JPH09152567A - レジストパターン形成方法およびその装置 - Google Patents

レジストパターン形成方法およびその装置

Info

Publication number
JPH09152567A
JPH09152567A JP31272395A JP31272395A JPH09152567A JP H09152567 A JPH09152567 A JP H09152567A JP 31272395 A JP31272395 A JP 31272395A JP 31272395 A JP31272395 A JP 31272395A JP H09152567 A JPH09152567 A JP H09152567A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
exposure mask
substrate
pattern
resist
mask
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP31272395A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenkichi Suzuki
堅吉 鈴木
Masaaki Matsuda
正昭 松田
Toshio Ogino
利男 荻野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP31272395A priority Critical patent/JPH09152567A/ja
Publication of JPH09152567A publication Critical patent/JPH09152567A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)
  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】エキシマレーザーのアブレーション現象を用
い、かつ小面積の露光マスクで大形の液晶表示素子基板
を製造するためのレジストパターンの形成方法とその装
置を提供する。 【解決手段】液晶表示素子を構成する基板の薄膜パター
ン形成領域の面積より小面積で所定の開口パターン7
a,7b,7b’,7c,7c’を有する露光マスク7
を当該薄膜パターン形成領域に平行なX−Y面内で相対
移動させると共に、露光マスクに対して相対移動方向と
直交する方向にスリット状としたエキシマレーザー光1
2a,12b,12cを照射することによるアブレーシ
ョン現象により、基板上に塗布したレジストを前記露光
マスクの開口パターンに従ってパターニングする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、絶縁基板上に前記
液晶表示素子を構成する複数の薄膜を成膜し、これをパ
ターニングするためのレジストパターンを形成するレジ
ストパターン形成方法およびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】アクティブ・マトリクス方式の液晶表示
装置は、マトリクス状に配列された複数の画素電極のそ
れぞれに対応して非線形素子(スイッチング素子)を設
けたものである。各画素における液晶は理論的には常時
駆動(デューティ比 1.0)されているので、時分割駆動
方式を採用している、いわゆる単純マトリクス方式と比
べてアクティブ方式はコントラストが良く、特にカラー
液晶表示装置では欠かせない技術となりつつある。スイ
ッチング素子として代表的なものとしては薄膜トランジ
スタ(TFT)がある。
【0003】液晶表示素子は少なくとも一対の絶縁基板
からなり、これらの絶縁基板の一方または他方の何れか
の面上には画素電極、TFT配線、あるいはブラックマ
トリクス、カラーフィルタ、各種の絶縁膜や保護膜など
の薄膜が所定の形状にパターニングされている。
【0004】図11は本発明を適用するアクティブ・マ
トリクス方式カラー液晶表示素子の一画素とその周辺を
示す平面図である。
【0005】各画素は隣接する2本の走査信号線(ゲー
トラインまたは水平信号線)GLと、隣接する2本の映
像信号線(データラインまたは垂直信号線)DLとの交
差領域内(4本の信号線で囲まれた領域内)に配置され
ている。
【0006】各画素は薄膜トランジスタTFT、透明画
素電極ITO1(d1)および付加容量素子Caddを含
む。走査信号線GLは図では左右方向に延在し、上下方
向に複数本配置されている。映像信号線DLは上下方向
に延在し、左右方向に複数本配置されている。
【0007】薄膜トランジスタTFTは、ゲートライン
GLに正のバイアスを印加すると、ソース−ドレイン間
のチャネル抵抗が小さくなり、バイアスを零にすると、
チャネル抵抗は大きくなるように動作する。
【0008】各画素には薄膜トランジスタTFTが設け
られている。薄膜トランジスタTFTは、ゲートライン
GL、ゲート絶縁膜、i型(真性、intrinsic、導電型
決定不純物がドープされていない)非晶質シリコン(S
i)からなるi型半導体層AS、一対のソース電極SD
1、ドレイン電極SD2を有する。
【0009】なお、ソース、ドレインは本来その間のバ
イアス極性によって決まるもので、この液晶表示素子の
回路ではその極性は動作中反転するので、ソース、ドレ
インは動作中入れ替わると理解されたい。しかし、以下
の説明では、便宜上一方をソース、他方をドレインと固
定して表現する。
【0010】薄膜トランジスタTFTのゲートラインG
Lは単層の第1導電膜g1で形成されている。第1導電
膜g1としては例えばスパッタで形成されたアルミニウ
ム(Al)膜が用いられ、その上にはAlの陽極酸化膜
が設けられている。
【0011】このゲートラインGLはチャネル部のi型
半導体層ASを完全に覆うよう(下方からみて)それよ
り大き目に形成され、i型半導体層ASに外光やバック
ライト光が当たらないよう工夫されている。
【0012】i型半導体層ASは、非晶質シリコンで、
200〜2200Åの厚さに形成される。
【0013】i型半導体層ASは走査信号線GLと映像
信号線DLとの交差部(クロスオーバ部)の両者間にも
設けられている。この交差部のi型半導体層ASは交差
部における走査信号線GLと映像信号線DLとの短絡を
低減する。
【0014】透明画素電極ITO1は液晶表示部の画素
電極の一方を構成し、薄膜トランジスタTFTのソース
電極SDに接続されている。
【0015】透明画素電極ITO1は第1導電膜d1に
よって構成されており、この第1導電膜d1はスパッタ
リングで形成された透明導電膜(Indium-Tin-Oxide=I
TO:ネサ膜)からなり、1000〜2000Åの厚さ
に形成されている。
【0016】ソース電極SD1、ドレイン電極SD2の
それぞれは、N(+)型半導体層d0に接触する第2導
電膜d2とその上に形成された第3導電膜d3とから構
成されている。
【0017】第2導電膜d2はスパッタで形成したクロ
ム(Cr)膜を用い、500〜1000Åの厚さに形成
される。Cr膜は膜厚を厚く形成するとストレスが大き
くなるので、2000Å程度の膜厚を越えない範囲で形
成する。Cr膜はN(+)型半導体層d0との接着性を
良好にし、第3導電膜d3のAlがN(+)型半導体層
d0に拡散することを防止する(いわゆるバリア層の)
目的で使用される。
【0018】第2導電膜d2として、Cr膜の他に高融
点金属(Mo、Ti、Ta、W)膜、高融点金属シリサ
イド(MoSi2、TiSi2、TaSi2、WSi2)膜
を用いてもよい。
【0019】第3導電膜d3はAlのスパッタリングで
3000〜5000Åの厚さに形成されている。Al膜
はCr膜に比べてストレスが小さく、厚い膜厚に形成す
ることが可能で、ソース電極SD1、ドレイン電極SD
2および映像信号線DLの抵抗値を低減したり、ゲート
電極GTやi型半導体層ASに起因する段差乗り越えを
確実にする(ステップカバーレッジを良くする)働きが
ある。
【0020】映像信号線DLはソース電極SD1、ドレ
イン電極SD2と同層の第2導電膜d2、第3導電膜d
3で構成されている。
【0021】遮光膜BM(ブラックマトリクス)の閉じ
た多角形の輪郭線は、その内側が遮光膜BMが形成され
ない開口を示している。遮光膜BMは光に対する遮蔽性
が高いたとえばアルミニウム膜やクロム膜等で形成され
ており、本実施例ではクロム膜がスパッタリングで13
00Å程度の厚さに形成される。
【0022】従って、薄膜トランジスタTFTのi型半
導体層ASは上下にある遮光膜BMおよび大き目のゲー
ト電極GTによってサンドイッチにされ、外部の自然光
やバックライト光が当たらなくなる。
【0023】遮光膜BMは各画素の周囲に格子状に形成
され、この格子で1画素の有効表示領域が仕切られてい
る。従って、各画素の輪郭が遮光膜BMによってはっき
りとし、コントラストが向上する。つまり、遮光膜BM
はi型半導体層ASに対する遮光とブラックマトリクス
との2つの機能をもつ。
【0024】透明画素電極ITO1のラビング方向の根
本側のエッジ部分(同図右下部分)も遮光膜BMによっ
て遮光されているので、上記部分にドメインが発生した
としても、ドメインが見えないので、表示特性が劣化す
ることはない。
【0025】カラーフィルタFILは画素に対向する位
置に赤、緑、青の繰り返しでストライプ状に形成され
る。カラーフィルタFILは透明画素電極ITO1の全
てを覆うように大き目に形成され、遮光膜BMはカラー
フィルタFILおよび透明画素電極ITO1のエッジ部
分と重なるよう透明画素電極ITO1の周縁部より内側
に形成されている。
【0026】カラーフィルタFILは次のように形成す
ることができる。まず、上部透明ガラス基板SUB2の
表面にアクリル系樹脂等の染色基材を形成し、フォトリ
ソグラフィ技術で赤色フィルタ形成領域以外の染色基材
を除去する。この後、染色基材を赤色染料で染め、固着
処理を施し、赤色フィルタRを形成する。つぎに、同様
な工程を施すことによって、緑色フィルタG、青色フィ
ルタBを順次形成する。
【0027】透明画素電極ITO1は、薄膜トランジス
タTFTと接続される端部と反対側の端部において、隣
りの走査信号線GLと重なるように形成されている。こ
の重ね合わせは、透明画素電極ITO1を一方の電極と
し、隣りの走査信号線GLを他方の電極とする付加容量
素子(静電容量素子)Caddを構成する。この付加容量
素子Caddの誘電体膜は、薄膜トランジスタTFTのゲ
ート絶縁膜として使用される絶縁膜GIおよび陽極酸化
膜AOFで構成されている。
【0028】付加容量素子Caddは走査信号線GLの第
1導電膜g1の幅を広げた部分に形成されている。な
お、映像信号線DLと交差する部分の第1導電膜g1は
映像信号線DLとの短絡の確率を小さくするため細くさ
れている。
【0029】なお、薄膜トランジスタを使用したアクテ
ィブ・マトリクス方式の液晶表示装置は、例えば特開昭
63−309921号公報や、図11に示す画素構造
は、公知ではないが、同一出願人による特願平6−35
613号に詳しく記載されている。
【0030】上記した各種薄膜のパターニングは、基板
上に所定の薄膜を成膜し、その上にレジストを被覆した
後、高圧水銀灯を光源として所定の開口パターンを有す
る露光マスクを用いた1:1ミラープロジェクション光
学系によるスリットスキャン一括露光方式、およびステ
ッパー方式で行っている。前者のマスクは表示素子その
ものの実寸であり、後者は表示素子を分割したものであ
る。
【0031】そして、露光したレジストをフォトリソ技
術で処理し、非露光部分のレジストを除去後、エッチン
グにより所要の薄膜パターンを形成する。
【0032】
【発明が解決しようとする課題】従来技術による薄膜形
成におけるレジストのパターニングは、全て半導体の製
造で用いられている通常のフォトリソグラフィ技術を応
用したものである。しかし、液晶表示素子は半導体ウエ
ハと比べて格段に大形の絶縁基板(ガラス板等)を用い
るものであるため、半導体の製造技術をそのまま大形の
ガラス基板に対応させる際には、種々の問題を生じる。
【0033】まず、従来の1:1ミラープロジェクショ
ンタイプの露光機ならびに露光技術では光学系、露光マ
スク共に費用対効率にある限界があり、大体600mm
×800mmの基板程度までが現行方式の限界と考えら
れている。
【0034】この基板サイズはアスペクト比が3:4の
表示方式に対して約96.5cm(38インチ)であ
り、これ以上のサイズは実用上困難である。
【0035】一方、ステッパー方式は原理的には基板サ
イズに制限はないが、結像レンズの大きさの制限から基
板が大きくなるに従いステップ数は多くなり、工程時間
が増大する。また、ウエットプロセスを主体とする従来
のフォトリソグラフィ技術は基板サイズが増大するに従
い、プロセス、装置コスト共に現実的でなくなる。
【0036】本発明は上記従来技術の諸問題を同時に解
決するもので、その目的とするところは、エキシマレー
ザーのアブレーション現象を用い、かつ小面積の露光マ
スクで大形の液晶表示素子基板を製造するためのレジス
トパターンの形成方法とその装置を提供することにあ
る。
【0037】本発明によれば、製造プロセスが大幅に短
縮され、かつ高画質の液晶表示素子の製造プロセスが大
幅に短縮される。
【0038】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、液晶表示素子各層のレジストパターンを形成する
際、本発明では以下の手段を用いる。
【0039】[手段1]波長248nmまたは308n
mのエキシマレーザーを光源とし、誘電体多層膜よりな
る所定の開口パターンを有する露光マスクをスリット状
に照明する照明光学系と、当該露光マスクを保持しXお
よびY方向に移動できるX−Yステージ(以下、X−Y
マスクステージと称す)と、露光マスクの開口パターン
を液晶表示素子を構成する基板上に1:1に投影する屈
折型対称結像光学レンズと、上記基板を保持しX−Yマ
スクステージとは独立にXおよびY方向に移動できるX
−Yステージ(以下、X−Y基板ステージと称す)とを
主要構成要素とする露光機を用い、X−Yマスクステー
ジとX−Y基板ステージを同一方向または反対方向に一
次元に動かし、エキシマレーザー光のアブレーション作
用によって、露光マスクの開口パターンを基板上に被覆
したレジスト層に1:1に形成する。
【0040】[手段2]手段1における液晶表示素子用
誘電体露光マスクとして、画素部各層のパターンは整数
分の一に分割し、画素以外のパターンも適宜に分割し、
それぞれの一単位をスキャン方向に平行に不透過部分で
囲んだものを以てマスクパターンを構成し、各マスクパ
ターンに対応してX−YマスクステージおよびX−Y基
板ステージをスキャンのスタート位置に設定し、次いで
対応する露光マスク領域をスキャンし、次に露光マスク
を元の位置に戻すと共に、基板は次の繰り返し位置に移
動させ、同様なスキャンを行い、以下同様の過程を繰り
返すことにより液晶表示素子の全パターンを形成する。
【0041】すなわち、請求項1に記載の第1の発明に
よる液晶表示素子を構成する絶縁基板上に所要の薄膜パ
ターンを形成するためのレジストパターン形成方法は、
前記液晶表示素子の薄膜パターン形成領域の面積より小
面積で所定の開口パターンを有する露光マスクを当該薄
膜パターン形成領域に平行な面内で相対移動させると共
に、前記露光マスクに対して前記相対移動方向と直交す
る方向にスリット状としたエキシマレーザー光を照射す
ることによるアブレーション現象により、前記基板上に
塗布したレジストを前記露光マスクの開口パターンに従
ってパターニングすることを特徴とする。
【0042】また、請求項2に記載の第2の発明は、前
記露光マスクが、前記絶縁基板の画素領域のレジストパ
ターンを整数分の1の単位領域に分割した開口パターン
と、画素領域以外のレジストパターンを適宜の単位領域
に分割した開口パターンと、前記それぞれの単位領域を
前記スキャン方向に平行な不透過部分で囲む領域とから
構成され、前記各開口パターンに対応して前記X−Yマ
スクステージおよびX−Y基板ステージを前記エキシマ
レーザー光のスリット状の照明光の当該スリットの長さ
方向と直交する方向にステップ移動させることにより前
記基板上のレジスト全面をパターニングすることを特徴
とする。
【0043】そして、請求項3に記載の第3の発明によ
る絶縁基板上に前記液晶表示素子を構成する複数の薄膜
を成膜し、これをパターニングするためのレジストパタ
ーンを形成するレジストパターン形成装置は、波長24
8nmまたは308nmのエキシマレーザー光を照射す
る光源と、所定の開口パターンを有する誘電体多層膜よ
りなる露光マスクと、前記露光マスクを前記エキシマレ
ーザー光でスリット状に照明する照明光学系と、前記露
光マスクをを保持して前記エキシマレーザー光の光軸と
垂直な平面内のX方向および前記X方向と直交するY方
向に移動可能としたX−Yマスクステージと、前記露光
マスクの開口パターンを前記絶縁基板上に1:1に投影
する屈折型対称結像光学レンズと、前記絶縁基板を保持
して前記X−Yマスクステージと独立して前記X−Yマ
スクステージと平行な平面内のX方向および前記X方向
と直交するY方向に移動可能としたX−Y基板ステージ
とを少なくとも具備し、前記X−Yマスクステージと前
記X−Y基板ステージを同一方向または反対方向に一次
元にスキャンさせることにより、前記露光マスクの開口
パターンを通したエキシマレーザー光のアブレーション
作用によって、前記絶縁基板上に塗布したレジスト層に
前記露光マスクの開口パターンを1:1でパターニング
することを特徴とする。
【0044】
【発明の実施の形態】液晶表示素子は現状対角サイズ1
0”前後の製品が主流であるが、今後は大形サイズに対
する要求が益々大きくなって来ると考えられる。この大
形化に伴いコストの上昇は当然の問題であるが、致命的
な問題は現行のフォトリソグラフィ技術が大形化に際し
てそのままでは適用できないと言うことである。
【0045】すなわち、前述した様に、一括露光のミラ
ープロジェクション方式では基板サイズは対角長が約9
6.5cm(38インチ)が限界であり、露光マスクの
コストを考慮すると更に小さなサイズが限界となろう。
【0046】一方、ステッパー方式はこの様な原理的に
致命的となることはないが、従来のウエットプロセスに
よるフォトリソグラフィ技術では実用的なコストを実現
することは表示サイズが大きくなればなる程困難にな
る。
【0047】このような問題点に対して、エキシマレー
ザー光のアブレーション現象を利用したリソグラフィ方
式が有効である。これは従来のフォトリソグラフィの露
光と現像が同時に実行され、かつレジスト剥離もレーザ
ーアブレーションで行うもので(以下、この方式をアブ
レーションリソグラフィと称する)、工程を大幅に短縮
し、且つ装置コストを大幅に低減することが可能であ
る。
【0048】アブレーションリソグラフィのこれらの特
徴は大型化に伴うコストアップの対策となるが、大形基
板に対する露光については、現行露光方式と同様な問題
を抱えている。
【0049】特に、エキシマレーザー光源の大きさが限
られているので、狭義のステッパー方式は全く実用的で
はない。また、1:1ミラープロジェクション光学系で
は集光点が反射部にあるため、光学系の信頼性に問題が
ありこれも用いられない。
【0050】使用できる結像レンズは中空部に集光点が
来る様に設計された1:1屈折型の対称レンズである。
露光マスクへの照明光を結像レンズが許容できる最大限
の長いスリット状とし、画面はスリットの幅方向のスキ
ャンによって形成する。すなわち、ステッパーとスリッ
トスキャンの組み合わせであり、表示面をスリット長さ
とステージのストロークを辺とする長方形に分割するこ
とになる。
【0051】実際の表示面の大部分は画素の繰り返し部
分であり、分割の単位をこの繰り返し部分をこの単位で
分割する。
【0052】図1は本発明によるレジストパターン形成
方法におけるステップ−スキャン用露光マスクのための
基板パターンの分割原理の説明図であって、8は基板、
8aは画素部、8bと8cは端子部、〜は分割領域
を示す。
【0053】ここで、基板側の各分割領域、、
は、同一の繰り返しパターンからなり、画素部8aと上
下の端子部8c、8c’から構成される。また、分割領
域は、左側の端子部近傍のパターン8b、分割領域
は、右側の端子部近傍のパターン8b’から構成され
る。
【0054】図2は本発明において使用される露光マス
クの構成例を模式的に説明する平面図であって、露光マ
スクの多層膜面側からみた図である。
【0055】同図において、7は露光マスクで、本実施
例では3種類の開口パターンが形成されている。すなわ
ち、第1の開口パターン部分は画素部8aに対応する開
口パターン7aと上下の端子部8c、8c’に対応する
開口パターン7c、7c’とが合成された部分で、露光
時には、基板の分割領域、、に対応して、Y軸方
向にシフトさせ、同一パターンを3回繰り返して露光す
る。
【0056】第2の開口パターン部分は、端子部近傍の
パターン8bに対応する開口パターン7b部分、第3の
開口パターン部分は、端子部近傍のパターン8b’に対
応する開口パターン7b’部分が石英基板上に形成され
ている。
【0057】12aは前記第1の開口パターン部分を照
射している状態のエキシマレーザー光、12bは前記第
2の開口パターン部分を照射している状態のエキシマレ
ーザー光、12cは前記第3の開口パターン部分を照射
している状態のエキシマレーザー光で、分かり易くする
ために露光領域毎に示したが、これらのエキシマレーザ
ー光は固定された一本である。また、各開口パターンの
境界部分には、遮光部分SH部としての7d、7d’、
7e、7e’部分を形成する。
【0058】露光マスクの遮光パターン部(SH部)
は、石英基板上に酸化膜HfO2 およびSiO2 の1/
4波長(λ/4)膜による多層膜を形成したもので、3
08nmの垂直反射率が70%以上に設定している。エ
キシマレーザー光が通過する露光マスクの開口パターン
部は、ドライエッチによりこの多層膜を除いた部分であ
る。
【0059】本実施例では、露光ステップ時間の短縮と
繰り返しパターン部分のつなぎ精度を考慮し、X方向の
スキャンの繰り返しは行わず、したがって、基板上のX
方向の表示部分の幅とほぼ等しい大型の露光マスク7を
使用した。
【0060】しかし、更に大型の表示面積となった場合
は、この露光マスク7に形成した端子部の開口パターン
7b,7b’は図1の基板の分割領域およびのX方
向サイズの整数分の1に、また画素部の開口パターン7
aは分割領域〜に対してX方向およびY方向に整数
分の1の大きさとし、開口パターン7a、7b、7
b’、7c、7c’の5種類のパターン部を形成し、境
界部分を遮光SH部分で形成し、X方向およびY方向に
シフトさせて大型基板のレジストパターンを形成するこ
とも可能である。
【0061】露光マスク7を照射するエキシマレーザー
光12a,12b,12cは露光マスクと基板の相対移
動方向(矢印X)に直交する方向に長いスリット状で固
定されており、このエキシマレーザー光に対して露光マ
スクと基板を相対移動させることで基板の全面をスキャ
ンしてそのレジストをパターニングする。
【0062】この際、露光マスク7のパターンは、結像
レンズによって基板8上にY軸に対する鏡像として写像
される。更に、露光に際しては、露光マスク7のパター
ンが形成された多層膜面を基板8のパターン形成面とが
対面するように配置する。
【0063】このため、図1の分割領域のレジストパ
ターン形成時は、露光マスク7をY軸に対して裏返した
後、露光マスクの左上のスタート部Bが、静止している
結像レンズを原点とするY軸に対して、対応する基板8
の左上に鏡像が形成される位置に初期設定する。
【0064】静止している結像レンズに対して露光マス
ク7と基板8をX方向に同一速さvで各々反対方向にス
キャンする。ここで、速さvは、 v=df/n n:レジストでアブレーション
されるショット数 f:レーザーの繰り返し周波数(ショット/秒) d:スリットの幅(X方向、短い幅)(cm) v:スキャンスピード(cm/秒) である。
【0065】すなわち、左上のスタート部Bで示すスキ
ャン会誌位置は、パターンを外れた個所から開始し、X
方向のスキャンの繰り返しは行わず、1回のスキャンで
分割領域のレジストパターン形成を終了する位置Cま
で行う。
【0066】スキャンスピード(v)とアブレーション
レートとの間には一定の関係があり、レジスト膜厚、材
質を考慮して、最適なスピードでスキャンする必要があ
る。これにより、基板の全ての領域のレジストが所定の
パターンに露光され、露光マスクのパターンがエキシマ
レーザー光のアブレーションによって現像されて除去さ
れる。
【0067】なお、上記ではエキシマレーザー光はレジ
ストの除去のみとして説明したが、レジストの除去と同
時にその下層の薄膜もアブレーションすることで当該薄
膜に所定のパターニングを施すことができる。
【0068】本発明により、露光マスクのサイズは大幅
に減少することができるが、ステッパー方式の場合、分
割部の繋ぎ目部分が表示性能に影響を及ぼす。
【0069】本発明でも同様な問題点が存在するが、こ
れは本質的ではなく、ステージ等の機械精度の問題であ
る。特に液晶表示素子の場合、遮光SH部により僅かな
ずれは補正される。従って、遮光SH部を精度良く作る
ことが重要である。
【0070】図3は本発明の露光マスクの好ましい分割
線の説明図、また図4は避けるべき分割線の説明図であ
って、10aはBM、10bはパターン、11は分割線
を示す。
【0071】露光マスクの分割線は図3の(a)(b)
に示したように隣接する開口パターン10a、10b間
の遮光SH部上を通る位置とすれば、図4の(a)
(b)に示したようなパターン10b上を通る位置とす
るより露光時のずれが目立ち難い。
【0072】なお、本発明はエキシマレーザーのアブレ
ーション現象を用いたリソグラフィにのみ適用されるだ
けでなく、高圧水銀灯を光源とする通常のフォトリソグ
ラフィにも用いることができる。
【0073】この場合、結像レンズとしては1:1屈折
型の対称レンズだけではなく、小型のミラープロジェク
ションタイプも用いることができるので、露光装置のコ
ストを大幅に下げることができる。特に、X−Yマスク
ステージは基板サイズに関わらず一定にしておけるので
装置コストをさらに下げることができる。
【0074】ステップ露光による機械的な時間のロスは
照射強度、各ステージのスピードを上げることによりカ
バーできる。
【0075】また、本発明ではステップ操作の方に機械
的な時間がかかるので、多数個取りよりも枚葉式が有利
であり、露光マスクおよびX−Y基板ステージのサイズ
に少し余裕を持たせておき、ある中心サイズとこの前後
の基板サイズを取り扱える様な専用機にしておくと良
い。ただし、変更する部分はステージだけで、光学系は
共通である。
【0076】以下、本発明の実施例につき、図面を参照
してさらに詳細に説明する。
【0077】図5は本発明によるレジストパターンの形
成装置の1実施例を説明する模式図であって、所謂エキ
シマレーザー露光・現像機の概略構成を示す。
【0078】同図において、1はエキシマレーザー、2
は照明光学系、3は反射ミラー、4はX−Yマスクステ
ージ、5は結像レンズ系、6はX−Y基板ステージ、7
は露光マスク(但し、多層膜面は下側)、8は基板であ
る。
【0079】露光光源であるエキシマレーザー1は、波
長308nm、出力800mJ、繰り返し周波数350
Hzである。照明光学系2は与えられた形状内で均一な
強度分布を持つ様にビームプロフィファイルを整形する
ホモジナイザー光学系で、ミラー3を介してX−Yマス
クステージ4上に設置された露光マスク7を照明する。
【0080】露光マスク7は誘電体多層膜マスクであ
り、エキシマレーザー光はこの露光マスク7を例えば4
mm×90mmのスリット状に照明する。
【0081】結像レンズ系5は1:1のテレセントリッ
ク対称レンズからなり、口径120mmφ、NA=0.
1であり、露光マスク7の開口パターン像をX−Y基板
ステージ6上に設置した基板8に投射する。結像レンズ
系5の構成によって、露光マスク7の開口パターンと基
板8上の像は鏡像の関係にある。
【0082】X−Y基板ステージ6は最大900mm×
700mmサイズの基板を搭載できる。また、X−Yマ
スクステージ4は最大650mm×650mmサイズ
(650□)の露光のマスクを搭載することができる。
【0083】本実施例では800mm×450mmサイ
ズの基板にピクセル(画素)ピッチ0.12mm、10
24×(1920×3)の画素の表示部をもつTFT層
を構成した。表示部の面積は368.64mm×69
1.2mm、すなわち対角78.7cm(31インチ)
である。
【0084】図6は本発明によるレジストパターンの形
成装置の1実施例をさらに具体的に説明する模式図であ
って、図5と同一符合は同一部分に対応する。
【0085】照明光学系2はエキシマレーザー1からの
レーザー光を平行光とするレンズ2aと、平行に入射し
たレーザー光を小面積の光ビームに分割してそれぞれを
集光する分割レンズアレー2bとこの分割レンズアレー
2bから出射した各レーザー光束を同一面積に集光する
集光レンズ2c、および結像光学系5の入射瞳5aに前
記分割レンズアレー2bによる焦点アレーの像を結像す
るレンズ2dとから構成される。
【0086】なお、前記分割レンズアレー2bは光軸と
直交方向に交差配置した二組の半円筒レンズ群から構成
される。
【0087】このレジストパターンの形成装置に前記し
た露光マスク7を用いて基板上のレジスト膜を露光して
当該露光マスクの開口パターンに従ったパターン形成を
行うと共に、下層の薄膜も同時にパターニングすること
ができる。なお、レジストのパターニングのみをエキシ
マレーザー光のアブレーションで実行し、その後の薄膜
のパターニングを既知のホトリソグラフィ技法で実行す
ることもできる。
【0088】図7は本発明によるレジストパターン形成
方法の他の実施例を説明する基板の分割例を説明する模
式図であって、8は液晶表示素子を構成する基板、8a
は画素部、8bは左右端子部、8cは上下端子部であ
る。
【0089】同図の基板は縦(X方向)450mm、横
(Y方向)800mmの基板サイズに、縦368.64
mm、横691.2mmの画素部を有している。
【0090】本実施例では、ステップ−スキャン方式の
露光を行うために、基板の画素部を縦に縦方向に8等分
した分割画素部14〜21のそれぞれを共通とした1単
位とし、端子部13と22を各々1単位とする。各単位
の横幅はエキシマレーザー光のスリットでカバーできる
サイズである。
【0091】図8は本実施例に使用する露光マスクの具
体例を説明する平面図であって、全体のサイズは縦方向
(X方向)が420mm、横方向(Y方向)が280m
mである。
【0092】この露光マスクの縦方向(X方向)開口パ
ターンのサイズは図7の縦方向(X方向)サイズと同一
で、画素部開口パターン7aの縦方向サイズが368.
64mmであり、横(Y方向)は画素部を8等分した8
6.4mmである。
【0093】また、左右端子部開口パターン7bの横方
向サイズは10mm、縦方向サイズは368.64+
(10×2)=388.64mm、上下端子部開口パタ
ーン7cの縦方向サイズは10mm、横方向サイズは画
素部7aと同一の86.4mmである。
【0094】そして、画素部開口パターンと左右端子部
開口パターン7bの間と左右端子部開口パターン7dの
外側にはエキシマレーザー光によるダメージを回避する
ための遮光SH部7d,7d’,7e,7e’が形成さ
れている。
【0095】図中12aはスリット状のエキシマレーザ
ー光の照射状態を示し、その両端部はクローム膜7d,
7d’上にかかるように配置される。図示したエキシマ
レーザー光は画素部開口パターン7aを照射している状
態を示しているが、端子部開口パターン7bの照射時も
同様にエキシマレーザー光の端部が遮光SH部7dと7
eにかかるように配置される。
【0096】なお、端子部開口パターン7bの外側に配
置した遮光SH部7eを広く取っているのは、露光マス
ク7をX−Yマスクステージに載置した場合に当該露光
マスクから外れるエキシマレーザー光がX−Yマスクス
テージをアブレーションして塵挨が発生するのを防止す
るためである。
【0097】図9(a)(b)は露光マスクを介した基
板上のレジストのエキシマレーザー光の照射状態を説明
する要部斜視図および断面図であって、露光マスク7の
画素部を露光している状態を示す。
【0098】スリット状のエキシマレーザー光12は、
露光マスク7と基板8上のレジスト膜が矢印方向に移動
するのに伴って開口パターン70の像をレジスト膜8に
照射し、そのアブレーション現象によりレジストパター
ン10bが形成される。
【0099】このとき、レジスト膜のアブレーションと
同時に下層の薄膜もアブレーションで除去することも可
能である。
【0100】なお、レジストパターンを形成して、所要
のエッチング処理を施した後、不要となった残留レジス
ト膜をエキシマレーザー光の全面照射で除去することも
できる。
【0101】このように、本実施例の露光マスクは従来
の1:1マスクの1/3の面積で良く、露光マスクの製
作コストが大幅に低減される。
【0102】ここで用いるアブレーション用レジストは
100mJ/cm2 のエネルギー密度で10回照射(1
0shot/site)でアブレーションが完了する。
スキャン領域は400mmで、上記の様に10回のスキ
ャンで基板全面のパターニングが完成する。従って、ス
キャン時間は28.6秒、10回のステッピング時間が
10秒、搬送、脱着、基板と露光マスクのアラインメン
トに要する時間を加えて約45秒のタクトタイムで31
インチ対角のTFT基板が完成した。
【0103】図10は本発明によるレジストパターン形
成方向で製作した基板を用いて組み立てたTFT型液晶
表示モジュールの構造例を説明する展開斜視図である。
【0104】同図において、MDLは液晶表示モジュー
ル、SHDは上フレームである金属製のシールドケー
ス、WDは液晶表示モジュールの有効画面を画定する表
示窓、PNLは液晶表示素子からなる液晶表示素子、S
CPは拡散板、PCB1はドレイン側回路基板、PCB
2はゲート側回路基板、PCB3はインターフェース回
路基板、PRSはプリズムシート、SPSは拡散シー
ト、GLBは導光体、RFSは反射シート、BLはバッ
クライト、LPはバックライトBLのランプを構成する
冷陰極蛍光灯、LSは反射シート、GCはゴムブッシ
ュ、LPCはランプケーブル、MCAは導光体GLBを
設置する開口MOを有する下側ケース、JN1,2,3
は回路基板間を接続するジョイナ、TCP1,2はテー
プキャリアパッケージ、INS1,2,3は絶縁シー
ト、GCはゴムクッション、BATは両面粘着テープ、
ILSは遮光スペーサである。
【0105】上記の各構成材は、金属製のシールドケー
スSHDと下側ケースMCAの間に積層されて挟持固定
されて液晶表示モジュールMDLを構成する。
【0106】液晶セルPNLには本発明による拡散板S
CPが積層され、その周辺に各種の回路基板を取り付け
て画像表示のための駆動がなされる。
【0107】また、液晶セルPNLの裏面には導光体G
LBに各種の光学シートを積層してなるバックライトB
Lが設置され、液晶表示パネルPNLに形成された画像
を照明して表示窓WDに表示する。
【0108】上記本発明を用いて組み立てたTFT型液
晶表示モジュールは、プロセス工程が大幅に短縮され、
かつ高精度の薄膜パターンが形成可能であり、高画質の
表示性能を備えた各種の表示デバイスに適用できる。
【0109】なお、本発明は液晶表示素子のレジストの
パターニングに限らず、同様のレジストパターニングを
伴う各種薄膜のパターニングに適用できる。
【0110】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によればス
テップースキャン露光手段とエキシマレーザー光のアブ
レーション現象を利用することによって、露光と現像を
一本化した高速、かつ低コストの薄膜パターニングが実
現できる。
【0111】また、従来のリソグラフィ方式に適用する
ことにより、低コストの露光系および露光マスクである
ことによって、液晶表示素子の基板の製造コストを大幅
に低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるレジストパターン形成方法におけ
るステップ−スキャン用露光マスクのための基板パター
ンの分割原理の説明図である。
【図2】本発明において使用される露光マスクの構成例
を模式的に説明する平面図である。
【図3】本発明の露光マスクの好ましい分割線の説明図
である。
【図4】避けるべき分割線の説明図である。
【図5】本発明によるレジストパターンの形成装置の1
実施例を説明する模式図である。
【図6】本発明によるレジストパターンの形成装置の1
実施例をさらに具体的に説明する模式図である。
【図7】本発明によるレジストパターン形成方法の他の
実施例を説明する基板の分割例を説明する模式図であ
る。
【図8】本実施例に使用する露光マスクの具体例を説明
する平面図である。
【図9】露光マスクを介した基板上のレジストのエキシ
マレーザー光の照射状態を説明する要部斜視図および断
面図である。
【図10】本発明によるレジストパターン形成方向で製
作した基板を用いて組み立てたTFT型液晶表示モジュ
ールの構造例を説明する展開斜視図である。
【図11】本発明を適用するアクティブ・マトリクス方
式カラー液晶表示素子の一画素とその周辺を示す平面図
である。
【符号の説明】
1 エキシマレーザー 2 照明光学系 3 反射ミラー 4 X−Yマスクステージ 5 結像レンズ系 6 X−Y基板ステージ 7 露光マスク 7a 画素部の開口パターン 7b,7b’ 左右端子部の開口パターン 7c,7c’ 上下端子部の開口パターン 7d,7d’,7e,7e’ 保護層 12a 画素部および上下端子部を照射している状態の
エキシマレーザー光 12b,12c 左右端子部を照射している状態のエキ
シマレーザー光 8 基板。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】液晶表示素子を構成する絶縁基板上に所要
    の薄膜パターンを形成するためのレジストパターン形成
    方法において、 前記液晶表示素子の薄膜パターン形成領域の面積より小
    面積で所定の開口パターンを有する露光マスクを当該薄
    膜パターン形成領域に平行な面内で相対移動させると共
    に、前記露光マスクに対して前記相対移動方向と直交す
    る方向にスリット状としたエキシマレーザー光を照射す
    ることによるアブレーション現象により、前記基板上に
    塗布したレジストを前記露光マスクの開口パターンに従
    ってパターニングすることを特徴とするレジストパター
    ン形成方法。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記露光マスクが、前
    記絶縁基板の画素領域のレジストパターンを整数分の1
    の単位領域に分割した開口パターンと、画素領域以外の
    レジストパターンを適宜の単位領域に分割した開口パタ
    ーンと、前記それぞれの単位領域を前記スキャン方向に
    平行な不透過部分で囲む領域とから構成され、 前記各開口パターンに対応して前記X−Yマスクステー
    ジおよびX−Y基板ステージを前記エキシマレーザー光
    のスリット状の照明光の当該スリットの長さ方向と直交
    する方向にスキャン移動とスリット長手方向に単位パタ
    ーンだけ移動するステップ移動の組合せにより前記基板
    上のレジスト全面をパターニングすることを特徴とする
    レジストパターン形成方法。
  3. 【請求項3】絶縁基板上に前記液晶表示素子を構成する
    複数の薄膜を成膜し、これをパターニングするためのレ
    ジストパターンを形成するレジストパターン形成装置に
    おいて、 波長248nm〜308nmのエキシマレーザー光を照
    射する光源と、所定の開口パターンを有する誘電体多層
    膜よりなる露光マスクと、前記露光マスクを前記エキシ
    マレーザー光でスリット状に照明する照明光学系と、前
    記露光マスクをを保持して前記エキシマレーザー光の光
    軸と垂直な平面内のX方向および前記X方向と直交する
    Y方向に移動可能としたX−Yマスクステージと、前記
    露光マスクの開口パターンを前記絶縁基板上に1:1に
    投影する屈折型対称結像光学レンズと、前記絶縁基板を
    保持して前記X−Yマスクステージと独立して前記X−
    Yマスクステージと平行な平面内のX方向および前記X
    方向と直交するY方向に移動可能としたX−Y基板ステ
    ージとを少なくとも具備し、前記X−Yマスクステージ
    と前記X−Y基板ステージを同一方向または反対方向に
    一次元にスキャンさせることにより、前記露光マスクの
    開口パターンを通したエキシマレーザー光のアブレーシ
    ョン作用によって、前記絶縁基板上に塗布したレジスト
    層に前記露光マスクの開口パターンを1:1でパターニ
    ングすることを特徴とするレジストパターン形成装置。
JP31272395A 1995-11-30 1995-11-30 レジストパターン形成方法およびその装置 Pending JPH09152567A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31272395A JPH09152567A (ja) 1995-11-30 1995-11-30 レジストパターン形成方法およびその装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31272395A JPH09152567A (ja) 1995-11-30 1995-11-30 レジストパターン形成方法およびその装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09152567A true JPH09152567A (ja) 1997-06-10

Family

ID=18032649

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31272395A Pending JPH09152567A (ja) 1995-11-30 1995-11-30 レジストパターン形成方法およびその装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09152567A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002055364A (ja) * 2000-05-31 2002-02-20 Hynix Semiconductor Inc 薄膜トランジスタ液晶表示装置製造用フォトマスク
US6485839B1 (en) 1999-05-14 2002-11-26 3M Innovative Properties Company Ablation enhancement layer
KR100816340B1 (ko) * 2001-08-27 2008-03-24 삼성전자주식회사 액정 표시 장치 제조용 노광 마스크와 이를 이용한 액정표시 장치 제조에서의 기판의 노광 방법
WO2019127799A1 (zh) * 2017-12-28 2019-07-04 深圳市华星光电技术有限公司 基底与掩模对位的方法以及对基底图案化的方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6485839B1 (en) 1999-05-14 2002-11-26 3M Innovative Properties Company Ablation enhancement layer
US6689544B2 (en) 1999-05-14 2004-02-10 3M Innovative Properties Company Ablation enhancement layer
JP2002055364A (ja) * 2000-05-31 2002-02-20 Hynix Semiconductor Inc 薄膜トランジスタ液晶表示装置製造用フォトマスク
KR100816340B1 (ko) * 2001-08-27 2008-03-24 삼성전자주식회사 액정 표시 장치 제조용 노광 마스크와 이를 이용한 액정표시 장치 제조에서의 기판의 노광 방법
WO2019127799A1 (zh) * 2017-12-28 2019-07-04 深圳市华星光电技术有限公司 基底与掩模对位的方法以及对基底图案化的方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6262783B1 (en) Liquid crystal display device with reflective electrodes and method for fabricating the same
US9201309B2 (en) Transverse electric-field type liquid crystal display device, process of manufacturing the same, and scan-exposing device
US7494835B2 (en) Method for manufacturing thin film transistor substrate using maskless exposing device
KR19990045029A (ko) 액정표시장치와 편광조사방법 및 그 장치
JP3097841B2 (ja) フォトマスク及びアクティブ素子アレイ基板の製造方法
JP4673327B2 (ja) 液晶ディスプレー下基板の製造方法
US6567135B1 (en) Liquid crystal display device and method for fabricating the same
JP2003334674A (ja) レーザ加工方法
US6291136B1 (en) Method of manufacturing a liquid crystal display
JP2797506B2 (ja) 露光装置
JPH09152567A (ja) レジストパターン形成方法およびその装置
KR100529657B1 (ko) 액정 표시장치 및 그 제조방법
JP2004133200A (ja) 露光用マスク及びそれを用いた液晶表示装置の製造方法
JPH04294329A (ja) 液晶表示装置およびその製造方法
JPH05210074A (ja) 液晶表示装置およびその製造方法
KR20070052035A (ko) 분할 노광 방식의 노광장치 및 이를 이용한 패턴 형성 방법
JP4273697B2 (ja) 液晶表示装置の製造方法
JP2994853B2 (ja) 液晶表示装置の欠陥修正方法
KR20110062881A (ko) 기판의 노광방법, 이를 수행하기 위한 기판의 노광장치 및 이를 이용한 표시기판의 제조방법
JP2003107501A (ja) 液晶表示装置用基板及びそれを備えた液晶表示装置
JPH08320482A (ja) 液晶表示素子の加工方法
JP3055415B2 (ja) 裏面露光装置、及び非線形素子基板の製造方法
KR100958574B1 (ko) 액정표시장치의 제조장치 및 방법
KR20030058235A (ko) 액정표시소자의 제조방법
JPH08146370A (ja) 液晶表示装置の欠陥修正方法