JPH09154157A - 画像データ生成装置 - Google Patents

画像データ生成装置

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JPH09154157A
JPH09154157A JP7309304A JP30930495A JPH09154157A JP H09154157 A JPH09154157 A JP H09154157A JP 7309304 A JP7309304 A JP 7309304A JP 30930495 A JP30930495 A JP 30930495A JP H09154157 A JPH09154157 A JP H09154157A
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image data
data
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color
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JP7309304A
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English (en)
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Fumihiro Sonoda
文博 園田
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 カラー画像を画像読取り手段によって光電的
に読み取り、ディジタル信号に変換して、画像データを
生成し、これに画像処理を施して、再生するカラー画像
再生システムで使用される効率的な画像データ生成装置
を提供する。 【解決手段】 カラー画像を光電的に読み取り、奇数行
又は偶数行の画素データからなる奇数又は偶数フィール
ドの画像データを転送するエリアセンサ15と、前記第
1の読み取り時に、エリアセンサ15に、奇数または偶
数フィールドの画像データのみを転送させるセンサ制御
手段26と、転送された画像データの各ラインの画素デ
ータ数を少なくとも1/2に減少させる画素データ数減
少手段49と、画素データ数が減少させられた画像デー
タを記憶する手段51とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、画像データ生成装
置に関するものであり、さらに詳細には、カラー画像を
光電的に読み取り、ディジタル信号に変換して、画像デ
ータとして、フレームメモリに記憶し、フレームメモリ
に記憶された画像データを画像処理して、カラー画像を
再生するカラー画像再生システムに用いられる画像デー
タ生成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ネガフイルム、リバーサルフイルムある
いはカラープリントなどに記録されたカラー画像を、C
CDなどの光電変換素子を備えた読取り手段によって光
電的に読み取り、ディジタル信号に変換して、画像デー
タとして、フレームメモリに記憶し、さらに、フレーム
メモリに記憶された画像データに画像処理を施して、カ
ラーペーパーなどの記録材料やCRTなどの表示手段上
に再生するカラー画像再生システムが提案されている。
このカラー画像再生システムによれば、カラー画像が、
露光不足あるいは露光過剰など、適切でない撮影条件下
で撮影され、ネガフイルム、リバーサルフイルムあるい
はカラープリントなどに記録されていても、画像データ
に画像処理を施すことにより、所望の色および階調を有
するカラー画像として再生することができ、また、ネガ
フイルム、リバーサルフイルムあるいはカラープリント
などに記録されたカラー画像を、所望により、異なった
色および階調を有するカラー画像として再生することが
でき、望ましい。したがって、このカラー画像再生シス
テムでは、種々の露光条件の下で、撮影され、ネガフイ
ルム、リバーサルフイルムあるいはカラープリントなど
に記録されたカラー画像を、光電的に読み取り、所望の
画像データを生成することが要求されるため、ネガフイ
ルム、リバーサルフイルムあるいはカラープリントに記
録されたカラー画像を、第1の画像読み取りにより、一
旦、読み取って、第1の画像データを生成し、この第1
の画像データに基づいて、画像読み取り条件や画像処理
条件を設定して、第2の画像読み取りを実行し、第2の
画像データを生成して、得られた第2の画像データに画
像処理を施し、カラーペーパーなどの記録材料や、CR
Tなどの表示手段上に再生するように構成されている。
【0003】このように、このカラー画像再生システム
において、第1の画像読み取り(先読み)によって得ら
れた第1の画像データは、専ら、第2の画像読み取り
(本読み)のための画像読み取り条件や第2の画像デー
タの画像処理条件を決定するために用いられ、カラー画
像再生のために用いられるものではないので、第2の画
像読み取りのための画像読み取り条件や第2の画像デー
タの画像処理条件を決定することができる程度の画素デ
ータ数を有していれば十分である。他方、第1の画像読
み取りによって得られた第1の画像データは、フレーム
メモリに記憶された後、CPUなどによって、解析さ
れ、第2の画像読み取りの画像読み取り条件や第2の画
像データの画像処理条件を設定するために用いられるの
で、画像データの処理に要する時間を短縮する上では、
第1の画像データの画素データの数は少ない方が、望ま
しい。また、第1の画像データに基づき、カラー画像を
CRTなどの表示手段上に再生し、オペレータが再生さ
れたカラー画像を観察して、第2の画像読み取り(本読
み)のための画像読み取り条件や第2の画像データの画
像処理条件を設定することができるようにすることが望
ましいが、このように、第1の画像データに基づいて、
CRTなどの表示手段上に、カラー画像を再生する場合
には、第1の画像データは、カラー画像を再生するため
に用いる第2の画像データに比して、画素データの数が
少ないものであることが要求される。
【0004】したがって、先読みにより生成される第1
の画像データは、それに基づいて、第2の画像読み取り
のための画像読み取り条件や第2の画像データの画像処
理条件を設定するために、必要最小限の画素データ数を
有するものであることが望ましい。このような要請か
ら、上述したカラー画像再生システムにおいては、第1
の画像読み取り(先読み)および第2の画像読み取り
(本読み)という2度にわたる画像読み取りがなされ、
画素データ数の異なる2種類の画像データが生成される
が、第1の画像読み取りと第2の画像読み取りとを、異
なった画像読み取り手段によって実行することは効率的
でないため、同一の画像読取り手段により、画素データ
数が異なる2種類の画像データを生成するようにしてい
る。そのため、画像読み取り手段は、第1の画像読み取
り(先読み)時には、ネガフイルム、リバーサルフイル
ムあるいはカラープリントなどに記録されたカラー画像
を光学的に縮小して読み取ることにより、第2の画像読
み取り(本読み)によって得られる画像データに比し
て、画素データの数の少ない画像データを生成し、第2
の画像読み取り(本読み)時には、カラー画像を光学的
に縮小することなく読み取ることによって、画素データ
の数が異なる2種類の画像データを生成していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに、光学的にカラー画像を縮小して、読み取るために
は、画像読取り手段に、ズーム機構やピント合わせ機構
等の付加的な手段を設けることが必要となり、画像読み
取り手段の構造が複雑になることは避けられず、また、
先読み時と本読み時との切り換えに際して、光学系を駆
動させなければならないため、画像データを効率良く生
成できず、カラー画像再生システム全体の処理速度を上
げることができないという問題があったしたがって、本
発明は、ネガフイルム、リバーサルフイルムあるいはカ
ラープリントに記録されたカラー画像を、CCDなどの
光電変換素子を備えた画像読取り手段によって光電的に
読み取り、ディジタル信号に変換して、画像データを生
成し、フレームメモリに記憶し、さらに、フレームメモ
リに記憶された画像データに画像処理を施して、カラー
ペーパーなどの記録材料等に再生するカラー画像再生シ
ステムにおいて使用される画像データ生成装置であっ
て、効率的に、カラー画像を読み取って、画像データを
生成することができ、カラー画像再生システムの全体の
カラー画像再生効率を向上させることのできる画像デー
タ生成装置を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のかかる目的は、
カラー画像を光電的に読み取る第1の画像読み取りをお
こなって、第1の画像データを生成し、第1の画像デー
タに基づいて決定された画像読み取り条件にしたがっ
て、カラー画像を光電的に読み取る第2の画像読み取り
をおこない、第2の画像データを生成して、得られた第
2の画像データに画像処理を施し、カラー画像を再生す
るカラー画像再生システム用の画像データ生成装置にお
いて、カラー画像を光電的に読み取り、奇数行の画素デ
ータからなる奇数フィールドの画像データと偶数行の画
素データからなる偶数フィールドの画像データの一方を
転送するエリアセンサと、前記第1の読み取り時に、前
記エリアセンサに、前記奇数フィールドの画像データま
たは偶数フィールドの画像データのみを転送させるセン
サ制御手段と、前記第1の読み取り時に、前記エリアセ
ンサから転送された前記奇数フィールドの画像データま
たは偶数フィールドの画像データの各ラインの画素デー
タ数を少なくとも1/2に減少させる画素データ数減少
手段と、前記画素データ数減少手段により、画素データ
数が減少させられた画像データを記憶するフレームメモ
リ手段とを備えた画像データ生成装置によって達成され
る。
【0007】本発明によれば、画像読み取り手段に、ズ
ーム機構やピント合わせ機構などの付加的な手段を設け
る必要がなくなり、画像読み取り手段の構造を簡略化す
ることができ、さらには、画素データ数の少ない第1の
画像データを生成する第1の画像読取りと、高画質のカ
ラー画像を再生可能な数の画素データを有する第2の画
像データを生成する第2の読取りとを切り換える際に、
レンズ系を駆動させるといった機械的な動作が不要とな
るため、画像データを効率良く生成することができ、カ
ラー画像再生システム全体の処理速度を上げることがで
きる。本発明の好ましい実施態様においては、前記画素
データ数減少手段が、前記エリアセンサから転送された
前記奇数フィールドの画像データまたは偶数フィールド
の画像データの各ラインの隣接する少なくとも2つの画
素データの値を加算して、平均し、1つの画素データの
値に割り当てる加算平均演算手段により構成されてい
る。本発明のさらに好ましい実施態様によれば、加算平
均により、画像データの画素データ数を減少させている
ので、隣接する画素データの間で、データ値が不連続に
変化することを防止することが可能になる。本発明のさ
らに好ましい実施態様においては、前記画素データ数減
少手段が、画像データの各ラインの画素データ数を1/
4に減少させるように構成され、さらに、前記画素デー
タ数減少手段により、画素データ数が減少された画像デ
ータを、ライン毎に、交互に、記憶する第1のラインバ
ッファと第2のラインバッファと、前記第1の読み取り
時に、前記第1のラインバッファに記憶された画像デー
タまたは第2のラインバッファに記憶された画像データ
の一方のみを、前記フレームメモリ手段に記憶させるデ
ータ転送制御手段とを備えている。
【0008】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記画素データ数減少手段が、画像データの各ライ
ンの隣接する4つの画素データの値を加算して、平均
し、1つの画素データの値に割り当てる加算平均演算手
段により構成されている。本発明のさらに好ましい実施
態様においては、前記画素データ数減少手段が、画像デ
ータの各ラインの画素データ数を1/2に減少させるよ
うに構成され、さらに、第1の読み取り時に、前記画素
データ数減少手段により、画素データ数が減少された画
像データの奇数ラインまたは偶数ラインの画素データ
を、交互に、記憶する第1のラインバッファと第2のラ
インバッファと、前記第1の読み取り時に、前記第1の
ラインバッファに記憶された画像データまたは第2のラ
インバッファに記憶された画像データの一方のみを、前
記フレームメモリ手段に記憶させるデータ転送制御手段
とを備えている。本発明のさらに好ましい実施態様によ
れば、前記画素データ数減少手段が、画像データの各ラ
インの隣接する2つの画素データの値を加算して、平均
し、1つの画素データの値に割り当てる加算平均演算手
段により構成されている。本発明のさらに好ましい実施
態様によれば、前記画素データ数減少手段が、エリアセ
ンサから転送された画像データの各ラインの中の画素デ
ータを、交互に、記憶する第1のラインバッファと第2
のラインバッファと、前記第1の読み取り時に、前記第
1のラインバッファに記憶された画像データまたは第2
のラインバッファに記憶された画像データの一方のみ
を、前記フレームメモリ手段に記憶させるデータ転送制
御手段から構成されている。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて、本発
明の好ましい実施態様につき、詳細に説明を加える。図
1は、本発明の好ましい実施態様にかかる画像データ生
成装置を含むカラー画像再生システムのブロックダイア
グラムである。図1に示されるように、カラー画像再生
システムは、カラー画像を読み取り、ディジタル化され
た画像データを生成する画像読み取り装置1、画像読み
取り装置1により生成された画像データに所定の画像処
理を施す画像処理装置5および画像処理装置により画像
処理が施された画像データに基づいて、カラー画像を再
生する画像出力装置8を備えている。画像読み取り装置
1としては、ネガフイルムあるいはリバーサルフイルム
などのフイルムFに記録されたカラー画像を光電的に読
み取る透過型画像読み取り装置とカラープリントPに記
録されたカラー画像を光電的に読み取る反射型画像読み
取り装置を、選択的に、画像処理装置5に接続すること
により、ネガフイルムあるいはリバーサルフイルムなど
のフイルムFに記録されたカラー画像およびカラープリ
ントPに記録されたカラー画像のいずれをも、再生する
ことができるように構成されている。
【0010】尚、本実施態様では、画像読み取り装置1
と画像処理装置5とによって、画像データ生成装置が構
成されることになる。図2は、本発明の実施態様にかか
る画像データ生成装置を構成する透過型画像読み取り装
置10の概略図である。図2において、透過型画像読み
取り装置10は、ネガフイルムあるいはリバーサルフイ
ルムなどのフイルムFに記録されたカラー画像に、光を
照射して、フイルムを透過した光を検出することによ
り、カラー画像を光電的に読み取り可能に構成されてお
り、光源11、光源11から発せられた光の光量を調整
可能な光量調整ユニット12、光源11から発せられた
光を、R(赤)、G(緑)およびB(青)の三色に分解
する色分解ユニット13、光源11から発せられた光が
フイルムFに一様に照射されるように、光を拡散させる
拡散ユニット14、フイルムFを透過した光を光電的に
検出するCCDエリアセンサ15およびフイルムFを透
過した光をCCDエリアセンサ15に結像させるレンズ
16を備えている。CCDエリアセンサ15は、カラー
画像の読み取りに際して、光電的に読み取った画像の奇
数行の画素データからなる奇数フィールドの画像データ
と偶数行の画素データからなる偶数フィールドの画像デ
ータとを、順次、転送するように構成されている。
【0011】透過型画像読み取り装置10は、さらに、
CCDエリアセンサ15により光電的に検出され、生成
されたR、G、Bの画像信号を増幅する増幅器17、画
像信号をディジタル化するA/D変換器18、A/D変
換器18によりディジタル化された画像信号に対して、
画素毎の感度のバラツキや暗電流の補正処理を施すCC
D補正手段19およびR、G、Bの画像データを濃度デ
ータに変換するログ変換器20を備えている。ログ変換
器20は、インターフエイス21に接続されている。フ
イルムFは、キャリア22により保持され、キャリア2
2に保持されたフイルムFは、モータ23により駆動さ
れる駆動ローラ24によって、所定の位置に送られて、
停止状態に保持され、1コマのカラー画像の読み取りが
完了すると、1コマ分、送られるように構成されてい
る。図2において、25は、画面検出センサであり、フ
イルムFに記録されたカラー画像の濃度分布を検出し、
検出した濃度信号を透過型画像読み取り装置10を制御
するCPU26に出力するものであり、この濃度信号に
基づき、CPU26は、フイルムFに記録されたカラー
画像の画面位置を算出し、カラー画像の画面位置が所定
の位置に達したと判定すると、モータ23の駆動を停止
させるように構成されている。
【0012】図3は、本発明の好ましい実施態様にかか
る画像データ生成装置を備えたカラー画像再生システム
用の反射型画像読み取り装置の概略図である。図3に示
されるように、反射型画像読み取り装置30は、カラー
プリントPに記録されたカラー画像に、光を照射して、
カラープリントPにより反射された光を検出することに
より、カラー画像を光電的に読み取り可能に構成されて
おり、光源31、光源31から発せられ、カラープリン
トPの表面で反射された光を反射するミラー32、カラ
ープリントPの表面で反射された光のR、G、Bの感度
を調整するカラーバランスフイルタ33、カラープリン
トPの表面で反射された光の光量を調節可能な光量調整
ユニット34、カラープリントPにより反射された光を
光電的に検出するCCDラインセンサ35およびカラー
プリントPにより反射された光をCCDラインセンサ3
5に結像させるレンズ36を備えている。CCDライン
センサ35は、R、G、Bの三色に対応した3ラインセ
ンサによって構成され、光源31およびミラー32を矢
印の方向に移動させつつ、CCDラインセンサ35によ
って、カラープリントPから反射された反射光を検出す
ることにより、カラープリントPに記録されたカラー画
像が二次元的に読み取られる。
【0013】反射型画像読み取り装置30は、さらに、
CCDラインセンサ35により光電的に検出され、生成
されたR、G、Bの画像信号を増幅する増幅器37、画
像信号をディジタル化するA/D変換器38、A/D変
換器38によりディジタル化された画像信号に対して、
画素毎の感度のバラツキや暗電流の補正処理を施すCC
D補正手段39およびR、G、Bの画像データを濃度デ
ータに変換するログ変換器40を備えている。ログ変換
器40は、インターフエイス41に接続されている。反
射型画像読み取り装置30において、カラープリントP
は、キャリア(図示せず)により静止状態に保持され、
光源31およびミラー32は、駆動手段(図示せず)に
よって、矢印の方向に、移動されるように構成されてい
る。反射型画像読み取り装置30は、CPU46により
制御されている。図4および図5は、本発明の好ましい
実施態様にかかる画像データ生成装置を構成する画像処
理装置5のブロックダイアグラムである。図4および図
5に示されるように、画像処理装置5は、透過型画像読
み取り装置10のインターフエイス21あるいは反射型
画像読み取り装置30のインターフエイス41と接続可
能なインターフエイス48と、画像読み取り装置1によ
り生成され、ライン毎に送られて来る画像データの隣接
する2つの画素データの値を加算して、平均し、1つの
画素データとする加算平均演算手段49と、加算平均演
算手段49から送られてきた画像データの各ラインの中
の画素データを、交互に記憶する第1のラインバッファ
50aおよび第2のラインバッファ50bと、ラインバ
ッファ50a、50bに記憶されたラインデータが転送
され、フイルムFに記録された1コマのカラー画像ある
いは1枚のカラープリントPに記録されたカラー画像に
対応する画像データを記憶する第1のフレームメモリユ
ニット51、第2のフレームメモリユニット52および
第3のフレームメモリユニット53を備えている。ここ
に、第1のラインバッファ50aおよび第2のラインバ
ッファ50bは、画像データの各ラインの奇数番目の画
素データを一方のラインバッファに、偶数番目の画素デ
ータを他方のラインバッファに交互に記憶するように構
成されている。
【0014】本実施態様においては、フイルムFに記録
された1コマのカラー画像あるいは1枚のカラープリン
トPに記録されたカラー画像を、画像読み取り装置1に
よって、一旦、読み取り、ディジタル画像データを生成
し、この第1の読み取り(先読み)によって得られた画
像データに基づいて、画像処理装置5により、第2の読
み取り(本読み)のための画像読み取り条件を設定し、
再度、カラー画像の読み取り(本読み)を実行して、デ
ィジタル画像データを生成するように構成されており、
第1のフレームメモリユニット51には、第1の読み取
りである先読みにより得られた画像データが、第2のフ
レームメモリユニット52および第3のフレームメモリ
ユニット53には、第2の読み取りである本読みによっ
て得られた画像データが、それぞれ、記憶されるように
構成されている。図6は、第1のフレームメモリユニッ
ト51、第2のフレームメモリユニット52および第3
のフレームメモリユニット53の詳細を示すブロックダ
イアグラムである。図6に示されるように、画像処理装
置5は、カラー画像を読み取って生成された画像データ
を処理するため、第1のフレームメモリユニット51、
第2のフレームメモリユニット52および第3のフレー
ムメモリユニット53は、それぞれ、R(赤)、G
(緑)、B(青)に対応する画像データを記憶するRデ
ータメモリ51R、Gデータメモリ51GおよびBデー
タメモリ51B、Rデータメモリ52R、Gデータメモ
リ52GおよびBデータメモリ52BならびにRデータ
メモリ53R、Gデータメモリ53GおよびBデータメ
モリ53Bを備えている。図6においては、第1のフレ
ームメモリユニット51に、先読みによって得られた画
像データが入力され、第2のフレームメモリユニット5
2に記憶された画像データが出力されている状態が示さ
れている。
【0015】画像処理装置5は、画像処理装置5全体を
制御するCPU60を備えている。CPU60は、透過
型画像読み取り装置10を制御するCPU26あるいは
反射型画像読み取り装置30を制御するCPU46と通
信線(図示せず)を介して、通信可能で、かつ、後述す
る画像出力装置8を制御するCPUと通信線(図示せ
ず)を介して、通信可能に構成されている。CPU60
は、第1のフレームメモリユニット51に記憶された先
読みにより得られた画像データに基づき、カラー画像の
本読みをおこなうための画像読み取り条件および必要に
応じて、画像処理条件を修正することができるように構
成されている。すなわち、CPU60は、先読みによっ
て得られた画像データに基づき、本読みの際、CCDエ
リアセンサ15あるいはCCDラインセンサ35のダイ
ナミックレンジを効率良く利用可能なように、本読みの
ための画像読み取り条件を決定して、読み取り制御信号
を、透過型画像読み取り装置10のCPU26あるいは
反射型画像読み取り装置30のCPU46に出力する。
読み取り制御信号が入力されると、透過型画像読み取り
装置10のCPU26あるいは反射型画像読み取り装置
30のCPU46は、光量調整ユニット12あるいは光
量調整ユニット34により調整される光量およびCCD
エリアセンサ15あるいはCCDラインセンサ35の蓄
積時間を制御する。同時に、CPU60は、得られた画
像データに基づいて、最適な濃度、階調および色調を有
するカラー画像をカラーペーパー上に再生可能なよう
に、後述する第1の画像処理手段および第2の画像処理
手段による画像処理のパラメータなどの画像処理条件を
修正する制御信号を、必要に応じて、第1の画像処理手
段および第2の画像処理手段に出力する。
【0016】このように、第1の画像読み取り即ち先読
みにより得られた第1の画像データは、もっぱら、第2
の画像読み取り即ち本読みのための画像読み取り条件お
よび画像処理条件を決定するために使用されるものであ
るので、データ量は少なくてよく、また、後述のよう
に、本実施態様においては、先読みにより得られた画像
データに基づき、カラー画像をCRTに再生して、再生
されたカラー画像を観察することにより、オペレータが
画像処理条件を設定することができるように構成されて
おり、先読みにより得られた画像データのデータ量は、
画像データ生成装置により、CRTにカラー画像を再生
可能なデータ量に減少させられて、第1のフレームメモ
リユニット51に記憶される。したがって、透過型画像
読み取り装置10においては、先読み時に、CCDエリ
アセンサ15が奇数フィールドあるいは偶数フィールド
に対応する画像データのみを転送し、また、反射型画像
読み取り装置においては、先読み時に、光源31および
ミラー32の移動速度、すなわち、副走査速度を2倍に
することによって、本読みの場合に比して、生成する画
像データのデータ量が1/2になるように、画像読み取
り装置1が構成され、さらに、画像処理装置5の加算平
均演算手段49が、ライン毎に送られて来た画像データ
の隣接する2つの画素データの値を加算し、平均して得
たデータを1つの画素データに割り当てることにより、
画像データの各ラインの画素データ数を1/2に減らす
ように構成されている。さらに、先読み時には、加算平
均演算手段49により、画素データ数が1/2に減少さ
せられた画像データの奇数ラインおよび偶数ラインの画
素データの一方を、交互に、第1のラインバッファ50
aおよび第2のラインバッファ50bに転送することに
より、画像データのライン数を1/2に減少するように
構成されている。すなわち、奇数ラインおよび偶数ライ
ンの画素データの一方を、第1のラインバッファ50a
および第2のラインバッファ50bに転送することによ
り、画像データのライン数が1/2に減少され、さら
に、各ラインの奇数番目の画素データを、第1のライン
バッファ50aおよび第2のラインバッファ50bの一
方に、各ラインの偶数番目の画素データを、第1のライ
ンバッファ50aおよび第2のラインバッファ50bの
他方に転送して、記憶させ、ついで、第1のラインバッ
ファ50aおよび第2のラインバッファ50bの一方に
記憶された画像データのみを、第1のフレームメモリユ
ニット51に記憶させることによって、各ラインの中の
画素データ数をさらに1/2に減少させており、最終的
に、先読みにより得られた画像データの画素データの数
は、1/16に減少させられて、第1のフレームメモリ
ユニット51に記憶される。先読み時には、以上のよう
にして、画像データの中の画素データ数が減少させられ
るので、本読みによって得られる画像データを記憶する
第2のフレームメモリユニット52および第3のフレー
ムメモリユニット53は、ネガフイルムあるいはリバー
サルフイルムなどのフイルムFに記録された1コマ分の
カラー画像あるいは1枚のカラープリントPに記録され
たカラー画像を読み取って得た画像データを記憶するこ
とのできる容量を有しているが、先読みによって得られ
た画像データを記憶する第1のフレームメモリユニット
51としては、第2のフレームメモリユニット52およ
び第3のフレームメモリユニット53よりも、はるかに
容量の小さいものが用いられている。
【0017】画像処理装置5は、さらに、第2のフレー
ムメモリユニット52および第3のフレームメモリユニ
ット53に記憶された画像データに、所望の濃度、階調
および色調で、カラーペーパー上にカラー画像が再生可
能なように、ルックアップテーブルやマトリックス演算
により、階調補正、色変換、濃度変換などの画像処理を
施す第1の画像処理手段61ならびに第1のフレームメ
モリユニット51に記憶された画像データに、所望のよ
うな画質で、後述するCRTの画面にカラー画像が再生
可能なように、ルックアップテーブルやマトリックス演
算により、階調補正、色変換、濃度変換などの画像処理
を施す第2の画像処理手段62を備えている。第2のフ
レームメモリユニット52および第3のフレームメモリ
ユニット53の出力は、セレクタ55に接続され、セレ
クタ55により、第2のフレームメモリユニット52お
よび第2のフレームメモリユニット53のいずれかに記
憶された画像データが選択的に第1の画像処理手段61
に入力されるように構成されている。第1のフレームメ
モリユニット51、第2のフレームメモリユニット52
および第3のフレームメモリユニット53の入力バス6
3および出力バス64とは別に、データバス65が設け
られており、データバス65には、カラー画像再生シス
テム全体を制御するCPU60、CPU60の動作プロ
グラムを格納したメモリ66、画像データを記憶して、
保存可能なハードディスク67、CRT68、キーボー
ド69、他のカラー画像再生システムと通信回線を介し
て接続される通信ポート70、透過型画像読み取り装置
10のCPU26あるいは反射型画像読み取り装置30
のCPU46との通信線などが接続されている。
【0018】第1の画像処理手段61は、データ合成手
段75に接続され、データ合成手段75には、合成デー
タメモリ76が接続されている。合成データメモリ76
は、R(赤)、G(緑)、B(青)に対応する図形、文
字などの画像データを記憶するRデータメモリ76R、
Gデータメモリ76GおよびBデータメモリ76Bを備
えており、フイルムFあるいはカラープリントPに記録
されたカラー画像を読み取って得た画像データと合成し
て、後述する画像出力装置8によって、カラーペーパー
上に、カラー画像が再生されるときに、カラー画像と合
成されるべき図形、文字などの画像データを記憶してい
る。データ合成手段75は、インターフエイス77に接
続されている。図7は、本発明の好ましい実施態様にか
かる画像データ生成装置によって生成され、処理された
画像データに基づき、カラーペーパー上に、カラー画像
を再生するカラー画像再生システム用の画像出力装置8
の概略図である。図7において、画像出力装置8は、画
像処理装置5のインターフエイス77と接続可能なイン
ターフエイス78と、画像出力装置8を制御するCPU
79と、画像処理装置5から入力された画像データを記
憶する複数のフレームメモリからなる画像データメモリ
80と、画像データをアナログ信号に変換するD/A変
換器81と、レーザ光照射手段82と、レーザ光の強度
を変調させる変調信号を出力する変調器駆動手段83を
備えている。CPU79は、画像処理装置5のCPU6
0と通信線(図示せず)を介して、通信可能に構成され
ている。
【0019】図8は、レーザ光照射手段82の概略図で
あり、レーザ光照射手段82は、赤色の半導体レーザ光
源84a、84b、84cを備え、半導体レーザ光源8
4bにより発せられたレーザ光は、波長変換手段85に
より、緑色のレーザ光に変換され、半導体レーザ光源8
4cにより発せられたレーザ光は、波長変換手段86に
よって、青色のレーザ光に変換される。半導体レーザ光
源84aから発せられた赤色レーザ光、波長変換手段8
5によって、波長が変換された緑色レーザ光および波長
変換手段86によって、波長が変換された青色レーザ光
は、それぞれ、音響光学変調器(AOM)などの光変調
器87R、87G、87Bに入射するように構成されて
おり、光変調器87R、87G、87Bには、それぞ
れ、変調器駆動手段83から変調信号が入力され、変調
信号に応じて、レーザ光の強度が変調されるように構成
されている。光変調器87R、87G、87Bによっ
て、強度が変調されたレーザ光は、反射ミラー88R、
88G、88Bにより反射されて、ポリゴンミラー89
に入射する。画像出力装置8は、カラーペーパー90を
ロール状に収納したマガジン91を備え、カラーペーパ
ー90は、所定の搬送経路に沿って副走査方向に搬送さ
れるように構成されている。カラーペーパー90の搬送
経路には、カラー画像が再生される1枚のカラープリン
トの長さに相当する間隔毎に、カラーペーパー90の側
縁部に、基準孔を穿つ穿孔手段92が設けられており、
画像出力装置8内においては、この基準孔にしたがっ
て、カラーペーパー90の搬送と他の手段の駆動との同
期が図られている。
【0020】光変調器87R、87G、87Bにより変
調されたレーザ光は、ポリゴンミラー89によって、主
走査方向に走査され、fθレンズ93を介して、カラー
ペーパー90を露光する。ここに、カラーペーパー90
は、副走査方向に搬送されているため、その全面が、レ
ーザ光によって露光される。ここに、副走査方向のカラ
ーペーパー90の搬送速度は、レーザ光の主走査速度、
すなわち、ポリゴンミラー89の回転速度と同期するよ
うに、CPU79によって制御されている。レーザ光に
よって露光されたカラーペーパー90は、現像処理部9
4に送られて、所定の発色現像処理、漂白定着処理、お
よび水洗処理がなされ、画像処理装置5により画像処理
された画像データに基づいて、カラーペーパー90上に
カラー画像が再生される。発色現像槽94、漂白定着槽
95および水洗槽96によって、発色現像処理、漂白定
着処理および水洗処理がなされたカラーペーパー90
は、乾燥部97に送られ、乾燥された後、カラーペーパ
ー90の側縁部に穿孔された基準孔に基づいて、カラー
ペーパー90の搬送と同期して駆動されたカッタ98に
より、1コマのフイルムFのあるいは1枚のカラーペー
パーPに記録されたカラー画像に対応する長さに切断さ
れ、ソータ99に送られて、1本のフイルムFに対応す
る枚数あるいは顧客毎に、集積されるように構成されて
いる。
【0021】ここに、発色現像槽94、漂白定着槽9
5、水洗槽96、乾燥部97、カッター98およびソー
タ99としては、通常の自動現像機に使用されているも
のを利用することができる。図9は、第1の画像処理手
段61の詳細を示すブロックダイアグラムである。図9
に示されるように、第1の画像処理手段61は、画像デ
ータの濃度データ、色データおよび階調データを変換す
る色濃度階調変換手段100、画像データの彩度データ
を変換する彩度変換手段101、画像データの画素デー
タ数を変換するディジタル倍率変換手段102、画像デ
ータに周波数処理を施す周波数処理手段103および画
像データのダイナミック・レンジを変換するダイナミッ
ク・レンジ変換手段104を備えている。以上のように
構成された本発明の好ましい実施態様にかかる画像デー
タ生成装置および画像出力装置8を含むカラー画像再生
システムは、以下のようにして、フイルムFあるいはカ
ラープリントPに記録されたカラー画像を読み取り、画
像データを生成し、画像データに画像処理を施して、カ
ラーペーパー90上に、カラー画像を再生する。
【0022】ネガフイルムあるいはリバーサルフイルム
などのフイルムFに記録されたカラー画像を再生する場
合には、透過型画像読み取り装置10が、インターフエ
イス21を介して、画像処理装置5のインターフエイス
48に接続され、フイルムFがキャリア22にセットさ
れる。フイルムFがキャリア22にセットされると、C
PU60から駆動信号がモータ23に出力されて、モー
タ23が駆動ローラ24を駆動する。その結果、フイル
ムFは矢印の方向に搬送される。画面検出センサ25
は、フイルムFの濃度分布を検出して、検出した濃度信
号をCPU26に出力する。この濃度信号に基づき、C
PU26は、フイルムFに記録されたカラー画像の画面
位置を算出し、カラー画像の画面位置が所定の位置に達
した判定すると、モータ23の駆動を停止させる。その
結果、フイルムFに記録されたカラー画像が、CCDエ
リアセンサ15とレンズ16に対して、所定の画面位置
で停止される。所定のタイミングで、その後、光源11
から光が発せられ、その光量が、光量調整ユニット12
によって調整される。本実施態様においては、フイルム
の1コマに記録されたカラー画像は、2度にわたり読み
取られ、第1の読み取り(先読み)によって得られた第
1の画像データに基づき、画像読み取り条件が決定さ
れ、光量調整ユニット12によって、フイルムFに照射
される光の光量およびCCDエリアセンサ15の蓄積時
間が調整されて、第2の読み取り(本読み)がなされる
ように構成されている。したがって、先読みに際して
は、光源11から発せられた光は、光量調整ユニット1
2によって所定の光量に調整され、色分解ユニット13
によって、R(赤)、G(緑)、B(青)の三色に、そ
れぞれ分解され、まず、R(赤)の光がフイルムFに照
射され、次いで、G(緑)の光が、最後に、B(青)の
光が、それぞれ、フイルムFに照射されて、フイルムF
を透過した光が、CCDエリアセンサ15によって、光
電的に読み取られる。この先読みでは、CCDエリアセ
ンサ15は、奇数フィールドおよび偶数フィールドのい
ずれか一方のカラー画像に対応する画像データのみを、
増幅器17に転送するように、CPU26によって制御
されている。この奇数フィールドあるいは偶数フィール
ドに対応する画像データのライン数は、読み取られたカ
ラー画像のライン数の1/2であり、したがって、その
画素データ数は1/2となっている。
【0023】CPU26により選択され、CCDエリア
センサ15で生成された、奇数フィールドあるいは偶数
フィールドに対応する画像データは、増幅器17によっ
て増幅された後、A/D変換器18により、ディジタル
信号に変換される。ディジタル信号に変換された画像デ
ータは、CCD補正手段19によって、画素毎の感度の
バラツキや暗電流の補正を受け、ログ変換器20によ
り、濃度データに変換された後、インターフエイス21
およびインターフエイス48を介して、ライン毎に、画
像処理装置5に送られる。他方、カラープリントPに記
録されたカラー画像を再生する場合には、反射型画像読
み取り装置30が、インターフエイス41を介して、画
像処理装置5のインターフエイス48に接続され、カラ
ープリントPがキャリア42によって支持される。光源
31から発せられた光は、カラープリントPの表面で反
射され、ミラー32を経て、カラーバランスフイルタ3
3に入射して、R、G、Bの感度が調整された後、光量
調整ユニット34により、その光量が調整される。前述
のように、先読みにおいては、光源31から発せられた
光は、光量調整ユニット34により、所定の光量に調整
され、R、G、Bのそれぞれに対応する3ラインセンサ
からなるCCDラインセンサ35により、受光され、光
電的に読み取られる。ここに、光源31およびミラー3
2は、駆動手段(図示せず)により、図3において、矢
印の方向に、すなわち、副走査方向に、所定の速度で移
動されており、その結果、キャリア(図示せず)に支持
されたカラープリントPに記録されたカラー画像が二次
元的に読み取られて、R、G、Bに対応する画像データ
が、CCDラインセンサ35によって生成される。先読
み時においては、光源31およびミラー32の移動速
度、すなわち、副走査速度が、本読み時に比して、2倍
に設定されている。
【0024】CCDラインセンサ35によって生成され
たR、G、Bに対応する画像データは、それぞれ、増幅
器37によって増幅された後、A/D変換器38によ
り、ディジタル信号に変換される。ディジタル信号に変
換された画像データは、CCD補正手段39によって、
画素毎の感度のバラツキや暗電流の補正を受け、ログ変
換器40によって、濃度データに変換された後、インタ
ーフエイス41およびインターフエイス48を介して、
ライン毎に、画像処理装置5に送られる。画像処理装置
5は、透過型画像読み取り装置10あるいは反射型画像
読み取り装置30から、画像データを受け取ると、加算
平均演算手段49により、ライン毎に送られて来た画像
データの隣接する2つの画素データの値を加算して、平
均し、1つの画素データに割り当てることにより、画像
データの各ラインの画素データ数を1/2に減少させ
る。次いで、CPU60は、この画像データの奇数ライ
ンおよび偶数ラインの一方の画素データのみを、第1の
ラインバッファ50aおよび第2のラインバッファ50
bに、交互に、すなわち、各ラインの奇数番目の画素デ
ータを、第1のラインバッファ50aおよび第2のライ
ンバッファ50bの一方に、各ラインの偶数番目の画素
データを、第1のラインバッファ50aおよび第2のラ
インバッファ50bの他方に、それぞれ、記憶させる。
したがって、加算平均演算処理手段49から出力された
画像データのうち、奇数ラインおよび偶数ラインの一方
の画像データのみが、第1のラインバッファ50aおよ
び第2のラインバッファ50bに転送されるため、第1
のラインバッファ50aおよび第2のラインバッファ5
0bに記憶される画像データのライン数は1/2にな
る。
【0025】ここに、先読み時においては、CPU60
は、第1のラインバッファ50aおよび第2のラインバ
ッファ50bのいずれか一方と第1のフレームメモリユ
ニット51とを、入力バス63に接続し、第2のフレー
ムメモリユニット52および第3のフレームメモリユニ
ット53と入力バス63との接続を断つように制御して
おり、したがって、一方のラインバッファ50aまたは
50bに記憶された画像データのみ、すなわち、奇数ラ
イン及び偶数ラインの一方の奇数番目の画素データまた
は偶数番目の画素データのみが、先読みの画像データと
して、順次、第1のフレームメモリユニット51に転送
される。その結果、画像データの各ライン中の画素デー
タ数が1/2に減少される。こうして、1コマのフイル
ムFあるいは1枚のカラープリントPに記録されたカラ
ー画像に対応する画像データが、画素データの数が最終
的に1/16に減らされて、R、G、Bに対応する画像
データとして、それぞれ、第1のフレームメモリユニッ
ト51のRデータメモリ51R、Gデータメモリ51G
およびBデータメモリ51Bに記憶される。こうして、
先読みにより読み取られ、第1のフレームメモリユニッ
ト51に記憶された画像データは、データバス65に送
られ、CPU60によって解析される。CPU60は、
先読みにより読み取られた画像データに基づき、本読み
によって、CCDエリアセンサ15のダイナミックレン
ジに適するようにカラー画像の読み取りがなされるよう
に、読み取り制御信号を、データバス65を介して、透
過型画像読み取り装置10のCPU26あるいは反射型
画像読み取り装置30のCPU46に出力するととも
に、本読みによって得られた画像データに基づいて、最
適な濃度、階調および色調を有する画像をカラーペーパ
ー90上に再生可能なように、本読みのための画像読み
取り条件を自動的に決定する。
【0026】透過型画像読み取り装置10のCPU26
または反射型画像読み取り装置30のCPU46は、C
PU60から入力された読み取り制御信号に基づき、本
読み時において、所望の光量の光がフイルムFに照射さ
れるように、あるいは、カラープリントPにより反射さ
れた所望の光量の光がCCDラインセンサ35により受
光されるように、光量調整ユニット12あるいは光量調
整ユニット33を制御するとともに、CCDエリアセン
サ15およびCCDラインセンサ15の蓄積時間を調整
する。同時に、CPU60は、先読みにより読み取られ
た画像データの解析結果にしたがって、必要に応じて、
データバス65を介して、第1の画像処理手段61およ
び第2の画像処理手段62に、制御信号を送り、画像処
理のパラメータなどの画像処理条件を修正する。さら
に、先読みにより読み取られ、第1のフレームメモリユ
ニット51に記憶され画像データは、第2の画像処理手
段62に送られ、ルックアップテーブルやマトリックス
演算により、階調補正、色変換、濃度変換などの画像処
理が施された後、データバス65を介して、CRT68
に送られて、CRT74の画面上にカラー画像が表示さ
れる。
【0027】オペレータは、CRT68の画面上に表示
されたカラー画像を観察し、必要に応じて、キーボード
69を操作して、本読みのための画像読み取り条件およ
び/または画像処理条件を修正することができる。オペ
レータが、キーボード69を操作して、本読みのための
画像読み取り条件および/または画像処理条件を修正す
べき旨の指示信号を入力したときは、指示信号は、デー
タバス65を介して、CPU60に入力される。CPU
60は、指示信号に基づき、制御信号を生成して、デー
タバス65に出力し、制御信号は、透過型画像読み取り
装置10のCPU26もしくは反射型画像読み取り装置
30のCPU46ならびに/または第1の画像処理手段
60および/もしくは第2の画像処理手段61に送ら
れ、画像読み取り条件および/または画像処理条件が修
正される。本実施態様においては、データバス65は、
第1のフレームメモリユニット51、第2のフレームメ
モリユニット52、第3のフレームメモリユニット53
の入力バス63および出力バス64とは別個に形成され
ているため、画像データを、第1のフレームメモリユニ
ット51、第2のフレームメモリユニット52あるいは
第3のフレームメモリユニット53に入力している間あ
るいはこれらから画像データを出力している間にも、オ
ペレータは、種々の指示信号を入力することができ、ま
た、CRT68の画面上に、カラー画像を再生すること
ができる。
【0028】こうして、先読みによって、本読みのため
の画像読み取り条件および/または画像処理条件が決定
されると、本読みが実行される。本読み時においては、
透過型画像読み取り装置10のCCDラインセンサ15
は、フイルムFの1コマに記録されたカラー画像の奇数
フィールドおよび偶数フィールドの画像データを生成
し、また、反射画像読み取り装置30のCCDラインセ
ンサ35は、先読み時より低い副走査速度で、1枚のカ
ラープリントPに記録されたカラー画像を読み取り、画
像データを生成して、画像データが、インターフエイス
21あるいはインターフエイス41およびインターフエ
イス48を介して、ライン毎に、画像処理装置5に入力
される。画像処理装置5に入力された本読みによって読
み取られた画像データは、加算平均演算手段49に入力
されるが、本読み時においては、加算処理演算手段49
は、画像データに加算処理を施すことなく、入力された
画像データを、すべて、第1のラインバッファ50aお
よび第2のラインバッファ50bに、ライン毎に転送
し、第1のラインバッファ50aおよび第2のラインバ
ッファ50bに、交互に記憶させる。この際、CPU6
0は、画像データの各ラインの奇数番目の画素データ
を、第1のラインバッファ50aおよび第2のラインバ
ッファ50bの一方に、偶数番目の画素データを、第1
のラインバッファ50aおよび第2のラインバッファ5
0bの他方に、それぞれ、記憶させるように、制御して
いる。
【0029】本読み時においては、CPU60により、
第2のフレームメモリユニット52および第3のフレー
ムメモリユニット53のうち、画像データを書き込み可
能なフレームメモリユニットのみが、入力バス63に接
続され、他方のフレームメモリユニットおよび第1のフ
レームメモリユニット51と入力バス63との接続が断
たれるように制御されている。すなわち、カラー画像の
読み取りがなされるときは、第1のフレームメモリユニ
ット51、第2のフレームメモリユニット52、第3の
フレームメモリユニット53のいずれか一つのみが、入
力バス63に接続されて、そのフレームメモリユニット
にのみ、画像データが記憶されるように構成されてい
る。これは、本読みによって得られ、フイルムFのある
コマに記録されたカラー画像あるいは1枚のカラープリ
ントPに記録されたカラー画像に対応する画像データ
を、出力バス64およびセレクタ55を介して、第1の
画像処理手段61に転送中に、フイルムFの次のコマに
記録されたカラー画像あるいは別のカラープリントPに
記録されたカラー画像の先読みを実行することを可能と
し、さらには、本読みによって得られ、フイルムFのあ
るコマに記録されたカラー画像あるいは1枚のカラープ
リントPに記録されたカラー画像に対応する画像データ
を、出力バス64およびセレクタ55を介して、第1の
画像処理手段61に転送中に、フイルムFの次のコマに
記録されたカラー画像あるいは別のカラープリントPに
記録されたカラー画像の先読みを完了させて、フイルム
Fの次のコマに記録されたカラー画像あるいは別のカラ
ープリントPに記録されたカラー画像の本読みを実行す
ることができるようにして、カラー画像再生システムの
データ処理効率を向上させるためである。したがって、
交互に、第1のラインバッファ50aおよび第2のライ
ンバッファ50bに記憶された各ラインの画像データ
は、第2のフレームメモリユニット52あるいは第3の
フレームメモリユニット53に転送され、R(赤)に対
応する画像データはRデータメモリ52Rまたは53R
に、G(緑)に対応する画像データはGデータメモリ5
2Gまたは53Rに、B(青)に対応する画像データは
Bデータメモリ52Bまたは53Bに、それぞれ記憶さ
れて、第2のフレームメモリユニット52あるいは第3
のフレームメモリユニット53に、1コマのフイルムF
あるいは1枚のカラープリントPに記録されたカラー画
像に対応する画像データが記憶される。
【0030】本読みによって得られた画像データが、第
2のフレームメモリユニット52または第3のフレーム
メモリユニット53のRデータメモリ52Rまたは53
R、Gデータメモリ52Gまたは53R、Bデータメモ
リ52Bまたは53Bに記憶された後、画像データは、
第1の画像処理手段61に出力される。ここに、第2の
フレームメモリユニット52あるいは第3のフレームメ
モリユニット53のいずれかに記憶された画像データの
みが、第1の画像処理手段61に出力されるように、C
PU60により、セレクタ55が制御されている。第1
の画像処理手段61においては、色濃度階調変換手段1
00により、ルックアップテーブルにしたがって、画像
データの濃度データ、色データおよび階調データが変換
され、彩度変換手段101によって、マトリックス演算
にしたがって、画像データの彩度データが変換される。
ついで、カラーペーパー90に出力するカラー画像のサ
イズに応じて、ディジタル倍率変換手段102により、
画像データの画素データ数が増減された後、周波数処理
手段103によって、画像データにシャープネス強調な
どの周波数処理が施され、さらに、ダイナミック・レン
ジ変換手段104により、ダイナミック・レンジが変換
されて、データ合成手段75に出力される。
【0031】オペレータが、キーボード69を用いて、
カラー画像を読み取って得た画像データに、データを合
成すべき旨の指示信号を入力しているときは、CPU6
0からデータ合成手段75に、データ合成信号を出力さ
れ、データ合成手段75は、合成データメモリ76か
ら、カラー画像を読み取って得た画像データと合成する
べき図形、文字などの画像データを読み取って合成し、
他方、キーボード69に指示信号が入力されていないと
きは、何の処理も実行しない。その後、画像データは、
データ合成手段75から、画像出力装置8に出力され
る。画像処理装置5のデータ合成手段75から、インタ
ーフエイス77およびインターフエイス78を介して、
画像出力装置8に、画像データが入力されると、入力さ
れた画像データは、複数のフレームメモリからなる画像
データメモリ80に記憶される。ここに、フイルムFあ
るいはカラープリントPに記録されたカラー画像の読み
取り動作と、画像出力装置8の動作は同期していないた
め、画像読み取り装置1により読み取られ、画像処理装
置5によって画像処理を受けた画像データは、画像出力
装置8の処理とは無関係に、画像出力装置8に入力され
る。そこで、本実施態様においては、複数のフレームメ
モリによって、画像処理装置5から入力された画像デー
タを記憶する画像データメモリ80を構成し、画像デー
タを、順次、フレームメモリに記憶させるようにして、
画像読み取り装置1により、高速で、画像の読み取りが
なされ、画像データが画像出力装置8に送られても、画
像出力装置8が、所定の速度で、カラー画像をカラーペ
ーパー90上に再生することができるように保証してい
る。
【0032】画像出力装置8内の各手段は、CPU79
により、同期して、動作させられるように構成されてお
り、マガジン91から、カラーペーパー90が引き出さ
れ、所定の搬送経路に沿って副走査方向に搬送される
と、これと同期して、画像データメモリ80から画像デ
ータが読みだされ、D/A変換器81によってアナログ
信号に変換されて、変調器駆動手段86に入力され、変
調信号が生成されるとともに、半導体レーザ光源84a
から赤色レーザ光が、半導体レーザ光源84b、84c
から赤外線レーザ光が発せられ、半導体レーザ光源84
bから発せられたレーザ光は、波長変換手段85によっ
て緑色のレーザ光に変換され、半導体レーザ光源84c
により発せられたレーザ光は、波長変換手段86により
青色のレーザ光に変換された後、赤色レーザ光は変調器
87Rに、緑色レーザ光は光変調器87Gに、青色レー
ザ光は光変調器87Bに、それぞれ、入射する。光変調
器87R、87G、87Bには、それぞれ、変調器駆動
手段83から変調信号が入力されており、変調信号すな
わち画像データにしたがって、その強度が変調され、レ
ーザ光は、反射ミラー88R、88G、88Bにより反
射されて、ポリゴンミラー89に入射する。ポリゴンミ
ラー89は所定の速度で回転されており、レーザ光は、
ポリゴンミラー89によって、副走査方向に搬送されて
いるカラーペーパー90の表面上を、fθレンズ93を
介して、主走査される。したがって、カラーペーパー7
0は、R、G、Bのレーザ光によって、二次元的に露光
される。ポリゴンミラー89の回転と同期するように、
カラーペーパー90は、副走査方向に搬送されているた
め、フイルムFあるいはカラープリントPに記録された
カラー画像に対応するように、カラーペーパー90は、
レーザ光によって露光されることになる。
【0033】こうして、レーザ光により露光されたカラ
ーペーパー90は、発色現像槽94に送られて、発色現
像され、漂白定着槽95で漂白定着された後、水洗槽9
6内で水洗され、画像処理装置5により画像処理された
画像データに基づいて、カラーペーパー90上にカラー
画像が再生される。発色現像処理、漂白定着処理および
水洗処理がなされたカラーペーパー90は、乾燥部97
に送られ、乾燥された後、カラーペーパー90の側縁部
に穿孔された基準孔に基づいて、カラーペーパー90の
搬送と同期して駆動されたカッタ98により、1コマの
フイルムFあるいは1枚のカラープリントPに記録され
たカラー画像に対応する長さに切断されて、ソータ99
に送られ、1本のフイルムFに対応する枚数毎にあるい
は顧客毎に、集積される。本実施態様においては、第1
の画像読み取りである先読み時には、透過型画像読み取
り装置10が、奇数フィールドまたは偶数フィールドの
画像データのみを画像処理装置5に転送し、画像処理装
置5の加算演算処理手段49により、画像データの各ラ
インの画素データ数を1/2に減少させて、さらに、奇
数ラインおよび偶数ラインの一方の画像データのみをラ
インバッファ50a、50bに交互に送って画像データ
のライン数を1/2に減少させ、さらに、ラインバッフ
ァ50a、50bの一方に記憶された画像データのみ
を、第1のフレームメモリユニット51に記憶させるこ
とによって、画像データの各ラインの画素データ数を1
/2に減少させ、最終的に、画素データ数を1/16に
減少させた第1の先読み画像データを得て、本読みのた
めの画像読み取り条件および/またはカラー画像再生の
ための画像処理条件を決定している。したがって、ズー
ムレンズ機構、ピント合わせ機構などが不要となり、画
像読み取り装置の構造を簡略化することが可能になる。
さらに、ズーム機構、ピント合わせ機構などを作動させ
ることなく、先読みと本読みとを実行することが可能に
なるから、効率的に画像データを生成することができ
る。
【0034】本発明は、以上の実施態様に限定されるこ
となく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種
々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含
されるものであることはいうまでもない。たとえば、前
記実施態様においては、先読み時には、透過型画像読み
取り装置10が、奇数フィールドまたは偶数フィールド
の画像データのみを画像処理装置5に転送し、画像処理
装置5の加算演算処理手段49により、画像データの各
ラインの画素データ数を1/2に減少させた後、奇数ラ
インおよび偶数ラインの一方の画像データのみを、各ラ
インの奇数行目の画素データが、第1のラインバッファ
50aおよび第2のラインバッファ50bの一方に、各
ラインの偶数行目の画素データが、第1のラインバッフ
ァ50aおよび第2のラインバッファ50bの他方に、
それぞれ、記憶されるように、第1のラインバッファ5
0aおよび第2のラインバッファ50bに転送して、画
像データのライン数を1/2に減少させるとともに、さ
らに、ラインバッファ50a、50bの一方に記憶され
た画像データのみを、第1のフレームメモリユニット5
1に記憶させることによって、画像データの各ラインの
画素データ数を1/2に減少させ、最終的に画素データ
数が1/16に減少させられた第1の先読み画像データ
を得て、本読みのための画像読み取り条件および/また
はカラー画像再生のための画像処理条件を決定している
が、加算演算処理手段49により、画像データの各ライ
ンの隣接する4つの画素データを加算して、平均し、得
られたデータを1つの画素データに割り当てることによ
って、各ラインの画素データの数を1/4に減少させ、
奇数ラインおよび偶数ラインの一方の画像データを、第
1のラインバッファ50aおよび第2のラインバッファ
50bの一方に、奇数ラインおよび偶数ラインの他方の
画像データを、第1のラインバッファ50aおよび第2
のラインバッファ50bの他方に、それぞれ、記憶さ
せ、ラインバッファ50a、50bの一方に記憶された
画像データのみを、第1のフレームメモリユニット51
に記憶させることによって、画像データのライン数をさ
らに1/2に減少させて、最終的に画素データの数が1
/16に減少させられた先読みの画像データを得るよう
にしてもよい。さらには、画像データの画素データ数を
1/16に減少させることは必ずしも必要ではなく、先
読みの画像データの画像解析効率や、CRT68に表示
可能な画素データの数などに応じて、画像データの縮小
率は任意に決定することができる。たとえば、加算平均
演算手段49を設けることなく、あるいは、加算平均処
理手段49により加算平均処理をおこなわせることな
く、画像データの各ラインの奇数番目の画素データを、
第1のラインバッファ50aおよび第2のラインバッフ
ァ50bの一方に、画像データの各ラインの偶数番目の
画素データを、第1のラインバッファ50aおよび第2
のラインバッファ50bの他方に、交互に記憶させ、第
1のラインバッファ50aおよび第2のラインバッファ
50bの一方に記憶された画像データのみを、第1のフ
レームメモリユニット51に記憶させることにより、画
像データの各ラインの画素データ数を1/2に減少さ
せ、最終的に画素データ数を1/4に減少させた第1の
先読み画像データを得るようにしてもよい。
【0035】また、加算平均演算手段49によって、画
像データの各ラインの画素データ数を1/2に減少さ
せ、先読み時においても、第1のラインバッファ50a
および第2のラインバッファ50bを第1のフレームメ
モリユニット51に接続し、第1のラインバッファ50
aおよび第2のラインバッファ50bに、交互に記憶さ
せられた画像データのすべてを第1のフレームメモリユ
ニット51に転送することにより、最終的に、画素デー
タ数が1/4に減少させられた先読み画像データを得る
ようにしてもよいし、加算平均演算手段49によって、
画像データの各ラインの画素データ数を1/8に減少さ
せるとともに、4つのラインバッファを設けて、各ライ
ンバッファに、画像データを1ライン毎に記憶させ、一
つのラインバッファに記憶された画像データのみを、第
1のフレームメモリユニット51に転送することによっ
て画像データのライン数を1/4に減少させ、最終的に
画素データ数が1/64に減少された先読みの画像デー
タを得ることもできる。さらに、前記実施態様では、加
算平均演算手段49により、画像データの各ラインの隣
接する2つの画素データの値を加算して、平均し、得ら
れたデータを1つの画素データの値に割り当てて、画像
データの各ラインの画素データ数を1/2に減少させて
いるが、加算平均演算手段49に代えて、画像データの
各ラインの隣接する2つの画素データのうちの1つの画
素データの値により、2つの画素データの値を代表させ
ることにより、画像データの各ラインの画素データの数
を1/2に減少させるようにしてもよい。
【0036】また、前記実施態様においては、先読みに
よって得られた画像データに基づいて、CPU26およ
びCPU46により、光量調整ユニット12および光量
調整ユニット34を制御して、本読みにおける光量を調
整するとともに、本読みにおけるCCDエリアセンサ1
5およびCCDラインセンサ35の蓄積時間を制御して
いるが、光量調整ユニット12および光量調整ユニット
34を制御して、本読みにおける光量のみを調整するよ
うにしても、あるいは、本読みにおけるCCDエリアセ
ンサ15およびCCDラインセンサ35の蓄積時間のみ
を制御するようにしてもよい。さらには、これらに加え
て、あるいは、これらに代えて、CCDエリアセンサ1
5およびCCDラインセンサ35のクロック速度を制御
するようにしてもよい。さらに、前記実施態様において
は、反射型画像読み取り装置10は、CCDラインセン
サ35を用いて、カラー画像の読み取りをおこなってい
るが、CCDラインセンサ35に代えて、CCDエリア
センサを用いることもできる。また、前記実施態様にお
いては、第1の画像処理手段61は、色濃度階調変換手
段100、彩度変換手段101、ディジタル倍率変換手
段102、周波数処理手段103およびダイナミック・
レンジ変換手段104を備え、入力された画像データ
は、色濃度階調変換、彩度変換、倍率変換、周波数処理
およびダイナミック・レンジ変換を、この順序で、受け
るように構成されているが、周波数処理に先立って、倍
率変換がなされるように構成されていれば、その他の処
理手段による画像処理の順序は任意に変更することがで
きる。
【0037】さらに、前記実施態様においては、カラー
画像をカラーペーパー90上に再生しているが、カラー
画像をCRT68上に再生するのみで、カラーペーパー
90上に再生しない場合があってもよい。また、本発明
において、手段とは、必ずしも物理的手段を意味するも
のではなく、各手段の機能が、ソフトウエアによって実
現される場合をも包含する。また、一つの手段の機能が
二以上の物理的手段により実現されても、二以上の手段
の機能が一つの物理的手段により実現されてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の好ましい実施態様にかかる画
像データ生成装置を含むカラー画像再生システムのブロ
ックダイアグラムである。
【図2】図2は、本発明の実施態様にかかる画像データ
生成装置により、処理されるべき画像データを生成する
カラー画像再生システム用の透過型画像読み取り装置の
概略図である。
【図3】図3は、本発明の好ましい実施態様にかかる画
像データ生成装置を備えたカラー画像再生システム用の
反射型画像読み取り装置の概略図である。
【図4】図4は、本発明の好ましい実施態様にかかる画
像データ生成装置を構成する画像処理装置5のブロック
ダイアグラムである。
【図5】図5は、本発明の好ましい実施態様にかかる画
像データ生成装置を構成する画像処理装置5のブロック
ダイアグラムである。
【図6】図6は、第1のフレームメモリユニット、第2
のフレームメモリユニットおよび第3のフレームメモリ
ユニットの詳細を示すブロックダイアグラムである。
【図7】図7は、本発明の好ましい実施態様にかかる画
像データ生成装置が生成し、処理した画像データに基づ
き、カラーペーパー上に、カラー画像を再生するカラー
画像再生システム用の画像出力装置の概略図である。
【図8】図8は、画像出力装置のレーザ光照射手段の概
略図である。
【図9】図9は、第1の画像処理手段の詳細を示すブロ
ックダイアグラムである。
【符号の説明】
F フイルム P カラープリント 1 画像読み取り装置 5 画像処理装置 8 画像出力装置 10 透過型画像読み取り装置 11 光源 12 光量調整ユニット 13 色分解ユニット 14 拡散ユニット 15 CCDエリアセンサ 16 レンズ 17 増幅器 18 A/D変換器 19 CCD補正手段 20 ログ変換器 21 インターフエイス 22 キャリア 23 モータ 24 駆動ローラ 25 画面検出センサ 26 CPU 30 反射型画像読み取り装置 31 光源 32 ミラー 33 カラーバランスフイルタ 34 光量調整ユニット 35 CCDエリアセンサ 36 レンズ 37 増幅器 38 A/D変換器 39 CCD補正手段 40 ログ変換器 41 インターフエイス 46 CPU 48 インターフエイス 49 加算平均演算手段 50a 第1のラインバッファ 50b 第2のラインバッファ 51 第1のフレームメモリユニット 51R Rデータメモリ 51G Gデータメモリ 51B Bデータメモリ 52 第2のフレームメモリユニット 52R Rデータメモリ 52G Gデータメモリ 52B Bデータメモリ 53 第3のフレームメモリユニット 53R Rデータメモリ 53G Gデータメモリ 53B Bデータメモリ 55 セレクタ 60 CPU 61 第1の画像処理手段 62 第2の画像処理手段 63 入力バス 64 出力バス 65 データバス 66 メモリ 67 ハードディスク 68 CRT 69 キーボード 70 通信ポート 75 データ合成手段 76 合成データメモリ 76R Rデータメモリ 76G Gデータメモリ 76B Bデータメモリ 77 インターフエイス 78 インターフエイス 79 CPU 80 画像データメモリ 81 D/A変換器 82 レーザ光照射手段 83 変調器駆動手段 84a、84b、84c 半導体レーザ光源 85、86 波長変換手段 87R、87G、87B 光変調器 88R、88G、88B 反射ミラー 89 ポリゴンミラー 90 カラーペーパー 91 マガジン 92 穿孔手段 93 fθレンズ 94 発色現像槽 95 漂白定着槽 96 水洗槽 97 乾燥部 98 カッタ 99 ソータ 100 色濃度階調変換手段 101 彩度変換手段 102 ディジタル倍率変換手段 103 周波数処理手段 104 ダイナミック・レンジ変換手段

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カラー画像を光電的に読み取る第1の画
    像読み取りをおこなって、第1の画像データを生成し、
    第1の画像データに基づいて決定された画像読み取り条
    件にしたがって、カラー画像を光電的に読み取る第2の
    画像読み取りをおこない、第2の画像データを生成し
    て、得られた第2の画像データに画像処理を施し、カラ
    ー画像を再生するカラー画像再生システム用の画像デー
    タ生成装置において、 カラー画像を光電的に読み取り、奇数行の画素データか
    らなる奇数フィールドの画像データと偶数行の画素デー
    タからなる偶数フィールドの画像データの一方を転送す
    るエリアセンサと、 前記第1の読み取り時に、前記エリアセンサに、前記奇
    数フィールドの画像データまたは偶数フィールドの画像
    データのみを転送させるセンサ制御手段と、 前記第1の読み取り時に、前記エリアセンサから転送さ
    れた前記奇数フィールドの画像データまたは偶数フィー
    ルドの画像データの各ラインの画素データ数を少なくと
    も1/2に減少させる画素データ数減少手段と、 前記画素データ数減少手段により、画素データ数が減少
    させられた画像データを記憶するフレームメモリ手段と
    を備えたことを特徴とする画像データ生成装置。
  2. 【請求項2】 前記画素データ数減少手段が、前記エリ
    アセンサから転送された前記奇数フィールドの画像デー
    タまたは偶数フィールドの画像データの各ラインの隣接
    する少なくとも2つの画素データの値を加算して、平均
    し、1つの画素データの値に割り当てる加算平均演算手
    段により構成されたことを特徴とする請求項1に記載の
    画像データ生成装置。
  3. 【請求項3】 前記画素データ数減少手段が、画像デー
    タの各ラインの画素データ数を1/4に減少させるよう
    に構成され、 さらに、前記画素データ数減少手段により、画素データ
    数が減少された画像データを、ライン毎に、交互に、記
    憶する第1のラインバッファと第2のラインバッファ
    と、 前記第1の読み取り時に、前記第1のラインバッファに
    記憶された画像データまたは第2のラインバッファに記
    憶された画像データの一方のみを、前記フレームメモリ
    手段に記憶させるデータ転送制御手段とを備えたことを
    特徴とする請求項1に記載の画像データ生成装置。
  4. 【請求項4】 前記画素データ数減少手段が、画像デー
    タの各ラインの隣接する4つの画素データの値を加算し
    て、平均し、1つの画素データの値に割り当てる加算平
    均演算手段により構成されたことを特徴とする請求項3
    に記載の画像データ生成装置。
  5. 【請求項5】 前記画素データ数減少手段が、画像デー
    タの各ラインの画素データ数を1/2に減少させるよう
    に構成され、 さらに、第1の読み取り時に、前記画素データ数減少手
    段により、画素データ数が減少された画像データの奇数
    ラインまたは偶数ラインの画素データを、交互に、記憶
    する第1のラインバッファと第2のラインバッファと、 前記第1の読み取り時に、前記第1のラインバッファに
    記憶された画像データまたは第2のラインバッファに記
    憶された画像データの一方のみを、前記フレームメモリ
    手段に記憶させるデータ転送制御手段とを備えたことを
    特徴とする請求項1に記載の画像データ生成装置。
  6. 【請求項6】 前記画素データ数減少手段が、画像デー
    タの各ラインの隣接する2つの画素データの値を加算し
    て、平均し、1つの画素データの値に割り当てる加算平
    均演算手段により構成されたことを特徴とする請求項5
    に記載の画像データ生成装置。
  7. 【請求項7】 前記画素データ数減少手段が、 前記エリアセンサから転送された画像データの各ライン
    の中の画素データを、交互に、記憶する第1のラインバ
    ッファと第2のラインバッファと、 前記第1の読み取り時に、前記第1のラインバッファに
    記憶された画像データまたは第2のラインバッファに記
    憶された画像データの一方のみを、前記フレームメモリ
    手段に記憶させるデータ転送制御手段とを備えたことを
    特徴とする請求項1に記載の画像データ生成装置。
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