した回路構成図であ
る。
る。
【図2】図1の装置の動作を説明する為の図である。
10 D/A変換器 20 出力回路 30 バッファアンプ 41,42 出力端子 50 電流・電圧変換回路 60 絶対値回路 70,80 コンパレータ 90 マイクロプロセッサ
Claims (1)
- 【請求項1】設定値に対応したパルス幅と入力電圧とを
乗算する時分割乗算形ポテンショメータよりなるD/A
変換器、演算増幅器とこの演算増幅器の帰還回路に切換
接点を介して夫々接続された複数個の帰還抵抗よりなり
前記D/A変換器の出力が与えられる出力回路、この出
力回路の出力を取り出す出力端子、演算増幅器とこの演
算増幅器の帰還回路に切換接点を介して夫々接続された
複数個の帰還抵抗よりなり前記出力端子に接続される被
校正の抵抗計の内部電流源から前記出力端子に流入する
電流を電圧に変換しその出力電圧を前記D/A変換器に
入力として与える電流・電圧変換回路、この電流・電圧
変換回路の出力電圧を絶対値回路を介した後一対の基準
電圧と比較するコンパレータ、及びこのコンパレータの
出力が取り込まれるマイクロプロセッサよりなり、この
マイクロプロセッサの出力により前記出力回路及び電流
・電圧変換回路における切換接点を夫々切り換えて前記
D/A変換器に入力される電圧が前記コンパレータにお
ける一対の基準電圧で規制される一定の範囲内に入るよ
うに制御してなる抵抗計校正装置。
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JPH09159704A true JPH09159704A (ja) | 1997-06-20 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103048542A (zh) * | 2011-10-14 | 2013-04-17 | 鸿富锦精密工业(深圳)有限公司 | 电流校准电阻的测定装置及系统 |
JP2019060767A (ja) * | 2017-09-27 | 2019-04-18 | 日本電産リード株式会社 | 抵抗測定装置の校正方法、抵抗測定装置、基板検査装置、及び基準抵抗器 |
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- 1995-12-04 JP JP31525195A patent/JP3189866B2/ja not_active Expired - Fee Related
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