JP3117008B2 - 加熱範囲可変型加熱装置 - Google Patents

加熱範囲可変型加熱装置

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JP3117008B2
JP3117008B2 JP10236465A JP23646598A JP3117008B2 JP 3117008 B2 JP3117008 B2 JP 3117008B2 JP 10236465 A JP10236465 A JP 10236465A JP 23646598 A JP23646598 A JP 23646598A JP 3117008 B2 JP3117008 B2 JP 3117008B2
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secondary coil
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日吉 渡邊
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加熱範囲可変型加
熱装置、詳述するとワークを加熱する一次側コイルと、
ワークの軸芯線に沿った方向に移動可能に設けられ、前
記一次側コイルからの誘導電流によってワークを加熱す
る二次側コイルとを有しており、二次側コイルを前記軸
芯線方向に移動させることによって、ワークに対する加
熱範囲を適宜に変更することができる加熱装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の加熱範囲可変型加熱装置
について図8を参照しつつ説明する。この種の加熱範囲
可変型加熱装置は、高周波焼入装置の加熱装置として用
いられるものであって、加熱範囲(ワークWの軸芯線W
L方向)の異なる複数種類のワークを加熱する場合にも
加熱コイルを交換する必要がないように構成されてい
る。すなわち、この加熱範囲可変型加熱装置は、高周波
電源が接続された一次側コイル700と、この一次側コ
イル700に起因する誘導電流が流れる二次側コイル8
00とを有しており、一次側コイル700の二次側コイ
ル800に対する相対的位置関係を変更することによっ
て加熱範囲を変更することができるようにしたものであ
る。
【0003】かかる加熱範囲可変型加熱装置に用いられ
る一次側コイル700は、いわゆる半開放鞍型の加熱コ
イルであって、ワークWの軸芯線WLに平行な一対の直
線状導体部710A、710Bと、この一対の直線状導
体部710A、710Bを一端側で接続する略1/2円
弧状の接続導体部720と、前記一対の直線状導体部7
10A、710Bの他端側に接続された略1/4円弧状
の一対の給電導体部730A、730Bとを有してい
る。
【0004】一方、二次側コイル800は、ワークWの
軸芯線WLに平行な一対の直線状導体部810A、81
0Bと、この一対の直線状導体部810A、810Bを
一端で接続する略1/2円弧状の接続導体部820と、
前記一対の直線状導体部810A、810Bを他端側で
接続する略蒲鉾状の導電板830とを有している。
【0005】前記一次側コイル700はワークWの軸芯
線WLに沿った方向に対しては固定されているが、二次
側コイル800は前記軸芯線WLに沿った方向に対して
は可動となっている。
【0006】二次側コイル800の導電板830は、一
次側コイル700の接続導体部720とワークWとの間
に位置し、二次側コイル800の接続導体部820は一
次側コイル700の接続導体部720と一対の給電導体
部730A、730Bとの間に位置している。二次側コ
イル800をワークWの軸芯線WLに沿った方向に移動
させたとしても、導電板830は軸芯線WL方向に幅を
もったものであるので、必ず一次側コイル700の接続
導体部720とワークWとの間に位置する。
【0007】また、一次側コイル700の一方の直線状
導体部710Aと二次側コイル800の一方の直線状導
体810Aとは平行に近接配置され、一次側コイル70
0の他方の直線状導体部710Bと二次側コイル800
の他方の直線状導体810Bとは平行に近接配置される
ことになる。
【0008】ここで、この種の加熱範囲可変型加熱装置
が、加熱範囲の異なる複数種類のワークWの加熱に対応
することができる原理について説明する。一次側コイル
700には図外の高周波電源から、一方の給電導体部7
30A→一方の直線状導体部710A→接続導体部72
0→他方の直線状導体部710B→他方の給電導体部7
30Bの順又はその逆に高周波電流が流れる。
【0009】すると、前記接続導体部720に対向して
いる二次側コイル800の導電板830に誘導電流が発
生する。この際、一次側コイル700の一方の直線状導
体部710Aに流れる高周波電流と、二次側コイル80
0の一方の直線状導体部810Aに流れる誘導電流とは
方向が逆である上に、両直線状導体部710A、810
Aは平行に近接配置されているので、両直線状導体部7
10A、810Aに発生する磁束はほとんど打ち消し合
う。このため、両直線状導体部710A、810Aが対
向している部分ではワークWをほとんど加熱しないこと
になる。他方の直線状導体部710Bと他方の直線状導
体部810Bとについても同様である。
【0010】また、導電板830に流れる誘導電流は電
流密度が低くなっているため、ワークWを加熱すること
はない。
【0011】上述したように、ワークWを加熱するの
は、一次側コイル700の一対の直線状導体部710
A、710Bのうち、二次側コイル800の一対の直線
状導体部810A、810Bに対向していない部分、一
次側コイル700の一対の給電導体部730A、730
B及び二次側コイル800の接続導体部820である。
【0012】従って、二次側コイル800をワークWの
軸芯線WLに沿った方向に移動させると、一次側コイル
700の一対の給電導体部730A、730Bと、二次
側コイル800の接続導体部820との間の寸法が変わ
るため、加熱範囲の異なる複数種類のワークWに対応す
ることができるようになる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の加熱範囲可変型加熱装置には以下のような問題
点がある。すなわち、一次側コイルの一対の直線状導体
部と、二次側コイルの一対の直線状導体部とは、平行に
近接配置されているため、両者の間には短絡を防止する
ためのテフロンからなる絶縁板を介在させている。この
絶縁板は、両直線状導体部を非接触で近接配置するため
に1mm程度の薄さに設定されている。
【0014】ここで、二次側コイルをワークの軸芯線に
沿った方向に繰り返して移動させると、前記絶縁板が摩
擦で摩耗し、両直線状導体部の絶縁状態が確保されなく
なることがある。また、両直線状導体部の絶縁が確保さ
れた状態でも絶縁板が摩耗すれば、一次側コイルと二次
側コイルとの位置関係、ひいてはワークとの位置関係の
精度が低下する。さらに、絶縁板の両直線状導体部間で
の固定が困難であるため、摩耗しなくても絶縁状態が確
保されなくなるおそれもある。
【0015】また、前記絶縁板の代わりに、一次側コイ
ルの直線状導体部の上面と、二次側コイルの直線状導体
部の下面とにセラミックスコーティングを施すことも行
われている。すると、セラミックスコーティングの摩擦
による摩耗は、上述したテフロン製の絶縁板の場合より
少なくなる。しかし、一次側コイル、二次側コイルは加
熱すると少しは膨張する。ここで、一次側コイル、二次
側コイルは銅製であることが多く、セラミックスとは膨
張率が異なる。このため、加熱を繰り返すと、セラミッ
クスコーティングが割れて剥落し、一次側コイルと二次
側コイルとが短絡することがある。
【0016】本発明は上記事情に鑑みて創案されたもの
で、一次側コイルと二次側コイルとの間の確実な絶縁を
確保することができる加熱範囲可変型加熱装置を提供す
ることを目的としている。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明に係る加熱範囲可
変型加熱装置は、ワークを加熱する一次側コイルと、ワ
ークの軸芯線に沿った方向に移動可能に設けられ、前記
一次側コイルからの誘導電流によってワークを加熱する
二次側コイルと、前記一次側コイルのワークの軸芯線に
沿った直線状導体部の上面又は/及び前記二次側コイル
のワークの軸芯線に沿った直線状導体部の下面に設けら
れた絶縁性の棒状体とを備えており、前記棒状体は対向
する直線状導体部に接触するように構成されている。
【0018】
【発明の実施の形態】図1は本発明の第1の実施の形態
に係る加熱範囲可変型加熱装置から側板を取り除いた状
態の概略的側面図、図2は本発明の第1の実施の形態に
係る加熱範囲可変型加熱装置の要部の概略的断面図、図
3は本発明の第1の実施の形態に係る加熱範囲可変型加
熱装置から側板を取り除いた状態の概略的平面図、図4
は本発明の第1の加熱範囲可変型加熱装置の概略的側面
図、図5は本発明の第1の実施の形態に係る加熱範囲可
変型加熱装置の要部の概略的平面図、図6は本発明の第
1の実施の形態の変形例に係る加熱範囲可変型加熱装置
の要部の概略的断面図、図7は本発明の第2の実施の形
態に係る加熱範囲可変型加熱装置の要部の概略的平面図
である。
【0019】本発明の第1の実施の形態に係る加熱範囲
可変型加熱装置は、ワークWの軸芯線WLに沿った方向
に移動可能に設けられ、前記一次側コイル100からの
誘導電流によってワークWを加熱する二次側コイル20
0と、前記一次側コイル100のワークWの軸芯線WL
に沿った一対の直線状導体部110A、110Bの上面
に形成された溝部115に一部を突出させた状態で嵌め
込まれた絶縁性を有する棒状体300とを備えており、
前記棒状体300の溝部115から突出した部分は、対
向する二次側コイル200の一対の直線状導体部210
A、210Bに接触するように構成されている。
【0020】前記一次側コイル100は、いわゆる半開
放鞍型の加熱コイルであって、ワークWの軸芯線WLに
平行な一対の直線状導体部110A、110Bと、この
一対の直線状導体部110A、110Bを一端側で接続
する略1/2円弧状の接続導体部120と、前記一対の
直線状導体部110A、110Bの他端側に接続された
略1/4円弧状の一対の給電導体部130A、130B
とを有している。
【0021】この一次側コイル100は、一対の直線状
導体部110A、110Bの側方に位置する絶縁性の一
対の側板500A、500B(但し、側板500Bは図
示されていないが、側板500Aと同一である。)に固
定的に取り付けられる。具体的には、一次側コイル10
0の一対の直線状導体部110A、110Bから側方に
向かって突出した複数個のボルト111A、111B
が、側板500A、500Bに開設されたボルト孔 (図
示省略) に挿入され、当該ボルト111A、111Bが
ナット510A、510B(但し、ボルト510Bは図
示されていないが、ボルト510Aと同一である。)で
締結されることによって側板500A、500Bに取り
付けられるのである。
【0022】この一次側コイル100は、内部に冷却液
が循環するように銅製の角パイプから構成されている。
具体的には、コ字形状部材の開放端を蓋体で閉塞してな
る角パイプである。そして、この一次側コイル100の
一対の直線状導体部110A、110Bの上面は、他の
面より肉厚に形成されている。これは、直線状導体部1
10A、110Bの上面に溝部115を形成するためで
ある。
【0023】まず、溝部115の説明の前に、この溝部
115に嵌まり込む棒状体300について説明する。こ
の棒状体300は、セラミックス等の絶縁性、耐熱性を
有する素材からなる丸棒状に形成されている。かかる棒
状体300の長さ寸法は、直線状導体部110A、11
0Bの長さ寸法より若干短く設定されている。
【0024】前記溝部115は、前記軸芯線WLに対し
て平行に2つ形成されている。かかる溝部115は、嵌
め込まれた棒状体300がその一部を溝部115から突
出させるとともに、溝部115からは上方向に外れない
ようになっている。すなわち、溝部115の直線状導体
部110A、110Bの上面に開設された部分の幅寸法
は、棒状体300の直径より小さく、溝部115の深さ
寸法は棒状体300の直径より小さく設定されているの
である。
【0025】しかも、棒状体300が熱で膨張した状態
の寸法より、溝部115の寸法の方が大きく設定されて
いる。このため、棒状体300が膨張したとしても棒状
体300にストレスは加わらない。
【0026】なお、図2において、溝部115は、加工
治具の関係から断面が角張ったものとなっているが、可
能であれば断面が略円形である方が望ましい。
【0027】また、このように構成された一次側コイル
100は、一対の直線状導体部10A、110B、接続
導体部120、一対の給電導体部130A、130Bの
合計5つの部材を溶接で接続して構成されている。
【0028】このうち、一対の直線状導体部110A、
110Bに形成された溝部115は、図5に示すよう
に、棒状体300を嵌め込むために一方側は端部におい
て開放されている。従って、この溝部115に棒状体3
00を嵌め込んだ一対の直線状導体部110A、110
Bに、前記接続導体部120及び一対の給電導体部13
0A、130Bを溶接することで一次側コイル100を
完成させるのである。なお、溝部115の開放された側
は、接続導体120或いは一対の給電導体部130A、
130Bによって閉塞されるので、棒状体300の抜け
落ちは発生しない。
【0029】一方、二次側コイル200は、ワークWの
軸芯線WLに平行な一対の直線状導体部210A、21
0Bと、この一対の直線状導体部210A、210Bを
一端で接続する略1/2円弧状の接続導体部220と、
前記一対の直線状導体部210A、210Bを他端側で
接続する略蒲鉾状の導電板230とを有している。
【0030】この二次側コイル200は、前記一対の側
板500A、500Bに可動的に取り付けられている。
すなわち、二次側コイル200の一対の直線状導体21
0A、210Bから側方に向かって突出したボルト21
1A、211B(但し、ボルト211Bは図示を省略し
ている。)が側板500A、500Bに開設された長孔
520A、520B(但し、長孔520Bは図面には示
されていない。)に挿入され、当該ボルト211A、2
11Bがナット530A、530B(但し、ナット53
0Bは図面には示されていない。)で締結されることに
よって側板500A、500Bに取り付けられているの
である。前記長孔520A、520Bは、軸芯線WLに
沿っているので、二次側コイル800は、ナット530
A、530Bを緩めることにより、軸芯線WLに沿って
移動することができるようになっている。
【0031】一次側コイル100と二次側コイル200
とを側板500A、500Bに取り付けると、一次側コ
イル100の一対の直線状導体部110A、110Bの
上面から突出した棒状体300の上に、二次側コイル2
00の一対の直線状導体部210A、210Bの下面が
接触する。すなわち、両直線状導体部110A、110
B、210A、210Bは、両者の間に棒状体300が
介在されることによって、接触することなく、平行に近
接配置されるのである。
【0032】次に、上述した加熱範囲可変型加熱装置に
よる棒状のワークWの加熱について説明する。まず、一
対のワークセンター550によってワークWを回転可能
に支持する。そして、ナット530A、530Bを緩め
て二次側コイル200を長孔520A、520Bに沿っ
て移動させてワークWの加熱範囲を決定し、前記ナット
530A、530Bを締結する。
【0033】ワークWを回転駆動しながら、一次側コイ
ル100に図示しない高周波電源から高周波電流を供給
する。すると、一次側コイル100の一対の直線状導体
部110A、110Bのうち、二次側コイル200の一
対の直線状導体部210A、210Bに対向していない
部分、一次側コイル100の一対の給電導体部130
A、130B及び二次側コイル200の接続導体部22
0によってワークWが加熱される。
【0034】ワークWの加熱範囲を変更する或いは異な
るワークWを加熱する場合には、前記ナット530A、
530Bを緩めて新たな加熱範囲に相当するように二次
側コイル200を移動させる。この際、二次側コイル2
00の一対の直線状導体部210A、210Bは、棒状
体300の上を滑るように移動する。
【0035】上述した第1の実施の形態では、棒状体3
00は、一次側コイル100の一対の直線状導体部11
0A、110Bの上面に設けられた溝部115に嵌め込
まれていたが、図6(A)に示すように、二次側コイル
200の一対の直線状導体部210A、210Bの下面
に設けられた溝部215に嵌め込まれてもよい。また、
図6(B)に示すように、一次側コイル100の一対の
110A、110Bの上面と、二次側コイル200の一
対の210A、210Bの下面とにそれぞれ溝部11
5、215を設けて、この溝部115、215に棒状体
300を嵌め込むようにしてもよい。
【0036】なお、図6(A)に示すように、二次側コ
イル200の一対の直線状導体部210A、210Bの
下面に溝部215を設ける場合には下面を他の部分より
厚肉にする必要がある。また、図6(B)に示すよう
に、一次側コイル100の一対の110A、110Bの
上面と、二次側コイル200の一対の210A、210
Bの下面とにそれぞれ溝部115、215を設ける場合
には、一次側コイル100の一対の110A、110B
の上面と、二次側コイル200の一対の210A、21
0Bの下面とを肉厚にする必要がある。
【0037】また、第1の実施の形態では、1つの直線
状導体部110A、110B、210A、210Bに2
本の棒状体300が設けられていたが、棒状体300は
1本でもよいことは勿論である。各直線状導体部110
A、110B、210A、210Bは、必ず一対で1組
になっているので、1本でもよいのである。
【0038】次に、図7を参照しつつ本発明の第2の実
施の形態に係る加熱範囲可変型加熱装置について説明す
る。この加熱範囲可変型加熱装置が、第1の実施の形態
に係る加熱範囲可変型加熱装置と相違する点は、棒状体
400である。すなわち、第1の実施の形態における棒
状体300は1本のものであったが、第2の実施の形態
における棒状体400は、溝部115の長さ方向に複数
個に分割されているのである。
【0039】このように複数個に分割された棒状体40
0を用いると、各棒状体400の間に隙間410が形成
される。この隙間410があるために、何らかの要因で
一対の直線状導体部110A、110Bが曲がったとし
ても棒状体400自身が破損されることはない。
【0040】他の点については第1の実施の形態に係る
加熱範囲可変型加熱装置と同様である。
【0041】
【発明の効果】本発明に係る加熱範囲可変型加熱装置
は、ワークを加熱する一次側コイルと、ワークの軸芯線
に沿った方向に移動可能に設けられ、前記一次側コイル
からの誘導電流によってワークを加熱する二次側コイル
と、前記一次側コイルのワークの軸芯線に沿った直線状
導体部の上面又は/及び前記二次側コイルのワークの軸
芯線に沿った直線状導体部の下面に形成された溝部に一
部を突出させた状態で嵌め込まれた絶縁性を有する棒状
体とを備えており、前記棒状体の溝部から突出した部分
は、対向する直線状導体部に接触するように構成されて
いる。
【0042】このため、この加熱範囲可変型加熱装置
は、一次側コイルと二次側コイルとの間には、絶縁性を
有する棒状体が介在されているため、両コイル間の絶縁
を確実に確保することができる。特に、加熱範囲を変更
するために、二次側コイルを移動させたとしても、棒状
体が摩耗しないので好都合である。
【0043】また、前記溝部の各部の寸法は、棒状体が
加熱されて膨張した状態の各部の寸法より若干大きく設
定されている。
【0044】従って、棒状体が膨張したとしても棒状体
にストレスは加わらない。よって、熱膨張によって棒状
体が破損されることはない。
【0045】さらに、前記棒状体は、溝部の長さ方向に
複数個に分割されている。このように構成すると、棒状
体が嵌め込まれた直線状導体部が何らかの要因で曲がっ
たとしても各棒状体の間には隙間があるので、棒状体自
身が破損することはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る加熱範囲可変
型加熱装置から側板を取り除いた状態の概略的側面図で
ある。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る加熱範囲可変
型加熱装置の要部の概略的断面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る加熱範囲可変
型加熱装置から側板を取り除いた状態の概略的平面図で
ある。
【図4】本発明の第1の加熱範囲可変型加熱装置の概略
的側面図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態に係る加熱範囲可変
型加熱装置の要部の概略的平面図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態の変形例に係る加熱
範囲可変型加熱装置の要部の概略的断面図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態に係る加熱範囲可変
型加熱装置の要部の概略的平面図である。
【図8】従来のこの種の加熱範囲可変型加熱装置の図面
であって、同図(A)は概略的平面図、同図(B)は概
略的斜視図である。
【符号の説明】
100 一次側コイル 110A、110B 直線導体部 115 溝部 200 二次側コイル 210A、210B 直線導体部 300 棒状部 W ワーク
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H05B 6/10 371 C21D 1/10 C21D 1/42 H05B 6/44 H01B 17/56

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークを加熱する一次側コイルと、ワー
    クの軸芯線に沿った方向に移動可能に設けられ、前記一
    次側コイルからの誘導電流によってワークを加熱する二
    次側コイルと、前記一次側コイルのワークの軸芯線に沿
    った直線状導体部の上面又は/及び前記二次側コイルの
    ワークの軸芯線に沿った直線状導体部の下面に形成され
    た溝部に一部を突出させた状態で嵌め込まれた絶縁性を
    有する棒状体とを具備しており、前記棒状体の溝部から
    突出した部分は、対向する直線状導体部に接触すること
    を特徴とする加熱範囲可変型加熱装置。
  2. 【請求項2】 前記溝部の各部の寸法は、棒状体が加熱
    されて膨張した状態の各部の寸法より若干大きく設定さ
    れていることを特徴とする請求項1記載の加熱範囲可変
    型加熱装置。
  3. 【請求項3】 前記棒状体は、溝部の長さ方向に複数個
    に分割されていることを特徴とする請求項1又は2記載
    の加熱範囲可変型加熱装置。
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