JPH09155891A - 人工大理石と剛体の複合体の製造方法 - Google Patents
人工大理石と剛体の複合体の製造方法Info
- Publication number
- JPH09155891A JPH09155891A JP34656295A JP34656295A JPH09155891A JP H09155891 A JPH09155891 A JP H09155891A JP 34656295 A JP34656295 A JP 34656295A JP 34656295 A JP34656295 A JP 34656295A JP H09155891 A JPH09155891 A JP H09155891A
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- JP
- Japan
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- artificial marble
- composite
- rigid member
- syrup
- molds
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- Pending
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- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 剛体の表面に人工大理石の外観を有し、しか
も剛体の表面に形成される人工大理石の厚さが均一で部
分的に衝撃強度等の特性が劣ることのない人工大理石と
剛体の複合体を製造する方法を提供する。 【解決手段】 剛体の両端部又は周縁部と金型のつば板
とを挟持金具により挟持固定した状態で該金型内に人工
大理石用シラップを注入して加熱重合することを特徴と
する。
も剛体の表面に形成される人工大理石の厚さが均一で部
分的に衝撃強度等の特性が劣ることのない人工大理石と
剛体の複合体を製造する方法を提供する。 【解決手段】 剛体の両端部又は周縁部と金型のつば板
とを挟持金具により挟持固定した状態で該金型内に人工
大理石用シラップを注入して加熱重合することを特徴と
する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、剛体の表面に人工
大理石の外観を有し、壁装飾材や塀装飾材，門柱装飾材
等の建材として使用することができる人工大理石と剛体
の複合体を製造する方法に関するものである。
大理石の外観を有し、壁装飾材や塀装飾材，門柱装飾材
等の建材として使用することができる人工大理石と剛体
の複合体を製造する方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】剛体の表面に人工大理石の外観を有する
人口大理石と剛体の複合体を製造する方法としては、注
型金型を用い、まず人工大理石用シラップを凹形状の下
金型に少量注入し、その上に剛体を乗せ、更に上記シラ
ップを注入した後、平板状の上金型を施して、加熱重合
する方法が一般的である。
人口大理石と剛体の複合体を製造する方法としては、注
型金型を用い、まず人工大理石用シラップを凹形状の下
金型に少量注入し、その上に剛体を乗せ、更に上記シラ
ップを注入した後、平板状の上金型を施して、加熱重合
する方法が一般的である。
【０００３】しかし、この方法は剛体が金型内で固定さ
れていないので、上記シラップが重合初期の未だ硬化し
ていないときに剛体が上下又は左右等に移動して、剛体
表面の人工大理石の厚さが複合体の部分部分によって異
なってしまい、例えば部分的に衝撃強度の弱いものとな
るという欠点があった。
れていないので、上記シラップが重合初期の未だ硬化し
ていないときに剛体が上下又は左右等に移動して、剛体
表面の人工大理石の厚さが複合体の部分部分によって異
なってしまい、例えば部分的に衝撃強度の弱いものとな
るという欠点があった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような欠
点を解消し、剛体の表面に人工大理石の外観を有し、し
かも剛体の表面の人工大理石の厚さが均一で部分的に衝
撃強度等の特性が劣ることのない人工大理石と剛体の複
合体を製造する方法を提供するものである。
点を解消し、剛体の表面に人工大理石の外観を有し、し
かも剛体の表面の人工大理石の厚さが均一で部分的に衝
撃強度等の特性が劣ることのない人工大理石と剛体の複
合体を製造する方法を提供するものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は、剛体の両端部
又は周縁部と金型のつば板とを挟持金具により挟持固定
した状態で該金型内に人工大理石用シラップを注入して
加熱重合することにより、上記シラップが重合初期で未
だ硬化していないときに剛体が上下及び又は左右等に移
動するのを完全に防止し、これにより剛体の表面に形成
される人工大理石の厚さが均一で部分的に衝撃強度等の
特性が劣ることのない人工大理石と剛体の複合体を製造
することができるのである。
又は周縁部と金型のつば板とを挟持金具により挟持固定
した状態で該金型内に人工大理石用シラップを注入して
加熱重合することにより、上記シラップが重合初期で未
だ硬化していないときに剛体が上下及び又は左右等に移
動するのを完全に防止し、これにより剛体の表面に形成
される人工大理石の厚さが均一で部分的に衝撃強度等の
特性が劣ることのない人工大理石と剛体の複合体を製造
することができるのである。
【０００６】ここに、剛体は、剛性のあるプラスチック
製や木製，無機質の板状等のもので良いが、例えば無機
質発泡体が好ましい。
製や木製，無機質の板状等のもので良いが、例えば無機
質発泡体が好ましい。
【０００７】また、人工大理石用シラップのマットリッ
クスとしては、不飽和ポリエステル又はアクリル系のア
クリル酸アルキルエステル（例えば、アクリル酸メチ
ル，アクリル酸エチル，アクリル酸ｎ−プロピル，アク
リル酸ｎ−ブチル）単量体又はメタクリル酸アルキルエ
ステル（例えば、メタクリル酸メチル，メタクリル酸エ
チル，メタクリル酸ｎ−プロピル，メタクリル酸ｎ−ブ
チル，メタクリル酸２−エチルヘキシル）単量体が好ま
しい。シラップには、粘度調整のために上記単量体にそ
の重合体を溶解することは一向に構わない。
クスとしては、不飽和ポリエステル又はアクリル系のア
クリル酸アルキルエステル（例えば、アクリル酸メチ
ル，アクリル酸エチル，アクリル酸ｎ−プロピル，アク
リル酸ｎ−ブチル）単量体又はメタクリル酸アルキルエ
ステル（例えば、メタクリル酸メチル，メタクリル酸エ
チル，メタクリル酸ｎ−プロピル，メタクリル酸ｎ−ブ
チル，メタクリル酸２−エチルヘキシル）単量体が好ま
しい。シラップには、粘度調整のために上記単量体にそ
の重合体を溶解することは一向に構わない。
【０００８】また、人工大理石用シラップの無機質フィ
ラーとしては、シリカ，水酸化アルミニウム，水酸化マ
グネシウム，石英，クリストバライト，ガラス粉，タル
ク等であるが、シリカ及びまたは水酸化アルミニウムが
好ましい。
ラーとしては、シリカ，水酸化アルミニウム，水酸化マ
グネシウム，石英，クリストバライト，ガラス粉，タル
ク等であるが、シリカ及びまたは水酸化アルミニウムが
好ましい。
【０００９】また、人工大理石用シラップの重合開始剤
としては、例えば２−２′−アゾビスイソブチロニトリ
ル，ベンゾイルパーオキサイド，ジイソプロピルパーオ
キシジカーボネート，ジ−２−エチルヘキシルパーオキ
シジカーボネート，ジ−ｎ−プロピルパーオキシジカー
ボネート，ジミリスチルパーオキシジカーボネート，ビ
ス（４−ｔ−ブチルシクロヘキシル）パーオキシジカー
ボネート等である。
としては、例えば２−２′−アゾビスイソブチロニトリ
ル，ベンゾイルパーオキサイド，ジイソプロピルパーオ
キシジカーボネート，ジ−２−エチルヘキシルパーオキ
シジカーボネート，ジ−ｎ−プロピルパーオキシジカー
ボネート，ジミリスチルパーオキシジカーボネート，ビ
ス（４−ｔ−ブチルシクロヘキシル）パーオキシジカー
ボネート等である。
【００１０】
実施例１ 図１に示すような箱形の金型２を上下２個使用し、藤和
産業（株）製の「エパークイック」（商品名）のＡ剤
（珪酸アルカリ水溶液）：１５０重量部と、Ｂ剤（金属
珪素とセメントの混合材）：１００重量部、及び小野田
セメント（株）製の「マイクロセルズ」（中空微小球セ
ラミックの商品名）：５０重量部を混合した無機質発泡
体よりなる板状の剛体１の周縁部を両金型２の開口周縁
に突出するつば板２ａ間で挟持したまま万力（又はその
他の挟持金具）３により固定した後、両金型２側壁に設
けた注入口４から該金型２内にシリカ：３００重量部と
重合開始剤としてジ−２−エチルヘキシルパーオキシジ
カーボネート：１．７重量部とメタクリル酸メチル：１
００重量部からなる人工大理石用シラップ５を注入し
た。
産業（株）製の「エパークイック」（商品名）のＡ剤
（珪酸アルカリ水溶液）：１５０重量部と、Ｂ剤（金属
珪素とセメントの混合材）：１００重量部、及び小野田
セメント（株）製の「マイクロセルズ」（中空微小球セ
ラミックの商品名）：５０重量部を混合した無機質発泡
体よりなる板状の剛体１の周縁部を両金型２の開口周縁
に突出するつば板２ａ間で挟持したまま万力（又はその
他の挟持金具）３により固定した後、両金型２側壁に設
けた注入口４から該金型２内にシリカ：３００重量部と
重合開始剤としてジ−２−エチルヘキシルパーオキシジ
カーボネート：１．７重量部とメタクリル酸メチル：１
００重量部からなる人工大理石用シラップ５を注入し
た。
【００１１】次に、このままの状態でオーブンに入れ、
温度６０℃で９０分間加熱重合した後、冷却して、両金
型２を外し、図４に示すような無機質発泡体の板状剛体
１の両面にアクリル樹脂系の人工大理石６を有する複合
体を製作した。この得られた複合体は、人工大理石部分
６の厚さも均一であった。
温度６０℃で９０分間加熱重合した後、冷却して、両金
型２を外し、図４に示すような無機質発泡体の板状剛体
１の両面にアクリル樹脂系の人工大理石６を有する複合
体を製作した。この得られた複合体は、人工大理石部分
６の厚さも均一であった。
【００１２】なお、人工大理石６を板状剛体１の片面だ
けに形成した複合体を製作する場合もあり、この場合に
は例えば剛体１上に上側金型２を載置して、剛体１の両
端部又は周縁部と該上側金型２のつば板２ａとを挟持金
具３により挟持固定した状態で上側金型２内にシラップ
５を注入する。
けに形成した複合体を製作する場合もあり、この場合に
は例えば剛体１上に上側金型２を載置して、剛体１の両
端部又は周縁部と該上側金型２のつば板２ａとを挟持金
具３により挟持固定した状態で上側金型２内にシラップ
５を注入する。
【００１３】実施例２ 図１に示すような金型２を上側金型とし、下側金型７と
して図３に示すような剛体１の幅と厚さ分だけ前後壁の
中央上縁部を切欠し、該切欠部下辺に接するようにつば
板８をそれぞれ舌状に突設した金型７を用いて、該下側
金型７の前後つば板８上に剛体１を差し渡すようにして
載置した後、上側金型２を被せて、下側金型７の前後つ
ば板上にある剛体１部分を実施例１と同様に万力３によ
り下側のつば板８と上側のつば板２ａ間で挟持固定し
た。
して図３に示すような剛体１の幅と厚さ分だけ前後壁の
中央上縁部を切欠し、該切欠部下辺に接するようにつば
板８をそれぞれ舌状に突設した金型７を用いて、該下側
金型７の前後つば板８上に剛体１を差し渡すようにして
載置した後、上側金型２を被せて、下側金型７の前後つ
ば板上にある剛体１部分を実施例１と同様に万力３によ
り下側のつば板８と上側のつば板２ａ間で挟持固定し
た。
【００１４】しかる後、上側金型２の注入口４と下側金
型７の注入口９から実施例１と同様の人工大理石用シラ
ップを注入し、実施例１と同条件で加熱重合・冷却した
後、上下金型２，７を外したところ、図５に示すが如き
無機質発泡体の板状剛体１の周囲を人工大理石６でくる
んだ複合体が得られ、人工大理石６も全体に均一の厚さ
のものであった。
型７の注入口９から実施例１と同様の人工大理石用シラ
ップを注入し、実施例１と同条件で加熱重合・冷却した
後、上下金型２，７を外したところ、図５に示すが如き
無機質発泡体の板状剛体１の周囲を人工大理石６でくる
んだ複合体が得られ、人工大理石６も全体に均一の厚さ
のものであった。
【００１５】
【発明の効果】上述のように、本発明の方法によれば、
人工大理石用シラップが重合の初期で未だ硬化していな
いときに剛体が上下及び又は左右等に移動するのを完全
に防止することができるので、剛体の表面の人工大理石
の厚さが均一で部分的に衝撃強度等の特性が劣ることの
ない人工大理石と剛体の複合体を製造することができ
る。
人工大理石用シラップが重合の初期で未だ硬化していな
いときに剛体が上下及び又は左右等に移動するのを完全
に防止することができるので、剛体の表面の人工大理石
の厚さが均一で部分的に衝撃強度等の特性が劣ることの
ない人工大理石と剛体の複合体を製造することができ
る。
【図１】本発明に係る人工大理石と剛体の複合体の製造
方法に使用する金型の一例を示す斜視図である
方法に使用する金型の一例を示す斜視図である
【図２】図１の金型を上下に使用して複合体を作る本発
明方法の一過程を示す説明図である。
明方法の一過程を示す説明図である。
【図３】本発明の人工大理石と剛体の複合体の製造方法
に使用する他の金型（下側金型）の一例を示す斜視図で
ある。
に使用する他の金型（下側金型）の一例を示す斜視図で
ある。
【図４】本発明法により得られる複合体の一例を示す斜
視図である。
視図である。
【図５】人工大理石と剛体の複合体の他の形状を示す斜
視図である。
視図である。
１−剛体 ２−金型 ３−万力（挾持金具） ４−シラップ注入口 ５−人工大理石用シラップ ６−人工大理石 ７−下側金型 ８−つば板 ９−シラップ注入口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｂ２９Ｋ 105:20 303:04 Ｂ２９Ｌ 31:10
Claims (2)
- 【請求項１】 剛体の両端部又は周縁部と金型のつば板
とを挟持金具により挾持固定した状態で該金型内に人工
大理石用シラップを注入して加熱重合することを特徴と
する人工大理石と剛体の複合体の製造方法。 - 【請求項２】 剛体の両端部又は周縁部を上下両金型の
つば板間に挟持固定した状態で上下両金型内に人工大理
石用シラップを注入して加熱重合することを特徴とする
人工大理石と剛体の複合体の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34656295A JPH09155891A (ja) | 1995-12-01 | 1995-12-01 | 人工大理石と剛体の複合体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34656295A JPH09155891A (ja) | 1995-12-01 | 1995-12-01 | 人工大理石と剛体の複合体の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09155891A true JPH09155891A (ja) | 1997-06-17 |
Family
ID=18384270
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP34656295A Pending JPH09155891A (ja) | 1995-12-01 | 1995-12-01 | 人工大理石と剛体の複合体の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09155891A (ja) |
-
1995
- 1995-12-01 JP JP34656295A patent/JPH09155891A/ja active Pending
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