JPH09159151A - 加熱炉およびその燃焼制御方法 - Google Patents
加熱炉およびその燃焼制御方法Info
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- JPH09159151A JPH09159151A JP31453295A JP31453295A JPH09159151A JP H09159151 A JPH09159151 A JP H09159151A JP 31453295 A JP31453295 A JP 31453295A JP 31453295 A JP31453295 A JP 31453295A JP H09159151 A JPH09159151 A JP H09159151A
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- combustion
- burners
- burner
- heated
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- Vertical, Hearth, Or Arc Furnaces (AREA)
- Waste-Gas Treatment And Other Accessory Devices For Furnaces (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 点火操作するだけで、炉本体内の温度を監視
しながら、自動的に燃料ガス量を制御して加熱、停止を
可能とする。 【解決手段】 炉床4の左右に、燃焼能力9000kc
al/Hの燃焼バーナ5a〜5dを4個と、燃焼能力1
000kcal/Hのブンゼンバーナ5e、5fを配設
し、炉内において、炉床4から上方に向かって火炎を形
成し、燃焼ガスを炉本体2内に行き渡らせて前記炉床4
略中央に形成した排気口6から排出する構成とする。ま
た、コントローラ26により、専門家を始め、初心者を
対象とした、運転パターンを自在に設定することができ
る。
しながら、自動的に燃料ガス量を制御して加熱、停止を
可能とする。 【解決手段】 炉床4の左右に、燃焼能力9000kc
al/Hの燃焼バーナ5a〜5dを4個と、燃焼能力1
000kcal/Hのブンゼンバーナ5e、5fを配設
し、炉内において、炉床4から上方に向かって火炎を形
成し、燃焼ガスを炉本体2内に行き渡らせて前記炉床4
略中央に形成した排気口6から排出する構成とする。ま
た、コントローラ26により、専門家を始め、初心者を
対象とした、運転パターンを自在に設定することができ
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、点火操作するだけ
で、炉本体内の温度を監視しながら、自動的に燃料ガス
量を制御して加熱、停止を可能とした、加熱炉およびそ
の燃焼制御方法に関するものである。
で、炉本体内の温度を監視しながら、自動的に燃料ガス
量を制御して加熱、停止を可能とした、加熱炉およびそ
の燃焼制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来における加熱炉、例えば陶芸窯にお
いて、焼始めから終わりまで窯の内部状況を人間の目で
監視しながら、バーナの調整を行っていたため、焼上げ
時間中は、常時、人が立ち会う必要があった。そこで最
近では、バーナの調整を自動的に行うことができる陶芸
窯が提案されている。かかる陶芸窯によれば、点火時に
操作するだけで、後は、炉本体内の温度を監視しなが
ら、複数のブンゼンバーナ(例えば火力が9000kc
al/H)に供給する燃料ガス量を自動的に制御するこ
とで火力を調節し、焼上げ・停止を可能としている。ま
た、前記陶芸窯では、排気筒の下部と中央部にダンパが
設けられ、この中央部におけるダンパの開度調整によ
り、窯内の酸化、還元状態をコントロールしている。す
なわち、ダンパの開度調整は、窯内部の焼き物の焼上げ
状態に基づいて手動により行っている。
いて、焼始めから終わりまで窯の内部状況を人間の目で
監視しながら、バーナの調整を行っていたため、焼上げ
時間中は、常時、人が立ち会う必要があった。そこで最
近では、バーナの調整を自動的に行うことができる陶芸
窯が提案されている。かかる陶芸窯によれば、点火時に
操作するだけで、後は、炉本体内の温度を監視しなが
ら、複数のブンゼンバーナ(例えば火力が9000kc
al/H)に供給する燃料ガス量を自動的に制御するこ
とで火力を調節し、焼上げ・停止を可能としている。ま
た、前記陶芸窯では、排気筒の下部と中央部にダンパが
設けられ、この中央部におけるダンパの開度調整によ
り、窯内の酸化、還元状態をコントロールしている。す
なわち、ダンパの開度調整は、窯内部の焼き物の焼上げ
状態に基づいて手動により行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
陶芸窯ではブンゼンバーナの火力の調節には限度があ
る。すなわち、所望の小火力を得るべく、ブンゼンバー
ナに供給する燃料ガス量を、コントロール弁により炎の
安定を保つ限界まで絞り込むと、排気筒からのドラフト
等により失火しやすい状態となる。このため、燃焼安全
性を見込んだ設計になっているが、素焼きの際に温度の
立上りスピードが早過ぎると、焼き物が割れたり、ひび
が入ることが多い。また、このように前記陶芸窯ではバ
ーナの調整を自動的に行うことができるものの、排気筒
の下部と中央部に設けられたダンパは、窯内部の焼き物
の焼上げ状態に基づいて手動により開度調整を行ってお
り、結局は焼上げ時間中に人は立ち会う必要があった。
本発明は、かかる点を改善するために提案されたもので
あって、当初、能力の小さなバーナを使用することによ
り、常温から所定温度までの昇温スピードを比較的緩慢
なものとすることができるようにして、被加熱物への悪
影響を防止し、加熱温度、加熱時間を自在に設定できる
ようにすると共に、完全に自動運転を可能とした、加熱
炉およびその燃焼制御方法を提供することを目的とす
る。
陶芸窯ではブンゼンバーナの火力の調節には限度があ
る。すなわち、所望の小火力を得るべく、ブンゼンバー
ナに供給する燃料ガス量を、コントロール弁により炎の
安定を保つ限界まで絞り込むと、排気筒からのドラフト
等により失火しやすい状態となる。このため、燃焼安全
性を見込んだ設計になっているが、素焼きの際に温度の
立上りスピードが早過ぎると、焼き物が割れたり、ひび
が入ることが多い。また、このように前記陶芸窯ではバ
ーナの調整を自動的に行うことができるものの、排気筒
の下部と中央部に設けられたダンパは、窯内部の焼き物
の焼上げ状態に基づいて手動により開度調整を行ってお
り、結局は焼上げ時間中に人は立ち会う必要があった。
本発明は、かかる点を改善するために提案されたもので
あって、当初、能力の小さなバーナを使用することによ
り、常温から所定温度までの昇温スピードを比較的緩慢
なものとすることができるようにして、被加熱物への悪
影響を防止し、加熱温度、加熱時間を自在に設定できる
ようにすると共に、完全に自動運転を可能とした、加熱
炉およびその燃焼制御方法を提供することを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記した課題を解決する
ために、本発明は、炉床から炉本体内に向けてバーナに
より火炎を形成して、燃焼排ガスを前記炉床から排出す
るようにして炉本体内における被加熱物の加熱を行う倒
炎式の加熱炉であって、炉床から炉本体内に向けて比較
的高燃焼能力のバーナを複数配設する一方、小燃焼能力
のバーナを配設し、加熱温度と加熱時間を予め設定する
手段を備え、この設定された加熱温度と加熱時間を基
に、炉本体内における被加熱物を、当初小燃焼能力のバ
ーナにより加熱し、次いで高燃焼能力のバーナにより加
熱するようにした。前述の構成において、前記燃焼排ガ
スを導くための排気筒に排気量を調節するダンパを設
け、このダンパを、炉本体内の温度上昇に応じて開度調
整を行う構成とした。以上のような本発明においては、
予め、炉本体内における被加熱物を加熱するための加熱
温度と加熱時間を設定し、この設定された加熱温度と加
熱時間に基づいて当初小燃焼能力のバーナにより加熱
し、次いで、高燃焼能力のバーナにより加熱し、消火す
る手順を実行するようにした。
ために、本発明は、炉床から炉本体内に向けてバーナに
より火炎を形成して、燃焼排ガスを前記炉床から排出す
るようにして炉本体内における被加熱物の加熱を行う倒
炎式の加熱炉であって、炉床から炉本体内に向けて比較
的高燃焼能力のバーナを複数配設する一方、小燃焼能力
のバーナを配設し、加熱温度と加熱時間を予め設定する
手段を備え、この設定された加熱温度と加熱時間を基
に、炉本体内における被加熱物を、当初小燃焼能力のバ
ーナにより加熱し、次いで高燃焼能力のバーナにより加
熱するようにした。前述の構成において、前記燃焼排ガ
スを導くための排気筒に排気量を調節するダンパを設
け、このダンパを、炉本体内の温度上昇に応じて開度調
整を行う構成とした。以上のような本発明においては、
予め、炉本体内における被加熱物を加熱するための加熱
温度と加熱時間を設定し、この設定された加熱温度と加
熱時間に基づいて当初小燃焼能力のバーナにより加熱
し、次いで、高燃焼能力のバーナにより加熱し、消火す
る手順を実行するようにした。
【0005】
【発明の実施の形態】次に、本発明にかかる加熱炉およ
びその燃焼制御方法について、典型的な実施の形態を示
し、以下詳細に説明する。図1、図2に加熱炉である陶
芸窯1を示し、この陶芸窯1は、倒炎式の陶芸窯1であ
って、周囲を耐火煉瓦で形成した炉本体2と、正面に炉
本体内に被加熱物(例えば陶芸物)を出し入れするため
の扉3を有し、炉床4の左右に、燃焼能力9000kc
al/Hの燃焼バーナ5a〜5d(以下、ブンゼンバー
ナ5a〜5d)を4個と、燃焼能力1000kcal/
Hのブンゼンバーナ5e、5fを配設している。これら
ブンゼンバーナ5a〜5fは、炉内において、炉床4か
ら上方に向かって火炎を形成するようにし、燃焼ガスを
炉本体2内に行き渡らせて前記炉床4略中央に形成した
排気口6から排出する構成としている。前記炉本体2の
中央部には、被加熱物(例えば陶芸物)を載置する棚7
が設けられ、前記燃焼ガスを炉床4中央における排気口
6から排出させる際、棚7に載置された被加熱物を加熱
するようにしている。また、前記ブンゼンバーナ5a〜
5fによる燃焼ガスは、炉床4中央における排気口6か
ら水平煙道8、垂直煙道9を通って排気筒10から外部
に排出する構成としている。この垂直煙道9の下部に
は、大気流入口11が設けられ、下部ダンパ12によっ
て空気の流入面積を調整可としている。そして垂直煙道
9の上部には、中央部ダンパ13が設けられる。さら
に、炉本体2の天井には、熱電対式温度計14が設けら
れ、常時、炉本体2内の温度を検出している。また、前
記扉3には、ブンゼンバーナ5a〜5fによる燃焼焔を
観測するための色見穴15が上下に2個設けられてい
る。
びその燃焼制御方法について、典型的な実施の形態を示
し、以下詳細に説明する。図1、図2に加熱炉である陶
芸窯1を示し、この陶芸窯1は、倒炎式の陶芸窯1であ
って、周囲を耐火煉瓦で形成した炉本体2と、正面に炉
本体内に被加熱物(例えば陶芸物)を出し入れするため
の扉3を有し、炉床4の左右に、燃焼能力9000kc
al/Hの燃焼バーナ5a〜5d(以下、ブンゼンバー
ナ5a〜5d)を4個と、燃焼能力1000kcal/
Hのブンゼンバーナ5e、5fを配設している。これら
ブンゼンバーナ5a〜5fは、炉内において、炉床4か
ら上方に向かって火炎を形成するようにし、燃焼ガスを
炉本体2内に行き渡らせて前記炉床4略中央に形成した
排気口6から排出する構成としている。前記炉本体2の
中央部には、被加熱物(例えば陶芸物)を載置する棚7
が設けられ、前記燃焼ガスを炉床4中央における排気口
6から排出させる際、棚7に載置された被加熱物を加熱
するようにしている。また、前記ブンゼンバーナ5a〜
5fによる燃焼ガスは、炉床4中央における排気口6か
ら水平煙道8、垂直煙道9を通って排気筒10から外部
に排出する構成としている。この垂直煙道9の下部に
は、大気流入口11が設けられ、下部ダンパ12によっ
て空気の流入面積を調整可としている。そして垂直煙道
9の上部には、中央部ダンパ13が設けられる。さら
に、炉本体2の天井には、熱電対式温度計14が設けら
れ、常時、炉本体2内の温度を検出している。また、前
記扉3には、ブンゼンバーナ5a〜5fによる燃焼焔を
観測するための色見穴15が上下に2個設けられてい
る。
【0006】ここで、前述のブンゼンバーナ5a〜5f
に対する燃料ガスの供給構成を図に示し、以下、説明す
る。すなわち、図2に示すように、ブンゼンバーナ5a
〜5fのうち、高出力のブンゼンバーナ5a〜5dは、
炉床4に一対ずつ配置して、炉本体内中央の棚7に燃焼
ガスが偏在することなく行き渡るようにしている。また
これらブンゼンバーナ5a〜5dは、一つのガス配管1
6によって燃料ガスが供給される構成となっている(図
3参照)。かかるガス配管16には、元弁17、二つの
電磁弁18a、18bと、コントロール弁19が直列に
介在され、前記熱電対式温度計14によって検出される
炉本体2内の温度に基づき、二つの電磁弁18a、18
bによって燃料ガス流路の遮断/開放を行い、コントロ
ール弁19によってガス圧を制御することにより、ブン
ゼンバーナ5a〜5dに供給される燃料ガス量を自動的
に制御する構成としている。一方、低出力のブンゼンバ
ーナ5e、5fは、ガス配管16から分岐された分岐配
管20によって燃料ガスが供給されるようになってい
る。かかる分岐配管20においても、元弁21、二つの
電磁弁22a、22b、コントロール弁23が介在さ
れ、熱電対式温度計14によって検出される炉本体2内
の温度に基づき、燃料ガス量の調節を行っている。
に対する燃料ガスの供給構成を図に示し、以下、説明す
る。すなわち、図2に示すように、ブンゼンバーナ5a
〜5fのうち、高出力のブンゼンバーナ5a〜5dは、
炉床4に一対ずつ配置して、炉本体内中央の棚7に燃焼
ガスが偏在することなく行き渡るようにしている。また
これらブンゼンバーナ5a〜5dは、一つのガス配管1
6によって燃料ガスが供給される構成となっている(図
3参照)。かかるガス配管16には、元弁17、二つの
電磁弁18a、18bと、コントロール弁19が直列に
介在され、前記熱電対式温度計14によって検出される
炉本体2内の温度に基づき、二つの電磁弁18a、18
bによって燃料ガス流路の遮断/開放を行い、コントロ
ール弁19によってガス圧を制御することにより、ブン
ゼンバーナ5a〜5dに供給される燃料ガス量を自動的
に制御する構成としている。一方、低出力のブンゼンバ
ーナ5e、5fは、ガス配管16から分岐された分岐配
管20によって燃料ガスが供給されるようになってい
る。かかる分岐配管20においても、元弁21、二つの
電磁弁22a、22b、コントロール弁23が介在さ
れ、熱電対式温度計14によって検出される炉本体2内
の温度に基づき、燃料ガス量の調節を行っている。
【0007】そして前記垂直煙道9の上部における中央
部ダンパ13は、後述するコントローラの制御下にサー
ボモータ24、ラックピニオン25により開度調整可能
に構成したもので、還元燃焼時の開度を全開時の面積比
で3〜10程度の開度とする構成としている。
部ダンパ13は、後述するコントローラの制御下にサー
ボモータ24、ラックピニオン25により開度調整可能
に構成したもので、還元燃焼時の開度を全開時の面積比
で3〜10程度の開度とする構成としている。
【0008】以上のような陶芸窯1を構成する各構成体
は、動作制御回路を搭載した、コントローラ26によっ
て動作をする構成としている。すなわち、このコントロ
ーラ26は、操作部26aと、運転モード、運転状態、
数値、設定等の表示部26bとを有する。かかるコント
ローラ26は前記操作部26aによって運転開始および
停止指令の他、運転モード(本焼、素焼き、手動)の選
択、運転時間の設定、そして、時間と温度の数値設定、
を行う構成としている。また、前記コントローラ26
に、例えば以下に示すようなパターンにかかる運転動作
の設定を行うことができる。なおこれは、専門家を対象
とした、1230℃釉薬使用の場合のパターンである
(総時間…14時間)。また、初心者(小、中学生等)
を対象とした、1200℃釉薬使用の場合のパターン
(総時間…7時間)も設定することができる。すなわ
ち、図4に示すように あぶり………ブンゼンバーナ5e、5fにより室温か
ら200℃まで所要時間………1.5時間。 焙り焚き……ブンゼンバーナ5a〜5dにより、20
0℃から950℃まで所要時間………7時間 攻め焚き……950℃から1050℃まで(還元焔)
所要時間………2時間 燃焼…………1050℃から1230℃まで(酸化
焔)所要時間………1.5時間 練し焚き……1230℃を2時間保持(酸化焔) 消火
は、動作制御回路を搭載した、コントローラ26によっ
て動作をする構成としている。すなわち、このコントロ
ーラ26は、操作部26aと、運転モード、運転状態、
数値、設定等の表示部26bとを有する。かかるコント
ローラ26は前記操作部26aによって運転開始および
停止指令の他、運転モード(本焼、素焼き、手動)の選
択、運転時間の設定、そして、時間と温度の数値設定、
を行う構成としている。また、前記コントローラ26
に、例えば以下に示すようなパターンにかかる運転動作
の設定を行うことができる。なおこれは、専門家を対象
とした、1230℃釉薬使用の場合のパターンである
(総時間…14時間)。また、初心者(小、中学生等)
を対象とした、1200℃釉薬使用の場合のパターン
(総時間…7時間)も設定することができる。すなわ
ち、図4に示すように あぶり………ブンゼンバーナ5e、5fにより室温か
ら200℃まで所要時間………1.5時間。 焙り焚き……ブンゼンバーナ5a〜5dにより、20
0℃から950℃まで所要時間………7時間 攻め焚き……950℃から1050℃まで(還元焔)
所要時間………2時間 燃焼…………1050℃から1230℃まで(酸化
焔)所要時間………1.5時間 練し焚き……1230℃を2時間保持(酸化焔) 消火
【0009】前記陶芸窯1において、操作部26aによ
って所望の燃焼動作パターンを設定して運転開始指令を
行うと、燃焼動作パターンに基づいて燃焼動作が進行す
る。すなわち、運転開始指令によって分岐配管20側の
電磁弁22a、22bが開でガス配管16から分岐配管
20を介して燃料ガスがブンゼンバーナ5e、5fに供
給されると同時に、スパークロッドによって火花が発生
し、前記ブンゼンバーナ5e、5fが点火する。この
際、ガス配管16側の電磁弁18a、18bは閉のまま
であり、ブンゼンバーナ5a〜5dには燃料ガスは供給
されず点火しない。前記ブンゼンバーナ5e、5fの点
火の状態は、フレームロッドで監視され、その状態にか
かる信号はコントローラ26内の動作制御回路(図示せ
ず)に与えられる。もしブンゼンバーナ5e、5fの燃
焼に異常があれば、分岐配管20側の電磁弁22a、2
2bを断とする。
って所望の燃焼動作パターンを設定して運転開始指令を
行うと、燃焼動作パターンに基づいて燃焼動作が進行す
る。すなわち、運転開始指令によって分岐配管20側の
電磁弁22a、22bが開でガス配管16から分岐配管
20を介して燃料ガスがブンゼンバーナ5e、5fに供
給されると同時に、スパークロッドによって火花が発生
し、前記ブンゼンバーナ5e、5fが点火する。この
際、ガス配管16側の電磁弁18a、18bは閉のまま
であり、ブンゼンバーナ5a〜5dには燃料ガスは供給
されず点火しない。前記ブンゼンバーナ5e、5fの点
火の状態は、フレームロッドで監視され、その状態にか
かる信号はコントローラ26内の動作制御回路(図示せ
ず)に与えられる。もしブンゼンバーナ5e、5fの燃
焼に異常があれば、分岐配管20側の電磁弁22a、2
2bを断とする。
【0010】異常なくブンゼンバーナ5e、5fで燃料
ガスが燃焼され、室温から200℃まで1.5時間かけ
て、あぶりを行うと、分岐配管20側の電磁弁22
a、22bを断とすると共に、ガス配管16側の電磁弁
18a、18bを開としてブンゼンバーナ5a〜5dに
燃料ガスを供給してブンゼンバーナ5a〜5dを点火
し、ブンゼンバーナ5a〜5dにより7時間かけて20
0℃から950℃まで、焙り焚きを行う動作に移行す
る。次いで、サーボモータ24を駆動してラックピニオ
ン25により中央部ダンパ13を1cm開放すると共
に、950℃から1050℃まで還元焔で2時間攻め
焚きを行い、中央部ダンパ13を開放すると共に、10
50℃から1230℃まで1.5時間、酸化焔燃焼を
行い、そして、1230℃を2時間保持する練し焚き
を行って消火する動作を行う。すなわち、大気流入口1
1および中央部ダンパ13を閉じ、加熱炉本体2内に大
気の流入を避けて徐冷する。また元弁17を閉じ、操作
部26aの停止スイッチを押して全工程が終了する(図
4参照)。
ガスが燃焼され、室温から200℃まで1.5時間かけ
て、あぶりを行うと、分岐配管20側の電磁弁22
a、22bを断とすると共に、ガス配管16側の電磁弁
18a、18bを開としてブンゼンバーナ5a〜5dに
燃料ガスを供給してブンゼンバーナ5a〜5dを点火
し、ブンゼンバーナ5a〜5dにより7時間かけて20
0℃から950℃まで、焙り焚きを行う動作に移行す
る。次いで、サーボモータ24を駆動してラックピニオ
ン25により中央部ダンパ13を1cm開放すると共
に、950℃から1050℃まで還元焔で2時間攻め
焚きを行い、中央部ダンパ13を開放すると共に、10
50℃から1230℃まで1.5時間、酸化焔燃焼を
行い、そして、1230℃を2時間保持する練し焚き
を行って消火する動作を行う。すなわち、大気流入口1
1および中央部ダンパ13を閉じ、加熱炉本体2内に大
気の流入を避けて徐冷する。また元弁17を閉じ、操作
部26aの停止スイッチを押して全工程が終了する(図
4参照)。
【0011】このように、本発明にかかる陶芸窯は、コ
ントローラ26によって設定された焼成パターンに基づ
いて、自動的に運転を行うことができ、焼上げ時間中に
常時立ち会うようなことは不要である。また、素焼きの
際に、火力の小さなブンゼンバーナ5e、5fを適用し
たので、火力の大きなブンゼンバーナ5a〜5dを制御
して、炎の安定性を維持できる限界まで燃料ガスの供給
を絞り込むようなことは不要である。さらに、焼成パタ
ーンを自在に設定することができるので、初心者から専
門家まで幅広い汎用性が期待できる。
ントローラ26によって設定された焼成パターンに基づ
いて、自動的に運転を行うことができ、焼上げ時間中に
常時立ち会うようなことは不要である。また、素焼きの
際に、火力の小さなブンゼンバーナ5e、5fを適用し
たので、火力の大きなブンゼンバーナ5a〜5dを制御
して、炎の安定性を維持できる限界まで燃料ガスの供給
を絞り込むようなことは不要である。さらに、焼成パタ
ーンを自在に設定することができるので、初心者から専
門家まで幅広い汎用性が期待できる。
【0012】
【発明の効果】以上、本発明によれば、小燃焼能力のブ
ンゼンバーナにより、常温から所定温度まで、徐々に昇
温させるため、被加熱物への悪影響(例えば焼き物の素
焼き時の割れ、ひび入り)を防止することができる。ま
た、炉本体内の温度上昇に応じてダンパを自動的に制御
することで、加熱炉を全て自動コントロールすることが
できる。さらに、初心者を初めとして、熟練者まであら
ゆる技量の陶芸家が、温度、および時間を設定するだけ
で、所望の焼き物作りが可能となる。
ンゼンバーナにより、常温から所定温度まで、徐々に昇
温させるため、被加熱物への悪影響(例えば焼き物の素
焼き時の割れ、ひび入り)を防止することができる。ま
た、炉本体内の温度上昇に応じてダンパを自動的に制御
することで、加熱炉を全て自動コントロールすることが
できる。さらに、初心者を初めとして、熟練者まであら
ゆる技量の陶芸家が、温度、および時間を設定するだけ
で、所望の焼き物作りが可能となる。
【0013】
【図1】本発明にかかる陶芸窯の一例を示す側面説明図
である。
である。
【図2】図1に示す陶芸窯の模式的な横断面説明図であ
る。
る。
【図3】本発明にかかる陶芸窯における系統説明図であ
る。
る。
【図4】本発明にかかる陶芸窯の燃焼制御を行うための
時間−温度パターンの一例を示したグラフである。
時間−温度パターンの一例を示したグラフである。
1 陶芸窯 2 炉本体 3 扉 4 炉床 5a〜5f ブンゼンバーナ 6 排気口 7 棚 8 水平煙道 9 垂直煙道 10 排気筒 11 大気流入口 12 下部ダンパ 13 中央部ダンパ 14 熱電対式温度計 15 色見穴 16 ガス配管 17 元弁 18a、18b、22a、22b 電磁弁 19、23 コントロール弁 20 分岐配管 24 サーボモータ 25 ラックピニオン 26 コントローラ 26a 操作部 26b 表示部
Claims (3)
- 【請求項1】 炉床から炉本体内に向けてバーナによ
り火炎を形成して、燃焼排ガスを前記炉床から排出する
ようにして炉本体内における被加熱物の加熱を行う倒炎
式の加熱炉であって、炉床から炉本体内に向けて比較的
高燃焼能力のバーナを複数配設する一方、小燃焼能力の
バーナを配設し、加熱温度と加熱時間を予め設定する手
段を備え、この設定された加熱温度と加熱時間を基に、
炉本体内における被加熱物を、当初小燃焼能力のバーナ
により加熱し、次いで高燃焼能力のバーナにより加熱す
るようにしたことを特徴とする加熱炉。 - 【請求項2】 前記燃焼排ガスを導くための排気筒に
排気量を調節するダンパを設け、このダンパを、炉本体
内の温度上昇に応じて開度調整を行う構成としたことを
特徴とする請求項1記載の加熱炉。 - 【請求項3】 予め、炉本体内における被加熱物を加
熱するための加熱温度と加熱時間を設定し、この設定さ
れた加熱温度と加熱時間に基づいて当初小燃焼能力のバ
ーナにより加熱し、次いで、高燃焼能力のバーナにより
加熱し、消火する手順を実行することを特徴とする加熱
炉の燃焼制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31453295A JPH09159151A (ja) | 1995-12-01 | 1995-12-01 | 加熱炉およびその燃焼制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31453295A JPH09159151A (ja) | 1995-12-01 | 1995-12-01 | 加熱炉およびその燃焼制御方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09159151A true JPH09159151A (ja) | 1997-06-20 |
Family
ID=18054428
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31453295A Pending JPH09159151A (ja) | 1995-12-01 | 1995-12-01 | 加熱炉およびその燃焼制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09159151A (ja) |
-
1995
- 1995-12-01 JP JP31453295A patent/JPH09159151A/ja active Pending
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