JPH09151393A - 洗浄剤組成物 - Google Patents
洗浄剤組成物Info
- Publication number
- JPH09151393A JPH09151393A JP33251595A JP33251595A JPH09151393A JP H09151393 A JPH09151393 A JP H09151393A JP 33251595 A JP33251595 A JP 33251595A JP 33251595 A JP33251595 A JP 33251595A JP H09151393 A JPH09151393 A JP H09151393A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 塩素化炭化水素系溶剤の代替洗浄剤の提供
【解決手段】 オルトまたは／およびパラ位にアルキル
基又は、アルキルベンゼン基を有するアルキルフェノー
ルのアルキレンオキサイド付加体、あるいはそのホルマ
ール化多量体と、 Ｒ2Ｏ−（Ａ2Ｏ）ｐ−Ｒ3 で表されるアルキレンオキサイド系化合物と、炭化水素
１０〜１５の炭化水素系溶剤、更にフッ素系界面活性剤
とからなる洗浄剤。
基又は、アルキルベンゼン基を有するアルキルフェノー
ルのアルキレンオキサイド付加体、あるいはそのホルマ
ール化多量体と、 Ｒ2Ｏ−（Ａ2Ｏ）ｐ−Ｒ3 で表されるアルキレンオキサイド系化合物と、炭化水素
１０〜１５の炭化水素系溶剤、更にフッ素系界面活性剤
とからなる洗浄剤。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は精密部品、機械部
品、自動車部品、又は治工具類等の被洗浄物表面に存在
する指紋、油脂、機械油、切削油、グリース、ワック
ス、液晶、ロジン系フラックス等の汚れ物質の除去性に
優れる洗浄剤に関する。
品、自動車部品、又は治工具類等の被洗浄物表面に存在
する指紋、油脂、機械油、切削油、グリース、ワック
ス、液晶、ロジン系フラックス等の汚れ物質の除去性に
優れる洗浄剤に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、精密部品、機械部品、自動車部品
又は、治工具類等の表面に付着した指紋、機械油、グリ
ース、ワックス等の有機系の汚れの除去には各種有機溶
剤やアルカリ、界面活性剤等を含む水溶液で洗浄除去し
ていた。
又は、治工具類等の表面に付着した指紋、機械油、グリ
ース、ワックス等の有機系の汚れの除去には各種有機溶
剤やアルカリ、界面活性剤等を含む水溶液で洗浄除去し
ていた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】有機溶剤としては、フ
ロン１１３、トリクロロエチレン、１，１，１−トリク
ロロエタン、塩化メチレン等のフロン系及び塩素系溶剤
が広く用いられているが、安全性、毒性、環境汚染等の
面で大きな課題を有している。又、アルカリや界面活性
剤等を含む水溶性洗浄剤は乾燥性、廃液処理性の面で、
満足されるものは得られていない。本発明は上記の従来
の問題点を解決し、有機系の汚れの除去性に優れ、且つ
環境汚染や安全性の問題を改善する洗浄剤を提供するこ
とにある。
ロン１１３、トリクロロエチレン、１，１，１−トリク
ロロエタン、塩化メチレン等のフロン系及び塩素系溶剤
が広く用いられているが、安全性、毒性、環境汚染等の
面で大きな課題を有している。又、アルカリや界面活性
剤等を含む水溶性洗浄剤は乾燥性、廃液処理性の面で、
満足されるものは得られていない。本発明は上記の従来
の問題点を解決し、有機系の汚れの除去性に優れ、且つ
環境汚染や安全性の問題を改善する洗浄剤を提供するこ
とにある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明の洗浄剤組成物
は、 化１ で表わされるオルトまたは／およびパラ位に
アルキル基又は、アルキルベンゼン基を有するアルキル
フェノールのアルキレンオキサイド付加体、あるいはそ
のホルマール化多量体と、 化２ で表されるアルキレン
オキサイド系化合物と、炭素数１０〜１５の炭化水素系
溶剤、更にフッ素系界面活性剤とを含有することを特徴
とする洗浄剤である。
は、 化１ で表わされるオルトまたは／およびパラ位に
アルキル基又は、アルキルベンゼン基を有するアルキル
フェノールのアルキレンオキサイド付加体、あるいはそ
のホルマール化多量体と、 化２ で表されるアルキレン
オキサイド系化合物と、炭素数１０〜１５の炭化水素系
溶剤、更にフッ素系界面活性剤とを含有することを特徴
とする洗浄剤である。
【０００５】本発明において 化１ としては、 ポリオキシアルキレン−２−アルキルベンジルフェニル
エーテル ポリオキシアルキレン−４−アルキルベンジルフェニル
エーテル ポリオキシアルキレン−６−アルキルベンジルフェニル
エーテル ポリオキシアルキレン−２,４−ジアルキルベンジルフ
ェニルエーテル ポリオキシアルキレン−２,６−ジアルキルベンジルフ
ェニルエーテル ポリオキシアルキレン−４,６−ジアルキルベンジルフ
ェニルエーテル ポリオキシアルキレン−２,４,６−トリアルキルベンジ
ルフェニルエーテル ポリオキシアルキレン−２−アルキルフェニルエーテル ポリオキシアルキレン−４−アルキルフェニルエーテル ポリオキシアルキレン−６−アルキルフェニルエーテル ポリオキシアルキレン−２,４−ジアルキルフェニルエ
ーテル ポリオキシアルキレン−２,６−ジアルキルフェニルエ
ーテル ポリオキシアルキレン−４,６−ジアルキルフェニルエ
ーテル ポリオキシアルキレン−２,４,６−トリアルキルフェニ
ルエーテル あるいは、そのホルマール化二量体、三量体およびそれ
らの混合物であり、添加量としては１〜３０重量％程
度、好ましくは、１０〜２０重量％が望ましい。
エーテル ポリオキシアルキレン−４−アルキルベンジルフェニル
エーテル ポリオキシアルキレン−６−アルキルベンジルフェニル
エーテル ポリオキシアルキレン−２,４−ジアルキルベンジルフ
ェニルエーテル ポリオキシアルキレン−２,６−ジアルキルベンジルフ
ェニルエーテル ポリオキシアルキレン−４,６−ジアルキルベンジルフ
ェニルエーテル ポリオキシアルキレン−２,４,６−トリアルキルベンジ
ルフェニルエーテル ポリオキシアルキレン−２−アルキルフェニルエーテル ポリオキシアルキレン−４−アルキルフェニルエーテル ポリオキシアルキレン−６−アルキルフェニルエーテル ポリオキシアルキレン−２,４−ジアルキルフェニルエ
ーテル ポリオキシアルキレン−２,６−ジアルキルフェニルエ
ーテル ポリオキシアルキレン−４,６−ジアルキルフェニルエ
ーテル ポリオキシアルキレン−２,４,６−トリアルキルフェニ
ルエーテル あるいは、そのホルマール化二量体、三量体およびそれ
らの混合物であり、添加量としては１〜３０重量％程
度、好ましくは、１０〜２０重量％が望ましい。
【０００６】化２ としては、 ポリエチレングリコールモノアルキルエーテル ポリエチレングリコールモノアルケニルエーテル ポリプロピレングリコールモノアルキルエーテル ポリプロピレングリコールモノアルケニルエーテル ポリブチレングリコールモノアルキルエーテル ポリブチレングリコールモノアルケニルエーテル ポリエチレングリコールジアルキルエーテル ポリプロピレングリコールジアルキルエーテル ポリブチレングリコールジアルキルエーテル および、それらの混合物であり、添加量としては４０重
量％程度、好ましくは１０〜３０重量％が望ましい。
量％程度、好ましくは１０〜３０重量％が望ましい。
【０００７】炭化水素系溶剤としては、 ノルマルパラフィン イソパラフィン シクロパラフィン テルペン ケロシン等の脂肪族炭化水素系溶剤 アルキルベンゼン アルキルナフタレン等の芳香族炭化水素系溶剤 および、それらの混合物であり、添加量としては８０重
量％以下、好ましくは１〜７０重量％が望ましい。
量％以下、好ましくは１〜７０重量％が望ましい。
【０００８】フッ素系界面活性剤としては、Ｎ−アルキ
ル−Ｎ−ポリオキシアルキレンパーフルオロアルキルス
ルホンアミドが挙げられる。ポリオキシアルキレンにお
いては、オキシエチレンの３〜２０モル付加体が、添加
量としては１重量％以下が望ましい。
ル−Ｎ−ポリオキシアルキレンパーフルオロアルキルス
ルホンアミドが挙げられる。ポリオキシアルキレンにお
いては、オキシエチレンの３〜２０モル付加体が、添加
量としては１重量％以下が望ましい。
【０００９】上記の添加量未満ではそれぞれの効果は発
現せず、一方、それ以上では安全性、液の安定性、被洗
浄物に対する影響等のため好ましくない。
現せず、一方、それ以上では安全性、液の安定性、被洗
浄物に対する影響等のため好ましくない。
【００１０】本発明の洗浄剤は精密部品、機械部品、自
動車部品、又は、組立加工工程に使用される治工具類の
洗浄に良好な洗浄性を発揮する。
動車部品、又は、組立加工工程に使用される治工具類の
洗浄に良好な洗浄性を発揮する。
【００１１】本発明において精密部品とは、例えば、電
子部品、電機部品、精密機械部品、樹脂加工部品、光学
部品等をいう。具体的に電子部品としては、プリント配
線基板、ＩＣリードフレーム、コンデンサー、液晶表示
器、半導体材料等が挙げられ、電機部品としては、コー
タ用等の部品、マグネット、ブラシ、ハウジング等の電
動機部品が、精密機械部品としては、ベアリング、ミシ
ン部品、加工用部品等がそれぞれ挙げられる。更に、樹
脂加工部品としては、カメラ、自動車等に用いられる精
密樹脂加工部品等が、光学部品としては、カメラ、眼
鏡、光学機器等に用いられるレンズ等がそれぞれ挙げら
れる。
子部品、電機部品、精密機械部品、樹脂加工部品、光学
部品等をいう。具体的に電子部品としては、プリント配
線基板、ＩＣリードフレーム、コンデンサー、液晶表示
器、半導体材料等が挙げられ、電機部品としては、コー
タ用等の部品、マグネット、ブラシ、ハウジング等の電
動機部品が、精密機械部品としては、ベアリング、ミシ
ン部品、加工用部品等がそれぞれ挙げられる。更に、樹
脂加工部品としては、カメラ、自動車等に用いられる精
密樹脂加工部品等が、光学部品としては、カメラ、眼
鏡、光学機器等に用いられるレンズ等がそれぞれ挙げら
れる。
【００１２】機械部品としては、軸受け、歯車、各種機
械部品等が、自動車部品としては、エンジン部品、ミッ
ションギア、キャブレター等がそれぞれ挙げられる。
又、組立加工工程に使用される治工具とは、その治工具
の主として金属部品であり、上記精密部品を製造、組
立、仕上げ等の各種工程において取扱われる治具、工具
類のことをいう。
械部品等が、自動車部品としては、エンジン部品、ミッ
ションギア、キャブレター等がそれぞれ挙げられる。
又、組立加工工程に使用される治工具とは、その治工具
の主として金属部品であり、上記精密部品を製造、組
立、仕上げ等の各種工程において取扱われる治具、工具
類のことをいう。
【００１３】本発明の洗浄剤組成物は、浸漬法、揺動
法、超音波洗浄法、手拭き法等の各種の洗浄方法に使用
でき、且つ良好な結果を得ることができる。
法、超音波洗浄法、手拭き法等の各種の洗浄方法に使用
でき、且つ良好な結果を得ることができる。
【００１４】
【実施例】以下に実施例および比較例を挙げて本発明を
より具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限
定されるものではない。実施例１〜７，比較例１〜７の
評価結果を 表１ および 表２ に示す。
より具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限
定されるものではない。実施例１〜７，比較例１〜７の
評価結果を 表１ および 表２ に示す。
【００１５】（評価方法）冷間圧延鋼板を研磨紙(＃３
２０)で研磨し、アセトン、エチルエーテルで脱脂す
る。テストピースを不水溶性切削油剤(ＪＩＳ２種４号)
に全浸漬し、一昼夜垂直に吊るし、油切りをする。各洗
浄剤組成物に浸漬し、５０±１℃で３分間超音波をあて
ながら洗浄を行なった。次いで、洗浄剤組成物で洗浄し
たテストピースをイオン交換水でリンス処理し、乾燥さ
せた後、洗浄性の良し悪しを目視にて評価した。
２０)で研磨し、アセトン、エチルエーテルで脱脂す
る。テストピースを不水溶性切削油剤(ＪＩＳ２種４号)
に全浸漬し、一昼夜垂直に吊るし、油切りをする。各洗
浄剤組成物に浸漬し、５０±１℃で３分間超音波をあて
ながら洗浄を行なった。次いで、洗浄剤組成物で洗浄し
たテストピースをイオン交換水でリンス処理し、乾燥さ
せた後、洗浄性の良し悪しを目視にて評価した。
【００１６】〈洗浄性〉 ◎；汚れ物質の残渣がない ○；汚れ物質の残渣がほとんどない △；汚れ物質の残渣が少しある ×；汚れ物質の残渣がかなりある 〈液安定性〉 ○；均一 △；加温時分離または白濁 ×；分離 〈引火点〉 ○；引火点なし ×；引火点あり
【００１７】
【表１】
【００１８】
【表２】
【００１９】表中の数値は重量％を示す。 Ａ；(ＰＯＥ)２,４,６−トリスチリルフェニルエーテル ＨＬＢ＝１０ Ｂ；(ＰＯＥ)２,４,６−トリスチリルフェニルエーテル ＨＬＢ＝１３.３ Ｃ；(ＰＯＥ)２,４−ジスチリルフェニルエーテル ホルマール化二量体 ＨＬＢ＝１４ Ｄ；(ＰＯＥ)ノニルフェニルエーテル ホルマール化三量体 ＨＬＢ＝１５ Ｅ；(ＰＯＥ)ノニルフェニルエーテル ＨＬＢ＝１３.３ Ｆ；(ＰＯＥ)オクチルフェニルエーテル ＨＬＢ＝１２.６ Ｇ；(ＰＯＥ)ヘキシルエーテル ＨＬＢ＝９.３ Ｈ；(ＰＯＥ)ブチルエーテル ＨＬＢ＝１２.９ Ｉ；(ＰＯＥ)ラウリルエーテル ＨＬＢ＝１２.９ Ｊ；ジエチレングリコールエチルメチルエーテル ＰＯＥ；ポリオキシエチレン
【００２０】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、洗浄性、
安定性の良好な、且つ環境汚染のおそれのない洗浄剤組
成物が提供される。
安定性の良好な、且つ環境汚染のおそれのない洗浄剤組
成物が提供される。
Claims (4)
- 【請求項１】 オルトまたは／およびパラ位にアルキル
基又は、アルキルベンゼン基を有するアルキルフェノー
ルのアルキレンオキサイド付加体 化１ 、あるいはそ
のホルマール化多量体一種以上からなることを特徴とす
る洗浄剤。 【化１】 - 【請求項２】 化１ を含有し、更に 化２ で示される
アルキレンオキサイド付加体を４０重量％以下含有して
もよい請求項１記載の洗浄剤。 【化２】 - 【請求項３】 化１ を含有し、更に炭素数１０〜１５
の炭化水素系溶剤を８０重量％以下含有してもよい請求
項１または２記載の洗浄剤。 - 【請求項４】 化１ を含有し、更にフッ素系界面活性
剤を１重量％以下含有してもよいことを特徴とする請求
項１〜３の何れかに記載の洗浄剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33251595A JPH09151393A (ja) | 1995-11-29 | 1995-11-29 | 洗浄剤組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33251595A JPH09151393A (ja) | 1995-11-29 | 1995-11-29 | 洗浄剤組成物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09151393A true JPH09151393A (ja) | 1997-06-10 |
Family
ID=18255799
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP33251595A Pending JPH09151393A (ja) | 1995-11-29 | 1995-11-29 | 洗浄剤組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09151393A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006070259A (ja) * | 2004-08-04 | 2006-03-16 | Tokuyama Corp | 洗浄剤組成物 |
| JP2010053166A (ja) * | 2008-08-26 | 2010-03-11 | Kao Corp | プラスチックレンズ成形型用洗浄剤組成物 |
| JP2015040217A (ja) * | 2013-08-20 | 2015-03-02 | アクア化学株式会社 | 洗浄剤組成物及びその蒸留再生システム |
-
1995
- 1995-11-29 JP JP33251595A patent/JPH09151393A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006070259A (ja) * | 2004-08-04 | 2006-03-16 | Tokuyama Corp | 洗浄剤組成物 |
| JP2010053166A (ja) * | 2008-08-26 | 2010-03-11 | Kao Corp | プラスチックレンズ成形型用洗浄剤組成物 |
| JP2015040217A (ja) * | 2013-08-20 | 2015-03-02 | アクア化学株式会社 | 洗浄剤組成物及びその蒸留再生システム |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040414 |