JPH09147648A - 端子用キャップ - Google Patents

端子用キャップ

Info

Publication number
JPH09147648A
JPH09147648A JP30150995A JP30150995A JPH09147648A JP H09147648 A JPH09147648 A JP H09147648A JP 30150995 A JP30150995 A JP 30150995A JP 30150995 A JP30150995 A JP 30150995A JP H09147648 A JPH09147648 A JP H09147648A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electric wire
terminal
cover
cover portion
rear end
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP30150995A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3402025B2 (ja
Inventor
Takashi Suzuki
隆史 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Wiring Systems Ltd filed Critical Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority to JP30150995A priority Critical patent/JP3402025B2/ja
Publication of JPH09147648A publication Critical patent/JPH09147648A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3402025B2 publication Critical patent/JP3402025B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Insulating Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、電線の端部に結合される端子の導
電部分を覆う端子用キャップに関し、端子の引き抜き方
向への移動を制限することにより、外部に端子が露出す
ることを防止して、信頼性および作業性の向上を図るこ
とを目的とする。 【解決手段】 圧着端子7の外部の接続部材に接続され
る端子部9側を覆う球部13と、球部13に隣接し電線6を
圧着する圧着部8側と共にその後端側近傍の電線6を覆
うチューブ部12と、チューブ部12の後端側内部にその開
口を横断するように平行に設けられた一対のリブ14、15
と、を絶縁弾性材料により一体成形し、リブ14、15は弾
性変形した状態で電線6の外面に対向面14a、15aが摺
接し圧着端子7の端子部9方向に相対的に移動したとき
圧着部8後端面に先端14b、15bが当接してその移動を
制限することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電線の端部に結合
される端子の導電部分を覆う端子用キャップに関し、詳
しくは、端子がキャップから抜け出てしまうことを防止
可能な端子用キャップに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、電線を外部の接続部材に接続
するためにその電線の導体に端子を結合させることが行
なわれているが、その導体部分に作業者等が接触したり
水滴等が付着することを防止して安全性を確保するため
に絶縁性を有する端子用キャップを取り付けることが多
用されている。
【0003】この種の端子用キャップとしては、例え
ば、図14に示すようなものがある。この端子用キャップ
1は、被覆を切除した電線6の導体に圧着(結合)した
圧着端子7の圧着部8を管状のチューブ部2内に、端子
部9を半球状の球部3内に収容し(覆い)外部からの干
渉を防止するようになっている。この圧着端子7は、丸
型やY型等の端子部9を他の電気部品に接続される。な
お、この端子用キャップ1は、絶縁性を有すればよく、
例えば樹脂などにより形成してもよいが、一般的にはシ
リコンゴムやEPDM(ethylene-propylene terpolyme
r)等のゴム材料により成形されいる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の端子用キャップにあっては、電線6の差込み
方向には圧着端子7の端子部9の先端が球部3の内面に
突き当たって抜けることはないが、引き出し方向には圧
着部8は電線6より大きめの外径であるだけなので抜け
てしまう。このため、圧着部8が端子用キャップ1の外
部に露出して本来の機能を十分に果たすことができない
という問題があった。
【0005】また、圧着端子7は電線6をチューブ部2
および球部3を挿通させた状態で圧着し、この後に電線
6を引き戻すことにより圧着部8および端子部9を内部
に収容した状態に端子用キャップ1を取り付けるが、こ
の作業時にも電線6を引き過ぎると圧着部8が外部に露
出してしまう。このため、取付作業時には注意が必要で
あるとともに、作業後に露出の有無をチェックしなけれ
ばならないという問題があった。
【0006】そこで、本発明は、端子の引き抜き方向へ
の移動を制限することにより、外部に端子が露出してし
まうことを防止して、信頼性および作業性の向上を図る
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、請
求項1記載の発明は、電線を結合させる結合部および外
部の接続部材に接続される接続部を備える端子に取り付
け該結合部および接続部を覆う端子用キャップであっ
て、端子の接続部側を覆う第1のカバー部と、該第1の
カバー部に隣接し結合部側と共に接続部から離隔する該
結合部の後端側近傍の電線を覆う第2のカバー部と、を
有し、第2のカバー部の前記後端側に、該第2のカバー
部内の電線に摺接するとともに該電線に対して端子の接
続部方向に相対的に移動したとき結合部後端面に当接し
て該移動を制限する衝止部を設けたことを特徴とするも
のである。
【0008】この請求項1記載の発明では、端子を結合
させる電線は、衝止部に摺接しつつ両カバー部内を挿通
されて端子の結合部が結合された後にその衝止部に摺接
しつつ引き戻されるが、結合部が第2のカバー部の後端
側に達したときには、その結合部後端面が衝止部に当接
しそれ以上の相対的移動が制限され取付作業が終了す
る。したがって、この取付状態では端子の接続部側は第
1のカバー部に、結合部側とその後端側近傍の電線は第
2のカバー部に覆われているとともに、さらに引き出し
方向の力が電線に加えられたとしてもその方向へ移動す
ることは制限される。
【0009】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明の構成に加え、前記第2のカバー部を筒状に、かつ、
前記衝止部を該筒内を横断するように、第1のカバー部
と共に絶縁弾性材料の一体成形により形成し、衝止部
は、挿通される電線径に応じて弾性変形することを特徴
とするものである。この請求項2記載の発明では、衝止
部が第2のカバー部内を横断するように絶縁弾性材料に
より一体成形される。したがって、衝止部は弾性変形し
て電線径がある程度変化してもその外面に摺接し端子の
結合部後端面に当接して電線の引き戻し方向への移動を
制限することができる。
【0010】請求項3記載の発明は、請求項2記載の発
明の構成に加え、前記第2のカバー部内に、一対の衝止
部を対向するように設け、該対向面間に電線を挿通する
ことを特徴とするものである。この請求項3記載の発明
では、一対の衝止部の双方が電線の径に応じて弾性変形
するとともに、電線はその衝止部の対向面に摺接する。
したがって、より大きく外径が異なる電線の挿通を許容
できるとともに、電線の引き戻し時には双方の衝止部が
結合部後端面に当接してその移動が制限される。
【0011】請求項4記載の発明は、請求項2記載の発
明の構成に加え、前記第2のカバー部内に、第1のカバ
ー部側ほど第2のカバー部の内面に近接するように板状
の衝止部を一つ設け、この第1のカバー部側ほど近接す
る衝止部と第2のカバー部の内面との間に電線を挿通す
ることを特徴とするものである。この請求項4記載の発
明では、一つの衝止部が第1のカバー部側が電線側に傾
斜するように形成され電線の径に応じて弾性変形すると
ともに、電線はその衝止部と第2のカバー部の内面に摺
接する。したがって、電線の引き戻し時には衝止部が結
合部後端面に確実に当接してその移動が制限される。
【0012】請求項5記載の発明は、請求項1〜4の何
れかに記載の発明の構成に加え、前記衝止部の一部を、
電線を挿通される側を内周面とする円弧状に形成したこ
とを特徴とするものである。この請求項5記載の発明で
は、断面形状が円形の電線と同様に衝止部の摺接面が円
弧状に形成される。したがって、断面形状が円形の電線
では衝止部が保持する面積が大きくなるとともに結合部
後端面に当接する当接面積が大きくなる。
【0013】請求項6記載の発明は、請求項1〜5の何
れかに記載の発明の構成に加え、前記衝止部の電線と摺
接する面を、電線との接触面積が小さくなるように形成
したことを特徴とするものである。この請求項6記載の
発明では、電線が摺接する衝止部の摺接面での接触面積
が小さくなる。したがって、電線の挿入・引き戻し時の
摺動抵抗が小さくなる。
【0014】請求項7記載の発明は、請求項6記載の発
明の構成に加え、前記衝止部の電線と摺接する面を、シ
ボ加工したことを特徴とするものである。この請求項7
記載の発明では、電線が摺接する衝止部の摺接面がシボ
加工される。したがって、電線との接触面積が小さくさ
れ、電線の挿入・引き戻し時の摺動抵抗が小さくなる。
【0015】請求項8記載の発明は、請求項6記載の発
明の構成に加え、前記衝止部の電線と摺接する面に、該
摺接面から電線を離隔させる複数のリブを形成したこと
を特徴とするものである。この請求項8記載の発明で
は、電線が摺接する衝止部の摺接面に電線をその摺接面
から離隔させるリブが複数形成される。したがって、電
線との接触面積が小さくされ、電線の挿入・引き戻し時
の摺動抵抗が小さくなる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に基づいて説
明する。図1〜図6は本発明に係る端子用キャップの第
1実施形態を示す図であり、本実施形態は請求項1〜3
に記載の発明に対応する。まず、構成を説明する。
【0017】図1〜図3において、11は端子用キャップ
であり、端子用キャップ11は、管状(筒状)に形成され
たチューブ部12と、球形の一部を切除した開口を有しチ
ューブ部12に隣接して連通する半球状に形成された球部
13からなり、チューブ部12の外部に開口する後端側内部
にはその開口を横断するように球部13方向に所定幅を有
する一対のリブ14、15が平行に形成されている。この端
子用キャップ11は、絶縁性を有する弾性材料(例えば、
シリコンゴムやEPDMなどの合成ゴムや天然ゴムゴ
ム)により一体成形されており、チューブ部12、球部13
およびリブ14、15を備える形状であっても弾性変形する
ので容易に型抜きすることができる。
【0018】端子用キャップ11は、図5に示すように、
従来例と同様に被覆を切除した電線6に圧着(結合)し
た圧着端子7の圧着部8側およびその近傍の電線6をチ
ューブ部12内に、端子部9側を球部13内に収容し(覆
い)外部からの干渉を防止するとともに、この状態では
リブ14、15は弾性変形して電線6の外面を対向面14a、
15aが接触保持する。このリブ14、15は、取付状態で圧
着端子7の端子部9から離隔する圧着部8の後端側に隣
接する程度の幅に形成され圧着部8の後端面8a(図5
に図示している)に先端14b、15bが対向しており、電
線6の引き戻し(引き出し)方向へ圧着端子7が相対的
に移動する際にはその後端面8aに先端14b、15bが当
接する。すなわち、圧着端子7の圧着部8は結合部を、
端子部9は接続部を構成し、端子用キャップ11の球部13
は第1のカバー部を、チューブ部12は第2のカバー部を
構成しており、リブ14、15が一対の衝止部を構成してい
る。なお、図5中、8bは圧着部8の電線6の外被に圧
着固定する圧着片である。
【0019】次に、取付作業とともに作用を図4〜図6
を用いて説明する。まず、図4(a)〜図4(c)に示
すように、電線6を端子用キャップ11のリブ14、15を弾
性変形させその対向面14a、15aの間からチューブ部12
内に挿通して球部13の開口からその先端を引き出した後
に、電線6の被覆を切除してその導体に圧着端子7の圧
着部8を圧着する。このとき、電線6は、リブ14、15の
対向面14a、15aに摺接しつつ挿通される。
【0020】次いで、図4(d)および図5に示すよう
に、その電線6を端子用キャップ11内から引き戻すよう
に引き出すことにより、圧着部8はチューブ部12内に収
容されるとともに端子部9が球部13に収容されて圧着端
子7の導電部分全体が覆われる。このとき、電線6は、
挿通時とは逆方向にリブ14、15の対向面14a、15aに摺
接しつつ引き戻される。
【0021】そして、圧着端子7がチューブ部12の後端
側まで達して圧着部8の後端面8aがリブ14、15の先端
14b、15bに当接すると、圧着端子7の相対的なその位
置以上の移動が制限されるので、電線6の引き出しを中
止して取付作業を終了する。これは、取付作業時以外で
も同様であり、電線6が引き出し方向に引かれたとして
も圧着端子7の相対的なその位置以上の移動が制限され
る。
【0022】また、この作業は電線6の外径が異なって
も同様であり、この端子用キャップ11は、図6(a)に
示すリブ14、15を押し広げる程度の弾性変形から図6
(b)に示すリブ14、15をチューブ部12の内面に近接す
るまで弾性変形させる程度まで、つまり、この端子用キ
ャップ11はリブ14、15を弾性変形させた状態でチューブ
部12内に挿通可能な電線6に共通使用することができ
る。
【0023】このように本実施形態においては、リブ1
4、15が圧着部8の後端面8aに当接してチューブ部12
の後端以上に圧着端子7が引き出し方向へ移動すること
を制限するので、チューブ部12から圧着部8が引き抜か
れて外部に露出してしまうことがなく、取付作業時には
電線6の引き戻しに負荷(制限)があったときに作業を
終了すれば圧着端子7全体を端子用キャップ11により覆
った状態とすることができる。
【0024】また、一対のリブ14、15は弾性変形して電
線6の外面に摺接し双方の先端14b、15bが圧着部8の
後端面8aに当接するので、圧着端子7の移動を強固に
制限することができる。さらに、リブ14、15の弾性変形
量を加えた分で異なる外径の電線6に共通使用すること
ができるので、電線6の外径毎に合わせて端子用キャッ
プ11を揃える必要がなく、管理する手間を低減すること
ができる。
【0025】また、本実施形態の請求項4記載の発明に
対応する他の態様としては、チューブ部12の後端側内部
に設ける衝止部を一つとしてもよく、この態様のように
衝止部を一つにする場合には、図7に示すように、球部
13側の先端を電線6の挿入側(図中では下方)に傾斜さ
せたリブ16とする方が有利である。このように構成する
ことによって、衝止部をリブ16の一つにしたために圧着
端子7の引き出し方向への移動を制限する力は小さくな
り、また共通使用可能な電線6の外径はリブ16の弾性変
形量となるので少なくなるが、本実施形態と略同様な作
用効果が得られる。また、一つの衝止部をリブ16のよう
に電線6の外面に向かって傾斜させた場合には、図8に
示すように、電線6を容易にチューブ部12内に挿入する
ことができるとともに、引き出し時には圧着部8の後端
面8aに先端16bが強固に当接して圧着端子7の引き出
し方向への移動を有効に制限することができる。
【0026】また、衝止部は、図9に示すように、球部
13側を肉厚に形成したリブ17とする方が有利であり、こ
の場合でも電線6の引き出し時に圧着部8の後端面8a
に先端17bが強固に当接して圧着端子7の引き出し方向
への移動を有効に制限することができる。なお、本実施
形態においても、リブ14、15をリブ16やリブ17と同様に
傾斜させたり肉厚に形成してもよいことはいうまでもな
い。
【0027】次に、図10は本発明に係る端子用キャップ
の第2実施形態を示す図であり、本実施形態は請求項1
〜3、6および7に記載の発明に対応する。なお、本実
施形態は、上述実施形態と略同様に構成されているの
で、同様な構成には同一の符号を付してその特徴部分の
み説明する。図10において、24a、25aはリブ14、15の
対向面であり、対向面24a、25b(図中には25aのみ示
している)は、表面が粗くなるように所謂、シボ加工が
施され、電線6の外面との実質的な接触面積が小さくな
るように形成されている。
【0028】本実施形態では、電線6の挿入・引き出し
時にその外面と摺接するリブ14、15の対向面(摺接面)
24a、25aを接触面積が小さくなるように形成されてい
るので、挿入・引き出し時での摺動抵抗が小さくされ
る。したがって、電線6を滑り易くして容易に挿通する
ことができるとともに、リブ14、15の先端14b、15bが
圧着部8の後端面8aに当接したときの負荷が大きく変
化するので、圧着端子7が端子用キャップ11のチューブ
部12後端側まで達したことを確実に知ることができる。
【0029】また、本実施形態の請求項8記載の発明に
対応する他の態様としては、図11に示すように、リブ1
4、15の対向面14a、15bに電線6の挿入・引き出し方
向(電線6と交叉する方向でもよい)に凸形状で延在す
る凸状延在部26を複数形成してもよく、このように構成
することによっても、電線6を対向面14a、15bからそ
の外面を離隔させ接触面積を小さくすることができるの
で、同様な作用効果を得ることができる。また、シボ加
工に較べると金型の加工コストが掛からないので安価に
形成することができる。
【0030】なお、本実施形態のように電線6の外面と
の接触面積を小さくすることは、図7〜図9に示す上述
第1実施形態の他の態様に適用可能であることはいうま
でもない。次に、図12および図13は本発明に係る端子用
キャップの第3実施形態を示す図であり、本実施形態は
請求項1〜3および5に記載の発明に対応する。なお、
本実施形態は、上述第1実施形態と略同様に構成されて
いるので、同様な構成には同一の符号を付してその特徴
部分のみ説明する。
【0031】図12において、34、35はチューブ部12の後
端側内部に形成された一対のリブであり、リブ34、35の
対向面34a、35a(図中には35aのみ示している)は、
中央付近を挿通する電線6の外面に沿うよう円弧状に形
成されている。本実施形態では、断面形状が円形の電線
6と同様にリブ34、35の対向面(摺接面)の中央が円弧
状に形成されているので、電線6がその内周面全体に接
触して保持されるとともに、図示は省略しているが、リ
ブ34、35の球部13側の先端は圧着端子7の圧着部8後端
面8aに円弧状に対向して当接する面積が大きくなる。
したがって、電線6を安定して保持することができると
ともに圧着端子7の引き出し方向への移動をより強固に
制限することができる。また、リブ34、35も弾性変形可
能であるので、図13に示すように、円弧状に形成した分
だけ大きく弾性変形することができ、共通使用すること
のできる電線6の外径の範囲を大きくすることができ
る。
【0032】なお、本実施形態に上述第2実施形態のよ
うに電線6の外面との接触面積を小さくすることを適用
してもよいことはいうまでもない。また、上述実施形態
では、弾性材料により一体成形した一例を説明している
が、これに限らず、電線の外径に合わせてその外面に摺
接する衝止部を樹脂などにより形成しても有効に圧着端
子が外部に露出することを防止できることはいうまでも
ない。
【0033】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、端子の結
合部後端面に衝止部が当接して第2カバー部後端以上の
引き出し方向への相対的移動を制限するので、端子が引
き出し方向へさらに移動して結合部が露出してしまうこ
とがなく、取付作業時でも電線の引き戻しに制限が加え
られたときにその引き戻し作業を終了すれば端子の接続
部および結合部を両カバー部により覆った状態とするこ
とができる。したがって、信頼性および作業性を向上さ
せることができる。
【0034】請求項2記載の発明によれば、衝止部は第
2のカバー部内を横断し弾性変形するので、外径の異な
る電線の外面に摺接し端子の第2カバー部後端以上の引
き出し方向への相対的移動を制限することができる。し
たがって、異なる外径の電線でも共通使用することがで
き、管理作業が低減して作業性を向上させることができ
る。
【0035】請求項3記載の発明によれば、第2のカバ
ー部内を横断し弾性変形する一対の衝止部に電線がその
対向面に摺接するので、より大きく外径が異なる電線に
使用することができるとともに、端子の移動をより強固
に制限することができる。したがって、より信頼性およ
び作業性を向上させることができる。請求項3記載の発
明によれば、第2のカバー部内を横断し弾性変形する一
対の衝止部に電線がその対向面に摺接するので、より大
きく外径が異なる電線に使用することができるととも
に、端子の移動をより強固に制限することができる。し
たがって、より信頼性および作業性を向上させることが
できる。
【0036】請求項4記載の発明によれば、第2のカバ
ー部内で第1のカバー部側が挿通する電線側に傾斜して
弾性変形する一つの衝止部に電線が摺接するので、電線
を容易に挿通させることができ、引き戻し時には衝止部
が端子に確実に、かつ、強固に当接する。したがって、
端子の移動を一つの衝止部でも効果的に制限することが
でき、より信頼性および作業性を向上させることができ
る。
【0037】請求項5記載の発明によれば、衝止部の摺
接面を円弧状に形成するので、断面形状が円形の電線を
保持する面積が大きくなるとともに結合部後端面に当接
する当接面積が大きくなるので、電線の保持が安定する
とともに端子の移動をより強固に制限することができ
る。また、弾性材料により成形したときには円弧状に形
成した部位が弾性変形してより大きく外径が異なる電線
に使用することができる。したがって、より信頼性およ
び作業性を向上させることができる。
【0038】請求項6〜8記載の発明によれば、衝止部
の電線と摺接する接触面積を、例えばシボ加工やリブを
形成することにより小さくしているので、電線との摺動
抵抗を小さくすることができ、より作業性を向上させる
ことができる。そして、リブのように表面の形状による
場合には安価に形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る端子用キャップの第1実施形態を
示す斜視図である。
【図2】その一方向からの図であり、(a)はその平面
図、(b)はその正面図、(c)はその側面図である。
【図3】その図2(c)に示すA−A縦断面図である。
【図4】その取付作業を説明する図であり、(a)〜
(d)はその各工程での状態を示す状態図である。
【図5】その取付状態を示す縦断面図である。
【図6】その作用効果を説明する説明図であり、(a)
と(b)とで外径の異なる電線での取付状態を示す斜視
図である。
【図7】その他の態様を示す縦断面図である。
【図8】その取付状態を示す縦断面図である。
【図9】その図7と異なる他の態様を示す縦断面図であ
る。
【図10】本発明に係る端子用キャップの第2実施形態の
要部を示す斜視図である。
【図11】その他の態様の要部を示す斜視図である。
【図12】本発明に係る端子用キャップの第3実施形態の
要部を示す斜視図である。
【図13】その作用効果を説明する説明図であり、(a)
と(b)とで外径の異なる電線での取付状態を示す斜視
図である。
【図14】従来例を示す取付状態での縦断面図である。
【符号の説明】
6 電線 7 圧着端子 8 圧着部(結合部) 9 端子部(接続部) 11 端子用キャップ 12 チューブ部(第2のカバー部) 13 球部(第1のカバー部) 14、15、16、17、34、35 リブ(衝止部) 14a、15a、25a 対向面(摺接面) 14b、15b、16b、17b 先端 26 凸状延在部 35a 対向面(内周面)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電線を結合させる結合部および外部の接続
    部材に接続される接続部を備える端子に取り付け該結合
    部および接続部を覆う端子用キャップであって、 端子の接続部側を覆う第1のカバー部と、該第1のカバ
    ー部に隣接し結合部側と共に接続部から離隔する該結合
    部の後端側近傍の電線を覆う第2のカバー部と、を有
    し、 第2のカバー部の前記後端側に、該第2のカバー部内の
    電線に摺接するとともに該電線に対して端子の接続部方
    向に相対的に移動したとき結合部後端面に当接して該移
    動を制限する衝止部を設けたことを特徴とする端子用キ
    ャップ。
  2. 【請求項2】前記第2のカバー部を筒状に、かつ、前記
    衝止部を該筒内を横断するように、第1のカバー部と共
    に絶縁弾性材料の一体成形により形成し、 衝止部は、挿通される電線径に応じて弾性変形すること
    を特徴とする請求項1記載の端子用キャップ。
  3. 【請求項3】前記第2のカバー部内に、一対の衝止部を
    対向するように設け、該対向面間に電線を挿通すること
    を特徴とする請求項2記載の端子用キャップ。
  4. 【請求項4】前記第2のカバー部内に、第1のカバー部
    側ほど第2のカバー部の内面に近接するように板状の衝
    止部を一つ設け、この第1のカバー部側ほど近接する衝
    止部と第2のカバー部の内面との間に電線を挿通するこ
    とを特徴とする請求項2記載の端子用キャップ。
  5. 【請求項5】前記衝止部の一部を、電線を挿通される側
    を内周面とする円弧状に形成したことを特徴とする請求
    項1〜4の何れかに記載の端子用キャップ。
  6. 【請求項6】前記衝止部の電線と摺接する面を、電線と
    の接触面積が小さくなるように形成したことを特徴とす
    る請求項1〜5の何れかに記載の端子用キャップ。
  7. 【請求項7】前記衝止部の電線と摺接する面を、シボ加
    工したことを特徴とする請求項6記載の端子用キャッ
    プ。
  8. 【請求項8】前記衝止部の電線と摺接する面に、該摺接
    面から電線を離隔させる複数のリブを形成したことを特
    徴とする請求項6記載の端子用キャップ。
JP30150995A 1995-11-20 1995-11-20 端子用キャップ Expired - Fee Related JP3402025B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30150995A JP3402025B2 (ja) 1995-11-20 1995-11-20 端子用キャップ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30150995A JP3402025B2 (ja) 1995-11-20 1995-11-20 端子用キャップ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09147648A true JPH09147648A (ja) 1997-06-06
JP3402025B2 JP3402025B2 (ja) 2003-04-28

Family

ID=17897783

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30150995A Expired - Fee Related JP3402025B2 (ja) 1995-11-20 1995-11-20 端子用キャップ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3402025B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009110727A (ja) * 2007-10-26 2009-05-21 Sumitomo Wiring Syst Ltd 端子用キャップ
JP2009176677A (ja) * 2008-01-28 2009-08-06 Furukawa Battery Co Ltd:The 端子の絶縁保護方法
JP2011210679A (ja) * 2010-03-30 2011-10-20 Sumitomo Wiring Syst Ltd 端子用のキャップ
JP2012109067A (ja) * 2010-11-16 2012-06-07 Sumitomo Wiring Syst Ltd 端子用のキャップ
WO2017183067A1 (ja) * 2016-04-18 2017-10-26 三菱電機株式会社 絶縁保護カバー体

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009110727A (ja) * 2007-10-26 2009-05-21 Sumitomo Wiring Syst Ltd 端子用キャップ
JP2009176677A (ja) * 2008-01-28 2009-08-06 Furukawa Battery Co Ltd:The 端子の絶縁保護方法
JP2011210679A (ja) * 2010-03-30 2011-10-20 Sumitomo Wiring Syst Ltd 端子用のキャップ
JP2012109067A (ja) * 2010-11-16 2012-06-07 Sumitomo Wiring Syst Ltd 端子用のキャップ
WO2017183067A1 (ja) * 2016-04-18 2017-10-26 三菱電機株式会社 絶縁保護カバー体

Also Published As

Publication number Publication date
JP3402025B2 (ja) 2003-04-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR900010951Y1 (ko) 코넥터 플러그
JP2505387Y2 (ja) 端子金具と防水栓の固定構造
US6840804B2 (en) Fitting structure of waterproof plug
US5498176A (en) System for connecting shielding wire and terminal
US6007370A (en) Crimpable strain relief ferrule having a retention tab thereupon
US5135417A (en) Dual usage electrical/electronic pin terminal system
CA2260638C (en) Contact element with a screw-type terminal
US5338233A (en) Structure for electrically connecting a terminal and a wire
US6764329B2 (en) Waterproof resilient plug to provide sealing between a wire and a housing
JP3402025B2 (ja) 端子用キャップ
US5447454A (en) Connector
KR910003860Y1 (ko) 핀플러그
US20040209488A1 (en) Connector and method of assembling a connector
CA1267945A (en) Rotatable connector
US10749291B2 (en) Electrical connecting cable
JPH0711778U (ja) 防水栓及び防水栓付きワイヤ端子
US5021011A (en) Connector for coaxial cable
US4767686A (en) Battery cable termination
US6736682B1 (en) Electrical plug-in connector element and system
JPH0636257U (ja) ピンプラグ
JPH0538545Y2 (ja)
JP3473497B2 (ja) 丸形板端子の取付構造
JPH0733384Y2 (ja) 電線接続部の構造
JPH0641082U (ja) 同軸コネクタ
EP0814552B1 (en) Terminal and terminal assembly for a shielded coaxial cable

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080229

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 6

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090228

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100228

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110228

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110228

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 9

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120229

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees