JPH09152212A - 外燃機関のピストン - Google Patents

外燃機関のピストン

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JPH09152212A
JPH09152212A JP31173195A JP31173195A JPH09152212A JP H09152212 A JPH09152212 A JP H09152212A JP 31173195 A JP31173195 A JP 31173195A JP 31173195 A JP31173195 A JP 31173195A JP H09152212 A JPH09152212 A JP H09152212A
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external combustion
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Toshikazu Ishihara
寿和 石原
Masahisa Otake
雅久 大竹
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱伝導率の低い部材が外へ漏れるのを阻止す
る。 【解決手段】 ピストン55Aは、筒体56に中空部5
7を有して、中空部57に熱伝導率の低い部材62を充
満設置している。そして、蓋体60に設ける連通穴60
aには、通気性部材63を配置して、熱伝導率の低い部
材62が外部へ漏れるのを阻止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷暖房、給湯、動
力等に用いられるヴィルミエサイクルやスターリングサ
イクル等の外燃機関のピストンに関する。
【0002】
【従来の技術】この種の外燃機関のピストンにおいて
は、ピストン駆動部の負荷およびピストンの材料費等の
低減のため、ピストン内部を中空にした中空部を有する
ものがある。しかし、ピストンに中空部を形成すると、
熱の対流や輻射が生じる場合があり、熱損失を減少させ
るために種々の提案がされている。
【0003】図6は外燃機関としてのヴィルミエサイク
ルの縦断面図である。
【0004】図において、ヴィルミエサイクルは、高温
側ピストン(ディスプレーサー)1と低温側ピストン
(ディスプレーサー)2と高温側ピストン(ディスプレ
ーサー)1を収容する高温側シリンダ3と低温側ピスト
ン(ディスプレーサー)2を収容する低温側シリンダ4
とを有しており、高温側ピストン(ディスプレーサー)
1は低温側ピストン(ディスプレーサー)2と直角位置
に配設したピストンロッド5に連結され往復運動を行
い、低温側ピストン(ディスプレーサー)2はピストン
ロッド6に連結され往復運動をするようになっている。
【0005】そして、高温側シリンダ3の前方に高温室
3aを有し、高温室3aに連通する高温側熱交換器7は
ヒータ等の外部熱源によって加熱されている。高温側熱
交換器7の先端と高温側シリンダ3の後方に配置する中
温室3bとの間には、高温側再生器9および中温側熱交
換器10を介設している。さらに、低温側シリンダ4の
前方に低温室4aを有し、この低温室4aと低温側シリ
ンダ4の後方に配設される中温室4bとの間には、低温
側熱交換器11、低温側再生器12および中温側熱交換
器13を介設している。なお、14は中温室3bと中温
室4bとを連通するガス流路としての連通路である。
【0006】一方、直角位置に配設されるピストンロッ
ド5およびピストンロッド6に連結される2本のコンロ
ッド16,17とクランク軸18とバランスウェイト1
9とがクランク機構15を構成してクランクケース20
に内蔵されている。クランク軸18の軸上には、駆動モ
ータ(図示せず)がクランク軸18に直結され、高温側
ピストン(ディスプレーサー)1と低温側ピストン(デ
ィスプレーサー)2とはクランク機構15により約90
°の位相差を有して往復運動を行うように構成されてい
る。
【0007】以上の構成で、まず、低温側では、低温側
ピストン(ディスプレーサー)2が周期的に往復運動を
行い、図において、左の方向へ動くと(下死点から上死
点へ)、低温室4a内部のヘリウム等の作動ガスは低温
側熱交換器11と低温側再生器12および中温側熱交換
器13を経由して中温室4bに流入する。このとき、移
動した作動ガスは、低温側再生器12に蓄えてあった熱
を受取り温度を上昇させる。温度が上昇すると作動ガス
の膨張により体積を増加させ、一部の作動ガスが中温室
4bを満たすため、中温室4bに入り切らない残りの作
動ガスは連通路14を通って中温室3bへ移動する。こ
れにより、中温室3bの作動ガスの圧力が上がる。そこ
で、熱を中温側熱交換器10から外へ放出し、上昇した
温度を元に戻す。
【0008】これに対応して、高温側ピストン(ディス
プレーサー)1が、図において、降下すると(上死点か
ら下死点に下がる)、中温室3b内部の作動ガスは中温
側熱交換器10および高温側再生器9を経由して高温室
3aに流入する。この過程で、高温側再生器9を通過し
た作動ガスは、高温側再生器9から熱を受取り温度を上
昇させる。高温室3aの作動ガスの温度が上昇すると、
作動ガスが膨張し、一部の作動ガスが高温室3aを満た
し、残りの作動ガスは高温室3aへの流入を妨げられ連
通路14を通って中温室4bへ移動する。この結果、作
動ガスが流入した中温室4bの作動ガスの温度と圧力と
を上昇させる。そこで、熱を中温側熱交換器13から外
へ放出し、上昇した温度を元に戻す。
【0009】一方、低温側ピストン(ディスプレーサ
ー)2が周期的に往復運動をして、図において、右の方
向へ動くと(上死点から下死点へ)、中温室4b内部の
作動ガスは中温側熱交換器13と低温側再生器12およ
び低温側熱交換器11を経由して低温室4aに流入す
る。この場合に、移動した作動ガスは、低温側再生器1
2に熱を蓄え、温度を降下させる。このため作動ガスが
収縮し、不足した容積を補うために高温室3aの作動ガ
スの一部が各熱交換器と連通路14を通って低温室4a
へ移動する。この結果、作動ガスの流出に伴い温度と圧
力が下がった高温室3aの作動ガスが高温側熱交換器7
から熱を吸収し、温度を元に戻す。
【0010】これに対して、高温側ピストン(ディスプ
レーサー)1が、図において、上昇すると(下死点から
上死点に上がる)、高温室3a内部の作動ガスは高温側
再生器9および高温側熱交換器10を経由して中温室3
bに流入する。移動した作動ガスは、高温側再生器9に
熱を蓄え温度を降下させる。このため作動ガスが収縮
し、不足した容積を補うため低温室4aの作動ガスの一
部が各熱交換器と連通路14を通って中温室3bへ移動
する。この結果、作動ガスの流出に伴って温度と圧力が
下がった低温室4aの作動ガスが低温側熱交換器11を
介して外から吸熱して、温度を元に戻す。
【0011】そして、中温側熱交換器10から出た配管
は図示省略する室外(または室内)側熱交換器、循環ポ
ンプ、中温側熱交換器13を経て中温側熱交換器10に
戻るようになっており、また、低温側熱交換器11から
出た配管は図示省略する室内(または室外)側熱交換
器、循環ポンプを経て低温側熱交換器11に戻るように
なっていて、冷房(または暖房)の作用をすることがで
きる。
【0012】なお、21,22は連通穴を示し、23は
高温側ピストン(ディスプレーサー)1内に配設する仕
切板で、仕切板23は穴23aが形成され、24は低温
側ピストン(ディスプレーサー)に配設する仕切板で、
穴24aが形成されている。
【0013】次に、外燃機関の他の例としてスターリン
グサイクルによる冷凍機について図7を参照して説明す
る。
【0014】スターリングサイクルは、主として膨張機
26、圧縮機27、駆動室28により構成されている。
その膨張機26は、膨張シリンダ29、そのシリンダ内
を往復動作する膨張ピストン30からなり、同様に圧縮
機27は、圧縮シリンダ31、そのシリンダ内を往復動
作する圧縮ピストン32から成る。
【0015】膨張ピストン30および圧縮ピストン32
は、それぞれピストンロッド33,34を介して駆動室
28内部に配置されるクランク機構35に連結され、9
0°の位相差を持って駆動される。
【0016】膨張機26の膨張シリンダ29周囲と容器
間には再生器である蓄熱器36が配置され、この蓄熱器
36を介して膨張ピストン30の前方に生じる膨張空間
37と圧縮ピストン32の前方に生じる圧縮空間38と
の間はガス流路39によって連通され、冷凍サイクル時
のガスの移動が行われる。
【0017】一方、膨張ピストン30および圧縮ピスト
ン32の背圧側空間はピストンの仕事量の損失を防ぐた
め、ガス流路40によって連通されている。また、圧縮
機27の容器外周面には、放熱フィン42が配置されて
いる。なお、44,45はバッファ室を示し、46,4
7は連通穴を示している。
【0018】この構成で、図示省略する駆動モータの回
転によって駆動室28のクランク機構35が駆動される
と、圧縮機27の圧縮シリンダ31内の圧縮ピストン3
2が圧縮空間38側に移動して圧縮空間38に充満する
ヘリウム等の液化しにくい作動ガスとしての冷媒ガスが
圧縮される。
【0019】圧縮された冷媒ガスは、ガス流路39から
蓄熱器36へ流入する。蓄熱器36に流入した冷媒ガス
は、比熱の大きな材料、例えば、銅や鉛の金網状あるい
は球からなる蓄熱材によって冷却された冷媒ガスが膨張
機26の膨張空間37へ流入され高圧状態となる。
【0020】その後、膨張機26の膨張シリンダ29内
の膨張ピストン30が圧縮ピストン32と約90°の位
相差を持って降下する。これによって、膨張空間37が
急に拡張されて、冷媒ガスの圧力が急降下することによ
り冷媒ガスが低温となる。
【0021】やがて、膨張ピストン30が上昇を開始
し、圧縮ピストン32が後退すると、低温の冷媒ガス
が、蓄熱器36を通り、ガス流路39を経て圧縮空間3
8へ戻される。このとき、蓄熱器36では、蓄熱材が冷
却されて冷熱が蓄えられる。
【0022】上記した行程によって、一つの熱サイクル
が終了し、この行程がクランク機構35によって繰り返
されることにより、徐々に膨張空間37である冷凍発生
部の温度と蓄熱器36の温度が降下し、冷凍発生部の冷
媒ガスが低温になり、発生する冷熱を外部に取出し利用
することができるようになる。
【0023】ところで、図6で説明した高温側ピストン
(ディスプレーサー)1および低温側ピストン(ディス
プレーサー)2、あるいは、図7で説明した膨張ピスト
ン30および圧縮ピストン32は、内部を中空にした方
がクランク機構15,35の負担やコスト,重量を軽減
できる。このために図6に示す場合、ピストン外部の圧
力はかなりの高圧になるので、ピストン内部には高圧の
ガスを封入する必要が生じる。しかし、予めピストン内
部に高圧ガスを封入することは組立作業上難しい。この
ため、従来は、ピストンロッド5、6に内部中空のガス
通路として連通穴21、22を設けて駆動室内部と連通
させ、組立後に駆動室内部に外部から高圧ガスを封入す
ることにより、ピストン1、2の内部を高圧に保つよう
にしていた。
【0024】この場合、ピストンの中空部で対流や輻射
が生じて熱損失が大きいという新たな問題が生じる。
【0025】これを解決するために、図8および図9に
示すようにピストン55は、筒体56の中空部57に連
通穴58aを有する仕切板58と連通穴59aを有する
仕切板59とを配置し、図8の場合には、蓋体60に連
通穴60aを設け、蓋体60にピストンロッド61を接
続している。また、図9の場合には、ピストンロッド6
1に連通穴61aを設けている。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図8お
よび図9に示す如くのピストン55では、仕切板58,
59とにより三つの中空部57a,57b,57cに区
画してある程度、中空部57の輻射や対流を防止できる
が、三つの中空部57a,57b,57cが未だあり、
仕切板58に連通穴58aがあり,仕切板59に連通穴
59aがある。さらに、図8では、蓋体60に連通穴6
0aがあり、図9では、ピストンロッド61に連通穴6
1aがあり、これらの空間内で輻射や対流が生じ、熱損
失が大きく、熱効率が低下するという問題があった。
【0027】そこで、本発明は、上記問題点を解決して
熱効率の良い外燃機関のピストンを提供することを目的
とする。
【0028】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、内部
に中空部を有する一方、該中空部から外部へ連通する連
通穴を有すると共に、ピストンロッドを介して駆動源へ
連結するピストンを備える外燃機関のピストンにおい
て、中空部に熱伝導率の低い部材を充満設置する一方、
連通穴に熱伝導率の低い部材が外部に漏れるのを阻止す
る通気性部材を配置するようにしたことである。
【0029】請求項2の発明は、内部に中空部を有する
と共に、ピストンロッドに形成される連通穴を介して駆
動室へ連通するピストンを備える外燃機関のピストンに
おいて、中空部に熱伝導率の低い部材を充満設置する一
方、連通穴に熱伝導率の低い部材が外部へ漏れるのを阻
止する通気性部材を配置するようにしたことである。
【0030】請求項3の発明は、内部に中空部を有する
と共に、ピストンロッドを介して駆動室へ連通するピス
トンを備える外燃機関のピストンにおいて、中空部に熱
伝導率の低い部材を充填すると共に、中空部に熱伝導率
の低い部材が外へ漏れるのを阻止する通気性部材を配置
するようにしたことである。
【0031】請求項4の発明は、請求項3記載の外燃機
関のピストンにおいて、通気性部材は、熱伝導率の低い
部材または通気性金属を用いるようにしたことである。
【0032】請求項5の発明は、請求項3記載の外燃機
関のピストンにおいて、通気性部材は、中空部に充填さ
れる熱伝導率の低い部材の全体を包囲するように配置す
るようにしたものである。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0034】図1は、本発明の第1実施の形態を示すピ
ストンの断面図を示し、ピストン55Aは、図6に示す
ヴィルミエサイクルの高温側ピストン(ディスプレーサ
ー)1と低温側ピストン(ディスプレーサー)2とに適
用でき、また、図7に示すスターリング冷凍機の膨張ピ
ストン30および圧縮ピストン32等に適用可能とする
ものである。
【0035】図1に示すように、ピストン55Aは、中
空部57に熱伝導率の低い部材62を充満配置すると共
に、蓋体60の連通穴60aに通気性部材63を配置し
た点に特徴を有する。
【0036】これら熱伝導率の低い部材62としては、
例えば、セラミックファイバー、グラスファイバー、ロ
ックウール等のバルク状(わた状)の一般に断熱材と言
われるものやこれらを成形した発泡スチロールやフエル
ト(帯状)としたもの、あるいは、断熱材の粉末等が使
用できる。
【0037】上記するように、ピストン55Aの中空部
57に熱伝導率の低い部材62を充満設置する構成とし
た場合、中空部57の気体の移動が熱伝導率の低い部材
62により阻止される。従って、ピストン55Aの筒体
56の外側と内側に温度差が生じても中空部57で対流
が生じることが阻止される。
【0038】さらに、中空部57に充満設置されている
熱伝導率の低い部材62によって輻射熱が伝達されるの
が阻止される。これによって、ピストン55の中空部5
7の熱の対流と輻射とによる熱損失を大幅に減少され
る。その上、熱伝導率の低い部材62により中空部57
を熱が直接伝導することが阻止される。
【0039】一方、ピストン55の中空部57へ熱伝導
率の低い部材62を充満設置すると、熱伝導率の低い部
材62が連通穴60aから外部のバッファ室等へ漏れる
おそれがある。この場合には、連通穴60aに配置され
る通気性部材63によって熱伝導率の低い部材62が外
部のバッファ室等へ漏れるのが阻止される。この結果、
ベアリングやシール部等に熱伝導率の低い部材62へ侵
入して影響を及ぼし、外燃機関の各部の耐久性を縮める
等のおそれを解消できる一方、外圧に対抗して筒体56
が耐えるように中空部57の圧力を調整することがで
き、図7に示す場合はピストンの仕事量を軽減すること
ができる。なお、通気性部材63としては、例えば、ポ
ーラスメタルである焼結金属などがある。
【0040】例えば、前述した図6に示すヴィルミエサ
イクルでは、高温側ピストン(ディスプレーサー)1と
低温側ピストン(ディスプレーサー)2とが各サイクル
によって、ピストン各部所が高温から低温、高圧から低
圧と繰り返される。このような場合に、ピストン55A
の筒体56の各部所が急に温度変化するが、熱伝導率の
低い部材62により中空部57では気体の対流が阻止ま
たは輻射による熱の移動が阻止される。また、図7に示
すスターリングサイクルによる冷凍庫についても同様で
ある。
【0041】このように本発明の第1実施の形態によれ
ば、ピストン55Aの中空部57とバッファ室とを連通
しつつピストン55Aの中空部57内の熱の移動が阻止
され、温度的に遮断することができ、その上、熱伝導率
の低い部材62が連通穴60aから外へ漏れるのを防止
することができ、外燃機関の各部の耐久性を縮めるおそ
れを解消することができる。
【0042】図2は、本発明の第2実施の形態を示すピ
ストンの断面構成図であって、ピストン55Bは中空部
57に熱伝導率の低い部材62を充満設置する一方、ピ
ストンロッド61に設ける連通穴61aに通気性部材6
4を配置した点に特徴を有する。
【0043】この構成によれば、まず、ピストン55B
の中空部57の気体の移動が熱伝導率の低い部材62に
よって阻止され、中空部57の対流が減少され、さら
に、熱伝導率の低い部材62によって輻射熱が伝達され
るのが阻止され、熱伝導率の低い部材62によって直接
熱伝導することが阻止される。そして、通気性部材64
によって駆動室等と連通して圧力調整しつつ駆動室等へ
中空部57から熱伝導率の低い部材62が漏れるのを阻
止する。
【0044】このように、温度的に遮断して、ピストン
55Bによる熱損失を大幅に減少させ、熱効率を向上さ
せると共に、駆動室等へ圧力的に連通しつつ熱伝導率の
低い部材62が駆動室等へ漏れ、耐久性を縮める等のお
それを解消できる。
【0045】図3は、本発明の第3実施の形態を示す外
燃機関のピストンの断面構成図であって、ピストン55
Cは、中空部57に熱伝導率の低い部材62を充填する
と共に、蓋体60側に空間66を形成するように板状の
通気性部材65を配置した点に特徴を有する。
【0046】この構成によると、第2実施の形態の作用
に加え、通気性部材65の表面積が大きく形成されてお
り、駆動室等との封入圧力の調整が充分にでき、熱伝導
率の低い部材62によって通気性部材65の詰まり等の
おそれが解消される。
【0047】図4は、本発明の第4実施の形態を示す外
燃機関のピストンの断面構成図であって、ピストン55
Dは、中空部57に熱伝導率の低い部材62を充填する
と共に、蓋体60側に熱伝導率が低く、かつ、通気性を
有する通気性部材67を介設した点に特徴を有する。こ
こで、通気性部材67としては、例えば、長繊維状の断
熱材や布状の断熱材等がある。
【0048】この構成によれば、第2実施の形態の作用
に加えて、通気性部材67の表面積を大きく形成するこ
とができ、駆動室等との封入圧力調整ができ、通気性部
材67の通気機能と熱伝導率の低い部材62が外へ漏れ
るのを阻止する機能との双方が充分に発揮できる。
【0049】図5は、本発明の第5実施の形態を示す外
燃機関のピストンの断面構成図であって、ピストン55
Eは、袋状の通気性部材68により熱伝導率の低い部材
62を包囲して中空部57に配置した点に特徴を有す
る。ここで、通気性部材68としては、布状の断熱材等
がある。
【0050】この構成によれば、第2実施の形態の作用
に加えて、通気性部材68の表面積を大きく形成するこ
とができ、駆動室等との封入圧力調整ができ、通気性部
材68によって通気機能と熱伝導率の低い部材62が外
へ漏れるのを阻止する機能との双方が充分に発揮でき
る。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明によ
れば、中空部に熱伝導率の低い部材を充満設置し、連通
穴に通気性部材を配置したために中空部内の熱の移動を
阻止でき、その上、熱伝導率の低い部材が外部へ漏れる
のを阻止することができる。
【0052】また、請求項2の発明によれば、中空部に
熱伝導率の低い部材を充満設置し、連通穴に通気性部材
を配置したために中空部内の熱の移動を阻止でき、その
上、熱伝導率の低い部材が外部へ漏れるのを阻止するこ
とができる。
【0053】また、請求項3の発明によれば、中空部に
通気性部材を設け通気性部材の表面積が請求項2の発明
より大きいから、通気性部材が詰まったりすることがな
く、封入圧力調整が充分にできる。
【0054】また、請求項4の発明によれば、請求項3
の効果に加えて、使用条件に応じた通気性部材を用いて
適切に封入圧力調整と熱伝導率の低い部材の外部への漏
れを阻止できる。
【0055】また、請求項5の発明によれば、請求項3
の効果に加えて、熱伝導率の低い部材の全体を包囲する
通気性部材を設けたから、大きな表面積により通気機能
が充分に発揮できる。
【0056】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施の形態を示す外燃機関のピス
トンの断面構成図。
【図2】本発明の第2実施の形態を示す外燃機関のピス
トンの断面構成図。
【図3】本発明の第3実施の形態を示す外燃機関のピス
トンの断面構成図。
【図4】本発明の第4実施の形態を示す外燃機関のピス
トンの断面構成図。
【図5】本発明の第5実施の形態を示す外燃機関のピス
トンの断面構成図。
【図6】従来の外燃機関のとしてのヴィルミエサイクル
を示す断面構成図。
【図7】従来の外燃機関としてのスターリング冷凍機を
示す断面構成図。
【図8】従来の外燃機関のピストンの第1例を示す断面
構成図。
【図9】従来の外燃機関のピストンの第2例を示す断面
構成図。
【符号の説明】
1 高温側ピストン(ディスプレーサー) 2 低温側ピストン(ディスプレーサー) 3 高温側シリンダ 3a 高温室 3b,4b 中温室 4 低温側シリンダ 4a 低温室 5,6,33,34,61 ピストンロッド 9 高温側再生器 10,13 中温側熱交換器 11 低温側熱交換器 12 低温側再生器 14 連通路 26 膨張機 27 圧縮機 28 駆動室 29 膨張シリンダ 30 膨張ピストン 31 圧縮シリンダ 32 圧縮ピストン 55 ピストン 56 筒体 57 中空部 60 蓋体 62 熱伝導率の低い部材 63 通気性部材 66 空間

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に中空部を有する一方、該中空部か
    ら外部へ連通する連通穴を有すると共に、ピストンロッ
    ドを介して駆動源へ連結するピストンを備える外燃機関
    のピストンにおいて、 前記中空部に熱伝導率の低い部材を充満設置する一方、
    前記連通穴に前記熱伝導率の低い部材が外部に漏れるの
    を阻止する通気性部材を配置したことを特徴とする外燃
    機関のピストン。
  2. 【請求項2】 内部に中空部を有すると共に、ピストン
    ロッドに形成される連通穴を介して駆動室へ連通するピ
    ストンを備える外燃機関のピストンにおいて、 前記中空部に熱伝導率の低い部材を充満設置する一方、
    前記連通穴に前記熱伝導率の低い部材が外部へ漏れるの
    を阻止する通気性部材を配置したことを特徴とする外燃
    機関のピストン。
  3. 【請求項3】 内部に中空部を有すると共に、ピストン
    ロッドを介して駆動室へ連通するピストンを備える外燃
    機関のピストンにおいて、 前記中空部に熱伝導率の低い部材を充填すると共に、前
    記中空部に前記熱伝導率の低い部材が外へ漏れるのを阻
    止する通気性部材を配置したことを特徴とする外燃機関
    のピストン。
  4. 【請求項4】 前記通気性部材は、熱伝導率の低い部材
    または通気性金属を用いることを特徴とする請求項3記
    載の外燃機関のピストン。
  5. 【請求項5】 前記通気性部材は、前記中空部に充填さ
    れる熱伝導率の低い部材の全体を包囲するように配置す
    ることを特徴とする請求項3記載の外燃機関のピスト
    ン。
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