JPH0915709A - カメラ - Google Patents

カメラ

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JPH0915709A
JPH0915709A JP18500395A JP18500395A JPH0915709A JP H0915709 A JPH0915709 A JP H0915709A JP 18500395 A JP18500395 A JP 18500395A JP 18500395 A JP18500395 A JP 18500395A JP H0915709 A JPH0915709 A JP H0915709A
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JP
Japan
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film
rewinding
led
display
process proceeds
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Application number
JP18500395A
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English (en)
Inventor
Yukio Odaka
幸雄 小高
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
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Publication of JPH0915709A publication Critical patent/JPH0915709A/ja
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  • Indication In Cameras, And Counting Of Exposures (AREA)
  • Details Of Cameras Including Film Mechanisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 フイルムの撮影可能枚数の撮影終了時のフイ
ルム巻き戻し状態を撮影者に的確かつ迅速に知らせるこ
とを可能とする。 【構成】 CPU101がモータ制御回路109に信号
を送り、モータM1によりフイルムを巻き上げるが、フ
イルムが最後の駒であることを検知すると、モータM1
が逆転してフイルムを巻き戻すとともに、ファインダー
視野内の5つの測距点に対応して表示するスーパーイン
ポーズ用LED21の中の、LED−L2、LED−L
1、LED−C、LED−R1、LED−R2が、1駒
分巻き戻される毎に、全部表示される5つ点灯表示から
4つ点灯表示・・0表示(全消灯)となり、再び5つ点
灯表示・・と順次変更しながら繰り返すことで、撮影者
に確実に巻き戻し状態であることを知らせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カメラ、ビデオ等に適
用できるカメラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、フイルムの撮影可能枚数分の
撮影が終わると、自動的にフイルムの巻き戻しを行う自
動巻き戻し機能を有するカメラが数多く知られている。
また、フイルムの巻き戻しにおいて、巻き戻し時間を優
先して行う高速巻き戻しと、巻き戻しの作動音を静かに
することを優先する静音巻き戻しとを、撮影条件によっ
て撮影者が任意に切り替えられるようになっているカメ
ラも知られている。例えば、結婚式場のような場所で
は、音を気にしながら撮影することになるので、このよ
うな状況下では作動音を静かにする静音巻き戻しをす
る。また、レース場や野球場のような場所では、フイル
ムの入れ替えは可能な限り短時間で済ませ、次のシャッ
タチャンスに備えたいので、このような状況下では巻き
戻し時間を優先する高速巻き戻しを使う、というように
撮影条件によって切り替えられるので非常に有効なもの
である。また、最近のカメラでは高速巻き戻しでも充分
に作動音が静かになってきているので、昔ほど巻き戻し
の作動音を気にしながら撮影する必要がなくなりつつあ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述従来例の
ようにフイルムの自動巻き戻し機能を有するカメラで
は、巻き戻しの作動音が静かであると、次のような問題
が発生してくる。撮影者がシャッタチャンスに備え、常
にファインダーを覗いたままで撮影をしているとする
と、フイルムの撮影可能枚数分の撮影が終わるとフイル
ムの巻き戻しを行うが、撮影者はファインダーを覗いた
ままなので、外部表示に巻き戻し中の表示がされていて
もそれを確認できない。この時、巻き戻しの作動音があ
る程度大きい場合は、撮影者はファインダーを覗いたま
までも、その巻き戻しの作動音で巻き戻し動作になった
ことに気がつくことができる。そして、巻き戻し動作が
終了した時に直にフイルムの入れ替えを行い、次のシャ
ッタチャンスに備えられる。しかし、巻き戻しの作動音
が聞こえないため、巻き戻し動作になったことに気がつ
かない。撮影者は、さらに撮影しようとするため、本当
のシャッタチャンスがきた時は、撮影しようとしても撮
影できないという問題が発生する。
【0004】本発明は前述従来例の問題点に鑑み、撮影
者にフイルムの撮影可能枚数終了時のフイルム巻き戻し
状態にあることを確実に認識でき、以後の操作に支障を
来さないようにしたカメラを提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】前述の目的を達成するた
めに、請求項1に示す本発明のカメラはフイルムの巻き
上げ及び巻き戻しをモータで行うフイルム駆動手段と、
フイルムの終端または最後の駒を判別して自動的にフイ
ルムの巻き戻し動作を行う自動巻き戻し手段と、該自動
巻き戻し手段により巻き戻し動作が開始された時は巻き
戻し状態であることをファインダー内に表示する巻き戻
し表示手段と、を有するものである。同じく、請求項2
に示す本発明のカメラは該巻き戻し表示手段が1駒分巻
き戻す毎に表示内容を変更するようにしたものである。
【0006】
【作用】以上の構成の請求項1に示す本発明はフイルム
の巻き戻し状態である時には、ファインダー内に巻き戻
し表示手段により巻き戻し状態にあることを表示するこ
とで、フイルムの撮影枚数分の撮影が完了して巻き戻し
状態になったことを表示し、撮影者に対して巻き戻し動
作状態であることを知らせるとともに、フィルムの入れ
替えを必要とすることを効果的に促す。また、請求項2
に示す本発明はフイルムの撮影枚数分の撮影が完了して
巻き戻し状態になったことを表示することで、撮影者に
対して巻き戻し動作状態であることをより一層明確に知
らせるとともに、フィルムの入れ替えを必要とすること
を効果的に促すことができる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の第1実施例を図1ないし図2
1に基づいて説明する。図1は本発明を適用した一眼レ
フカメラの要部概略構成図、図2は(a)は該カメラの
上面図、(b)は後面図、図3はそのファインダー視野
内の説明図である。図において、1は撮影レンズで、概
略のため2枚のレンズで示したが、実際は多くのレンズ
から構成されている。2は主ミラーで、ファインダー系
による被写体の観察状態と被写体像の撮影状態に応じて
撮影光路に位置し、あるいはそれより退去される。3は
サブミラーで、該主ミラー2を透過した光束をカメラボ
ディの下方の後記する焦点検出装置6へ向けて反射され
る。
【0008】4はシャッタ、5は銀塩フイルム等からな
る感光材料で、焦点面に位置している。6は焦点検出装
置で、結像面近傍に配置されるフィールドレンズ6a、
反射ミラー6b,6c、該反射ミラー6b,6cの間に
配置される絞り6dと2次結像レンズ6e、該反射ミラ
ー6cの後方に位置するラインセンサ6f等から構成さ
れている。本実施例における該焦点検出装置6は周知の
位相差方式を用いており、図3に示すように観察画面内
(ファインダー視野内)の複数の領域(5個所)を測距
点として、該測距点が焦点検出可能となるように構成さ
れている。
【0009】7は前記撮影レンズ1の予定結像面に配置
されたピント板、8はファインダー光路変更用のペンタ
プリズム、9及び10はそれぞれ観察画面内の被写体輝
度を測定するための結像レンズ及び測光センサである。
該結像レンズ9はペンタプリズム8内の反射光路を介し
てピント板7と該測光センサ10を共役関係にしてい
る。また、前記ペンタプリズム8の射出面後方には、接
眼レンズ11が配置され、撮影者の眼Aによるピント板
7の観察に使用される。
【0010】21は明るい被写体の中でも視認できる高
輝度のスーパーインポーズ用LEDで、発光された光は
投光用プリズム22を介し、主ミラー2で反射してピン
ト板7の中央部に設けた微小プリズムアレイ7aで垂直
方向に曲げられ、ペンタプリズム8、接眼レンズ11を
通って撮影者の眼Aに到達する。そこで、ピント板7の
焦点検出領域に対応する複数の位置(測距点)にこの微
小プリズムアレイ7aを枠状に形成し、これをそれぞれ
に対応した5つのスーパーインポーズ用LED21(各
々をLED−L1、LED−L2、LED−C、LED
−R1、LED−R2とする)によって照明する。これ
によって、図3に示したファインダー視野から分かるよ
うに、各々の測距点マーク200、201、202、2
03、204がファインダー視野内で光り、焦点検出領
域(測距点)を表示させることができるものである。
(以下、これをスーパーインポーズ表示という)
【0011】23はファインダー視野領域を形成する視
野マスク、24はファインダー視野外に撮影情報を表示
するためのファインダー内LCDで、照明用LED(F
−LED)25によって照明されている。該LED24
を透過した光は、三角プリズム26によってファインダ
ー視野内に導かれ、図3の符号207で示したようにフ
ァインダー視野外に表示され、撮影者は撮影情報を知る
ことができる。
【0012】31は前記撮影レンズ1内に設けた絞り、
32は後記する絞り駆動回路111を含む絞り駆動装
置、33はレンズ駆動用モータ、34は駆動ギア等から
なるレンズ駆動部材、35はフォトカプラで、該レンズ
駆動部材34に連動するパルス板36の回転を検知して
後記するレンズ焦点調整回路110に伝えている。該レ
ンズ焦点調整回路110は、この情報とカメラ側からの
レンズ駆動量の情報に基づいてレンズ駆動用モータ33
を所定量駆動させ、撮影レンズ1を合焦位置に移動させ
るようになっている。37は公知のカメラ本体とレンズ
とのインターフェースとなるマウント接点である。
【0013】図2のカメラ本体において、41はレリー
ズボタン、42は外部モニター表示装置としてのモニタ
ー用LCDで、予め決められたパターンを表示する固定
セグメント表示部42a及び可変数値表示用の7セグメ
ント表示部42bとから形成されている。43は測光値
を保持するAEロックボタン、44はモードダイアル
で、撮影モード等の選択を行うためのものである。ま
た、不図示のフイルムの有無を検知するフイルム検知ス
イッチ及び不図示の背蓋の開閉状態を検知する背蓋検知
スイッチが設けられている。その他の操作部材について
は本発明を理解する上に、特に必要ないので省略する。
【0014】図4(a),(b)は前記モードダイアル
44の詳細を示す構成図である。該モードダイアル44
はカメラ本体の上面に印された指標45に表示を合わせ
ることによって、その表示内容で撮影モードが設定され
る。図4(a)において、44aはカメラを不動作とす
るロックポジション、44bはカメラが予め設定した撮
影プログラムによって制御される自動撮影モードポジシ
ョン、44cは撮影者が撮影内容を設定できるマニュア
ル撮影モードで、プログラムAE,シャッタ優先AE,
絞り優先AE,被写体深度優先AE,マニュアル露出の
各撮影モードを有している。
【0015】図4(b)において、モードダイアル44
の内部構造を示し、46はフレキシブルプリント基板
で、モードダイアルスイッチとしてのスイッチパターン
(M1,M2,M3,M4)及びGNDパターンを図示
されているように配置し、モードダイアル44の回転に
連動しているスイッチ接片47の4個の接片47a,4
7b,47c,47dを摺動させることによって、4ビ
ットでモードダイアル44に示した12のポジションが
設定できるようになっている。
【0016】再び図2において、48は電子ダイアル
で、回転してクリックパルスを発生させることによって
モードダイアル44で選択されたモードの中でさらに選
択し得る設定値を選択するためのものである。例えば、
モードダイアル44にてシャッタ優先の撮影モードを設
定すると、ファインダー内LCD24及びモニター用L
CD42には、現在設定されているシャッタ速度が表示
される。撮影者が電子ダイアル45を回転させると、そ
の回転した方向に従って現在設定されているシャッタ速
度から順次シャッタ速度が変化していくように構成され
ている。
【0017】図5(a),(b)は該電子ダイアル48
の内部構造を示す概略図である。同図ではダイアル48
とともに回転するクリック板49が設けられ、該クリッ
ク板49にはプリント基板50が固定されている。該プ
リント基板50にはスイッチパターン50a(SWDI
AL−1),50b(SWDIAL−2)及びGNDパ
ターン50cが図示されているように形成され、3個の
摺動接片51a,51b,51cを持つスイッチ接片5
1が固定部材52に固定されている。
【0018】また、該クリック板49の外周部に形成さ
れている凹部49aにはまり込むクリックボール53が
配置され、該ボール53を付勢しているコイルばね54
が固定部材52に保持されている。そして、通常位置
(クリックボール53が凹部49aにはまり込んでいる
状態)においては、摺動接片51a,51bはスイッチ
パターン50a,50bのどちらにも接触していない。
【0019】このように形成されている電子ダイアル4
8において、撮影者がダイアル44を図5で時計方向に
回転させると、まず、摺動接片51bがスイッチパター
ン50aに先に接触し、その後で摺動接片51aがスイ
ッチパターン50aに接触するようにして、このタイミ
ングでカウントアップさせる。一方、反時計方向の回転
の場合は、摺動接片とスイッチパターンとの関係はこれ
と丁度反対となり、同様なタイミングで今度は設定値を
カウントダウンさせる。図5(b)は、この様子を示し
たタイミングチャートで、ダイアル48を回転させた時
にスイッチパターン50a,50bに発生するパルス信
号とそのタイミングを示している。上段は時計方向に1
クリック回転させた場合を、下段は反時計方向に回転さ
せた場合を示したもので、このようにしてカウントアッ
プダウンのタイミングと回転方向を検出している。
【0020】図6は本実施例のカメラの作動のために内
蔵される電気回路図である。101はカメラ本体に内蔵
されるマイクロコンピュータの中のEEPROM101
aを含む中央処理装置(以下、CPUという)で、測光
回路102、自動焦点検出回路103、信号入力回路1
04、LCD駆動回路105、LED駆動回路106、
シャッタ制御回路108、モータ制御回路109が、そ
れぞれ接続されている。また、撮影レンズ1内に配置さ
れた焦点調整回路110、絞り駆動回路111とは図1
で示したマウント接点37を介して信号の伝達が行われ
る。
【0021】該測光回路102は測光センサ10からの
出力を増幅後、対数圧縮、A/D変換し、各センサの輝
度情報としてCPU101に送られる。該測光センサ1
0は前述図3に示したファインダー視野内の左側測距点
200、201を含む左領域210を測光するSPC−
Lと、ファインダー視野内の中央測距点202を含む中
央領域211を測光するSPC−Cと、ファインダー視
野内の右側測距点203、204を含む左領域212を
測光するSPC−Rと、これらの周辺領域213を測光
するSPC−Aとの4つの領域を測光するフォトダイオ
ードから構成されている。
【0022】該自動焦点検出回路103には前記図1の
ラインセンサ6fが接続され、該ラインセンサ6fは前
述図3に示すように画面内の5つの測距点200〜20
4に対応した5組のラインセンサCCD−L2、CCD
−L1、CCD−C、CCD−R1、CCD−R2から
構成される公知のCCDラインセンサである。そして、
該自動焦点検出回路103は、これらラインセンサ6f
から得た電圧をA/D変換し、CPU101に送る。ま
た、SW1はレリーズボタン41の第1ストロークでオ
ンし、測光、AF等を開始するスイッチ、SW2はレリ
ーズボタン41の第2ストロークでオンするレリーズス
イッチ、SW−AELはAEロックボタン43を押すこ
とによってオンするAEロックスイッチ、SW−DIA
L1及びSW−DIAL2はすでに説明した電子ダイア
ル48内に設けたダイアルスイッチで、信号入力回路1
04のアップダウンカウンタに入力され、電子ダイアル
48の回転クリック量をカウントする。
【0023】前記したモードダイアル44内に設けたダ
イアルスイッチSW−M1〜M4は、その信号が信号入
力回路104に入力され、データバスによってCPU1
01に送信される。該LCD駆動回路105は液晶表示
素子LCDを表示駆動するためのもので、CPU101
からの信号に従い、絞り値、シャッタ秒時、設定した撮
影モード等の表示をモニター用LCD42及びファイン
ダー内LCD24の両方に同時に表示させることができ
る。また、該LCD駆動回路105は不図示の発音体を
含み、CPU101からの信号に従い、合焦時の合焦音
やレリーズ動作が禁止された時の警告音等を鳴らす。
【0024】該LED駆動回路106は照明用LED
(F−LED)25とスーパーインポーズ用LED21
を点灯、点滅制御し、またLEDを定電流駆動する回路
を有する。この定電流駆動する回路は、照明用LED
(F−LED)25とスーパーインポーズ用LED21
とで独立している。その電流値は、照明用LED(F−
LED)25のものは固定であるが、スーパーインポー
ズ用LED21のものは0mA,5mA,40mAの中
から選択できるようになっている。この電流値はCPU
101によって、スーパーインポーズ用LED21を駆
動する電流値を設定することができるようになってい
て、明るさをコントロールできるようにしている。
【0025】該シャッタ制御回路108は、通電すると
先幕を走行させるマグネットMG−1と後幕を走行させ
るマグネットMG−2を制御し、観光部材に所定光量を
露光させる。該モータ制御回路109はフイルム5の巻
き上げ、巻き戻しを行うモータM1と主ミラー2及びシ
ャッタのチャージを行うモータM2を制御するためのも
のである。これらシャッタ制御回路108及びモータ制
御回路109によって一連のレリーズシーケンスが動作
する。
【0026】図7(a),(b)はモニター用LCD4
2及びファインダー内LCD24の全表示セグメントの
内容を示したものである。図7(a)において、固定表
示セグメント部42aには公知の撮影モード表示等を設
けており、この固定表示セグメント部42aにはフイル
ムの有無の表示も含まれている。可変数値表示用の7セ
グメント部42bは、シャッタ秒時を表示する4桁の7
セグメント62、絞り値を表示する2桁の7セグメント
63及び小数点64、フイルム枚数を表示する限定数値
表示セグメント65及び1桁の7セグメント66で構成
されている。図7(b)において、24aは手ぶれ警告
マーク、24bはAEロックマーク、24c,24d,
24eは前記シャッタ秒時表示と絞り値表示と同一の表
示セグメント、24fは露出補正設定マーク、24gは
閃光充電完了マーク、24hは撮影レンズの合焦状態を
示す合焦マークである。
【0027】次に、以上の構成の焦点検出手段を有する
カメラの動作を図8及び図9のフローチャートを用いて
説明する。まず、モードダイアル44を回転させて、カ
メラを不作動状態から所定の撮影モードに設定すると、
(本実施例ではシャッタ秒時優先モードに設定された場
合)ステップ1ではカメラの電源がオンされ、CPU1
01は動作を開始する。ステップ2ではカメラの制御に
必要なフラグ、変数等を初期化する。ステップ3では信
号入力回路104から操作部材の情報を入力する。入力
される情報は、例えばレリーズボタン41の第1ストロ
ークでオンするスイッチSW1、同じく第2ストローク
でオンするスイッチSW2、不図示のフイルムの有無を
検知するフイルム検知スイッチ、及び不図示の背蓋の開
閉状態を示す背蓋検知スイッチ等である。また、スイッ
チSW1及び該背蓋検知スイッチ等の変化の検知も行
い、ステップ4へ進む。
【0028】ステップ4では該背蓋検知スイッチにより
背蓋の開閉状態の判定をし、背蓋が開いている状態であ
ればステップ8へ進み、背蓋が閉じている状態であれば
ステップ5へ進む。ステップ5では背蓋検知スイッチの
変化を判定し、背蓋が開いている状態から閉じられた状
態に変化した場合はステップ6へ進み、そうでなければ
ステップ9へ進む。ステップ6ではフイルム検知スイッ
チによりフイルムの有無の判定を行い、フイルムがない
場合はステップ8へ進み、フイルムがある場合はステッ
プ7へ進む。
【0029】ステップ7では、まずフイルム5の装填動
作に先立ち、フイルムの感度、撮影可能枚数等の読み取
りを行う。すなわち、フイルム5には複数の導通と非導
通のパターンの組み合わせからなるDXコードでフイル
ム感度や撮影可能枚数が示されているので、このDXコ
ードをCPU101に入力し、フイルム感度ISOや撮
影可能枚数DXFILMRを設定する。そして、フイル
ム5の装填動作として、フイルムを3コマ分空送りを
し、装填動作が終了すると、現在の撮影枚数FRAME
R=1にすることで、撮影可能状態となり、ステップ9
へ進む。一方、前記ステップ4及び6でステップ8に進
んだ場合は、現在の枚数FRAMER=0にする。
【0030】ステップ9ではレリーズボタン41ガ第1
ストロークまで押され、スイッチSW1がオンされてい
るか否かを判定し、オンされていればステップ10へ進
み、オフならばステップ3へ戻り、SW1がオンされる
まで待機する。ステップ10ではサブルーチン「測光」
がコールされる。このサブルーチン「測光」は選択され
た測距点に重みつけされた測光演算を行い、ステップ1
1へ進む。このステップ10の実行時は、まだ焦点検出
が行われていない時もあるが、この時は中央測距点に重
みつけされた測光演算が行われる。なお、このサブルー
チン「測光」の詳細は後で説明する。
【0031】ステップ11では前記ステップ3でのスイ
ッチSW1の変化の検知を行い、スイッチSW1の状態
のオフからオンの変化が検知された場合は、ステップ1
2へ進み、この変化が検知されなかった場合はステップ
13へ進む。ステップ12ではSW1がオンになったの
であれば、最初の焦点検出動作となるため、測距動作を
開始する前に、測距関係のフラグ等を初期化する。この
時に合焦状態を示すフラグJFもクリアされ、ステップ
13へ進む。ステップ13では複数の測距点の焦点状態
を検出するために、サブルーチン「焦点検出」をコール
する。このサブルーチン「焦点検出」をコールすること
により、各々の測距点のデフォーカス量が求められ、ス
テップ14へ進む。
【0032】ステップ14ではサブルーチン「測距点選
択」をコールする。このサブルーチン「測距点選択」で
は、ステップ13で実行されたサブルーチン「焦点検
出」によって得られた複数の測距点のデフォーカス量を
基に、主被写体を推測し、測距点を決定する処理を行
い、ステップ15へ進む。なお、このサブルーチン「測
距点選択」で得られた測距点のデフォーカス量が実際に
レンズの制御に用いるデフォーカス量になる。ステップ
15ではサブルーチン「合焦判定」をコールする。この
サブルーチン「合焦判定」では、ステップ14で実行さ
れたサブルーチン「測距点選択」によって得られた測距
点のデフォーカス量を基に、現在の焦点状態を判定す
る。このステップでは、合焦か否かを示すフラグJFの
設定や合焦範囲内か否か、測距不能か否か等を判定し、
ステップ16へ進む。この判定結果は、レンズを駆動す
るための制御、表示等に用いられる。
【0033】ステップ16では測距不能の時に、測距不
能表示を行うための判定が行われ、測距不能であれば、
測距不能表示を行うために、ステップ18へ進み、測距
可能であれば、ステップ17へ進む。ステップ17では
測距可能であり、ステップ14で選択された測距点の焦
点状態が、合焦状態であれば(JF=1)、合焦表示を
行うためにステップ19へ進み、合焦状態でなければ
(JF=0)、レンズ駆動を行うためにステップ20へ
進む。ステップ18ではCPU101はLCD駆動回路
105に信号を送ってファインダー内LCD24の合焦
マーク24gを点滅させて、測距が不能であることを撮
影者に知らせ、ステップ21へ進む。ステップ19では
CPU101はLCD駆動回路105に信号を送ってフ
ァインダー内LCD24の合焦マーク24hを点灯させ
て、合焦したことを撮影者に知らせ、かつ合焦音を鳴ら
し、ステップ21へ進む。ステップ20ではCPU10
1はレンズ焦点調節回路110に信号を送って所定量撮
影レンズ1を駆動し、ステップ21へ進む。
【0034】ステップ21ではサブルーチン「測距点表
示」をコールする。このサブルーチン「測距点表示」で
は、合焦した時の測距点の表示を行い、ステップ22へ
進む。そのサブルーチン「測距点表示」の詳細は後で説
明する。ステップ22では合焦状態でない時(JF=
0)は、レリーズボタン41が押されてもレリーズ動作
に移行できないようにするための判定をし、合焦状態の
時(JF=1)はレリーズボタン41が押されているか
の判定を行うべくステップ23へ進み、合焦状態でない
時(JF=0)はステップ13へ戻る。ステップ23で
はレリーズボタン41が押され、スイッチSW1がオン
されていれば、ステップ24へ進み、オフされていれ
ば、ステップ13へ戻る。ステップ24ではレリーズボ
タン41が押され、スイッチSW2がオンされていれ
ば、ステップ25へ進み、オフされていれば、ステップ
13へ戻る。ステップ25ではレリーズ動作を行うべ
く、レリーズにジャンプする。
【0035】次に、レリーズシーケンスを図10〜図1
2のフローチャートを用いて説明する。まず。ステップ
30ではレリーズ制御が開始され、ステップ31へ進
む。ステップ31ではCPU101はモータ制御回路1
09に信号を送り、モータM2を正転方向に駆動して、
フイルム5に感光させるための準備として、始めに主ミ
ラー2をアップさせ、ステップ32に進む。ステップ3
2では前述のモータM2の通電を開始した時、ラッシュ
電流が流れる。このラッシュ電流と次のステップ33で
行う絞り31の駆動が重ならないようにするために、モ
ータM2の通電開始から絞り31の駆動を始めるまで1
0ms待たせ、ステップ33へ進む。
【0036】ステップ33では絞り駆動回路111を含
む絞り駆動装置32に信号を送り、絞り31を所定量絞
り込み、ステップ34へ進む。ステップ34では不図示
の位相基板の位相信号CMSP1、CMSP2をモニタ
し続け、位相信号がミラーアップ位置になるまで待機
し、ミラーアップになればステップ35へ進む。ステッ
プ35ではミラーアップ位置になったので、モータ制御
回路109に信号を送り、モータM2に駆動を停止し、
ステップ36へ進む。
【0037】ステップ36では前記ステップ33におけ
る絞り駆動で絞り31が所定量絞り込みが行われるまで
待機し、絞り駆動が完了すれば、ステップ37へ進む。
ステップ37ではシャッタ制御を行う。まず、シャッタ
制御回路108に信号を送り、マグネットMG1に通電
し、シャッタ4の先幕を開放する。絞り31の絞り値及
びシャッタ4のシャッタ速度は前記測光回路102にて
検知された露光値とフイルム5の感度から決定される。
所定のシャッタ秒時の経過後に、シャッタ制御回路10
8に信号を送り、マグネットMG2に通電し、シャッタ
4の後幕を閉じ、フイルム5への感光が終了すると、次
はフイルム5の巻き上げ、ミラーダウン、シャッタチャ
ージを行うために、ステップ38に進む。
【0038】ここで、ミラーダウン、シャッタチャージ
制御の概略及びフイルム5の巻き上げ制御の概略につい
て説明する。まず、ミラーダウン、シャッタチャージの
制御は、CPU101がモータ制御回路109に信号を
送り、モータM2を正転方向に駆動すると、主ミラー2
がダウンされ始め、また、シャッタ4のチャージが開始
される。主ミラー2のダウン及びシャッタ4のチャージ
に連動して不図示の位相基板の信号CMSP1、CMS
P2が出力される。この位相基板の信号CMSP1、C
MSP2をモニタして、これらの信号CMSP1、CM
SP2がミラーダウン、シャッタチャージ完了位置の状
態になると、CPU101はモータ制御回路109に信
号を送り、モータM2を停止させる。
【0039】次に、フイルム5の巻き上げ、巻き戻しの
制御の概略を説明する。フイルム5の巻き上げの制御
は、まずCPU101がモータ制御回路109に信号を
送り、モータM1を正転方向に駆動すると、フイルム5
が巻き上げられ、その巻き上げに連動して不図示の位相
基板の信号FILM1、FILM2が出力される。この
位相基板の信号FILM1、FILM2をモニタして、
これらの信号FILM1、FILM2が巻き上げ完了位
置の状態になると、CPU101はモータ制御回路10
9に信号を送り、モータM1を停止させる。
【0040】そこで、ステップ38〜42ではフイルム
の最後の駒か否かで、フイルムの巻き上げを行うか、フ
イルムの巻き上げは行わずシャッタチャージ完了後に巻
き戻しを行うかの判定を行う。その初期化として、ま
ず、ステップ38では巻き上げ要求フラグのクリア(W
INDREQF=0)、自動巻き戻し要求フラグ(RE
WREQF=0)を行い、ステップ39へ進む。ステッ
プ39では現在の撮影枚数FRAMERが0か否かの判
定を行い、現在の撮影枚数FRAMERが0の時、すな
わちフイルムがない時はフイルム巻き上げは必要ないの
でステップ43へ進み、現在の撮影枚数FRAMERが
0以外の時、すなわちフイルムがある時は巻き上げ動作
か、自動巻き戻し動作かの判別を行うためにステップ4
0へ進む。
【0041】ステップ40では現在の撮影枚数FRAM
ERと撮影可能枚数DXFILMRの比較を行う。現在
の撮影枚数FRAMERが撮影可能枚数DXFILMR
以上の時、すなわちフイルムの最後の駒である時は、巻
き上げ動作をせずに自動巻き戻しを行わせるためにステ
ップ41へ進み、現在の撮影枚数FRAMERが撮影可
能枚数DXFILMR未満である時、すなわちフイルム
の最後の駒でない時は、巻き上げ動作を行わせるために
ステップ42へ進む。ステップ41ではミラーダウン、
シャッタチャージの終了後に巻き戻しを行わせるため
に、自動巻き戻し要求フラグ(REWREQF)を1に
する。また、ステップ42ではフイルム5の巻き上げを
行わせるために、巻き上げ要求フラグ(WINDREQ
F)を1にする。
【0042】次に行うミラーダウン、シャッタチャージ
動作及びフイルムの巻き上げ制御は、実際には割り込み
処理を使って行われる。この割り込みは1ms毎に発生
し、1ms毎に不図示の位相基板の信号FILM1、F
ILM2をモニタし、モータM1を停止させたり、不図
示の位相基板の信号CMSP1、CMSP2をモニタ
し、モータ2を停止させる等の処理が行われる。これら
の割込処理の詳細は後述する。そこで、ステップ43で
はこの割込を開始するための準備、すなわち割込の許
可、割り込み発生用のタイマ(1ms)の設定等が行わ
れ、ステップ44へ進む。ステップ44ではミラーダウ
ン、シャッタチャージを行うために、モータ制御回路1
09に信号を送り、モータM2を正転方向に駆動を開始
するとともに、シャッタチャージ中フラグ(CHGIN
GF)を1にして、シャッタチャージ中であることを記
憶し、ステップ45へ進む。
【0043】ステップ45では、モータM2の通電を開
始した時、ラッシュ電流が流れる。このラッシュ電流と
次のステップ46で行うフイルム5の巻き上げのための
モータM1の通電が重ならないようにするため、モータ
M2の通電開始からモータM1の駆動を始めるまでに1
0ms待たせ、ステップ46へ進む。ステップ46では
フイルム5の巻き上げ動作を始める前に、フイルムの巻
き上げ要求があるか否かの判定を行い、巻き上げ要求が
ある時(WINDREQF=1)はステップ47へ進
み、巻き上げ要求がない時(WINDREQF=0)は
ステップ49へ進む。ステップ47ではフイルム5の巻
き上げを行うために、モータ制御回路109に信号を送
り、モータM1を正転方向に駆動を開始する。また、フ
イルム巻き上げ中フラグ(WINDINGF)を1にし
て、巻き上げ動作中であることを記憶し、ステップ48
へ進む。
【0044】ステップ48ではモータM1の通電を開始
した時、ラッシュ電流が流れる。このラッシュ電流と次
のステップ49で行う絞り31の駆動が重ならないよう
にするため、モータM1の通電開始から絞り31の駆動
を始めるまでに10ms待たせ、ステップ49へ進む。
ステップ59では絞り駆動回路111を含む絞り駆動装
置32に信号を送り、絞りを開放に戻すために絞り31
の駆動を開始し、ステップ50へ進む。ステップ50で
はシャッタチャージ中フラグ(CHGINGF)が0に
なるまで、すなわちシャッタチャージが完了するまで待
機する。シャッタチャージが完了すれば、主ミラー2も
ダウン状態になり、ステップ51へ進む。ステップ51
では絞り31が開放の位置に戻るまで待つ。シャッタチ
ャージが完了(主ミラー2もダウン状態)していて、絞
り31が開放状態であれば、後はフイルムの巻き上げ完
了を待ち、ステップ52へ進む。
【0045】ステップ52ではフイルム巻き上げフラグ
(WINDINGF)が0になるまで、すなわちフイル
ム5が1駒巻き上げられるまで待機する。フイルム5の
巻き上げが完了すると、フイルムの自動巻き戻しを行う
かの判定を行うべくステップ53へ進む。ステップ53
では信号入力回路104から操作部材の情報を入力す
る。入力される操作部材の情報は、例えばレリーズボタ
ン41の第1ストロークでオンするスイッチSW1、同
じく第2ストロークでオンするSW2、不図示のフイル
ムの有無を検知するフイルム検知スイッチ、不図示の背
蓋の開閉状態を示す背蓋検知スイッチ等がある。また、
スイッチSW1、背蓋検知スイッチ等の変化の検知も行
い、ステップ54へ進む。
【0046】ステップ54ではフイルムの自動巻き戻し
を行うか否かの判定を行う。フイルムの自動巻き戻し要
求フラグ(REWREQF)が1なら自動巻き戻しを行
うためにステップ56へ進み、自動巻き戻し要求フラグ
(REWREQF)が0の時は、レリーズ動作の継続の
判定を行うべくステップ55へ進む。ステップ55では
レリーズボタン41が押されスイッチSW2がオンして
いれば、レリーズ動作を継続させるためにステップ31
へ戻り、レリーズボタン41がオフされスイッチSW2
がオフしていれば、レリーズ動作を終了するためにステ
ップ3に戻る。また、ステップ56ではサブルーチン
「巻き戻し」をコールする。このサブルーチン「巻き戻
し」ではフイルムの巻き戻し制御を行うものである。サ
ブルーチン「巻き戻し」の詳細は後述する。サブルーチ
ン「巻き戻し」からりターンすると、ステップ3に戻
る。
【0047】次に、フイルム巻き上げ、シャッタチャー
ジの制御のための割り込み処理を図13のフローチャー
トを用いて説明する。ステップ60では割り込み発生用
のタイマ(1ms)が経過すると、割り込みが発生し、
ステップ61へ進み、割り込み制御が行われる。ステッ
プ61では再び1ms後に割り込みを発生させるため
に、割り込み発生用タイマ(1ms)の再設定を行い、
ステップ62へ進む。ステップ62ではシャッタチャー
ジ中フラグ(CHGINGF)が1、すなわちシャッタ
チャージ中であればステップ63へ進み、シャッタチャ
ージ中フラグ(CHGINGF)が0、すなわちシャッ
タチャージが終了していれば、ステップ65へ進む。ス
テップ63では不図示の位相基板の信号CMSP1、C
MSP2をモニタして、シャッタチャージが完了した位
置にあるかを判定し、まだシャッタチャージが完了した
位置でなければステップ65へ進み、シャッタチャージ
が完了した位置になったのであればステップ64へ進
む。
【0048】ステップ64ではシャッタチャージが完了
したので、モータ制御回路109に信号を送り、モータ
M2を停止させるとともに、シャッタチャージ中フラグ
(CHGINGF)をクリアして、シャッタチャージ制
御が完了したことを記憶し、ステップ65へ進む。ステ
ップ65ではフイルム巻き上げ中フラグ(WINDIN
GF)が1、すなわちフイルム巻き上げ中であれば、ス
テップ66へ進み、フイルム巻き上げ中フラグ(WIN
DINGF)が0、すなわちフイルム巻き上げ動作中で
ない時はステップ68へ進む。このため、シャッタチャ
ージを開始してからフイルム巻き上げが開始されるまで
の間、またはフイルム巻き上げが終了した時は、ステッ
プ66、67はスキップされることになる。
【0049】ステップ66では位相基板の信号FILM
1、FILM2をモニタし、1駒分巻き上げが完了した
位置にあるかを判定し、まだ巻き上げが完了した位置で
なければステップ68へ進み、巻き上げが完了した位置
になったのであれば、ステップ67へ進む。ステップ6
7では1駒分巻き上げが完了したので、モータ制御回路
109に信号を送り、モータM1を停止させるととも
に、フイルム巻き上げ中フラグ(WINDINGF)を
クリアしてフイルム巻き上げ制御が完了したことを記憶
する。また、現在の撮影枚数FRAMERに対して1を
加算し、ステップ68へ進む。
【0050】ステップ68ではシャッタチャージ中フラ
グ(CHGINGF)とフイルム巻き上げ中フラグ(W
INDINGF)がともに0か否か、すなわちシャッタ
チャージ制御とフイルム巻き上げ制御がともに終了した
か否かの判定を行い、まだ制御中であればステップ70
へ進み、ともに制御が終了したのであればステップ69
へ進む。ステップ69ではフイルム巻き上げ制御とシャ
ッタチャージ制御がともに終了したので、割り込みを発
生させる必要がなくなったので、割り込みを禁止する。
ステップ70で割り込み処理を終了する。なお、前記の
ステップ60〜70の処理は1ms間隔で実行される。
【0051】次に、前記サブルーチン「焦点検出」を図
14のフローチャートを用いて説明する。このサブルー
チン「焦点検出」は、センサの蓄積動作、像信号の読み
出し、デフォーカス量の演算等を行う。まず、ステップ
80ではサブルーチン「焦点検出」がコールされると、
ステップ81以下の制御が実行される。ステップ81で
はすでに合焦状態にある時、以降は焦点検出を行わない
ようにするための判定である。すでに合焦状態であるか
否かの判定を行い、すでに合焦状態であれば(JF=
1)、ステップ87へ進み、合焦状態ででなければ(J
F=0)、ステップ82へ進む。
【0052】ステップ82では測距点200〜204の
中から主被写体を推測し、カメラが自動的に測距点を選
択するため、すべての測距点を演算する必要がある。こ
のため、全測距点を演算測距点とする。この演算測距点
とは、センサの蓄積制御、像信号の読み出し、デフォー
カス量の演算を行う測距点である。次いでステップ83
へ進む。ステップ83ではセンサの蓄積動作を開始す
る。前述した演算測距点とは関係なく、全測距点に対応
するすべてのセンサに対して蓄積動作が開始され、ステ
ップ84へ進む。ステップ84では前述した演算測距点
に対応するすべてのセンサが蓄積動作が完了するまで待
機し、ステップ85へ進む。ステップ85では前述した
演算測距点のすべてのセンサの蓄積動作が完了したら、
その演算測距点に対応するセンサの読み出し動作を行
い、ステップ86へ進む。
【0053】ステップ86では前述した演算測距点のす
べてのセンサの読み出し動作が完了したら、その演算測
距点に対応するデフォーカス量を演算する。なお、この
ステップで各々の測距点が測距不能かどうかの判定も行
われ、ステップ87へ進む。ステップ87ではサブルー
チン「焦点検出」を終了し、リターンする。
【0054】次に、サブルーチン「測距点選択」を図1
5のフローチャートを用いて説明する。このサブルーチ
ン「測距点選択」は、各々の測距点のデフォーカス量を
基に、主要被写体を推測してその測距点を選択する処理
を行う。ステップ90でサブルーチン「測距点選択」が
コールされると、ステップ91以下のような制御が実行
される。まず、ステップ91では5つの測距点の中で測
距可能な測距点があるかを判定し、どの測距点も測距不
能であれば、中央測距点を選択させるために、ステップ
101へ進み、測距可能な測距点があればステップ92
へ進む。ステップ92では測距可能な測距点が1つでも
あれば、その測距点を選択させるためステップ97へ進
み、測距可能な測距点が2つ以上あればステップ93へ
進む。
【0055】ステップ93では測距可能な測距点の中に
中央測距点があるか否かを判定し、中央測距点があれば
ステップ94へ進み、中央測距点がなければステップ9
5へ進む。ステップ94では中央測距点が近距離(例え
ば焦点距離の20倍以下)にあるかを判定し、近距離に
あればステップ95へ進み、近距離になければステップ
98へ進む。ステップ95ではこのステップに進んでく
るのは、中央測距点が測距可能でかつ近距離の場合、ま
たは中央測距点が測距不能であるので、近距離測距点の
数が遠距離測距点の数よりも多ければ、主被写体はかな
り撮影者側にあると判断して、最近点の測距点を選択さ
せるためステップ96へ進み、近距離測距点の数が少な
ければ主被写体は遠距離側にあると判断し、被写界深度
を考慮して遠距離測距点の中での最近点を選択させるた
め、ステップ100へ進む。
【0056】ステップ96では最近点を選択された測距
点とする。ステップ97では測距可能な測距点が1つあ
るので、測距可能な測距点を選択された測距点とする。
ステップ98ではこのステップに進んでくるのは中央測
距点が近距離でない場合であるので、遠距離測距点の数
が近距離測距点の数よりも多ければ、被写体は中央の測
距点を含む遠距離側にあると判断し、中央測距点を選択
させるためステップ99に進み、遠距離測距点の数が少
なければ前述同様に最近点を選択させるためステップ9
6へ進む。ステップ99では中央測距点を選択された測
距点とする。ステップ100では遠距離中の最近点の測
距点を選択された測距点とする。ステップ101では中
央測距点を測距点とする。ステップ102でサブルーチ
ン「測距点選択」を終了し、リターンする。
【0057】次いで、サブルーチン「測光」を図16の
フローチャートを用いて説明する。このサブルーチン
「測光」は、測光センサ10と測光回路12を用いて撮
影範囲内の各領域の輝度を測定し、その各領域の輝度と
選択された測距点から選択された測距点に重み付けされ
た演算式で測光値を演算する。ステップ110でサブル
ーチン「測光」がコールされると、ステップ111以下
のような制御が実行される。まず、ステップ111では
測光回路102から被写体の輝度情報を得て、ステップ
112へ進む。ステップ112ではスイッチSW1がオ
ンされて最初の測光かどうかを判定し、最初の測光であ
れば、この時点ではまだ焦点検出がなされていないた
め、選択された測距点が得られていないので、中央測光
領域211が選択された時と同じ重み付け演算式で演算
させるためにステップ115へ進み、最初の測光でなけ
ればステップ113へ進む。ステップ113ではすべて
の測距点が測距不能であれば、中央測光領域211が選
択された時と同じ重み付け演算式で演算させるためにス
テップ115へ進み、測距が可能な測距点であればステ
ップ114へ進む。
【0058】ステップ114では中央測光領域211が
選択されたのであれば、重み付け演算式S1で演算させ
るためにステップ115へ進み、中央測光領域211以
外が選択されたのであれば、重み付け演算式S2で演算
させるためにステップ116へ進む。ステップ115、
116では最初の測光、測距不能、または中央測光領域
211が選択されていれば、測光の重み付け演算式S1
を、中央測光領域211以外が選択されていれば、測光
の重み付け演算式S2を用いて、それぞれ測光値を演算
し、ステップ117へ進む。
【0059】ここで、測光の重み付け演算式S1、S2
を以下に示すが、A〜Dは、A=中央測光領域、B=左
側測光領域、C=右側測光領域、D=周辺領域の各々の
測光値を示す。 S1=(A*3+B*1.5+C*1.5+D*1)/7 左側測光領域が選択された場合、 S2=(B*3+A*1.5+C*1+D*1)/6.5 右側測光領域が選択された場合、 S2=(C*3+A*1.5+B*1+D*1)/6.5
【0060】ステップ117では各々の重み付け演算式
で算出された測光値を基に露出演算を行い、その測光値
及びフイルム感度での絞り値とシャッタ秒時を演算し、
ステップ118へ進む。ステップ118でサブルーチン
「測光」を終了し、リターンする。
【0061】次いで、サブルーチン「測距点表示」を図
17のフローチャートを用いて説明する。このサブルー
チン「測距点表示」は、合焦した時の測距点を表示する
ものである。ステップ120でサブルーチン「測距点表
示」がコールされると、ステップ121以下のような制
御が実行される。ステップ121では合焦した時の測距
点の表示は、合焦した時に一定時間だけファインダー内
の測距点マーク200〜204のいずれかを点灯させる
方法で表示する。まず、合焦状態であるか否かの判定を
行い、合焦状態であれば(JF=1)、ステップ122
へ進み、合焦状態でなければ(JF=0)、測距点表示
はさせる必要はないので、ステップ125へ進む。ステ
ップ122ではすでに合焦した時の測距点表示をしたか
どうかの判定を行い、すでに表示を行っていればステッ
プ125へ進み、まだ表示を行っていなければステップ
123へ進む。
【0062】ステップ123では選択された測距点に対
応するスーパーインポーズ用LED21の電流値40m
Aに設定し、ステップ124へ進む。ステップ124で
は選択された測距点に対応するスーパーインポーズ用L
ED21を50msの間点灯し、ステップ125へ進
む。ステップ125でサブルーチン「測距点表示」を終
了し、リターンする。
【0063】次いで、サブルーチン「巻き戻し」を図1
8及び図19のフローチャートを用いて説明する。この
サブルーチン「巻き戻し」は、フイルムの巻き戻しを行
うものである。そこで、サブルーチン「巻き戻し」の説
明をする前に、フイルム5の巻き戻しの制御の概略を説
明する。フイルム5の巻き戻しの制御は、まずCPU1
01がモータ制御回路109に信号を送り、モータM1
を逆転方向に駆動すると、フイルム5が巻き戻される。
フイルムが巻き戻されるのに連動して、不図示の位相基
板のFILM1、FILM2に信号が出力される。この
位相基板のFILM1、FILM2をモニタして、位相
基板のFILM1、FILM2が巻き上げ完了位置の状
態になると、1駒分だけフイルム5を巻き戻したことに
なり、引き続きモータM1を逆転方向に駆動し続け、所
定の駒数分だけ継続して行い、CPU101はモータ制
御回路109に信号を送り、モータM1を停止させる。
このようにして巻き戻し制御が行われる。
【0064】ステップ130でサブルーチン「巻き戻
し」がコールされると、ステップ131以下のような制
御が実行される。なお、ステップ131〜132は本実
施例の巻き戻し表示手段の部分である。ステップ131
では巻き戻し開始時点の表示内容は、5つの測距点マー
ク200〜204を全点灯させるようにしている。そこ
で、まず、スーパーインポーズ用LED21の電流値4
0mAに設定し、ステップ132へ進む。ステップ13
2では5つの測距点マーク200〜204を全部表示さ
せるために、スーパーインポーズ用LED21の中で、
LED−L2、LED−L1、LED−C、LED−R
1、LED−R2を点灯し、ステップ133へ進む。こ
の時のファインダー内の測距点マークの表示状態は、図
21(a)のようになる。
【0065】ステップ133ではCPU101はモータ
制御回路109に信号を送り、モータM1を逆転方向に
駆動し、フイルム5の巻き戻しを開始し、ステップ13
4へ進む。ステップ134では不図示の位相基板のFI
LM1、FILM2をモニタして1駒分だけ巻き戻しが
終わるまで待機し、ステップ135へ進む。ステップ1
35では1駒分だけ巻き戻したので、現在の撮影枚数F
RAMERを1だけ減算し、ステップ136へ進む。こ
の現在の撮影枚数FRAMERは、巻き戻しの終了の判
定に使われる。
【0066】ここで、ステップ136〜ステップ146
は、本実施例の巻き戻し表示手段の部分であって、実際
の表示状態を決定する部分であり、1駒分巻き戻す毎に
表示内容を変更させている。その表示内容については、
図21に示すように1駒分巻き戻す毎に、右から左の方
向に表示が変化するような表示形態にしている。本実施
例のカメラの場合、巻き戻しの時にはフイルムが右から
左に動くため、このフイルムの動く方向に合わせてい
る。
【0067】ステップ136では今まで5つの測距点2
00〜204が点灯する状態であればステップ141へ
進み、そうでなければステップ137へ進む。ステップ
137では今まで4つの測距点200〜203が点灯す
る状態であればステップ142へ進み、そうでなければ
ステップ138へ進む。ステップ138では今まで3つ
の測距点200〜202が点灯する状態であればステッ
プ143へ進み、そうでなければステップ139へ進
む。ステップ139では今まで2つの測距点200〜2
01が点灯する状態であればステップ144へ進み、そ
うでなければステップ140へ進む。ステップ140で
は今まで1つの測距点200が点灯する状態であればス
テップ145へ進み、そうでなければステップ146へ
進む。
【0068】一方、ステップ141では5つの測距点マ
ークが点灯する状態から4つの測距点が点灯する状態に
変更するところである。4つの測距点200〜203を
表示させるために、スーパーインポーズ用LED21の
中で、LED−L2、LED−L1、LED−C、LE
D−R1だけ点灯させ、ステップ147へ進む。ステッ
プ141実行後のファインダー内の測距点マークの表示
は、図21(b)のようになる。ステップ142では4
つの測距点マークが点灯する状態から3つの測距点が点
灯する状態に変更するところである。3つの測距点20
0〜202を表示させるために、スーパーインポーズ用
LED21の中で、LED−L2、LED−L1、LE
D−Cだけ点灯させ、ステップ147へ進む。ステップ
142実行後のファインダー内の測距点マークの表示
は、図21(c)のようになる。
【0069】ステップ143では3つの測距点マークが
点灯する状態から2つの測距点が点灯する状態に変更す
るところである。2つの測距点200〜201を表示さ
せるために、スーパーインポーズ用LED21の中で、
LED−L2、LED−L1だけ点灯させ、ステップ1
47へ進む。ステップ143実行後のファインダー内の
測距点マークの表示は、図21(d)のようになる。ス
テップ144では2つの測距点マークが点灯する状態か
ら1つの測距点が点灯する状態に変更するところであ
る。1つの測距点200を表示させるために、スーパー
インポーズ用LED21の中で、LED−L2だけ点灯
させ、ステップ147へ進む。ステップ144実行後の
ファインダー内の測距点マークの表示は、図21(e)
のようになる。ステップ145では1つの測距点マーク
が点灯する状態からすべての測距点を消灯する状態に変
更するところである。すべての測距点200〜204を
消灯させるために、スーパーインポーズ用LED21の
中で、LED−L2、LED−L1、LED−C、LE
D−R1、LED−R2を消灯させ、ステップ147へ
進む。ステップ145実行後のファインダー内の測距点
マークの表示は、図21(f)のようになる。
【0070】ステップ146ではすべての測距点200
〜204が消灯する状態からすべての測距点200〜2
04が点灯する状態に変更するところである。すべての
測距点200〜204を表示させるために、スーパーイ
ンポーズ用LED21の中で、LED−L2、LED−
L1、LED−C、LED−R1、LED−R2を点灯
させ、ステップ147へ進む。ステップ146実行後の
ファインダー内の測距点マークの表示は、図21(a)
のようになる。
【0071】ステップ147では現在の撮影枚数FRA
MERが0か否かの判定を行い、FRAMERが0でな
ければ、巻き戻し動作を継続させるためにステップ13
4へ戻り、FRAMERが0であれば、巻き戻し動作を
終了する準備をするためにステップ148へ進む。ステ
ップ148ではフイルム5が完全に巻き込むために、さ
らに2秒間、モータM1の逆転方向の駆動を継続し、ス
テップ149へ進む。ステップ149ではCPU101
はモータ制御回路109に信号を送り、モータM1を停
止させ、ステップ150へ進む。
【0072】ステップ150では5つの測距点200〜
204を全消灯し、ステップ151へ進む。ステップ1
51では信号入力回路104から操作部材の情報を入力
し、ステップ152へ進む。ここで入力される操作部材
の情報は、例えばレリーズボタン41の第1ストローク
でオンするスイッチSW1、レリーズボタン41の第2
ストロークでオンするスイッチSW2、不図示のフイル
ムの有無を検知するフイルム検知スイッチ、不図示の背
蓋の開閉状態を示す背蓋検知スイッチ等があり、また、
スイッチSW1、背蓋検知スイッチ等の変化の検知も行
う。ステップ152では巻き戻しが終了した時に、フイ
ルムが取り出されるまで待機し、フイルムが取り出され
るとステップ153へ進み、取り出されない場合はステ
ップ151へ戻る。なお、フイルムが取り出されたとみ
なすのは、フイルム検知スイッチと背蓋検知スイッチで
行う。ステップ153ではフイルムの自動巻き戻し要求
フラグ(REWREQF)をクリアする。ステップ15
4でサブルーチン「巻き戻し」を終了し、リターンす
る。
【0073】以上説明したように、本実施例では、フイ
ルム巻き戻し機能により、フイルムの巻き戻し動作にな
った場合、ファインダー内の測距点マークを用いて、巻
き戻し状態であることを表示させ、その表示形態は1駒
分巻き戻す毎に、巻き戻しの時のフイルムの動く方向に
合わせて、図21(a),(b),(c.),(d),
(e),(f),(a)・・という順番で表示内容を更
新させることにより、撮影者に巻き戻し動作になったこ
とを確実に知らせることができる。
【0074】図22ないし図24は本発明の第2実施例
を示すものである。図22及び図23は本実施例のカメ
ラの動作を説明するフローチャート、図24はそのファ
インダー内の巻き戻し表示例を示す。なお、カメラの構
成及び電気回路については前述第1実施図1ないし図6
と同様である。前述第1実施例では1駒分巻き戻す毎
に、巻き戻しの時のフイルムの動く方向に合わせて表示
内容を変更させていたが、本実施例ではこの点を多少簡
略化した表示形態にしたものである。その他の点は前述
第1実施例と同様である。
【0075】本実施例の巻き戻し表示手段について、サ
ブルーチン「巻き戻し」を図22及び図23のフローチ
ャートを用いて説明する。ステップ200ではサブルー
チン「巻き戻し」がコールされると、ステップ201以
下のような制御が実行される。なお、ステップ2011
〜202は本実施例の巻き戻し表示手段の部分である。
ステップ201では巻き戻し開始時点の表示内容を、5
つの測距点マーク200〜204を全点灯させるように
している。そこで、まず、スーパーインポーズ用LED
21の電流値40mAに設定し、ステップ202へ進
む。ステップ202では5つの測距点マーク200〜2
04を全部表示させるために、スーパーインポーズ用L
ED21の中で、LED−L2、LED−L1、LED
−C、LED−R1、LED−R2を点灯し、ステップ
203へ進む。この時のファインダー内の測距点マーク
の表示状態は、図24(a)のようになる。
【0076】ステップ203ではCPU101はモータ
制御回路109に信号を送り、モータM1を逆転方向に
駆動し、フイルム5の巻き戻しを開始し、ステップ20
4へ進む。ステップ204では不図示の位相基板のFI
LM1、FILM2をモニタして1駒分だけ巻き戻しが
終わるまで待機し、ステップ205へ進む。ステップ1
35では1駒分だけ巻き戻したので、現在の撮影枚数F
RAMERを1だけ減算し、ステップ206へ進む。こ
の現在の撮影枚数FRAMERは、巻き戻しの終了の判
定に使われる。
【0077】ここで、ステップ206〜ステップ208
は、本実施例の巻き戻し表示手段の部分であって、実際
の表示状態を決定する部分であり、1駒分巻き戻す毎に
表示内容を変更させている。その表示内容については、
図24に示すように1駒分巻き戻す毎に、測距点マーク
200〜204の全点灯と全消灯を交互に繰り返すよう
な表示形態にしている。
【0078】ステップ206では今まで5つの測距点2
00〜204が点灯する状態であればステップ207へ
進み、そうでなければステップ208へ進む。ステップ
207では5つの測距点200〜204が点灯する状態
からすべての測距点200〜204を消灯する状態に変
更するところである。すべての測距点200〜204を
消灯させるために、スーパーインポーズ用LED21の
中で、LED−L2、LED−L1、LED−C、LE
D−R1、LED−R2を消灯させ、ステップ209へ
進む。ステップ207実行後のファインダー内の測距点
マークの表示は、図24(b)のようになる。ステップ
208ではすべての測距点200〜204が消灯する状
態からすべての測距点200〜204が点灯する状態に
変更するところである。すべての測距点200〜204
を表示させるために、スーパーインポーズ用LED21
の中で、LED−L2、LED−L1、LED−C、L
ED−R1、LED−R2を点灯させ、ステップ209
へ進む。ステップ208実行後のファインダー内の測距
点マークの表示は、図24(a)のようになる。
【0079】ステップ209では現在の撮影枚数FRA
MERが0か否かの判定を行い、FRAMERが0でな
ければ、巻き戻し動作を継続させるためにステップ20
4へ戻り、FRAMERが0であれば、巻き戻し動作を
終了する準備をするためにステップ210へ進む。ステ
ップ210ではフイルム5が完全に巻き込むために、さ
らに2秒間、モータM1の逆転方向の駆動を継続し、ス
テップ211へ進む。ステップ211ではCPU101
はモータ制御回路109に信号を送り、モータM1を停
止させ、ステップ212へ進む。
【0080】ステップ212では5つの測距点200〜
204を全消灯し、ステップ213へ進む。ステップ2
13では信号入力回路104から操作部材の情報を入力
し、ステップ214へ進む。ここで入力される操作部材
の情報は、例えばレリーズボタン41の第1ストローク
でオンするスイッチSW1、レリーズボタン41の第2
ストロークでオンするスイッチSW2、不図示のフイル
ムの有無を検知するフイルム検知スイッチ、不図示の背
蓋の開閉状態を示す背蓋検知スイッチ等があり、また、
スイッチSW1、背蓋検知スイッチ等の変化の検知も行
う。ステップ214では巻き戻しが終了した時に、フイ
ルムが取り出されるまで待機し、フイルムが取り出され
るとステップ215へ進み、取り出されない場合はステ
ップ214へ戻る。なお、フイルムが取り出されたとみ
なすのは、フイルム検知スイッチと背蓋検知スイッチで
行う。ステップ215ではフイルムの自動巻き戻し要求
フラグ(REWREQF)をクリアする。ステップ21
6でサブルーチン「巻き戻し」を終了し、リターンす
る。
【0081】以上説明したように、本実施例では、フイ
ルム巻き戻し機能により、フイルムの巻き戻し動作にな
った場合、ファインダー内の測距点マークを用いて、巻
き戻し状態であることを表示させ、その表示形態は1駒
分巻き戻す毎に、図24(a)と図24(b)の表示内
容を繰り返し更新させることにより、撮影者に巻き戻し
動作になったことを的確に知らせることができる。
【0082】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に示す本
発明はフイルムの巻き上げ及び巻き戻しをモータで行う
フイルム駆動手段と、フイルムの終端または最後の駒を
判別して自動的にフイルムの巻き戻し動作を行う自動巻
き戻し手段と、該自動巻き戻し手段により巻き戻し動作
が開始された時は巻き戻し状態であることをファインダ
ー内に表示する巻き戻し表示手段とを有することによ
り、フイルムの巻き戻し状態にある時にはファインダー
内に巻き戻し状態であることを表示するので、撮影者に
対して確実に巻き戻し動作状態にあること知らせ、フイ
ルムの入れ替えの必要を迅速に促すことができる。ま
た、請求項2に示す本発明は該巻き戻し表示手段が1駒
分巻き戻す毎に表示内容を変更することにより、フイル
ムの撮影枚数分の撮影が完了して巻き戻し状態になった
ことを表示するので、撮影者に対して巻き戻し動作状態
であることをより一層明確に知らせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施例の一眼レフカメラの要
部概略構成図である。
【図2】同じく、その一眼レフカメラの外観図で、
(a)は上面図、(b)は背面図である。
【図3】そのファインダー視野内の説明図である。
【図4】そのモードダイアルの説明図で、(a)は上面
図、(b)は内部構成図である。
【図5】その電子ダイアルの説明図で、(a)は内部構
成図、(b)は作動波形図である。
【図6】カメラ作動のための電気回路図である。
【図7】その表示用LCDの説明図で、(a)はモニタ
ー用LCD、(b)ファインダー内LCDである。
【図8】その動作を説明するフローチャートである。
【図9】図8のフローチャートの続きである。
【図10】同じく、レリーズ制御におけるフローチャー
トである。
【図11】図10のフローチャートの続きである。
【図12】図11のフローチャートの続きである。
【図13】同じく、レリーズ制御において実行される割
り込み処理のフローチャートである。
【図14】同じく、焦点検出のフローチャートである。
【図15】同じく、測距点選択のフローチャートであ
る。
【図16】同じく、測光のフローチャートである。
【図17】同じく、測距点表示のフローチャートであ
る。
【図18】同じく、巻き戻し表示を含む巻き戻しのフロ
ーチャートである。
【図19】図18のフローチャートの続きである。
【図20】図19のフローチャートの続きである。
【図21】その巻き戻し表示手段におけるファインダー
内の巻き戻し表示形態図で、(a)〜(f)はその変化
を順番に示す。
【図22】本発明の第2実施例におけるカメラの巻き戻
し表示を含む巻き戻しのフローチャートである。
【図23】図22のフローチャートの続きである。
【図24】その巻き戻し表示手段におけるファインダー
内の巻き戻し表示形態図で、(a)、(b)はその変化
を示す。
【符号の説明】
1・・撮影レンズ、2・・主ミラー、3・・サブミラ
ー、4・・シャッタ、5・・フイルム、6・・焦点検出
装置、6f・・イメージセンサ、7・・ピント板、10
・・測光センサ、21・・スーパーインポーズ用LC
D、24・・ファインダー内LCD、25・・照明用L
CD、31・・絞り、41・・レリーズボタン、42・
・モニター用LCD、42a・・固定セグメント表示
部、42b・・7セグメント表示部、44・・モードダ
イアル、45・・指標、48・・電子ダイアル、101
・・CPU、102・・測光回路、103・・自動焦点
検出回路、104・・信号入力回路、105・・LCD
駆動回路、106・・LED駆動回路、108・・シャ
ッタ制御回路、109・・モータ制御回路、110・・
焦点調節回路、111・・絞り駆動回路。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フイルムの巻き上げ及び巻き戻しをモー
    タで行うフイルム駆動手段と、フイルムの終端または最
    後の駒を判別して自動的にフイルムの巻き戻し動作を行
    う自動巻き戻し手段と、該自動巻き戻し手段により巻き
    戻し動作が開始された時は巻き戻し状態であることをフ
    ァインダー内に表示する巻き戻し表示手段と、を有する
    ことを特徴とするカメラ。
  2. 【請求項2】 該巻き戻し表示手段が1駒分巻き戻す毎
    に表示内容を変更することを特徴とする請求項1記載の
    カメラ。
JP18500395A 1995-06-29 1995-06-29 カメラ Pending JPH0915709A (ja)

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JP18500395A JPH0915709A (ja) 1995-06-29 1995-06-29 カメラ

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