JPH0915016A - 流量計 - Google Patents

流量計

Info

Publication number
JPH0915016A
JPH0915016A JP18487895A JP18487895A JPH0915016A JP H0915016 A JPH0915016 A JP H0915016A JP 18487895 A JP18487895 A JP 18487895A JP 18487895 A JP18487895 A JP 18487895A JP H0915016 A JPH0915016 A JP H0915016A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flow rate
cycle
disk
interlocking
detecting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP18487895A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazumitsu Nukui
一光 温井
Taneaki Katsuno
胤明 勝野
Kazuya Fujisawa
和也 藤澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Gas Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Gas Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Gas Co Ltd filed Critical Tokyo Gas Co Ltd
Priority to JP18487895A priority Critical patent/JPH0915016A/ja
Publication of JPH0915016A publication Critical patent/JPH0915016A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measuring Volume Flow (AREA)
  • Details Of Flowmeters (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 煩雑な機械的な補正処理を不要とすると共
に、精度の高い瞬間流量を得ることができるようにす
る。 【構成】 磁気抵抗素子54は、流量に応じた速度で周
期的な動作を行う機械的可動部に連動する肘金がその動
作範囲の一端部に位置しているときに、ガスメータの動
作の1周期中における基準位置を検出する。磁気抵抗素
子55は、機械的可動部に連動する円板の1周期中の5
箇所の各位置をそれぞれ検出する。位置判定部62は磁
気抵抗素子54,55の各出力に基づいて機械的可動部
の動作の1周期中における位置を検出し、補正係数算出
部64はこの位置に応じた補正係数を算出し、流量演算
部65はパルス周期測定部61によって測定されたパル
ス周期と補正係数とに基づいて、補正された流量を算出
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は流量に応じて異なる器差
を補正する機能を有する流量計に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ガスメータ等に利用される流量
計では、通過する流量(流速)が異なると、器差が異な
る。ここで、器差とは、基準器の指示流量と個々の流量
計の指示流量との差を個々の流量計の指示流量に対する
百分率で表したものをいう。また、流量計では、試験時
の流体通過量によっても機構上からの測定誤差を生じ
る。そこで、ガスメータについては、ガスメータに表記
されている使用最大流量または号数に応じた流量(検定
流量)および通過量で試験を行い、器差が検定公差内に
入るようにガスメータを補正するように計量法で定めら
れている。
【0003】図10は検定公差を示す特性図である。こ
の図において斜線で示すように、検定公差は、最大流量
の1/20以上1/5未満の流量については2.5%、
最大流量の1/5以上4/5未満の流量については1.
5%、最大流量の4/5以上の流量については2.5%
となっている。
【0004】そこで、従来は、最大流量と検定流量(最
大流量の30%程度)の2箇所で器差を測定し、流量に
応じて運動する機械的可動部におけるギアの歯数や回転
のタイミングを変える等の機械的な補正を行ってガスメ
ータを製造していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような補正方法では、製造ライン上において、器差を補
正するためのギア交換等の煩雑な機械的な補正処理を行
う工程が必要となり、ガスメータのコストアップを生じ
ていたと共に、誤った操作による不良品発生のおそれが
あった。
【0006】また、膜式ガスメータのように機械的可動
部を有するガスメータにおいて流量を測定する方法とし
ては、例えば特開平5−107096号公報に示される
ように、機械的可動部の動作の1周期に連動して1回転
する円盤を設け、この円盤上に設けられた複数の磁石と
円盤の近傍に設けられた磁気抵抗素子等を用いて、機械
的可動部の動作の1周期中に複数のパルスを出力させ、
このパルスの周波数や周期から流量を演算する方法があ
る。
【0007】ところが、膜式ガスメータ等では、流量が
一定の場合であっても、機構上の理由から、機械的可動
部に連動する円盤の速度が、1回転中における回転位置
に応じて変化する場合がある。更に、円盤の速度変化の
態様が、流量に応じて変化する場合もある。このような
場合には、流量が一定であってもパルスの周期が変化
し、測定される瞬間流量に誤差が生じるという問題点が
ある。
【0008】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、煩雑な機械的な補正処理を不要とす
ると共に、精度の高い瞬間流量を得ることができるよう
にした流量計を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の流量計
は、流量に応じた速度で周期的な動作を行う機械的可動
部を有すると共に、機械的可動部がその動作の1周期中
における所定の複数の位置のうちのいずれの位置にある
かを検出し、この検出位置に応じた補正係数と複数の位
置のそれぞれを検出する毎に生成されるパルスの周期と
に基づいて補正された流量を算出する補正流量算出手段
を有する流量計であって、機械的可動部に連動して動作
すると共に、機械的可動部の1周期中における複数の位
置に対応して複数の位置検出部を有する第1の連動部
と、この第1の連動部に設けられた複数の位置検出部を
それぞれ検出し、各位置検出部を検出する毎にパルスを
生成するための第1の検出手段と、機械的可動部に連動
して動作すると共に、機械的可動部の1周期中における
基準位置に対応して基準位置検出部を有する第2の連動
部と、この第2の連動部の基準位置検出部を検出するた
めの第2の検出手段と、第1の検出手段および第2の検
出手段それぞれの検出結果を基に、機械的可動部がその
動作の1周期中における複数の位置のうちのいずれの位
置にあるかを検出する位置検出手段とを備えたものであ
る。
【0010】この流量計では、第1の検出手段によっ
て、第1の連動部に設けられた複数の位置検出部がそれ
ぞれ検出され、各位置検出部が検出される毎にパルスが
生成される。また、第2の検出手段によって、第2の連
動部の基準位置検出部が検出される。位置検出手段は、
第1の検出手段および第2の検出手段それぞれの検出結
果を基に、機械的可動部がその動作の1周期中における
複数の位置のうちのいずれの位置にあるかを検出する。
そして、補正流量算出手段によって、位置検出手段によ
って検出された位置に応じた補正係数と第1の検出手段
が複数の位置検出部のそれぞれを検出する毎に生成され
るパルスの周期とに基づいて補正された流量が算出され
る。
【0011】請求項2記載の流量計は、請求項1記載の
流量計において、第1の連動部が機械的可動部に連動し
て回転する円盤であり、第2の連動部が機械的可動部に
連動して周期的な動作を行う肘金であるように構成した
ものである。
【0012】請求項3記載の流量計は、請求項1記載の
流量計において、第1の連動部が機械的可動部に連動し
て回転する第1の円盤であり、第2の連動部が機械的可
動部に連動して回転すると共に第1の円盤とは別体に設
けられた第2の円盤であるように構成したものである。
【0013】請求項4記載の流量計は、請求項3記載の
流量計において、第1の円盤と第2の円盤とを同一の回
転軸の異なる位置に設けたものである。
【0014】請求項5記載の流量計は、請求項3記載の
流量計において、第1の円盤と第2の円盤とをそれぞれ
異なる回転軸に設けたものである。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て詳細に説明する。
【0016】図1は本発明の第1の実施例に係る流量計
としての膜式ガスメータの概略の構成を示す断面図であ
る。この図に示すように、ガスメータは、ケース本体1
0を有し、このケース本体10の上部にガス入口部11
とガス出口部12が設けられている。また、ケース本体
10内部には、前側計量室20と、後側計量室30が設
けられている。
【0017】前側計量室20内には、前後方向(図の左
側を前側とする。)の中央部に膜21が設けられ、この
膜21には膜板22が取り付けられている。ここで、前
側計量室20内の膜21よりも前側の空間を室、後側
の空間を室とする。前側計量室20の上部には、室
に連通するガス出入り口部23と、室に連通するガス
出入り口部24とが設けられている。また、膜板22に
は、翼25を介して翼軸26が連結されている。この翼
軸26は、膜21の前後方向の移動に伴って回動するよ
うになっている。また、この翼軸26は、前側計量室2
0を貫通して上部に突出している。
【0018】同様に、後側計量室30内には、前後方向
の中央部に膜31が設けられ、この膜31には膜板32
が取り付けられている。ここで、後側計量室30内の膜
31よりも前側の空間を室、後側の空間を室とす
る。後側計量室30の上部には、室に連通するガス出
入り口部33と、室に連通するガス出入り口部34と
が設けられている。また、膜板32には、翼を介して翼
軸36が連結されている。この翼軸36は、膜31の前
後方向の移動に伴って回動するようになっている。ま
た、この翼軸36は、後側計量室30を貫通して上部に
突出している。
【0019】また、ガス出入り口部23,24の間と、
ガス出入り口部33,34の間には、それぞれガス出口
管13の開口部が配設されている。このガス出口管13
はガス出口部12に接続されている。また、ガス出入り
口部23,24の上側には、バルブ14が設けられてい
る。このバルブ14は、ガス出入り口部23,24を共
に塞いだ状態と、ガス出入り口部23とガス出口管13
とを連通した状態と、ガス出入り口部24とガス出口管
13とを連通した状態とを選択できるようになってい
る。同様に、ガス出入り口部33,34の上側には、バ
ルブ15が設けられている。このバルブ15は、ガス出
入り口部33,34を共に塞いだ状態と、ガス出入り口
部33とガス出口管13とを連通した状態と、ガス出入
り口部34とガス出口管13とを連通した状態とを選択
できるようになっている。
【0020】また、翼軸26の上端部には肘金27が連
結され、翼軸36の上端部には肘金37が連結されてい
る。これらの肘金27,37はピン41によって調整板
42に連結されている。調整板42には、クランクピン
43を介して、クランクアーム44とバルブアーム4
5,46が連結されている。クランクアーム44はクラ
ンク軸47に連結され、このクランク軸47を回転させ
るようになっている。また、バルブアーム45,46
は、それぞれバルブ14,15に連結され、このバルブ
14,15を移動するようになっている。クランク軸4
7には、ウォーム48とウォームホイール49を介し
て、第1の連動部としての円盤51(図1では図示せ
ず。)が取り付けられている。
【0021】図2は円盤51の近傍を示す斜視図であ
る。円盤51は、ウォームホイール49に連結されたウ
ォームホイール軸50に取り付けられている。円盤51
は、図1に示したガスメータの動作の1周期に対応して
1回転するようになっている。円盤51には、位置検出
部として、円周方向に沿って等間隔に複数、例えば5つ
の磁石53が取り付けられている。磁石53に対向可能
な位置には、第1の検出手段としての磁気抵抗素子55
が設けられている。磁気抵抗素子55は、磁石53の接
近、離間に伴う磁界の変化を抵抗率の変化として検出す
るものである。
【0022】図3は肘金27の近傍を示す斜視図であ
る。肘金27は、本発明における第2の連動部に対応
し、図1に示したガスメータの動作の1周期に対応し
て、図3において矢印で示したように1往復運動を行う
ようになっている。肘金27には、基準位置検出部とし
ての磁石52が取り付けられている。肘金27がその動
作範囲の一端部に位置しているときに磁石52に対向可
能な位置には、第2の検出手段としての磁気抵抗素子5
4が設けられている。従って、磁気抵抗素子54は、肘
金27がその動作範囲の一端部に位置しているときに、
ガスメータの動作の1周期中における基準位置を検出す
る。
【0023】ここで、図4を参照して、図1に示したガ
スメータの動作の概要について説明する。計量室20,
30へのガスの導入および計量室20,30からのガス
の排出は、バルブ14,15と膜21,31の連動作用
によって行われる。この膜21,31の運動の原動力は
ガス入口部11とガス出口部12におけるガスの圧力差
である。図4(a)に示した状態では、バルブ14はガ
ス出入り口部23,24を共に塞ぎ、バルブ15はガス
出入り口部33とガス出口管13とを連通している。こ
の状態において、ガス出入り口部34から室に入った
ガスは圧力差により膜31を室の方向に押し、室内
のガスはガス出入り口部33、バルブ15、出口管13
を順に通って、ガス出口部12より排出される。膜31
の運動は、翼軸36、肘金37、調整板42、バルブア
ーム45,46の順に伝わって、図4(b)に示したよ
うに、バルブ14を、ガス出入り口部24とガス出口管
13とを連通する状態に移動すると共に、バルブ15を
ガス出入り口部33,34を共に塞ぐ状態に移動する。
このとき、室内のガスはガス出入り口部23、バルブ
14、出口管13を順に通って、ガス出口部12より排
出される。以下、同様にして、図4(c)、(d)の状
態を経て、(a)の状態に戻る運動が繰り返される。ま
た、以上の運動に伴い、クランクアーム44とクランク
軸47が回転する。そして、このクランク軸47の回転
は、ウォーム48とウォームホイール49を介して円盤
51を回転させる。
【0024】図5は本実施例に係るガスメータの回路構
成を示すブロック図である。ガスメータは、磁気抵抗素
子54の出力信号を増幅するアナログ増幅器56と、こ
のアナログ増幅器56の出力信号を波形整形して基準位
置パルスを生成する波形整形回路57と、磁気抵抗素子
55の出力信号を増幅するアナログ増幅器58と、この
アナログ増幅器58の出力信号を波形整形して流量パル
スを生成する波形整形回路59とを備えている。
【0025】ガスメータは、更に、波形整形回路59か
ら出力される流量パルスの周期を測定するパルス周期測
定部61と、波形整形回路57から出力される基準位置
パルスと波形整形回路59から出力される流量パルスと
に基づいて、円盤51の回転の1周期中における5箇所
の位置をそれぞれ判定する位置判定部62と、パルス周
期測定部61によって測定されたパルス周期に対応する
流量と位置判定部63によって判定される位置とに応じ
て定められた補正係数を記憶した補正テーブル63と、
この補正テーブル63を参照して、流量と位置判定部6
2によって判定された位置とに応じた補正係数を算出す
る補正係数算出部64と、この補正係数算出部64によ
って算出された補正係数とパルス周期測定部61によっ
て測定されたパルス周期とに基づいて、補正された流量
および積算流量を演算する流量演算部65と、この流量
演算部65によって求められた積算流量を表示する表示
部66とを備えている。パルス周期測定部61、位置判
定部62、補正テーブル63、補正係数算出部64およ
び流量演算部65は、例えばマイクロコンピュータ60
によって実現される。
【0026】図6は補正テーブル63の内容の一例を示
すものである。(a)は平均流量が500リットル/h
未満のときのテーブルの内容、(b)は平均流量が50
0リットル/h以上、1000リットル/h未満のとき
のテーブルの内容を示している。なお、図示しないが、
1000リットル/h以上の平均流量についても、適宜
に区分された流量域に応じて同様のテーブルが用意され
ている。図6に示したように、補正テーブル63は、平
均流量と位置判定部62によって判定される位置とに応
じて定められた補正係数を記憶している。
【0027】流量演算部65は、補正係数算出部64に
よって算出された補正係数とパルス周期測定部61によ
って測定されたパルス周期とに基づいて、例えば、次の
式により、補正された流量Qを演算する。ただし、Tは
パルス周期、kは補正係数である。
【0028】
【数1】Q=k/T
【0029】また、流量演算部65は、求めた流量から
所定時間毎の平均流量を演算し、この平均流量に応じ
て、補正テーブル63の内容を切り換える。例えば、平
均流量が500リットル/h未満のときは、図6(a)
に示した内容のテーブルが用いられるようにし、平均流
量が500リットル/h以上、1000リットル/h未
満に変化した場合には、図6(b)に示した内容のテー
ブルが用いられるように切り換える。
【0030】なお、補正テーブル63の内容は、予め、
補正前のガスメータの指示流量と基準器の指示流量に基
づいて、補正された流量が基準器の指示流量に一致する
ようように定めておく。
【0031】次に、図7の流れ図を参照して、本実施例
に係るガスメータの動作について説明する。ガスメータ
はガス流量に応じた速度で図4に示した動作を行い、こ
の動作に伴い、ガス流量に応じた速度で図2に示した円
盤51が回転する。そして、円盤51に設けられた5つ
の磁石53の接近、離間に伴い、磁気抵抗素子55の出
力が変化し、この磁気抵抗素子55の出力信号はアナロ
グ増幅器58で増幅され、波形整形回路59で波形整形
されて、流量に応じた周期の流量パルスが生成される。
一方、肘金27に設けられた磁石52の接近、離間に伴
い、磁気抵抗素子54の出力が変化し、この磁気抵抗素
子54の出力信号はアナログ増幅器56で増幅され、波
形整形回路57で波形整形されて、ガスメータの動作の
1周期毎の基準位置パルスが生成される。ガスメータ
は、図7に示したように、まず、パルス周期測定部61
によって、波形整形回路59から出力される流量パルス
の周期を測定する(ステップS101)。次に、位置検
出部62によって、波形整形回路57から出力される基
準位置パルスと波形整形回路59から出力される流量パ
ルスとに基づいて、円盤51の回転の1周期中における
5箇所の位置をそれぞれ判定する(ステップS10
2)。すなわち、ガスメータの機械的可動部がその動作
の1周期中における5箇所の位置のうちのいずれの位置
にあるかを検出する。次に、補正係数算出部64によっ
て、流量と位置判定部62によって判定された位置とに
応じた補正係数を算出する(ステップS103)。次
に、流量演算部65によって、パルス周期測定部61に
よって測定されたパルス周期と補正係数算出部64によ
って算出された補正係数とに基づいて、補正された流量
を算出する(ステップS104)。そして、この補正さ
れた流量を積算した積算流量が表示部66によって表示
される。また、流量演算部65によって、平均流量に応
じて補正テーブル63の内容が切り換えられる。
【0032】以上説明したように本実施例によれば、ガ
スメータの機械的可動部がその動作の1周期中における
所定の複数の位置のうちのいずれの位置にあるかを検出
し、補正テーブル63を参照して平均流量と各位置に応
じた補正係数を得て、この補正係数とパルス周期とに基
づいて、補正された流量を算出するようにしたので、製
造ライン上において、器差を補正するためのギア交換等
の煩雑な機械的な補正処理を行う工程が不要となり、ガ
スメータのコストダウンが可能となると共に、誤った操
作による不良品発生を防止することができるので、工程
管理が簡単になる。
【0033】また、本実施例では、補正テーブル63を
参照して流量を補正することから、補正前の流量と正し
い流量の関係がいかなる形態であっても容易に流量を補
正することができ、機械的な補正に比べてより正確な補
正が可能となる。
【0034】また、本実施例では、ガスメータの機械的
可動部の動作の1周期中における位置と平均流量とに応
じた補正を行うので、機械的可動部の動作の速度が1周
期中における位置に応じて変化する場合であっても、精
度の高い瞬間流量を得ることができる。
【0035】また、本実施例では、第1の連動部として
の円盤51に設けられた5つの磁石53の接近、離間を
検出する磁気抵抗素子55の検出結果に基づいて、流量
を算出するために必要なパルス周期の情報を得ると共
に、この磁気抵抗素子55の検出結果と、第2の連動部
としての肘金27に設けられた磁石52の接近、離間を
検出する磁気抵抗素子54の検出結果とを基にして、ガ
スメータの機械的可動部がその動作の1周期中における
複数の位置のうちのいずれの位置にあるかを検出するよ
うにしたので、パルス周期の情報を得るための手段と位
置の情報を得るための手段とを別個独立に構成する場合
に比べて簡単な構成で、補正された流量を算出するため
に必要なパルス周期の情報と位置の情報とを得ることが
できる。また、第1の連動部と第2の連動部を別体にす
ることで、補正された流量を算出するために必要な情報
を得るための構成の設計の自由度が増し、ガスメータ製
造のコストダウンを図ることが可能となる。
【0036】図8は本発明の第2の実施例における円盤
51の近傍を示す斜視図である。本実施例では、肘金2
7には磁石52が設けられていない。図8に示したよう
に、本実施例では、ウォームホイール軸50に対して、
円盤51とは異なる位置に、円盤51とは別体の円盤7
1を取り付けている。従って、円盤71はガスメータの
動作の1周期に対応して1回転する。円盤71には、位
置検出部としての磁石72が取り付けられている。磁石
72に対向可能な位置には磁気抵抗素子54が設けられ
ている。従って、磁気抵抗素子54は、磁石72が対向
するときに、ガスメータの動作の1周期中における基準
位置を検出する。本実施例のその他の構成、動作および
効果は第1の実施例と同様である。
【0037】図9は本発明の第3の実施例における円盤
51の近傍を示す斜視図である。本実施例では、肘金2
7には磁石52が設けられていない。図9に示したよう
に、本実施例では、円盤51とは別体の円盤81が設け
られている。この円盤81は回転軸80に対して取り付
けられている。ウォームホイール軸50には歯車83が
取り付けられ、回転軸80には歯車83と噛み合う歯車
84が取り付けられている。歯車83,84の歯数は等
しくなっている。従って、円盤81はガスメータの動作
の1周期に対応して1回転する。円盤81には、位置検
出部としての磁石82が取り付けられている。磁石82
に対向可能な位置には磁気抵抗素子54が設けられてい
る。従って、磁気抵抗素子54は、磁石82が対向する
ときに、ガスメータの動作の1周期中における基準位置
を検出する。本実施例のその他の構成、動作および効果
は第1の実施例と同様である。
【0038】なお、本発明は上記各実施例に限定され
ず、例えば、補正テーブル63は、パルス周期と位置判
定部62によって判定される位置に対応した補正係数を
記憶したものでも良い。この場合には、補正係数算出部
64は、パルス周期測定部61によって測定されたパル
ス周期と位置判定部62によって判定された位置とを用
いて、補正テーブル63より補正係数を得るようにす
る。
【0039】また、第1の連動部や第2の連動部に設け
られる位置検出部、および第1の検出手段や第2の検出
手段としては、磁石および磁気抵抗素子の代わりに、光
学式のロータリエンコーダ等を用いても良い。また、第
1の連動部および第2の連動部は、実施例に示した円盤
や肘金に限らず、ガスメータ中において流量に応じた速
度で周期的な動作を行う機械的可動部に連動するもので
あれば良い。
【0040】また、本発明は、膜式ガスメータに限ら
ず、機械的可動部を有する他の方式のガスメータにも適
用することができる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように本発明の流量計によ
れば、第1の検出手段によって、第1の連動部に設けら
れた複数の位置検出部をそれぞれ検出し、第2の検出手
段によって、第2の連動部の基準位置検出部を検出し、
位置検出手段によって、第1の検出手段および第2の検
出手段それぞれの検出結果を基に、流量計の機械的可動
部がその動作の1周期中における複数の位置のうちのい
ずれの位置にあるかを検出し、この位置に応じた補正係
数と第1の検出手段が複数の位置検出部のそれぞれを検
出する毎に生成されるパルスの周期とに基づいて補正さ
れた流量を算出するようにしたので、煩雑な機械的な補
正処理が不要となると共に、精度の高い瞬間流量を得る
ことができるという効果がある。
【0042】また、本発明の流量計によれば、第1の連
動部に設けられた複数の位置検出部をそれぞれ検出し、
各位置検出部を検出する毎にパルスを生成するための第
1の検出手段の検出結果と、第2の連動部の基準位置検
出部を検出するための第2の検出手段の検出結果とを基
にして、機械的可動部がその動作の1周期中における複
数の位置のうちのいずれの位置にあるかを検出するよう
にしたので、補正された流量を算出するために必要なパ
ルス周期の情報を得るための手段と位置の情報を得るた
めの手段とをそれぞれ別個独立に構成する場合に比べて
簡単な構成で、補正された流量を算出するために必要な
パルス周期の情報と位置の情報とを得ることができる。
また、第1の連動部と第2の連動部を別体にすること
で、補正された流量を算出するために必要な情報を得る
ための構成の設計の自由度が増し、流量計製造のコスト
ダウンを図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る流量計としてのガ
スメータの概略の構成を示す断面図である。
【図2】図1におけるウォームホイールに連結された円
盤の近傍を示す斜視図である。
【図3】図1における肘金の近傍を示す斜視図である。
【図4】図1に示したガスメータの動作の概要を示す説
明図である。
【図5】本発明の第1の実施例に係るガスメータの回路
構成を示すブロック図である。
【図6】図5における補正テーブルの内容の一例を示す
説明図である。
【図7】図5に示したガスメータの動作を示す流れ図で
ある。
【図8】本発明の第2の実施例における円盤の近傍を示
す斜視図である。
【図9】本発明の第3の実施例における円盤の近傍を示
す斜視図である。
【図10】検定公差を示す特性図である。
【符号の説明】
27 肘金 51 円盤 52,53 磁石 54,55 磁気抵抗素子 57,58 波形整形回路 61 パルス周期測定部 62 位置判定部 63 補正テーブル 64 補正係数算出部 65 流量演算部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流量に応じた速度で周期的な動作を行う
    機械的可動部を有すると共に、前記機械的可動部がその
    動作の1周期中における所定の複数の位置のうちのいず
    れの位置にあるかを検出し、この検出位置に応じた補正
    係数と前記複数の位置のそれぞれを検出する毎に生成さ
    れるパルスの周期とに基づいて補正された流量を算出す
    る補正流量算出手段を有する流量計であって、 前記機械的可動部に連動して動作すると共に、前記機械
    的可動部の1周期中における複数の位置に対応して複数
    の位置検出部を有する第1の連動部と、 この第1の連動部に設けられた複数の位置検出部をそれ
    ぞれ検出し、各位置検出部を検出する毎にパルスを生成
    するための第1の検出手段と、 前記機械的可動部に連動して動作すると共に、前記機械
    的可動部の1周期中における基準位置に対応して基準位
    置検出部を有する第2の連動部と、 この第2の連動部の基準位置検出部を検出するための第
    2の検出手段と、 前記第1の検出手段および第2の検出手段それぞれの検
    出結果を基に、前記機械的可動部がその動作の1周期中
    における複数の位置のうちのいずれの位置にあるかを検
    出する位置検出手段とを備えたことを特徴とする流量
    計。
  2. 【請求項2】 前記第1の連動部は前記機械的可動部に
    連動して回転する円盤であり、前記第2の連動部は前記
    機械的可動部に連動して周期的な動作を行う肘金である
    ことを特徴とする請求項1記載の流量計。
  3. 【請求項3】 前記第1の連動部は前記機械的可動部に
    連動して回転する第1の円盤であり、前記第2の連動部
    は前記機械的可動部に連動して回転すると共に前記第1
    の円盤とは別体に設けられた第2の円盤であることを特
    徴とする請求項1記載の流量計。
  4. 【請求項4】 前記第1の円盤と第2の円盤とを同一の
    回転軸の異なる位置に設けたことを特徴とする請求項3
    記載の流量計。
  5. 【請求項5】 前記第1の円盤と第2の円盤とをそれぞ
    れ異なる回転軸に設けたことを特徴とする請求項3記載
    の流量計。
JP18487895A 1995-06-28 1995-06-28 流量計 Pending JPH0915016A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18487895A JPH0915016A (ja) 1995-06-28 1995-06-28 流量計

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18487895A JPH0915016A (ja) 1995-06-28 1995-06-28 流量計

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0915016A true JPH0915016A (ja) 1997-01-17

Family

ID=16160901

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18487895A Pending JPH0915016A (ja) 1995-06-28 1995-06-28 流量計

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0915016A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015206656A (ja) * 2014-04-18 2015-11-19 株式会社竹中製作所 Mrセンサー計量方式の膜式ガスメーター
JP2016075712A (ja) * 2016-02-08 2016-05-12 株式会社竹中製作所 膜式ガスメーター及びその製造方法
KR20210077030A (ko) * 2019-12-16 2021-06-25 대성계전(주) 가스미터기

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015206656A (ja) * 2014-04-18 2015-11-19 株式会社竹中製作所 Mrセンサー計量方式の膜式ガスメーター
JP2016075712A (ja) * 2016-02-08 2016-05-12 株式会社竹中製作所 膜式ガスメーター及びその製造方法
KR20210077030A (ko) * 2019-12-16 2021-06-25 대성계전(주) 가스미터기

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7337084B2 (en) Switch-activated zero checking feature for a Coriolis flowmeter
US7650800B2 (en) Flow sensor and method for measuring the volume and/or flow speed of a medium
AU626114B2 (en) Gas meter
JPH0915016A (ja) 流量計
JPH0915019A (ja) 流量計の流量補正装置
JPH08201147A (ja) 流量計の流量補正装置
JP3349606B2 (ja) ガスメータの流量補正装置
US4918994A (en) Gas meter
JP3349603B2 (ja) ガスメータの流量補正装置
JP3349605B2 (ja) ガスメータの流量補正装置
JP3349604B2 (ja) ガスメータの流量補正装置
EP2565594A1 (en) Coriolis flowmeter with zero checking feature
JP2898619B1 (ja) 温度補正機能付膜式ガスメータ
JP4254967B2 (ja) サーボ型容積流量計
GB2373054A (en) Computer program for performing a method calibrating and correcting mass flow measurement in real time
JPS6173024A (ja) ピストンプル−バ
JPH0650796A (ja) プルーバの位置センサ
JP3348116B2 (ja) スモールボリュームプルーバ
JP3060075B2 (ja) ガスメータの試験装置
JPH0666614A (ja) 流量計
JP4178899B2 (ja) 流量計
JPH06213700A (ja) 流量計器差試験装置
JPH07174607A (ja) 器差補正装置
JP3323088B2 (ja) 流量計
JPH10122918A (ja) 流量計