JPH09157735A - 薄板状ワークの外周部加熱用コイル - Google Patents

薄板状ワークの外周部加熱用コイル

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JPH09157735A
JPH09157735A JP7345794A JP34579495A JPH09157735A JP H09157735 A JPH09157735 A JP H09157735A JP 7345794 A JP7345794 A JP 7345794A JP 34579495 A JP34579495 A JP 34579495A JP H09157735 A JPH09157735 A JP H09157735A
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heating
thin plate
conductor
outer peripheral
work
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昇 塚本
Eizo Nagao
英三 長尾
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Fuji Electronics Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 端面に溝部があって上板と下板とに厚さ寸法
のばらつきがある薄板状ワークであっても外周部を均一
に加熱することによって均一な硬化層を形成することが
できるようにする。 【構成】 端面W3に1つの溝部W4が形成された薄板
状ワークの外周部を加熱するコイルであって、薄板状ワ
ークWの表面W1側及び裏面W2側に位置する加熱導体
110を備えており、前記加熱導体110は外周部W5
を挟んで対向しており、前記加熱導体110は薄板状ワ
ークWとの間の距離を調整することができるように構成
されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、端面に1つの溝部
が形成された薄板状ワークの外周部を加熱する薄板状ワ
ークの外周部加熱用コイルに関する。
【0002】
【従来の技術】図10に示すように薄板状ワークWに
は、その端面W3に溝部W4が形成されたものがある。
例えば、チェーンソーのブレードである。このような薄
板状ワークWの外周部W5に焼入を施す際に用いられる
加熱用コイル600は、図11に示すように薄板状ワー
クWの外周部W5の形状に沿った角パイプからなる1巻
コイルが用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の加熱用コイル600には、以下のような問題点
がある。すなわち、薄板状ワークWの端面W3に形成さ
れた溝部W4によって分けられる上板W6と下板W7と
の厚さ寸法が均一であれば問題はないのだが、両板W
6、W7に厚さ寸法にばらつきがあると、図12に示す
ように、上板W6と下板W7とで加熱されて形成される
硬化層W9(斜線部)の厚さ寸法、大きさ等にばらつき
が生じ、曲がりが発生する。これは、チェーンソーの性
能をも左右する問題である。
【0004】また、薄板状ワークWのすべての外周部W
5を均一に加熱するのであれば問題はないが、外周部W
5の一部に形成されるべき硬化層W9を小さくしなけれ
ばならないことがある。例えば、チェーンソーのブレー
ドの後端側には、チェーンを回転駆動させるためのスプ
ロケットが取り付けられるが、このブレードの後端側の
外周部W5には溝筈の加工がしてあるため、質量効果に
より深く硬化層が形成されやすいので、硬化層を均一に
形成するための工夫が必要となる。ブレードの外周部で
硬化層の大きさを形状にかかわらず均一化することは、
従来の1巻コイルでは対応できなかった。
【0005】本発明は上記事情に鑑みて創案されたもの
で、端面に溝部があって上板と下板とに厚さ寸法のばら
つきがある薄板状ワークであっても外周部を均一に加熱
することによって均一な硬化層を形成することができる
薄板状ワークの外周部加熱用コイルを提供することを目
的としている。また、薄板状ワークの外周部に形成され
る硬化層の大きさ等を任意に調整することができる薄板
状ワークの外周部加熱用コイルを提供することを目的と
している。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る薄板状ワ
ークの外周部加熱用コイルは、端面に1つの溝部が形成
された薄板状ワークの外周部を加熱するコイルであっ
て、薄板状ワークの表面側及び裏面側に位置する加熱導
体を備えており、前記加熱導体は外周部を挟んで対向し
ており、前記加熱導体は薄板状ワークとの間の距離を調
整することができるように構成されている。
【0007】また、請求項2に係る薄板状ワークの外周
部加熱用コイルにおける加熱導体は、薄板状ワークの外
周部の一部のみを加熱する複数の部分加熱導体からな
り、前記部分加熱導体は、薄板状ワークの表面側に位置
する表面側導体部と、薄板状ワークの裏面側に位置する
裏面側導体部と、他の部分加熱導体と接続される接続部
とを有しており、表面側導体部と裏面側導体部とは、薄
板状ワークの外周部を挟んで対向している。
【0008】また、請求項3に係る薄板状ワークの外周
部加熱用コイルでは、前記複数の部分加熱導体を移動さ
せる移動機構を備えており、前記移動機構は、部分加熱
導体の表面側導体部と裏面側導体部とが薄板状ワークの
外周部を挟んで対向する加熱位置と、表面側導体部と裏
面側導体部とが薄板状ワークの外周部は挟まず対向する
退避位置との間で部分加熱導体を移動させるようになっ
ている。
【0009】また、請求項4に係る薄板状ワークの外周
部加熱用コイルでは、加熱導体に取り付けられる非磁性
体からなる磁力線遮蔽手段を備えており、前記磁力線遮
蔽手段は、薄板状ワークの外側に向かって延出されてい
る。
【0010】さらに、請求項5に係る薄板状ワークの外
周部加熱用コイルにおける磁力線遮蔽手段は、加熱導体
に取り付けられた固定板材と、この固定板材に取り付け
られる可動板材と、この可動板材を固定板材の適宜な位
置で固定する固定手段とを備えている。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は本発明の第1の実施の形態
に係る薄板状ワークの外周部加熱用コイルの加熱導体の
概略的斜視図、図2は本発明の第1の実施の形態に係る
薄板状ワークの外周部加熱用コイルの加熱導体と薄板状
ワークとの位置関係を示す概略的斜視図、図3は本発明
の第1の実施の形態に係る薄板状ワークの外周部加熱用
コイルの加熱導体と薄板状ワークとの位置関係を示す概
略的断面図である。
【0012】また、図4は本発明の第2の実施の形態に
係る薄板状ワークの外周部加熱用コイルの概略的斜視
図、図5は本発明の第2の実施の形態に係る薄板状ワー
クの外周部加熱用コイルの加熱導体と薄板状ワークとの
位置関係を示す概略的斜視図、図6は本発明の第2の実
施の形態に係る薄板状ワークの外周部加熱用コイルの加
熱導体の加熱位置と退避位置とを示す概略的断面図であ
る。
【0013】さらに、図7は本発明の第3の実施の形態
に係る薄板状ワークの外周部加熱用コイルの概略的斜視
図、図8は本発明の第3の実施の形態に係る薄板状ワー
クの外周部加熱用コイルの磁力線遮蔽遮断の概略的断面
図、図9は本発明の第2の実施の形態に係る薄板状ワー
クの外周部加熱用コイルの別の例の加熱導体と薄板状ワ
ークとの位置関係を示す概略的斜視図、図10は本発明
に係る薄板状ワークの外周部加熱用コイルによって加熱
される薄板状ワークWの一例であるチェーンソーのブレ
ードの概略的斜視図である。
【0014】まず、本発明に係る薄板状ワークの外周部
加熱用コイルの説明の前に、この薄板状ワークの外周部
加熱用コイルによって加熱される薄板状ワークWの一例
であるチェーンソーのブレードを図10を参照しつつ説
明する。この薄板状ワークWは、スチール製であって、
先端部が丸く後端部が略凹字形状になった略帯状に形成
されている。かかる薄板状ワークWの端面W3には1本
の溝部W4が形成されている。この溝部W4は後端部を
除いた、先端部及び長辺部W8に形成されている。従っ
て、この薄板状ワークWは、溝部W4によって2枚の薄
板が所定の間隔で積層されたようになっている。
【0015】第1の実施の形態に係る薄板状ワークの外
周部加熱用コイル100は、端面W3に1つの溝部W4
が形成された薄板状ワークの外周部を加熱するコイルで
あって、薄板状ワークWの表面W1側及び裏面W2側に
位置する加熱導体110を備えており、前記加熱導体1
10は外周部W5を挟んで対向している。
【0016】前記加熱導体110は、導電性を有する金
属の丸パイプ又は角パイプから構成され、薄板状ワーク
Wであるチェーンソーのブレードの外周部W5に沿うよ
うな形状に形成されている。
【0017】この加熱導体110は、薄板状ワークWの
表面W1側に位置する表面側加熱導体部111と、薄板
状ワークWの裏面W2側に位置する裏面側加熱導体部1
12と、表面側加熱導体部111と裏面側加熱導体部1
12とを接続する接続導体部113と、一対の給電導体
114A、114Bとが一体に形成されたものである。
【0018】表面側加熱導体部111は、略長U字形状
に形成されている。この表面側加熱導体部111の一端
側には、略L字形状の給電導体114Aが取り付けられ
ている。この給電導体114Aには図外の高周波電源が
接続されている。
【0019】一方、裏面側加熱導体部112も表面側加
熱導体部111と同様に、略長U字形状に形成されてい
る。この裏面側加熱導体部112の一端側には、図外の
高周波電源が接続された略L字形状の給電導体114B
が取り付けられている。
【0020】両加熱導体部111、112は、給電導体
114A、114Bが取り付けられた側とは反対の他端
側において、略半円状の接続導体部113によって接続
されている。
【0021】また、一対の給電導体114A、114B
にはそれぞれ導電性板材115A、115Bが取り付け
られている。さらに、この導電性板材115A、115
Bの間には絶縁性板材116が挟み込まれている。
【0022】従って、この加熱導体110での電流は、
一方の給電導体114A→表面側加熱導体部111→接
続導体部113→裏面側加熱導体部112→他方の給電
導体114Bの方向か、その逆方向に流れることにな
る。
【0023】また、前記一対の給電導体114A、11
4Bは、加熱導体110を冷却する冷却液の導入口、導
出口ともなっている。すなわち、給電導体114Aから
導入された冷却液は、表面側加熱導体部111→接続導
体部113→裏面側加熱導体部112→他方の給電導体
114Bの順に流れ、加熱導体110自体の過熱を防止
しているのである。
【0024】かかる加熱導体110は、絶縁性を有する
一対の板材120A、120B(図1では一点鎖線で示
している)に取り付けられることによって、その表面側
加熱導体部111や裏面側加熱導体部112の相互の位
置関係を保持している。このため、表面側加熱導体部1
11からは4本の外向きの細い棒体111Aが、裏面側
加熱導体部112からは4本の外向きの細い棒体112
Aがそれぞれ突設されている。この棒体111A、11
2Aが板材120A、120Bの貫通孔 (図示省略) を
貫通し、当該棒体111A、112Aの先端に形成され
た雄ねじ部111a、112bにナット121を螺合さ
せることで、加熱導体110に板材120A、120B
を固定するのである。
【0025】しかも、この棒体111A、112Aと、
ナット121との螺合具合を調整することで、表面側加
熱導体部111と薄板状ワークWとの間、裏面側加熱導
体部112と薄板状ワークWとの間の距離を独立して調
整することができるようになっている。
【0026】このように構成された加熱導体110は、
図2に示すように、薄板状ワークWを挟み込んで対向す
るようになっている。すなわち、表面側加熱導体部11
1は、薄板状ワークWの表面W1側において端面W3よ
り奥側に、裏面側加熱導体部112は薄板状ワークWの
裏面W2側において端面W3より奥側にそれぞれ位置し
ている。なお、図2においては、作図の都合上、板材1
20A、120B等を省略している。
【0027】薄板状ワークWを表面側加熱導体部111
と裏面側加熱導体部112との間から挿入して、図2及
び図3に示すように、両加熱導体部111、112が薄
板状ワークWの外周部W5を挟んで対向するような加熱
位置にセットした後、加熱導体110に高周波電流を供
給すると、薄板状ワークの外周部加熱用コイル100が
薄板状ワークWの外周部W5を加熱する。外周部W5の
所定の加熱が完了したならば、薄板状ワークWを図外の
冷却液槽に浸漬することで冷却し外周部W5に焼入を施
す。
【0028】この薄板状ワークの外周部加熱用コイル1
00による場合には、所定個の薄板状ワークWに対して
高周波焼入を施した後、薄板状ワークWの上板W6及び
下板W7に形成された硬化層W9の厚さ寸法等を測定
し、測定結果を硬化層W9の予め設定された規定値と比
較する。硬化層W9の測定結果が、所定値以内にある場
合にはそのまま高周波焼入を続行する。また、硬化層W
9の測定値が所定値から外れていた場合には、棒体11
1A、112Aとナット121との螺合具合を調整する
ことで、表面側加熱導体部111及び裏面側加熱導体部
112と、薄板状ワークWとの間隔を変更して適宜な硬
化層が形成されるようにする。つまり、この薄板状ワー
クの外周部加熱用コイル100は、硬化層W9の具合か
ら表面側加熱導体部111と裏面側加熱導体部112と
の位置をフィードバックするようになっているのであ
る。
【0029】この第1の実施の形態に係る薄板状ワーク
の外周部加熱用コイル100における加熱導体110
は、一対の給電導体114A、114B、表面側加熱導
体部111、裏面側加熱導体部112及び接続導体部1
13が一体に形成されたものである。
【0030】これに対して、第2の実施の形態に係る薄
板状ワークの外周部加熱用コイル200における加熱導
体210は、薄板状ワークWの外周部W5の一部のみを
加熱する2個の部分加熱導体210A、210Bを有し
ている。
【0031】前記部分加熱導体210A、210Bは左
右対称に形成されているので、一方の部分加熱導体21
0Aを例として説明する。この部分加熱導体210A
は、薄板状ワークWであるチェーンソーのブレードの外
周部W5の一方の長辺部W8に沿うように形成されてい
る。すなわち、薄板状ワークWの先端部を加熱しないよ
うになっている。
【0032】かかる部分加熱導体210Aは、薄板状ワ
ークWの表面W1側に位置する表面側導体部212A
と、薄板状ワークWの裏面W2側に位置する裏面側導体
部213Aと、前記表面側導体部212Aと裏面側導体
部213Aとを連結する接続導体部214Aと、他の部
分加熱導体211Bと接続される接続ブロック215A
と、給電導体230と接続される給電部216Aとを有
している。
【0033】前記表面側導体部212Aと、裏面側導体
部213Aと、前記接続導体部214Aとは、導電性を
有する金属の丸パイプ又は角パイプから構成されてい
る。表面側導体部212Aと裏面側導体部213Aと
は、薄板状ワークWの外周部W5の一方の長辺部W8に
沿うため平行になっている。また、両導体部212A、
213Aを接続する接続導体部214Aは、薄板状ワー
クWとの接触を避けるために外側に向かって逃げるよう
に形成されている。
【0034】表面側導体部212Aの基端側、すなわち
接続導体部214Aと接続された側との反対側にはブロ
ック状の給電部216Aが設けられている。この給電部
216Aは、導電性を有する金属を略立方体状に形成し
たものであって、表面側導体部212Aの基端側が貫通
している。
【0035】一方、裏面側導体部213Aの基端側、す
なわち接続導体部214Aと接続された側との反対側に
はブロック状の接続ブロック215Aが設けられてい
る。この接続ブロック215Aは、導電性を有する金属
を略立方体状に形成したものであって、裏面側導体部2
13Aの基端側が貫通している。なお、この接続ブロッ
ク215Aは、前記給電部216Aより大きく設定され
ている。
【0036】もう一方の部分加熱導体210Bも、図5
に示すように上述した部分加熱導体210Aと同様に構
成されている。
【0037】このように構成された部分加熱導体210
A、210Bは、絶縁性を有する板材220A、220
Bに取り付けられている。この板材220A、220B
には、図4に示すように、略L字形状に形成されてお
り、図示しないビス等で部分加熱導体210Aの表面側
導体212A、裏面側導体部213A、部分加熱導体2
10Bの表面側導体212B、裏面側導体部213Bと
連結することによって部分加熱導体210A、210B
が取り付けられている。
【0038】従って、前記図示しないビス等を調整する
ことにより、各表面側導体212A、212Bと、裏面
側導体213A、213Bと、薄板状ワークWとの間の
距離を適宜変化させることができるようになっている。
【0039】一方、板材220A、220Bに取り付け
られた部分加熱導体210A、210Bは、移動機構2
40によって横方向に移動させられるようになってい
る。この移動機構240は、部分加熱導体210Aを移
動させる第1移動部240Aと、部分加熱導体210B
を移動させる第2移動部240Bとを有している。
【0040】前記第1移動部240Aは、板材220A
を横方向に移動させる2個のエアシリンダ241Aと、
板材220Aの横方向への移動をガイドするために板材
220Aに取り付けられた1本のガイドシャフト242
Aと、このガイドシャフト242Aの移動を案内する一
対のローラ243Aとを有している。
【0041】この第1移動部240Aでは最も内側に移
動した場合、部分加熱導体210Aは、表面側導体部2
12Aと裏面側導体部213Aとが薄板状ワークWの外
周部W5を挟んだ状態で対向するような位置、すなわち
加熱位置にあるようになっている(図6(A)参照)。
【0042】また、この第1移動部240Aでは最も外
側に移動した場合、部分加熱導体210Aは、表面側導
体部212Aと裏面側導体部213Aとが薄板状ワーク
Wの外周部W5を挟まない状態で対向するような位置、
すなわち退避位置にあるようになっている(図6(B)
参照)。この退避位置では、薄板状ワークWの搬出入を
容易に行うことができる。
【0043】さらに、加熱位置にある部分加熱導体21
0Aは、給電部216Aが後述する給電導体230の接
続子213aに接触している。
【0044】前記第2移動部240Bは、第1移動部2
40Aと同一の構成であり、板材220Bに取り付けら
れた部分加熱導体210Bを加熱位置と退避位置との間
で横方向に移動させるようになっている。
【0045】一方、給電導体230は、一対の略L字形
状の導電性板材231A、231Bと、この導電性板材
231A、231Bの間に挟み込まれた絶縁性板材23
2とを有している。
【0046】前記導電性板材213A、213Bの先端
には、給電部216A、216Bが接触する接続子21
3a、213bが設けられている。前記導電性板材23
1A、231Bと、絶縁性板材232と、接続子213
a、213bとの厚さ寸法の合計は、移動機構240に
よって2つの部分加熱導体210A、210Bが加熱位
置にある時、部分加熱導体210A、210Bの給電部
216A、216Bが、接続子213a、213bと接
触するように設定されている。
【0047】また、2つの部分加熱導体210A、21
0Bが加熱位置にある時、部分加熱導体210A、21
0Bの接続ブロック215A、215Bは互いに接触す
るような大きさに設定されている。
【0048】次に、このように構成された薄板状ワーク
の外周部加熱用コイル200による薄板状ワークWの高
周波焼入作業について説明する。まず、移動機構240
によって2つの部分加熱導体210A、210Bを退避
位置に移動させる(図6(B)参照)。部分加熱導体2
10A、210Bが退避位置にある時に薄板状ワークW
を所定の位置に搬入し、セットする。
【0049】薄板状ワークWが所定の位置に搬入された
ならば、移動機構240によって2つの部分加熱導体2
10A、210Bを加熱位置にまで移動させる(図6
(A)参照)。そして、この状態で高周波電流を加熱導
体210に供給する。
【0050】加熱位置にある2つの部分加熱導体210
A、210Bは、接続ブロック215A、215Bで相
互に接続されているとともに、給電部216A、216
Bによって給電導体230と接続されている。
【0051】従って、高周波電源からの高周波電流は、
導電性板材231A→接続子231a→部分加熱導体2
10A(給電部216A→表面側導体部212A→接続
導体部214A→裏面側導体部213A→接続ブロック
215A)→部分加熱導体210B(接続ブロック21
5B→裏面側導体部213B→接続導体部214B→表
面側導体部212B→給電部216B)→接続子213
b→導電性板材231Bの順序又はその逆方向に流れ
る。
【0052】加熱導体210のうち、表面側導体部21
2A、212Bと、裏面側導体部213A、213Bと
が薄板状ワークWの外周部W5の加熱に関わる。薄板状
ワークWの外周部W5のうち、加熱する必要のない先端
部は、表面側導体部212A、212Bと、裏面側導体
部213A、213Bとが対向していないので、加熱さ
れることはない。
【0053】所定の加熱が終了したならば、高周波電源
の発振を停止する。その後、移動機構240により、2
つの部分加熱導体210A、210Bを退避位置まで移
動させて外周部W5に高周波焼入を施す。
【0054】高周波焼入の完了した薄板状ワークWを搬
出し、新たな薄板状ワークWを所定の位置に搬入する。
【0055】この薄板状ワークの外周部加熱用コイル2
00による場合にも、所定個の薄板状ワークWに対して
高周波焼入を施した後、薄板状ワークWの上板W6及び
下板W7に形成された硬化層W9の厚さ寸法等を測定
し、測定結果を硬化層W9の予め設定された規定値と比
較する。硬化層W9の測定結果が、所定値以内にある場
合にはそのまま高周波焼入を続行する。また、硬化層W
9の測定値が所定値から外れていた場合には、前記図示
しないビス等を調整することにより、各表面側導体21
2A、212Bと、裏面側導体213A、213Bと、
薄板状ワークWとの間の距離を適宜変化させ、適宜な硬
化層が形成されるようにする。つまり、この薄板状ワー
クの外周部加熱用コイル200は、硬化層W9の具合か
ら各表面側導体212A、212Bと、裏面側導体21
3A、213Bとの位置をフィードバックするようにな
っているのである。
【0056】次に、本発明の第3の実施の形態に係る薄
板状ワークの外周部加熱用コイル300について図7〜
図8を参照しつつ説明する。この第3の実施の形態に係
る薄板状ワークの外周部加熱用コイル300は、第1の
実施の形態に係る薄板状ワークの外周部加熱用コイル1
00の加熱導体110に磁力線遮蔽手段310を取り付
けたものである。従って、以下の説明では、磁力線遮蔽
手段310に関係する部分のみを説明し、第1の実施の
形態に係る薄板状ワークの外周部加熱用コイル100と
同様の点についての説明は省略する。
【0057】この磁力線遮蔽手段310は、銅等の非磁
性体の板材からなり、加熱導体110の外側に取り付け
られている。かかる磁力線遮蔽手段310は、加熱導体
110にロー付け等で直接取り付けられる固定板材31
1と、この固定板材311に取り付けられる可動板材3
12と、この可動板材312を任意の位置で固定する固
定手段313とを有している。
【0058】例えば、第1の実施の形態に係る薄板状ワ
ークの外周部加熱用コイル100では、薄板状ワークW
の先端部まで加熱するようになっているので、表面側加
熱導体部111のU字形状に曲がった部分と、裏面側加
熱導体部112のU字形状に曲がった部分とに磁力線遮
蔽手段310を設けることによって薄板状ワークWの先
端部が加熱されることのない薄板状ワークの外周部加熱
用コイル300とすることも可能である。また、薄板状
ワークWの後端部は中央に長孔等が開けられているため
温度が上昇しやすいので、磁力線遮蔽手段310を用い
て全体の温度をそろえる。
【0059】前記固定板材311には雌ねじ311Aが
形成されており、一方可動板材312には外側に向かっ
た長孔312Aが開設されている。長孔312Aを介し
て固定手段313であるボルトを雌ねじ311Aに螺合
させることで、可動板材312に固定する。また、固定
手段313であるボルトを緩めることによって可動板材
312を移動させて、磁力線の遮蔽能力を適宜調整す
る。
【0060】なお、この磁力線遮蔽手段310は、図1
等に示す第1の実施の形態や図4等に示す第2の実施の
形態や、後述する薄板状ワークの外周部加熱用コイルに
も応用することができるのは勿論である。
【0061】上述した第2の実施の形態に係る薄板状ワ
ークの外周部加熱用コイル200には、図9に示すよう
な加熱導体250を用いることもできる。この加熱導体
250は、薄板状ワークWの外周部W5の一部のみを加
熱する2個の部分加熱導体250A、250Bを有して
いる。
【0062】図4に示した加熱導体210では、部分加
熱導体210A、210Bは左右対称であったが、図9
に示す加熱導体250の部分加熱導体250A、250
Bは左右対称ではない。
【0063】すなわち、一方の部分加熱導体250A
は、薄板状ワークWであるチェーンソーのブレードの外
周部W5の一方の長辺部W8に沿うように形成されてい
る。すなわち、薄板状ワークWの先端部は加熱しないよ
うになっている。
【0064】かかる部分加熱導体250Aは、薄板状ワ
ークWの表面W1側に位置する表面側導体部252A
と、薄板状ワークWの裏面W2側に位置する裏面側導体
部253Aと、前記表面側導体部252Aと裏面側導体
部253Aとを連結する接続導体部254Aと、他の部
分加熱導体250Bと接続される一対の接続ブロック2
55Aとを有している。
【0065】前記表面側導体部252Aと、裏面側導体
部253Aと、前記接続導体部254Aとは、導電性を
有する金属の丸パイプ又は角パイプから構成されてい
る。表面側導体部252Aと裏面側導体部253Aと
は、薄板状ワークWの外周部W5の一方の長辺部W8に
沿うため平行になっている。また、両導体部252A、
253Aを接続する接続導体部254Aは、薄板状ワー
クWとの接触を避けるために外側に向かって逃げてい
る。
【0066】表面側導体部252Aの基端側、すなわち
接続導体部254Aと接続された側との反対側にはブロ
ック状の接続ブロック255Aが設けられている。この
接続ブロック255Aは、導電性を有する金属を略立方
体状に形成したものであって、表面側導体部252Aの
基端側が貫通している。
【0067】一方、裏面側導体部253Aの基端側、す
なわち接続導体254Aと接続された側との反対側には
ブロック状の接続ブロック255Aが設けられている。
この接続ブロック255Aは、導電性を有する金属を略
立方体状に形成したものであって、裏面側導体部253
Aの基端側が貫通している。
【0068】もう一方の部分加熱導体250Bは、図9
に示すように、薄板状ワークWの表面W1側に位置する
表面側導体部252Aと、これと別体で電気的には独立
した裏面側導体部253Bとを有している。この裏面側
導体部253Bは、薄板状ワークWの裏面W2側に位置
するようになっている。
【0069】表面側導体部252Aの一端側、すなわち
接続ブロック255Aと対向する位置には、接続ブロッ
ク255Bが設けられている。この接続ブロック255
Bは、導電性を有する金属を略立方体状に形成したもの
であって、表面側導体部252Bの一端側が貫通してい
る。
【0070】また、表面側導体部252Bの他端側、す
なわち接続ブロック255Bが設けられた側とは反対の
側は、薄板状ワークWの先端部を避けるために略クラン
ク状に折曲形成されている。かかる表面側導体部252
Bの他端側には、給電部256Bが設けられている。こ
の給電部256Bは、導電性を有する金属を略立方体状
に形成したものであって、表面側導体部252Bの一端
側が貫通している。
【0071】一方、裏面側導体部253Bの一端側、す
なわち接続ブロック255Aと対向する位置には、接続
ブロック255Bが設けられている。この接続ブロック
255Bは、導電性を有する金属を略立方体状に形成し
たものであって、裏面側導体部253Bの一端側が貫通
している。
【0072】また、裏面側導体部253Bの他端側、す
なわち接続ブロック255Bが設けられた側とは反対の
側は、薄板状ワークWの先端部と表面側導体部252B
とを避けるために略クランク状に折曲形成されている。
かかる裏面側導体部253Bの他端側には、給電部25
6Bが設けられている。この給電部256Bは、導電性
を有する金属を略立方体状に形成したものであって、裏
面側導体部253Bの一端側が貫通している。
【0073】このように構成された加熱導体250は、
2つの部分加熱導体250A、250Bがそれぞれ独立
した絶縁性を有する板材 (図示省略) にビス等で取り付
けられている。ビス等の螺合具合を調整することによ
り、各部分加熱導体250A、250Bと、薄板状ワー
クWとの間の距離を適宜調整することができるようにな
っている。
【0074】また、前記板材は、図示しない移動機構に
連結されており、2つの部分加熱導体250A、250
Bを加熱位置と退避位置との間で移動させるようになっ
ている。
【0075】また、この加熱導体250は、給電導体2
60によって図示しない高周波電源と接続される。給電
導体260は、一対の略L字形状の導電性板材261
A、261Bと、この導電性板材261A、261Bの
間に挟み込まれた絶縁性板材262とを有している。
【0076】図9に示すように、一方の導電性板材26
1Aは、他方の導電性板材261Bより長く設定されて
おり、それぞれの先端部には接続子261a、261b
が設けられている。2つの導電性板材261A、261
Bの間には絶縁性板材262が挟み込まれているので、
両接続子261a、261bは電気的に独立している。
【0077】このように構成された給電導体260は、
部分加熱導体250Bが加熱位置にある場合に、接続子
261a、261bが各給電部265Bに接触するよう
になっている。また、両部分加熱導体250A、250
Bは、加熱位置にある場合に両接続ブロック255A、
255Bが接続されるようになっている。
【0078】両部分加熱導体250A、250Bが退避
位置にある時に、薄板状ワークWを所定の位置に搬入
し、セットする。そして、両部分加熱導体250A、2
50Bを図示しない移動機構で加熱位置に移動させる。
【0079】すると、上述したように、各接続ブロック
255A、255Bが接続されるとともに、接続子26
1a、261bが各給電部265Bに接触する。この状
態で高周波電源から高周波電流が供給される。
【0080】高周波電源からの高周波電流は、導電性板
材261A→接続子261a→部分加熱導体250B
(給電部256B→表面側加熱導体252B→接続ブロ
ック255B)→部分加熱導体250A(接続ブロック
255A→表面側加熱導体252A→接続導体部254
A→裏面側加熱導体253A→接続ブロック255A)
→部分加熱導体250B(接続ブロック255B→裏面
側加熱導体253B→給電部256B)→接続子261
b→導電性板材261Bの順序又はその逆に流れる。
【0081】これによって、薄板状ワークWの外周部W
5、それも先端部を除いた長辺部W8が加熱される。
【0082】高周波電流の供給を停止した後に、移動機
構により2つの部分加熱導体250A、250Bを退避
位置にまで移動させ、冷却液に薄板状ワークWを投入し
て外周部W5に焼入を施す。そして、焼入が施された薄
板状ワークWを所定の位置に戻して搬出し、新たな薄板
状ワークWを所定の位置にセットする。
【0083】そして、すでに上述したのと同様に、所定
個の薄板状ワークWに対して高周波焼入を施した後、薄
板状ワークWの上板W6及び下板W7に形成された硬化
層W9の厚さ寸法等を測定し、測定結果を硬化層W9の
予め設定された規定値と比較する。硬化層W9の測定結
果が、所定値以内にある場合にはそのまま高周波焼入を
続行する。また、硬化層W9の測定値が所定値から外れ
ていた場合には、前記図示しないビス等を調整して、部
分加熱導体250A、250Bと薄板状ワークWとの間
の距離を適宜調整して、硬化層W9が規定値内に収まる
ようにする。
【0084】なお、上述した説明では、薄板状ワークW
の例としてチェーンソーのブレードを挙げたが、本発明
がこれに限定されるわけではない。端面に1つの溝部が
形成された薄板状ワークであればすべてのものに対応で
きるものである。
【0085】
【発明の効果】請求項1に係る薄板状ワークの外周部加
熱用コイルは、端面に1つの溝部が形成された薄板状ワ
ークの外周部を加熱するコイルであって、薄板状ワーク
の表面側及び裏面側に位置する加熱導体を備えており、
前記加熱導体は外周部を挟んで対向しており、前記加熱
導体は薄板状ワークとの間の距離を調整することができ
るように構成されている。
【0086】従って、加熱導体と薄板状ワークとの間の
距離、すなわち加熱導体の薄板状ワークに対する位置を
調整することにより、薄板状ワークに形成される硬化層
の厚さ寸法等を調整することができる。このため、端面
に1つの溝部が形成された薄板状ワークで、薄板状ワー
クの上板と下板との間に厚さ寸法の差があっても、加熱
導体の位置を適宜調整することによって規定値内の硬化
層を形成することができる。これは従来の1巻の加熱コ
イルでは不可能である。
【0087】また、請求項2に係る薄板状ワークの外周
部加熱用コイルにおける加熱導体は、薄板状ワークの外
周部の一部のみを加熱する複数の部分加熱導体からな
り、前記部分加熱導体は、薄板状ワークの表面側に位置
する表面側導体部と、薄板状ワークの裏面側に位置する
裏面側導体部と、他の部分加熱導体と接続される接続部
とを有しており、表面側導体部と裏面側導体部とは、薄
板状ワークの外周部を挟んで対向している。
【0088】従って、加熱する必要のない部分、すなわ
ち硬化層を形成する必要がない部分には部分加熱導体を
設けないようにすることができるので効率的である。し
かも、加熱導体を構成する各部分加熱導体は、薄板状ワ
ークとの間の距離、すなわち加熱導体の薄板状ワークに
対する位置を調整することができるので、薄板状ワーク
に形成される硬化層の厚さ寸法等を調整することができ
る。このため、端面に1つの溝部が形成された薄板状ワ
ークで、薄板状ワークの上板と下板との間に厚さ寸法の
差があっても、加熱導体の位置を適宜調整することによ
って規定値内の硬化層を形成することができる。
【0089】また、請求項3記載の薄板状ワークの外周
部加熱用コイルは、複数の部分加熱導体を移動させる移
動機構を備えており、前記移動機構は、部分加熱導体の
表面側導体部と裏面側導体部とが薄板状ワークの外周部
を挟んで対向する加熱位置と、表面側導体部と裏面側導
体部とが薄板状ワークの外周部は挟まず対向する退避位
置との間で部分加熱導体を移動させるようになってい
る。
【0090】このため、薄板状ワークの搬入出に際して
部分加熱導体が邪魔にならないので、効率的な高周波焼
入を行うことができる。
【0091】また、請求項4に係る薄板状ワークの外周
部加熱用コイルでは、加熱導体に取り付けられる銅等の
非磁性体からなる磁力線遮蔽手段を具備しており、前記
磁力線遮蔽手段は、薄板状ワークの外側に向かって延出
されている。
【0092】従って、磁力線遮蔽手段により加熱の度合
いを調整することができるので、加熱の度合いを部分に
よって変化させる必要がある薄板状ワークに好適であ
る。
【0093】また、請求項5に係る薄板状ワークの外周
部加熱用コイルでは、磁力線遮蔽手段は、加熱導体に取
り付けられた固定板材と、この固定板材に取り付けられ
る可動板材と、この可動板材を固定板材の適宜な位置で
固定する固定手段とを備えている。
【0094】このため、可動板材の位置を調整すること
により、磁力線遮蔽手段が設けられた部分の加熱の度合
いを微妙に調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る薄板状ワーク
の外周部加熱用コイルの加熱導体の概略的斜視図であ
る。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る薄板状ワーク
の外周部加熱用コイルの加熱導体と薄板状ワークとの位
置関係を示す概略的斜視図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る薄板状ワーク
の外周部加熱用コイルの加熱導体と薄板状ワークとの位
置関係を示す概略的断面図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る薄板状ワーク
の外周部加熱用コイルの概略的斜視図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係る薄板状ワーク
の外周部加熱用コイルの加熱導体と薄板状ワークとの位
置関係を示す概略的斜視図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係る薄板状ワーク
の外周部加熱用コイルの加熱導体の加熱位置と退避位置
とを示す概略的断面図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態に係る薄板状ワーク
の外周部加熱用コイルの概略的斜視図である。
【図8】本発明の第3の実施の形態に係る薄板状ワーク
の外周部加熱用コイルの磁力線遮蔽遮断の概略的断面図
である。
【図9】図9は本発明の第2の実施の形態に係る薄板状
ワークの外周部加熱用コイルの別の例の加熱導体と薄板
状ワークとの位置関係を示す概略的斜視図である。
【図10】本発明に係る薄板状ワークの外周部加熱用コ
イルによって加熱される薄板状ワークWの一例であるチ
ェーンソーのブレードの概略的斜視図である。
【図11】従来の薄板状ワークの外周部加熱用コイルの
概略的斜視図である。
【図12】従来の薄板状ワークの外周部加熱用コイルに
よる薄板状ワークの問題点を示す薄板状ワークの概略的
断面図である。
【符号の説明】
100 薄板状ワークの外周部加熱用コイル 110 加熱導体 111 表面側加熱導体部 112 裏面側加熱導体部 W 薄板状ワーク

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 端面に1つの溝部が形成された薄板状ワ
    ークの外周部を加熱するコイルであって、薄板状ワーク
    の表面側及び裏面側に位置する加熱導体を具備してお
    り、前記加熱導体は外周部を挟んで対向しており、前記
    加熱導体は薄板状ワークとの間の距離を調整することが
    できるように構成されていることを特徴とする薄板状ワ
    ークの外周部加熱用コイル。
  2. 【請求項2】 前記加熱導体は、薄板状ワークの外周部
    の一部のみを加熱する複数の部分加熱導体からなり、前
    記部分加熱導体は、薄板状ワークの表面側に位置する表
    面側導体部と、薄板状ワークの裏面側に位置する裏面側
    導体部と、他の部分加熱導体と接続される接続部とを有
    しており、表面側導体部と裏面側導体部とは、薄板状ワ
    ークの外周部を挟んで対向していることを特徴とする請
    求項1記載の薄板状ワークの外周部加熱用コイル。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の薄板状ワークの外周部加
    熱用コイルにおいて、前記複数の部分加熱導体を移動さ
    せる移動機構を具備しており、前記移動機構は、部分加
    熱導体の表面側導体部と裏面側導体部とが薄板状ワーク
    の外周部を挟んで対向する加熱位置と、表面側導体部と
    裏面側導体部とが薄板状ワークの外周部は挟まず対向す
    る退避位置との間で部分加熱導体を移動させることを特
    徴とする薄板状ワークの外周部加熱用コイル。
  4. 【請求項4】 前記加熱導体に取り付けられる非磁性体
    からなる磁力線遮蔽手段を具備しており、前記磁力線遮
    蔽手段は、薄板状ワークの外側に向かって延出されてい
    ることを特徴とする請求項1、2記載の薄板状ワークの
    外周部加熱用コイル。
  5. 【請求項5】 前記磁力線遮蔽手段は、加熱導体に取り
    付けられた固定板材と、この固定板材に取り付けられる
    可動板材と、この可動板材を固定板材の適宜な位置で固
    定する固定手段とを具備したことを特徴とする請求項4
    記載の薄板状ワークの外周部加熱用コイル。
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