JPH09153338A - 試料冷却装置 - Google Patents

試料冷却装置

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JPH09153338A
JPH09153338A JP7312435A JP31243595A JPH09153338A JP H09153338 A JPH09153338 A JP H09153338A JP 7312435 A JP7312435 A JP 7312435A JP 31243595 A JP31243595 A JP 31243595A JP H09153338 A JPH09153338 A JP H09153338A
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JP
Japan
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sample
side heat
holder
heat shield
shield
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Withdrawn
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JP7312435A
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English (en)
Inventor
Takaaki Amakusa
貴昭 天草
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Jeol Ltd
Original Assignee
Jeol Ltd
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Publication date
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Withdrawn legal-status Critical Current

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    • G01Q30/00Auxiliary means serving to assist or improve the scanning probe techniques or apparatus, e.g. display or data processing devices
    • G01Q30/08Means for establishing or regulating a desired environmental condition within a sample chamber
    • G01Q30/10Thermal environment
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B82NANOTECHNOLOGY
    • B82YSPECIFIC USES OR APPLICATIONS OF NANOSTRUCTURES; MEASUREMENT OR ANALYSIS OF NANOSTRUCTURES; MANUFACTURE OR TREATMENT OF NANOSTRUCTURES
    • B82Y15/00Nanotechnology for interacting, sensing or actuating, e.g. quantum dots as markers in protein assays or molecular motors
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B82NANOTECHNOLOGY
    • B82YSPECIFIC USES OR APPLICATIONS OF NANOSTRUCTURES; MEASUREMENT OR ANALYSIS OF NANOSTRUCTURES; MANUFACTURE OR TREATMENT OF NANOSTRUCTURES
    • B82Y35/00Methods or apparatus for measurement or analysis of nanostructures
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25DREFRIGERATORS; COLD ROOMS; ICE-BOXES; COOLING OR FREEZING APPARATUS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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    • F25D19/006Thermal coupling structure or interface
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    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25DREFRIGERATORS; COLD ROOMS; ICE-BOXES; COOLING OR FREEZING APPARATUS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F25D3/00Devices using other cold materials; Devices using cold-storage bodies
    • F25D3/10Devices using other cold materials; Devices using cold-storage bodies using liquefied gases, e.g. liquid air
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 試料ステージに設けたヒートコンダクタへの
試料ホルダの押圧力を大きくすることおよび振動は伝え
難く、熱流入が少ないヒートコンダクタを提供するこ
と。 【解決手段】 試料側熱シールド41,41′および冷
熱源側熱シールド37,37′の相対的移動距離を所定
値以下に制限する相対移動制限手段と、ヒートコンダク
タ挿通口が対向配置された前記冷熱源側熱シールド空間
R1,R1′および試料側熱シールド空間R2,R2′に配
置され、試料側ヒートコンダクタ26,26′および冷
熱源側ヒートコンダクタ36,36′間の熱伝導を行う
フレキシブルヒートコンダクタ38,38′と、試料ホ
ルダHの挿入方向の後面に設けられ、前記ホルダ挿入口
22aから挿入された試料ホルダHが挿入方向に沿う軸
回りに回転されたときに試料ホルダHを挿入方向前方に
押圧する力を発生する押圧力発生係合面とを有する試料
冷却装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、STM(Scanning
Tunneling Microscope、走査トンネル顕微鏡)、AF
M(Atomic Force Microscope、原子間力顕微鏡)、M
FM(Magnetic Force Microscope、磁気力顕微鏡)、
SICM(Scanning Ion-Conductance Microscope、走
査型イオンコンダクタンス顕微鏡)等の走査プローブ顕
微鏡により、試料ステージに装着された試料ホルダに保
持された試料を観察する際に使用する試料冷却装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】前記STM、AFM等の走査プローブ顕
微鏡装置で使用される試料ステージはスキャナ先端部に
支持される部材であり、一般にXY平面(2次元空間)
内でスキャンされる。前記試料ホルダは試料を保持し且
つ前記試料ステージに保持される部材であり、試料を保
持した状態で前記試料ステージと一体的にXY平面(2
次元空間)内でスキャンされる。前記試料ステージ、試
料ホルダなどにおいて、試料の冷却を行えるようにした
ものが従来市販されている。冷却状態の試料を走査プロ
ーブ顕微鏡装置で観察できれば、常温状態では柔らかい
試料を基板等に固定して形状をくずすことなく、観察す
ることができるようになる。また、試料を冷却すること
により常温にくらべて原子の熱振動による影響を小さく
した状態で像観察ができる。また、超伝導材料等に対し
て転移温度前後で像観察、分析を行うことにより超伝導
現象の解明に有効な手段となる。試料ステージおよび試
料ホルダに保持された試料を冷却するため、冷熱源と試
料ステージとの間は一般に直列に連結された複数のヒー
トコンダクタを介して接続される。
【0003】前記冷熱源は、液体ヘリウム、液体窒素等
の冷熱媒を収容した熱媒タンクにより構成され、固定さ
れている。ところが、前記冷却状態の試料を走査プロー
ブ顕微鏡装置で観察する場合、試料を保持するステージ
またはプローブ(探針)のいずれかを走査のために移動
させる必要がある。前記固定された冷熱源と移動する試
料ステージとを接続するヒートコンダクタには、試料へ
の外部からの振動伝達を少なくするために柔軟性(フレ
キシビリティ)が必要であるため、熱伝導率の高い金属
箔を重ねたヒートコンダクタを使用することが一般的で
ある。金属箔を使用したヒートコンダクタを使用するこ
とにより、冷熱源および試料ステージ間の熱伝導を行う
と同時に、振動をカットすることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記金属箔を使用した
ヒートコンダクタは、装置のセットアップや調整中に容
易に切れ易い。高熱伝導と強度を上げるためにはヒート
コンダクタの断面積を大きくする。このため、金属箔を
重ね合わせるが、枚数が多すぎると熱伝導は良くなるが
硬くなって走査プローブ顕微鏡の観察像に振動によるノ
イズが入り易くなる。金属箔の枚数が少なすぎると、振
動は伝え難くなるが、断面積に対して表面積が大きく、
熱流入が大きくなり、冷却効率が低下する。したがっ
て、振動は伝え難く、熱流入が少ないヒートコンダクタ
の出現が望まれている。
【0005】また試料ホルダに保持された試料を冷却す
るためには、試料ステージに試料ホルダを装着した際、
試料ステージに設けられたヒートコンダクタに試料ホル
ダを接触させる必要がある。従来は、スプリングリーフ
を用いて試料ホルダをヒートコンダクタに押圧してい
る。この試料ホルダをヒートコンダクタに押圧する力が
大きい程、それらの接触面積が大きくなり、冷却効率が
高くなる。しかしながら、従来のスプリングリーフを用
いる構成では前記押圧力を充分な大きさとすることがで
きなかった。
【0006】本発明は、前述の事情に鑑み、下記の記載
内容を課題とする。 (O01)試料冷却装置において、試料の冷却効率を高め
る。 (O02)振動は伝え難く、熱流入が少ないヒートコンダ
クタを提供すること。 (O03)試料ステージに設けたヒートコンダクタへの試
料ホルダの押圧力を大きくすること。
【0007】
【課題を解決するための手段】次に、前記課題を解決す
るために案出した本発明を説明するが、本発明の要素に
は、後述の実施例の要素との対応を容易にするため、実
施例の要素の符号をカッコで囲んだものを付記する。ま
た、本発明を後述の実施例の符号と対応させて説明する
理由は、本発明の理解を容易にするためであり、本発明
の範囲を実施例に限定するためではない。
【0008】(第1発明)前記課題を解決するために、
本出願の第1発明の試料冷却装置は、下記の要件を備え
たことを特徴とする、(Y01)試料ホルダ(H)が装着
される試料ステージ(S)に一端部が連結された試料側
ヒートコンダクタ(26,26′)、(Y02)前記試料
側ヒートコンダクタ(26,26′)の他端部(26
c,26c′)に基端部が連結されて先端部にヒートコン
ダクタ挿通口の有る試料側熱シールド空間(R2,R
2′)を形成する試料側熱シールド(41,41′)、
(Y03)冷熱源(34)に接続された冷熱源側ヒートコ
ンダクタ(36,36′)に基端部が接続されるととも
に先端部にヒートコンダクタ挿通口の有る冷熱源側熱シ
ールド空間(R1,R1′)を形成する冷熱源側熱シール
ド(37,37′)、(Y04)前記試料側熱シールド
(41,41′)および冷熱源側熱シールド(37,3
7′)の各ヒートコンダクタ挿通口が対向配置された状
態で、前記試料側熱シールド(41,41′)および冷
熱源側熱シールド(37,37′)の相対的移動距離を
所定値以下に制限する相対移動制限手段(37b+39
+41b+41c+42)、(Y05)前記各ヒートコンダ
クタ挿通口が対向配置された前記冷熱源側熱シールド空
間(R1,R1′)および試料側熱シールド空間(R2,
R2′)に配置され、前記試料側ヒートコンダクタ(2
6,26′)および冷熱源側ヒートコンダクタ(36,
36′)間の熱伝導を行い且つ伝達される振動を減衰す
るフレキシブルヒートコンダクタ(38,38′)。
【0009】(第1発明の実施態様1)前記本出願の第
1発明の試料冷却装置の実施態様1は、前記第1発明に
おいて下記の要件(Y001)を備えたことを特徴とす
る、(Y001)試料ホルダ(H)と接触するホルダ接触
部(26a)を一端部に有する前記試料側ヒートコンダ
クタ(26)。
【0010】(第2発明)また、本出願の第2発明の試
料冷却装置は、下記の要件を備えたことを特徴とする、
(Y06)試料ホルダ(H)が挿入可能な形状のホルダ挿
入口を有するホルダ装着孔(22)と、挿入された試料
ホルダ(H)の挿入方向の前面側部分を支持するヒート
コンダクタ(26)と、挿入された試料ホルダ(H)が
挿入方向に沿う軸回りに回転されたときに前記試料ホル
ダ(H)の挿入方向の後面を支持する後面支持部(22
f)とを有する試料ステージ(S)、(Y07)前記試料
ホルダ(H)の挿入方向の後面に設けられ、前記ホルダ
挿入口(22a)から挿入された試料ホルダ(H)が挿
入方向に沿う軸回りに回転されたときに前記後面支持部
(22f)と係合しながら回転して試料ホルダ(H)を
挿入方向前方に押圧する力を発生する押圧力発生係合面
(62)。
【0011】
【作用】次に、前述の特徴を備えた本発明の作用を説明
する。 (第1発明の作用)前述の特徴を備えた本出願の第1発
明の試料冷却装置では、冷熱源に接続された冷熱源側ヒ
ートコンダクタ(36,36′)と試料ホルダ(H)に
接触するホルダ接触部(26a)を一端部に有する試料
側ヒートコンダクタ(26,26′)との間の熱伝導
は、フレキシブルヒートコンダクタ(38,38′)に
より行われる。フレキシブルヒートコンダクタ(38,
38′)は、前記各ヒートコンダクタ挿通口が対向配置
された冷熱源側熱シールド(37,37′)空間および
試料側熱シールド空間(R2,R2′)内に配置される。
したがって、フレキシブルヒートコンダクタ(38,3
8′)への外部からの熱流入は少ない。相対移動制限手
段(37b+39+41b+41c+42)は、前記試料
側熱シールド(41,41′)および冷熱源側熱シール
ド(37,37′)の前記各ヒートコンダクタ挿通口が
対向配置された状態で、前記試料側熱シールド(41,
41′)および冷熱源側熱シールド(37,37′)の
相対的移動距離を所定値以下に制限する。したがって、
冷熱源側熱シールド(37,37′)に連結された冷熱
源側ヒートコンダクタ(36,36′)および試料側熱
シールド(41,41′)に連結された試料側ヒートコ
ンダクタ(26,26′)の相対的移動距離も所定値以
下に制限される。したがって、冷熱源側ヒートコンダク
タ(36,36′)および試料側ヒートコンダクタ(2
6,26′)間の熱伝導を行うフレキシブルヒートコン
ダクタ(38,38′)は、前記相対的移動距離以上引
っ張られることはないので、切れることが無くなる。ま
た、フレキシブルヒートコンダクタ(38,38′)
は、フレキシブルであるため、振動を伝達し難い。
【0012】(第1発明の実施態様1の作用)また、前
記本出願の第1発明の試料冷却装置の実施態様1では、
前記試料側ヒートコンダクタ(26)が試料ホルダ
(H)と接触するホルダ接触部(26a)を一端部に有
するので、試料ホルダ(H)への冷熱の伝達を効率良く
行うことができる。
【0013】(第2発明の作用)また、本出願の第2発
明の試料冷却装置では、試料ステージのホルダ装着孔
(22)のホルダ挿入口から試料ホルダ(H)を挿入す
る。前記ホルダ装着孔(22)に挿入された試料ホルダ
(H)の挿入方向の前面部分は、ヒートコンダクタに支
持される。前記ホルダ装着孔(22)に挿入された試料
ホルダ(H)が挿入方向に沿う軸回りに回転されたとき
に前記試料ホルダ(H)の挿入方向の後面は試料ステー
ジの後面支持部(22f)に支持される。前記試料ホル
ダ(H)の挿入方向の後面に設けられた押圧力発生係合
面(62)は、前記ホルダ挿入口から挿入された試料ホ
ルダ(H)が挿入方向に沿う軸回りに回転されたときに
前記後面支持部(22f)と係合しながら回転して試料
ホルダ(H)を挿入方向前方に押圧する力を発生する。
したがって、試料ホルダ(H)の前面部分は試料ステー
ジのヒートコンダクタに強く押圧されるので、試料ホル
ダ(H)の前面部分とヒートコンダクタとの接触面積が
大きくなり、冷却効率が高くなる。
【0014】
【発明の実施の形態】次に図面を参照しながら、本発明
の試料冷却装置の実施の形態の例(実施例)を説明する
が、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
なお、以後の説明の理解を容易にするために、図面にお
いて互いに直交する座標軸X軸、Y軸、Z軸を定義し、
矢印X方向を前方、矢印Y方向を左方、 矢印Z方向を
上方とする。この場合、X方向と逆向き(−X方向)は
後方、Y方向と逆向き(−Y方向)は右方、Z方向と逆
向き(−Z方向)は下方となる。また、X方向及び−X
方向を含めて前後方向又はX軸方向といい、Y方向及び
−Y方向を含めて左右方向又はY軸方向といい、Z方向
及び−Z方向を含めて上下方向又はZ軸方向ということ
にする。さらに図中、「○」の中に「・」が記載された
ものは紙面の裏から表に向かう矢印を意味し、「○」の
中に「×」が記載されたものは紙面の表から裏に向かう
矢印を意味するものとする。
【0015】(実施例)次に、図1〜11により本発明
の試料冷却装置の実施例を説明する。図1は本発明の試
料冷却装置の一実施例を備えた試料ステージの正面図で
ある。図2は前記図1の要部拡大図である。図3は前記
図2のIII−III線断面図である。図4は前記図2のIV
−IV線断面図である。図5は前記図3,4の矢印Vか
ら見た図である。図6は前記図3,4の矢印VIから見
て、リングプレート28およびヒートコンダクタ支持部
材27を省略した図である。図7は前記図1に示すヒー
トコンダクタの説明図であり、図7Aは前記図1に示す
ヒートコンダクの拡大説明図、図7Bは前記図7Aの矢
印VIIBから見た図、図7Cは従来のヒートコンダクタ
の説明図で前記図7Aに対応する図、図7Dは前記図7
Cの矢印VIIDから見た図である。図8は前記図1に示
す試料ステージに装着される試料ホルダの説明図で、図
8Aは試料ホルダを試料保持側から見た図、すなわち、
試料ステージのホルダ装着孔に挿入される試料ホルダの
挿入方向前面側を示す図、図8Bは前記図8Aの矢印V
IIIBから見た図、図8Cは前記図8Bの矢印VIIICか
ら見た図、すなわち、試料ステージのホルダ装着孔に挿
入される試料ホルダの挿入方向前面側を示す図である。
図9は前記図8Bの矢印IXから見た図である。図10
は前記図8に示す試料ホルダの一部の構成要素の分解斜
視図である。図11は前記図8に示す押圧力発生係合面
を有する押圧力発生部材の説明図である。
【0016】図1において、走査プローブ顕微鏡装置の
試料ステージSは、ステージ本体1を有している。ステ
ージ本体1は、後面(−X側の面すなわち、図1の紙面
の裏側の面)にわずかに凹んだ3箇所の位置決め部材当
接部2,3,4(図2,3,5参照)が形成されてい
る。前記ステージ本体1の後面側(−X側)には、前記
各位置決め部材当接部2,3,4に対向して位置決め部
材前端部2′,3′,4′(図2,3,5参照)が配置
されている。また、前記ステージ本体1には3箇所の引
張バネ連結部6,7,8が設けられており、前記各引張
バネ連結部6,7,8は引張バネ6′,7′,8′によ
り後方(−X方向)に引っ張られている。
【0017】そして、前記各引張バネ6′,7′,8′
により引張バネ連結部6,7,8が後方(−X方向)に
引っ張られるステージ本体1は、前記位置決め部材当接
部2,3,4が前記位置決め部材前端部2′,3′,
4′に当接することによりX軸方向の所定位置に保持さ
れているが、YZ面内では位置調節可能である。前記ス
テージ本体1の前面には上下位置調節用の2個の位置調
節用突起9,9が設けられており、これらの位置調節用
突起9,9はそれぞれ回動アーム11,11によって下
面を支持されている。前記回動アーム11は、前記ステ
ージ本体1に隣接した位置において図示しないフレーム
部材により固定支持されたブラケット12に、軸13回
りに回動自在に支持されている。前記ブラケット12は
YZ面に平行な平板部12aおよび前記平板部12aの外
周部から前方(X方向すなわち、紙面の前面方向)に突
出する側壁部12bを有しており、前記軸13は前記平
板部12aに設けられている。
【0018】前記ブラケット12の側壁部12bに設け
られたネジ孔には、位置調整用ネジ14が螺合してお
り、位置調整用ネジ14は回転すると軸方向に移動する
ようになっている。位置調整用ネジ14の内端部にはボ
ール14aが保持されている。前記ボール14aは前記回
動アーム11の下端部に当接している。前記回動アーム
11には、図示しない引張バネにより常時前記位置調節
用突起9から離れる方向の回動力が作用しているが、前
記ボール14aは前記回動アーム11下端部に当接して
前記回動力に対向する力を発生している。そして、前記
アーム11下端部に当接するボール14aが前記図示し
ない引張バネによるアーム11の回動を阻止している。
【0019】前記ブラケット12の側壁部12bの外側
部には、モータ16およびアイドラギヤ17が支持され
ている。モータ16の出力軸に装着された出力ギヤ16
aはアイドラギヤ17の大径ギヤ17aと噛み合ってお
り、前記大径ギヤ17aと一体に回転する小径ギヤ17b
は前記位置調整用ネジ14の外端部に固着されたギヤ1
4bと噛み合っている。そして、前記モータ16が回転
するとギヤ16a,17a,17bおよび14bが順次回転
することにより位置調整用ネジ14が回転するようにな
っている。そして、位置調整用ネジ14はその回転に伴
い内外(内方はステージ本体1に接近する方向であり、
外方はステージ本体1から離れる方向を意味するものと
する)に移動する。そして、位置調整用ネジ14が内方
に移動すると、ボール14aは回動アーム11下端部を
内方に押して回動アーム11を回動させる。その回動ア
ーム11の回動により前記ステージ本体1の位置調節用
突起9は上方に移動するようになっている。したがっ
て、前記位置調整用ネジ14を内外に移動させることに
より、前記位置調節用突起9の上下位置を調節でき、結
局ステージ本体1の上下位置を調節できるようになって
いる。
【0020】図2〜5において、ステージ本体1は、ス
テージ基板21を有している。ステージ基板21は図2
に示す前面(X側の面)21aおよび図5,6に示す後
面(−X側の面)21bを有している。ステージ基板2
1にはその中央部にホルダ装着孔22が形成されてい
る。図3,4においてホルダ装着孔22は、前面21a
側(X側)のホルダ挿入口22a、このホルダ挿入口2
2aの後側の大径円形部22b、および前記後面21b側
の鍵形孔22c(図6参照)を有している。そして、図
2において前記ホルダ挿入口22aにはその外周部から
外方に広がる一対のプローブ電極挿入部分22d,22d
および一対の温度制御電極挿入部分22e,22eが形成
されている。また図3,4において、前記ホルダ挿入口
22aの後側面22fは、ホルダ装着孔22に後述の試料
ホルダHが挿入され且つ挿入(前後方向)方向に沿う軸
回りに回転されたときに前記試料ホルダの挿入方向の後
面を支持する後面支持部22fを構成している。
【0021】図3、図4、図6において前記鍵形孔22
e内には、試料側ヒートコンダクタ26およびヒートコ
ンダクタ支持部材27が配置されている。ヒートコンダ
ク26は、図6から分かるようにリング状プレート部
(ホルダ接触部)26a、直線状プレート部26b、およ
び連結部26cを有している。前記ヒートコンダクタ支
持部材27は図3、図4に示すように、リング状プレー
ト部27aおよびこのリング状プレート部27aの外周縁
に接続する円筒部分27bを有している。前記円筒部分
27bには切欠27c(図4参照)が設けられている。こ
の切欠27cは前記ヒートコンダクタ26の直線状プレ
ート部26bが前記円筒部分27bを内外に突き抜けるた
めの切欠である。
【0022】前記ステージ基板21の鍵形孔22e内に
配置された前記試料側ヒートコンダクタ26およびヒー
トコンダクタ支持部材27は、図4、図5に示すリング
プレート28および角形プレート29によりステージ基
板21に固定保持される。図2〜図4において、前記ス
テージ基板21の前面側には90°間隔で合計4個のス
プリング挿入孔31が形成されている。前記ステージ基
板21の前面には各スプリング挿入孔31に対応してそ
れぞれ、スプリング支持ブロック32およびスプリング
リーフ33が固定されている。スプリングリーフ33は
前記スプリング挿入孔31を貫通しており、スプリング
リーフ33先端はホルダ装着孔22内の前記試料側ヒー
トコンダクタ26を後方に押圧している。
【0023】図1において、前記試料側ヒートコンダク
タ26の連結部26cに低温を伝達するための冷熱源と
しての液体ヘリウムタンク34は、その外側が液体窒素
温度シールド35により熱シールドされている。前記液
体ヘリウムタンク34に連結された冷熱源側ヒートコン
ダクタ36の先端部には冷熱源側熱シールド37の基端
部が連結されている。図1および図7A、図7Bにおい
て、冷熱源側熱シールド37は基端部から先端側に向け
て平行に延びる一対のシールドプレート37a,37aを
有しており、前記一対のシールドプレート37a,37a
の間の空間により冷熱源側熱シールド空間R1が形成さ
れている。前記冷熱源側熱シールド空間R1には積層さ
れた金属箔により構成されたフレキシブルヒートコンダ
クタ38が配置されており、フレキシブルヒートコンダ
クタ38の基端部は冷熱源側熱シールド37の基端部に
連結されている。
【0024】前記フレキシブルヒートコンダクタ38の
基端部と冷熱源側熱シールド37の基端部との連結手段
としては従来公知の固着手段を採用可能であるが、例え
ば、フレキシブルヒートコンダクタ38の基端部をビス
(図示せず)により冷熱源側熱シールド37に固着する
手段を採用可能である。前記冷熱源側熱シールド空間R
1の先端側は開口しており、前記フレキシブルヒートコ
ンダクタ38の挿通口を形成している。前記冷熱源側熱
シールド空間R1を形成する一対のシールドプレート3
7a,37aの先端にはボルト支持部37b,37bが外側
に広がるように設けられている。前記ボルト支持部37
b,37bにはそれぞれ先端側に延びるボルト39が螺合
により固定されている。
【0025】前記試料側ヒートコンダクタ26(図2参
照)の連結部26cには、試料側熱シールド41(図
2,図1参照)の一端部が連結されている。図1および
図7A、図7Bにおいて、試料側熱シールド41は前記
連結部26cに連結された一端部から他端側に向けて平
行に延びる一対のシールドプレート41a,41aを有し
ており、前記一対のシールドプレート41a,41aの間
の空間により試料側熱シールド空間R2が形成されてい
る。前記試料側熱シールド空間R2の他端側は開口して
おり、前記フレキシブルヒートコンダクタ38の挿通口
を形成している。前記冷熱源側熱シールド空間R1およ
び試料側熱シールド空間R2の開口部は対向して配置さ
れており、その開口部を通って前記両空間内に配置され
た前記フレキシブルヒートコンダクタ38の先端部は前
記試料側熱シールド41の一端部に連結されている。前
記フレキシブルヒートコンダクタ38は、冷熱源側熱シ
ールド37から試料側熱シールド41への熱伝達は行う
が振動は伝達しない機能を有している。
【0026】前記試料側熱シールド空間R2を形成する
一対のシールドプレート41a,41aの先端には貫通孔
形成部41b,41bが外側に広がるように設けられてい
る。前記貫通孔形成部41b,41bにはそれぞれ前記ボ
ルト39のボルト貫通孔41c,41cが形成されてい
る。冷熱源側熱シールド37の前記ボルト支持部37
b,37bに支持されたボルト39,39の先端部は前記
ボルト貫通孔41c,41cを非接触状態で貫通してお
り、そのボルト39,39の先端には抜け止め用のナッ
ト42,42が螺着されている。したがって、冷熱源側
熱シールド37および試料側熱シールド41の間隔は、
それらが離れる方向に移動した場合、前記ボルト39に
螺着されたナット42が前記ボルト貫通孔41cに当接
すると、それ以上離れることはない。したがって、前記
ボルト支持部37b、ボルト39、貫通孔形成部41b、
ボルト貫通孔41c、ナット42により、前記試料側熱
シールド41および冷熱源側熱シールド37の相対的移
動距離を所定値以下に制限する相対移動制限手段(37
b+39+41b+41c+42)が構成されている。
【0027】図7C、図7Dは前記図7A、図7Bに示
す本実施例と比較するために示した従来技術である。こ
の従来技術は冷熱源側熱シールド037から試料側熱シ
ールド041に冷熱源側の振動が伝達されるのを防止す
るために金属箔ヒートコンダクタ038を用いている
が、冷熱源側熱シールド037および試料側熱シールド
041の距離を制限する部材が用いられていないので、
フレキシブルヒートコンダクタ38が引っ張られて切断
される事故が発生することがあった。しかしながら、図
7A、図7Bに示す本実施例では、前記冷熱源側熱シー
ルド37および試料側熱シールド41に連結されたフレ
キシブルヒートコンダクタ38は、引っ張られて切断さ
れるようなことはない。図1、図7において、前記符号
37〜42等で示した要素は外側熱シールド43により
囲まれて、外部の熱が冷熱源側熱シールド37、試料側
熱シールド41、およびフレキシブルヒートコンダクタ
38等に伝達されないように構成されている。
【0028】図1において、前記液体窒素温度シールド
35には前記冷熱源側熱シールド37とほぼ同様の冷熱
源側熱シールド37′が連結され、また、前記ステージ
基板21には棒状のヒートコンダクタ26′の一端部2
6a′が連結されている。前記棒状のヒートコンダクタ
26′の他端部26c′には一対のシールドプレートに
より構成された試料側熱シールド41′が連結されてい
る。前記冷熱源側熱シールド37′の一対のシールドプ
レートにより冷熱源側熱シールド空間R1′が形成さ
れ、前記試料側熱シールド41′の一対のシールドプレ
ートに試料側熱シールド空間R2′が形成されている。
そして、前記フレキシブルヒートコンダクタ38と同様
のフレキシブルヒートコンダクタ38′は、前記冷熱源
側熱シールド空間R1および試料側熱シールド空間R2内
に配置されており、フレキシブルヒートコンダクタ3
8′の両端は前記冷熱源側熱シールド37′および試料
側ヒートコンダクタ26′にそれぞれ連結されている。
そしてまた、前記冷熱源側熱シールド37′および試料
側熱シールド41′は前記冷熱源側熱シールド37およ
び試料側熱シールド41と同様に、ボルト39′および
ナット42′により一定距離以上離れないように構成さ
れている。そして、前記符号37′〜42′で示された
要素は冷熱源側熱シールド37′から試料側熱シールド
41′への熱伝達は行うが振動は伝達しない機能を有し
ている。
【0029】次に図8〜図11により、前記ステージ基
板21のホルダ装着孔22に装着する試料ホルダHにつ
いて説明する。図8は試料ホルダHの説明図で、図8A
は試料ホルダHを試料装着面側から見た図、図8Bは前
記図8Aの矢印VIIIB−VIIIBから見た図、図8Cは
前記図8AのVIIIC−VIIICから見た図である。図9
は前記図8Bの矢印IXから見た図である。図10は試
料ホルダHのプローブ電極および温度制御電極を支持す
る部材(電極支持部材)の説明図である。図11は試料
ホルダHのホルダ挿入方向の後面に設けられる押圧力発
生部材の説明図である。
【0030】前記図8〜図11に示す試料ホルダHは、
前記図1〜図4に示すステージ基板21のホルダ装着孔
22に装着する際、ステージ基板21の前方側(X側)
から後方側(−X側)に挿入して装着されるように構成
されている。すなわち、試料ホルダHの挿入方向は後方
(−X方向)であるので、試料ホルダHの挿入方向前端
はステージ基板21の後側端となる。以後、挿入方向と
記載しない場合はステージ基板21を基準とした前後方
向を意味するものとする。図8、図9において、試料ホ
ルダHは、ホルダ支持ロッド51の後端(−X側端、す
なわち、ホルダ挿入方向前端)に固定された金属製のホ
ルダ本体52を有している。ホルダ本体52は図8A、
図8C、図10から分かるように、有底円筒部材の外周
部に一対のプローブ電極装着用切除部52a,52aおよ
び温度制御電極装着用切除部52b,52bを有してい
る。前記ホルダ本体52内面には円板状の絶縁部材53
が複数のネジ54(図8C参照)により固定されてい
る。
【0031】前記絶縁部材53の後面(−X側の面、す
なわち、ホルダ挿入方向前面)には、前記プローブ電極
装着用切除部52a,52aに対応して一対のプローブ電
極56,56がネジ57(図8参照)および前記ネジ5
4により固定されている。また、前記絶縁部材53の後
面(−X側の面、すなわち、ホルダ挿入方向前面)に
は、前記温度制御電極装着用切除部52b,52bに対応
して一対の温度制御電極58,58がネジ59,59
(図8参照)により固定されている。前記プローブ電極
56,56の先端間には試料Tが固定されており、この
試料Tには図示しない電源から前記プローブ電極56,
56を介して測定用のプローブ電流が供給されるように
構成されている。なお、この実施例では試料Tの温度を
測定しないので、温度制御電極58,58は使用してい
ない。しかしながら、試料Tの温度測定を行ったり、ヒ
ータによる温度制御を行う場合には、前記温度制御用電
極58,58に必要な部材を装着して使用することがで
きる。なお、前記ホルダ本体52、プローブ電極56お
よび温度制御電極58等の構成は、従来周知の種々の構
成を採用することが可能である。
【0032】図8B、図8C、図9および図11におい
て、一対の押圧力発生部材61は、外方に張り出す押圧
力発生係合面62を有しており、前記押圧力発生係合面
62はその両端部に設けた傾斜面62a,62aを有して
いる。前記押圧力発生部材61は、前記温度制御電極装
着用切除部52b,52bに対応する位置において、前記
ホルダ本体52の前面(X側面、すなわち、ホルダ挿入
方向後面)にネジ63,63により固定されている。前
記押圧力発生部材61の押圧力発生係合面62は、前後
方向(X軸方向)から見た場合に前記温度制御電極58
と重なる位置に、前記温度制御電極58の前側(X側)
に隣接して配置されている。また、前記押圧力発生係合
面62は、前記有底円筒部材を切除して構成された前記
ホルダ本体52の外周に沿って配置されており、その両
端に前記傾斜面62a,62aが形成されている。
【0033】(実施例の作用)次に図12〜図14によ
り、前述の構成を備えた前記実施例の作用を説明する。
図12は前記図1に示す試料ステージに前記図8に示す
試料ホルダHを装着する際の装着方法の説明図で、装着
前の側面図である。図13は前記図1に示す試料ステー
ジに前記図8に示す試料ホルダを装着する際の装着方法
の説明図で、正面図である。図14は前記図1に示す試
料ステージに前記図8に示す試料ホルダを装着する際の
装着方法の説明図で、装着後の側面図である。図12に
おいて、前記走査プローブ顕微鏡装置の試料ステージS
のステージ本体1のホルダ装着孔22の前面に、試料ホ
ルダHの後面(挿入方向前面)を対向させる。この位置
で試料ステージSの前面(X側面)から見た試料ホルダ
Hの前面(挿入方向後面)の状態は図13Aで示され
る。
【0034】図13Aにおいて、試料ホルダHのプロー
ブ電極56,56および温度制御電極58,58は、前
記ホルダ挿入口22aのプローブ電極挿入部分22d,2
2dおよび温度制御電極挿入部分22e,22eの位置と
対応して配置されている。この状態で試料ホルダHを挿
入方向(−X方向)に前進させると試料ホルダHは前記
ホルダ挿入口22aを通ってホルダ装着孔22に挿入さ
れる。その状態で、図13Aに示す矢印A方向に試料ホ
ルダHを45°回転させると、試料ホルダHは図13B
に示す状態となる。前記図13Aの状態から図13Bの
状態に試料ホルダHを45°回転させるとき、前記押圧
力発生係合面62の傾斜面62aは前記後面支持部22f
(図12参照)に係合して挿入方向前方(−X方向)に
押圧されるので、前記試料ホルダHは挿入方向前方(−
X方向)に押圧される。そして、試料ホルダHが45°
回転して図13Bの状態になったときには、前記押圧力
発生係合面62の中央部(両端の傾斜面62a,62aの
間の部分)が前記後面支持部22fに係合して挿入方向
前方(−X方向)に押圧され、前記試料ホルダHは挿入
方向前方(−X方向)に押圧される。
【0035】この場合、前記プローブ電極56,56お
よび温度制御電極58,58は、前記スプリングリーフ
33先端と前記試料側ヒートコンダクタ26との間に進
入し、スプリングリーフ33によってホルダ挿入方向
(−X方向)に押される。そして、前記スプリングリー
フ33に接続された図示しない給電ケーブルから、スプ
リングリーフ33を介してプローブ電極56,56およ
び温度制御電極58,58に給電が行われる。前記スプ
リングリーフによる押圧力により試料ホルダHはホルダ
挿入方向(−X方向)に押圧されているが、この押圧力
よりも、前記押圧力発生係合面62および前記後面支持
部22fによる押圧力の方が大きい。したがって、試料
ホルダHは、前記押圧力をスプリングリーフ33のみに
よって得ている従来技術に比較して、大きな押圧力によ
りホルダ挿入方向に押圧される。このため、前記プロー
ブ電極56,56および温度制御電極58,58は従来
よりも大きな押圧力によりヒートコンダクタ26に押圧
されることとなり、プローブ電極56,56および温度
制御電極58,58と前記ヒートコンダクタ26との接
触面積が大きくなる。このため、前記各電極56,58
とヒートコンダクタ26との伝熱効率が向上する。
【0036】また前記実施例では、フレキシブルヒート
コンダクタ38は冷熱源側熱シールド37および試料側
熱シールド41と、外側熱シールド43とにより、二重
に熱シールドされることになるため、フレキシブルヒー
トコンダクタ38への外部からの輻射熱は少なくなる。
【0037】(変更例)以上、本発明の実施例を詳述し
たが、本発明は、前記実施例に限定されるものではな
く、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内
で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更
実施例を下記に例示する。 (H01)前記実施例では押圧力発生係合面62を有する
押圧力発生部材61をホルダ本体52の温度制御電極装
着用切除部52b,52bに対応する位置に設けたが、プ
ローブ電極装着用切除部52a,52aに対応する位置に
設けることが可能である。その場合、前記押圧力発生係
合面62を有する外方への張出部分は前記プローブ電極
挿入部分22d,22dを通過してホルダ装着口22内に
挿入されることになる。また押圧力発生部材61は、ホ
ルダ本体52の他の任意の部分に設けることも可能であ
る。その場合には、押圧力発生係合面62を有する張出
部分を前記ホルダ挿入口22aから挿入するためにホル
ダ挿入口22aに外方へ広がる切除部を別途設ける必要
がある。 (H02)前記実施例では押圧力発生係合面62に設けた
傾斜面22aは、試料ホルダHをその挿入軸回りに回転
させたときの前記後面支持部22fとの係合を滑らかに
行わせるのに役立っているが、前記傾斜面22aを省略
して、前記後面支持部22fに傾斜面を形成することも
可能である。すなわち、押圧力発生係合面62および後
面支持部22fのいずれかに傾斜面を設けることによ
り、それらの面の係合を滑らかに行わせることができ
る。また、前記押圧力発生係合面62および後面支持部
22fの滑らかな係合は、前記傾斜面を設ける変わり
に、いずれか一方の面に球状の突起を設けることにより
行うことが可能である。 (H03)前記フレキシブルヒートコンダクタ38,38
の両端を前記冷熱源側ヒートコンダクタ36,36′お
よび試料側ヒートコンダクタ26,26′に接続する方
法は、直接接続したり、複数の中間ヒートコンダクタを
介して接続したり、また、前記冷熱源側熱シールド3
7、37′または試料側熱シールド41,41′を介し
て接続することが可能である。
【0038】
【発明の効果】前述の本発明の試料処理装置は、下記の
効果を奏することができる。 (E01)試料ステージに設けたヒートコンダクタへの試
料ホルダの押圧力を大きくすることができるので、試料
冷却装置において、試料の冷却効率を高めることができ
る。 (E02)振動は伝え難く、熱流入が少ないヒートコンダ
クタを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の一実施例の試料ホルダが装着
される試料ステージの正面図である。
【図2】 図2は前記図1の要部拡大図である。
【図3】 図3は前記図2のIII−III線断面図である。
【図4】 図4は前記図2のIV−IV線断面図である。
【図5】 図5は前記図4の矢印Vから見た図である。
【図6】 図6は前記図4の矢印VIから見て、リング
プレート28およびヒートコンダクタ支持部材27を省
略した図である。
【図7】 図7は前記図1に示すヒートコンダクタの説
明図であり、図7Aは前記図1に示すヒートコンダクの
拡大説明図、図7Bは前記図7Aの矢印VIIBから見た
図、図7Cは従来ヒートコンダクタの説明図で前記図7
Aに対応する図、図7Dは前記図7Cの矢印VIIDから
見た図である。
【図8】 図8は前記図1に示す試料ステージに装着さ
れる本発明の一実施例の試料ホルダの説明図で、図8A
は試料ホルダを試料保持側から見た図、すなわち、試料
ステージのホルダ装着孔に挿入される試料ホルダ挿入方
向前面側を示す図、図8Bは前記図8Aの矢印VIIIB
から見た図、図8Cは前記図8Bの矢印VIIICから見
た図、すなわち、試料ステージのホルダ装着孔に挿入さ
れる試料ホルダ挿入方向前面側を示す図である。
【図9】 図9は前記図8Bの矢印IXから見た図であ
る。
【図10】 図10は前記図8に示す試料ホルダの一部
の構成要素の分解斜視図である。
【図11】 図11は前記図8に示す押圧力発生係合面
を有する押圧力発生部材の説明図である。
【図12】 図12は前記図1に示す試料ステージに前
記図8に示す試料ホルダを装着する際の装着方法の説明
図で、装着前の側面図である。
【図13】 図13は前記図1に示す試料ステージに前
記図8に示す試料ホルダを装着する際の装着方法の説明
図で、正面図である。
【図14】 図14は前記図1に示す試料ステージに、
前記図8に示す試料ホルダを装着する際の装着方法の説
明図で、装着後の側面図である。
【符号の説明】
H…試料ホルダ、R1,R1′…冷熱源側熱シールド空
間、R2,R2′…試料側熱シールド空間、S…試料ステ
ージ、22…ホルダ装着孔、22a…ホルダ挿入口、2
2f…後面支持部、26,26′…試料側ヒートコンダ
クタ、26a…ホルダ接触部、26c,26c′…試料側
ヒートコンダクタの他端部、34…冷熱源、36,3
6′…冷熱源側ヒートコンダクタ、37,37′…冷熱
源側熱シールド、38,38′…フレキシブルヒートコ
ンダクタ、41,41′…試料側熱シールド、62…押
圧力発生係合面、(37b+39+41b+41c+4
2)…相対移動制限手段、

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の要件を備えたことを特徴とする試
    料冷却装置、(Y01)試料ホルダが装着される試料ステ
    ージに一端部が連結された試料側ヒートコンダクタ、
    (Y02)前記試料側ヒートコンダクタの他端部に基端部
    が連結されて先端部にヒートコンダクタ挿通口の有る試
    料側熱シールド空間を形成する試料側熱シールド、(Y
    03)冷熱源に接続された冷熱源側ヒートコンダクタに基
    端部が接続されるとともに先端部にヒートコンダクタ挿
    通口の有る冷熱源側熱シールド空間を形成する冷熱源側
    熱シールド、(Y04)前記試料側熱シールドおよび冷熱
    源側熱シールドの各ヒートコンダクタ挿通口が対向配置
    された状態で、前記試料側熱シールドおよび冷熱源側熱
    シールドの相対的移動距離を所定値以下に制限する相対
    移動制限手段、(Y05)前記各ヒートコンダクタ挿通口
    が対向配置された前記冷熱源側熱シールド空間および試
    料側熱シールド空間に配置され、前記試料側ヒートコン
    ダクタおよび冷熱源側ヒートコンダクタ間の熱伝導を行
    い且つ伝達される振動を減衰するフレキシブルヒートコ
    ンダクタ。
  2. 【請求項2】 下記の要件を備えたことを特徴とする試
    料冷却装置、(Y06)試料ホルダが挿入可能な形状のホ
    ルダ挿入口を有するホルダ装着孔と、挿入された試料ホ
    ルダの挿入方向の前面側部分を支持するヒートコンダク
    タと、挿入された試料ホルダが挿入方向に沿う軸回りに
    回転されたときに前記試料ホルダの挿入方向の後面を支
    持する後面支持部とを有する試料ステージ、(Y07)前
    記試料ホルダの挿入方向の後面に設けられ、前記ホルダ
    挿入口から挿入された試料ホルダが挿入方向に沿う軸回
    りに回転されたときに前記後面支持部と係合しながら回
    転して試料ホルダを挿入方向前方に押圧する力を発生す
    る押圧力発生係合面。
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