JP2001241868A - 平板型ヒートパイプ、及びこれを用いた冷却装置 - Google Patents

平板型ヒートパイプ、及びこれを用いた冷却装置

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JP2001241868A
JP2001241868A JP2000047618A JP2000047618A JP2001241868A JP 2001241868 A JP2001241868 A JP 2001241868A JP 2000047618 A JP2000047618 A JP 2000047618A JP 2000047618 A JP2000047618 A JP 2000047618A JP 2001241868 A JP2001241868 A JP 2001241868A
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heat
heat pipe
flat
flat plate
cooling device
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Yoshikazu Tanaka
好和 田中
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 積み重ね状態に配置された複数の発熱体から
の熱を、その発熱体とは離れて配置された共通の放熱体
に効率的に輸送して放熱する。 【解決手段】 帯状の平板型ヒートパイプ3の中間部3
Aに折曲げ部を設け、その折曲げ部は、ねじ曲げ構造と
した。この結果、積み重ね配置の各発熱体22に一端部
をそれぞれ接続した各平板型ヒートパイプ3は、その幅
Wを保持しつつかつ互いに重複させることなく並行させ
て、他端部において放熱体に共通接続させることができ
る。従って、平板型ヒートパイプ3は、両端部にそれぞ
れ発熱体と放熱体との間の熱輸送を効率的に行い、発熱
体を効果的に冷却させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば人工衛星
等に搭載して好適な冷却装置、及びその冷却装置に採用
され、電子機器等の熱制御対象機器からの熱を、位置は
勿論のこと空間的な配置向き(位相)を異にした放熱体
まで移送するのに好適な平板型ヒートパイプの改良に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に、電子機器等の熱制御対象機器か
らの熱を移送し、放熱板から放熱して電子機器等の温度
上昇を抑制する手段の一つとして、いわゆるヒートパイ
プがしばしば使用されている。
【0003】ヒートパイプには、構造の異なる複数種が
あるが、細い管内に蒸発性液体等からなる作動液が封入
されて構成されたものは、管の両端部に温度差があった
場合、高温部で蒸発した作動液が低温部に流れて放熱す
ることにより液化し、毛管現象で再び高温部に戻るとい
う循環の繰り返しにより熱移送を行うものである。
【0004】また、作動液が表面張力により細管内を閉
塞するように封入され、作動液が軸方向に循環または振
動するように構成された細管ヒートパイプも知られてお
り、このような細管ヒートパイプを多数プレート内に配
置して薄型軽量化した、いわゆる平板型(プレート形)
ヒートパイプが、例えば特開平7−63487号公報に
記載されている。
【0005】図7は、その平板型ヒートパイプを使用し
て、人工衛星に搭載されたレーダ機器を冷却する構成を
説明した斜視図で、まず、立方体状の衛星本体1の一側
面にアンテナ開口面を形成するように電子走査アンテナ
2が取り付けられている。
【0006】この電子走査アンテナ2は、図8にも一部
拡大して示したように、開口面に面して多数のホーンア
ンテナ素子21が面アレイを形成するように配置されて
おり、各ホーンアンテナ素子21は、それぞれ送受信モ
ジュール22、及び不図示の給電部や切替えスイッチを
介して、共通の送信パルス発生器及び受信機に接続され
ている。
【0007】各送受信モジュール22には、移相器とと
もに所定のレーダ送信出力を形成するための増幅器が内
蔵されているが、これら増幅器の安定動作を図るため
に、送受信モジュール22の発生熱を第1の平板型ヒー
トパイプ31、連結部4、及び第2の平板型ヒートパイ
プ32を順次介して、アンテナ開口面に対向した反対側
の放熱板5に移送して放熱し、増幅器の温度上昇を回避
し、正常な動作が行われるように構成されている。
【0008】ところで、電子走査アンテナ2は、多数の
ホーンアンテナ素子21が面アレイを構成するように高
密度に実装されるので、ホーンアンテナ素子21に接続
された個々の送受信モジュール22は、図9に示すよう
に、厚さ(高さ)Hが小さく、幅M(M>H)が広い直
方体状に構成されている。そこで、広い面積で送受信モ
ジュール22に接触して効率的に熱収集を行うように、
各第1の平板型ヒートパイプ31は、それぞれ幅W(W
≦M)広の帯状に形成され、各段毎に複数個の送受信モ
ジュール22をビス止め等により共通接続した構成とな
っている。
【0009】一方、第1の平板型ヒートパイプ31か
ら、機械的な連結部4を介して、熱移送を受ける第2の
平板型ヒートパイプ32は、上下方向で互いに干渉する
ことなく、各段の送受信モジュール22の厚さHに対応
して狭い間隔で熱移送を行うので、図9に示すように、
幅hが狭く形成されている。
【0010】図7ないし図9に示した構成では、第1の
平板型ヒートパイプ31と第2の同じく平板型ヒートパ
イプ32との間は、断面積の小さな連結部4を介して接
続されたが、図10に示したように、各段の第1の平板
型ヒートパイプ31の端部を高さH分だけ折曲げ、これ
らに共通した比較的幅広な第2の平板型ヒートパイプ3
2を接着接続して、放熱板5に熱移送させることもでき
る。
【0011】いずれにしても、上記のように上下(段)
方向に、狭い間隔で多段に構成配置された送受信モジュ
ール22を冷却しようとすると、帯状の第1の平板型ヒ
ートパイプ31の吸熱面(図9のX−Y軸面)と、同じ
く帯状の第2の平板型ヒートパイプ32の熱移送面(図
9のX−Z軸面)とは、3次元空間内で位相を異にする
向きに配置され、各第2の平板型ヒートパイプ32は、
幅hの狭い熱移送路となった。
【0012】なお、図9及び図10の、第1の平板型ヒ
ートパイプ31と第2の平板型ヒートパイプ32に示し
た複数の破線は、作動液が表面張力により細管内を閉塞
するように封入され、作動液が循環または振動するよう
に構成された細管ヒートパイプが、熱移送する軸方向
に、複数本配列収納された状態を示したものである。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上記説明のように、高
密度に積み重ねられ、かつ面配列された多数の送受信モ
ジュール22からの発生熱を放熱板5に向け輸送しよう
とすると、第1の平板型ヒートパイプ31と第2の平板
型ヒートパイプ32との間の、接触領域が狭く、熱抵抗
の大きい箇所を通過しなければならない上、各第2の平
板型ヒートパイプ32は、段差高Hに制約された幅(高
さh)の狭い熱移送路となるので、熱輸送効率は低下
し、必要な冷却効果が得られないという問題があった。
【0014】そこでこの発明は、発熱体からの熱を効率
良く放熱板まで輸送可能な平板型ヒートパイプ及びその
平板型ヒートパイプを用いた冷却装置を提供することを
目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、中間部に
折曲げ部を有する帯状の平板型ヒートパイプにおいて、
折曲げ部は、ねじ曲げ構造としたことを特徴とする。
【0016】このように、第1の発明によれば、折曲げ
部をねじ曲げ構造としたので、平板型ヒートパイプが多
段階に配列された状態でも、同一幅の帯状の平板型ヒー
トパイプのみの構成で、3次元方向に位相を異にした方
向に向け、効率的に熱輸送を行うことができる。
【0017】第2の発明は、平板型ヒートパイプに発熱
体及び放熱体を接続構成した冷却装置において、平板型
ヒートパイプは、中間部にねじ曲げ構造による折曲げ部
を設けたことを特徴とする。
【0018】また第3の発明は、それぞれ一方に発熱体
を接続した帯状の平板型ヒートパイプが複数枚、所定間
隔をなして並設されるとともに、前記各平板型ヒートパ
イプはそれぞれ折曲げ部を介して、他方に放熱体を共通
接続した冷却装置であって、各平板型ヒートパイプの折
曲げ部は、互いに位置を異にし、かつねじ曲げ構造とし
たことを特徴とする。
【0019】このように第2及び第3の発明装置によれ
ば、折曲げ部をねじ曲げ構造を設けた平板型ヒートパイ
プに、発熱体及び放熱体を接続したので、仮に平板型ヒ
ートパイプの一方の吸熱側が多段階に積み重ねられた状
態でも、帯状の平板型ヒートパイプの幅を変えることな
く発熱体に接続して熱輸送でき、発熱体を効率的に冷却
することができる。
【0020】第4の発明は、熱移送機能を有する帯状の
平板型ヒートパイプにおいて、帯状面が同一面上で略L
字状をなすように構成されたことを特徴とする。
【0021】このように、第4の発明によれば、帯状面
が同一面上で略L字状となるように形成したので、単な
る折曲げ加工により、3次元方向に位相を異にした方向
への熱輸送を効率的に行うことができる。
【0022】第5の発明は、平板型ヒートパイプに発熱
体及び放熱体を接続構成した冷却装置において、平板型
ヒートパイプは、帯状面が同一面上で略L字状に形成さ
れ、かつ折曲げ構成したことを特徴とする。
【0023】第6の発明は、それぞれ一方に発熱体を接
続した帯状の平板型ヒートパイプが複数枚、所定間隔を
なして並設され、他方に放熱体を共通接続した冷却装置
において、平板型ヒートパイプは帯状面が同一面上で略
L字状に形成され、かつ互いに位置を異にして折曲げら
れたことを特徴とする。
【0024】このように第5及び第6の発明装置によれ
ば、平板型ヒートパイプは、帯状面が同一面上で略L字
状に形成され、発熱体及び放熱体を接続したので、平板
型ヒートパイプが仮に多段階に積み重ねられた状態で
も、帯状の平板型ヒートパイプの幅を変えることなく、
3次元方向に位相を異にした方向への熱輸送により、発
熱体を効率的に冷却することができる。
【0025】第7の発明は、冷却装置において、一対の
平板型ヒートパイプ間が、それぞれに内蔵されたヒート
パイプの連結によって接続され、一方に発熱体を、他方
に放熱体を接続したことを特徴とする。
【0026】このように、第7の発明によれば、一対の
平板型ヒートパイプ間が、細管ヒートパイプそのものに
よって連結されたので、フレキシブルな折曲げ加工が容
易となり、発熱体と放熱体との間の相対位置の自由度を
増大させることができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下この発明による、平板型ヒー
トパイプ、及びこれを用いた冷却装置の一実施の形態を
図1ないし図6を参照して詳細に説明する。なお、図7
ないし図10に示した構成と同一構成には、同一符号を
付して詳細な説明は省略する。
【0028】図1は、図7に対応して示したもので、本
発明による冷却装置の第1の実施の形態を人工衛星に適
用した状態を示す斜視図である。
【0029】すなわち、立方体状の衛星本体1の一側面
にアンテナ開口面を形成するように電子走査アンテナ2
が配置され、この電子走査アンテナ2は、開口面に面し
て例えば多数のホーンアンテナ素子21が面アレイを形
成するよう多段に配置されている。
【0030】ホーンアンテナ素子21に接続された送受
信モジュール22には、移相器とともに所定のレーダ送
信出力を形成するための増幅器が内蔵されていて、これ
ら増幅器の安定動作を図るために、送受信モジュール2
2で発生した熱を帯状の平板型ヒートパイプ3の一方で
吸収して輸送し、他方に接続された放熱板5で放熱され
るように構成されている。
【0031】高密度に実装された各ホーンアンテナ素子
21には、それぞれ送受信モジュール22が接続されて
いるが、この実施の形態でも、幅Wが広く帯状に形成さ
れ平板型ヒートパイプ3が、厚さHの各段毎に複数個の
送受信モジュール22に接続されように構成されてい
る。
【0032】この実施の形態の冷却装置に採用された平
板型ヒートパイプ3は、図2(a)に示すように中間部
にねじ曲げ構造からなる折曲げ部3Aを有し、その折曲
げ部3Aは、図示のX−Y軸面からX−Z面に折曲げた
後、さらにX−Z面で折り畳むことによって、3次元空
間内において、帯状の平板型ヒートパイプ3の向きが位
相変換されるように構成されている。
【0033】従って、平板型ヒートパイプ3は、送受信
モジュール22に対し、幅Wを接触しつつ、そのまま対
向面の放熱板5に向け熱輸送を行うものである。
【0034】この平板型ヒートパイプ3は、図1に示し
たように、多段階に面状に配置された各送受信モジュー
ル22にそれぞれ接続される。従って、図2(b)、及
び図2(b)で矢印x方向から見た図3(a)の要部正
面図に示すように、上下の各平板型ヒートパイプ3は、
吸熱側(送受信モジュール22側)からの第1の折曲げ
部は、互いにΔlの間隔をなして下方に向け折り曲げる
とともに、さらにその折曲げ位置から幅Wに対応した長
さ位置で順次折曲げることによって、放熱板5に向かう
側の平板型ヒートパイプ3は、図3(a)に示したよう
に、互いに重畳する部分がなく、並列化された熱輸送路
を形成して放熱板5に接続される。
【0035】このように、第1の実施の形態の各平板型
ヒートパイプ3は、面アレイを構成するように多段に配
置された発熱体(送受信モジュール22)から、丁度反
対側に対向配置された放熱体(放熱板5)まで熱輸送す
る。そのために、各平板型ヒートパイプ3は、図3
(b)に示すように、吸熱側の端部からそれぞれ異なる
長さL1のところで、略90度の折曲げ角度θ1で下方
に折曲げ、さらに同じくそれぞれ異なる長さL2の位置
で、さらに直交角度θ2が略90度となるように折り畳
み、さらに放熱側の先端部で略90度の角度θ3に折曲
げ加工し、それぞれ対向配置された複数の発熱体と共通
接続の放熱体間を接続するように構成されている。
【0036】なお、上記説明では、発熱体(送受信モジ
ュール22)の配列面と放熱体(放熱板5)の面が、衛
星本体1の互いに対向する側に配置されているので、各
平板型ヒートパイプ3の折曲げ角度(θ1,θ2,θ
3)を上記の値に設定したが、発熱体と放熱体との3次
元空間内での相対位置、及び向きに応じて、上記各角度
θ1,θ2,θ3を任意に変更して接続することができ
る。
【0037】また、この第1の実施の形態において、図
3(a)示したように、平板型ヒートパイプ3の角度θ
2への折曲げ幅L3を適宜選択することによって、図3
(a)に示したずれ(Δl)を補正し、放熱板5に向か
う面の位置を一致させるとともに、先端部を折曲げ(角
度θ3)ることなく、この一致させた面に放熱体5を接
続させるように構成すこともできる。
【0038】また、図1では、面アレイを形成するよう
に配置された各送受信モジュール22に対し、各段に1
個の平板型ヒートパイプ3を接続するように示したが、
各段を横方向に複数に分割し、各分割された段ごとに平
板型ヒートパイプ3を接続して、放熱板5に熱輸送する
ように構成しても良い。
【0039】以上説明のように、この第1の実施の形態
によれば、帯状の各平板型ヒートパイプ3は、中間部に
ねじ曲げ構造を採用して折曲げ部を設けたので、一方の
端部には発熱体である各電子機器(受信モジュール2
2)を接続しつつ、位相面を異にした方向への向きの変
換により放熱板5に共通接続して熱輸送するので、電子
機器を効果的に冷却することができる。
【0040】次に、上記第1の実施の形態では、平板型
ヒートパイプ3を互いに位置を異にしたねじ曲げ構造に
より、多段化された発熱体からの熱を、同一幅Wを保持
した状態で放熱体まで輸送させたが、平板型ヒートパイ
プ3を帯状面が同一面上で略L字状をなすように構成し
て折曲げ加工ても、同様に作用させることができる。
【0041】図4は、本発明による冷却装置の第2の実
施の形態に採用した平板型ヒートパイプを示したもの
で、図4(a)は、折曲げ加工を行う以前の斜視図、図
4(b)は折曲げ加工後の状態を示す斜視図である。
【0042】すなわち、幅Wの平板型ヒートパイプ3
は、図示のように、帯状面が同一面(X−Y面)上で略
L字状(角度θ1が90度)となるように構成されてい
る。
【0043】そして、図4(b)に示すように、屈曲部
において、下方に90度(角度θ2)折曲げることによ
って、図2(a)に示した平板型ヒートパイプ3と同様
に、3次元方向にその長さ方向の向き(位相)を変換さ
せた平板型ヒートパイプ3を得ることができる。
【0044】従って、この第2の実施の形態による平板
型ヒートパイプ3によっても、第1の実施の形態におけ
る平板型ヒートパイプ3と同様に、両端部に、発熱体及
び共通放熱体を接続構成することによって、多段配置の
発熱体からの熱を、同一幅Wを保持した状態で輸送し、
発熱体を効率良く冷却することができる。
【0045】なお、上記第1,第2の各実施の形態で
は、送受信モジュール22は縦(上下)方向に互いに重
なるように多段に配列された旨説明したが、図5に示す
ように、同じく上下方向への多段構成でも、平板型ヒー
トパイプ3を接続した送受信モジュール22が、前後方
向(図示左右方向)方向に所定間隔(W)づつ互いに異
なるように配置しても、放熱板5に向かう側の各平板型
ヒートパイプ3は互いに重畳することがないので、熱輸
送を効率的に行なわせることができる。
【0046】もっとも、図5に示す構成の電子走査アン
テナでは、アンテナ開口面において、高周波信号の位相
が揃い所定のアンテナパターンが得られるように、送受
信モジュール22の移相器等の位相制御が必要とされ
る。
【0047】また、上記各実施の形態では、幅Wを有
し、長尺な平板型ヒートパイプ3により、発熱体側から
放熱体側に向け効率的に熱輸送を行う旨説明したが、平
板型ヒートパイプ3の折曲げ部等を図6に示すように、
一対の平板型ヒートパイプ3,3が、それぞれに内蔵さ
れた折曲げ容易な細管ヒートパイプ3bの接続により連
結されるように構成し、フレキシブルな細管ヒートパイ
プ3bの折曲げ操作によって、例えば両端部に接続配置
される発熱体2Aや放熱体4Aの配置の自由度を大きく
することができる。
【0048】なおまた、本発明の上記各実施の形態にお
いて、平板型ヒートパイプ3は、作動液が表面張力によ
り細管内を閉塞するように封入され、軸方向に循環また
は振動するように構成された細管ヒートパイプを複数本
内蔵して構成されたものを使用するものとして説明した
が、必ずしもそのような構成の平板型ヒートパイプに限
定されることなく採用しても、同様な効果を得ることが
できる。また本発明は、人工衛星搭載機器に限らず、地
上設置の各種電子機器等の冷却にも適宜採用し得るもの
であることは言うまでもない。
【0049】以上説明のように、本発明の平板型ヒート
パイプ及びこれを用いた冷却装置によれば、多段構成の
発熱体の冷却に際し、効率的な熱輸送が可能となり、冷
却効果を大幅に向上させことができ、実用に際し顕著な
効果を得ることができる。
【0050】
【発明の効果】第1の発明は、折曲げ部をねじ曲げ構造
としたので、平板型ヒートパイプの吸熱側の仮に多段階
に構成され、空間的位相を異にして配置された放熱体へ
の熱輸送でも、単に折曲げ部の位置を変えるのみで実現
し、効率良く冷却することができる。
【0051】第2及び第3の発明によれば、折曲げ部を
ねじ曲げ構造を設けた帯状の平板型ヒートパイプに、発
熱体及び放熱体を接続したので、帯状の平板型ヒートパ
イプの幅を変えることなく熱輸送が可能であり、発熱体
を効率的に冷却することができる。
【0052】第4の発明によれば、帯状面が同一面上で
L字状となるように平板型ヒートパイプを形成したの
で、第1の発明と同様に、熱輸送を効率的に行うことが
できる。
【0053】第5及び第6の発明によれば、平板型ヒー
トパイプは、帯状面が同一面上でL字状に形成されたの
で、第2及び第3の発明と同様に、発熱体を効率良く冷
却することができる。
【0054】第7の発明によれば、一対の平板型ヒート
パイプ間を、内蔵ヒートパイプの連結によって接続した
ので、折曲げ加工が容易となり、発熱体と放熱体との間
の相対配置位置に大きな自由度を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による冷却装置の第1の実施の形態を人
工衛星に適用した状態を示す斜視図である。
【図2】図2(a)は図1に示す平板型ヒートパイプの
斜視図、図2(b)は図2(a)に示す複数個の平板型
ヒートパイプを発熱体に組み込んだ状態を示す斜視図で
ある。
【図3】図3(a)は、図2(b)において発熱体(送
受信モジュール)に接続された平板型ヒートパイプを矢
印x方向から見た正面図、図3(b)は図3(a)の平
板型ヒートパイプの折曲げ位置及び角度を説明する斜視
図である。
【図4】図4(a)は、本発明の第2の実施の形態の冷
却装置に採用される平板型ヒートパイプを示す斜視図、
図4(b)は、図4(a)の平板型ヒートパイプの折曲
げ加工状態を示す斜視図である。
【図5】図4に示した平板型ヒートパイプを、上下段間
で位置ずれ配置させた送受信モジュールに接続した例を
示す側面図である。
【図6】本発明の各実施の形態に採用可能な一対の平板
型ヒートパイプの接続状態を示す斜視図である。
【図7】従来の冷却装置を搭載した人工衛星を示す概略
斜視図である。
【図8】図7の要部を示す斜視図である。
【図9】図8の一部分解斜視図である。
【図10】図7に示す冷却装置に採用可能な平板型ヒー
トパイプの分解斜視図である。
【符号の説明】
1 人工衛星本体 2 電子走査アンテナ 21 ホーンアンテナ素子 22 送受信モジュール(発熱体) 3,31,32 平板型ヒートパイプ 3A 折曲げ部 4 連結部 5 放熱板(放熱体)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中間部に折曲げ部を有する帯状の平板型
    ヒートパイプにおいて、 前記折曲げ部は、ねじ曲げ構造としたことを特徴とする
    平板型ヒートパイプ。
  2. 【請求項2】 平板型ヒートパイプに発熱体及び放熱体
    を接続構成した冷却装置において、 前記平板型ヒートパイプは、中間部にねじ曲げ構造によ
    る折曲げ部を設けたことを特徴とする冷却装置。
  3. 【請求項3】 それぞれ一方に発熱体を接続した帯状の
    平板型ヒートパイプが複数枚、所定間隔をなして並設さ
    れるとともに、前記各平板型ヒートパイプはそれぞれ折
    曲げ部を介して、他方に放熱体を共通接続した冷却装置
    であって、 前記各平板型ヒートパイプの折曲げ部は、互いに位置を
    異にし、かつねじ曲げ構造としたことを特徴とする冷却
    装置。
  4. 【請求項4】 熱移送機能を有する帯状の平板型ヒート
    パイプにおいて、 帯状面が同一面上で略L字状をなすように構成されたこ
    とを特徴とする平板型ヒートパイプ。
  5. 【請求項5】 平板型ヒートパイプに発熱体及び放熱体
    を接続構成した冷却装置において、 前記平板型ヒートパイプは、帯状面が同一面上で略L字
    状に形成され、かつ折曲げ構成したことを特徴とする冷
    却装置。
  6. 【請求項6】 それぞれ一方に発熱体を接続した帯状の
    平板型ヒートパイプが複数枚、所定間隔をなして並設さ
    れ、他方に放熱体を共通接続した冷却装置において、 前記平板型ヒートパイプは帯状面が同一面上で略L字状
    に形成され、かつ互いに位置を異にして折曲げられたこ
    とを特徴とする冷却装置。
  7. 【請求項7】 一対の平板型ヒートパイプ間が、それぞ
    れに内蔵されたヒートパイプの連結によって接続され、
    一方に発熱体を、他方に放熱体を接続したことを特徴と
    する冷却装置。
  8. 【請求項8】 前記平板型ヒートパイプは、作動液が表
    面張力により細管内を閉塞するように封入され、軸方向
    に循環または振動するように構成されたヒートパイプを
    複数本内蔵させて構成されたことを特徴とする請求項1
    ないし請求項7のうちのいずれか1項に記載の平板型ヒ
    ートパイプまたは冷却装置。
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