JPH0915555A - ヘッドアップディスプレイ装置 - Google Patents
ヘッドアップディスプレイ装置Info
- Publication number
- JPH0915555A JPH0915555A JP7186229A JP18622995A JPH0915555A JP H0915555 A JPH0915555 A JP H0915555A JP 7186229 A JP7186229 A JP 7186229A JP 18622995 A JP18622995 A JP 18622995A JP H0915555 A JPH0915555 A JP H0915555A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- liquid crystal
- plate
- crystal display
- light
- head
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Abstract
(57)【要約】
【目的】 車両のヘッドアップディスプレイ装置の構造
を簡単、小型化し、電力消費をともなう光源を用いるこ
となしに運転情報を表示できるようにし、さらに表示位
置等を運転者が微調整できるようにすることである。 【構成】 ヘッドアップディスプレイ装置は、天板21
に開口部22を設けたケ−シング2内に、表示面51を
上方に向けた液晶表示板5と、自然光Lが明るいときに
自然光Lを反射して上記液晶表示板5に照射せしめる反
射板6と、該反射板6の表面に塗布され、自然光Lが暗
いときに発光して上記液晶表示板5に照射せしめる蓄光
塗料8とを積層配設し、上記開口部22の上方に、上記
液晶表示板5に表示される映像を運転者Dの方向に反射
せしめるコンバイナ3を位置せしめて、これを上記ケ−
シング2に傾斜角可変に連結する構造とする。上記ケ−
シング2は車両のダッシュボ−ド11上に設置する。
を簡単、小型化し、電力消費をともなう光源を用いるこ
となしに運転情報を表示できるようにし、さらに表示位
置等を運転者が微調整できるようにすることである。 【構成】 ヘッドアップディスプレイ装置は、天板21
に開口部22を設けたケ−シング2内に、表示面51を
上方に向けた液晶表示板5と、自然光Lが明るいときに
自然光Lを反射して上記液晶表示板5に照射せしめる反
射板6と、該反射板6の表面に塗布され、自然光Lが暗
いときに発光して上記液晶表示板5に照射せしめる蓄光
塗料8とを積層配設し、上記開口部22の上方に、上記
液晶表示板5に表示される映像を運転者Dの方向に反射
せしめるコンバイナ3を位置せしめて、これを上記ケ−
シング2に傾斜角可変に連結する構造とする。上記ケ−
シング2は車両のダッシュボ−ド11上に設置する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両のヘッドアップデ
ィスプレイ装置に関する。
ィスプレイ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両のヘッドアップディスプレイ装置
は、車速等の運転情報を、運転者の前方視野像に重ね合
わせて表示するもので、運転者の視線の移動が少なくて
済み、焦点の調節の負担が小さいという長所を有し、実
用化されている。
は、車速等の運転情報を、運転者の前方視野像に重ね合
わせて表示するもので、運転者の視線の移動が少なくて
済み、焦点の調節の負担が小さいという長所を有し、実
用化されている。
【0003】図2は、ヘッドアップディスプレイ装置の
一例を示すものである。装置は車両のダッシュボ−ド9
1内に形成したケ−シング93内に収納してあり、ケ−
シング93の上方にはダッシュボ−ド91の上壁に開口
97が形成してある。ケ−シング93内には、運転情報
の映像を表示する表示装置94が表示面95を車両の前
方に向けて設けられている。表示装置94は上記表示面
95を有する液晶表示板と、液晶表示板に光を照射する
図略のハロゲンランプ等の光源等から構成されている。
ケ−シング93の前方側の端面には、反射板96が斜め
上向きに傾斜して設けてあり、上記表示面95に表示さ
れる映像を斜め上方に反射するようになっている。反射
板96と開口97とを結ぶ延長線上で車両のフロントガ
ラス92の表面には、コンバイナ98が形成され、上記
反射板96で上方に反射し上記開口97を通った上記映
像を、運転者D方向に反射することにより上記運転者D
とコンバイナ98を結ぶ延長線上に上記映像の虚像I
(図例では車速)ができるようになっている。コンバイ
ナ98は薄い半透過反射板であり、上記虚像Iと前方視
野像Vとを重ね合わせる役割をしている。上記ヘッドア
ップディスプレイ装置により、運転者Dはコンバイナ9
8を通して前方視野像Vを視認するとともに、運転情報
等の映像の虚像Iをフロントガラス92ごしに視認す
る。
一例を示すものである。装置は車両のダッシュボ−ド9
1内に形成したケ−シング93内に収納してあり、ケ−
シング93の上方にはダッシュボ−ド91の上壁に開口
97が形成してある。ケ−シング93内には、運転情報
の映像を表示する表示装置94が表示面95を車両の前
方に向けて設けられている。表示装置94は上記表示面
95を有する液晶表示板と、液晶表示板に光を照射する
図略のハロゲンランプ等の光源等から構成されている。
ケ−シング93の前方側の端面には、反射板96が斜め
上向きに傾斜して設けてあり、上記表示面95に表示さ
れる映像を斜め上方に反射するようになっている。反射
板96と開口97とを結ぶ延長線上で車両のフロントガ
ラス92の表面には、コンバイナ98が形成され、上記
反射板96で上方に反射し上記開口97を通った上記映
像を、運転者D方向に反射することにより上記運転者D
とコンバイナ98を結ぶ延長線上に上記映像の虚像I
(図例では車速)ができるようになっている。コンバイ
ナ98は薄い半透過反射板であり、上記虚像Iと前方視
野像Vとを重ね合わせる役割をしている。上記ヘッドア
ップディスプレイ装置により、運転者Dはコンバイナ9
8を通して前方視野像Vを視認するとともに、運転情報
等の映像の虚像Iをフロントガラス92ごしに視認す
る。
【0004】ところで、フロントガラス92の透過率は
定められた基準下限値以上とされている。従って、それ
以上である。映像の視認性を良好なものにするには、相
対的に表示面95に表示される映像を明るくする必要が
ある。そのため、上記ヘッドアップディスプレイ装置で
は光源での電力消費によりバッテリの負担が増大する
他、放熱対策等で構造が複雑化、大型化するという問題
があり、自然光を光源とするヘッドアップディスプレイ
装置が望まれている。しかしながら自然光を光源とする
ヘッドアップディスプレイ装置には、周囲が暗くなると
上記映像を視認できなくなるという問題がある。そこで
実開平2−58787号公報には、自然光の明るさを検
出する光センサを設けて自然光の明るさが所定の明るさ
以下になると補助光源を点灯させるようにしたヘッドア
ップディスプレイ装置が開示されている。
定められた基準下限値以上とされている。従って、それ
以上である。映像の視認性を良好なものにするには、相
対的に表示面95に表示される映像を明るくする必要が
ある。そのため、上記ヘッドアップディスプレイ装置で
は光源での電力消費によりバッテリの負担が増大する
他、放熱対策等で構造が複雑化、大型化するという問題
があり、自然光を光源とするヘッドアップディスプレイ
装置が望まれている。しかしながら自然光を光源とする
ヘッドアップディスプレイ装置には、周囲が暗くなると
上記映像を視認できなくなるという問題がある。そこで
実開平2−58787号公報には、自然光の明るさを検
出する光センサを設けて自然光の明るさが所定の明るさ
以下になると補助光源を点灯させるようにしたヘッドア
ップディスプレイ装置が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記ヘ
ッドアップディスプレイ装置においても、補助光源や光
センサ、これ等の制御回路等で結局構造が複雑、大型に
なり、自然光を光源とするヘッドアップディスプレイ装
置の長所を十分活かしたものとはいえない。また、従来
のヘッドアップディスプレイ装置では、装置を構成する
各部材がすべて車両と一体で運転情報等の映像の虚像が
できる位置が固定しているため、運転者の座高やシ−ト
の位置によっては見づらいという不具合もあった。
ッドアップディスプレイ装置においても、補助光源や光
センサ、これ等の制御回路等で結局構造が複雑、大型に
なり、自然光を光源とするヘッドアップディスプレイ装
置の長所を十分活かしたものとはいえない。また、従来
のヘッドアップディスプレイ装置では、装置を構成する
各部材がすべて車両と一体で運転情報等の映像の虚像が
できる位置が固定しているため、運転者の座高やシ−ト
の位置によっては見づらいという不具合もあった。
【0006】そこで、本発明では、構造が簡単で小型に
することができ、自然光の明るさが低下しても電力消費
をともなう光源を用いることなく、液晶表示板に表示さ
れる映像を視認することができるヘッドアップディスプ
レイ装置の構造を提供することを目的とする。また本発
明は、液晶表示板に表示される映像を運転者の座高等に
かかわりなく良好に視認することができるヘッドアップ
ディスプレイ装置を提供することを目的とする。
することができ、自然光の明るさが低下しても電力消費
をともなう光源を用いることなく、液晶表示板に表示さ
れる映像を視認することができるヘッドアップディスプ
レイ装置の構造を提供することを目的とする。また本発
明は、液晶表示板に表示される映像を運転者の座高等に
かかわりなく良好に視認することができるヘッドアップ
ディスプレイ装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のヘッドアップデ
ィスプレイ装置は、図1に示すように、液晶表示板5
と、自然光Lを反射して上記液晶表示板5に照射せしめ
る照射手段6と、車両の運転者Dの前方に配設され、上
記液晶表示板5に表示される映像を運転者の方向に反射
せしめるコンバイナ3とを具備し、さらに自然光Lの光
エネルギ−を蓄積し、自然光Lの明るさが低下したとき
に蓄積された光エネルギ−を光に変換して上記液晶表示
板5に照射せしめる補助照射手段8を具備する(請求項
1)。
ィスプレイ装置は、図1に示すように、液晶表示板5
と、自然光Lを反射して上記液晶表示板5に照射せしめ
る照射手段6と、車両の運転者Dの前方に配設され、上
記液晶表示板5に表示される映像を運転者の方向に反射
せしめるコンバイナ3とを具備し、さらに自然光Lの光
エネルギ−を蓄積し、自然光Lの明るさが低下したとき
に蓄積された光エネルギ−を光に変換して上記液晶表示
板5に照射せしめる補助照射手段8を具備する(請求項
1)。
【0008】上記照射手段6は上記液晶表示板の背面に
配設した反射板6とし、上記補助照射手段8は上記反射
板6の表面に塗布した蓄光塗料8とする(請求項2)。
配設した反射板6とし、上記補助照射手段8は上記反射
板6の表面に塗布した蓄光塗料8とする(請求項2)。
【0009】上記液晶表示板5および上記反射板6は天
板21に開口部22を設けたケ−シング2内に、上記液
晶表示板5を上記開口部22側として積層配設し、上記
コンバイナ3は上記開口部22の上方に位置せしめて上
記ケ−シング2に傾斜角可変に連結し、上記ケ−シング
2はこれを車両のダッシュボ−ド11上に設置する(請
求項3)。
板21に開口部22を設けたケ−シング2内に、上記液
晶表示板5を上記開口部22側として積層配設し、上記
コンバイナ3は上記開口部22の上方に位置せしめて上
記ケ−シング2に傾斜角可変に連結し、上記ケ−シング
2はこれを車両のダッシュボ−ド11上に設置する(請
求項3)。
【0010】
【作用】本発明のヘッドアップディスプレイ装置におい
ては、自然光Lの明るさが十分のときは、照射手段6が
自然光Lを反射して上記液晶表示板5に照射せしめる
と、液晶表示板5には上記自然光Lの明るさと同程度に
明るい映像が表示される。該映像は上記コンバイナ3に
より運転者Dの方向に反射せしめられ、上記映像が運転
者Dの目に入射する。上記映像は、上記コンバイナ3で
運転者Dの方向に向きを変えるから、コンバイナ3の、
上記運転者Dとは反対側に上記映像の虚像Iができる。
運転者Dは、上記映像を、コンバイナ3と液晶表示板5
との距離だけ上記コンバイナ3の前方に虚像Iとして視
認する。自然光Lの明るさが低下したときは、補助照射
手段8が自然光Lの明るさが十分なときに蓄積した自然
光Lの光エネルギ−を光に変換して上記液晶表示板5に
照射せしめる。上記光により、液晶表示板5には映像が
表示される。自然光Lの明るさが十分のときと同様に、
上記映像は運転者Dの目に入射する。明るさの低下した
自然光Lのもとでは運転者Dの前方視野像Vは暗いの
で、運転者Dは上記映像を明確に視認できる。
ては、自然光Lの明るさが十分のときは、照射手段6が
自然光Lを反射して上記液晶表示板5に照射せしめる
と、液晶表示板5には上記自然光Lの明るさと同程度に
明るい映像が表示される。該映像は上記コンバイナ3に
より運転者Dの方向に反射せしめられ、上記映像が運転
者Dの目に入射する。上記映像は、上記コンバイナ3で
運転者Dの方向に向きを変えるから、コンバイナ3の、
上記運転者Dとは反対側に上記映像の虚像Iができる。
運転者Dは、上記映像を、コンバイナ3と液晶表示板5
との距離だけ上記コンバイナ3の前方に虚像Iとして視
認する。自然光Lの明るさが低下したときは、補助照射
手段8が自然光Lの明るさが十分なときに蓄積した自然
光Lの光エネルギ−を光に変換して上記液晶表示板5に
照射せしめる。上記光により、液晶表示板5には映像が
表示される。自然光Lの明るさが十分のときと同様に、
上記映像は運転者Dの目に入射する。明るさの低下した
自然光Lのもとでは運転者Dの前方視野像Vは暗いの
で、運転者Dは上記映像を明確に視認できる。
【0011】上記照射手段6を上記液晶表示板5の背面
に配設した反射板6とし、上記補助照射手段8を上記反
射板6の表面に塗布した蓄光塗料8とする場合には、構
造が簡単となる。
に配設した反射板6とし、上記補助照射手段8を上記反
射板6の表面に塗布した蓄光塗料8とする場合には、構
造が簡単となる。
【0012】上記液晶表示板5および上記反射板6を天
板21に開口部22を設けたケ−シング2内に、上記液
晶表示板5を上記開口部22側として積層配設し、上記
コンバイナ3を上記開口部22の上方に位置せしめて上
記ケ−シング2に傾斜角可変に連結し、上記ケ−シング
2を車両のダッシュボ−ド11上に設置する場合には、
上記液晶表示板5と上記反射板6とを積層配設すること
により装置がコンパクト化し、運転者Dがその座高等に
応じて上記映像の虚像Iの位置が適正な位置となるよう
に、コンバイナ3の傾斜角度やケ−シング2の向きや位
置を微調整する。
板21に開口部22を設けたケ−シング2内に、上記液
晶表示板5を上記開口部22側として積層配設し、上記
コンバイナ3を上記開口部22の上方に位置せしめて上
記ケ−シング2に傾斜角可変に連結し、上記ケ−シング
2を車両のダッシュボ−ド11上に設置する場合には、
上記液晶表示板5と上記反射板6とを積層配設すること
により装置がコンパクト化し、運転者Dがその座高等に
応じて上記映像の虚像Iの位置が適正な位置となるよう
に、コンバイナ3の傾斜角度やケ−シング2の向きや位
置を微調整する。
【0013】
【実施例】本発明の実施例を図1に示す。車両のダッシ
ュボ−ド11上にピザボックス状のケ−シング2が設置
してある。ケ−シング2の天板21にはやや手前側に、
長方形の開口部22が形成してある。上記開口部22に
対向してケ−シング2上方には、コンバイナ3がケ−シ
ング2に対し傾斜角をなして位置せしめてある。コンバ
イナ3はガラスにアルミニウムを蒸着した半透過反射板
を長方形の平板状に成形したもので、その左右両側の下
端からケ−シング2に延びる2本のア−ム24、25が
支持している。ア−ム24、25は天板21の前部に設
けたヒンジ23に連結してあり、上記コンバイナ3の傾
斜角を前後方向に手動で変更できるようにしてある。上
記コンバイナ3と天板21に挟まれた空間4は車両の前
方からフロントガラス12を通って天板21の開口部2
2に効率よく自然光を入射させる採光部4をなしてい
る。
ュボ−ド11上にピザボックス状のケ−シング2が設置
してある。ケ−シング2の天板21にはやや手前側に、
長方形の開口部22が形成してある。上記開口部22に
対向してケ−シング2上方には、コンバイナ3がケ−シ
ング2に対し傾斜角をなして位置せしめてある。コンバ
イナ3はガラスにアルミニウムを蒸着した半透過反射板
を長方形の平板状に成形したもので、その左右両側の下
端からケ−シング2に延びる2本のア−ム24、25が
支持している。ア−ム24、25は天板21の前部に設
けたヒンジ23に連結してあり、上記コンバイナ3の傾
斜角を前後方向に手動で変更できるようにしてある。上
記コンバイナ3と天板21に挟まれた空間4は車両の前
方からフロントガラス12を通って天板21の開口部2
2に効率よく自然光を入射させる採光部4をなしてい
る。
【0014】ケ−シング2内には、天板21に近い位置
に反射型の液晶表示板5がその表示面51と天板21の
開口部22とが対向するように設けてある。液晶表示板
5は多数の空間変調素子を平面的に配列したもので、各
空間変調素子を選択的に電圧駆動することにより表示面
51に映像が表示されるようになっている。液晶表示板
5の背面側には反射板6がその反射面を上にして設けて
ある。反射板6の表面たる反射面には全面に蓄光塗料8
が塗布してあり薄膜をなしている。蓄光塗料8を薄膜状
とすることにより反射板6の反射率が損なわれないよう
になっている。蓄光塗料は光ルミネッセンスの性質を有
するもので、吸収した自然光による蓄光塗料内の電子の
励起により光子を放出する。反射板6とケ−シング2の
底板25の間には電子基板7が配設してある。電子基板
7には、液晶表示板5を駆動する駆動回路や図略の車速
検出器等の運転情報出力装置とのインタ−フェ−ス回路
や運転情報の演算回路等で構成された制御回路が組み込
まれている。上記ケ−シング2の内壁には図略のボス部
が設けてあり、ビス止めにより上記液晶表示板5や上記
反射板6、上記電子基板7がケ−シング2と固定してあ
る。
に反射型の液晶表示板5がその表示面51と天板21の
開口部22とが対向するように設けてある。液晶表示板
5は多数の空間変調素子を平面的に配列したもので、各
空間変調素子を選択的に電圧駆動することにより表示面
51に映像が表示されるようになっている。液晶表示板
5の背面側には反射板6がその反射面を上にして設けて
ある。反射板6の表面たる反射面には全面に蓄光塗料8
が塗布してあり薄膜をなしている。蓄光塗料8を薄膜状
とすることにより反射板6の反射率が損なわれないよう
になっている。蓄光塗料は光ルミネッセンスの性質を有
するもので、吸収した自然光による蓄光塗料内の電子の
励起により光子を放出する。反射板6とケ−シング2の
底板25の間には電子基板7が配設してある。電子基板
7には、液晶表示板5を駆動する駆動回路や図略の車速
検出器等の運転情報出力装置とのインタ−フェ−ス回路
や運転情報の演算回路等で構成された制御回路が組み込
まれている。上記ケ−シング2の内壁には図略のボス部
が設けてあり、ビス止めにより上記液晶表示板5や上記
反射板6、上記電子基板7がケ−シング2と固定してあ
る。
【0015】上記ヘッドアップディスプレイ装置の作動
を車速の表示を例に取って説明する。
を車速の表示を例に取って説明する。
【0016】上記電子基板7に車速検出器から車速信号
が入力すると、電子基板7は液晶表示板5を駆動し、車
速に対応した数字が上記液晶表示板5に表示される。
が入力すると、電子基板7は液晶表示板5を駆動し、車
速に対応した数字が上記液晶表示板5に表示される。
【0017】明るい昼間においては、採光部4等からの
自然光Lが、開口部22、液晶表示板5を通って、反射
板6で反射する。反射した光は車速を表示している液晶
表示板5を照射し、車速を表示した映像が開口部22を
経て、コンバイナ3で反射し、運転者Dの目に入射す
る。運転者Dとコンバイナ3を結ぶ延長線上に、コンバ
イナ3と液晶表示板5との距離だけコンバイナ3から離
れた位置には車速を表示した映像の虚像Iができる。コ
ンバイナ3を介して、前方視野像Vも上記の車速を表示
した映像と重なって運転者Dの目に入射する。しかし
て、運転者Dはコンバイナ3を通して前方を視認できる
とともに、フロントガラス12ごしに車速の表示を視認
できる。また、自然光Lが明るい間に、反射板6の表面
に塗布した蓄光塗料8が蓄光塗料8に入射する自然光L
の光エネルギ−を蓄積する。
自然光Lが、開口部22、液晶表示板5を通って、反射
板6で反射する。反射した光は車速を表示している液晶
表示板5を照射し、車速を表示した映像が開口部22を
経て、コンバイナ3で反射し、運転者Dの目に入射す
る。運転者Dとコンバイナ3を結ぶ延長線上に、コンバ
イナ3と液晶表示板5との距離だけコンバイナ3から離
れた位置には車速を表示した映像の虚像Iができる。コ
ンバイナ3を介して、前方視野像Vも上記の車速を表示
した映像と重なって運転者Dの目に入射する。しかし
て、運転者Dはコンバイナ3を通して前方を視認できる
とともに、フロントガラス12ごしに車速の表示を視認
できる。また、自然光Lが明るい間に、反射板6の表面
に塗布した蓄光塗料8が蓄光塗料8に入射する自然光L
の光エネルギ−を蓄積する。
【0018】車両がトンネル内に入ったときや夜間運転
等において、開口部22に入射する自然光Lの明るさが
低下すると、蓄光塗料8が上記の蓄積した光エネルギ−
を光に変換する。蓄光塗料8の発する光が液晶表示板5
を照射し、車速を表示した映像が開口部22を経て、コ
ンバイナ3で反射し、運転者Dの目に入射する。上記光
は昼間の自然光Lに比べれば遙かに弱い光であるから、
運転者Dの目に映ずる車速の表示は明るくはないが、自
然光Lの明るさが低下したことにより、コンバイナ3を
介して運転者Dの目に映ずる前方視野像Vが暗いので、
運転者Dは速度表示を視認できる。
等において、開口部22に入射する自然光Lの明るさが
低下すると、蓄光塗料8が上記の蓄積した光エネルギ−
を光に変換する。蓄光塗料8の発する光が液晶表示板5
を照射し、車速を表示した映像が開口部22を経て、コ
ンバイナ3で反射し、運転者Dの目に入射する。上記光
は昼間の自然光Lに比べれば遙かに弱い光であるから、
運転者Dの目に映ずる車速の表示は明るくはないが、自
然光Lの明るさが低下したことにより、コンバイナ3を
介して運転者Dの目に映ずる前方視野像Vが暗いので、
運転者Dは速度表示を視認できる。
【0019】運転者が車両を発車させる前に行なう上記
ヘッドアップディスプレイ装置の調整について説明す
る。運転者Dは、シ−トの位置やドアミラ−の角度を調
整する際に、運転者D自身の座高やシ−ト位置に応じて
上記ケ−シング2の向きや設置位置およびコンバイナ3
の傾斜角度を微調整する。これにより運転者は車速の表
示が良好に視認できるようになる。
ヘッドアップディスプレイ装置の調整について説明す
る。運転者Dは、シ−トの位置やドアミラ−の角度を調
整する際に、運転者D自身の座高やシ−ト位置に応じて
上記ケ−シング2の向きや設置位置およびコンバイナ3
の傾斜角度を微調整する。これにより運転者は車速の表
示が良好に視認できるようになる。
【0020】なお、上記コンバイナ3は、ガラスにアル
ミニウムを蒸着したものを用いたが蒸着する物質はアル
ミニウムの他、クロムやインコネル等の金属や、酸化チ
タンやシリカ等の誘電体多層膜でもよい。ガラスに代え
てアクリル等の透明部材を用いてもよい。また、半透過
反射板に代えて反射型ホログラムを用いることもでき
る。
ミニウムを蒸着したものを用いたが蒸着する物質はアル
ミニウムの他、クロムやインコネル等の金属や、酸化チ
タンやシリカ等の誘電体多層膜でもよい。ガラスに代え
てアクリル等の透明部材を用いてもよい。また、半透過
反射板に代えて反射型ホログラムを用いることもでき
る。
【0021】コンバイナをとおして前方視野像を視認す
る必要がなければ、コンバイナは全反射板を用いてもよ
い。
る必要がなければ、コンバイナは全反射板を用いてもよ
い。
【0022】上記実施例ではケ−シングをダッシュボ−
ド上に設置したが必ずしもこれに限定されるものではな
く、ダッシュボ−ドに開口を設けてダッシュボ−ド内に
設置してもよい。この場合、反射型液晶表示板に代えて
透過型液晶表示板を用い、該透過型液晶表示板の背面に
蓄光塗料を塗布した半透過反射板を配設し、半透過反射
板を介して透過型液晶表示板に自然光を照射する採光路
を設ける構造としてもよい。これ等の場合も、構造が簡
単で小型にすることができ、自然光の明るさが低下して
も電力消費をともなう光源を用いることなく、液晶表示
板に表示される映像を視認することができる。
ド上に設置したが必ずしもこれに限定されるものではな
く、ダッシュボ−ドに開口を設けてダッシュボ−ド内に
設置してもよい。この場合、反射型液晶表示板に代えて
透過型液晶表示板を用い、該透過型液晶表示板の背面に
蓄光塗料を塗布した半透過反射板を配設し、半透過反射
板を介して透過型液晶表示板に自然光を照射する採光路
を設ける構造としてもよい。これ等の場合も、構造が簡
単で小型にすることができ、自然光の明るさが低下して
も電力消費をともなう光源を用いることなく、液晶表示
板に表示される映像を視認することができる。
【0023】
【発明の効果】以上のごとく、本発明では、周囲が暗く
なっても液晶表示板を照射する補助照射手段として電灯
を使わないため、電灯を点灯する電源や、電灯で発生す
る熱を放熱する放熱器等の部品が不要となるから、装置
の構造が簡単になり、小型になる。消費電力が液晶表示
板の駆動等に消費される数mWで済み、省電力である。そ
して自然光の明るさが低下しても補助照射手段により液
晶表示板に表示される映像を視認することができる。ま
た一体型としたヘッドアップディスプレイ装置を車両の
ダッシボ−ド上に設置することにより、自然光を効率よ
く装置内に採光できるとともに、液晶表示板に表示され
る映像を運転者の座高等にかかわりなく良好に視認する
ことができる。
なっても液晶表示板を照射する補助照射手段として電灯
を使わないため、電灯を点灯する電源や、電灯で発生す
る熱を放熱する放熱器等の部品が不要となるから、装置
の構造が簡単になり、小型になる。消費電力が液晶表示
板の駆動等に消費される数mWで済み、省電力である。そ
して自然光の明るさが低下しても補助照射手段により液
晶表示板に表示される映像を視認することができる。ま
た一体型としたヘッドアップディスプレイ装置を車両の
ダッシボ−ド上に設置することにより、自然光を効率よ
く装置内に採光できるとともに、液晶表示板に表示され
る映像を運転者の座高等にかかわりなく良好に視認する
ことができる。
【図1】(A)は本発明のヘッドアップディスプレイ装
置の正面全体図であり、(B)は(A)におけるI−I
線に沿う断面図である。
置の正面全体図であり、(B)は(A)におけるI−I
線に沿う断面図である。
【図2】従来のヘッドアップディスプレイ装置の一例の
縦断面図である。
縦断面図である。
11 ダッシュボ−ド 2 ケ−シング 21 天板 22 開口部 3 コンバイナ 5 液晶表示板 6 反射板(照射手段) 8 蓄光塗料(補助照射手段) D 運転者 L 自然光 V 前方視野像
Claims (3)
- 【請求項1】 液晶表示板と、自然光を反射して上記液
晶表示板に照射せしめる照射手段と、車両の運転者の前
方に配設され、上記液晶表示板に表示される映像を運転
者の方向に反射せしめるコンバイナとを具備するヘッド
アップディスプレイ装置において、自然光の光エネルギ
−を蓄積し、自然光の明るさが低下したときに蓄積され
た光エネルギ−を光に変換して上記液晶表示板に照射せ
しめる補助照射手段を具備せしめたヘッドアップディス
プレイ装置。 - 【請求項2】 請求項1記載のヘッドアップディスプレ
イ装置において、上記照射手段を上記液晶表示板の背面
に配設した反射板とし、上記補助照射手段を上記反射板
の表面に塗布した蓄光塗料としたヘッドアップディスプ
レイ装置。 - 【請求項3】 請求項2記載のヘッドアップディスプレ
イ装置において、天板に開口部を設けたケ−シング内
に、上記液晶表示板を上記開口部側として上記液晶表示
板および上記反射板を積層配設するとともに、上記コン
バイナを上記開口部の上方に位置せしめて上記ケ−シン
グに傾斜角可変に連結し、上記ケ−シングを車両のダッ
シュボ−ド上に設置したヘッドアップディスプレイ装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7186229A JPH0915555A (ja) | 1995-06-28 | 1995-06-28 | ヘッドアップディスプレイ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7186229A JPH0915555A (ja) | 1995-06-28 | 1995-06-28 | ヘッドアップディスプレイ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0915555A true JPH0915555A (ja) | 1997-01-17 |
Family
ID=16184622
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7186229A Withdrawn JPH0915555A (ja) | 1995-06-28 | 1995-06-28 | ヘッドアップディスプレイ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0915555A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8773329B2 (en) | 2009-09-28 | 2014-07-08 | Stanley Electric Co., Ltd. | Head-up display device |
JP2018518404A (ja) * | 2015-04-04 | 2018-07-12 | コン, シャオフィKONG, Xiaohui | 反射モード及び発光モードを備えた光センシング型ヘッドアップディスプレイ |
-
1995
- 1995-06-28 JP JP7186229A patent/JPH0915555A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8773329B2 (en) | 2009-09-28 | 2014-07-08 | Stanley Electric Co., Ltd. | Head-up display device |
JP2018518404A (ja) * | 2015-04-04 | 2018-07-12 | コン, シャオフィKONG, Xiaohui | 反射モード及び発光モードを備えた光センシング型ヘッドアップディスプレイ |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US20240123903A1 (en) | Interior rearview mirror assembly with full screen video display | |
US9417449B2 (en) | Head-up display system | |
CA2513063A1 (en) | Vehicle information displays | |
JP2005331624A (ja) | 車両用ヘッドアップディスプレイ装置 | |
KR20110092348A (ko) | 태양광 가시성 디스플레이를 위한 수동형 및 하이브리드형 주광-결합 백라이트 | |
JP2007086387A (ja) | 車両用表示装置 | |
JPH07266928A (ja) | 後写鏡 | |
JP6604503B2 (ja) | 電子ミラー装置 | |
JP2006011168A (ja) | 車両用ヘッドアップディスプレイ装置 | |
CN113655666A (zh) | 一种高对比度的侧入式led背光源模组 | |
JPH0915555A (ja) | ヘッドアップディスプレイ装置 | |
JP7113685B2 (ja) | ミラー表示装置およびその制御方法 | |
JP3241824B2 (ja) | 車両用自動調光機能を備えたヘッドアップディスプレイ装置 | |
JP5283325B2 (ja) | 発光装置 | |
JPH1195215A (ja) | 液晶表示装置 | |
JPH0425174B2 (ja) | ||
CN220752409U (zh) | 一种抬头显示装置及车辆 | |
US6309079B1 (en) | Display system having a non-luminescent display device and a light source and method of illumination to display area | |
JP7435152B2 (ja) | ヘッドアップディスプレイ装置 | |
JP2017203825A (ja) | 表示装置 | |
JP2010197987A (ja) | ヘッドアップディスプレイ装置 | |
JP3572427B2 (ja) | 車両用表示装置 | |
JP2001117536A (ja) | 屋外用情報表示装置 | |
JP2575033Y2 (ja) | 車両用表示装置 | |
JP3718741B2 (ja) | 表示装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20020903 |