JPH09156949A - 光ファイバのスクリーニング方法及びその装置 - Google Patents
光ファイバのスクリーニング方法及びその装置Info
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- JPH09156949A JPH09156949A JP34633295A JP34633295A JPH09156949A JP H09156949 A JPH09156949 A JP H09156949A JP 34633295 A JP34633295 A JP 34633295A JP 34633295 A JP34633295 A JP 34633295A JP H09156949 A JPH09156949 A JP H09156949A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は、スクリーニング試験後に、再度第
２の補助的な第２スクリーニングを行うようにした光フ
ァイバのスクリーニング方法を提供せんとするものであ
る。 【解決手段】 本発明に係る光ファイバのスクリーニン
グ方法は、光ファイバ素線ｆに対してスクリーニング試
験を行った後、当該試験時に負荷するスクリーニング歪
みよりは小さい第２スクリーニング歪みを、負荷手段９
によって、再度負荷する方法であり、これによって、内
部の裸光ファイバの断線した光ファイバ素線や強度の低
下した不良状態の光ファイバ素線を的確に検出し、除去
することができる。
２の補助的な第２スクリーニングを行うようにした光フ
ァイバのスクリーニング方法を提供せんとするものであ
る。 【解決手段】 本発明に係る光ファイバのスクリーニン
グ方法は、光ファイバ素線ｆに対してスクリーニング試
験を行った後、当該試験時に負荷するスクリーニング歪
みよりは小さい第２スクリーニング歪みを、負荷手段９
によって、再度負荷する方法であり、これによって、内
部の裸光ファイバの断線した光ファイバ素線や強度の低
下した不良状態の光ファイバ素線を的確に検出し、除去
することができる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、スクリーニング試
験後に、再度第２の補助的なスクリーニングを行うよう
にした光ファイバのスクリーニング方法及びその装置に
関するものである。
験後に、再度第２の補助的なスクリーニングを行うよう
にした光ファイバのスクリーニング方法及びその装置に
関するものである。
【０００２】
【従来の技術】光ファイバケーブルにおいて、その内部
に裸光ファイバの断線箇所があると、伝送システム系全
体に大きな影響を与えるため、高い信頼性が要求され、
その保証が実用上大きな問題となっている。このため、
光ファイバケーブルを構成する光ファイバ素線にあって
は、その断線箇所や断線し易い強度の低下部分を事前に
検出し、除去しておく必要がある。特に、光ファイバ素
線の場合、被覆層内部の裸光ファイバにあっては、石英
ガラスなどの脆性材料からなるため、その表面や内部に
クラックがあると、強度が低下するという性質を持って
いる。現在では、光ファイバ製造技術の向上により、ク
ラックの発生は、非常に少なくなっているが、これを完
全に取り除くことは困難である。
に裸光ファイバの断線箇所があると、伝送システム系全
体に大きな影響を与えるため、高い信頼性が要求され、
その保証が実用上大きな問題となっている。このため、
光ファイバケーブルを構成する光ファイバ素線にあって
は、その断線箇所や断線し易い強度の低下部分を事前に
検出し、除去しておく必要がある。特に、光ファイバ素
線の場合、被覆層内部の裸光ファイバにあっては、石英
ガラスなどの脆性材料からなるため、その表面や内部に
クラックがあると、強度が低下するという性質を持って
いる。現在では、光ファイバ製造技術の向上により、ク
ラックの発生は、非常に少なくなっているが、これを完
全に取り除くことは困難である。
【０００３】そこで、このようなクラックを取り除い
て、光ファイバ素線の強度を保証する方法として、周知
の如く、スクリーニング試験という方法が採用されてい
る。この方法では、光ファイバ素線に一定の負荷、すな
わち歪み（応力や伸び歪みなど）を与えることで、クラ
ックのある部分（低強度部分）を予め断線（破断）させ
て除去するというものである。言い換えれば、断線され
ることなく、この試験を通過した光ファイバ素線には、
破壊理論から推定して、適正な強度があるもとして、保
証するというものである。このスクリーニング試験の代
表的な方法には、例えば２つの方法があり、その１つ
は、光ファイバ素線に荷重を掛けることで所定の歪みを
与える、一定応力スクリーニング試験法であり、そのも
う１つは、光ファイバ素線を異なる速度で回転するプー
リ間に通して所定の歪みを与える、一定伸び歪みスクリ
ーニング試験法である。いずれの方法によって、上記し
たように、クラックのある低強度の部分は、断線し、除
去されるのである。
て、光ファイバ素線の強度を保証する方法として、周知
の如く、スクリーニング試験という方法が採用されてい
る。この方法では、光ファイバ素線に一定の負荷、すな
わち歪み（応力や伸び歪みなど）を与えることで、クラ
ックのある部分（低強度部分）を予め断線（破断）させ
て除去するというものである。言い換えれば、断線され
ることなく、この試験を通過した光ファイバ素線には、
破壊理論から推定して、適正な強度があるもとして、保
証するというものである。このスクリーニング試験の代
表的な方法には、例えば２つの方法があり、その１つ
は、光ファイバ素線に荷重を掛けることで所定の歪みを
与える、一定応力スクリーニング試験法であり、そのも
う１つは、光ファイバ素線を異なる速度で回転するプー
リ間に通して所定の歪みを与える、一定伸び歪みスクリ
ーニング試験法である。いずれの方法によって、上記し
たように、クラックのある低強度の部分は、断線し、除
去されるのである。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
なスクリーニング試験では、光ファイバ素線自体が断線
した場合には、低強度部分として除去されるものの、内
部の裸光ファイバが断線していても、その外周に施した
被覆層が小さいながらもそれなりの強度を有することか
ら、当該被覆層が破断されない場合が発生して、光ファ
イバ素線全体から見ると、不良状態であるにもかかわら
ず、スクリーニング試験を通過（合格）してしまう場合
がある。また、製造条件などによっては、内部の裸光フ
ァイバが断線しないまでも、上記スクリーニング試験に
よって、光ファイバ素線自体の強度がスクリーニング試
験によって本来除去される強度以下になっても、すなわ
ち光ファイバ素線全体から見ると、やはり不良状態であ
るにもかかわらず、スクリーニング試験を通過（合格）
してしまう場合も考えられる。これらの確率は、現在の
光ファイバ製造技術によると、光ファイバ素線の長さ１
千Ｋｍに１回から１万Ｋｍに１回程度の間で、極めて小
さい確率と考えられるが、海底光ファイバケーブルなど
のように、極めて厳格な高信頼性の要求される場合に
は、上記ような内部の裸光ファイバ断線、被覆層非破断
のケースにあっても、的確に検出して、このような部分
を除去する必要が生じる。
なスクリーニング試験では、光ファイバ素線自体が断線
した場合には、低強度部分として除去されるものの、内
部の裸光ファイバが断線していても、その外周に施した
被覆層が小さいながらもそれなりの強度を有することか
ら、当該被覆層が破断されない場合が発生して、光ファ
イバ素線全体から見ると、不良状態であるにもかかわら
ず、スクリーニング試験を通過（合格）してしまう場合
がある。また、製造条件などによっては、内部の裸光フ
ァイバが断線しないまでも、上記スクリーニング試験に
よって、光ファイバ素線自体の強度がスクリーニング試
験によって本来除去される強度以下になっても、すなわ
ち光ファイバ素線全体から見ると、やはり不良状態であ
るにもかかわらず、スクリーニング試験を通過（合格）
してしまう場合も考えられる。これらの確率は、現在の
光ファイバ製造技術によると、光ファイバ素線の長さ１
千Ｋｍに１回から１万Ｋｍに１回程度の間で、極めて小
さい確率と考えられるが、海底光ファイバケーブルなど
のように、極めて厳格な高信頼性の要求される場合に
は、上記ような内部の裸光ファイバ断線、被覆層非破断
のケースにあっても、的確に検出して、このような部分
を除去する必要が生じる。
【０００５】本発明は、このような従来の実情に鑑みて
なされたもので、本来のスクリーニング試験を行った
後、再度第２の補助的な第２スクリーニングを行って、
不良状態の光ファイバ素線をより完全に除去するように
した光ファイバのスクリーニング方法及びその装置を提
供せんとするものである。
なされたもので、本来のスクリーニング試験を行った
後、再度第２の補助的な第２スクリーニングを行って、
不良状態の光ファイバ素線をより完全に除去するように
した光ファイバのスクリーニング方法及びその装置を提
供せんとするものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項１記載の
光ファイバのスクリーニング方法は、光ファイバ素線に
対してスクリーニング試験を行った後、当該試験時に負
荷するスクリーニング歪みよりは小さい第２スクリーニ
ング歪みを再度負荷することを特徴とする方法にある。
本発明の請求項２記載の光ファイバのスクリーニング装
置は、スクリーニング試験後の光ファイバ素線に対し
て、負荷手段によって、前記試験時のスクリーニング歪
みよりは小さい第２スクリーニング歪みを再度負荷する
ことを特徴とする装置にある。本発明の請求項３記載の
光ファイバのスクリーニング装置は、スクリーニング試
験後の光ファイバ素線に対して、送出側のプーリと巻取
側のプーリとの間の回転に差を設けることによって、前
記試験時のスクリーニングよりは小さい第２スクリーニ
ング歪みを再度負荷することを特徴とする装置にある。
光ファイバのスクリーニング方法は、光ファイバ素線に
対してスクリーニング試験を行った後、当該試験時に負
荷するスクリーニング歪みよりは小さい第２スクリーニ
ング歪みを再度負荷することを特徴とする方法にある。
本発明の請求項２記載の光ファイバのスクリーニング装
置は、スクリーニング試験後の光ファイバ素線に対し
て、負荷手段によって、前記試験時のスクリーニング歪
みよりは小さい第２スクリーニング歪みを再度負荷する
ことを特徴とする装置にある。本発明の請求項３記載の
光ファイバのスクリーニング装置は、スクリーニング試
験後の光ファイバ素線に対して、送出側のプーリと巻取
側のプーリとの間の回転に差を設けることによって、前
記試験時のスクリーニングよりは小さい第２スクリーニ
ング歪みを再度負荷することを特徴とする装置にある。
【０００７】
【発明の実施の形態】図１〜図２は、本発明に係る光フ
ァイバのスクリーニング方法及びこの方法を実現するた
めの、２つの形態からなるスクリーニング装置を示した
ものである。ここで、図１の装置は、スクリーニング試
験時及び第２スクリーニング試験時の両方において、負
荷手段によって、所望の歪みを負荷する、所謂一定応力
スクリーニング試験法のためのスクリーニング装置であ
る。一方、図２の装置は、スクリーニング試験時及び第
２スクリーニング試験時の両方において、送出側のプー
リと巻取側のプーリとの間の回転に差を設けることによ
って、所望の歪みを負荷する、所謂一定伸び歪みスクリ
ーニング試験法のためのスクリーニング装置である。
ァイバのスクリーニング方法及びこの方法を実現するた
めの、２つの形態からなるスクリーニング装置を示した
ものである。ここで、図１の装置は、スクリーニング試
験時及び第２スクリーニング試験時の両方において、負
荷手段によって、所望の歪みを負荷する、所謂一定応力
スクリーニング試験法のためのスクリーニング装置であ
る。一方、図２の装置は、スクリーニング試験時及び第
２スクリーニング試験時の両方において、送出側のプー
リと巻取側のプーリとの間の回転に差を設けることによ
って、所望の歪みを負荷する、所謂一定伸び歪みスクリ
ーニング試験法のためのスクリーニング装置である。
【０００８】先ず、図１のスクリーニング装置におい
て、１はスクリーニング試験を行うための光ファイバ素
線ｆが巻かれている送出機、２は走行する光ファイバ素
線ｆの張力を調整するための送出側ダンサプーリ、３，
４，５は光ファイバ素線ｆを引き込むための引張り用ベ
ルト３ａ，４ａ，５ａが転接されてなる送出側引取機、
中間引取機及び巻取側引取機、６はスクリーニング試験
用荷重ダンサプーリ７と鐘などのスクリーニング試験用
荷重８とからなり、光ファイバ素線ｆにスクリーニング
試験のための所望の歪み（応力）を負荷するスクリーニ
ング試験用負荷手段、９は第２スクリーニング試験用荷
重ダンサプーリ１０と鐘などの第２スクリーニング試験
用荷重１１とからなり、通常のスクリーニング試験後の
光ファイバ素線ｆに所望の第２スクリーニング歪み（応
力）を再度負荷する第２スクリーニング試験用負荷手
段、１２は走行する光ファイバ素線ｆの張力を調整する
ための巻取側ダンサプーリ、１３は試験完了後の光ファ
イバ素線ｆが巻き取られる巻取機である。
て、１はスクリーニング試験を行うための光ファイバ素
線ｆが巻かれている送出機、２は走行する光ファイバ素
線ｆの張力を調整するための送出側ダンサプーリ、３，
４，５は光ファイバ素線ｆを引き込むための引張り用ベ
ルト３ａ，４ａ，５ａが転接されてなる送出側引取機、
中間引取機及び巻取側引取機、６はスクリーニング試験
用荷重ダンサプーリ７と鐘などのスクリーニング試験用
荷重８とからなり、光ファイバ素線ｆにスクリーニング
試験のための所望の歪み（応力）を負荷するスクリーニ
ング試験用負荷手段、９は第２スクリーニング試験用荷
重ダンサプーリ１０と鐘などの第２スクリーニング試験
用荷重１１とからなり、通常のスクリーニング試験後の
光ファイバ素線ｆに所望の第２スクリーニング歪み（応
力）を再度負荷する第２スクリーニング試験用負荷手
段、１２は走行する光ファイバ素線ｆの張力を調整する
ための巻取側ダンサプーリ、１３は試験完了後の光ファ
イバ素線ｆが巻き取られる巻取機である。
【０００９】このスクリーニング装置において、スクリ
ーニング試験用負荷手段６では、スクリーニング試験用
荷重ダンサプーリ７によって光ファイバ素線ｆに通常の
スクリーニング試験のための所望の歪み（応力）が負荷
される。このため、内部の裸光ファイバ部分にクラック
などがあって、強度の低い部分があると、上記歪みの負
荷によって、光ファイバ素線ｆは断線される。ここで、
負荷する歪みの大きさは、対象となる光ファイバ素線ｆ
の用途や耐用年数などによって決まり、いずれにして
も、その負荷は相当大きいため、クラックなどのある内
部の裸光ファイバ部分と被覆層部分が一緒に破断され
る。
ーニング試験用負荷手段６では、スクリーニング試験用
荷重ダンサプーリ７によって光ファイバ素線ｆに通常の
スクリーニング試験のための所望の歪み（応力）が負荷
される。このため、内部の裸光ファイバ部分にクラック
などがあって、強度の低い部分があると、上記歪みの負
荷によって、光ファイバ素線ｆは断線される。ここで、
負荷する歪みの大きさは、対象となる光ファイバ素線ｆ
の用途や耐用年数などによって決まり、いずれにして
も、その負荷は相当大きいため、クラックなどのある内
部の裸光ファイバ部分と被覆層部分が一緒に破断され
る。
【００１０】このスクリーニング試験を通った光ファイ
バ素線ｆに対して、本発明では、次の第２スクリーニン
グ試験用負荷手段９において、第２スクリーニング試験
用荷重ダンサプーリ１０より所望の第２スクリーニング
歪み（応力）が再度負荷される。ここで、この第２スク
リーニング歪みは、上記通常のスクリーニング試験のた
めの歪み（応力）よりは小さく、内部の裸光ファイバが
断線していて、被覆層が破断されていない状態におい
て、当該被覆層を破断させる大きさであり、また、上記
通常のスクリーニング試験の通過によって、光ファイバ
素線自体の強度が当該スクリーニング試験によって本来
除去される強度以下になった場合にも破断させる大きさ
である。したがって、仮に内部の裸光ファイバが断線し
ていて、被覆層が破断されていない状態で、上記スクリ
ーニング試験を通っても、この部分において、被覆層が
破断される。また、通常のスクリーニング試験の通過に
よって、強度が劣化した光ファイバ素線も破断される。
つまり、不良状態の光ファイバ素線ｆが的確に検出さ
れ、除去される。このため、この不良状態の光ファイバ
素線ｆが、その後の後工程、例えば着色工程、テープ化
工程、集合化工程などに回ることはなく、無駄な作業が
未然に回避される。
バ素線ｆに対して、本発明では、次の第２スクリーニン
グ試験用負荷手段９において、第２スクリーニング試験
用荷重ダンサプーリ１０より所望の第２スクリーニング
歪み（応力）が再度負荷される。ここで、この第２スク
リーニング歪みは、上記通常のスクリーニング試験のた
めの歪み（応力）よりは小さく、内部の裸光ファイバが
断線していて、被覆層が破断されていない状態におい
て、当該被覆層を破断させる大きさであり、また、上記
通常のスクリーニング試験の通過によって、光ファイバ
素線自体の強度が当該スクリーニング試験によって本来
除去される強度以下になった場合にも破断させる大きさ
である。したがって、仮に内部の裸光ファイバが断線し
ていて、被覆層が破断されていない状態で、上記スクリ
ーニング試験を通っても、この部分において、被覆層が
破断される。また、通常のスクリーニング試験の通過に
よって、強度が劣化した光ファイバ素線も破断される。
つまり、不良状態の光ファイバ素線ｆが的確に検出さ
れ、除去される。このため、この不良状態の光ファイバ
素線ｆが、その後の後工程、例えば着色工程、テープ化
工程、集合化工程などに回ることはなく、無駄な作業が
未然に回避される。
【００１１】次に、図２のスクリーニング装置におい
て、１５は光ファイバ素線ｆにスクリーニング試験のた
めの所望の歪み（伸び歪み）を負荷すると共に、通常の
スクリーニング試験後のさらに不良状態の光ファイバ素
線ｆを破断させるための所望の第２スクリーニング歪み
（伸び歪み）を再度負荷するための引取兼用送出側中間
プーリ、１６はスクリーニング試験のための所望の歪み
を監視するための張力計である。なお、図１のスクリー
ニング装置と同一符号部分は、同一構成部分を示す。
て、１５は光ファイバ素線ｆにスクリーニング試験のた
めの所望の歪み（伸び歪み）を負荷すると共に、通常の
スクリーニング試験後のさらに不良状態の光ファイバ素
線ｆを破断させるための所望の第２スクリーニング歪み
（伸び歪み）を再度負荷するための引取兼用送出側中間
プーリ、１６はスクリーニング試験のための所望の歪み
を監視するための張力計である。なお、図１のスクリー
ニング装置と同一符号部分は、同一構成部分を示す。
【００１２】このスクリーニング装置において、送出側
引取機３のプーリの回転に対して、引取兼用送出側中間
プーリ１５の回転を速くして、すなわち送出側引取機３
のプーリと上記中間プーリ１５との間に回転差を設け
て、走行する光ファイバ素線ｆにスクリーニング試験の
ための所望の歪み（伸び歪み）を負荷している。したが
って、上記図１の装置と同様、内部の裸光ファイバ部分
にクラックなどがあって、強度の低い部分があると、上
記歪みの負荷によって、光ファイバ素線ｆは断線され
る。ここで、負荷する歪みの大きさは、図１の装置と同
様、対象となる光ファイバ素線ｆの用途や耐用年数など
によって決まる。
引取機３のプーリの回転に対して、引取兼用送出側中間
プーリ１５の回転を速くして、すなわち送出側引取機３
のプーリと上記中間プーリ１５との間に回転差を設け
て、走行する光ファイバ素線ｆにスクリーニング試験の
ための所望の歪み（伸び歪み）を負荷している。したが
って、上記図１の装置と同様、内部の裸光ファイバ部分
にクラックなどがあって、強度の低い部分があると、上
記歪みの負荷によって、光ファイバ素線ｆは断線され
る。ここで、負荷する歪みの大きさは、図１の装置と同
様、対象となる光ファイバ素線ｆの用途や耐用年数など
によって決まる。
【００１３】このスクリーニング試験を通った光ファイ
バ素線ｆに対して、本発明では、次の巻取側引取機５の
プーリの回転を上記引取兼用送出側中間プーリ１５より
速くして、すなわち当該中間プーリ１５と巻取側引取機
５のプーリとの間に、第２の回転差を設けて、走行する
光ファイバ素線ｆに所望の第２スクリーニング歪み（伸
び歪み）を再度負荷している。ここで、この第２スクリ
ーニング歪みは、上記図１の装置と同様、上記スクリー
ニング試験のための歪み（伸び歪み）よりは小さく、内
部の裸光ファイバが断線していて、被覆層が破断されて
いない状態において、当該被覆層を破断させる大きさで
あり、また、上記通常のスクリーニング試験の通過によ
って、光ファイバ素線自体の強度が当該スクリーニング
試験によって本来除去される強度以下になった場合にも
破断させる大きさである。したがって、仮に内部の裸光
ファイバが断線していて、被覆層が破断されていない状
態で、上記スクリーニング試験を通っても、この部分に
おいて、被覆層が破断される。また、通常のスクリーニ
ング試験の通過によって、強度が劣化した光ファイバ素
線も破断される。つまり、不良状態の光ファイバ素線ｆ
が的確に検出され、除去される。このため、この不良状
態の光ファイバ素線ｆが、その後の後工程、例えば着色
工程、テープ化工程、集合化工程などに回ることはな
く、無駄な作業が未然に回避される。
バ素線ｆに対して、本発明では、次の巻取側引取機５の
プーリの回転を上記引取兼用送出側中間プーリ１５より
速くして、すなわち当該中間プーリ１５と巻取側引取機
５のプーリとの間に、第２の回転差を設けて、走行する
光ファイバ素線ｆに所望の第２スクリーニング歪み（伸
び歪み）を再度負荷している。ここで、この第２スクリ
ーニング歪みは、上記図１の装置と同様、上記スクリー
ニング試験のための歪み（伸び歪み）よりは小さく、内
部の裸光ファイバが断線していて、被覆層が破断されて
いない状態において、当該被覆層を破断させる大きさで
あり、また、上記通常のスクリーニング試験の通過によ
って、光ファイバ素線自体の強度が当該スクリーニング
試験によって本来除去される強度以下になった場合にも
破断させる大きさである。したがって、仮に内部の裸光
ファイバが断線していて、被覆層が破断されていない状
態で、上記スクリーニング試験を通っても、この部分に
おいて、被覆層が破断される。また、通常のスクリーニ
ング試験の通過によって、強度が劣化した光ファイバ素
線も破断される。つまり、不良状態の光ファイバ素線ｆ
が的確に検出され、除去される。このため、この不良状
態の光ファイバ素線ｆが、その後の後工程、例えば着色
工程、テープ化工程、集合化工程などに回ることはな
く、無駄な作業が未然に回避される。
【００１４】なお、上記図１〜図２の装置では、スクリ
ーニング試験及び第２スクリーニング試験のいずれの段
階でも、荷重や回転差によって、歪みを負荷する同一手
段の組み合わせとなっているが、本発明はこれに限定さ
れず、これらの両者を適宜組み合わせた装置とすること
も可能である。
ーニング試験及び第２スクリーニング試験のいずれの段
階でも、荷重や回転差によって、歪みを負荷する同一手
段の組み合わせとなっているが、本発明はこれに限定さ
れず、これらの両者を適宜組み合わせた装置とすること
も可能である。
【００１５】
（１）先ず、本発明の請求項１記載の光ファイバのスク
リーニング方法によると、本来のスクリーニング試験が
従来と同様にできると共に、当該スクリーニング試験を
通った光ファイバ素線に対して、第２スクリーニング歪
みを再度負荷するため、内部の裸光ファイバ断線、被覆
層非破断の状態を、当該被覆層の破断によって、的確に
検出し、除去することができる。また、通常のスクリー
ニング試験通過によって、光ファイバ素線自体の強度が
当該スクリーニング試験によって本来除去される強度以
下になった場合にも、的確に検出し、除去することがで
きる。これらの結果、不良光ファイバ素線が後行程に回
るのを効果的に回避することができる。例えば、不良光
ファイバ素線が着色工程、テープ化工程、集合化工程な
どに回ることはなく、無駄な作業が未然に回避でき、製
造コストの低減を図ることができる。また、海底光ファ
イバケーブルなどのような極めて厳格な高信頼性の要求
に耐え得る優れた光ファイバ素線の提供も可能となる。 （２）次に、本発明の請求項２又は３記載の光ファイバ
のスクリーニング装置によると、スクリーニング試験後
の光ファイバ素線に対して、負荷手段や、送出側のプー
リと巻取側のプーリとの間の回転に差を設けることによ
って、スクリーニング試験時のスクリーニング歪みより
は小さい第２スクリーニング歪みを負荷することができ
る。つまり、これによって、比較的簡単な構成で、上記
請求項１記載の光ファイバのスクリーニング方法を実現
することができる。
リーニング方法によると、本来のスクリーニング試験が
従来と同様にできると共に、当該スクリーニング試験を
通った光ファイバ素線に対して、第２スクリーニング歪
みを再度負荷するため、内部の裸光ファイバ断線、被覆
層非破断の状態を、当該被覆層の破断によって、的確に
検出し、除去することができる。また、通常のスクリー
ニング試験通過によって、光ファイバ素線自体の強度が
当該スクリーニング試験によって本来除去される強度以
下になった場合にも、的確に検出し、除去することがで
きる。これらの結果、不良光ファイバ素線が後行程に回
るのを効果的に回避することができる。例えば、不良光
ファイバ素線が着色工程、テープ化工程、集合化工程な
どに回ることはなく、無駄な作業が未然に回避でき、製
造コストの低減を図ることができる。また、海底光ファ
イバケーブルなどのような極めて厳格な高信頼性の要求
に耐え得る優れた光ファイバ素線の提供も可能となる。 （２）次に、本発明の請求項２又は３記載の光ファイバ
のスクリーニング装置によると、スクリーニング試験後
の光ファイバ素線に対して、負荷手段や、送出側のプー
リと巻取側のプーリとの間の回転に差を設けることによ
って、スクリーニング試験時のスクリーニング歪みより
は小さい第２スクリーニング歪みを負荷することができ
る。つまり、これによって、比較的簡単な構成で、上記
請求項１記載の光ファイバのスクリーニング方法を実現
することができる。
【図１】本発明に係る光ファイバのスクリーニング方法
を実施するためのスクリーニング装置の形態の一例を示
した概略説明図である。
を実施するためのスクリーニング装置の形態の一例を示
した概略説明図である。
【図２】本発明に係る光ファイバのスクリーニング方法
を実施するためのスクリーニング装置の形態の他の一例
を示した概略説明図である。
を実施するためのスクリーニング装置の形態の他の一例
を示した概略説明図である。
ｆ 光ファイバ素線 １ 送出機 ２ 送出側ダンサプーリ ３ 送出側引取機 ４ 中間引取機 ５ 巻取側引取機 ６ スクリーニング試験用負荷手段 ７ スクリーニング試験用荷重ダン
サプーリ ８ スクリーニング試験用荷重 ９ 第２スクリーニング試験用負荷
手段 １０ 第２スクリーニング試験用荷重
ダンサプーリ １１ 第２スクリーニング試験用荷重 １２ 巻取側ダンサプーリ １３ 巻取機 １５ 引取兼用送出側中間プーリ １６ 張力計
サプーリ ８ スクリーニング試験用荷重 ９ 第２スクリーニング試験用負荷
手段 １０ 第２スクリーニング試験用荷重
ダンサプーリ １１ 第２スクリーニング試験用荷重 １２ 巻取側ダンサプーリ １３ 巻取機 １５ 引取兼用送出側中間プーリ １６ 張力計
Claims (3)
- 【請求項１】 光ファイバ素線に対してスクリーニング
試験を行った後、当該試験時に負荷するスクリーニング
歪みよりは小さい第２スクリーニング歪みを再度負荷す
ることを特徴とする光ファイバのスクリーニング方法。 - 【請求項２】 スクリーニング試験後の光ファイバ素線
に対して、負荷手段によって、前記試験時のスクリーニ
ング歪みよりは小さい第２スクリーニング歪みを再度負
荷することを特徴とする光ファイバのスクリーニング装
置。 - 【請求項３】 スクリーニング試験後の光ファイバ素線
に対して、送出側のプーリと巻取側のプーリとの間の回
転に差を設けることによって、前記試験時のスクリーニ
ングよりは小さい第２スクリーニング歪みを再度負荷す
ることを特徴とする光ファイバのスクリーニング装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34633295A JPH09156949A (ja) | 1995-12-12 | 1995-12-12 | 光ファイバのスクリーニング方法及びその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34633295A JPH09156949A (ja) | 1995-12-12 | 1995-12-12 | 光ファイバのスクリーニング方法及びその装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09156949A true JPH09156949A (ja) | 1997-06-17 |
Family
ID=18382699
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP34633295A Pending JPH09156949A (ja) | 1995-12-12 | 1995-12-12 | 光ファイバのスクリーニング方法及びその装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09156949A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2019117288A1 (ja) | 2017-12-15 | 2019-06-20 | 古河電気工業株式会社 | 光ファイバ心線のスクリーニング方法及び装置、並びに光ファイバ心線の製造方法 |
-
1995
- 1995-12-12 JP JP34633295A patent/JPH09156949A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2019117288A1 (ja) | 2017-12-15 | 2019-06-20 | 古河電気工業株式会社 | 光ファイバ心線のスクリーニング方法及び装置、並びに光ファイバ心線の製造方法 |
| CN111480063A (zh) * | 2017-12-15 | 2020-07-31 | 古河电气工业株式会社 | 光纤芯线的筛选方法及装置、以及光纤芯线的制造方法 |
| US11753328B2 (en) | 2017-12-15 | 2023-09-12 | Furukawa Electric Co., Ltd. | Method and device for screening optical fiber core, and method for manufacturing optical fiber core |
| CN111480063B (zh) * | 2017-12-15 | 2023-10-20 | 古河电气工业株式会社 | 光纤芯线的筛选方法及装置、以及光纤芯线的制造方法 |
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