JPH09151502A - 混合水栓 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 組み付け性が向上し、コンパクト化し得る混
合水栓の提供を目的とする。 【構成】 サーモスタット９を内蔵し導入された水およ
び湯を混合する混合部６と、吐水，シャワーを切り替え
る切替部７を一体化させて、１個のカートリッジ５を形
成し、このカートリッジ５を本体ケース２内に挿着させ
るとともに、混合部６で混合された混合水はカートリッ
ジ５内の混合流路１４を通り切替部７側へ流れるように
構成し、また、切替部７からの吐水はカートリッジ５の
外周と本体ケース２の内周間に形成された流路２１，２
２を流れて外部へ吐出されるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、混合水栓の改良に関
するものである。

【０００２】

【従来の技術及びその課題】従来、混合水栓は図２に断
面図で示すように構成されており、混合水栓５１の左側
には温度調節用の温調ハンドル５２が設けられ、また、
右側には吐水，シャワーを切り替える切替ハンドル５３
が設けられており、混合水栓５１の内部には、前記温調
ハンドル５２により調節されて内部で湯水を混合する混
合部５４が内装されており、また、前記切替ハンドル５
３により吐水とシャワーを切り替える切替部５５が内装
されている。従来においては、この混合部５４は本体の
左側から内部に挿入されて組み付けられるものであり、
また、前記切替部５５は本体の右側から挿入されて組み
付けられるものであり、両者間には空間Ｓが形成された
ものとなっている。このように従来においては、混合部
５４と切替部５５をそれぞれ異なる方向から挿入して組
み付けるものであるため組み付け性が悪く、また、混合
水栓５１の内部には空間Ｓが形成されるため混合水栓５
１が大型化してしまうという問題点があった。

【０００３】

【課題を解決するための手段】本発明は上記従来の問題
点に鑑み案出したものであって、組み付け性が良好化
し、かつコンパクト化し得る混合水栓を提供せんことを
目的とし、その第１の要旨は、サーモスタットを内蔵し
導入された水および湯を混合する混合部と、吐水，シャ
ワーを切り替える切替部を一体化させてカートリッジに
形成し、該カートリッジを本体ケース内に挿着するとと
もに、前記混合部で混合された混合水は前記カートリッ
ジ内を前記切替部側へ流れ、切替部からの吐水は前記本
体ケースと前記カートリッジ外周間に形成された流路を
流れ外部へ吐出されるように構成したことである。ま
た、第２の要旨は、前記カートリッジ内に、前記混合部
から前記切替部側へ流れる混合水の一部を前記サーモス
タットの上流側へ戻す戻し流路を形成したことである。

【０００４】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図１は、混合水栓の断面構成図であり、混合水栓
１は筒状の本体ケース２の左端に回動調節可能に温調ハ
ンドル３が設けられており、また、本体ケース２の右端
には回動操作可能に切替ハンドル４が設けられており、
本体ケース２内にはカートリッジ５が本体ケース２の一
方側から挿着されて内装されたものとなっている。この
カートリッジ５内には混合部６と切替部７が一体化され
て組み込まれており、従来のような空間Ｓが存在しない
ものとなっている。また、本体ケース２から突出状に整
流吐水管８が設けられている。

【０００５】前記カートリッジ５内に組み込まれた混合
部６には、サーモエレメント９と、このサーモエレメン
ト９と一体状に移動して流路を開閉するサーモ弁１０が
主要構成部材として存在し、外部から水が流入される水
流入口１１と外部から湯が流入される湯流入口１２が前
記サーモ弁１０により開かれると、混合室１３内で水と
湯が適量混合されて適温の混合水が得られるものであ
り、この混合水はベンチュリー部１５を通り、サーモエ
レメント９の外周側に形成された混合流路１４を通り、
前記切替部７側に流されるように構成され、この混合流
路１４を切替部７側に流れる混合水の一部を戻すために
戻し流路１６が混合流路１４の外側に形成されており、
戻し流路１６内を一部の混合水が逆に流れて隙間１７を
通り再び混合室１３内に戻されるように構成されてお
り、この戻し流路１６を介し戻される一部の混合水によ
り昇温を緩和できるように構成されている。

【０００６】また、前記切替部７は、固定状の固定セラ
ミック弁１９と、この固定セラミック弁１９に対し摺動
する可動セラミック弁２０で構成されており、前記切替
ハンドル４を操作することにより軸１８を介し前記可動
セラミック弁２０が固定セラミック弁１９に対して回動
して、これにより前記整流吐水管８側へ連通する整流吐
水流路２１へ吐水させるか、またはシャワー吐水流路２
２側へ吐水させて、図示しないシャワーヘッド側への吐
水に切り替えられる。即ち、切替部７からの吐水は前記
カートリッジ５の外周と前記本体ケース２の内周間に形
成された整流吐水流路２１またはシャワー吐水流路２２
を通り外部に吐出されるものである。即ち、本例では、
混合部６から切替部７側に流れる混合水はカートリッジ
５の内部に形成された混合流路１４内を流れ、切替部７
からの吐水はカートリッジ５の外側を流されるように構
成されている。なお、図中において２４は表示リングで
あり、２５は押さえ部材である。

【０００７】このように本例では、カートリッジ５内に
混合部６と切替部７を一体状に組み込んであるため、カ
ートリッジ５を本体ケース２の一方側より内部に差し込
んで組み付けることができ、組み付け性が極めて良好な
ものとなる。しかも、従来のような空間Ｓが不要とな
り、カートリッジ内ををコンパクト化できて、混合水栓
全体を小型化させることができるものである。

【０００８】

【発明の効果】本発明の混合水栓は、サーモスタットを
内蔵し導入された水および湯を混合する混合部と、吐
水，シャワーを切り替える切替部を一体化させてカート
リッジに形成し、該カートリッジを本体ケース内に挿着
するとともに、前記混合部で混合された混合水は前記カ
ートリッジ内を前記切替部側へ流れ、切替部からの吐水
は前記本体ケースと前記カートリッジ外周間に形成され
た流路を流れ外部へ吐出されるように構成したことによ
り、１個のカートリッジ内に混合部と切替部をコンパク
トに一体化させ、カートリッジを本体ケース内に一方側
から挿着して組み付けることができ、組み付け性が良好
なものとなり、しかもカートリッジの内側に混合水の流
れる流路を形成し、かつカートリッジの外側に吐水流路
を形成して、内部の空間を極めて有効に利用しコンパク
ト化を図ることができ、全体をコンパクト化させて小型
に形成することができる効果を有する。また、前記カー
トリッジ内に、前記混合部から前記切替部側へ流れる混
合水の一部を前記サーモスタットの上流側へ戻す戻し流
路を形成したことにより、混合水の一部が戻し流路を介
しサーモスタットの上流側に流されるため、急激な昇温
を有効に緩和でき、混合性能を向上させることができる
ものとなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】混合水栓の半断面構成図である。

【図２】従来の混合水栓の断面構成図である。

【符号の説明】

１ 混合水栓 ２ 本体ケース ３ 温調ハンドル ４ 切替ハンドル ５ カートリッジ ６ 混合部 ７ 切替部 ８ 整流吐水管 ９ サーモエレメント １０ サーモ弁 １１ 水流入口 １２ 湯流入口 １３ 混合室 １４ 混合流路 １６ 戻し流路 １９ 固定セラミック弁 ２０ 可動セラミック弁 ２１ 整流吐水流路 ２２ シャワー吐水流路

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 サーモスタットを内蔵し導入された水お
   よび湯を混合する混合部と、吐水，シャワーを切り替え
   る切替部を一体化させてカートリッジに形成し、該カー
   トリッジを本体ケース内に挿着するとともに、前記混合
   部で混合された混合水は前記カートリッジ内を前記切替
   部側へ流れ、切替部からの吐水は前記本体ケースと前記
   カートリッジ外周間に形成された流路を流れ外部へ吐出
   されるように構成したことを特徴とする混合水栓
2. 【請求項２】 前記カートリッジ内に、前記混合部から
   前記切替部側へ流れる混合水の一部を前記サーモスタッ
   トの上流側へ戻す戻し流路を形成したことを特徴とする
   請求項１に記載の混合水栓。