JPH09159484A - 被駆動物の位置検出装置 - Google Patents

被駆動物の位置検出装置

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JPH09159484A
JPH09159484A JP7320089A JP32008995A JPH09159484A JP H09159484 A JPH09159484 A JP H09159484A JP 7320089 A JP7320089 A JP 7320089A JP 32008995 A JP32008995 A JP 32008995A JP H09159484 A JPH09159484 A JP H09159484A
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JP
Japan
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resistor
sliding contact
sliding
driven object
rotor
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JP7320089A
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Akira Kawabata
晃 川端
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Kk Ing
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ING KK
Kk Ing
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  • Power-Operated Mechanisms For Wings (AREA)
  • Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 自動ドア等の被駆動物を制御する制御装置に
用いられ、構造が簡潔で被駆動物の制御のための位置検
出を自動化するのに好適な位置検出装置を提供する。 【解決手段】 抵抗体11と2つの摺動接点P1 ,P
2 、回転子13と、摺動接点選択手段12とを含む。抵
抗体11は、被駆動物2の移動ストローク長の1倍以上
に対応する有効領域と不感領域14とを有する。回転子
13は、被駆動物2を駆動する駆動部3の出力量に応じ
て回転するように駆動部3に機械的に接続可能である。
摺動接点選択手段12は、2つの摺動接点P1 ,P2
両方が抵抗体11の有効領域にある場合には、被駆動物
2の移動に伴って不感領域14まで摺動する距離が長い
方の摺動接点を選択し、その摺動接点が不感領域14に
近い位置に到達したときに他の摺動接点を選択し、2つ
の摺動接点のうちの1つが抵抗体11の有効領域にある
場合には、その摺動接点を選択する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動ドア、ブライ
ンド、シャッタ、カーテン等の被駆動物を制御する制御
装置に用いられる位置検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば自動ドアの制御装置においては、
モータを駆動源とする駆動部の出力を検出する手段とし
て、その出力量に応じた周波数のパルスを生成するパル
ス発生器を設け、このパルス発生器からの出力により、
被駆動物であるドアの位置を検知するようにしている。
しかしながら、パルス発生器として一般的に用いられて
いるロータリーエンコーダの場合、被駆動物の移動量は
検出できても、その絶対位置は検出できないので、リミ
ットスイッチ等の位置検出手段を用いてその検出信号か
ら被駆動物の基準位置を検知(学習)し、それに基づい
て被駆動物の絶対位置を演算するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、停電時
や電源停止時に手動で被駆動物を動かすと、それ以後の
被駆動物の動作においては、学習から得た情報に基づく
位置と実際の位置との間にずれが生じてしまうので、電
源投入時に毎回、位置のずれを矯正するための学習をし
直す必要がある。
【0004】すなわち、ドアにホームポジション検出器
を取り付け、この検出器により検出されるドアの位置を
基準位置とし、ドアの全閉及び全開位置が基準位置から
何パルス目にあるかを学習で決定する。そして、電源投
入時に毎回、ホームポジション探しを行って基準位置を
定め、この基準位置から起算したパルス数の位置をドア
の全閉位置及び全開位置として制御を行うことが知られ
ているが、この場合、電源投入時に毎回ホームポジショ
ン探しの手間がかかる。
【0005】また、パルス列から被駆動物の動作方向を
検出する場合には、位相の異なる複数のパルス列を生成
する必要があり、そのため回路構成が複雑化し且つコス
トも増大する。
【0006】そこで、本発明者は、初めに被駆動物の動
作を学習して得られた情報から被駆動物の絶対位置を決
定し、この絶対位置を記憶装置に記憶させることで、以
後は学習する必要がなく、安全な被駆動物の動作を維持
することができる被駆動物の制御装置を開発した(特開
平6−19551号)。
【0007】この制御装置は、被駆動物を駆動する駆動
部と、該駆動部の出力を制御する信号を生成する演算処
理部と、該演算処理部が前記信号を生成するために必要
な情報を記憶する記憶装置と、前記駆動部に機械的に接
続され、該駆動部の出力量に応じて抵抗値が変化する可
変抵抗器とを備え、前記演算処理部が可変抵抗器の抵抗
値を読み込み、その抵抗値から被駆動物の絶対位置を得
て記憶装置に格納するようにしたものである。これによ
れば、可変抵抗器から駆動部の出力量に応じた抵抗値を
読み込み、その抵抗値から被駆動物の絶対位置を得て記
憶しておくことにより、それ以降、可変抵抗器の抵抗値
から被駆動物の任意の位置(現在位置)を直接検知する
ことが可能になった。
【0008】ところで、上記のように可変抵抗器を用い
て被駆動物の位置を検出する場合、その可変抵抗器の有
効範囲を被駆動物の全移動範囲(ストローク長、例えば
2メートル)とどのように対応させるかが問題となる。
これに対して、上記制御装置では、代表的な可変抵抗器
である回転式ポテンショメータの有効範囲(例えば、回
転角0°〜320°の範囲)がストローク長の2倍以上
に対応するように設定し、自動ドアの据付け工事の際、
現場において、当該有効範囲内の中間(例えば160
°)の位置を基準点(原点位置)として、これを被駆動
物の移動ストロークの原点(例えば、ドアの全開又は全
閉位置、或いは中間の半開位置)に対応させるようにす
る。このようにすれば、ドアの始動位置及び始動方向の
如何にかかわらず、その全ての位置がポテンショメータ
の有効範囲内で検出できる。
【0009】しかしながら、従来の可変抵抗器の有効範
囲において原点位置のような特定の位置を被駆動物の基
準位置と正確に対応させるためには、現場ごとに、すな
わち被駆動物を設置する場所の状況に応じて、可変抵抗
器の取り付け状態を調整する必要がある。このため、被
駆動物を基準位置に設定した上で、作業者は、テスタを
用いて可変抵抗器の抵抗値を測定しながら、その基準点
が所定の位置に来るように可変抵抗器を取り付けること
が要求されるが、これはテスタの表示で可変抵抗器の抵
抗値を確認しながら行うため面倒な作業であり、現場で
の据え付け工事に負担を加えることになる。
【0010】また、上記の作業は手動で行われるため、
可変抵抗器は人間が操作できる場所に取り付けることが
要求され、現場での取付位置が制限されると共に、可変
抵抗器の基準点の位置合わせに間違いや狂いが生じやす
いという問題がある。
【0011】本発明は、以上の状況に鑑みてなされたも
ので、その目的は、上記のような被駆動物の制御装置に
用いられ、現場での被駆動物の移動範囲に対する手動に
よる位置合わせを不要にして自動ドア等の据付け作業の
負担を軽減すると共に、現場での取付位置も人間が操作
できる場所に限定されず、構造が簡潔で、被駆動物の制
御のための位置検出を自動化するのに好適な位置検出装
置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、自動ドア等の
被駆動物を制御する制御装置に用いられる位置検出装置
であって、1つの円状に形成された抵抗体と、該抵抗体
に接触しながら摺動する2つの摺動接点を有し且つ両摺
動接点の間の部分を支点として回転可能に設けられた回
転子と、その2つの摺動接点のうち電位を検出する摺動
接点を選択する摺動接点選択手段とを含む。上記抵抗体
は、被駆動物の移動ストローク長の1倍以上に対応する
有効領域と不感領域とを有する。回転子は、被駆動物を
駆動する駆動部の出力量に応じて回転するように該駆動
部に機械的に接続可能である。摺動接点選択手段は、2
つの摺動接点の両方が抵抗体の有効領域にある場合に
は、被駆動物の移動に伴って抵抗体の不感領域まで摺動
する距離が長い方の摺動接点を選択し、その摺動接点が
不感領域に近い位置に到達したときに他の摺動接点を選
択し、2つの摺動接点のうちの1つが抵抗体の有効領域
にある場合には、その摺動接点を選択するように構成さ
れる。
【0013】本発明の具体的態様においては、回転子
は、抵抗体の円の中心に位置する部位を支点として回転
可能な直線状の部材から成り、該部材の両端部にそれぞ
れ摺動接点を備えている。
【0014】別の態様においては、回転子は、抵抗体の
円の中心に位置する角部を支点として回転可能なV字状
の部材から成り、該部材の角部から延びた2本の直線部
の間の挟角が抵抗体の不感領域に対向する角度よりも大
きく設定され、各直線部の端にそれぞれ摺動接点を備え
ている。
【0015】また、摺動接点選択手段は、上記2つの摺
動接点と制御装置を電気的に接続したり、その接続を切
ったりする2つのスイッチから成り、各スイッチは制御
装置からの切換指令によってオン・オフを切り換えられ
るものとする。或いは、摺動接点選択手段は、制御装置
に内蔵され且つ制御装置の切換情報に従って上記2つの
摺動接点からの検出入力を選択する電子スイッチで構成
することができる。
【0016】
【作用及び効果】本発明の可変抵抗器において、1つの
円状に形成された抵抗体は、その抵抗値の有効領域(例
えば、回転角0°〜320°の範囲に対応する抵抗部
分)が被駆動物の移動ストローク長の1倍以上に対応す
るものであるから、自動ドアのような被駆動物の場合、
据付け工事の現場において、例えば当該有効領域の始点
を基準点として、これを被駆動物の基準位置(例えば、
ドアの全開又は全閉位置、或いは中間の半開位置)に対
応させることにより、被駆動物の始動位置や始動方向の
如何にかかわらず、その全ての位置を抵抗体の有効領域
内で検出できる。
【0017】そして、被駆動物がその移動ストロークの
原点(例えば、ドアの全開又は全閉位置)から駆動され
る時、回転子が回転し、2つの摺動接点はそれぞれ抵抗
体に接触しながら摺動する。ここで、被駆動物がの原点
位置にある時に2つの摺動接点の両方が抵抗体の有効領
域にある場合には、被駆動物の移動に伴って抵抗体の不
感領域まで摺動する距離が長い方の摺動接点が選択さ
れ、その摺動接点の電位が検出される。そして、回転子
の回転により、その摺動接点が不感領域に近い位置に到
達すると、他の摺動接点が選択される。すなわち、選択
される摺動接点が変更され、その変更後の摺動接点によ
って電位が検出されることになる。
【0018】また、2つの摺動接点のうちの1つが抵抗
体の有効領域にある場合には、その摺動接点が選択され
る。すなわち、その摺動接点の電位を検出することによ
り、被駆動物の位置に相当する可変抵抗器の抵抗値がわ
かる。
【0019】かくして、本発明によれば、被駆動物の位
置に相当する可変抵抗器の抵抗値を得るために検出すべ
き電位は、常に、抵抗体の有効領域に位置する摺動接点
から検出される。そして、被駆動物の移動ストロークの
原点に対する摺動接点の原点位置は、初めに抵抗体の有
効領域の任意の位置に設定すればよい。従って、自動ド
ア等の据付け時の作業負担を軽減すると共に、現場での
可変抵抗器の取付位置も人間が操作できる場所に限定さ
れない。また、電位の検出を自動化すること、すなわち
マイクロコンピュータ等で常時検出することが可能にな
る。更に、抵抗体は円形のものが1つあればよく、構造
が簡潔でコンパクトな可変抵抗器が得られる。
【0020】本発明の具体的態様においては、回転子は
直線状の部材、或いはV字状の部材でもよく、その両端
部に摺動接点を備えているので、これらの部品も簡潔に
構成され、可変抵抗器の製造が容易にできる。
【0021】
【発明の実施の形態】図1は、被駆動物の位置に対応し
た電位を検出するために回転式可変抵抗器を用いた制御
装置の概略構成を示す。図において、可変抵抗器1は、
自動ドア等の被駆動物2を駆動する駆動部3に機械的に
接続された回転式のポテンショメータから成り、後述の
機構により被駆動物2と連動して駆動される。従って、
可変抵抗器1の抵抗値は、駆動部2の出力量に応じて変
化する。この抵抗値に相当する信号(電位)は、A/D
変換器4でディジタル変換されて、後述の自動ドア制御
装置のように被駆動物2の動作を制御するマイクロコン
ピュータ或いは他の電子回路から成る制御部5に入力さ
れる。
【0022】可変抵抗器1は、1つ円状に配置された抵
抗体11と、この円の中心Oに位置する軸を支点として
回転可能な直線状の回転子13とを備えている。回転子
13は、その回転軸から半径方向に延びた2本の摺動子
13a及び13bから成り、摺動子13aと13bは互
いに電気的に絶縁されると共に、各々の先端に抵抗体1
1にそれぞれ接触しながら摺動する2つの摺動接点P
1 ,P2 を備えている。以下、摺動子13a,13bを
それぞれ第1摺動子,第2摺動子と称し、摺動接点P
1 ,P2 をそれぞれ第1摺動接点,第2摺動接点と称す
る。
【0023】上記の抵抗体11及び回転子13は、可変
抵抗器1の外形をなす円筒状のケース(図示省略)に収
納される。このような回転式可変抵抗器としては、回転
子が360°以上回転できるエンドレス式のものが好まし
い。
【0024】図1〜図3に示すように、抵抗体11は一
部(例えば、図1において下側の約40°の円弧部分)
を除去した切欠き円として形成されているから、可変抵
抗器1の有効領域は、この切欠き部分(不感領域)14
を除いた抵抗体11の長さ(例えば、0°〜320°の
角度)に相当する範囲である。なお、不感領域14の角
度範囲αは180°より小さいものとする。この抵抗体
11の両端A,Bの電位及び抵抗体11に接触しながら
摺動する第1,第2の摺動接点P1 ,P2 の電位を検出
するため、抵抗体11の両端A及びBがそれぞれA/D
変換器4に接続されると共に、第1摺動子13a及び第
2摺動子13bは、摺動接点選択手段の一例の切換器1
2を介して、A/D変換器4に接続される。
【0025】後述のように摺動接点P1 又はP2 の電位
を検出する際には、抵抗体11の左端Aを接地(GN
D)すなわち基準電位(0V)とし、抵抗体11の右端
Bに所定の定電圧VR を加える。
【0026】上記抵抗体11の有効領域は、被駆動物2
の移動ストローク長Lの1倍以上に設定される。この有
効領域内で、上記2つの摺動接点P1 ,P2 のどちらか
の原点位置が、被駆動物2の移動ストロークの原点(例
えば、自動ドアの全開又は全閉位置)に対応して設定さ
れる。例えば、自動ドアのように被駆動物2が往復動す
る場合、図2に示す有効領域の中間位置Cを被駆動物2
の移動ストロークの原点に対応させる。そして、この原
点から被駆動物2が駆動される時、第1摺動子13aと
第2摺動子13bが回転子13の中心部Oの回りに回転
するので、各々の摺動接点P1 ,P2 はそれぞれ抵抗体
11に沿って摺動する。この時、後述のように選択した
摺動接点P1 又はP2 の電位を検出することにより、被
駆動物2の位置が検出される。
【0027】摺動接点選択手段の一例の切換器12は、
機能的には2つのスイッチ12a及び12bから成り、
各スイッチは、それぞれ第1摺動子13a,第2摺動子
13bをA/D変換器4に電気的に接続したり、その接
続を切ったりする。これらのスイッチ12a,12bの
オン・オフは、制御部5からの制御信号その他の切換指
令もしくは情報によって切り換えられる。その切換え
は、次のように行われる。
【0028】 2つの摺動接点P1 ,P2 が共に抵抗
体11の有効領域にある場合には、被駆動物2の移動に
伴って抵抗体11の不感領域14まで摺動する距離が長
い方の摺動接点を選択する。すなわち、その摺動接点に
対応するスイッチ12a(又は12b)をオン、他のス
イッチ12b(又は12a)をオフにする。
【0029】 選択された摺動接点が不感領域14に
近い位置に到達すると、他の摺動接点を選択する。すな
わち、その到達までオンであったスイッチ12a(又は
12b)をオフとし、他のスイッチ12b(又は12
a)をオンにする。
【0030】 2つの摺動接点P1 ,P2 のうちの1
つが抵抗体11の有効領域にある場合には、その摺動接
点を選択する。
【0031】詳細には、図1に示すように、第1,第2
の摺動接点P1 ,P2 の両方が抵抗体11の有効領域に
ある場合には、被駆動物2の移動に伴って回転子13が
時計方向に回転するならば、抵抗体11の不感領域14
まで摺動する距離が長い方の摺動接点P1 が選択され
る。すなわち、制御部5は、始動時には切換器12の2
つのスイッチ12a及び12bをオンとして、A/D変
換器4を介して入力される抵抗体11の両端A及びBと
第1,第2摺動子13a,13bの電位から、2つの摺
動接点のどちらが抵抗体11の不感領域14まで遠いか
(この例の場合、第1摺動接点P1 )を判定する。そし
て、その遠い方の摺動接点(P1 )に対応するスイッチ
(12a)はオンのまま、他のスイッチ(12b)をオ
フにする。これにより、一方の摺動接点(P1 )の電位
から被駆動物2の位置に相当する抵抗値を検知すること
ができる。
【0032】その後、図2に示すように、回転子13が
回転し、一方の摺動接点(P1 )が不感領域14に近い
位置B’に到達した時、他方の摺動接点(P2 )が選択
される。すなわち、制御部5は、一方の摺動接点(P
1 )に対応するスイッチ(12a)をオフに、他方のス
イッチ(12b)をオンに切り換える。こうして、選択
される摺動接点が変更され、その変更後の摺動接点(P
2 )によって電位が検出されることになる。
【0033】上記は回転子13が時計方向に回転する場
合であるが、被駆動物2が反対方向に移動する、従って
図1において回転子13が反時計方向に回転する場合に
は、抵抗体11の不感領域14まで摺動する距離が長い
方の摺動接点としてP2 が選択される。すなわち、制御
部5は、遠い方の摺動接点(P2 )に対応するスイッチ
(12b)をオン、他のスイッチ(12a)をオフにす
ることにより、当該摺動接点(P2 )の電位から被駆動
物2の位置に相当する抵抗値を検知する。その後、回転
子13の回転に伴って当該摺動接点(P2 )が不感領域
14に近い位置A’に到達した時、他方の摺動接点(P
1 )が選択される。すなわち、制御部5は、それまでオ
ンのスイッチ(12b)をオフ、オフのスイッチ(12
a)をオンに切り換える。こうして、選択される摺動接
点が変更され、その変更後の摺動接点(P1 )によって
電位が検出されることになる。
【0034】なお、図2に示した不感領域14に近い位
置A’及びB’は、抵抗体11の有効領域の両端で不感
領域14に近い範囲であれば任意の位置でよいが、一例
として、不感領域14の両端から有効領域の内側に全体
の5%の間隔を置いた位置とする。
【0035】また、被駆動物2又は可変抵抗器1の回転
子13の始動時に、図3に示すように2つの摺動接点の
うちの一方(この場合、P1 )が不感領域14にあり、
他方(この場合、P2 )のみが抵抗体11の有効領域に
ある場合には、後者の摺動接点を選択する。すなわち、
制御部5は、A/D変換器4を介して入力される電位か
ら、2つの摺動接点の一方だけが抵抗体11の有効領域
にあることを判定し、その摺動接点に対応するスイッチ
(この場合、12b)はオンのまま、他のスイッチ(こ
の場合、12a)をオフにする。これにより、不感領域
14にある摺動接点(P1 )からの入力はなく、有効領
域にある摺動接点(P2 )の電位から被駆動物2の位置
に相当する抵抗値を検知することができる。
【0036】かくして、被駆動物2の位置に相当する抵
抗値を得るために検出すべき電位は常に、抵抗体11の
有効領域にある摺動接点から検出される。なお、摺動接
点の原点位置は、上記のように選択された摺動接点の初
期位置で検出される。
【0037】上記のように作動する切換器12として
は、外部からの電気信号によって作動する2つのスイッ
チ接点を有するリレーが用いられる。
【0038】或いは、このような切換器12の代わり
に、制御部5を構成するマイクロコンピュータのような
電子的制御手段に内蔵される電子スイッチを、摺動接点
選択手段として用いてもよい。その場合、図1において
第1,第2の摺動子13a,13bは、抵抗体11の両
端A,Bと同様に直接A/D変換器4に接続され、制御
部5内に、接点選択指令その他の切換情報に従って第
1,第2の摺動接点P1 ,P2 からの検出入力(電位)
を選択する電子スイッチが設けられる。この電子スイッ
チは、マイクロコンピュータのプログラムで設定される
ので、上記切換器12のような回路を不要とし、位置検
出装置のハードウエア構成が簡潔になる。
【0039】図1の可変抵抗器1の回転子13は直線状
であるが、その形態は直線状に限らない。例えば、図4
に示すように、抵抗体11の円の中心Oに位置する角部
を支点として回転可能なV字状の部材で回転子13’を
構成してもよい。この場合、V字状部材の角部から延び
た2本の直線部から成る摺動子13a’,13b’の間
の挟角は、抵抗体11の不感領域14に対向する角度α
よりも大きく設定され、各摺動子の端にそれぞれ摺動接
点P1 ,P2 が設けられる。
【0040】次に、図5は、本発明の位置検出装置を用
いる例として、自動ドアのような被駆動物を駆動制御す
る装置の構成を示す。図において、被駆動物2は、減速
機構31を介してモータ32により駆動される。モータ
32は、モータドライバ33によりその出力量(回転
量)が決定される。この場合、減速機構31、モータ3
2及びモータドライバ33が、図1の駆動部3を構成し
ている。動作時には、可変抵抗器1の回転子13の回転
中心となる軸が、モータ32の出力軸により減速機構3
1を介して回転駆動され、その抵抗値はモータ32の出
力量に応じて変化する。
【0041】図1のA/D変換器4と、上記のような摺
動接点選択手段として電子スイッチを内蔵した制御部5
とを構成する演算処理部35は、可変抵抗器1の抵抗体
11の両端及び第1,第2摺動子13a,13bを接続
した端子から検出される電位が(A/D)1 端子に入力
されることにより、被駆動物2の位置を検知する。そし
て、その検知した位置に基づいて被駆動物2の動作を制
御する信号を生成し、インタフェース34を介して駆動
部のモータドライバ33に供給する。
【0042】上記演算処理部35は、最初に可変抵抗器
1から検知した被駆動物2の位置をメモリ36に格納す
る。ここで、初めに被駆動物の基準位置についての情報
を得るために行う動作を「ストローク学習」と称する。
【0043】このストローク学習により、被駆動物2の
全開位置及び全閉位置が、可変抵抗器1で検出した電位
によって示される基準位置として得られる。これ以降の
(A/D)1 端子への入力値は、被駆動物2の現在位置
に対応する電位を示すことになる。
【0044】実際、上記のストローク学習により、被駆
動物であるドアの開放時及び閉鎖時の電位POPEN及びP
CLOSE (PCLOSE <POPENとする)が決定される。ここ
で電位を長さに変換する定数をαとすると、ドアのスト
ローク長Lは L=α(POPEN−PCLOSE ) …(1) と表わされる。
【0045】従って、ドアの閉鎖位置を0,開放位置を
1とした場合の現在位置をNとすると、Nは、ストロー
ク長Lと、現在位置を示す可変抵抗器1からの電圧値P
n とを用いて、
【0046】
【数1】 で表わされる絶対位置となる。
【0047】図5の構成において、現在位置に相当する
電位Pn は、第1の微分器37に並列に取り込まれ、こ
こで被駆動物2の位置の時間に対する変化率に変換さ
れ、速度を示す電圧値として(A/D)2 端子から演算
処理部35に取り込まれる。この速度電圧値は、第2の
微分器38にも取り込まれて時間に対する変化率に変換
され、加速度を示す電圧値として(A/D)3 端子から
演算処理部35に取り込まれる。
【0048】次に、図6は、図5の制御装置で制御され
る自動ドア装置の概略構成を示す。図において、建物等
の出入口に設けられる扉41は、戸車42,43を支持
した戸車支持台44を備えており、戸車42,43を出
入口上部に設けられた案内レール45上に載置すること
により、横方向に移動自在に設置されている。
【0049】案内レール45の右側には、前述のモータ
32と、減速機構31を収納すると共にこの減速機構1
2に伝動連結された駆動プーリ47を外側に支持したケ
ース46とを含む駆動ユニット48が設置される。上記
可変抵抗器1は、ケース46内に設置される。
【0050】案内レール45の左側には、公知のベルト
張力調整装置49に支持された従動プーリ50が配置さ
れている。この従動プーリ50と駆動プーリ47には、
Vベルト又は歯付ベルト51が巻き掛けられており、ベ
ルト51に扉41に装着された戸車支持台44を連結す
ることにより、扉41がベルト51と共に移動するよう
になっている。
【0051】以上、図示例について説明したが、本発明
の適用対象は上記のような制御装置に限らず、被駆動物
の位置検出のために用いられる回転式可変抵抗器の取り
付け調整を必要とする装置に適用できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の位置検出装置を用いた制御装置の概略
構成図。
【図2】図1の可変抵抗器を構成する抵抗体と回転子と
を示す図。
【図3】図1の可変抵抗器において回転子が図2と異な
る位置にある状態を示す図。
【図4】図2の回転子と形態が異なる回転子の例を示す
図。
【図5】自動ドアのような被駆動物を駆動制御する装置
の構成を示すブロック図。
【図6】図5の制御装置を含む自動ドア装置の概略正面
図。
【符号の説明】
1…可変抵抗器、2…被駆動物、3…駆動部、4…A/
D変換器、5…制御部、11…抵抗体、12…切換器、
13…回転子、13a,13b…摺動子、14…不感領
域、P1 ,P2 …摺動接点。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自動ドア等の被駆動物を制御する制御装置
    に用いられる位置検出装置であって、1つの円状に形成
    された抵抗体と、該抵抗体に接触しながら摺動する2つ
    の摺動接点を有し且つ該2つの摺動接点の間の部分を支
    点として回転可能に設けられた回転子と、該2つの摺動
    接点のうち電位を検出する摺動接点を選択する摺動接点
    選択手段とを含み、 前記抵抗体は、前記被駆動物の移動ストローク長の1倍
    以上に対応する有効領域と不感領域とを有し、 前記回転子は、前記被駆動物を駆動する駆動部の出力量
    に応じて回転するように該駆動部に機械的に接続可能で
    あり、 前記摺動接点選択手段は、前記2つの摺動接点の両方が
    前記抵抗体の有効領域にある場合には、前記被駆動物の
    移動に伴って前記不感領域まで摺動する距離が長い方の
    摺動接点を選択し、その摺動接点が前記不感領域に近い
    位置に到達したときに他の摺動接点を選択し、前記2つ
    の摺動接点のうちの1つが前記抵抗体の有効領域にある
    場合には、その摺動接点を選択するように構成したこと
    を特徴とする位置検出装置。
  2. 【請求項2】前記回転子は、前記抵抗体の円の中心に位
    置する部位を支点として回転可能な直線状の部材から成
    り、該部材の両端部にそれぞれ前記摺動接点を備えてい
    ることを特徴とする請求項1記載の位置検出装置。
  3. 【請求項3】前記回転子は、前記抵抗体の円の中心に位
    置する角部を支点として回転可能なV字状の部材から成
    り、該部材の角部から延びた2本の直線部の間の挟角が
    前記抵抗体の不感領域に対向する角度よりも大きく設定
    され、各直線部の端に前記摺動接点を備えていることを
    特徴とする請求項1記載の位置検出装置。
  4. 【請求項4】前記摺動接点選択手段は、前記2つの摺動
    接点と前記制御装置を電気的に接続し又はその接続を切
    る2つのスイッチから成り、各スイッチは前記制御装置
    からの切換指令によってオン・オフを切り換えられるこ
    とを特徴とする、請求項1乃至3のいずれか記載の位置
    検出装置。
  5. 【請求項5】前記摺動接点選択手段は、前記制御装置に
    内蔵され、該制御装置の切換情報に従って前記2つの摺
    動接点からの検出入力を選択する電子スイッチで構成さ
    れていることを特徴とする、請求項1乃至3のいずれか
    記載の位置検出装置。
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