JPH09149924A - ハンドマッサージ機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 一対のもみ玉の間隔を変化させることによ
り、もみ玉の挟持力を調整して、もみ玉のマッサージ力
を変化させるようにしたハンドマッサージ機を提供す
る。 【解決手段】 ハンド部３を有するハウジング２に、間
隔を開けて、上面が傾斜した一対のカラー５、５を回動
自在に設け、夫々のカラー５、５の各傾斜面に対して垂
直方向にスプリング８、８を突設すると共に、夫々のス
プリング８、８の先端にモータ１１、１１の回転によっ
て振動を発生するもみ玉９、９を固設したものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、腕部、脚部、腹部
又は腰部等を手持ち式でマッサージするようにしたハン
ドマッサージ機に関する。

【０００２】

【従来の技術】手持ちによって腕部、脚部、腹部又は腰
部等をマッサージするようにした従来のマッサージ機と
しては各種のものが提案されているが、大旨は、ハンド
部に間隔を開けて一対のもみ玉を突設し、これらのもみ
玉に振動や揺動運動を行わせて、腕部や脚部あるいは腹
部等を挟みつけるようにしてマッサージを行うようにし
ている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
従来のマッサージ機は、左右のもみ玉の間隔を調整する
機構が設けられていないため、例えば一対のもみ玉を腕
部に挟んでマッサージする場合、腕部の太い場合には強
い挟持力を発揮し、腕部の細い場合には弱い挟持力を発
揮することとなって、腕部の太さによってマッサージ力
が変化するという問題点があった。

【０００４】また、同一人が使用する場合でも、身体の
マッサージ箇所に応じて一対のもみ玉の間隔を調整する
ことによって、マッサージ力を変化させることができな
いという問題点があった。

【０００５】本発明は、このような従来のハンドマッサ
ージ機の問題点を解消するために成されたもので、一対
のもみ玉の間隔を変化させることにより、もみ玉の押圧
力を調整して、もみ玉のマッサージ力を変化させるよう
にしたハンドマッサージ機を提供することを目的とす
る。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、ハウジングの離間位置から同一側に上面が傾斜し
たカラーを回動自在に設け、このカラーの傾斜面に対し
てもみ玉を突設したことにより、夫々のもみ玉を独立的
に回動可能とし、もみ玉の傾斜角を変化することによ
り、一対のもみ玉の間隔を調整するようにした。

【０００７】さらに、夫々のスプリングの先端に対して
各もみ玉を回動自在に設けると共に、夫々のもみ玉の側
面に隆起部を設けることにより、スプリングの先端でも
み玉を回動して、各隆起部を対向方向、反対方向、また
は別々の方向に変化させることにより、一対のもみ玉の
間隔を調整するようにした。

【０００８】また、夫々の隆起部の表面に、複数の突出
部を設けることにより、身体に当たる面に局部的なマッ
サージ力を及ぼすようにする。

【０００９】

【発明の実施の形態】本発明のハンドマッサージ機は、
ハンド部を有するハウジングに、間隔を開けて、上面が
傾斜した一対のカラーを回動自在に設け、夫々のカラー
の各傾斜面に対して垂直方向にスプリングを突設すると
共に、夫々のスプリングの先端にモータの回転によって
振動を発生するもみ玉を固設した構成としたものであ
り、各もみ玉のマッサージ力自体は変化しないが、夫々
のもみ玉を手動で独立的に回動してもみ玉の傾斜角を変
化することにより、一対のもみ玉の間隔を調整して、身
体に対する挟持力を変化させ、これによってマッサージ
力を調整可能としたものである。

【００１０】さらに、夫々のスプリングの先端に対して
各もみ玉を回動自在に設けると共に、夫々のもみ玉の側
面に隆起部を設けることにより、もみ玉を回動して、隆
起部の方向を変化させることにより、隆起部を有する面
と有しない面とを自由な方向へ指向させることができ
る。これにより、上記のもみ玉の傾斜角を変化させて間
隔を調整することに加え、隆起部の向きによってもみ玉
の間隔を調整することが可能となる。

【００１１】また、もみ玉の隆起部の表面に、様々な形
状の複数の突出部を設けたことにより、身体に当たる面
に局部的なマッサージ力を及ぼすことができる。そし
て、上記のもみ玉を回動することにより、突出部と突出
部を有しないもみ玉の面との組み合わせによって様々な
マッサージ効果を得ることができる。

【００１２】

【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら説明する。

【００１３】図１乃至図８は本発明に関する図面であ
り、図１はハンドマッサージ機の内部機構を示す部分断
面図である。図２はハンドマッサージ機の側面図であ
る。図３はハンドマッサージ機の上面図である。図４は
ハンドマッサージ機の一対のもみ玉の間隔を最も狭くし
た状態を示す平面図である。図５はハンドマッサージ機
の一対のもみ玉を広げて、夫々の隆起部を内側に対向さ
せた状態を示す平面図である。図６は図５の状態のもみ
玉を片側だけ内側に向けた状態を示す平面図である。図
７(a) 乃至(d) はハンドマッサージ機のもみ玉の隆起部
に設けた突出部の各種形態を示す部分平面図である。図
８はハンドマッサージ機の使用状況を示す図である。

【００１４】図１に示すように、ハウジング２はコ字状
に形成され、その中間部分をハンドル部３として使用で
きるように、内側に隆起した湾曲面３ａを形成して握り
具合を良くしてある。

【００１５】このハウジング２のコ字形を成す両端に突
出面が形成され、この突出面に設けられたカラー５、ス
プリング８、もみ玉９等は左右同様に構成されているた
め、以下の説明では一方の側について述べることとす
る。

【００１６】ハウジング２の突出面には円形の嵌合穴４
が形成され、この嵌合穴４にツバ５ａを有するカラー５
をパッキン６を介して嵌合することにより、カラー５を
嵌合穴４の周りに手動で回動することができるようにし
てある。

【００１７】カラー５の先端面には傾斜が設けられ、カ
ラー５を独自に回動することによって、図４乃至図６に
示すように、カラー５の傾斜面５ｂを様々な傾斜方向に
変化させることができる。

【００１８】また、カラー５の円形内周に沿って環状部
材７が回動自在に嵌合され、スプリング８がカラー５の
傾斜面から垂直に突出するように、このスプリング８の
端部が環状部材７に対して固設されている。

【００１９】そして、このスプリング８の先端には、も
み玉９に内蔵されたモータ１１が固定されると共に、そ
のモータ出力軸１１ａには重り１２が偏心位置に固定さ
れているため、モータ１１を駆動すると、重り１２の偏
心回転によって、もみ玉９に振動が発生する。このもみ
玉９の振動は、スプリング８によって支持された状態で
行われるため、弾性的な揺動を伴いながらバイブレーシ
ョンを発生させるという効果がある。

【００２０】さらに、カラー５ともみ玉９の間にはスプ
リング８を包囲する合成樹脂製のべローズ１３が設けら
れている。

【００２１】このような構成により、カラー５を手動に
より回動すると、スプリング８を介してもみ玉９の傾斜
角が変化するうえ、さらに、もみ玉９を手動により回動
すると、スプリング８の他端に固定された環状部材７が
カラー５の内周を回動して、このもみ玉９をカラー５に
対して回動することができる。

【００２２】各もみ玉９の側面には、図４に示すよう
に、隆起部１４が突出した状態に形成されている。さら
に、この隆起部１４の表面には、図７(a) 乃至(d) に示
すような様々な形態の複数の突出部１５が形成されてい
る。

【００２３】即ち、図７(a) では複数の縦状の突出部１
５が形成され、図５(b) では複数の円形の突出部１５が
交互に形成され、図５(c) では楕円形の突出部１５が二
列に並設され、図５(d) では楕円形の突出部１５が交互
に形成されている。

【００２４】なお、この突出部１５の態様は、この他に
も様々のものが実施可能である。

【００２５】上記のような構成により、本実施例のハン
ドマッサージ機は、左右のカラー５、５の夫々を回動す
ると、夫々のもみ玉９、９の傾斜角が変化して、これら
一対のもみ玉９、９の間隔を調整することができ、さら
に左右のもみ玉９、９の夫々を回動することによって、
夫々の隆起部１４、１４の回動位置を変化させることが
できる。

【００２６】従って、左右のカラー５、５の回動によっ
て、左右のもみ玉９、９の間隔を変化させたうえで、さ
らに左右のもみ玉９、９の隆起部１４、１４を対向させ
たり、反対方向に向けてもみ玉９の円滑面（隆起部１４
が設けられていないもみ玉９の面）を対向させたり、ま
た一方の隆起部１４だけを相手方のもみ玉９に向けるこ
とができる。

【００２７】このような左右のカラー５、５の回動と、
左右のもみ玉９、９の手動による回動によって、もみ玉
９、９の傾斜角を変化させたり、隆起部１４の向きを変
化させた例が、図４乃至図６に示してある。

【００２８】このうち、図４には、左右のカラー５、５
の回動によって、もみ玉９、９の間隔を最も狭くしたう
え、左右の隆起部１４、１４を内側に対向させた状態が
示してある。

【００２９】なお、このようにしたハンドマッサージ機
を腕部のマッサージに使用している例が図８に示してあ
るが、このハンドマッサージ機は、腕部の他、腹部、腰
部、脚部、首部、肩部等に使用することができる。

【００３０】さらに、図５には、左右のカラー５、５の
回動によって、もみ玉９、９の間隔を最も広くしたう
え、左右の隆起部１４、１４を内側に対向させた状態が
示してある。

【００３１】また、図６には、図５と同様に、もみ玉
９、９の間隔を最も広くしたうえ、一方の隆起部１４だ
けを内側に向けた例が示してある。

【００３２】なお、本実施例のハンドマッサージ機に
は、上記の構成のほかに、図１に示すように、ハウジン
グ２の上方内部にＰＣボード２０が固設され、このＰＣ
ボード２０にはスライダースイッチ２１が接続され、ス
ライダースイッチ２１のスライダー２１ａには、図３に
示すように、ハウジング２の上面にてスライドするスイ
ッチキャップ２２が係止されている。また、ハウジング
２の側面には、ＰＣボード２０にＤＣ電源を導入するた
めのジャック２３が固設されている。

【００３３】

【発明の効果】以上説明したように、本発明のハンドマ
ッサージ機によれば、左右夫々のカラーを独立的に手動
で回動して、夫々のもみ玉の傾斜角を変化させることに
より、使用者の体格、または身体の使用部位に応じて、
もみ玉の間隔を調整してもみ玉の押圧力を変化させるこ
とができる。

【００３４】この本発明において、左右のもみ玉は平行
に拡開するのではなく、傾斜状に拡開するのであるか
ら、腰部等の肉部に対して左右のもみ玉を挟み込むよう
に当てることができ、さらに夫々のもみ玉がスプリング
で支持されたことにより、もみ玉の振動が微振動ではな
く揺動的に発生するため、良好なマッサージ感覚を得る
ことができる。

【００３５】さらに、左右のもみ玉を独立的に手動で回
動することにより、もみ玉の側面に設けられた隆起部の
向きを変化させることができ、これによって左右のもみ
玉の間隔を補助的に変化させる共に、腰部、腹部、腕
部、脚部、首部又は肩部等のマッサージの目的部位の状
態に応じて隆起部を当てたり、隆起部のないもみ玉の面
を当てたりすることができ、使用者の好みによって、使
用上の様々なバリエーションを得ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は本発明によるハンドマッサージ機の内部
機構を示す部分断面図である。

【図２】図２は本発明によるハンドマッサージ機の側面
図である。

【図３】図３は本発明によるハンドマッサージ機の上面
図である。

【図４】図４は本発明によるハンドマッサージ機の一対
のもみ玉の間隔を最も狭くした状態を示す平面図であ
る。

【図５】図５は本発明によるハンドマッサージ機の一対
のもみ玉を広げて、夫々の隆起部を内側に対向させた状
態を示す平面図である。

【図６】図６は図５の状態のもみ玉を片側だけ内側に向
けた状態を示す平面図である。

【図７】図７(a) 乃至(d) は本発明によるハンドマッサ
ージ機のもみ玉の隆起部に設けた突出部の各種形態を示
す部分平面図である。

【図８】図８は本発明によるハンドマッサージ機の使用
状況を示す図である。

【符合の説明】

２…ハウジング ３…ハンドル部 ３ａ…湾曲面 ４…嵌合穴 ５…カラー ５ａ…ツバ ５ｂ…傾斜面 ６…パッキン ７…環状部材 ８…スプリング ９…もみ玉 １１…モータ １１ａ…モータ出力軸 １２…重り １３…べローズ １４…隆起部 １５…突出部 ２０…ＰＣボード ２１…スライダースイッチ ２１ａ…スライダー ２２…スイッチキャップ ２３…ジャック

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ハンド部を有するハウジングに、間隔を
   開けて、上面が傾斜した一対のカラーを回動自在に設
   け、夫々のカラーの各傾斜面に対して垂直方向にスプリ
   ングを突設すると共に、夫々のスプリングの先端にモー
   タの回転によって振動を発生するもみ玉を固設したこと
   を特徴とするハンドマッサージ機。
2. 【請求項２】 前記一対のもみ玉の夫々を、各スプリン
   グの先端に対して回動自在に設けると共に、夫々のもみ
   玉の側面に隆起部を設けたことを特徴とする請求項１記
   載のハンドマッサージ機。
3. 【請求項３】 前記もみ玉の隆起部の表面に、複数の突
   出部が形成されたことを特徴とする請求項２記載のハン
   ドマッサージ機。