JPH09155352A - 水供給装置 - Google Patents

水供給装置

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JPH09155352A
JPH09155352A JP31680695A JP31680695A JPH09155352A JP H09155352 A JPH09155352 A JP H09155352A JP 31680695 A JP31680695 A JP 31680695A JP 31680695 A JP31680695 A JP 31680695A JP H09155352 A JPH09155352 A JP H09155352A
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water supply
water
effective chlorine
chlorine
amount
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JP31680695A
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Makoto Nakamura
誠 中村
Hideo Kashima
秀雄 加島
Etsuko Nakamura
悦子 中村
Kazushige Watanabe
一重 渡邊
Isao Kato
功 加藤
Motoharu Sato
元春 佐藤
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Sanden Corp
Original Assignee
Sanden Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 所望量の有効塩素含有水を決められた時間で
供給できると共に、給水によって得られた所望量の水の
有効塩素濃度を管理できるようにした水供給装置を提供
する。 【解決手段】 給水指令で規定された給水時間及び給水
量に応じてポンプの吐出能力を可変しているので、給水
量の大小に拘わらず、所望量の有効塩素含有水を決めら
れた時間で的確に供給することができる。また、上記の
給水で得られる所望量の水に所望濃度の有効塩素が含ま
れるように一対の対向電極板に付与する電解電流値を可
変しているので、給水時間及び給水量に拘わらず、給水
によって得られた所望量の水の有効塩素濃度を的確に管
理できる。さらに、密閉式電解槽によって給水途中の水
道水を外気と非接触状態で電気分解しているので、生成
された有効塩素を効果的に利用して所期の殺菌を行うこ
とができ、しかも外部からバクテリア等が侵入すること
を防止して水質汚染を的確に回避できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、殺菌作用を受けた
衛生的な水を供給する水供給装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図11はこの種従来の水供給装置を示す
もので、図中、101は貯水タンク、102は第1ポン
プ、103はシスターン、104は一対の電極板、10
5はフロートスイッチ、106はオーバーフロー管、1
07は第2ポンプである。
【0003】この装置では、シスターン103内の水位
降下をフロートスイッチ105で検出して貯水タンク1
01内の水道水Fを第1ポンプ102によってシスター
ン103内に自動補給できると共に、一対の電極板10
4に電解電流を流すことによりシスターン103内の水
道水Fを電気分解して、電解後の水道水Fを第2ポンプ
107によって給水口から送出することができる。
【0004】貯水タンク101に蓄えられる水道水Fに
は含有イオンの1つとして塩素イオン(Cl- )が存在
するため、シスターン13内における電気分解では2C
-→Cl2 +2eの反応によって塩素(Cl2 )が発
生し、そしてこの塩素が水(H2O )に溶けて、Cl2
+H2O →HClO+HClの反応によって次亜塩素酸
(HClO)が生成される。つまり、シスターン13内
の水道水Fはこの次亜塩素酸(有効塩素)によって殺菌
作用を受けることになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来装置で所望
量の有効塩素含有水を給水するときには第2ポンプ10
7をその吐出能力に応じた時間だけ継続して運転させる
必要がある。つまり、給水時間と給水量とが比例関係に
あるため、給水量が多いときは給水量が少ないときに比
べて給水完了までに時間を要することになり、給水量が
少ないときと同じ時間で給水することができない不具合
がある。
【0006】また、シスターン103内の水道水Fに対
する電気分解が、上記の給水量に関係なく一定の電流値
によって行われるため、給水量が多いときと少ないとき
とでは供給水に含まれる有効塩素濃度に差が生じる不具
合がある。
【0007】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、所望量の有効塩素含有水
を決められた時間で供給できると共に、給水によって得
られた所望量の水の有効塩素濃度を管理できるようにし
た水供給装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、水道水等の塩素イオン含有水を電気分解
して有効塩素を含む水を供給する水供給装置において、
入口から流入し一対の対向電極間を流れる塩素イオン含
有水をその通過過程で電気分解して出口から流出可能な
密閉式電解槽と、密閉式電解槽内への塩素イオン含有水
の送り込みを行う給水手段と、密閉式電解槽内への塩素
イオン含有水の送り込みに合わせて一対の対向電極に電
解エネルギーを付与する電解手段と、所定の給水時間で
所定の給水量が得られるように上記給水手段の能力を可
変する給水制御手段と、所定時間の給水で得られる所定
量の水に所定濃度の有効塩素が含まれるように上記電解
手段における付与エネルギーを可変する電解制御手段と
を具備した、ことをその主たる特徴としている。
【0009】本発明に係る水供給装置では、密閉式電解
槽内への塩素イオン含有水の送り込みに合わせて一対の
対向電極に電解エネルギーを付与することにより、塩素
イオン含有水を密閉式電解槽内を通過する過程で電気分
解して有効塩素を含む水を供給することができる。
【0010】この水供給装置では、給水手段の能力を可
変することにより所望の給水時間で所望の給水量を得る
ことができると共に、一対の対向電極に付与される電解
エネルギーを可変することにより給水で得られた所定量
の水に所定濃度の有効塩素を含ませることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
[第1の実施形態]図1乃至図4は本発明の第1の実施
形態に係るもので、図1は水供給装置の回路図、図2は
密閉式電解槽の断面図、図3は制御系構成図、図4は給
水処理のプログラムフローである。
【0012】まず、図1及び図2を参照して水供給装置
の回路構成について説明する。同図において、1は半密
閉式の貯水タンクで、塩素イオン含有水として水道水F
を貯留している。また、貯水タンク1の上面には、内外
圧を均等に保つための微細な通気孔1aが形成されてい
る。
【0013】2は浄水器で、内部に活性炭等から成る浄
化フィルタ2aを有している。図示例の浄水器2は上面
に入口2bと出口2cを有しており、入口2bから内部
に流入した水道水Fは浄化フィルタ2aによって臭気や
不純物等を取り除かれ、出口2cから外部に流出する。
【0014】3は密閉式電解槽で、図2にも示すよう
に、槽本体3aの内部に扁平状の通路3bを有し、該通
路3bの一端に入口3cを、また他端に2つの出口3
d,3eを対向して有している。また、通路3bの対向
面それぞれには各面を覆うようにして一対の電極板3f
と3gとが所定の極間距離をおいて設けられ、該通路3
bの他端位置には各電解水を各出口側に分ける分流器3
hが設けられている。
【0015】この密閉式電解槽3では、入口3cに浄化
後の水道水Fを送り込みながら、例えば電極板3fを陰
極とし電極板3gを陽極として用いてこれらに所定の電
解電流を流すことにより、通路3bを流れる水道水Fを
その通過過程で電気分解して、電極板3f側(陰極側)
にH+ ,Ca2+,Mg2+,Na+ 等を多く含んだアルカ
リイオン水(以下、単にアルカリ水と言う)を、また電
極板3g側(陽極側)にOH- ,ClO- 等を多く含ん
だ酸性イオン水(以下、単に酸性水と言う)をそれぞれ
生成し、これらを分流器3hを経て出口3d,3eから
別々に送出できる。
【0016】4は合流器で、密閉式電解槽3のアルカリ
水出口3dと酸性水出口3eのそれぞれから流出するア
ルカリ水と酸性水を合流させる役割を果たす。ちなみ
に、上記の密閉式電解槽3では、有効塩素を効果的に発
生させるためにアルカリ水と酸性水を一旦別々に流出さ
せて合流器4で合流させるようにしたが、出口を1つに
して該出口からアルカリ水と酸性水を合流させながら流
出させるようにすれば合流器4は不要となる。
【0017】5は電動ポンプ、6は冷却コイル、7は電
動バルブであり、電動ポンプ5には周波数信号(dut
y信号)によって吐出能力を任意に可変できる能力可変
型のものが用いられている。
【0018】A1は貯水タンク1と浄水器2の入口2b
を結ぶ管路、A2は浄水器2の出口2cと密閉式電解槽
3の入口3cを結ぶ管路、A3は密閉式電解槽3のアル
カリ水出口3dと合流器4を結ぶ管路、A4は密閉式電
解槽3の酸性水出口3eと合流器4を結ぶ管路、A5は
合流器4とポンプ5を結ぶ管路、A6はポンプ5と冷却
コイル6を結ぶ管路、A7は冷却コイル6とバルブ7を
結ぶ管路、A8はバルブ7と給水口(図示省略)を結ぶ
管路である。
【0019】次に、図3を参照して上記水供給装置の制
御系構成について説明する。同図において、8はマイコ
ンで、CPU,メモリ,入出力装置等を具備し、後述す
る給水処理のプログラムをメモリに格納している。この
マイコン8は格納プログラムに従って、後述する電解制
御回路9,ポンプ制御回路10及びバルブ制御回路11
のそれぞれに制御信号を送出する。
【0020】9は電解制御回路で、電流可変の定電圧回
路から成り、マイコン8からの制御信号に基づいて密閉
式電解槽3の一対の対向電極板3f,3gに与える電解
電流値を可変し、所定の電解電流を定電圧下で一対の対
向電極板3f,3gに付与する。
【0021】10はポンプ制御回路で、インバータ回路
と定電圧回路とから成り、マイコン8からの制御信号に
基づいてポンプ5に与える周波数信号を可変し、所定の
吐出能力が得られるように所定の周波数信号をポンプ5
に供給する。
【0022】11はバルブ制御回路で、定電圧回路から
成り、マイコン8からの制御信号に基づいてバルブ7に
駆動電力を供給する。
【0023】以下、図4を参照して本実施形態に係る水
供給装置の動作を説明する。電源投入後は待機状態に入
り、外部からの給水指令を待つ(図4のステップSA
1)。ちなみに、ここでの給水指令には給水開始の他に
給水時間と給水量を規定する内容が含まれている。
【0024】外部から給水指令を受けたときには、該給
水指令で規定されている給水時間と給水量を読み込ん
で、これら給水時間及び給水量からポンプ5の制御条件
を決定する(図4のステップSA2,SA3)。例え
ば、給水時間が6秒で給水量が180ccの場合には、
ポンプ制御条件として30cc/秒の吐出能力を決定す
る。
【0025】そして、給水指令で規定された給水時間に
よって得られる所定量の水に所定濃度の有効塩素が含ま
れるように、一対の対向電極板3f,3gに付与する電
解電流値を決定する(図4のステップSA4)。例え
ば、6秒の給水時間で得られる180ccの水に1pp
mの有効塩素が含まれるように、6秒間継続して付与す
る電解電流値として0.8Aを決定する。
【0026】この後は、ステップSA3で決定した制御
条件にてポンプ5の運転を開始しバルブ7を開放すると
共に、ステップSA4で決定した電解電流値を一対の対
向電極板3f,3gに付与する(図4のステップSA
5)。
【0027】これにより、貯水タンク1内の水道水Fが
浄水器2を介して密閉式電解槽3内に送り込まれ、通路
3bを通過する過程で電気分解される。電解後のアルカ
リ水と酸性水は各出口3d,3eから一旦別々に流出し
てから合流器4で合流され、冷却コイル6を通過する過
程で自然放熱によって冷却され、そしてバルブ7を介し
て給水口から送出される。
【0028】給水開始後は給水時間計測用のタイマーを
スタートさせ、その計測時間tが給水指令で規定された
給水時間tsに達したか否かを判別する(図4のステッ
プSA6)。
【0029】計測時間tが給水時間tsに達したときに
は、ポンプ5の運転を停止しバルブ7を閉塞すると共
に、一対の対向電極板3f,3gへの電流付与を停止す
る(図4のステップSA7)。
【0030】このように、本実施形態の水供給装置によ
れば、給水指令で規定された給水時間及び給水量に応じ
てポンプ5の吐出能力を可変しているので、給水量の大
小に拘わらず、所望量の有効塩素含有水を決められた時
間で的確に供給することができる。
【0031】また、上記の給水で得られる所望量の水に
所望濃度の有効塩素が含まれるように一対の対向電極板
3f,3gに付与する電解電流値を可変しているので、
給水時間及び給水量に拘わらず、給水によって得られた
所望量の水の有効塩素濃度を的確に管理できる。
【0032】さらに、密閉式電解槽3によって給水途中
の水道水Fを外気と非接触状態で電気分解しているの
で、生成された有効塩素を効果的に利用して所期の殺菌
を行うことができ、しかも外部からバクテリア等が侵入
することを防止して水質汚染を的確に回避することがで
きる。
【0033】本実施形態の水供給装置は決められた時間
で所望量の給水を行う用途、例えばポストミックス式デ
ィスペンサーの飲料用水供給に極めて有用であり、上記
装置を利用すれば、カップの大きさによって給水量が変
化した場合でも全て同じ時間でカップへの給水を行うこ
とができ、しかも所定濃度の有効塩素を含む水をカップ
内に給水することができる。
【0034】[第2の実施形態]図5及び図6は本発明
の第2の実施形態に係るもので、図5は水供給装置の制
御系構成図、図6は給水処理のプログラムフローであ
る。
【0035】本実施形態が第1の実施形態と異なる点
は、給水時間と給水量を任意に設定するための設定器1
2を設けて、該設定器12で設定された給水条件に基づ
いてポンプ制御条件を決定するようにした点にある。
【0036】以下、図6を参照して本実施形態に係る水
供給装置の動作を説明する。電源投入後は待機状態に入
り、外部からの給水指令を待つ(図6のステップSB
1)。ちなみに、ここでの給水指令は給水開始指令を意
味するものである。
【0037】外部から給水指令を受けたときには、設定
器12で設定されている給水時間と給水量を読み込ん
で、これら給水時間及び給水量からポンプ5の制御条件
を決定する(図6のステップSB2,SB3)。例え
ば、給水時間が6秒で給水量が240ccの場合には、
ポンプ制御条件として40cc/秒の吐出能力を決定す
る。
【0038】そして、設定器12で設定されている給水
時間によって得られる所定量の水に所定濃度の有効塩素
が含まれるように、一対の対向電極板3f,3gに付与
する電解電流値を決定する(図6のステップSB4)。
例えば、6秒の給水時間で得られる240ccの水に1
ppmの有効塩素が含まれるように、6秒間継続して付
与する電解電流値として1.0Aを決定する。
【0039】この後は、ステップSB3で決定した制御
条件にてポンプ5の運転を開始しバルブ7を開放すると
共に、ステップSB4で決定した電解電流値を一対の対
向電極板3f,3gに付与する(図6のステップSB
5)。
【0040】これにより、貯水タンク1内の水道水Fが
浄水器2を介して密閉式電解槽3内に送り込まれ、通路
3bを通過する過程で電気分解される。電解後のアルカ
リ水と酸性水は各出口3d,3eから一旦別々に流出し
てから合流器4で合流され、冷却コイル6を通過する過
程で自然放熱によって冷却され、そしてバルブ7を介し
て給水口から送出される。
【0041】給水開始後は給水時間計測用のタイマーを
スタートさせ、その計測時間tが設定器12で設定され
ている給水時間tsに達したか否かを判別する(図6の
ステップSB6)。
【0042】計測時間tが給水時間tsに達したときに
は、ポンプ5の運転を停止しバルブ7を閉塞すると共
に、一対の対向電極板3f,3gへの電流付与を停止す
る(図6のステップSB7)。
【0043】このように、本実施形態の水供給装置によ
れば、設定器12を用いて給水条件である給水時間及び
給水量を任意に設定できる。他の作用,効果は第1の実
施形態と同様である。
【0044】[第3の実施形態]図7及び図8は本発明
の第3の実施形態に係るもので、図7は水供給装置の制
御系構成図、図8は給水処理のプログラムフローであ
る。
【0045】本実施形態が第1の実施形態と異なる点
は、電解後の有効塩素含有水を受け入れる容器のサイズ
を検出する検出器13を設けて、該検出器13で検出さ
れた容器サイズによって給水量を選定するようにした点
にある。検出器13におけるサイズ検出は予め用意され
た複数種類のサイズを判別するものであり、各容器の容
量はサイズによって予め定められている。
【0046】以下、図8を参照して本実施形態に係る水
供給装置の動作を説明する。電源投入後は待機状態に入
り、外部からの給水指令を待つ(図8のステップSC
1)。ちなみに、ここでの給水指令は給水開始の他に給
水時間を規定する内容が含まれている。
【0047】外部から給水指令を受けたときには、給水
指令で規定されている給水時間を読み込むと共に、検出
器13で検出された容器サイズに基づいて給水量を読み
込んで、これら給水時間と給水量からポンプ5の制御条
件を決定する(図8のステップSC2,SC3,SC
4)。例えば、給水時間が6秒で、容器サイズが300
ccの場合には、ポンプ制御条件として50cc/秒の
吐出能力を決定する。
【0048】そして、給水指令で規定された給水時間に
よって得られる所定量の水に所定濃度の有効塩素が含ま
れるように、一対の対向電極板3f,3gに付与する電
解電流値を決定する(図8のステップSC5)。例え
ば、6秒の給水時間で得られる300ccの水に1pp
mの有効塩素が含まれるように、6秒間継続して付与す
る電解電流値として1.2Aを決定する。
【0049】この後は、ステップSC4で決定した制御
条件にてポンプ5の運転を開始しバルブ7を開放すると
共に、ステップSC5で決定した電解電流値を一対の対
向電極板3f,3gに付与する(図8のステップSC
6)。
【0050】これにより、貯水タンク1内の水道水Fが
浄水器2を介して密閉式電解槽3内に送り込まれ、通路
3bを通過する過程で電気分解される。電解後のアルカ
リ水と酸性水は各出口3d,3eから一旦別々に流出し
てから合流器4で合流され、冷却コイル6を通過する過
程で自然放熱によって冷却され、そしてバルブ7を介し
て給水口から送出される。
【0051】給水開始後は給水時間計測用のタイマーを
スタートさせ、その計測時間tが給水指令で規定された
給水時間tsに達したか否かを判別する(図8のステッ
プSC7)。
【0052】計測時間tが給水時間tsに達したときに
は、ポンプ5の運転を停止しバルブ7を閉塞すると共
に、一対の対向電極板3f,3gへの電流付与を停止す
る(図8のステップSC8)。
【0053】このように、本実施形態の水供給装置によ
れば、容器サイズ検出器12を用いて容器サイズに合っ
た給水量を自動的に判別できる。他の作用,効果は第1
の実施形態と同様である。
【0054】[第4の実施形態]図9は本発明の第7の
実施形態に係る水供給装置の回路図である。
【0055】本実施形態が第1の実施形態と異なるとこ
ろは、シスターン21を浄水器2と密閉式電解槽3の間
に介装した点と、貯水タンク1からシスターン21側へ
の水供給を制御する電動ポンプ22を設けた点にある。
【0056】ちなみに、図中のB1は貯水タンク1と浄
水器2の入口2bを結ぶ管路、B2は浄水器2の出口2
cとポンプ22を結ぶ管路、B3はポンプ22とシスタ
ーン21を結ぶ管路、B4はシスターン21と密閉式電
解槽3の入口3cを結ぶ管路、B5は密閉式電解槽3の
アルカリ水出口3dと合流器4を結ぶ管路、B6は密閉
式電解槽3の酸性水出口3eと合流器4を結ぶ管路、B
7は合流器4とポンプ5を結ぶ管路、B8はポンプ5と
冷却コイル6を結ぶ管路、B9は冷却コイル6とバルブ
7を結ぶ管路、B10はバルブ7と給水口(図示省略)
を結ぶ管路である。
【0057】シスターン21は浄化後の水道水Fを一時
的に貯留し混入空気を除去するためのもので、内部水位
を検知するフロートスイッチ21aと、内部圧を大気圧
と等しく保つための均圧管21bを備えている。また、
均圧管21b内には、空気の通過を許容し且つ水やバク
テリア等の通過を阻止する性質を有する通気フィルタ2
1cが配置されており、該通気フィルタ21cにはポリ
エチレンやテフロン等の焼結体またはこれに抗菌処理
(例えばAgコーティング)を施したものが好適に使用
される。このシスターン21内には、フロートスイッチ
21aによって水位降下が検出されたときに貯水タンク
1内の水道水Fがポンプ22によって自動補給される。
【0058】このように、本実施形態の水供給装置によ
れば、密閉式電解槽3内に送り込まれる水道水Fに対し
その上流側のシスターン21において空気抜きを実施で
きるので、空気混入によって給水量にバラツキが発生す
ることを防止して安定した給水量を確保できると共に、
密閉式電解槽3内に水道水Fと空気が混在した状態で送
り込まれることによる電気分解の効率低下を確実に防止
することができる。この水供給装置に対しても第1乃至
第3の実施形態で説明した給水処理方法を適用すること
が可能で、同様の作用,効果を得ることができる。
【0059】以上、第1乃至第4の実施形態では、塩素
イオン含有水として水道水を用いたものを例示したが、
塩素イオンを含むものであれば水道水以外の水を原水と
して用いてもよい。
【0060】また、第1乃至第4の実施形態では、貯水
タンク内の貯留水を密閉式電解槽側に送り込むようにし
たものを例示したが、貯水タンクを排除して管路端を水
道口に接続し、水道口から密閉式電解槽側への水供給を
電動バルブによって制御するようにすれば、回路構成を
コンパクトなものにできると共にポンプ運転時の振動,
騒音を排除できる。
【0061】さらに、第1乃至第4の実施形態では、密
閉式電解槽内への水道水の送り込みにほぼ同期して一対
の対応電極板に電解電流を付与するものを例示したが、
密閉式電解槽内に水道水が送り込まれる途中で一時的に
高めの電解電流を付与するようにしても、換言すれば、
有効塩素濃度の高い水を非電解水に混合させるようにし
ても、給水によって得られた所望量の水の有効塩素濃度
を管理することはできる。つまり、決められた時間で得
られる所定量の水に所定濃度の有効塩素が含まれるよう
に、一時的に付与する電解エネルギー(付与電流値と電
流付与時間)を決定して、これを水送り込み過程で一対
の対向電極板に与えるようにしてもよい。
【0062】さらにまた、第1乃至第4の実施形態で
は、密閉式電解槽内への水道水の送り込みに周波数制御
による能力変化を可能としたものを例示したが、これ以
外の能力可変型ポンプを用いてもよく、また、図10
(a)または図10(b)に示す給水手段31,41を
これの代わりに用いてもよい。
【0063】図10(a)の給水手段31は、on・o
ff制御のポンプ31aとこれに並列に接続された開閉
バルブ31b及び流量調整バルブ31cとから成る。こ
の給水手段31では、ポンプ31aから吐出された水を
開放された開閉バルブ31b及び流量調整バルブ31c
を介してポンプ31aの吸入側に戻すことが可能であ
り、流量調整バルブ31cによって戻り量を調整するこ
とによりその吐出能力を可変することができる。
【0064】図10(c)に示す給水手段41は、on
・off制御のポンプ41aと、該ポンプ41aの吐出
側に互いが並列に接続された3個の開閉バルブ41b,
41c,41dとから成る。この給水手段41では、ポ
ンプ41aから吐出された水を開放された開閉バルブ4
1b,41c,41dを介して供給することが可能であ
り、開閉バルブ41b,41c,41dの開放数を変化
させることによりその吐出能力を可変することができ
る。
【0065】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
給水量の大小に拘わらず所望量の有効塩素含有水を決め
られた時間で的確に供給することができると共に、給水
時間及び給水量に拘わらず給水によって得られた所望量
の水の有効塩素濃度を的確に管理できる。また、生成さ
れた有効塩素を効果的に利用して所期の殺菌を行うこと
ができ、しかも外部からバクテリア等が侵入することを
防止して水質汚染を的確に回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る水供給装置の回
路図
【図2】図1に示した密閉式電解槽の断面図
【図3】図1に示した水供給装置の制御系構成図
【図4】第1の実施形態における給水処理のプログラム
フロー
【図5】本発明の第2の実施形態に係る水供給装置の制
御系構成図
【図6】第2の実施形態における給水処理のプログラム
フロー
【図7】本発明の第3の実施形態に係る水供給装置の制
御系構成図
【図8】第3の実施形態における給水処理のプログラム
フロー
【図9】本発明の第4の実施形態に係る水供給装置の回
路図
【図10】給水手段の他の構造例を示す図
【図11】従来の水供給装置の回路図
【符号の説明】
1…貯水タンク、2…浄水器、3…密閉式電解槽、3b
…通路、3c…入口、3d,3e…出口、3f,3g…
電極板、4…合流器、5…ポンプ、6…冷却コイル、7
…バルブ、8…マイコン、9…電解制御回路、10…ポ
ンプ制御回路、11…バルブ制御回路、31,41…給
水手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡邊 一重 群馬県伊勢崎市寿町20番地 サンデン株式 会社内 (72)発明者 加藤 功 群馬県伊勢崎市寿町20番地 サンデン株式 会社内 (72)発明者 佐藤 元春 群馬県伊勢崎市寿町20番地 サンデン株式 会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水道水等の塩素イオン含有水を電気分解
    して有効塩素を含む水を供給する水供給装置において、 入口から流入し一対の対向電極間を流れる塩素イオン含
    有水をその通過過程で電気分解して出口から流出可能な
    密閉式電解槽と、 密閉式電解槽内への塩素イオン含有水の送り込みを行う
    給水手段と、 密閉式電解槽内への塩素イオン含有水の送り込みに合わ
    せて一対の対向電極に電解エネルギーを付与する電解手
    段と、 所定の給水時間で所定の給水量が得られるように上記給
    水手段の能力を可変する給水制御手段と、 所定時間の給水で得られる所定量の水に所定濃度の有効
    塩素が含まれるように上記電解手段における付与エネル
    ギーを可変する電解制御手段とを具備した、ことを特徴
    とする水供給装置。
  2. 【請求項2】 給水時間及び給水量を任意に設定するた
    めの給水条件設定手段を具備した、 ことを特徴とする請求項1記載の水供給装置。
  3. 【請求項3】 電解後の有効塩素含有水を受け入れる容
    器の大きさに応じて給水量を決定する給水量決定手段を
    具備した、 ことを特徴とする請求項1記載の水供給装置。
JP31680695A 1995-12-05 1995-12-05 水供給装置 Pending JPH09155352A (ja)

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