JPH09150698A - エアバッグ装置およびステアリングホイール - Google Patents

エアバッグ装置およびステアリングホイール

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Publication number
JPH09150698A
JPH09150698A JP7313297A JP31329795A JPH09150698A JP H09150698 A JPH09150698 A JP H09150698A JP 7313297 A JP7313297 A JP 7313297A JP 31329795 A JP31329795 A JP 31329795A JP H09150698 A JPH09150698 A JP H09150698A
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JP
Japan
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inflator
steering wheel
airbag
airbag device
operating
Prior art date
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Application number
JP7313297A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Okuyama
浩之 奥山
Masanori Narita
雅則 成田
Toshiyuki Sugiyama
俊幸 杉山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nihon Plast Co Ltd
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nihon Plast Co Ltd
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エアバッグ装置の作動の可能、不能を容易に
切り換え可能にして、エアバッグ装置の組み立ての作業
性を向上する。 【解決手段】 インフレータ46に、ガスを噴射するガス
発生器と、衝撃を検出するセンサと、インフレータ46の
機能を停止するロック機構とを備える。インフレータ46
を取り付ける取付装置47に、ロック機構に結合する結合
部材63と、この結合部材63に連結する操作レバー64とを
設ける。操作レバー64に臨んで、下部カバー10に作業用
開口部14を設ける。作業用開口部14の蓋体16は、操作レ
バー64がエアバッグを作動可能とする位置にあるときの
み、所定の位置に取付できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エアバッグ装置を
備えたステアリングホイールに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、特開平6−227354
号公報に記載されているように、自動車のステアリング
ホイールにおいて、ステアリングホイール本体にエアバ
ッグ装置を備えた構成が知られている。そして、このエ
アバッグ装置は、ガスを噴射するインフレータ、折り畳
んで収納された袋状のエアバッグ、およびこれらエアバ
ッグなどを覆うカバー体などを備えている。また、イン
フレータは、ガス発生器を備えているとともに、衝撃を
検出した際にガス発生器を作動させる機械式のセンサを
備えており、ガス発生器とセンサとの接続作業が不要に
なっている。さらに、このインフレータには、ロック装
置が備えられており、このロック装置により、インフレ
ータが所定位置に配置され、かつ、所定の方向に回動さ
れた状態でのみ、センサが作動可能になっている。
【0003】すなわち、このエアバッグ装置では、イン
フレータを所定位置に装着するまでは、インフレータに
備えたセンサに衝撃を加えても、ガス発生器が作動しな
いようになっている。
【0004】一方、ステアリングホイールの所定位置に
装着されたエアバッグ装置は、自動車が衝突した際に、
センサが衝撃を検出してインフレータのガス発生器を作
動させ、このインフレータが噴射したガスの圧力によ
り、カバー体を破断しながらエアバッグが膨張して乗員
の前側に展開し、乗員を保護するようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、今日におい
ては、ステアリングホイール本体の組み立て工程とは別
の工程でエアバッグ装置を組み立て、完成したエアバッ
グ装置をステアリングホイール本体に組み付ける構成が
知られている。しかしながら、上記従来の構成では、イ
ンフレータをエアバッグ装置の所定位置に装着した後
は、インフレータが作動可能な状態になるため、この後
のエアバッグ装置の組み立て作業および完成したエアバ
ッグ装置のステアリングホイール本体への組み付け作業
が注意を要する煩雑な作業となり、生産性の向上が困難
になる問題を有している。
【0006】本発明は、このような点に鑑みなされたも
ので、インフレータの作動状態を容易に設定できるエア
バッグ装置およびステアリングホイールを提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のエアバッ
グ装置は、エアバッグと、このエアバッグにガスを噴射
するガス発生器、このガス発生器を作動させるセンサ、
および作動の可能・不能を切り替え可能なロック機構を
備えたインフレータと、このインフレータが取り付けら
れるインフレータ取付部、および前記ロック機構に接続
されこのロック機構を操作可能な操作機構を備えた取付
装置とを具備したものである。
【0008】そして、この構成では、インフレータにセ
ンサを設けたため、センサとガス発生器との間の配線な
どが不要になり、自動車のステアリングホイールなどへ
の取り付け作業が容易になる。そして、エアバッグ装置
を組み立てた後に、あるいは、エアバッグ装置をステア
リングホイールなどに取り付けた後にも、操作機構を操
作することにより、インフレータの作動の可能・不能が
容易に切り替えられる。そこで、組み立て作業あるいは
取り付け作業などの間は、インフレータの作動を確実に
停止でき、作業性が向上する。
【0009】請求項2記載のエアバッグ装置は、請求項
1記載のエアバッグ装置において、操作機構は、操作レ
バーと、この操作レバーおよびインフレータのロック機
構にそれぞれ連結され、かつ、前記操作レバーとインフ
レータ取付部とを挟持して支持された結合部材とを具備
したものである。
【0010】そして、この構成では、結合部材は、操作
レバーとインフレータ取付部とを挟持して支持されるた
め、外力を受けた場合などにも、操作レバーとインフレ
ータのロック機構とを確実に連結する。
【0011】請求項3記載のステアリングホイールは、
ステアリングホイール本体と、このステアリングホイー
ル本体に取り付けられる請求項1または2記載のエアバ
ッグ装置とを具備し、前記ステアリングホイール本体に
は、前記エアバッグ装置の操作機構に臨んで開口部を設
けたカバー本体、および前記エアバッグ装置の操作機構
がインフレータの作動を可能とする状態でのみ前記開口
部を閉塞可能な蓋体とを備えたカバーを備えたものであ
る。
【0012】そして、この構成では、開口部を介して、
エアバッグ装置の操作機構の操作が可能になるととも
に、この開口部に取り付けられる蓋体は、操作機構がイ
ンフレータの作動を可能とする状態でのみこの開口部を
閉塞できるため、操作機構がインフレータの作動を可能
とする状態にあるか否かが容易かつ確実に確認される。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明のエアバッグ装置お
よびステアリングホイールの一実施の形態を図面を参照
して説明する。
【0014】図1ないし図3において、1は自動車のス
テアリングホイールで、このステアリングホイール1
は、ステアリングホイール本体2と、このステアリング
ホイール本体2の乗員側となる上側に装着されたエアバ
ッグ装置(エアバッグモジュール)4となどから構成さ
れている。
【0015】そして、ステアリングホイール本体2は、
円環状をなすリム部(リング部)5と、このリム部5の
内側に位置するボス部6と、これらリム部5とボス部6
とを連結する4本のスポーク部7とから構成されてい
る。また、ボス部6の車体側となる下部には、ステアリ
ングシャフトSに嵌着してナットNにより締め付け固定
されるボス8が設けられているとともに、このボス8
に、ボスプレート9が溶接などして固着されている。そ
して、このボスプレート9に、スポーク部7の芯金7aが
溶接などして固着され、あるいは一体に延設されてい
る。さらに、このスポーク部7の芯金7aに、リム部5の
芯金5aが溶接などして固着されている。また、これらリ
ム部5の芯金5aの外周部と、スポーク部7の芯金7aのリ
ム部5側の部分の外周部とには、軟質の表皮一体発泡ポ
リウレタンなどからなる表皮部5bが形成されている。
【0016】また、ボス部6の下側部は、カバーとして
の下部カバー(ロアカバー)10により覆われている。そ
して、この下部カバー10は、樹脂製のカバー本体11を備
え、このカバー本体11の両側部に、作業用開口部(サー
ビスホール)12,12が形成されているとともに、後側部
に、開口部としての作業用開口部(サービスホール)14
が形成されている。また、これら作業用開口部12,12,
14には、それぞれ係合により着脱可能な蓋体(リッド)
15,15,16が装着され、作業用開口部12,12,14を閉塞
した状態で、下部カバー10の外面が滑らかな曲面をなす
ようになっている。さらに、この下部カバー10の底部に
は、ボス8が挿通するボス用カバー17が取り付けられて
いるとともに、このボス用カバー17の外周に嵌合して、
車体側とステアリングホイール1側とを電気的に接続す
る接続装置としてのスリップリング装置18が取り付けら
れている。また、ステアリングホイール本体2には、キ
ャンセルピン付きカバーが取り付けられている。
【0017】さらに、ステアリングホイール本体2の前
側のスポーク部7,7には、それぞれホーンスイッチ装
置21,21が取り付けられている。そして、各ホーンスイ
ッチ装置21は、芯金7aなどに取り付けられる筐体22を備
え、この筐体22に、互いに接離される上下の接点23,24
と、これら接点23,24を互いに離間させる方向に付勢す
るスプリング体25と、押動部26となどが収納されてい
る。
【0018】また、ボスプレート9の側部からは、付属
品取付部28が突設され、この付属品取付部28に、ねじ29
などを用いて、電気的なスイッチあるいは機械的なレバ
ーなどの付属品30が取り付けられている。
【0019】また、エアバッグ装置4は、ベースプレー
ト41を備え、このベースプレート41の上側から、エアバ
ッグ42、リテーナ43、およびカバー体44を取り付ける一
方、ベースプレート41の下側から、インフレータ46およ
び取付装置47を取り付けて構成されている。
【0020】そして、ベースプレート41は、金属板をプ
レス加工などして、平面略矩形状をなす基板部41a と、
この基板部41a の周縁部から上方に向かう周壁部41b と
が形成された偏平な箱状に形成されている。また、この
基板部41a には、中央部に円孔状をなすインフレータ取
付孔41c が形成されているとともに、このインフレータ
取付孔41c の周囲に位置して、図示しない複数のボルト
通孔およびリベット通孔などが形成されている。さら
に、この基板部41a の両側部からは、下方に向かって取
付片41d が突設されており、これら取付片41d をステア
リングホイール本体2のボスプレート9などにねじなど
にて固定して、ボス部6の上側にエアバッグ装置4が支
持されている。
【0021】また、エアバッグ42は、2枚の円形の織布
などを重ねて外周を縫合するなどして袋状に形成され、
下面中央部に、円孔状の開口部42a が形成されていると
ともに、この開口部42a の周囲に位置して、複数のボル
ト通孔42b および図示しないリベット通孔などが形成さ
れている。
【0022】また、リテーナ43は、断面略コの字状をな
すリテーナ本体43a を備え、このリテーナ本体43a に、
下側に突出するスタッドボルト43b が溶接などにより固
着されている。また、各スタッドボルト43b には、それ
ぞれナットが螺合されるようになっている。
【0023】そして、このリテーナ43を開口部42a から
エアバッグ42の内側に挿入し、スタッドボルト43b をエ
アバッグ42およびベースプレート41のボルト通孔に挿入
し、エアバッグ42をベースプレート41の上側で折り畳む
とともに、このエアバッグ42を覆うようにしてベースプ
レート41にカバー体44を被せた状態で、スタッドボルト
43b にナットを締め付け、また、リベット52などを用い
て、リテーナ43とベースプレート41とをかしめて固定
し、これらリテーナ43とベースプレート41との間にエア
バッグ42を挟持した状態で固定するようになっている。
【0024】一方、カバー体44は、ナイロンネットなど
のインサート体49が埋設されたポリウレタン樹脂50でR
IM成形などして形成され、外周部をベースプレート41
の端部に係止するとともに、インサート体49に取り付け
られた金具49a をベースプレート41に形成した図示しな
い通孔にビス止めなどして固定されている。また、カバ
ー体44の裏面側は、平面略H字状をなして凹設され、他
の部分より脆弱なテアライン44c が形成されている。
【0025】また、インフレータ46は、略円筒状の外側
ケース体(ハウジング)55を備え、この外側ケース体55
の内側に、ガス発生器およびセンサを収納した図示しな
い内側ケース体が設けられている。そして、外側ケース
体55には、底部の外周部の3か所から、固定片58が延設
され、これら固定片58には、それぞれねじ59が挿通する
通孔あるいは切り欠きなどの挿通部60が形成されてい
る。さらに、この固定片58の底部の中央には、図示しな
い円孔が形成されている。また、センサは、機械式の加
速度センサ(衝撃センサ)で、ステアリングシャフトを
通じてステアリングホイール本体2に伝わる車両の減速
度を検出して、ガス発生器を作動させるようになってい
る。
【0026】さらに、このインフレータ46には、このイ
ンフレータ46の作動の可能・不能を切り替える図示しな
いロック機構が設けられている。すなわち、このロック
機構は、センサに連結されるとともに、外側ケース体55
の円孔に臨んで外部に露出する断面略D字状のロックダ
イヤル(操作杆)を備え、このロックダイヤルは、外力
が加わっていない自然状態において、インフレータ46の
作動をロックし、インフレータ46に衝撃が加わってもガ
ス発生器が作動しない「不活性」状態に設定されるよう
になっている。また、付勢力に抗してロックダイヤルを
所定角度だけ回動すると、ロックが解除され、インフレ
ータ46に衝撃が加わった際にガス発生器が作動する「活
性」状態に設定されるようになっている。
【0027】また、取付装置47は、図4および図5など
に示すように、インフレータ取付部としての支持プレー
ト61、ベース62、結合部材63、操作レバー64などを組み
合わせて構成されている。
【0028】そして、ベース62は、底板部62a と、この
底板部62a の外周部を立ち上げた側壁部62b と、この側
壁部62b の上端部を外側に放射状に延設した外側ベース
フランジ部62c と、この側壁部62b の上端部を内側に延
設した内側ベースフランジ部62d とが形成されている。
また、底板部62a には、ステアリングシャフトSが挿通
しナットNによりボスプレート9に締め付け固定される
固定部62e が形成されているとともに、複数の通孔62f
が形成されている。さらに、外側ベースフランジ部62c
の2か所には、それぞれねじ孔62g を有するプレート固
定部62h が形成されているとともに、内側ベースフラン
ジ部62d と外側ベースフランジ部62c の2か所には、そ
れぞれねじ孔62i を有するインフレータ固定部62j が形
成されている。
【0029】また、外側ベースフランジ部62c の手前側
には、略円弧状をなすレバー案内部66が切り欠き形成さ
れている。そして、このレバー案内部66には、ロック用
切欠部66a と、略円弧状をなす中間部66b と、解除用切
欠部66c とが形成されている。そして、中間部66b に対
して、解除用切欠部66c は、ロック用切欠部66a より
も、より深く切り欠かれている。
【0030】そして、支持プレート61は、中央部に、円
孔とこの円孔から両端が突出する矩形状の長孔とを組み
合わせた支持孔61a が形成されている。また、この支持
プレート61には、それぞれ通孔61b を形成した両側一対
のベース取付部61c が形成され、これら通孔61b に挿入
されたねじ67を、ベース62のプレート固定部62h のねじ
孔62g に螺合して、支持プレート61がベース62に固定さ
れている。なお、この取付部61c の外周の端部からは、
上側に向かってガイド部61d が形成されている。また、
この支持プレート61には、ベース取付部61c に隣接し
て、それぞれ通孔61e が形成され、かつ、ベース62のイ
ンフレータ固定部62j に重なる一対のインフレータ固定
部61f が形成されていれる。さらに、支持プレート61に
は、手前側に向かい、レバー案内部66の上方を覆うレバ
ーガイド部69が形成されている。そして、このレバーガ
イド部69の両側の端部には、下方に向かって突設された
係止片69a ,69a が形成されているとともに、レバーガ
イド部69の上面には、操作レバー64の位置による機能を
説明する表示がなされている。
【0031】そして、インフレータ46は、各固定片58
を、ベース62および支持プレート61のインフレータ固定
部62j ,61f に載置し、挿通部60に挿入されたねじ59を
ねじ孔62i に螺合して、取付装置47に固定されている。
【0032】また、結合部材63は、上部が断面略D字柱
状をなし、下部が断面矩形状をなす結合ピン63a と、こ
の結合ピン63a の下端部に形成された円板状の下部挟持
部63b と、結合ピン63a の中間部に形成された上部挟持
部63c とが一体に突設形成されている。
【0033】一方、操作レバー64は、略細長矩形板状を
なし、一端部に、長孔64a を形成した円板状部64b が形
成され、他端部に、下方に向かって延設され、ピン用通
孔64c が形成されたピン支持部64d が形成され、さら
に、このピン支持部64d の近傍には、断面略L時状をな
す一対のロックプレートガイド部64e が形成されてい
る。
【0034】そして、この操作レバー64は、中間部をレ
バー案内部66とレバーガイド部69との間に摺動自在に挟
持された状態で、結合部材63を介して、支持プレート61
に回動可能に支持されている。すなわち、結合部材63の
上部挟持部63c を、下側から、操作レバー64の円板状部
64b の長孔64a と、支持プレート61の支持孔61a とに順
次挿入した状態で、結合部材63の上部挟持部63c と下部
挟持部63b との間に、支持プレート61と操作レバー64の
円板状部64b とが挟持され、確実に保持されるようにな
っている。また、この状態で、結合部材63の結合ピン63
a は、操作レバー64の長孔64a に係合するとともに、支
持プレート61の支持孔61a に回転自在に挿通し、したが
って、結合ピン63a は、操作レバー64の操作にしたがっ
て回動するようになっている。
【0035】なお、上記のように結合部材63の結合ピン
63a を支持プレート61の支持孔61aに挿入する動作は、
結合ピン63a に係合された操作レバー64がレバー案内部
66とレバーガイド部69とにより規制される操作レバー64
の操作範囲外にある場合にのみ可能であり、この状態か
ら、操作レバー64は、若干弾性的に変形されながら、操
作範囲内に移動されるようになっている。そして、支持
プレート61をベース62に取り付けた状態では、結合部材
63は支持プレート61および操作レバー64から外れないよ
うになっている。
【0036】また、操作レバー64の先端部近傍の上面に
は、レバーガイド部69の上面の表示に対応する位置合わ
せ用の表示が刻印などして形成されている。
【0037】さらに、支持プレート61の上側に突出した
断面略D時状の結合ピン63a は、この支持プレート61に
上側から取り付けられるインフレータ46のロックダイヤ
ルに挿入して係合され、したがって、このロックダイヤ
ルは、操作レバー64の操作にしたがって回動操作される
ようになっている。
【0038】また、操作レバー64には、ロックプレート
71、操作ピン72、コイルスプリング73、環状のノブ74、
略C字状の係止部材75などからなる位置保持機構が設け
られている。そして、ロックプレート71は、平板部71a
と、この平板部71a の一端から下方に延設された垂下部
71b とから断面略L字状に屈曲され、また、垂下部71b
には、ピン用通孔71c が形成されている。そして、この
ロックプレート71は、垂下部71b をピン支持部64d に向
けて、平板部71a がロックプレートガイド部64e に係合
され、操作レバー64の下面に沿って摺動自在に支持され
ている。
【0039】一方、操作ピン72は、基端に径大な係止部
72a 、先端に係止部材75が取り付けられる被係止部72b
が形成された略円柱状をなしている。そして、この操作
ピン72は、先端をロックプレート71のピン用通孔71c に
挿入し、さらに、操作レバー64のピン用通孔64c を挿通
させた状態で、被係止部72b に係止部材75が装着され
て、操作レバー64に組み付けられている。そして、この
状態で、垂下部71b とピン支持部64d との間に位置し
て、操作ピン72にコイルスプリング73が巻装され、ロッ
クプレート71をベース62のレバー案内部66に向けて押圧
するとともに、ピン支持部64d と係止部材75との間に位
置して、ノブ74が嵌挿され、このノブ74をつまんで引っ
張ることにより、コイルスプリング73の付勢力に抗して
ロックプレート71を後退させることができるようになっ
ている。
【0040】そして、このように構成されたインフレー
タ46の取付装置47により、インフレータ46の活性状態と
不活性状態とを容易かつ確実に切り替え設定できるよう
になっている。すなわち、図2などに示すように、操作
レバー64が操作範囲の左側端部(図2におけるA)に位
置し、ロックプレート71がレバー案内部66のロック用切
欠部66a に弾性的に係合している状態では、インフレー
タ46のロックダイヤルは作動不能の位置にあり、インフ
レータ46は不活性に設定されているとともに、インフレ
ータ46の取付装置47からの脱着も可能になっている。
【0041】また、上記のAの位置から、ノブ74を摘ん
で引っ張ることにより、ロックプレート71がロック用切
欠部66a から外れ、操作レバー64を回動することが可能
になる。そこで、ノブ74を引っ張ったまま、操作レバー
64を回動することにより、ロックプレート71は中間部66
b に対向あるいは当接する位置(図2におけるB)に移
動する。この状態では、インフレータ46は不活性に設定
されているが、操作レバー64は容易に左右に回動できる
ようになっている。
【0042】そして、操作レバー64を操作範囲の右側端
部(図2におけるC)に位置させ、ロックプレート71が
レバー案内部66の解除用切欠部66c に弾性的に係合して
いる状態では、インフレータ46のロックダイヤルは作動
可能の位置にあり、ロックが解除され、インフレータ46
は活性に設定される。
【0043】また、このCの位置から、ノブ74を引っ張
りながら左側に回動させ、ロックプレート71を中間部66
b を越えてロック用切欠部66a に係合させることによ
り、インフレータ46を活性から不活性に切り換えること
もできる。
【0044】また、エアバッグ装置4をステアリングホ
イール本体2に取り付けた状態で、操作レバー64は、下
部カバー10の作業用開口部14に臨んで位置するため、エ
アバッグ装置4をステアリングホイール本体2に取り付
けた後にも、蓋体16を取り外すことにより、操作レバー
64を回動操作し、インフレータ46の活性、不活性が容易
に切り換えられる。さらに、ロックプレート71が係合す
るレバー案内部66の解除用切欠部66c は、ロック用切欠
部66a よりも深く切り欠かれており、ロックプレート71
が解除用切欠部66c に係合した状態では、図2のCに示
すように、操作ピン72が取付装置47の内側にひっ込むこ
とにより、蓋体16を所定の位置に装着できるが、ロック
プレート71がロック用切欠部66a に係合し、あるいは中
間部66bに当接した状態では、図2のAおよびBあるい
は図3に示すように、操作ピン72が外側に突出して、蓋
体16を所定の位置に装着できないため、正しく係合でき
ず、また、外観が調和的でなくなり、インフレータ46が
不活性状態にあることが容易に確認されるようになって
いる。
【0045】また、インフレータ46が活性化された状態
で、自動車が衝突などすると、この衝撃がステアリング
シャフトSおよび取付装置47のベース62などを介してイ
ンフレータ46のセンサに加わり、ガス発生器からエアバ
ッグ42の内部にガスが噴射される。この状態で、折り畳
まれたエアバッグ42が急激に膨張し、このエアバッグ42
の膨張の圧力により、カバー体44がテアライン44c に沿
って略H字状に開裂して、エアバッグ42の突出口が形成
され、この突出口からエアバッグ42が突出して乗員の前
面に膨張展開する。この状態で、前側に投げ出された乗
員はエアバッグ42に受け止められ、衝突の衝撃が吸収さ
れるようになっている。
【0046】そうして、本実施の形態のステアリングホ
イール1およびエアバッグ装置4によれば、インフレー
タ46に、ガス発生器とともにセンサを設けたため、セン
サとガス発生器との間の配線などを不要にして、自動車
のステアリングホイールなどへの取り付け作業を容易に
することができる。そこで、既設のステアリングホイー
ルに代えて、エアバッグ装置4を備えたステアリングホ
イール1を取り付けるいわゆるエアバッグ装置の後付け
を容易に実現することができる。
【0047】また、操作レバー64の回動操作により、そ
して、エアバッグ42やカバー体44など、エアバッグ装置
4の主要な部品を組み立てた後に、あるいは、エアバッ
グ装置4をステアリングホイール1に取り付けた後にな
ども、インフレータ46の作動の可能(活性)・不能(不
活性)を容易に切り替えることができる。そこで、組み
立て作業あるいは取り付け作業などの間は、センサを備
えたインフレータ46を不活性にして作動を確実に停止で
き、作業性を飛躍的に向上することができる。
【0048】さらに、操作レバー64は、結合部材63を介
してインフレータ46に確実に接続でき、活性状態と不活
性状態との間の切り換えを反復して確実に行うことがで
きるため、エアバッグ装置4の取り付け作業、分解作業
などのあらゆる作業の作業性を高めることができる。
【0049】また、結合部材63は、操作レバー64と、イ
ンフレータ46を取り付けた支持プレート61とを挟持する
ようにして支持されるため、外力を受けた場合などにも
外れることがなく、操作レバー64とインフレータ46とを
確実に連結し、インフレータ46の活性状態を保持するこ
とができる。
【0050】そして、下部カバー10の作業用開口部14を
介して、エアバッグ装置4の操作レバー64を操作できる
とともに、この作業用開口部14に取り付けられる蓋体16
は、操作レバー64がインフレータ46の作動を可能とする
状態でのみこの作業用開口部14を閉塞する所定の位置に
取付できるため、蓋体16を取り付ける作業の際などに、
インフレータ46が活性状態か不活性状態かを容易かつ確
実に確認することができる。
【0051】さらに、ロックプレート71が係合するレバ
ー案内部66の解除用切欠部66c は、ロック用切欠部66a
よりも深く切り欠かれており、ロックプレート71が解除
用切欠部66c に係合した状態では、ノブ74を摘んで操作
しない限り、操作レバー64が不意に移動することがな
く、インフレータ46の活性状態を確実に保持することが
できる。
【0052】また、ベース62は、ボスプレート9ととも
にステアリングシャフトSにナットNにて共締めされ、
インフレータ46は、このベース62に一体に形成された内
側ベースフランジ部62d および外側ベースフランジ部62
c のインフレータ固定部62jに固定されているため、ス
テアリングシャフトSを介して伝わる衝突などの衝撃を
インフレータ46に内蔵したセンサに効率良く伝達し、イ
ンフレータ46を確実に作動させることができる。
【0053】
【発明の効果】請求項1記載のエアバッグ装置によれ
ば、インフレータにセンサを設けたため、センサとガス
発生器との間の配線などを不要にして、自動車のステア
リングホイールなどへの取り付け作業を容易にすること
ができる。そして、エアバッグ装置を組み立てた後に、
あるいは、エアバッグ装置をステアリングホイールなど
に取り付けた後にも、操作機構を操作することによっ
て、インフレータの作動の可能・不能を容易に切り替え
ることができる。そこで、組み立て作業あるいは取り付
け作業などの間は、インフレータの作動を確実に停止で
き、作業性を向上することができる。
【0054】請求項2記載のエアバッグ装置によれば、
請求項1記載の効果に加え、結合部材は、操作レバーと
インフレータ取付部とを挟持して支持されるため、外力
を受けた場合などにも、操作レバーとインフレータのロ
ック機構とを確実に連結することができる。
【0055】請求項3記載のステアリングホイールによ
れば、請求項1または2記載のエアバッグ装置を備えた
ため、請求項1または2記載の効果を有する。そして、
カバーの開口部を介して、エアバッグ装置の操作機構を
操作できるとともに、この開口部に取り付けられる蓋体
は、操作機構がインフレータの作動を可能とする状態で
のみこの開口部を閉塞できるため、操作機構がインフレ
ータの作動を可能とする状態にあるか否かを容易かつ確
実に確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のステアリングホイールの一実施の形態
を示す分解斜視図である。
【図2】同上ステアリングホイールのエアバッグ装置の
カバー体を取り外した状態の平面図である。
【図3】同上エアバッグ装置の一部の断面図である。
【図4】同上図1の一部の拡大図である。
【図5】同上図4の一部の拡大図である。
【符号の説明】
1 ステアリングホイール 2 ステアリングホイール本体 4 エアバッグ装置 10 カバーとしての下部カバー 11 カバー本体 14 開口部としての作業用開口部 16 蓋体 42 エアバッグ 46 インフレータ 47 取付装置 61 インフレータ取付部としての支持プレート 63 結合部材 64 操作レバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 杉山 俊幸 静岡県富士市青島町218番地 日本プラス ト株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エアバッグと、 このエアバッグにガスを噴射するガス発生器、このガス
    発生器を作動させるセンサ、および作動の可能・不能を
    切り替え可能なロック機構を備えたインフレータと、 このインフレータが取り付けられるインフレータ取付
    部、および前記ロック機構に接続されこのロック機構を
    操作可能な操作機構を備えた取付装置とを具備したこと
    を特徴とするエアバッグ装置。
  2. 【請求項2】 操作機構は、 操作レバーと、 この操作レバーおよびインフレータのロック機構にそれ
    ぞれ連結され、かつ、前記操作レバーとインフレータ取
    付部とを挟持して支持された結合部材とを具備したこと
    を特徴とする請求項1記載のエアバッグ装置。
  3. 【請求項3】 ステアリングホイール本体と、このステ
    アリングホイール本体に取り付けられる請求項1または
    2記載のエアバッグ装置とを具備し、 前記ステアリングホイール本体には、前記エアバッグ装
    置の操作機構に臨んで開口部を設けたカバー本体、およ
    び前記エアバッグ装置の操作機構がインフレータの作動
    を可能とする状態でのみ前記開口部を閉塞可能な蓋体を
    備えたカバーを備えたことを特徴とするステアリングホ
    イール。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000280849A (ja) * 1999-03-31 2000-10-10 Nissan Diesel Motor Co Ltd 車両のエアバックモジュール取り付け器具
JP2001301560A (ja) * 2000-04-21 2001-10-31 Takata Corp エアバッグ装置

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000280849A (ja) * 1999-03-31 2000-10-10 Nissan Diesel Motor Co Ltd 車両のエアバックモジュール取り付け器具
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