JPH0915237A - 水分検知器 - Google Patents

水分検知器

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JPH0915237A
JPH0915237A JP16608195A JP16608195A JPH0915237A JP H0915237 A JPH0915237 A JP H0915237A JP 16608195 A JP16608195 A JP 16608195A JP 16608195 A JP16608195 A JP 16608195A JP H0915237 A JPH0915237 A JP H0915237A
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JP
Japan
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moisture
water
sensitive
fibrous
case
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JP16608195A
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English (en)
Inventor
Kenichiro Hosoda
憲一郎 細田
Hiroshi Ito
伊藤  博
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HAMA DENSHI KK
TAMUGEN KK
Original Assignee
HAMA DENSHI KK
TAMUGEN KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 土壌などの被検知物の水分の有無検知を繰り
返し正確に行うことができる水分検知器を提供するこ
と。 【構成】 水分取り入れ開口3と水分検知用開口5とを
有する筒状のケース1内に、水分取り入れ開口3より水
分を毛細管現象により吸収する繊維状部材7を設ける。
水分検知用開口5の側には、繊維状部材7に接触して水
分検知用開口5に露呈し、水分検知用開口5をもって大
気中に開放された感水変色部9を設ける。感水変色部9
が水分検知用開口5をもって大気中に開放されているか
ら、感水変色部9の水分が速やかに蒸発できて感水変色
部9に残存することがなく、感水変色部9が感水変色し
たままになることがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水分検知器に関し、特
に植物を栽培する土壌中の水分の有無を検出するためな
どに使用される水分検知器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】植木鉢、苗床などにおいて、水やりの時
期が到来したことを見い出すために、水と接触すること
により変色する化学的な感水変色材(感湿変色材)を使
用して植物を栽培する培養土などの土壌中の水分の有無
を検出する水分検知器は既に提案されており、これは実
開平1−162652号公報に示されている。
【0003】実開平1−162652号公報に示されて
いる水分検知器(土の乾燥度検出器)は、筒状のケース
と、前記ケース内に配置された海綿などによる吸湿材
と、前記ケースの一端部に嵌合装着された密閉構造のキ
ャップ内に前記吸湿材と接続配置された感湿変色材によ
る感湿シールとを有し、前記吸湿材が吸湿材ケースに開
口形成された開口部より水分を吸収し、これに感応して
感湿シールが変色することにより水分を検出するように
なっている。
【0004】この水分検知器においては、感湿シールが
変色したことがキャップの外側から視認されるよう、キ
ャップの一部が非開口の透明窓になっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の水分検知器で
は、感湿シールの配置部が密閉構造のキャップ内にあ
り、感湿シールの配置部に通気性がないため、感湿シー
ルが含んだ水分が蒸発してもそれがキャップ内にこも
り、キャップ内は高湿度状態になりやすく、感湿シール
の水分が蒸発しにくい。
【0006】このため、感湿シールが一度、感水変色す
ると、その部分に水分が残存し、土壌などの被検知物が
乾燥して水分が無くなっても、感湿シールは感水変色し
たままとなり、乾燥検出の応答性が悪く、正確な水分検
知を行えない。
【0007】また感湿シールより蒸発した水分がキャッ
プ内で露結し、感湿シールの配置部が高湿雰囲気になっ
て正確な水分検知が行えないと共に、感湿シールの変色
が視認されにくくなる。
【0008】本発明は、上述の如き問題点に着目してな
されたものであり、土壌などの被検知物の水分の有無検
知を繰り返し正確に行うことができる水分検知器を提供
することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の如き目的を達成す
るために、請求項1による水分検知器は、水分取り入れ
開口と水分検知用開口とを有する筒状のケースと、前記
ケース内に設けられ、前記水分取り入れ開口より水分を
毛細管現象により吸収する繊維状部材と、前記繊維状部
材に接触して前記水分検知用開口に露呈し、前記水分検
知用開口をもって大気中に開放された感水変色材とを有
する水分検知器とを有していることを特徴としている。
【0010】請求項2による水分検知器は、請求項1に
記載の水分検知器において、前記水分取り入れ開口が前
記ケースの一端に形成され、前記水分検知用開口が前記
ケースの他端に形成されていることを特徴としている。
【0011】請求項3による水分検知器は、請求項2に
記載の水分検知器において、前記ケースは繊維状部材と
共に前記水分取り入れ開口の側の端部を切断可能である
ことを特徴としている。
【0012】請求項4による水分検知器は、請求項2に
記載の水分検知器が並列に結合され、その水分検知器の
各々の長さが互いに異なっていることを特徴としてい
る。
【0013】請求項5による水分検知器は、請求項1〜
3の何れかに記載の水分検知器において、前記ケースは
内部に仕切り壁部を有して内部空間を複数個に並列に分
割され、その分割された内部空間の各々に繊維状部材が
設けられ、前記ケースには各繊維状部材毎に前記水分取
り入れ開口と前記水分検知用開口とが形成されているこ
とを特徴としている。
【0014】請求項6による水分検知器は、請求項1に
記載の水分検知器において、前記ケースは内部に仕切り
壁部を有して内部空間を複数個に並列に分割され、その
分割された内部空間の各々に繊維状部材が設けられ、前
記ケースの側壁部には各繊維状部材毎に互いに異なる高
さ位置に前記水分取り入れ開口が設けられていると共に
各繊維状部材毎に前記水分検知用開口が設けられている
ことを特徴としている。
【0015】請求項7による水分検知器は、請求項1〜
6の何れかに記載の水分検知器において、前記水分検知
用開口が、水の通過を禁止して水蒸気、湿気、空気の通
過を許す防水通気性シート部を含む透明カバー部材によ
りシールドされていることを特徴としている。
【0016】請求項8による水分検知器は、請求項1〜
7の何れかに記載の水分検知器において、前記感水変色
材は前記繊維状部材の前記水分検知用開口の側の端部に
含浸されていることを特徴としている。
【0017】請求項9による水分検知器は、表板と、裏
板と、前記表板と前記裏板との間に積層配置され、一端
部に外部露呈の水分取り入れ部を有する繊維状シート部
材と、前記繊維状シート部材の他端部の前記表板側の面
部に接合配置された感水変色シート部材と、前記裏板が
前記繊維状シート部材を隔てて前記感水変色シート部材
と対応する位置に形成された通気孔部分に配置され、水
の通過を禁止して水蒸気、湿気、空気の通過を許す防水
通気性シート部材とを有し、前記表板の少なくとも感水
変色シート部材との対応部分が透明であることを特徴と
している。
【0018】請求項10による水分検知器は、請求項9
に記載の水分検知器において、前記表板の一側縁部に前
記裏板が折曲げ可能に一体形成され、前記裏板は前記表
板との接続辺部を折曲げ線として折り返されることによ
り前記繊維状シート部材を前記表板との間に挟み込むこ
とを特徴としている。
【0019】
【作用】請求項1による水分検知器では、繊維状部材が
水分取り入れ開口より水分を毛細管現象により吸収し、
この水分が繊維状部材によって感水変色材に伝わり、感
水変色材が感水変色する。この感水変色材の感水変色は
水分検知用開口をもって外部より視認される。感水変色
材は水分検知用開口をもって大気中に開放されているか
ら、感水変色材の水分は速やかに蒸発できて感水変色材
に残存することがなく、感水変色材が感水変色したまま
になることがない。
【0020】請求項2による水分検知器では、水分取り
入れ開口がケースの一端に形成され、水分検知用開口が
ケースの他端に形成されているから、ケースは両端開口
の単純な筒体により構成される。
【0021】請求項3による水分検知器では、ケースは
繊維状部材と共に水分取り入れ開口の側の端部を切断さ
れることで、任意の長さで使用され、土壌中に差し込ん
での使用では、その切断長さに応じた深さのおける土壌
中の水分検知を行える。
【0022】請求項4による水分検知器では、土壌中に
差し込んで使用されることで、異なる深さにおける土壌
中の水分検知を同時に行うことができる。
【0023】請求項5による水分検知器では、ケースの
水分取り入れ開口の側の端部が斜めに切断されることに
より、土壌中に差し込んでの使用で、異なる深さにおけ
る土壌中の水分検知を同時に行うことができる。
【0024】請求項6による水分検知器では、各繊維状
部材毎の水分取り入れ開口が互いに異なる高さ位置に設
けられていることにより、土壌中に差し込んでの使用
で、異なる深さにおける土壌中の水分検知を同時に行う
ことができる。
【0025】請求項7による水分検知器では、水分検知
用開口が防水通気性シート部を含む透明カバー部材によ
りシールドされていることにより、感水変色材の通気性
が保たれた上で、水撒きなどにより水分検知用開口の外
側より感水変色材に水分が与えられることがなく、感水
変色材は水分取り入れ開口よりの水分にのみ感応する。
【0026】請求項8による水分検知器では、感水変色
材が繊維状部材に含浸されているから、感水変色材を別
部材として準備する必要がなく、また繊維状部材の含水
による感水変色材の感水変色が正確に行われる。
【0027】請求項9による水分検知器では、繊維状シ
ート部材が水分取り入れ部より水分を毛細管現象により
吸収し、この水分が繊維状シート部材によって感水変色
シート部材に伝わり、感水変色シート部材が感水変色す
る。この感水変色シート部材の感水変色は表板の透明部
を透して外部より視認される。感水変色シート部材は防
水通気性シート部材により大気中に開放されているか
ら、感水変色材の水分は速やかに蒸発できて感水変色材
に残存することがなく、感水変色シート部材が感水変色
したままになることがなく、しかも感水変色シート部材
が外部よりの水分に誤感応することがない。
【0028】請求項10による水分検知器では、裏板が
表板との接続辺部を折曲げ線として折り返されることに
より、感水変色シート部材が表板と表板との間に挟み込
まれる。
【0029】
【実施例】以下に本発明の実施例を図面を用いて詳細に
説明する。
【0030】図1は本発明による水分検知器の第一実施
例を示している。水分検知器Aは、ポリプロピレンなど
の防水性を有する合成樹脂製の筒状のケース1を有して
いる。ケース1は、両端開口の単純な筒体であり、一端
(下端)に水分取り入れ開口3を、他端(上端)に水分
検知用開口5を有している。
【0031】ケース1内にはフェルト、紙などによる繊
維状部材7が充填されており、繊維状部材7は水分取り
入れ開口3より水分を毛細管現象により吸収する。
【0032】繊維状部材7の水分検知用開口5の側の端
部、即ち上端部には感水変色材が含浸されており、繊維
状部材7の上端部が感水変色部9となっている。感水変
色部9は、云うまでもなく繊維状部材7に接触し、上面
にて水分検知用開口5に露呈し、水分検知用開口5をも
って上面を大気中に開放されている。
【0033】感水変色部9を構成する感水変色材は、公
知のものであり、例えば、乾燥状態下ではピンク色を呈
し、水分に触れることにより青色に変色するようなもの
である。
【0034】ケース1の水分取り入れ開口3の側の端部
は、繊維状部材7と共に一般的なカッタ、鋏によって任
意に長さに切断可能になっている。
【0035】上述の構成による水分検知器Aは、図2に
示されているように、水分取り入れ開口3の側の端部を
植木鉢Bの培養土中に差し込まれ、培養土上に立てて使
用される。
【0036】この使用状態で、培養土中に水分がない場
合には、即ち乾燥していれば、繊維状部材7が湿ること
がなく、感水変色部9に水分が与えられないので、感水
変色部9が変色することがなく、例えばピンク色をして
いる。
【0037】これに対し、培養土中の水分があると、繊
維状部材7が、水分取り入れ開口3よりその水分を毛細
管現象により吸収し、毛細管現象によって感水変色部9
にまで揚水する。これにより感水変色部9に水分が与え
られ、感水変色部9が青色などに感水変色する。この感
水変色部9の感水変色は水分検知用開口5をもって外部
より視認され、この変色により培養土中に水分があるこ
とが速やかに検知される。
【0038】感水変色部9は水分検知用開口5をもって
大気中に開放されているから、感水変色部9の水分は速
やかに蒸発でき、感水変色部9に水分、湿気がこもるこ
とがなく、感水変色部9に水分が残存することがない。
【0039】従って培養土中の水分が減少あるいは無く
なることにより、繊維状部材7より感水変色部9に水分
が与えられなくなると、感湿変色部9は速やかに乾燥状
態になり、元のピンク色に戻る。これにより培養土中の
水分が減少あるいは無くなったことも応答性よく速やか
に検知される。
【0040】これらのことにより培養土中の水分の有無
が繰り返し正確に検知されるようになる。
【0041】この水分検知器Aでは、感水変色材を繊維
状部材7に含浸させることにより感水変色部9が構成さ
れ、繊維状部材7と感水変色部9とが連続しているか
ら、感水変色材を別部材で構成する必要がなく、また、
繊維状部材7の含水による感水変色部材9の感水変色が
正確に行われる。
【0042】ケース1は、最初は図1に仮想線により示
されているような筒体をなし、水分取り入れ開口3の側
の端部を一般的なカッタ、鋏によって切断されること
で、任意の長さで使用され、培養土中に差し込んでの使
用では、その切断長さに応じた深さのおける培養土中の
水分検知を行える。この切断が、図1に示されているよ
うに、斜めに行われることにより、ケース1の水分取り
入れ開口3の側の端部を培養土中に差し込むことが容易
に行われ得るようになり、また水分取り入れ開口3の開
口面積が拡大され、培養土中の水分有無の検知応答性が
改善される。
【0043】図3は本発明による水分検知器の第二実施
例を示している。尚、図3に於いて、図1に対応する部
分は図1に付した符号と同一の符号により示されてい
る。
【0044】この実施例においては、ケース1の水分検
知用開口5の側の端部に透明カバー部材11がはめ込み
装着され、水分検知用開口5が透明カバー部材11によ
りシールドされている。透明カバー部材11は透明な合
成樹脂の成形品により構成され、上面の一部に通気孔1
3を有している。通気孔13には、商品名ゴアティクス
で知られているように、ポリテトラフロロフィルムなど
テフロン系樹脂の薄膜に無数の微細孔加工を施したもの
など、水の通過を禁止して水蒸気、湿気、空気の通過を
許する防水加工膜による防水通気性シート15が張られ
ている。
【0045】また透明カバー部材11には、栽培してい
る植物の名称などを記入できるネームプレート部17が
一体成形されている。
【0046】この実施例では、感水変色部9は、透明カ
バー部材11を透して視認でき、防水通気性シート15
をよって大気中に通気開放される。
【0047】従って、感水変色部9の水分は防水通気性
シート15を通して速やかに蒸発でき、感水変色部9に
水分、湿気がこもることがなく、上述の実施例と同様
に、培養土中の水分の有無が繰り返し正確に検知され
る。
【0048】また、感水変色部9が防水通気性シート付
きの透明カバー部材11によりシールドされていること
により、水やりなどによって水分検知器Aが濡れても、
その水分により感水変色シート部9が誤って変色するこ
とがない。
【0049】図4は本発明による水分検知器の第三実施
例を示している。尚、図4に於いても、図1に対応する
部分は図1に付した符号と同一の符号により示されてい
る。
【0050】この実施例においては、互いに長さが異な
る複数個、図示例では3個の水分検知器A1 、A2 、A
3 が、水分検知用開口5の側の端部を揃えて結束帯18
により互いに並列に結束されている。
【0051】この実施例では、水分検知器A1 、A2 、
A3 の結束体が土壌中に差し込んで使用されることで、
上述の実施例1における場合と同様の効果が得られた上
で、異なる深さにおける培養土中の水分検知を同時に行
うことができる。
【0052】図5は本発明による水分検知器の第四実施
例を示している。この実施例においては、両端開口の筒
体よりなるケース1の内部空間が仕切り壁部19、21
により三個に並列に分割されており、その分割された内
部空間の各々に繊維状部材7が設けられ、その各繊維状
部材7毎に水分取り入れ開口(図示省略)と水分検知用
開口5とが個別に形成されている。
【0053】繊維状部材7の各々の水分検知用開口5の
側の端部には感水変色材が含浸されており、各繊維状部
材7の上端部が個別の感水変色部9となっている。この
感水変色部9は、各々上面にて水分検知用開口5に露呈
し、水分検知用開口5をもって上面を大気中に開放され
ている。
【0054】この実施例では、各繊維状部材7の感水変
色部9が各々個別に水分の有無を検知する。
【0055】この実施例でも、ケース1の水分取り入れ
開口の側の端部は、繊維状部材7と共に一般的なカッ
タ、鋏によって任意に長さに切断可能になっており、図
5に示されているように斜めに切断されることによっ
て、各繊維状部材7の長さが互いに異なり、実施例3に
同様に異なる深さにおける培養土中の水分検知を同時に
行うことができる。
【0056】図6は本発明による水分検知器の第五実施
例を示している。この実施例においては、ケース1の下
端は尖端部23として閉じられ、ケース内部に設けられ
た仕切り壁部25、27によってケース1の内部空間が
三個に並列に分割されている。この分割された内部空間
の各々には繊維状部材7が設けられ、その各繊維状部材
7毎に水分取り入れ開口3と水分検知用開口5とが個別
に形成されている。
【0057】水分検知用開口5は各々、上述の実施例に
おける場合と同等に、ケース1の上端の端部開口として
形成されているのに対し、各繊維状部材7の水分取り入
れ開口3がケース1の側壁の互いに異なる高さ位置に開
口形成されている。
【0058】繊維状部材7の各々の水分検知用開口5の
側の端部には感水変色材が含浸されており、各繊維状部
材7の上端部が個別の感水変色部9となっている。
【0059】ケース1の水分検知用開口5の側の端部に
透明カバー部材11がはめ込み装着され、水分検知用開
口5が透明カバー部材11によりシールドされている。
透明カバー部材11は透明な合成樹脂の成形品により構
成され、上面に形成された通気孔を防水通気性シート1
5によりシールドされている。
【0060】これにより各感水変色部9は、透明カバー
部材11を透して視認でき、防水通気性シート15によ
って大気中に通気開放される。
【0061】この実施例では、各繊維状部材7の水分取
り入れ開口3がケース1の側壁の互いに異なる高さ位置
に開口形成されていることから、上述の実施例2におけ
る場合と同様の効果が得られた上で、異なる深さにおけ
る培養土中の水分検知を同時に行うことができる。
【0062】図7、図8は本発明による水分検知器の第
六実施例を示している。この実施例の水分検知器は、透
明なポリプロピレンなどに透明樹脂製の表板31と裏板
33とを有している。表板31は一端(下端)に尖った
突き刺し端部35を有しており、表板31の略全面に不
織布、紙等による繊維状シート部材37が貼り付けられ
ている。
【0063】裏板33は図8(A)、(B)に示されて
いるように、表板31の一側縁部に折曲げ可能に一体形
成され、表板31との接続辺部を折曲げ線bとして折り
返されることにより表板31と重ねられて繊維状シート
部材37を表板31との間に挟み込む。
【0064】これにより繊維状シート部材37は、表板
1と裏板3との間に積層配置され、裏板33が突き刺し
端部35を有していないことにより、突き刺し端部35
の部分にて外部に露呈し、この外部露呈部を水分取り入
れ部39とされている。
【0065】繊維状シート部材37の上端部の表板31
側の面部には感水変色シート部材41が接合配置されて
いる。感水変色シート部材41の表側は表板31により
被覆されており、感水変色シート部材41の表面は、表
板31が透明であることにより、外側より透視される。
【0066】裏板33が繊維状シート部材37を隔てて
感水変色シート部材41と対応する位置には多数の通気
孔43が開口形成されており、この通気孔部分には、水
の通過を禁止して水蒸気、湿気、空気の通過を許す防水
通気性シート部材45が配置されている。
【0067】上述の構成による水分検知器は、突き刺し
端部35をもって植木鉢などの培養土中に差し込まれ、
培養土上に立てて使用される。
【0068】この使用状態で、培養土中に水分がない場
合には、即ち乾燥していれば、繊維状シート部材37が
湿ることなく、感水変色シート部材41に水分が与えら
れないので、感水変色シート部材41が変色することが
なく、例えば乾燥を示すピンク色をしている。
【0069】これに対し、培養土中の水分があると、繊
維状シート部材37が、水分取り入れ部39よりその水
分を毛細管現象により吸収し、毛細管現象によって揚水
して水分を感水変色シート部材41に伝える。これによ
り感水変色シート部材41に水分が与えられ、感水変色
シート部材41が青色などに感水変色する。この感水変
色シート部材41の感水変色は透明な表板31を透視し
て外部より視認され、この変色により培養土中に水分が
あることが速やかに検知される。
【0070】感水変色シート部材41は、防水通気性シ
ート部材45、通気孔43を介して大気中に開放されて
いるから、感水変色シート部材41の水分は速やかに蒸
発でき、感水変色シート部材41に水分、湿気がこもる
ことがなく、感水変色シート部材41に水分が残存する
ことがない。
【0071】従って培養土中の水分が減少あるいは無く
なることにより、繊維状シート部材37より感水変色シ
ート部材41に水分が与えられなくなると、感水変色シ
ートは速やかに乾燥状態になり、元のピンク色に戻る。
これにより培養土中の水分が減少あるいは無くなったこ
とも応答性よく速やかに検知される。
【0072】これらのことにより培養土中の水分の有無
が繰り返し正確に検知されるようになる。
【0073】また、感水変色シート部材41が通気孔4
3が防水通気性シート部材45よりシールドされている
ことにより、水やりなどによって水分検知器が濡れて
も、その水分が内部に侵入することがなく、感水変色シ
ート部9が誤って変色することがない。
【0074】以上に於ては、本発明を特定の実施例につ
いて詳細に説明したが、本発明は、これらに限定される
ものではなく、本発明の範囲内にて種々の実施例が可能
であることは当業者にとって明らかであろう。
【0075】
【発明の効果】以上の説明から理解される如く、請求項
1による水分検知器では、感水変色材の感水変色が水分
検知用開口をもって外部より視認され、感水変色材は水
分検知用開口をもって大気中に開放されているから、感
水変色材の水分が速やかに蒸発できて感水変色材に残存
することがなく、感水変色材が感水変色したままになる
ことがなく、水分の有無検知を繰り返し正確に行うこと
ができる。
【0076】請求項2による水分検知器では、水分取り
入れ開口がケースの一端に形成され、水分検知用開口が
ケースの他端に形成されているから、ケースは両端開口
の単純な筒体により構成され、安価に生産することがで
きる。
【0077】請求項3による水分検知器では、ケースは
繊維状部材と共に水分取り入れ開口の側の端部を切断さ
れることで、任意の長さで使用され、土壌中に差し込ん
での使用では、その切断長さに応じた深さのおける土壌
中の水分検知を行え、汎用性に優れている。
【0078】請求項4による水分検知器では、土壌中に
差し込んで使用されることで、異なる深さにおける土壌
中の水分検知を同時に行うことができ、土壌の含水状態
をより一層的確に検知できる。
【0079】請求項5による水分検知器では、ケースの
水分取り入れ開口の側の端部が斜めに切断されることに
より、土壌中に差し込んでの使用で、異なる深さにおけ
る土壌中の水分検知を同時に行うことができ、土壌の含
水状態をより一層的確に検知できる。
【0080】請求項6による水分検知器では、各繊維状
部材毎の水分取り入れ開口が互いに異なる高さ位置に設
けられていることにより、土壌中に差し込んでの使用
で、異なる深さにおける土壌中の水分検知を同時に行う
ことができ、土壌の含水状態をより一層的確に検知でき
る。
【0081】請求項7による水分検知器では、水分検知
用開口が防水通気性シート部を含む透明カバー部材によ
りシールドされていることにより、感水変色材の通気性
が保たれた上で、水分検知用開口の外側より感水変色材
に水分が与えられることことがなく、感水変色材は水分
取り入れ開口よりの水分にのみ感応するから、水撒きな
どにより水分検知器が濡れても、土壌中の水分の有無が
誤検知されることがない。
【0082】請求項8による水分検知器では、感水変色
材が繊維状部材に含浸されているから、感水変色材を別
部材として準備する必要がなく、また、繊維状部材の含
水による感水変色材の感水変色が正確に行われる。
【0083】請求項9による水分検知器では、感水変色
シート部材の感水変色は表板の透明部を透して外部より
視認され、感水変色シート部材は防水通気性シート部材
により大気中に開放されているから、感水変色シート部
材の水分は速やかに蒸発できて感水変色材に残存するこ
とがなく、感水変色シート部材が感水変色したままにな
ることがなく、水分の有無検知を繰り返し正確に行うこ
とができる。また感水変色材は水分取り入れ開口よりの
水分にのみ感応するから、感水変色シート部材が外部よ
りの水分に誤感応することがないから、水撒きなどによ
り水分検知器が濡れても、土壌中の水分の有無が誤検知
されることがない。
【0084】請求項10による水分検知器では、裏板が
表板との接続辺部を折曲げ線として折り返されることに
より、感水変色シート部材が表板と表板との間に挟み込
まれるから、部品点数が少なく、また組立性がよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による水分検知器の第一実施例を示す斜
視図である。
【図2】本発明による水分検知器の使用例を示す説明図
である。
【図3】本発明による水分検知器の第二実施例を示す斜
視図である。
【図4】本発明による水分検知器の第三実施例を示す斜
視図である。
【図5】本発明による水分検知器の第四実施例を示す斜
視図である。
【図6】本発明による水分検知器の第五実施例を示す斜
視図である。
【図7】(A)は本発明による水分検知器の第六実施例
を示す正面図、(B)は(A)図の線a−aによる断面
図である。
【図8】(A)は本発明による水分検知器の第六実施例
の折曲げ内側の展開図、(B)は同じくそれのの折曲げ
外側の展開図である。
【符号の説明】
1 ケース 3 水分取り入れ開口 5 水分検知用開口 7 繊維状部材 9 感水変色部 11 透明カバー部材 13 通気孔 15 防水通気性シート 17 ネームプレート部 18 結束帯1 19、21 仕切り壁部 23 尖端部 25、27 仕切り壁部 31 表板 33 裏板 35 突き刺し端部 37 繊維状シート部材 39 水分取り入れ部 41 感水変色シート部材 43 通気孔 45 防水通気性シート部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 細田 憲一郎 神奈川県中郡二宮町中里829番地の1 株 式会社浜電子内 (72)発明者 伊藤 博 千葉県千葉市稲毛区作草部町955−1 西 千葉グリーンハイツ2−506

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水分取り入れ開口と水分検知用開口とを
    有する筒状のケースと、 前記ケース内に設けられ、前記水分取り入れ開口より水
    分を毛細管現象により吸収する繊維状部材と、 前記繊維状部材に接触して前記水分検知用開口に露呈
    し、前記水分検知用開口をもって大気中に開放された感
    水変色材と、 を有する水分検知器。
  2. 【請求項2】 前記水分取り入れ開口は前記ケースの一
    端に形成され、前記水分検知用開口は前記ケースの他端
    に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の水
    分検知器。
  3. 【請求項3】 前記ケースは繊維状部材と共に前記水分
    取り入れ開口の側の端部を切断可能であることを特徴と
    する請求項2に記載の水分検知器。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の水分検知器が並列に結
    合され、その水分検知器の各々の長さが互いに異なって
    いることを特徴とする水分検知器。
  5. 【請求項5】 前記ケースは内部に仕切り壁部を有して
    内部空間を複数個に並列に分割され、その分割された内
    部空間の各々に繊維状部材が設けられ、前記ケースには
    各繊維状部材毎に前記水分取り入れ開口と前記水分検知
    用開口とが形成されていることを特徴とする請求項1〜
    3の何れかに記載の水分検知器。
  6. 【請求項6】 前記ケースは内部に仕切り壁部を有して
    内部空間を複数個に並列に分割され、その分割された内
    部空間の各々に繊維状部材が設けられ、前記ケースの側
    壁部には各繊維状部材毎に互いに異なる高さ位置に前記
    水分取り入れ開口が設けられていると共に各繊維状部材
    毎に前記水分検知用開口が設けられていることを特徴と
    する請求項1に記載の水分検知器。
  7. 【請求項7】 前記水分検知用開口が、水の通過を禁止
    して水蒸気、湿気、空気の通過を許す防水通気性シート
    部を含む透明カバー部材によりシールドされていること
    を特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の水分検知
    器。
  8. 【請求項8】 前記感水変色材は前記繊維状部材の前記
    水分検知用開口の側の端部に含浸されていることを特徴
    とする請求項1〜7の何れかに記載の水分検知器。
  9. 【請求項9】 表板と、 裏板と、 前記表板と前記裏板との間に積層配置され、一端部に外
    部露呈の水分取り入れ部を有する繊維状シート部材と、 前記繊維状シート部材の他端部の前記表板側の面部に接
    合配置された感水変色シート部材と、 前記裏板が前記繊維状シート部材を隔てて前記感水変色
    シート部材と対応する位置に形成された通気孔部分に配
    置され、水の通過を禁止して水蒸気、湿気、空気の通過
    を許す防水通気性シート部材とを有し、 前記表板の少なくとも感水変色シート部材との対応部分
    が透明であることを特徴とする水分検知器。
  10. 【請求項10】 前記表板の一側縁部に前記裏板が折曲
    げ可能に一体形成され、前記裏板は前記表板との接続辺
    部を折曲げ線として折り返されることにより前記繊維状
    シート部材を前記表板との間に挟み込むことを特徴とす
    る請求項9に記載の水分検知器。
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