JPH09155478A - 中空部材の接合方法及び中空構造部材 - Google Patents

中空部材の接合方法及び中空構造部材

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JPH09155478A
JPH09155478A JP8275446A JP27544696A JPH09155478A JP H09155478 A JPH09155478 A JP H09155478A JP 8275446 A JP8275446 A JP 8275446A JP 27544696 A JP27544696 A JP 27544696A JP H09155478 A JPH09155478 A JP H09155478A
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Kazuhiro Kaita
一浩 貝田
Takashi Oka
貴志 岡
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Kobe Steel Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 接合に伴う強度低下がなく、接合部の信頼性
も高い中空部材の接合方法を提供する。 【構成】 接合するパイプ1、2を重ね合わせ、割金型
3、4内にセットし、マンドレル5、6で矢印方向に据
込むとともに内圧をかけてバルジ成形し、重ね合わせた
部分の壁部に1つ以上の膨出部を形成する。重ね合わせ
る部分に予め接着剤又は硬質粒子を混合した接着剤を塗
布しておくことでより高い継手効率を得ることができ
る。本発明により得られた部材を車両の車体フレームや
ドアフレーム等の構造部材(継手)として用いると、コ
ーナー部やコーナー部近傍など応力集中しやすい箇所で
の溶接を避けることができ、溶接作業性も向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車や建築構造
物等の構造用部材として使用される中空部材を他の中空
部材と接合する方法、及び中空部材を接合して得られた
中空構造部材に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、地球環境保全の観点から、大気中
の炭酸ガス等の増加を抑制するために、自動車の軽量化
や電気自動車の導入が検討されている。また、建築作業
者の不足や作業性改善の観点から建築構造部材の軽量化
も検討されている。
【0003】例えば自動車構造用部材では、素材の置
換、すなわち従来自動車構造用として主として使用され
てきた鋼板の代わりにアルミニウム(以下、Alとす
る)又はAl合金押出材を使用する試みがなされてい
る。実際、自動車用フレーム(車体フレーム、ドアフレ
ーム等)等に対してAl又はAl合金押出材での試作検
討がなされ、また、電気自動車においても、電池を積載
することによる重量増加に対して車体を軽量化する必要
性が高く、このためにAl又はAl合金押出材が注目さ
れている。
【0004】自動車用フレーム等の構造用部材としてA
l又はAl合金押出材を使用する場合、Al又はAl合
金製押出材(中空部材)同士を接合する必要がある。現
在の自動車用フレーム構造は2つに大別され、Al又は
Al合金押出材同士を直接接合し組み立てる方法と、ノ
ードと呼ばれる継手を介して押出材をつなぐ方法があ
る。なお、ノードは、アルミニウム合金板をプレス成形
し溶接したものと、アルミニウム合金鋳物で製作したも
のがある。
【0005】一方、接合手段としては、機械的接合、接
着又は種々の溶接による接合があり得る。しかし、例え
ば従来の機械的接合のうちリベットによる接合は、構造
によっては適用できず製造コストも高いという難点があ
り、また実公平7−398号公報に記載されたような重
なった部分を形状記憶合金の収縮又は膨張を利用して接
合するものでは、車体フレーム等の構造用部材として信
頼性に乏しいという難点がある。また、接着による接合
は、接合部のクリアランスなどにより接着強度にバラツ
キが出て信頼性に乏しいという問題があり、溶接による
接合は、材料が熱影響により軟化し溶接強度の低下やバ
ラツキが生じる欠点がある。なお、溶接のうちレーザー
溶接は熱影響部を小さくできるが、強度低下は回避でき
ず、製造コストも高くなるという難点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】先に述べたように、例
えば車両用のドアフレームでは、押出材同士を直接溶接
して組み立てる方法と、コーナー部にノードと呼ばれる
継手を置きこれを介して溶接する方法があるが、いずれ
にしても、応力集中しやすいコーナー部又はコーナー部
のごく近傍を溶接する必要があり、しかも熱影響でその
部分の強度が低下するという問題がある。これを補うに
は溶接部の補強や、例えば特公平6−59838号公報
にみられるように厚肉化が考えられるが、これには重量
がアップするという欠点がある。また、コーナー部又は
コーナー部のごく近傍に溶接部があることで作業がしに
くく、さらに、ノードを用いる場合は、ノードと押出材
の突合せ溶接の際の位置決めが難しいという問題があ
る。
【0007】本発明はかかる従来の接合方法の問題点に
鑑みてなされたものであって、接合に伴う強度低下がな
く、接合部の信頼性も高い中空部材の接合方法を得るこ
とを目的とする。また、本発明は、上記接合方法を利用
して、例えば車両用の車体フレームやドアフレーム等を
コーナー部の強度低下や作業性の悪さといった問題なし
に製造するための中空構造部材を得ることを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に関わる中空部材
の接合方法は、接合する中空部材を重ね合わせ、バルジ
成形により内圧をかけ、重ね合わせた部分の壁部に1つ
以上の膨出部を形成することを特徴とする。上記膨出部
は壁部の全周に形成される必要はなく、壁部の一部を一
方向に向けて突出形成するもので十分である。この接合
方法の応用として、膨出部を形成すると同時に、該膨出
部を他の中空部材の中空部内に膨出させて両者を密着接
合すること、あるいは、膨出部を形成した後、該膨出部
に他の中空部材の中空部をはめて両者を接合することを
挙げることができる。この接合方法によれば、内外の中
空部材は膨出部において機械的に嵌合し、重ね合わせた
部分は膨出部を含めてクリアランスがほとんどなく、し
かも、接合に際して熱による軟化もないので、きわめて
高い継手効率(接合強度と母材強度の比)を得ることが
できる。
【0009】本発明に関わるもう一つの接合方法は、接
合する中空部材を重ね合わせ、重ね合わせた部分に曲げ
加工を加え、その後バルジ成形により内圧をかけ、重ね
合わせた部分を密着させることを特徴とする。なお、曲
げ加工により中空部材の曲げ加工部に発生したしわは、
バルジ成形で内圧をかけることにより解消され、内外の
中空部材は重ね合わせ部において密着する。この接合方
法においても、内外の中空部材は曲げ加工部があること
で機械的に接合し、重ね合わせた部分は曲げ加工部を含
めてクリアランスがほとんどなく、しかも、接合に際し
て熱による軟化もないので、高い接合強度を得ることが
できる。
【0010】本発明は、Al又はAl合金製中空部材
を、同じくAl又はAl合金製フランジ継手又は他の中
空部材に接合する場合に好適に適用できるが、いうまで
もなく他の素材からなる中空部材に対しても適用が可能
である。中空部材としては押出材が好適である。なお、
膨出部の高さは十分な継手効率が得られるように設定さ
れ、例えば円管の場合外径の5%以上、角パイプでは短
辺の5%以上が好ましく、膨出部の幅は肉厚以上とす
る。
【0011】なお、以上の接合方法を実施するにあたっ
ては、重ね合わせる部分に予め接着剤を塗布することも
できる。その際、硬質粒子を混合した接着剤を使用する
ことができる。本発明の接合方法では、重ね合わせた部
分(接合部)のクリアランスをほとんどなくすことがで
きることから、接着剤による接着効果を有効に使うこと
ができる。そして、接着剤の中に硬質粒子を混合してお
くと、バルジ成形に際して硬質粒子が両中空部材の壁部
に食い込み、接着効果に加え硬質粒子によるピン止め効
果も期待できる。
【0012】接合部に塗布する接着剤としては、現在の
自動車に多く用いられているエポキシ系の接着剤が接着
力が強く作業性がよいことから好ましい。エポキシ系接
着剤は熱硬化タイプであるので、バルジ成形後加熱処理
を行って強度を向上させるが、この加熱はAl合金の熱
処理(人工時効)や塗装後の焼付けの加熱を利用するこ
とができる。また、接着剤に混合する硬質粒子は、いず
れか一方の中空部材より硬質の粒子であり、例えばジル
コニア等のセラミック粒子が好ましい。粒子の直径は良
好なピン止め効果を得られるように、両中空部材のいず
れか薄い方の肉厚の2%以上100%未満とするのが好
ましい。
【0013】上記接合方法を実施するにあたって、一方
の中空部材を他方の中空部材に挿入して重ね合わせ、そ
のとき両側に重ならない部分ができるようにすると、例
えば車両用フレーム(車体フレーム、ドアフレーム等)
や建築部材等の構造部材として利用価値の高い中空構造
部材を得ることができる。つまり、重ね合わされた部分
とそうでない部分に肉厚分の段差が付き、この段差を両
側から他の部材を挿入するときの位置決めに利用できる
ので、例えば構造部材組立用の継手として好適である。
【0014】このような中空構造部材としては、その接
合方法により、一方が他方に挿入されてその部分で重な
り合い、かつ両側に重なり合っていない部分を有する2
つの中空部材からなり、重なり合った部分がバルジ成形
による内圧により密着し、かつ重なり合った部分の壁部
に1つ以上の膨出部が形成されているもの、その膨出部
に別の中空部材の中空端部がはまって両者が接合してい
るもの、あるいは、一方が他方に挿入されてその部分で
重なり合い、かつ両側に重なり合っていない部分を有す
る2つの中空部材からなり、重なり合った部分が曲げ加
工を受けており、かつ重なり合った部分がバルジ成形に
よる内圧で密着しているもの、を挙げることができる。
【0015】そして、このような中空構造部材を継手
(例えば後述するドアフレームのT継手やL継手)とし
て利用する場合、両中空部材(及び膨出部に接合した中
空部材)を長めとしておけば、他の部材との繋ぎ部分が
コーナー部から離れたところに位置するので、溶接部を
構造部材のコーナー部から離すことができる。むろん、
両中空部材の長さによりコーナー部からの距離は適宜調
整が可能である。さらに、長い中空部材を一体成形する
ことで、部品数削減にも寄与できる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図9を参照して本発
明をより具体的に説明する。図1に示すのは、丸パイプ
1、2をバルジ成形により接合する例である。バルジ成
形装置は、大径側のパイプ1を収容するキャビティを備
えた上下の割金型3、4と、圧液導入口5aを有し大径
側のパイプ1の一端に当接する段部5bを備えた段付き
マンドレル5、及び圧液導入口6aを有し大径側のパイ
プ1の他端に当接する筒状突部6bを備えた突部付きマ
ンドレル6からなる。なお、上金型3には上記キャビテ
ィに通ずる円形の空所3aが設けられている。
【0017】パイプ1にパイプ2を挿入して両者を一部
重ね合わせ、これを下金型4の所定位置に置き、上金型
3を閉じ、マンドレル5、6を金型内に挿入してパイプ
1、2の両端をシールし、その後圧液導入口5a、6a
からパイプ内に圧液を導入すると同時にマンドレル5、
6を左右から押し込むと、パイプ1、2は据込まれると
同時に内圧により管壁が空所3aに向かって膨出する。
なお、この丸パイプは必要に応じてバルジ成形により角
筒や異形断面に成形することができ、空所3aも円形だ
けでなく、ここに接合する部材(継手として利用した場
合)の接合端面の形状に合わせた任意の形状とすること
ができる。
【0018】図2に示すのは、丸パイプ11とフランジ
継手12をバルジ成形により接合する例である。バルジ
成形装置は、大径側のパイプ11を収容するキャビティ
を備えた上下の割金型13、14と、圧液導入口15a
を有しパイプ11の一端に当接する段部15bとフラン
ジ継手12の一端に当接する15cを備えた段付きマン
ドレル15、及びフランジ継手12のフランジ部12a
を押さえかつパイプ11とフランジ継手12の他端を密
封する押さえ金型16からなる。なお、上金型13には
上記キャビティに向かう円形の凹所13aが設けられて
いる。下金型14の所定位置にパイプ11とフランジ継
手12を重ね合わせて置き、上金型13を閉じ、押さえ
金型16でフランジ部12aを押さえるとともに密封
し、マンドレル15を金型内に挿入してパイプ11とフ
ランジ継手12の一端をシールし、その後圧液導入口1
5aからフランジ継手12内に圧液を導入すると同時に
マンドレル15押し込むと、パイプ11とフランジ継手
12は据込まれると同時に内圧により管壁が凹所13a
に向かって膨出する。
【0019】(実施例)次に、図1で説明した本発明方
法の実施例について、図3〜図5を参照して説明する。
まず、JIS6063組成のAl合金を押し出し成形
し、図3(a)に示す外径40mm、肉厚1.6mmの
丸パイプ1と、図3(b)に示す外径35.8mm、肉
厚2mmの丸パイプ2を得た。続いて、T1調質のこの
パイプ1、2を、図4に示す形態で各種接合をして供試
材1〜5とした。
【0020】供試材1〜3(図4(a)参照)は、パイ
プ1とパイプ2の端を重ね合わせ、図1に示すバルジ成
形により管壁に高さh(=5mm)、幅w(=35m
m)の平面視円形の膨出部Aを形成し、両パイプ1、2
を接合したものである。このうち、供試材1はバルジ成
形のみにより接合したもの、供試材2は予め重ね合わせ
部にエポキシ系の1液加熱硬化型接着剤を塗布し、バル
ジ成形後170℃の温度で30分加熱したもの、供試材
3はさらにその接着剤の中に予め直径0.3mmのジル
コニア粒子を混合したものである。供試材4(図4
(b)参照)はパイプ1とパイプ2を25mm重ね合わ
せ、溶加材としてJISA5356を用い、TIGによ
る全周すみ肉溶接を行ったものであり、供試材5(図4
(c)参照)は接着であり、重なり部長さを75mmと
し、重なり部全体に上記と同じエポキシ系の1液加熱硬
化型接着剤を塗布し、重ね合わせた後に170℃の温度
で30分加熱したものである。
【0021】続いて、図5に示すように、供試材1〜5
のそれぞれのパイプ1、2の端部をプレスにより直径方
向に圧縮してつかみ部(s=100mm)とし、これを
チャックで挟み引張試験を行った。引張試験の結果に基
づいて、継手効率(引張強さと母材強度の比)を計算し
て求め、継手効率が90%以上を○、50%を超えた9
0%未満を△、50%以下を×と評価した。その結果を
下記表1に示す。
【0022】
【表1】
【0023】表1から明らかなように、本発明例(供試
材1〜3)の場合、比較例(供試材4、5)に比べて高
い継手効率を得ることができた。また、重ね合わせ部に
接着材を塗布した供試材2及び硬質粒子を混合した接着
剤を塗布した供試材3は、バルジ成形による接合のみの
供試材1に比べてさらに高い継手効率が得られている。
【0024】次に、図6に示すのは、パイプ1、2を接
合すると同時に、膨出部に他のパイプ7を接合する例で
ある。図1と同様の装置を使用し、パイプ1にパイプ2
を挿入して両者を一部重ね合わせ、これを下金型4の所
定位置に置き、上金型3を閉じ、上金型3の空所3aに
パイプ7の先端を挿入してこれをパイプ1の外周壁に臨
ませ、マンドレル5、6を金型内に挿入してパイプ1、
2の両端をシールし、その後圧液導入口5a、6aから
パイプ内に圧液を導入すると同時にマンドレル5、6を
左右から押し込む。これにより、パイプ1、2の管壁が
空所3a内のパイプ7内に膨出し、その膨出部外壁がパ
イプ7内壁に密着接合する。なお、接合後、パイプ7の
外壁側からVノッチなどにより接合部をかしめてもよ
い。
【0025】図7は、本発明の接合方法を利用して製造
した中空構造部材(継手)を示すもので、(a)は図1
で説明した方法で製造したT継手21、(b)は図6で
説明した方法で製造したT継手22、(c)は接合する
2つのパイプを重ね合わせ、重ね合わせた部分に曲げ加
工を加え、その後バルジ成形により内圧をかけ、重ね合
わせた部分を密着させて得たL継手23であり、いずれ
も両側にパイプが重なり合っていない部分を有し、重な
り合った部分との境界に段部を有している。
【0026】図8(a)は、図7に示すタイプのAl合
金製継手を用いて組み立てた自動車用ドアフレームの例
を模式的に示すものであり、T継手21とT継手22が
1つづつと、L継手23a〜23cが3つと、曲げ加工
により湾曲した中空押出材24、25からなり、これら
が、互いにはまり合い、繋ぎ目(○で囲った箇所)がす
み肉溶接又は突合せ溶接(突合せ溶接の場合、繋ぎ目に
少し隙間をつくって開先とする)されている。このドア
フレームでは、構造部材が互いにはまり合うので、溶接
時の位置決めが容易であり、また、T継手21とT継手
22を構成するパイプを長くすることで、繋ぎ目(溶接
部)がいずれもコーナー部から離れ、溶接の熱影響によ
りコーナー部が強度低下することがなく、溶接作業性も
よい。さらに、T継手21と22同士、T継手21とL
継手23a、T継手22とL継手23b、23cを他の
部材を介することなく直接繋ぎ、部品数を削減してい
る。
【0027】一方、図8(b)に示すドアフレームは、
従来どおり、中空部材を直接又はノード26a〜26c
を介して溶接接合したもので、熱影響でコーナー部が強
度低下する恐れがあり、また、溶接時の位置決めが難し
いうえ、溶接部がコーナー部に近いため溶接作業性が悪
い。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、溶接のように熱影響に
起因して継手効率が低下するようなことがなく、継手部
の接合強度が高く接合部の信頼性の高い中空部材を得る
ことができる。また、本発明によれば、中空構造部材を
継手として利用するような場合、これを構成する中空部
材の長さを適宜調整することで、他の部材との溶接位置
を自由に設計でき、コーナーなどの応力が集中する箇所
又はその近傍での溶接を避けることができる。これによ
り、溶接による強度低下を考慮した厚肉化や補強などを
減らし、信頼性の高い接合部が得られる。また、接合す
る際にははめ込み方式にできるため、位置決めが容易で
あり、繋ぎ目に隙間を開けることで溶接時の開先として
利用でき、さらに、溶接部をコーナー部から離すことが
できるので、溶接作業性も向上する。そして、例えば本
発明を自動車のフレームや建築部材等の構造部材として
使用する場合、平面的構造だけでなく、スペースフレー
ム構造にも自在に適用でき、また、Al又はAl合金中
空部材に適用すれば、この種の分野における製品の軽量
化、低コスト化に大きく貢献することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の成形方法を示す説明図である。
【図2】本発明の別の成形方法を示す説明図である。
【図3】本発明の実施例に係るAl合金製中空部材を示
す断面図である。
【図4】同じくその中空部材の接合方法を示す断面図で
ある。
【図5】本発明の評価試験方法を示す説明図である。
【図6】本発明のさらに別の接合方法を示す説明図であ
る。
【図7】本発明に関わる中空構造部材を示す図である。
【図8】本発明に関わる中空構造部材を用いたAl合金
製自動車用ドアフレームの説明図である。
【符号の説明】
1、2、7、11 パイプ 3、13 上金型 4、14 下金型 5、6、15 マンドレル 12 フランジ継手 16 押さえ金型 21、22 T継手 23 L継手 A 膨出部

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接合する中空部材を重ね合わせ、バルジ
    成形により内圧をかけ、重ね合わせた部分の壁部に1つ
    以上の膨出部を形成することを特徴とする中空部材の接
    合方法。
  2. 【請求項2】 接合する中空部材を重ね合わせ、バルジ
    成形により内圧をかけ、重ね合わせた部分の壁部に1つ
    以上の膨出部を形成すると同時に、該膨出部を他の中空
    部材の中空部内に膨出させて両者を密着接合することを
    特徴とする中空部材の接合方法。
  3. 【請求項3】 接合する中空部材を重ね合わせ、バルジ
    成形により内圧をかけ、重ね合わせた部分の壁部に1つ
    以上の膨出部を形成した後、該膨出部に他の中空部材の
    中空部をはめて両者を接合することを特徴とする中空部
    材の接合方法。
  4. 【請求項4】 接合する中空部材を重ね合わせ、重ね合
    わせた部分に曲げ加工を加え、その後バルジ成形により
    内圧をかけ、重ね合わせた部分を密着させることを特徴
    とする中空部材の接合方法。
  5. 【請求項5】 一方の中空部材を他方の中空部材に挿入
    して重ね合わせ、そのとき両側に重ならない部分ができ
    るようにしたことを特徴とする請求項1〜4に記載され
    た中空部材の接合方法。
  6. 【請求項6】 重ね合わせる部分に予め接着剤を塗布す
    ることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載され
    た中空部材の接合方法。
  7. 【請求項7】 重ね合わせる部分に予め硬質粒子を混合
    した接着剤を塗布することを特徴とする請求項1〜5の
    いずれかに記載された中空部材の接合方法。
  8. 【請求項8】 一方が他方に挿入されてその部分で重な
    り合い、かつ両側に重なり合っていない部分を有する2
    つの中空部材からなり、重なり合った部分がバルジ成形
    による内圧により密着し、かつ重なり合った部分の壁部
    に1つ以上の膨出部が形成されていることを特徴とする
    中空構造部材。
  9. 【請求項9】 上記膨出部に別の中空部材の中空端部が
    はまって両者が接合していることを特徴とする請求項8
    に記載された中空構造部材。
  10. 【請求項10】 一方が他方に挿入されてその部分で重
    なり合い、かつ両側に重なり合っていない部分を有する
    2つの中空部材からなり、重なり合った部分が曲げ加工
    を受けており、かつ重なり合った部分がバルジ成形によ
    る内圧で密着していることを特徴とする中空構造部材。
  11. 【請求項11】 自動車用フレームの構造部材であるこ
    とを特徴とする請求項8〜請求項10のいずれかに記載
    された中空構造部材。
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