JPH09149781A

JPH09149781A - たばこケース

Info

Publication number: JPH09149781A
Application number: JP30904895A
Authority: JP
Inventors: Kiotome Yamamoto; 亀男留山本; Hideo Yamamoto; 英男山本; Haruji Iwano; 治司岩野
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1995-11-28
Filing date: 1995-11-28
Publication date: 1997-06-10

Abstract

(57)【要約】【課題】手袋をはめたまま、たばこケースからたばこ
を１本ずつ抜取ることができ、且つ手袋が濡れていても
他のたばこが濡れないようにする。【解決手段】ケース本体２に操作窓５₁を設けて内部
にリボルバー式の回転胴６を回転自在に支持し、回転胴
６の駆動面７を操作窓５₁から露出させる。回転胴６に
は数本のたばこ収容孔を設け、その下部に移動磁石１６
を入れておき、ケース本体２の底に移動磁石１６と同極
性の固定磁石２３を固定し、頂壁の真上の位置に取出し
孔を開け、蓋８を設ける。蓋８を開け、回転胴６を回し
てたばこ収容孔１５を取出し孔と一致させると、磁石１
６，２３の反撥作用で１本のたばこが取出し孔から突出
する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、手袋を嵌めたまま
でも、巻きたばこを１本ずつ容易に取出せるようにし
た、スキー場などで使用するのに便利なたばこケースに
関する。

【０００２】

【従来の技術】従来のたばこケースは、金属又はプラス
チックで作られたケースに、たばこを１列に並べて仮止
め状態で収容するのが一般である。しかし、このような
ケースでは、中のたばこを手袋をしたままで１本ずつ摘
み出すのは困難であり、手袋が濡れている場合は他のた
ばこまで濡らしてしまう不都合がある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、ケースのた
ばこの収容部から１本ずつ適当な長さだけ突出させて、
そのまま口にくわえたり摘んだりすることができるケー
スを得ることを課題とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の手段のうち、第１の手段は、請求項１に記載したとお
り、ケース本体、該ケース本体の内部に回転自在に支持
された回転胴及びケース本体の頂壁を覆う開閉自在の蓋
よりなり、前記回転胴は、外周の駆動面と、中心線の回
りに軸方向に設けた数個のたばこ収容孔と、各たばこ収
容孔の下部内で上下動自在の移動磁石とを備え、前記ケ
ース本体は、前記回転胴の駆動面の一部が露出する操作
窓と、前記移動磁石の軌跡に対向して底部に設けた同一
極性の１個の固定磁石と、該固定磁石の上方で頂壁に設
けた取出し孔とを備えることを特徴とする。

【０００５】第２の手段は、請求項２に記載したとお
り、請求項１において、ケース本体に固定した芯管で回
転胴が支持され、該芯管の内部がケース本体の頂壁に開
口していることを特徴とする。

【０００６】第３の手段は、請求項３に記載したとお
り、請求項１又は２において、回転胴の各たばこ収納孔
内に、移動磁石に代えて弱弾性のバネを収容したことを
特徴とする。

【０００７】第４の手段は、請求項４に記載したとお
り、ケース本体、該ケース本体の内部に回転自在に支持
された回転胴及びケース本体の頂壁を覆う開閉自在の蓋
よりなり、前記回転胴は、外周の駆動面と、中心線の回
りに軸方向に設けた数個のたばこ収容孔とを備え、前記
ケース本体は、前記回転胴の駆動面の一部が露出する操
作窓と、頂壁に設けた取出し孔とを備えることを特徴と
する。

【０００８】

【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図１，２において１はたばこケー
ス、２はケース本体で下胴３と上胴４からなり、該下胴
３と上胴４は、上胴４から伸びる側部カバー５で連結さ
れており、該側部カバー５は、略半周にわたって設けら
れ、残りの略半周は、操作窓５₁となって開口状態にな
っている。

【０００９】このケース本体２内には、リボルバー型の
回転胴６が回転自在に保持され、該回転胴６の駆動面７
が前記操作窓５₁から露出している。また上胴４の頂壁
には、該頂壁を気密に覆う蓋８が、吊り環１１の軸部１
１₁を介して枢着されている。該蓋８には連結部１２₁と
係止部１２₂が突設され、上胴４には突片１３₁とフック
１３₂が突設されており、前記連結部１２₁と突片１３₁
には吊り環１１の軸部１１₁が貫通して枢着され、係止
部１２₂はフック１３₂に係脱できるようになっている。

【００１０】回転胴６は、図３，４に示すように略円柱
状のもので、中間位置に凹凸を付した少し大径の駆動面
７をもち、中心孔１４が貫通され、またその回りに等間
隔で６個のたばこ収納孔１５が上下に貫通されており、
たばこ収納孔１５の下部は、例えば２５ｍｍの長さにわ
たって僅かに拡径されて拡径室１５₁が形成されてい
る。

【００１１】該拡径室１５₁内には移動磁石１６が上下
動自在に挿入されており、該移動磁石１６は、図５に示
すように磁石片１６₁上にプラスチックの短管１６₂を接
着したもので、該短管１６₁がガイドとなって拡径室１
５₁内を姿勢を変えずに上下動することができ、拡径室
１５₁の上端の段部１５₂で上動を阻止される。

【００１２】ケース本体２の下胴３は、図６に示す筒体
１７と底部１８と、これらの間に設けられる樹脂製の磁
石受板１９からなり、筒体１７の上端外周にリブ２０が
突設され、底部１８には、中心に短管２１が突設され、
側方に１個の固定磁石２３が埋め込まれている。固定磁
石２３は、移動磁石１６と同一極性をもち中心からの距
離も同じにされている。

【００１３】ケース本体２の上胴４は、図７，８に示す
ように変形した傘形で頂壁２５、周壁２６、該周壁２６
に連なる前記側部カバー５を有し、頂壁２５には中心開
口２７と中心から外れた位置の取出し孔２８が設けら
れ、中心開口２７と連通する孔面をもつ芯管２９が下向
きに突設されている。そして芯管２９の下端には、細管
２９₁が設けられ、更に側部カバー５の下端内周には内
溝３０が設けられる。

【００１４】各部材は、以上の構成をもつから、上胴４
の芯管２９を回転胴５の中心孔１４に通し、また、図６
の筒体１７に磁石受座１９を介して底部１８を嵌合し、
これにより下胴３を形成し、該下胴３を回転胴６の下部
に嵌めると共に、固定磁石２３の中心線を取出し孔２８
の中心線に一致させた状態にして、細管２９₁を底部１
８の短管２１の内面に圧入して一体化させる。このと
き、上胴４の内溝３０は、下胴３のリブ２０に嵌合し
て、この部分でも一体化する。

【００１５】また、上胴４の内面には１個の突起３１が
設けられ、回転胴６の駆動面６には周溝３２と６個の凹
部３３が設けられ、該突起３１と凹部３３でクリックス
トップを形成し、たばこ収納孔１５が取出し孔２８の下
に来たとき停止するようになっている。また、前記蓋８
の下面にはＯリング３４が取付けられ、閉蓋時に上胴４
の頂部を密封して該頂部に水が侵入するのを防止してい
る。

【００１６】前記中心開口２７及び芯管２９内には、棒
型のライターを出し入れ自在に収納するか専用のライタ
を装着するかしておくことができ、かくすることにより
手袋のままでも点火が便利よく行われる。

【００１７】以上の構成であるから、たばこを移動磁石
１６の反撥力に抗してたばこ収容孔１５に押し込みなが
ら回転胴６を回す作業を繰返して各収容孔１５にたばこ
を入れておき、蓋８を閉じて携帯する。

【００１８】喫煙したいときは、蓋８を開け、ケース本
体２の下胴３から側部カバー５にわたる部分を片手で握
り、その手の母指で駆動面７を周方向に押して回転胴５
を回転させ、一つのたばこ収容孔１５が固定磁石２３と
取出し孔２８の位置に来ると、移動磁石１６が固定磁石
２３で反撥されて段部１５₂まで上昇し、孔内のたばこ
を図３の右側にＴとして示すように同距離上昇させて取
出し孔２８から突出させる。この突出したたばこは１本
だけであるから、そのままくわえたり摘んだりすること
が容易にできる。たばこの収容に際して、吸口の方向は
上下いずれでもよく使用条件によって決められる。

【００１９】なお、取出し孔２８とは別の位置にたばこ
の挿入孔を開けておくか、該取出し孔２８を円弧状の長
孔にして、固定磁石２３と別位置でたばこを挿入するよ
うにしておくと、磁力の反撥力を受けることなくたばこ
を収容孔１５に入れることができる。また、頂部２５の
開口２７に連なる芯管２９の内部は、棒型のライタの収
容室にすることができる。またたばこ収容孔１５は、図
示の６個に限らず適宜数とすることができる。

【００２０】前記の実施形態は、移動磁石１６の反撥力
を利用してたばこを押出すが、磁石を用いずバネを利用
することもできる。この場合は、固定磁石を取付けず、
移動磁石１６に代えて弱弾性のコイルバネを入れてお
き、その弾力によって押出す。この場合は、たばこでコ
イルバネを圧縮してたばこ収容孔に押込みながら回転胴
５を回転して収容し、取出す場合は、たばこ収容孔をガ
イド孔に一致させればよく、磁石式のものと操作方法に
変わりはない。

【００２１】また、請求項４に記載したように磁石、コ
イルバネ等を備えていない構成としてもよい。この場合
は、使用時に蓋８を半開きにしてケースを傾けるか倒立
させて取出し孔２８からたばこの一部分を滑り出せた
後、ケースを横向きにして蓋を全開して抜き取るように
する。

【００２２】

【発明の効果】以上のように、請求項１の手段によれ
ば、ケースを片手で持って回転胴を回転させれば、たば
こを自動的に１本ずつ突出させることができるので、取
出しが容易で濡れた手袋をしたままで扱っても、他のた
ばこを濡らすおそれがない。

【００２３】また、請求項２の手段によれば、回転胴を
軸支する芯管をライターなどを収容するのに利用できて
便利である。

【００２４】請求項３の手段によれば、磁石に代えてコ
イルバネを用いるので構造が簡単で安価に製造できる利
点がある。

【００２５】請求項４の手段によれば、磁石、コイルバ
ネ等を使用しないので更に安価に製造できる利点があ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施形態を示す正面図

【図２】同上平面図

【図３】回転胴の正面図

【図４】同上斜視図

【図５】移動磁石の正面図

【図６】ケース本体の下胴の分解図

【図７】同上上胴の断面図

【図８】同上斜視図

【符号の説明】

２ケース本体３下胴４上胴５側部カバー５₁ 操作窓６回転胴７駆動面８蓋１５たばこ収容室１６移動磁石１８固定磁石２３固定磁石２８取出し孔２９芯管

フロントページの続き (72)発明者山本英男東京都杉並区阿佐ヶ谷北２−１−６ (72)発明者岩野治司神奈川県横浜市泉区中田東四丁目41番９号

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】ケース本体、該ケース本体の内部に回転
自在に支持された回転胴及びケース本体の頂壁を覆う開
閉自在の蓋よりなり、前記回転胴は、外周の駆動面と、
中心線の回りに軸方向に設けた数個のたばこ収容孔と、
各たばこ収容孔の下部内で上下動自在の移動磁石とを備
え、前記ケース本体は、前記回転胴の駆動面の一部が露
出する操作窓と、前記移動磁石の軌跡に対向して底部に
設けた同一極性の１個の固定磁石と、該固定磁石の上方
で頂壁に設けた取出し孔とを備えることを特徴とするた
ばこケース。
【請求項２】請求項１において、ケース本体に固定し
た芯管で回転胴が支持され、該芯管の内部がケース本体
の頂壁に開口していることを特徴とするたばこケース。
【請求項３】請求項１又は２において、回転胴の各た
ばこ収納孔内に、移動磁石に代えて弱弾性のバネを収容
したことを特徴とするたばこケース。
【請求項４】ケース本体、該ケース本体の内部に回転
自在に支持された回転胴及びケース本体の頂壁を覆う開
閉自在の蓋よりなり、前記回転胴は、外周の駆動面と、
中心線の回りに軸方向に設けた数個のたばこ収容孔とを
備え、前記ケース本体は、前記回転胴の駆動面の一部が
露出する操作窓と、頂壁に設けた取出し孔とを備えるこ
とを特徴とするたばこケース。