JPH09155158A - 電気化学装置 - Google Patents
電気化学装置Info
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- JPH09155158A JPH09155158A JP7321695A JP32169595A JPH09155158A JP H09155158 A JPH09155158 A JP H09155158A JP 7321695 A JP7321695 A JP 7321695A JP 32169595 A JP32169595 A JP 32169595A JP H09155158 A JPH09155158 A JP H09155158A
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- air filter
- filter
- ozone
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A50/00—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE in human health protection, e.g. against extreme weather
- Y02A50/20—Air quality improvement or preservation, e.g. vehicle emission control or emission reduction by using catalytic converters
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- Electrolytic Production Of Non-Metals, Compounds, Apparatuses Therefor (AREA)
- Filtering Materials (AREA)
- Drying Of Gases (AREA)
- Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)
- Catalysts (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 水を電気分解して酸素を発生する電気化学素
子の陽極側にオゾンが発生して、その陽極を配した食品
保管庫等の内部に収納された食品が酸化したり、オゾン
の毒性によって人の健康が害されることを防止する。 【解決手段】 電気化学素子１の陽極２側に、オゾン分
解触媒をフィルタ素材に担持させたエアフィルタ７が配
設されると共に、当該エアフィルタ７によって前記陽極
２を覆う遮蔽空間８が形成されている。
子の陽極側にオゾンが発生して、その陽極を配した食品
保管庫等の内部に収納された食品が酸化したり、オゾン
の毒性によって人の健康が害されることを防止する。 【解決手段】 電気化学素子１の陽極２側に、オゾン分
解触媒をフィルタ素材に担持させたエアフィルタ７が配
設されると共に、当該エアフィルタ７によって前記陽極
２を覆う遮蔽空間８が形成されている。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、直流電圧が印加さ
れる陽極と陰極との間に水素イオン交換膜となる固体高
分子電解質を挟持した電気化学素子によって、除湿や加
湿、酸素富化、脱酸素などを行う電気化学装置に関す
る。
れる陽極と陰極との間に水素イオン交換膜となる固体高
分子電解質を挟持した電気化学素子によって、除湿や加
湿、酸素富化、脱酸素などを行う電気化学装置に関す
る。
【０００２】
【従来の技術】この種の従来装置は、図３に示すよう
に、陽極２と陰極３との間に水素イオン交換膜となる固
体高分子電解質４を挟持した電気化学素子１が配備され
ており、その陽極２と陰極３との間に外部電源５から直
流電圧を印加すると、陽極２において、次式（１）の反
応が起こり、その陽極２側に形成された空間６内の湿度
が低下すると同時にその空間６内の酸素が富化される。 ２Ｈ2 Ｏ → Ｏ2 ＋４Ｈ+ ＋４ｅ- ・・・・・（１） そして、このとき発生するプロトン（Ｈ+ ）が、陽極２
側から固体高分子電解質４を通じて陰極３側へ移行する
と共に、電子（ｅ- ）が、外部電源５の回路を通じて陰
極３へ達し、陰極３では、次式（２）の反応が起こっ
て、空気中の酸素が消費されると同時に水若しくは水蒸
気が発生する。 Ｏ2 ＋４Ｈ+ ＋４ｅ- → ２Ｈ2 Ｏ ・・・・・（２）
に、陽極２と陰極３との間に水素イオン交換膜となる固
体高分子電解質４を挟持した電気化学素子１が配備され
ており、その陽極２と陰極３との間に外部電源５から直
流電圧を印加すると、陽極２において、次式（１）の反
応が起こり、その陽極２側に形成された空間６内の湿度
が低下すると同時にその空間６内の酸素が富化される。 ２Ｈ2 Ｏ → Ｏ2 ＋４Ｈ+ ＋４ｅ- ・・・・・（１） そして、このとき発生するプロトン（Ｈ+ ）が、陽極２
側から固体高分子電解質４を通じて陰極３側へ移行する
と共に、電子（ｅ- ）が、外部電源５の回路を通じて陰
極３へ達し、陰極３では、次式（２）の反応が起こっ
て、空気中の酸素が消費されると同時に水若しくは水蒸
気が発生する。 Ｏ2 ＋４Ｈ+ ＋４ｅ- → ２Ｈ2 Ｏ ・・・・・（２）
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところで、本発明者ら
の知見によれば、陽極２で水が電気分解されて酸素を生
ずる際に、副次的にオゾンが発生することが判明した。
このオゾンは、人体にとって呼吸器系疾患を生ぜしめる
おそれがあり、また、除湿作用を奏する陽極２側の空間
６を菓子類や乾物類などの食品保管庫として使用する場
合は、その空間６内に収納した食品がオゾンの強い酸化
力で酸化されて品質が低下したり、その空間６を形成す
るプラスチック容器や金属容器などが劣化するおそれが
あった。
の知見によれば、陽極２で水が電気分解されて酸素を生
ずる際に、副次的にオゾンが発生することが判明した。
このオゾンは、人体にとって呼吸器系疾患を生ぜしめる
おそれがあり、また、除湿作用を奏する陽極２側の空間
６を菓子類や乾物類などの食品保管庫として使用する場
合は、その空間６内に収納した食品がオゾンの強い酸化
力で酸化されて品質が低下したり、その空間６を形成す
るプラスチック容器や金属容器などが劣化するおそれが
あった。
【０００４】そこで本発明は、電気化学素子の陽極から
副次的に発生するオゾンを素早く分解させてその発散を
防止することを技術的課題としている。
副次的に発生するオゾンを素早く分解させてその発散を
防止することを技術的課題としている。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、水を電気分解して酸素を発生する陽極
と、水素を発生して酸素を消費する陰極との間に水素イ
オン交換膜となる固体高分子電解質を挟持した電気化学
素子が配備された電気化学装置において、前記電気化学
素子の陽極側に、オゾン分解触媒をフィルタ素材に担持
させたエアフィルタが配設されると共に、当該エアフィ
ルタによって前記陽極を覆う遮蔽空間が形成されている
ことを特徴とする。
に、本発明は、水を電気分解して酸素を発生する陽極
と、水素を発生して酸素を消費する陰極との間に水素イ
オン交換膜となる固体高分子電解質を挟持した電気化学
素子が配備された電気化学装置において、前記電気化学
素子の陽極側に、オゾン分解触媒をフィルタ素材に担持
させたエアフィルタが配設されると共に、当該エアフィ
ルタによって前記陽極を覆う遮蔽空間が形成されている
ことを特徴とする。
【０００６】本発明によれば、電気化学素子の陽極で発
生したオゾンが、まず、陽極を覆う遮蔽空間に封じ込ま
れ、次に、その遮蔽空間を形成するエアフィルタを通っ
て遮蔽空間から流出する際に、当該エアフィルタのフィ
ルタ素材に担持されたオゾン分解触媒によって分解され
る。
生したオゾンが、まず、陽極を覆う遮蔽空間に封じ込ま
れ、次に、その遮蔽空間を形成するエアフィルタを通っ
て遮蔽空間から流出する際に、当該エアフィルタのフィ
ルタ素材に担持されたオゾン分解触媒によって分解され
る。
【０００７】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
によって具体的に説明する。図１は本発明の第一の実施
形態を示す電気化学装置の断面図、図２は本発明の第二
の実施形態を示す電気化学装置の断面図である。なお、
図３に示す従来装置との共通部分については同一の符号
を付して詳細説明は省略する。
によって具体的に説明する。図１は本発明の第一の実施
形態を示す電気化学装置の断面図、図２は本発明の第二
の実施形態を示す電気化学装置の断面図である。なお、
図３に示す従来装置との共通部分については同一の符号
を付して詳細説明は省略する。
【０００８】図１に示す電気化学装置は、例えば除湿装
置として使用するもので、電気化学素子１が陽極２と陰
極３との間に固体高分子電解質４を挟持した構造を有す
る点では、従来装置と共通している。従来装置との違い
は、電気化学素子１の陽極２側に、オゾン分解触媒をフ
ィルタ素材に担持させたエアフィルタ７が配設されると
共に、当該エアフィルタ７によって陽極２を覆う遮蔽空
間８が形成されている点である。
置として使用するもので、電気化学素子１が陽極２と陰
極３との間に固体高分子電解質４を挟持した構造を有す
る点では、従来装置と共通している。従来装置との違い
は、電気化学素子１の陽極２側に、オゾン分解触媒をフ
ィルタ素材に担持させたエアフィルタ７が配設されると
共に、当該エアフィルタ７によって陽極２を覆う遮蔽空
間８が形成されている点である。
【０００９】すなわち、図１の装置は、樹脂封止した半
導体部品が実装工程の前処理であるベーキング処理時に
吸湿水分の水蒸気爆発によってマイクロクラックを発生
することを防止するためにその半導体部品を低湿度環境
下に保管する保管庫や、湿気によって変質やカビ発生の
おそれのある食品類や薬品類などの保管庫や、錆発生の
おそれのある精密機械部品、金型などの保管庫となる密
閉容器９の正面側に収納物を出し入れするための開閉扉
１０が設けられ、その密閉容器９の背面側に電気化学素
子１が配備されている。電気化学素子１は、その周縁部
に断面凹型の絶縁性樹脂フレーム１１が嵌め付けられ
て、当該樹脂フレーム１１を密閉容器９の背面に開口し
た穴内に嵌め込むか、あるいは、その穴の周囲に接着剤
で接着するなどして、陽極２の電極面を密閉容器９の内
部に向け、陰極３の電極面を密閉容器９の外部に露呈さ
せた状態に固定されている。
導体部品が実装工程の前処理であるベーキング処理時に
吸湿水分の水蒸気爆発によってマイクロクラックを発生
することを防止するためにその半導体部品を低湿度環境
下に保管する保管庫や、湿気によって変質やカビ発生の
おそれのある食品類や薬品類などの保管庫や、錆発生の
おそれのある精密機械部品、金型などの保管庫となる密
閉容器９の正面側に収納物を出し入れするための開閉扉
１０が設けられ、その密閉容器９の背面側に電気化学素
子１が配備されている。電気化学素子１は、その周縁部
に断面凹型の絶縁性樹脂フレーム１１が嵌め付けられ
て、当該樹脂フレーム１１を密閉容器９の背面に開口し
た穴内に嵌め込むか、あるいは、その穴の周囲に接着剤
で接着するなどして、陽極２の電極面を密閉容器９の内
部に向け、陰極３の電極面を密閉容器９の外部に露呈さ
せた状態に固定されている。
【００１０】そして、密閉容器９の内部に向けた陽極２
側に、その陽極２の電極面と一定の間隔を保って平行に
対峙するエアフィルタ７が配設されている。このエアフ
ィルタ７は、オゾン分解触媒となる繊維状又は粒状の活
性炭をフィルタ繊維に混入して担持させた不織布フィル
タで成り、その周縁部が電気化学素子１の周縁部に嵌め
付けられた樹脂フレーム１１の表面に密着するように固
定されて、陽極２を覆う遮蔽空間８を形成している。
側に、その陽極２の電極面と一定の間隔を保って平行に
対峙するエアフィルタ７が配設されている。このエアフ
ィルタ７は、オゾン分解触媒となる繊維状又は粒状の活
性炭をフィルタ繊維に混入して担持させた不織布フィル
タで成り、その周縁部が電気化学素子１の周縁部に嵌め
付けられた樹脂フレーム１１の表面に密着するように固
定されて、陽極２を覆う遮蔽空間８を形成している。
【００１１】また、密閉容器９の内部には、陽極２を保
護する函形のケーシング１２が設けられ、当該ケーシー
ング１２には、密閉容器９の収納空間１３内の空気を電
気化学素子１の陽極２側へ循環供給する送風ファン１４
を取り付けた通風口１５が設けられている。なお、送風
ファン１４は、ケーシング１２の内側から通風口１５に
取り付けられている。
護する函形のケーシング１２が設けられ、当該ケーシー
ング１２には、密閉容器９の収納空間１３内の空気を電
気化学素子１の陽極２側へ循環供給する送風ファン１４
を取り付けた通風口１５が設けられている。なお、送風
ファン１４は、ケーシング１２の内側から通風口１５に
取り付けられている。
【００１２】しかして、送風ファン１４を稼働させると
共に、電気化学素子１の陽極２と陰極３との間に外部電
源５から直流電圧を印加すると、半導体部品や食品類、
薬品類などを収納した密閉容器９の収納空間１３内の空
気が、ケーシング１２内に導入され、更にエアフィルタ
７を通じて電気化学素子１の陽極２へ送給されて、その
空気中の水分が電気分解され、収納空間１３内が除湿さ
れる。この際、陽極２からは酸素と共に微量のオゾンが
発生するが、そのオゾンは、陽極２を覆うエアフィルタ
７によって形成された遮蔽空間８内に封じ込まれ、その
遮蔽空間８内からエアフィルタ７を通過してケーシング
１２で囲われた空間内へ移行する際に、エアフィルタ７
のフィルタ素材に担持されたオゾン分解触媒によって分
解され、酸素や炭酸ガスなどに変換されて無害化され
る。
共に、電気化学素子１の陽極２と陰極３との間に外部電
源５から直流電圧を印加すると、半導体部品や食品類、
薬品類などを収納した密閉容器９の収納空間１３内の空
気が、ケーシング１２内に導入され、更にエアフィルタ
７を通じて電気化学素子１の陽極２へ送給されて、その
空気中の水分が電気分解され、収納空間１３内が除湿さ
れる。この際、陽極２からは酸素と共に微量のオゾンが
発生するが、そのオゾンは、陽極２を覆うエアフィルタ
７によって形成された遮蔽空間８内に封じ込まれ、その
遮蔽空間８内からエアフィルタ７を通過してケーシング
１２で囲われた空間内へ移行する際に、エアフィルタ７
のフィルタ素材に担持されたオゾン分解触媒によって分
解され、酸素や炭酸ガスなどに変換されて無害化され
る。
【００１３】これにより、陽極２で副次的に発生したオ
ゾンが密閉容器９の収納空間１３内へ流入することが防
止されて、その収納空間１３を形成する構造物の表面が
酸化によって腐食したり、収納空間１３内に保管した食
品類等の収納物が酸化によって品質の劣化を生じたり、
開閉扉１０を開けて収納物を出し入れする人の健康が害
されるなどのおそれが確実に解消される。
ゾンが密閉容器９の収納空間１３内へ流入することが防
止されて、その収納空間１３を形成する構造物の表面が
酸化によって腐食したり、収納空間１３内に保管した食
品類等の収納物が酸化によって品質の劣化を生じたり、
開閉扉１０を開けて収納物を出し入れする人の健康が害
されるなどのおそれが確実に解消される。
【００１４】次に、図２に示す電気化学装置は、陽極２
を保護するケーシング１２の通風口１５にエアフィルタ
７を設け、そのエアフィルタ７とケーシング１２によっ
て陽極２を覆う遮蔽空間８が形成されている。すなわ
ち、内側に送風ファン１４を設けたケーシング１２の通
風口１５の外側に、その通風口１５を塞ぐようにエアフ
ィルタ７が設けられて、ケーシング１２の内部全体が遮
蔽空間８となっている。
を保護するケーシング１２の通風口１５にエアフィルタ
７を設け、そのエアフィルタ７とケーシング１２によっ
て陽極２を覆う遮蔽空間８が形成されている。すなわ
ち、内側に送風ファン１４を設けたケーシング１２の通
風口１５の外側に、その通風口１５を塞ぐようにエアフ
ィルタ７が設けられて、ケーシング１２の内部全体が遮
蔽空間８となっている。
【００１５】この場合は、陽極２で発生するオゾンが、
通風口１５をエアフィルタ７で塞いで遮蔽空間８を形成
したケーシング１２の内部に封じ込まれると共に、その
ケーシング１２の内部から通風口１５に設けたエアフィ
ルタ７を通じて密閉容器９内の収納空間１３へ流出せん
とする際に、エアフィルタ７のフィルタ素材に担持され
たオゾン分解触媒によって分解される。
通風口１５をエアフィルタ７で塞いで遮蔽空間８を形成
したケーシング１２の内部に封じ込まれると共に、その
ケーシング１２の内部から通風口１５に設けたエアフィ
ルタ７を通じて密閉容器９内の収納空間１３へ流出せん
とする際に、エアフィルタ７のフィルタ素材に担持され
たオゾン分解触媒によって分解される。
【００１６】また、エアフィルタ７として、繊維状又は
粒状の活性炭をフィルタ繊維中に混入した不織布フィル
タを用いれば、そのフィルタが奏する除塵作用によっ
て、電気化学素子１や送風ファン１４の性能を阻害する
微細なゴミやホコリも除去されるという効果も得られ
る。なお、本発明のエアフィルタ７は、オゾンの分解作
用を奏すれば足り、必ずしも除塵作用を奏する必要はな
いから、活性炭を加圧成型焼結させて多孔質若しくはハ
ニカム状又は格子状に成型したものや、あるいは、酸化
マンガン、酸化鉛、酸化銅などの非金属触媒で多孔質若
しくはハニカム状又は格子状に成型したものであっても
良い。
粒状の活性炭をフィルタ繊維中に混入した不織布フィル
タを用いれば、そのフィルタが奏する除塵作用によっ
て、電気化学素子１や送風ファン１４の性能を阻害する
微細なゴミやホコリも除去されるという効果も得られ
る。なお、本発明のエアフィルタ７は、オゾンの分解作
用を奏すれば足り、必ずしも除塵作用を奏する必要はな
いから、活性炭を加圧成型焼結させて多孔質若しくはハ
ニカム状又は格子状に成型したものや、あるいは、酸化
マンガン、酸化鉛、酸化銅などの非金属触媒で多孔質若
しくはハニカム状又は格子状に成型したものであっても
良い。
【００１７】
【実施例】以下、具体的な実施例について説明する。電
気化学素子１の陽極２と陰極３は夫々、メッキ厚約３μ
ｍの白金メッキが施された厚さ５０μｍ、開口率５０％
のエキスパンドメタル状チタンメッシュ箔で形成されて
いる。固体高分子電解質４は、厚さ１７０μｍのナフィ
オン膜（デュポン社の登録商標）を用い、それを陽極２
と陰極３との間に挟み、温度１７０℃、５０Kgf/cm2の
圧力でホットプレスして両極間に挟持させる。
気化学素子１の陽極２と陰極３は夫々、メッキ厚約３μ
ｍの白金メッキが施された厚さ５０μｍ、開口率５０％
のエキスパンドメタル状チタンメッシュ箔で形成されて
いる。固体高分子電解質４は、厚さ１７０μｍのナフィ
オン膜（デュポン社の登録商標）を用い、それを陽極２
と陰極３との間に挟み、温度１７０℃、５０Kgf/cm2の
圧力でホットプレスして両極間に挟持させる。
【００１８】このようにして作られた電気化学素子１
は、縦横７cm×７cmのサイズに選定され、その周縁部を
陽極２と陰極３の電極面に重着する一対の給電体（図示
せず）で挟持した状態で、絶縁性樹脂フレーム１１に嵌
め付けられると共に、その樹脂フレーム１１の周辺部を
接着剤で固定してガスシールされる。また、陽極２と陰
極３は、夫々の電極面に重着された給電体を介して直流
電圧５Ｖの外部電源５に接続される。
は、縦横７cm×７cmのサイズに選定され、その周縁部を
陽極２と陰極３の電極面に重着する一対の給電体（図示
せず）で挟持した状態で、絶縁性樹脂フレーム１１に嵌
め付けられると共に、その樹脂フレーム１１の周辺部を
接着剤で固定してガスシールされる。また、陽極２と陰
極３は、夫々の電極面に重着された給電体を介して直流
電圧５Ｖの外部電源５に接続される。
【００１９】次に、エアフィルタ７は、フィルタ素材と
なるポリエステル系ウレタンフォームに、１５０ｇ／m2
の密度で活性炭を担持させた厚さ５mmものが用いられ
る。また、送風ファン１４としては、電気化学素子１よ
りも若干サイズの小さい６cm×６cmの軸流ファンが用い
られる。なお、密閉容器９の容量は、４５０リットルで
ある。
なるポリエステル系ウレタンフォームに、１５０ｇ／m2
の密度で活性炭を担持させた厚さ５mmものが用いられ
る。また、送風ファン１４としては、電気化学素子１よ
りも若干サイズの小さい６cm×６cmの軸流ファンが用い
られる。なお、密閉容器９の容量は、４５０リットルで
ある。
【００２０】しかして、電気化学素子１の陽極２と陰極
３との間に外部電源５から直流電圧５Ｖを印加すると共
に、送風ファン１４により密閉容器９の収納空間１３内
の空気をケーシング１２内の陽極２側へ 0.48m3/min の
送風量で循環供給すると、エアフィルタ７を設けない従
来例では 0.375×10-3cc/minのオゾンが発生するとこ
ろ、エアフィルタ７を設けたことにより、３時間経過後
に検出した収納空間１３内のオゾン濃度は、市販のオゾ
ン検知管では検出できないほど低濃度な0.025ppm以下に
抑えられており、通常の大気中に含まれるオゾン濃度と
殆ど差がないことが確認された。
３との間に外部電源５から直流電圧５Ｖを印加すると共
に、送風ファン１４により密閉容器９の収納空間１３内
の空気をケーシング１２内の陽極２側へ 0.48m3/min の
送風量で循環供給すると、エアフィルタ７を設けない従
来例では 0.375×10-3cc/minのオゾンが発生するとこ
ろ、エアフィルタ７を設けたことにより、３時間経過後
に検出した収納空間１３内のオゾン濃度は、市販のオゾ
ン検知管では検出できないほど低濃度な0.025ppm以下に
抑えられており、通常の大気中に含まれるオゾン濃度と
殆ど差がないことが確認された。
【００２１】また、活性炭を担持させたエアフィルタ７
は、装置の駆動時間の約十分の一が相対湿度８０％の状
態にあるときでも、約５年間程度の耐久寿命を有するこ
とが確認された。また、活性炭を加圧成型焼結等の加工
処理によって多孔質若しくはハニカム状や格子状に成型
したエアフィルタの場合は、その厚さが５mm以上あれ
ば、陽極２から発生するオゾン分解に必要な活性炭量は
十分に足りることが判った。
は、装置の駆動時間の約十分の一が相対湿度８０％の状
態にあるときでも、約５年間程度の耐久寿命を有するこ
とが確認された。また、活性炭を加圧成型焼結等の加工
処理によって多孔質若しくはハニカム状や格子状に成型
したエアフィルタの場合は、その厚さが５mm以上あれ
ば、陽極２から発生するオゾン分解に必要な活性炭量は
十分に足りることが判った。
【００２２】
【発明の効果】本発明によれば、電気化学素子の陽極で
水が電気分解される際に副次的に発生するオゾンが、オ
ゾン分解触媒をフィルタ素材に担持させたエアフィルタ
によって形成される遮蔽空間に封じ込まれ、その遮蔽空
間からエアフィルタを通じて流出する際にオゾン分解触
媒の作用で速やかに分解されて無害な酸素若しくは炭酸
ガスに転換されるので、オゾンの毒性によって人の健康
が害されたり、オゾンの強い酸化力によって電気化学装
置の構造物が劣化したり、その装置内に収納保管された
物の品質が低下するなどのおそれが解消されるという大
変優れた効果がある。
水が電気分解される際に副次的に発生するオゾンが、オ
ゾン分解触媒をフィルタ素材に担持させたエアフィルタ
によって形成される遮蔽空間に封じ込まれ、その遮蔽空
間からエアフィルタを通じて流出する際にオゾン分解触
媒の作用で速やかに分解されて無害な酸素若しくは炭酸
ガスに転換されるので、オゾンの毒性によって人の健康
が害されたり、オゾンの強い酸化力によって電気化学装
置の構造物が劣化したり、その装置内に収納保管された
物の品質が低下するなどのおそれが解消されるという大
変優れた効果がある。
【図１】本発明の第一実施の形態を示す電気化学装置の
断面図。
断面図。
【図２】本発明の第二実施の形態を示す電気化学装置の
断面図。
断面図。
【図３】従来装置の断面図。
１・・・電気化学素子 ２・・・陽極 ３・・・陰極 ４・・・固体高分子電解質 ７・・・エアフィルタ ８・・・遮蔽空間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｂ０１Ｊ 23/34 Ｂ０１Ｊ 23/34 Ｍ 23/72 23/72 Ｍ Ｃ２５Ｂ 1/30 Ｃ２５Ｂ 1/30 9/00 ３０２ 9/00 ３０２ 15/08 ３０２ 15/08 ３０２ (72)発明者 今 泉 三 之 東京都東久留米市下里一丁目13番13号 株 式会社オプテックディディ・メルコ・ラボ ラトリー内 (72)発明者 横 松 得 滋 東京都東久留米市下里一丁目13番13号 株 式会社オプテックディディ・メルコ・ラボ ラトリー内 (72)発明者 山 内 四 郎 東京都千代田区丸の内二丁目２番３号 三 菱電機株式会社内
Claims (3)
- 【請求項１】 水を電気分解して酸素を発生する陽極
（２）と、水素を発生して酸素を消費する陰極（３）と
の間に水素イオン交換膜となる固体高分子電解質（４）
を挟持した電気化学素子（１）が配備された電気化学装
置において、前記電気化学素子（１）の陽極（２）側
に、オゾン分解触媒をフィルタ素材に担持させたエアフ
ィルタ（７）が配設されると共に、当該エアフィルタ
（７）によって前記陽極（２）を覆う遮蔽空間（８）が
形成されていることを特徴とする電気化学装置。 - 【請求項２】 前記エアフィルタ（７）が、オゾン分解
触媒となる繊維状又は粒状の活性炭をフィルタ繊維に混
入させた不織布フィルタである請求項１記載の電気化学
装置。 - 【請求項３】 前記エアフィルタ（７）が、オゾン分解
触媒となる活性炭又は酸化マンガン、酸化鉛、酸化銅な
どの非金属触媒で多孔質若しくはハニカム状又は格子状
に成型されたフィルタである請求項１記載の電気化学装
置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7321695A JPH09155158A (ja) | 1995-12-11 | 1995-12-11 | 電気化学装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7321695A JPH09155158A (ja) | 1995-12-11 | 1995-12-11 | 電気化学装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09155158A true JPH09155158A (ja) | 1997-06-17 |
Family
ID=18135399
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7321695A Pending JPH09155158A (ja) | 1995-12-11 | 1995-12-11 | 電気化学装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09155158A (ja) |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
1995
- 1995-12-11 JP JP7321695A patent/JPH09155158A/ja active Pending
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