JP3349605B2 - ガスメータの流量補正装置 - Google Patents
ガスメータの流量補正装置Info
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Description
差を補正するためのガスメータの流量補正装置に関す
る。
(流速)が異なると、器差が異なる。ここで、器差と
は、基準器の指示流量と個々のガスメータの指示流量と
の差を個々のガスメータの指示流量に対する百分率で表
したものをいう。また、ガスメータでは、試験時の流体
通過量によっても機構上からの測定誤差を生じる。そこ
で、ガスメータについては、ガスメータに表記されてい
る使用最大流量または号数に応じた流量(検定流量)お
よび通過量で試験を行い、器差が検定公差内に入るよう
にガスメータを補正するように計量法で定められてい
る。
の図において斜線で示すように、検定公差は、最大流量
の1/20以上1/5未満の流量については2.5%、
最大流量の1/5以上4/5未満の流量については1.
5%、最大流量の4/5以上の流量については2.5%
となっている。
大流量の30%程度)の2箇所で器差を測定し、流量に
応じて運動する機械的可動部におけるギアの歯数や回転
のタイミングを変える等の機械的な補正を行ってガスメ
ータを製造していた。
ような補正方法では、製造ライン上において、器差を補
正するためのギア交換等の煩雑な機械的な補正処理を行
う工程が必要となり、ガスメータのコストアップを生じ
ていたと共に、誤った操作による不良品発生のおそれが
あった。
部を有するガスメータにおいて流量を測定する方法とし
ては、例えば特開平5−107096号公報に示される
ように、機械的可動部の動作の1周期に連動して1回転
する円板を設け、この円板上に設けられた複数の磁石と
円板の近傍に設けられた磁気抵抗素子等を用いて、機械
的可動部の動作の1周期中に複数のパルスを出力させ、
このパルスの周波数や周期から流量を演算する方法があ
る。そして、このようにして流量を測定するガスメータ
では、例えば特開昭58−34321号公報に示される
ように、パルスの周期を測定し、このパルスの周期毎に
補正処理を行って、補正された流量を算出することが考
えられる。
ルスの周期と補正後の流量の関係、言い換えると補正前
の流量と補正後の流量の関係を予め定めておく必要があ
る。この関係は、補正前のガスメータの指示流量と基準
器の指示流量から求めることができる。
流量域について補正前のガスメータの指示流量と基準器
の指示流量とを測定して、補正前の流量と補正後の流量
の関係を定めるのは非常に煩雑である。
ので、その目的は、煩雑な機械的な補正処理を行うこと
なく、検定流量時と最大流量時それぞれにおける器差に
基づいて簡単に流量補正処理を行うことができるように
したガスメータの流量補正装置を提供することにある。
タの流量補正装置は、流量に応じた周期でパルスを出力
するパルス出力手段と、このパルス出力手段から出力さ
れるパルスの周期を測定するパルス周期測定手段と、検
定流量時と最大流量時それぞれにおける器差に基づいて
直線近似によって作成された補正前の流量と器差との関
係を用いて、パルス周期測定手段によって測定された周
期から器差を算出すると共に、この器差とパルス周期測
定手段によって測定された周期とに基づいて、補正され
た流量を算出する補正流量算出手段とを備えたものであ
る。
ス出力手段によって、流量に応じた周期でパルスが出力
され、このパルスの周期がパルス周期測定手段によって
測定される。そして、補正流量算出手段によって、検定
流量時と最大流量時それぞれにおける器差に基づいて直
線近似によって作成された補正前の流量と器差との関係
を用いて、パルス周期測定手段によって測定された周期
から器差が算出されると共に、この器差とパルス周期測
定手段によって測定された周期とに基づいて、補正され
た流量が算出される。
は、請求項1記載のガスメータの流量補正装置におい
て、パルス周期測定手段が、所定の時間間隔でパルスの
周期の平均値を測定し、補正流量算出手段が、この平均
値から器差を算出すると共に、補正された流量を算出す
るようにしたものである。
は、流量に応じた速度で周期的な動作を行う機械的可動
部を有するガスメータにおいて、測定される流量を補正
するガスメータの流量補正装置であって、機械的可動部
の動作の1または複数周期の時間を測定する動作周期測
定手段と、検定流量時と最大流量時それぞれにおける器
差に基づいて直線近似によって作成された補正前の流量
と器差との関係を用いて、動作周期測定手段によって測
定された時間から器差を算出する器差算出手段と、機械
的可動部の動作の1周期中の複数の位置においてパルス
を出力するパルス出力手段と、このパルス出力手段から
出力されるパルスの周期を測定するパルス周期測定手段
と、このパルス周期測定手段によって測定されたパルス
の周期と器差算出手段によって算出された器差とに基づ
いて、補正された流量を算出する補正流量算出手段とを
備えたものである。
周期測定手段によって、機械的可動部の動作の1または
複数周期の時間が測定され、器差算出手段によって、検
定流量時と最大流量時それぞれにおける器差に基づいて
直線近似によって作成された補正前の流量と器差との関
係を用いて、動作周期測定手段によって測定された時間
から器差が算出される。また、パルス出力手段によっ
て、機械的可動部の動作の1周期中の複数の位置におい
てパルスが出力され、このパルスの周期がパルス周期測
定手段によって測定される。そして、補正流量算出手段
によって、パルス周期測定手段によって測定されたパル
スの周期と器差算出手段によって算出された器差とに基
づいて、補正された流量が算出される。
請求項1ないし3のいずれかに記載のガスメータの流量
補正装置において、補正前の流量と器差との関係を、検
定流量時と最大流量時を含む3つ以上の流量時における
器差に基づいて直線近似によって作成したものである。
請求項1ないし3のいずれかに記載のガスメータの流量
補正装置において、補正前の流量と器差との関係を、補
正前の流量と器差との関係を表す図において、検定流量
以下の流量域では、検定流量時における器差で近似し、
検定流量以上の流量域では、検定流量時における器差を
表す点と最大流量時における器差を表す点を結んだ直線
で近似して作成したものである。
請求項1ないし3のいずれかに記載のガスメータの流量
補正装置において、補正前の流量と器差との関係を、補
正前の流量と器差との関係を表す図において、検定流量
以下の流量域では、検定流量時における器差以内で段階
的に変化する器差で近似し、検定流量以上の流量域で
は、検定流量時における器差を表す点と最大流量時にお
ける器差を表す点を結んだ直線で近似して作成したもの
である。
請求項1ないし6のいずれかに記載のガスメータの流量
補正装置において、補正前の流量と器差との関係を、テ
ーブルとして記憶したものである。
て詳細に説明する。図1ないし図5は本発明の第1の実
施例に係るものである。
メータとしての膜式ガスメータの概略の構成を示す断面
図である。この図に示すように、ガスメータは、ケース
本体10を有し、このケース本体10の上部にガス入口
部11とガス出口部12が設けられている。また、ケー
ス本体10内部には、前側計量室20と、後側計量室3
0が設けられている。
側を前側とする。)の中央部に膜21が設けられ、この
膜21には膜板22が取り付けられている。ここで、前
側計量室20内の膜21よりも前側の空間を室、後側
の空間を室とする。前側計量室20の上部には、室
に連通するガス出入り口部23と、室に連通するガス
出入り口部24とが設けられている。また、膜板22に
は、翼25を介して翼軸26が連結されている。翼軸2
6は、膜21の前後方向の移動に伴って回動するように
なっている。この翼軸26は、前側計量室20を貫通し
て上部に突出している。
の中央部に膜31が設けられ、この膜31には膜板32
が取り付けられている。ここで、後側計量室30内の膜
31よりも前側の空間を室、後側の空間を室とす
る。後側計量室30の上部には、室に連通するガス出
入り口部33と、室に連通するガス出入り口部34と
が設けられている。また、膜板32には、翼を介して翼
軸36が連結されている。翼軸36は、膜31の前後方
向の移動に伴って回動するようになっている。この翼軸
36は、後側計量室30を貫通して上部に突出してい
る。
入り口部33、34の間には、それぞれガス出口管13
の開口部が配設されている。このガス出口管13はガス
出口部12に接続されている。また、ガス出入り口部2
3、24の上側には、バルブ14が設けられている。こ
のバルブ14は、ガス出入り口部23、24を共に塞い
だ状態と、ガス出入り口部23とガス出口管13とを連
通した状態と、ガス出入り口部24とガス出口管13と
を連通した状態とを選択できるようになっている。同様
に、ガス出入り口部33、34の上側には、バルブ15
が設けられている。このバルブ15は、ガス出入り口部
33、34を共に塞いだ状態と、ガス出入り口部33と
ガス出口管13とを連通した状態と、ガス出入り口部3
4とガス出口管13とを連通した状態とを選択できるよ
うになっている。
連結され、翼軸36の上端部にはひじ金37が連結され
ている。これらのひじ金27、37はピン41によって
調整板42に連結されている。調整板42には、クラン
クピン43を介して、クランクアーム44とバルブアー
ム45、46が連結されている。クランクアーム44は
クランク軸47に連結され、このクランク軸47を回転
させるようになっている。また、バルブアーム45、4
6は、それぞれバルブ14、15に連結され、このバル
ブ14、15を移動させるようになっている。クランク
軸47には、図示しないウォームとウォームホイールを
介して、後述する円板51(図3)が取り付けられてい
る。
スメータの動作の概要について説明する。計量室20、
30へのガスの導入および計量室20、30からのガス
の排出は、バルブ14、15と膜21、31の連動作用
によって行われる。この膜21、31の運動の原動力は
ガス入口部11とガス出口部12におけるガスの圧力差
である。図2(a)に示す状態では、バルブ14はガス
出入り口部23、24を共に塞ぎ、バルブ15はガス出
入り口部33とガス出口管13とを連通している。この
状態において、ガス出入り口部34から室に入ったガ
スは圧力差により膜31を室の方向に押し、室内の
ガスはガス出入り口部33、バルブ15、出口管13を
順に通って、ガス出口部12より排出される。膜31の
運動は、翼軸36、ひじ金37、調整板42、バルブア
ーム45、46の順に伝わって、図2(b)に示すよう
に、バルブ14を、ガス出入り口部24とガス出口管1
3とを連通する状態に移動すると共に、バルブ15をガ
ス出入り口部33、34を共に塞ぐ状態に移動する。こ
のとき、室内のガスはガス出入り口部23、バルブ1
4、出口管13を順に通って、ガス出口部12より排出
される。以下、同様にして、図2(c)、(d)の状態
を経て、(a)の状態に戻る運動が繰り返される。ま
た、以上の運動に伴い、クランクアーム44とクランク
軸47が回転する。そして、このクランク軸47の回転
は、図示しないウォームとウォームホイールを介して後
述する円板51(図3)を回転させる。
メータの回路構成を示すブロック図である。この図にお
いて、符号51は、前述のようにクランク軸47に連結
された円板を示している。この円板51は、図2に示し
たガスメータの機械的な動作の1周期に対応して1回転
するようになっている。この円板51には、円周方向に
沿って等間隔に複数、例えば5つの磁石52が取り付け
られている。ガスメータは、円板51の近傍に設けら
れ、磁石52の接近、離間に伴う磁界の変化を抵抗率の
変化として検出する磁気抵抗素子53を備えている。ガ
スメータは、更に、磁気抵抗素子53の出力信号を増幅
するアナログ増幅器54と、このアナログ増幅器54の
出力信号を波形整形してパルスを生成する波形整形回路
55と、この波形整形回路55から出力されるパルスの
周期を測定するパルス周期測定部56と、補正テーブル
58を参照して、パルス周期測定部56によって測定さ
れた周期に応じた補正を行って、この周期に基づいて、
補正された流量および積算流量を算出する補正演算部5
7と、この補正演算部57によって求められた積算流量
を表示する表示部59とを備えている。パルス周期測定
部56、流量演算部57および補正テーブル58は、例
えばマイクロコンピュータ60によって実現される。
ス周期測定部56によって測定される周期と器差との関
係、言い換えると補正前の流量と器差との関係を格納し
ている。ここで、図4を参照して、パルス周期測定部5
6によって測定される周期と器差との関係について説明
する。パルス周期測定部56によって測定されるパルス
周期はガス流量に対応するため、k0 を所定の係数とし
て、「k0 /パルス周期」として、ガス流量を求めるこ
とができる。ただし、このガス流量は器差を含んでいる
補正前のものである。図4において符合70は、このよ
うにパルス周期から求まる補正前の流量xと器差Eとの
関係の一例を示したものである。本実施例における補正
テーブル58は、図4において、検定流量Q01以下の流
量域では、検定流量Q01時における器差E1 で近似さ
れ、検定流量Q01以上の流量域では、検定流量Q01時に
おける器差E1 を表す点71と最大流量Q02時における
器差E2 を表す点72とを結んだ直線74で近似された
補正前の流量と器差との関係に基づいて、周期と器差と
の関係を表したものである。なお、2点71、72にお
ける補正前の流量と器差は、補正前のガスメータの指示
流量と基準器の指示流量から求めることができる。
(1)で表される。ただし、a、bは所定の係数であ
る。
て測定された周期とすると、x=k0 /Tと表されるか
ら、上記式(1)は、周期Tと器差Eとの関係を表して
いるといえる。
照して器差Eを得ると、以下の式(2)により、補正後
の流量yを算出する。
対応させて器差を記憶したものでも良いし、周期の値に
対応させて、検定流量Q01時における器差E1 と式
(1)における係数a、bを記憶し、周期に値に応じて
E1 または係数a、bを出力するものでも良い。補正テ
ーブル58が係数を出力する場合には、流量演算部57
が補正テーブル58から得た係数を用いて式(1)、
(2)によって補正された流量を演算する。
の流量補正装置の動作について説明する。ガスメータは
ガス流量に応じた速度で図2に示した運動を行い、この
運動に伴い、ガス流量に応じた速度で図3に示した円板
51が回転する。そして、円板51に設けられた磁石5
2の接近、離間に伴い、磁気抵抗素子53の出力が変化
し、この磁気抵抗素子53の出力信号はアナログ増幅器
54で増幅され、波形整形回路55で波形整形されて、
流量に応じた周期のパルスが生成される。流量補正装置
は、図5に示すように、パルス周期測定部56によっ
て、波形整形回路55から出力されるパルスの周期を測
定し(ステップS101)、次に、流量演算部57によ
って、パルス周期測定部56によって測定される周期と
器差との関係を表すテーブル58を参照して、パルス周
期測定部56によって測定された周期に基づいて器差を
算出する(ステップS102)。パルス周期測定部56
は、更に、パルス周期測定部56によって測定された周
期と器差に基づいて、補正された流量を算出する(ステ
ップS103)。そして、この補正された流量を積算し
た積算流量が表示部59によって表示される。
ルス周期と器差との関係を表す補正テーブル58を参照
して、パルス周期に基づいて器差を算出し、パルス周期
と器差に基づいて、補正された流量を算出するようにし
たので、製造ライン上において、器差を補正するための
ギア交換等の煩雑な機械的な補正処理を行う工程が不要
となり、ガスメータのコストダウンが可能となると共
に、誤った操作による不良品発生を防止することができ
るので、工程管理が簡単になる。
参照して流量を補正することから、図4に示したような
補正前の流量と器差の関係に応じて補正テーブル58の
内容を適宜に設定することにより、容易に流量を補正す
ることができ、機械的な補正に比べてより正確な補正が
可能となる。
を、検定流量Q01時における器差E1と、最大流量Q02
時における器差E2 とを用いて、直線で近似した補正前
の流量と器差との関係を基にして作成しているので、補
正テーブル58の作成が容易になる。
4に示したように検定流量Q01時における器差E1 で近
似する代わりに、図6に示すように、検定流量時におけ
る器差E1 以内で段階的に変化する器差75で近似して
も良い。このように段階的に変化する器差75で近似す
るのは、検定流量Q01以下の流量域では、器差を直線で
近似するのが難しいからである。
置を含むガスメータの回路構成を示すブロック図であ
る。本実施例では、第1の実施例におけるパルス周期測
定部56、流量演算部57および補正テーブル58の代
わりに、波形整形回路55から出力されるパルスの数を
計測するパルスカウンタ61と、所定時間を計時するタ
イマ62と、このタイマ62が所定時間を計時したとき
に、パルスカウンタ61によって計測されたパルス数と
タイマ62が計時する所定時間とに基づいて、所定時間
におけるパルスの周期の平均値である平均パルス周期を
演算する平均パルス周期演算部63と、補正テーブル6
5を参照して、平均パルス周期演算部63によって演算
された平均パルス周期に応じた補正を行って、この平均
パルス周期に基づいて、補正された流量および積算流量
を算出する補正演算部64とを備えている。パルスカウ
ンタ61、タイマ62、平均パルス周期演算部63、流
量演算部64および補正テーブル65は、例えばマイク
ロコンピュータ60によって実現される。
部63によって演算される平均パルス周期と器差との関
係を格納しており、第1の実施例における補正テーブル
58と同様のものである。
図に示すように、波形整形回路55から最初のパルスが
出力されたときから、パルスカウンタ61によってパル
ス数の計測を開始する(ステップS201)と共に、タ
イマ62によって所定時間の計時を開始する。そして、
所定時間が経過したか否かを判断し(ステップS20
2)、所定時間が経過していないとき(N)は、ステッ
プS202へ戻ってパルス数の計測を続行する。所定時
間が経過したとき(Y)は、タイマ62から平均パルス
周期演算部63へ演算命令71が送られ、これに応じ
て、平均パルス周期演算部63は、パルスカウンタ61
によって計測されたパルス数とタイマ62が計時する所
定時間とに基づいて平均パルス周期を演算する(ステッ
プS203)。なお、平均パルス周期演算部63へ演算
命令71が送られた後に、タイマ62からパルスカウン
タ61へリセット信号72が送られ、これに応じてパル
スカウンタ61がリセットされる。そして、パルスカウ
ンタ61は再びパルス数の計測を開始すると共に、タイ
マ62は所定時間の計時を開始する。次に、流量演算部
64によって、平均パルス周期演算部63によって演算
される平均パルス周期と器差との関係を表すテーブル6
5を参照して、平均パルス周期演算部63によって演算
された平均パルス周期に基づいて、器差を算出する(ス
テップS204)。次に、流量演算部64によって、平
均パルス周期演算部63によって演算された平均パルス
周期と器差とに基づいて、補正された流量を算出する
(ステップS205)。そして、この補正された流量を
積算した積算流量が表示部59によって表示される。
なく、所定時間における平均パルス周期を用いて、流量
の補正、算出を行っているので、マイクロコンピュータ
60の処理の負担が軽減される。また、平均パルス周期
を用いることで、微小な流量変動がある場合には、算出
された流量に生じる微小変動を低減することができる。
また、流量の一定であるにもかかわらず機構上の理由か
ら動作の1周期中にパルス周期が変化する場合でも、精
度良く流量を補正することができる。
を所定数のパルスを計測するものとし、タイマ62を、
パルスカウンタ61が所定数のパルスを計測するまでの
時間を計時するものとして、このタイマ62が計時した
時間とパルスカウンタ61が計測するパルス数とに基づ
いて平均パルス周期を求めるようにしても良い。この場
合、パルスカウンタ61がガスメータの機械的な動作の
1周期分の5個のパルスを計測するものとすれば、流量
の一定であるにもかかわらず機構上の理由から動作の1
周期中にパルス周期が変化する場合でもその影響が現れ
ず、任意の時間間隔で平均パルス周期を演算する場合に
比べて、より精度良く流量を補正することができる。
施例と同様である。
置を含むガスメータの回路構成を示すブロック図であ
る。
に1つの磁石82が取り付けられていると共に、この磁
石82よりも内側の位置に、円周方向に沿って等間隔に
複数、例えば5つの磁石83が取り付けられている。ガ
スメータは、更に、磁石82に対向可能な位置に設けら
れた磁気抵抗素子84と、磁石83に対向可能な位置に
設けられた磁気抵抗素子85とを備えている。ガスメー
タは、更に、磁気抵抗素子84の出力信号を増幅するア
ナログ増幅器86と、このアナログ増幅器86の出力信
号を波形整形してパルスを生成する波形整形回路87
と、磁気抵抗素子85の出力信号を増幅するアナログ増
幅器88と、このアナログ増幅器88の出力信号を波形
整形してパルスを生成する波形整形回路89とを備えて
いる。
ら出力されるパルスの周期を測定して、ガスメータの動
作の1周期の時間(以下、動作周期という。)を測定す
る動作周期測定部91と、動作周期と器差との関係を記
憶した補正テーブル92と、この補正テーブル92を参
照して、動作周期に応じた器差を算出する器差算出部9
3と、波形整形回路89から出力されるパルスの周期を
測定するパルス周期測定部94と、このパルス周期測定
部94によって測定されたパルスの周期と器差算出部9
3によって算出された器差とに基づいて、補正された流
量および積算流量を演算する流量演算部95と、この流
量演算部95によって求められた積算流量を表示する表
示部59とを備えている。動作周期測定部91、補正テ
ーブル92、器差算出部93、パルス周期測定部94お
よび流量演算部95は、例えばマイクロコンピュータ9
0によって実現される。
説明する。前述のように、動作周期はガス流量に対応す
るため、図4あるいは図6に示した関係から、動作周期
に応じて器差を定めることができる。補正テーブル92
には、このようにして図4あるいは図6に示した関係か
ら求められた動作周期と器差との関係が格納される。
して、本実施例の流量補正装置の動作について説明す
る。ガスメータはガス流量に応じた速度で図2に示した
動作を行い、この動作に伴い、ガス流量に応じた速度で
図9に示した円板51が回転する。そして、円板51に
設けられた磁石82の接近、離間に伴い、磁気抵抗素子
84の出力が変化し、この磁気抵抗素子84の出力信号
はアナログ増幅器86で増幅され、波形整形回路87で
波形整形されて、円板51の1回転毎、すなわち、ガス
メータの動作の1周期毎のパルス(以下、動作周期パル
スという。)が生成される。一方、円板51に設けられ
た5つの磁石83の接近、離間に伴い、磁気抵抗素子8
5の出力が変化し、この磁気抵抗素子85の出力信号は
アナログ増幅器88で増幅され、波形整形回路89で波
形整形されて、流量に応じた周期のパルスが生成され
る。
出する動作を示す流れ図である。この動作では、流量補
正装置は、まず、動作周期測定部91に動作周期パルス
が入力されたか否かを判断する(ステップS301)。
動作周期パルスが入力されていなければ(N)、他の処
理に移行する(リターン)。動作周期パルスが入力され
ていれば(Y)、初めての動作周期パルスか否かを判断
する(ステップS302)。初めての動作周期パルスの
場合(Y)には、動作周期測定部91で動作周期の測定
を開始して(ステップS303)、他の処理に移行す
る。初めての動作周期パルスではない場合(N)には、
動作周期測定部91によって、前回の動作周期パルス入
力から今回の動作周期パルス入力までの時間である動作
周期を測定する(ステップS304)。次に、この動作
周期から、器差算出部93によって、補正テーブル92
を参照して、器差を算出する(ステップS305)。そ
して、流量演算部95に出力する器差を更新して(ステ
ップS306)、他の処理に移行する。なお、動作周期
パルスが2回入力されるまでは動作周期に応じた器差が
算出されないので、それまで、器差算出部93は、流量
演算部95に対して器差として所定の初期値を出力す
る。
た流量を算出する動作を示す流れ図である。この動作で
は、流量補正装置は、パルス周期測定部94によって、
波形整形回路89から出力されるパルスの周期を測定し
(ステップS401)、次に、流量演算部95で、パル
ス周期測定部94によって測定されたパルスの周期と器
差算出部93によって算出された器差とに基づいて、補
正された流量を算出する(ステップS402)。
スメータの機械的な動作の1周期毎に動作周期を測定
し、この動作周期に応じた器差を算出し、次の動作の1
周期の間は、この器差を用いて、パルス周期毎に、補正
された流量を算出するようにしたので、流量が一定であ
るにもかかわらず機構上の理由から動作の1周期中にパ
ルス周期が変化する場合でも、流量に応じた適切な器差
を算出でき、また、動作の1周期中に器差が変化するこ
とがなく、流量を精度良く補正することができる。
械的な動作の1周期の時間ではなく、複数周期の時間を
測定し、この時間から器差を算出するようにしても良
い。
施例と同様である。
ず、例えば、流量の補正の方法としてはテーブルを用い
るものに限らず、例えば、器差をパルス周期や動作周期
の関数として表現した数式を記憶しておき、この数式を
用いてパルス周期や動作周期から器差を算出するように
しても良い。
加え、他の1つ以上の流量時における器差も利用して、
直線で近似した補正前の流量と器差との関係を作成し、
この関係に基づいて補正テーブル58、65、92を作
成しても良い。この場合、補正前の流量と器差の関係を
表す図において、3つ以上の点を折れ線で結んでも良い
し、最小二乗法等により3つ以上の点に近い1つの直線
を得るようにして良い。
子53、84、85の代わりに、ガスメータの可動部に
取り付けられた磁石とこの磁石の接近、離間に応じて開
閉するリードスイッチを用いても良いし、光学式のロー
タリエンコーダ等を用いても良い。
は、膜式ガスメータに限らず、機械的可動部を有する他
の方式のガスメータにも適用することができ、更に、流
量に応じた周期でパルスを出力するものであれば、フル
イディックガスメータ等、機械的可動部を有しないガス
メータにも適用することができる。
の流量補正装置によれば、検定流量時と最大流量時それ
ぞれにおける器差に基づいて直線近似によって作成され
た補正前の流量と器差との関係を用いて流量を補正する
ようにしたので、煩雑な機械的な補正処理を行うことな
く、検定流量時と最大流量時それぞれにおける器差に基
づいて簡単に流量補正処理を行うことができるという効
果がある。
むガスメータの概略の構成を示す断面図である。
明図である。
むガスメータの回路構成を示すブロック図である。
図である。
作を示す流れ図である。
性図である。
むガスメータの回路構成を示すブロック図である。
作を示す流れ図である。
むガスメータの回路構成を示すブロック図である。
おいて器差を算出する動作を示す流れ図である。
おいて補正された流量を算出する動作を示す流れ図であ
る。
Claims (7)
- 【請求項1】 流量に応じた周期でパルスを出力するパ
ルス出力手段と、 このパルス出力手段から出力されるパルスの周期を測定
するパルス周期測定手段と、 検定流量時と最大流量時それぞれにおける器差に基づい
て直線近似によって作成された補正前の流量と器差との
関係を用いて、前記パルス周期測定手段によって測定さ
れた周期から器差を算出すると共に、この器差と前記パ
ルス周期測定手段によって測定された周期とに基づい
て、補正された流量を算出する補正流量算出手段とを具
備することを特徴とするガスメータの流量補正装置。 - 【請求項2】 前記パルス周期測定手段は、所定の時間
間隔でパルスの周期の平均値を測定し、前記補正流量算
出手段は、この平均値から器差を算出すると共に、補正
された流量を算出することを特徴とする請求項1記載の
ガスメータの流量補正装置。 - 【請求項3】 流量に応じた速度で周期的な動作を行う
機械的可動部を有するガスメータにおいて、測定される
流量を補正するガスメータの流量補正装置であって、 前記機械的可動部の動作の1または複数周期の時間を測
定する動作周期測定手段と、 検定流量時と最大流量時それぞれにおける器差に基づい
て直線近似によって作成された補正前の流量と器差との
関係を用いて、前記動作周期測定手段によって測定され
た時間から器差を算出する器差算出手段と、 前記機械的可動部の動作の1周期中の複数の位置におい
てパルスを出力するパルス出力手段と、 このパルス出力手段から出力されるパルスの周期を測定
するパルス周期測定手段と、 このパルス周期測定手段によって測定されたパルスの周
期と前記器差算出手段によって算出された器差とに基づ
いて、補正された流量を算出する補正流量算出手段とを
具備することを特徴とするガスメータの流量補正装置。 - 【請求項4】 前記補正前の流量と器差との関係は、検
定流量時と最大流量時を含む3つ以上の流量時における
器差に基づいて直線近似によって作成されていることを
特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のガスメ
ータの流量補正装置。 - 【請求項5】 前記補正前の流量と器差との関係は、補
正前の流量と器差との関係を表す図において、検定流量
以下の流量域では、検定流量時における器差で近似し、
検定流量以上の流量域では、検定流量時における器差を
表す点と最大流量時における器差を表す点を結んだ直線
で近似して作成されていることを特徴とする請求項1な
いし3のいずれかに記載のガスメータの流量補正装置。 - 【請求項6】 前記補正前の流量と器差との関係は、補
正前の流量と器差との関係を表す図において、検定流量
以下の流量域では、検定流量時における器差以内で段階
的に変化する器差で近似し、検定流量以上の流量域で
は、検定流量時における器差を表す点と最大流量時にお
ける器差を表す点を結んだ直線で近似して作成されてい
ることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載
のガスメータの流量補正装置。 - 【請求項7】 前記補正前の流量と器差との関係は、テ
ーブルとして記憶されていることを特徴とする請求項1
ないし6のいずれかに記載のガスメータの流量補正装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30035394A JP3349605B2 (ja) | 1994-11-09 | 1994-11-09 | ガスメータの流量補正装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP30035394A JP3349605B2 (ja) | 1994-11-09 | 1994-11-09 | ガスメータの流量補正装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08136325A JPH08136325A (ja) | 1996-05-31 |
JP3349605B2 true JP3349605B2 (ja) | 2002-11-25 |
Family
ID=17883767
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
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Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3349605B2 (ja) |
-
1994
- 1994-11-09 JP JP30035394A patent/JP3349605B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH08136325A (ja) | 1996-05-31 |
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