JPH09157134A - 水系美爪料用粘度調整剤 - Google Patents

水系美爪料用粘度調整剤

Info

Publication number
JPH09157134A
JPH09157134A JP34432895A JP34432895A JPH09157134A JP H09157134 A JPH09157134 A JP H09157134A JP 34432895 A JP34432895 A JP 34432895A JP 34432895 A JP34432895 A JP 34432895A JP H09157134 A JPH09157134 A JP H09157134A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
viscosity
gel composition
viscosity modifier
nail enamel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP34432895A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3540878B2 (ja
Inventor
健介 ▲吉▼田
Kensuke Yoshida
Keiichi Fukuda
啓一 福田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
Priority to JP34432895A priority Critical patent/JP3540878B2/ja
Publication of JPH09157134A publication Critical patent/JPH09157134A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3540878B2 publication Critical patent/JP3540878B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】水系美爪料に添加した際に水系美爪料の粘度の
経時的な変化を防止し、顔料等の他の配合剤の分散安定
性を向上させることのできる水性美爪料用の粘度調整剤
を提供する。 【解決手段】(A)ベントナイト系粘土鉱物、(B)解
膠促進助剤および(C)水を、あらかじめ粘度が一定に
なるまで均一に分散混合させて粘土鉱物を完全に解膠さ
せ、得られたゲル組成物をポリマーエマルジョンを含む
水系美爪料用の粘度調整剤として使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水系美爪料の粘度
調整剤として用いるゲル組成物及び該ゲル組成物を含む
水系美爪料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の美爪料は、ニトロセルロース系の
皮膜形成剤を有機溶剤に溶解させ、種々の色調の顔料や
色素を加えて製造されていた。しかしながら、このよう
な有機溶剤系の美爪料においては、有機溶剤によって爪
や皮膚に荒れや黄変、光沢の消失、二枚爪などの障害を
生じ、またその使用時に使用者が有機溶剤を吸入する等
の問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】また、有機溶剤系の美
爪料に代わるものとして、アクリル系ポリマーエマルジ
ョン等を使用する水系美爪料が提案されているが(例え
ば、特開昭54−28836号公報)、これら従来の水
系美爪料では、皮膜形成性が劣り得られる塗膜が脆くは
く離しやすい、経時的に粘度の増加や低下が生じ、製品
の安定性に欠ける等の問題点があった。このため、コア
シェル型のエマルジョン粒子を含む水性美爪料に粘度調
節剤としてスメクタイト系粘土鉱物を添加することも提
案されているが(特開平7−138131号公報)、ポ
リマーエマルジョンに単に粘土鉱物を配合した場合に
は、粘土鉱物自体を均一に分散させることが困難であ
り、また顔料等の他の配合剤の種類によってはエマルジ
ョンが破壊され、沈澱や層の分離が発生し、得られる製
品も経時安定性に欠ける等の問題があった。
【0004】したがって、本発明の目的は、水系美爪料
に添加した際に水系美爪料の粘度の経時的な変化を防止
し、顔料等の他の配合剤の分散安定性を向上させること
のできる水性美爪料用の粘度調整剤と該粘度調整剤を含
む実用価値の高い水性美爪料を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、かかる実
情に鑑み鋭意研究を行った結果、(A)ベントナイト系
粘土鉱物、(B)解膠促進助剤および(C)水を、あら
かじめ粘度が一定になるまで均一に分散混合させて粘土
鉱物を完全に解膠させ、得られたゲル組成物をポリマー
エマルジョンを含む水系美爪料用の粘度調整剤として使
用することによって、経時的に粘度が変化せず、また顔
料等の配合剤の分散性に優れ安定な水系美爪料が得られ
ることを見出し、本発明を完成させたものである。すな
わち、本発明は、(A)ベントナイト系粘土鉱物、
(B)解膠促進助剤および(C)水を、均一に分散混合
させてゲル化させた水系美爪料用の粘度調整剤と、該粘
度調整剤を含む水系美爪料を提供するものである。
【0006】本発明の水系美爪料用粘度調整剤を製造す
るには、(B)解膠促進助剤と(C)精製水の混合液を
攪拌しながら、(A)ベントナイト系粘土鉱物をゆっく
り添加し、高速せん断機で粘度が一定になるまで完全に
粘土鉱物を解膠させてゲル組成物とする。高速せん断機
としては、一般的な湿式の高速せん断機はいずれも使用
可能であり、例えば、特殊機化工業製「ホモミキサ
ー」、五十嵐製作所製「サンドグラインダー」、AUG
USTE&MOUTIS社製[ALM」、エバラ製作所
製「マイルダー」、マイクロフルイディクス社製「マイ
クロフルイダイザー」等が挙げられる。
【0007】以下、本発明の構成について詳述する。本
明細書において、「美爪料」とは、爪(手の指の爪又は
足の指の爪)を保護し、または美しくするために爪に適
用するメイクアップ化粧料を意味し、例えばネイルエナ
メル、ネイルエナメルベースコート、トップコート等で
ある。本発明で用いられる(A)ベントナイト系粘土鉱
物としては、スメクタイト系粘土鉱物が好ましく、例え
ば、モンモリロナイト、ソーコナイト、バイデライト、
ヘクトライト、サポナイト等が挙げられる。これらの粘
土鉱物は、天然のものでも合成されたものでもよく、具
体的には、日本有機粘土(株)のBen−gel、Be
n−gelHV、Ben−gelFW、Ben−gel
15、Ben−gel23、Ben−gel31、ベン
トナイト−S、ベントナイト−Wや、クニミネ工業
(株)製のクニピア・F、クニピア・G、クニピア・
K、スメクトンSA、コープケミカル(株)製のルーセ
ンタイトSWN、ルーセンタイトSWF、ラポルテ社製
のラポナイトB、S、RD、RDS、XLG、XLS、
等が使用される。
【0008】また、本発明の(B)解膠促進助剤として
は、一価アルコール、グリコール系多価アルコール及び
その誘導体からなる群から選ばれたものを使用する。一
価アルコールとしては、例えばエタノール、n−プロパ
ノール、イソプロパノール、n−ブタノール、sec−
ブタノール、イソブチルアルコール、tert−ブチル
アルコール、1−ペンタノール、2−ペンタノール、3
−ペンタノール、2−メチル−1−ブタノール、イソぺ
ンチルアルコール、tert−ぺンチルアルコール、3
−メチル−2−ブタノール、ネオペンチルアルコール等
の低級一価アルコール等が挙げられる。これらのうち、
低級一価アルコール、特にエタノール、n−プロパノー
ル、イソプロパノール、n−ブタノールが好ましい。
【0009】グリコール系多価アルコール又はその誘導
体としては、例えばエチレングリコールモノエチルエー
テル、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレ
ングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコー
ル−1−メチルエーテル、エチレングリコールジエチル
エーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、ジエ
チレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリ
コールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノ
ブチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテ
ル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、トリエチ
レングリコールジメチルエーテル等のグリコールエーテ
ル類;エチレングリコールメチルエーテルアセテート、
ジエチレングリコールエチルエーテルアセテート等のグ
リコールエーテルアセテート類;エチレングリコール、
プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、
ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、へキ
シレングリコール等のジオール類;グリセリン、ペンタ
エリスリトール、ソルビトール等のポリオール類等が挙
げられる。これらのうち、へキシレングリコール、エチ
レングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコー
ルジエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチル
エーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジ
エチレングリコールジエチルエーテルが特に好ましい。
【0010】これらの解膠促進助剤は、1種又は2種以
上を組合せて用いることができる。水系美爪料用の粘度
調整剤となるゲル組成物中の(A)ベントナイト系粘土
鉱物、(B)解膠促進助剤および(C)水の配合割合
は、重量比で(A):(B):(C)=1:1〜10
0:5〜1000となるようにするのが好ましい。ま
た、ゲル組成物の粘度は、10,000cps以上とす
ることが好ましい。粘度が10,000cps以上の粘
度調整剤を、水系美爪料に添加した場合には、水系美爪
料に顔料、ポリマーエマルジョンの沈降防止性を付与す
ることができる。粘度が10,000cps未満の粘度
調整剤を水系美爪料に添加した場合には、顔料、ポリマ
ーエマルジョンの沈降を防止できないことがある。さら
に、ゲル組成物としては、チキソトロピー性を有するも
のを使用することが好ましい。ここでいう、チキソトロ
ピー性を有するとは、BL型粘度計、No.4ローター
で、ゲル調製1時間後に25゜Cで、6rpmと12r
pmで粘度を測定したときに、6rpm/12rpmの
値の比率が1.5以上であるものを指す。このような性
状を有する粘度調整剤を水系美爪料に添加することによ
って、ポリマーエマルジョン及び顔料等の良好な分散安
定性と、美爪料の良好な塗布性を両立させることが可能
になる。
【0011】また、ゲル組成物中には、水系美爪料用の
他の添加剤を配合することも可能であるが、通常は他の
添加剤は、水系美爪料に含まれる水性ポリマーエマルジ
ョンに添加する。本発明のゲル組成物には、保存時の防
腐性を高めるため必要に応じて後記の防腐剤を添加して
も良いが、解膠促進助剤として、例えば、エタノール、
n−プロパノール、イソプロパノール、、n−ブタノー
ルに代表される低級一価アルコール類、エチレングリコ
ールモノブチルエーテル、エチレングリコールジエチル
エーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、
1,3−ブチレングリコールに代表されるグリコール系
多価アルコール類、又はその誘導体のように防腐性を有
する成分を使用する場合には、防腐剤を添加する必要の
ないこともある。
【0012】本発明の水系美爪料に含まれる水性ポリマ
ーエマルジョンとしては、アクリル樹脂系、酢酸ビニル
樹脂系、スチレン/ブタジエン樹脂系、スチレン/アク
リル樹脂系、合成ゴム系、塩化ビニル樹脂および塩化ビ
ニリデン樹脂系、オレフィン樹脂系、アルキッド樹脂
系、ポリウレタン系のもの等各種のポリマーエマルジョ
ンが挙げられる。市販品の水性ポリマーエマルジョンと
しては、例えば、アクリル樹脂系としてプライマル(ロ
ームアンドハース社製)、アロンA(東亞合成化学社
製)、ピナクリルR(大日本インキ化学工業社製)、ダ
ウ ラテックス(ダウケミカル社製)、ハイカー(B.
F.グッドリッチ社製)、ポリコA(デュポン社製)、
ポリゾールA(高分子化学工業社製)、ダイヤナール
(三菱レイヨン社製)、SF−500(住友化学社製)
等を挙げることができ;酢酸ビニル樹脂系としてウォー
ルポール、プライアミュール(大日本インキ化学工業社
製)、ポリコ(ボーデンケミカル社製)、セラニーズC
1(セラニーズ社製)、エルバセット(デュポン社
製)、、ヨドゾール(カネボウNSC社製)、ビニゾー
ル(大同化学工業社製)等を挙げることができ;スチレ
ン/ブタジエン樹脂系としてダウラテックス512K
(ダウケミカル社製)、ブタプレンBL(フアイアース
トーンシンセティックラバーアンドラテックス社製)、
プリオライトラテックス(グッドイエアータイヤアンド
ラバー社製)、ブタコン(インペリアルケミカルインダ
ストリーズ社製)、ポロイコ(ボーデンケミカル社製)
等を挙げることができ;スチレン/アクリル樹脂系とし
てレジン12K(ナショナルスターチプロダクツ社
製)、ゼオン450×3(B.F.グッドリッチ社
製)、WC−140(ユニオンカーバイドアンドカーボ
ン社製)、ピナクリル4130(大日本インキ化学工業
社製)、フレックスポンド(コルトン社製)等を挙げる
ことができ;塩化ビニル樹脂及び塩化ビニリデン樹脂系
としてサランラテックス(旭ダウ社製)、クレハロンラ
テックス(呉羽化学工業社製)、アロンL(東亞合成化
学社製)、ゼオン151(B.F.グッドリッチ社製)
等を挙げることができ;オレフィン樹脂系としてピコペ
ールエマルジョン(エッソS.A.F社製)等を挙げる
ことができ;アルキッド樹脂系としてミンセミュール1
505(大日本インキ化学工業社製)等を挙げることが
でき;ポリウレタン系としてアデカボンタイターHUX
−260(旭電化工業社製)、スーパーフレックス10
0、128、410(第一工業製薬社製)、ハイドラン
AP−30(大日本インキ化学工業社製)等を挙げるこ
とができる。
【0013】本発明の粘度調整剤を用いて調製した水系
美爪料には、必要に応じて通常美爪料に配合される成
分、例えば顔料、分散補助剤としての界面活性剤、消泡
剤、パール化剤、防腐剤、可塑剤、有機溶剤、香料、油
分、保湿剤等を本発明の効果を損なわない範囲内で配合
することができ、これらは通常の方法に従って水系美爪
料に添加される。
【0014】顔料としては、通常美爪料に用いられるも
のは有機顔料および無機顔料のいずれも使用可能であ
り、有機顔料の例としては、アゾ顔料、フタロシアニン
顔料等が挙げられ、レーキしたものも用いられる。有機
顔料としては、例えば赤色202号、赤色220号、赤
色226号、青色404号、黄色401号等、無機顔料
としては酸化鉄、酸化チタン、雲母を酸化チタンや酸化
鉄等で被覆したパール剤等が使用される。
【0015】界面活性剤としては、陰イオン性界面活性
剤、陽イオン性界面活性剤、両イオン性界面活性剤およ
び非イオン性界面活性剤が用いられ、これらの1種また
は2種以上を使用することができる。陰イオン性界面活
性剤としては、例えば、石けん素地、ラウリン酸亜鉛、
ミリスチン酸亜鉛、ミリスチン酸マグネシウム、パルミ
チン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸
亜鉛、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシ
ウム、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸トリエタ
ノールアミン、セチル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチ
レンラウリルエーテル硫酸トリエタノールアミン、ポリ
オキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム、ポリ
オキシンエチレンラウリルエーテル燐酸、ポリオキシエ
チレンラウリルエーテル燐酸ナトリウム、ポリオキシエ
チレンセチルエーテル燐酸、ポリオキシエチレンセチル
エーテル燐酸ナトリウム、ポリオキシエチレンステアリ
ルエーテル燐酸、ポリオキシエチレンオレイルエーテル
燐酸、ポリオキシエチレンオレイルエーテル燐酸ナトリ
ウム、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル燐
酸、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル燐酸
トリエタノールアミン、ポリオキシエチレンアルキルフ
ェニルエーテル燐酸ナトリウム、ラウロイルサルコシン
ナトリウム、大豆リン脂質等が挙げられる。
【0016】陽イオン界面活性剤としては、塩化ステア
リルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチ
ルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼト
ニウム、塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウ
ム、塩化セチルピリジニウム、臭化アルキルイソキノリ
ニウム、臭化ドミフェン等が挙げられる。両イオン性界
面活性剤としては、β−ラウリルアミノプロピオン酸ナ
トリウム、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、2−
アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチ
ルイミダゾリニウムベタイン等が挙げられる。
【0017】非イオン性界面活性剤としては、モノステ
アリン酸グリセリン、モノオレイン酸グリセライド、モ
ノステアリン酸エチレングリコール、モノステアリン酸
プロピレングリコール、ジオレイン酸プロピレングリコ
ール、モノラウリン酸ソルビタン、モノパルミチン酸ソ
ルビタン、モノステアリン酸ソルビタン、モノオレイン
酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタン、トリオレ
イン酸ソルビタン、ショ糖脂肪酸エステル、ウンデシレ
ン酸モノエタノールアミド、ラウリン酸ジエタノールア
ミド、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、モノラウリン
酸ポリエチレングリコール、モノステアリン酸ポリエチ
レングリコール、モノオレイン酸ポリエチレングリコー
ル、乳酸ミリスチル、乳酸セチル、ポリオキシエチレン
ラウリルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテ
ル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキ
シエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンオク
チルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェ
ニルエーテル、ポリオキシエチレンステアリン酸アミ
ド、モノステアリン酸ポリオキシエチレングリセリン、
モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビット、モノラ
ウリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノパルミチ
ン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノステアリン酸
ポリオキシエチレンソルビタン、ヘキサステアリン酸ポ
リオキシエチレンソルビット、モノオレイン酸ポリオキ
シエチレンソルビット、トリオレイン酸ポリオキシエチ
レンソルビタン、テトラオレイン酸ポリオキシエチレン
ソルビット、ポリオキシエチレンソルビットミツロウ、
ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化
ヒマシ油、ポリオキシエチレンラノリン等が挙げられ
る。
【0018】消泡剤としては、通常の化粧料に用いられ
るものはいずれも使用可能であるが、シリコーン系の消
泡剤が好ましく、例えば、ジメチルシリコーン油、シリ
コーンオイルコンパウンド、シリコーンエマルジョン、
ポリエーテル変性ポリシロキサン、フロロシリコーンオ
イル等が用いられる。
【0019】防腐剤としては、通常の化粧料に用いられ
るものであれば特に制限されず、例えば、フェノール、
パラクロロフェノール、パラクロロメタクレゾール、パ
ラクロロメタキシレノール、イソプロピルメチルフェノ
ール、レゾルシン、レゾルシンモノアセテート、オルト
フェニルフェノール、パラキオシ安息香酸エステル(パ
ラベン)類、フェノキシエタノール、チモール、クレゾ
ール、ヒノキチオール、ヒドロキシベンゾサチオール等
のフェノール類;安息香酸、安息香酸塩類、サリチル
酸、サルチル酸塩類、デヒドロ酢酸、デヒドロ酢酸塩
類、ソルビン酸、ソルビン酸塩類等の酸類;ヘキサクロ
ロフェン、2,4,4′−トリクロロ−2′−ハイドロ
キシジフェニルエーテル(トリクロサン)等のハロゲン
化ビスフェノール類;3,4,4′−トリクロロカルバ
ニリド(TCC)、3−トリフルオロメチル−4,4′
−ジクロロカルバニリド(ハロカルバン)等のアミド
類;塩化ベンザルコニウム、臭化アルキルイソキノリニ
ウム、塩化ベンゼトニウム、塩化セチルピリジニウム、
塩化デカリニウム、塩化アルキルトリメチルアンモニウ
ム等の4級アンモニウム化合物;塩酸アルキルアミノエ
チルグリシン、塩化ステアリルヒドロキシエチルベタイ
ンナトリウム等の両イオン性界面活性剤;その他、グル
コン酸クロルヘキシジン、塩酸クロルヘキシジン、テト
ラメチルチウラムジサルファイド(チラム)、感光素2
01、感光素101、1−ハイドロキシピリジン−2−
チオン(ジンクピリチオン)、イミダゾイルウレア化合
物(イミダゾリジニルウレア)、N−トリクロロメチル
・メルカプト−4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボ
キシイミド、塩化リゾチーム、クロルフェネシン、クロ
ロブタノール、2−ブロム−2−ニトロ−1,3−プロ
パンジオール、6−アセトキシ−2,4−ジメチル−m
−ジオキサン等が挙げられる。
【0020】
【発明の効果】本発明では、上記したように、あらかじ
め、(A)ベントナイト系粘土鉱物、(B)解膠促進助
剤および(C)水を均一分散混合させてゲル組成物を調
製し、得られたゲル組成物を水系美爪料の粘度調整剤と
して使用することによって、はじめてポリマーエマルジ
ョンを含む水系美爪料に経時的な変化を生じることなく
必要な粘度を付与し、顔料等の他の配合剤の分散安定性
を向上させ、長期間保存した後も沈澱や層の分離が発生
しない水系美爪料を得ることに成功したものである。
【0021】本発明のように、解膠促進助剤を使用して
あらかじめゲル組成物を調製せずに、単に粘土鉱物をポ
リマーエマルジョンを含む水系美爪料の増粘剤として使
用した場合には、粘土鉱物自体をエマルジョン中に均一
に分散させることが困難であり、また得られる水系美爪
料の粘度も経時的に変化し、実用に耐える安定な美爪料
を得ることができない。さらに、使用する粘土鉱物や顔
料等の配合剤の種類(組合せ)によっては、エマルジョ
ンが破壊され、沈澱や層の分離が発生する等の問題があ
った。本発明は、これらの水系美爪料に特有の問題を解
決し、粘度の経時変化が無く顔料等の配合剤の分散安定
性に優れた水系美爪料の製造を可能としたものである。
本発明の粘度調整剤としてあらかじめ調製したゲル組成
物を含む水系美爪料は、系全体の均一性及び分散安定性
に優れるために、これを爪に塗布する際の塗布性がきわ
めて良好であり、また乾燥後に得られる皮膜も爪との密
着性、耐水性等に優れ、きわめて実用価値の高いもので
ある。
【0022】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて、さらに詳細に説明する。但し、以下に示す実施例
は説明の為のものであり、本発明がこれらの実施例に限
定されるものではないことは言うまでもない。
【0023】
【実施例】
水系美爪料用粘度調整剤の調製 製造例1〜6 解膠促進助剤(B)としてエチレングリコールジエチル
エーテル20部(重量部、以下同じ)と(C)精製水7
7部からなる混合液を攪拌しながら、これにラポルテ社
製の(A)合成粘土鉱物であるラポナイトXLG3部を
10分間かけて添加し、高速せん断機で粘度が一定にな
るまで完全に粘土鉱物を解膠させて、ゲル組成物(ゲル
1)を得た。以下、ゲル1と同様にして下記表1の組成
を有するゲル2〜6を得た。ゲル5、6は比較例であ
る。
【0024】
【表1】
【0025】得られたゲル1〜6について、その粘度と
チキソトローピー性の有無を次のようにして測定した。 (粘度の測定方法)BL型粘度計、No.4ローターで
ゲル調製1時間後に25゜Cで、6rpmで測定した。 (チキソトロピー性の測定方法)BL型粘度計、No.
4ローターでゲル調製1時間後に25゜Cで、6rpm
と12rpmで粘度を測定し、6rpmの測定値をゲル
の粘度値として示した。6rpm/12rpmの値の比
率が、1.5以上であるものをチキソトロピー性有り
(○)、1.5未満のものをチキソトロピー性無し
(×)とした。
【0026】 (測定結果) 粘度(cps) チキソトロピー性 ゲル1 48000 ○ ゲル2 71000 ○ ゲル3 52000 ○ ゲル4 43000 ○ ゲル5 1000 × ゲル6 2000 ×
【0027】水系美爪料の製造 実施例1〜4および比較例1〜3 上記で得られたゲル1〜6を粘度調整剤として使用し、
下記の製造方法により表2及び表3に示す水系美爪料
(ネイルエナメル)を製造した。 (製造方法)ポリマーエマルジョン攪拌下にゲル、顔
料、その他の添加剤をゆるやかに添加し各成分が完全に
混和したことを確認したのちに脱泡し、水系美爪料を製
造した。得られた水系美爪料について、下記評価方法及
び評価基準によりその分散安定性、粘度変化及び耐水性
を評価した。
【0028】(分散安定性の評価)各成分を混合し、均
一に攪拌後脱泡した試料10mlをガラス材質製の直径
1cm、高さ15cmの透明なサンプル管に入れ、顔料
およびポリマーエマルジョンの分散状態を経時的に(2
4間毎に計240時間)目視観察した。10日後に全く
分離のないものを良好(○)、ポリマーエマルジョン、
顔料等の分散性はよいが10日以内に3mm以上の分離
が生じてくるものを普通(△)、ポリマーエマルジョ
ン、顔料等が1週間以内に1cm以上分離、沈降したも
のを不良(×)と評価した。
【0029】(粘度変化の評価)
′各成分を混合し、均一に攪拌後脱泡した試
料100mlをガラス製の直径5cm、高さ10cmの
サンプル管に入れ、B型粘度計No.4ローターで経時
的に(24時間毎に計240時間)粘度を測定した。初
期値と比べて粘度変化が70%未満のものを○、粘度変
化が70%以上のものを×とした。
【0030】(耐水性の評価)0.5×15×40mm
の大きさのナイロン板に試料をネイルエナメル筆にて均
一に塗布し、温度25゜C相対湿度60%の条件で1時
間乾燥後35゜Cの水に1時間浸漬して塗膜の劣化の有
無(白濁、膨潤、柔軟化、はく離等)を目視により評価
した。塗膜の状態が良好なものを○、普通のものを△、
不良のものを×とした。各評価結果を表2及び表3に併
記した。表3は、比較例である。
【0031】
【表2】
【0032】
【表3】
【0033】これらの結果から、本発明のあらかじめ調
製したゲル組成物からなる粘度調整剤と水性ポリマーエ
マルジョンを含む水系美爪料は、粘度調整が容易であり
経時的な粘度の変化が殆ど生じず、また、顔料等の分散
安定性に優れるとともに、乾燥後に得られる塗膜の耐水
性も良好で、実用価値がきわめて高いものであることが
明らかである。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)ベントナイト系粘土鉱物と(B)解
    膠促進助剤および(C)水を含有するゲル組成物からな
    る水系美爪料用粘度調整剤。
  2. 【請求項2】ゲル組成物中の(A)ベントナイト系粘土
    鉱物、(B)解膠促進助剤および(C)水の配合割合が
    重量比で(A):(B):(C)=1:1〜100:5
    〜1000である請求項1記載の水系美爪料用粘度調整
    剤。
  3. 【請求項3】ゲル組成物の粘度が10,000cps以
    上である請求項1〜2に記載の水系美爪料用粘度調整
    剤。
  4. 【請求項4】ゲル組成物がチキソトロピー性を有する請
    求項1〜3に記載の水系美爪料用粘度調整剤。
  5. 【請求項5】ゲル組成物が高速せん断機を使用して調製
    したものである請求項1〜4に記載の水系美爪料用粘度
    調整剤。
  6. 【請求項6】(A)粘土鉱物が合成スメクタイトである
    請求項1〜5に記載の水系美爪料用粘度調整剤。
  7. 【請求項7】(A)粘土鉱物がラポナイトである請求項
    1〜6に記載の水系美爪料用粘度調整剤。
  8. 【請求項8】(B)解膠促進助剤が、一価アルコール、
    グリコール系多価アルコール及びその誘導体から成る群
    から選ばれたものである請求項1〜7に記載の水系美爪
    料用粘度調整剤。
  9. 【請求項9】(B)解膠促進助剤がヘキシレングリコー
    ル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレン
    グリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールモ
    ノブチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエー
    テル、ジエチレングリコールジエチルエーテルである請
    求項1〜8に記載の水系美爪料用粘度調整剤。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9に記載の水系美爪料用粘
    度調整剤と水性ポリマーエマルジョンを含む水系美爪
    料。
JP34432895A 1995-12-06 1995-12-06 水系美爪料用粘度調整剤 Expired - Lifetime JP3540878B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34432895A JP3540878B2 (ja) 1995-12-06 1995-12-06 水系美爪料用粘度調整剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34432895A JP3540878B2 (ja) 1995-12-06 1995-12-06 水系美爪料用粘度調整剤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09157134A true JPH09157134A (ja) 1997-06-17
JP3540878B2 JP3540878B2 (ja) 2004-07-07

Family

ID=18368395

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34432895A Expired - Lifetime JP3540878B2 (ja) 1995-12-06 1995-12-06 水系美爪料用粘度調整剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3540878B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003171220A (ja) * 2001-12-07 2003-06-17 Nippon Junyaku Kk 化粧料、化粧料用バインダー及びその製法

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012163593A (ja) 2011-02-03 2012-08-30 Brother Ind Ltd 現像剤供給装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003171220A (ja) * 2001-12-07 2003-06-17 Nippon Junyaku Kk 化粧料、化粧料用バインダー及びその製法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3540878B2 (ja) 2004-07-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN102058494B (zh) 化妆品
CN1155648C (zh) 含水杨酸硅氧烷凝胶
JP4980071B2 (ja) 改質粉体及びそれを用いた化粧料
CN102058492B (zh) 化妆品
TW510801B (en) Skin toning formulation
US5871761A (en) Method for the preparation of improved water-base toiletry composition
US20010036447A1 (en) Cosmetic composition having fluorosilane coated particulates
JP4627333B2 (ja) 毛髪化粧料
EP0548694B2 (en) Oil-based solid cosmetic composition
JPH1053510A (ja) 外用組成物
JP2001158718A (ja) 口紅用組成物
KR20130122549A (ko) Mq 실리콘 레진 및 프로필실세스퀴옥산 수지를 함유하는 메이크업 화장료 조성물
JP2010235572A (ja) 染毛前処理用組成物及びこれを用いる染毛方法
JPH11189513A (ja) 水系メイクアップ化粧料
JPH09157134A (ja) 水系美爪料用粘度調整剤
JP2009137898A (ja) 毛髪化粧料
EP3466399B1 (en) Liquid dispersion and uses thereof
JPH09157135A (ja) 爪密着剤を含む水系美爪料
KR102506618B1 (ko) 유중수형 메이크업 화장료 조성물
TW518233B (en) Composition for use as cosmetics
CN107614551A (zh) 共聚物
KR101922470B1 (ko) 셀프태닝용 아이메이크업 조성물
US20190167557A1 (en) Cosmetic composition for treatment of keratinous fibers
JP2018035103A (ja) ヘアカラー組成物
KR102174571B1 (ko) 필-오프타입 메이크업 파운데이션 조성물

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20031209

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20040220

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040323

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040326

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090402

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090402

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100402

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110402

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120402

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130402

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130402

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140402

Year of fee payment: 10

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term