JPH0914685A - プレート形冷媒流路とそれを使用する空気調和機 - Google Patents

プレート形冷媒流路とそれを使用する空気調和機

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JPH0914685A
JPH0914685A JP7312293A JP31229395A JPH0914685A JP H0914685 A JPH0914685 A JP H0914685A JP 7312293 A JP7312293 A JP 7312293A JP 31229395 A JP31229395 A JP 31229395A JP H0914685 A JPH0914685 A JP H0914685A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ストレーナのゴミ詰まりによる圧力損失の増加
がなく、冷媒の分配の調整が容易で、信頼性と量産性が
高く、小形であり、静粛な配管部品を供給する。 【解決手段】所定の範囲に半円形断面の冷媒流路が成形
されたオーバープレートと、該オーバープレートの冷媒
流路に連通する所定の位置に、バーリングにより該冷媒
流路に対して90°屈曲させて複数の接続部が成形され
たアンダープレートと、前記オーバープレートの冷媒流
路内に冷媒を導入し、かつ該導入された冷媒を冷媒流路
を介して合流または分岐して流出させる前記接続部に圧
入固定された主管および支管とを備え、前記オーバープ
レートとアンダープレートとの重ね合わせ部および前記
主管および支管の前記各接続部への圧入部にそれぞれ線
形状のろう材を設け、炉中ろう付けにて一括接続されて
なる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、成形した複数の平板を
接合して構成されるプレート形冷媒流路およびそれを使
用する空気調和機に係わり、特に、圧力損失が小さく、
分岐経路へ流れる冷媒流量を任意に設定可能で、しかも
線形状のろう材を使用可能し、高い接合信頼性および量
産性を得るのに好適なプレート形冷媒流路およびそれを
使用する空気調和機に関する。
【0002】
【従来の技術】熱交換器の複数の伝熱管に冷媒を分配す
るストレーナに関する従来技術には、例えば、図27に
示す実開昭58−145464がある。この技術では冷
媒を均等に分配するために、管内に微小均一抵抗を生じ
させる手段として網状体、つまりストレーナに当たる部
品を用いている。このようなストレーナを設置する容器
の1例として図4に示す構成のものがある。図4(イ)
に示すストレーナを設置する容器12は1本の管をまず
拡管し、ストレーナ5を圧入し、その後絞り加工するも
のである。図4(ロ)に示すストレーナを設置した分流
器13は1本の管をまず拡管し、ストレーナ5を圧入
し、その後13cの部分をかしめ、管13bを挿入し、
ろう付けするものである。これらストレーナを設置する
容器では、例えば、図中、矢印14または矢印15の方
向に冷媒が流れているとき、ストレーナ5の上流にゴミ
11が付着、堆積し、ストレーナ5がいわゆる目詰まり
したのと同じ状態になる。すなわち、ストレーナ5が詰
まるとストレーナ5の近傍では冷媒の流れが停滞するだ
けで、冷媒の流れに乱が発生しないため、ストレーナ5
は、ゴミ11が詰まった状態になる。そのため、冷媒が
流れる流路の断面積が減り、圧力損失が大きくなる。ま
た、その圧力損失の増分を補うためには、ストレーナ5
の径を大きくしなければならなかった。このため、テー
パ部12a及びテーパー部13aが大きくなり、ストレ
ーナ5を設置するスペース(図4の寸法B)が長くな
る。
【0003】つぎに、冷媒の分配を調整する従来技術に
は、例えば、図28に示す実開昭60−121594が
ある。熱交換器において、この技術を用いたときの冷媒
の分配を調整する従来技術を図5を用いて説明する。
【0004】図5に示す分流器20には前記図28に示
す従来技術を用いている。熱交換器17には分岐経路1
8、19があるが、ファン23の設置位置によっては分
岐経路18、19に対し、均等な風量を与えることがで
きないことがある。図5は図中の矢印本数で分かるよう
に分岐経路19より分岐経路18に多くの風量が当たっ
ていることを示している。このようなときは、冷媒が分
流器20に流入したとき、冷媒の乾き度と流量を等しく
分配できたとしても、分岐経路18と分岐経路19の熱
交換器17を出たときの冷媒の乾き度、もしくは温度に
ばらつきが生じる。このように分岐経路毎に熱交換性能
がばらつくときは、熱交換器17全体の効率が落ちる。
そのため熱交換器全体の効率を上げるために風量の多い
分岐経路18に、風量の小さな分岐経路19より多くの
冷媒を流すように、冷媒を分流調整する必要があった。
【0005】また、従来、分流器20から熱交換器17
へ連結するとき、管22より管21の内径を大きくし
て、圧力損失の差をつくり、分岐経路18に分岐経路1
9より多くの冷媒を流れるように調整する技術があっ
た。しかし、図5に示すように管21を熱交換器17の
連結部24の内径に合わせて選択すると、細い管22は
熱交換器17の連結部24の内径と合わせるために管2
2側の連結部25を拡管しなければならない。
【0006】よって上記従来技術では、配管を長く取ら
なければならず、コスト高のほか、スペース効率の悪化
を引き起こす。また、配管の拡管工程を必要とし、ま
た、異なる径の管を用意する必要があり配管用の素材を
標準化することが困難である。
【0007】さらに、分流器単体で各経路に流れる冷媒
の流量を任意に設定する手段は、現状では提案されてい
ない。
【0008】プレート形冷媒流路に関する従来技術に
は、例えば、図29に示す実開昭50−142570
号、図30に示す特開昭52−133155号、図31
に示す実開昭54−27800号がある。これらの技術
は冷媒流路を凹凸成形した平板を接合した熱交換器用の
プレート形冷媒流路に相当する部品を提案している。
【0009】しかし、これらの技術では冷媒流路を凹凸
成形した平板同士の接合の信頼性が低く、接合面に欠陥
が発生する点が実用上の障害となっていた。これは冷媒
流路を凹凸成形した際に平板の平面度が劣化するため、
2枚の平板を重ね合わせた際に過大なギャップが生じる
ことが原因であった。ろう付けでは適切なギャップを保
持することが欠陥の発生確率を小さくする上で重要であ
る。そこで、ギャップを適切に保持するめに、従来の技
術ではろう付けするとき、接合する部材を固定するため
の治具を必要としていた。このため、量産性の点で劣
り、プレート形冷媒流路を安価に生産するのが困難であ
った。また、安価なろう材である線形状のろう材をプレ
ート形冷媒流路の接合に用いる具体的な提案は従来され
ていなかった。
【0010】次に、プレート形冷媒流路や分流器に予め
曲げ加工を施した管を炉中ろう付けにより接合する従来
技術を説明する。例えば、分流器の従来技術には押し出
し成形により突出した管を設けた図32に示す特開昭6
4−90971がある。この分流器に管を炉中ろう付け
により接合する従来技術を図6に示す。図6中の分流器
26は図32に示す従来技術を示している。分流器26
に予め曲げ加工を施した管27を真空炉中でろう付けし
て接合するためには、専用の位置決め治具により、分流
器26と管27を位置決めしなければならず、量産性の
点で劣り、安価に生産するのが困難であった。
【0011】つぎに、曲げ箇所のある熱交換器をもつ空
気調和機の従来技術には、例えば、図33に示す特開平
4−316931がある。この技術は切り込みを有する
フィンに熱交換用管を貫通固定し、フィン端部から突出
する熱交換用管の端部相互にU字状管を接合してから、
切り込み部およびこの両端にあるU字状管を拡開し、フ
ィンを略くの字状に折曲成形して熱交換器を製造するも
のである。しかしながら図7に示すような鋭角の曲げ箇
所があるような場合には、曲げ箇所に設けたU字状パイ
プが座屈するので、熱交換器28を曲げた後に管30を
接合する必要があった。
【0012】このような曲げ箇所を有する熱交換器の従
来技術を、図7、図8および図9を用いて説明する。図
7は熱交換器とその設置台との外観を示す斜視図、図8
は図7のD矢視図、図9は複数の熱交換器を連結する場
合の図8に対応する図である。
【0013】上記各図に示すように、熱交換器28は設
置台29に取り付けられているが、図7および図8に示
すように特に鋭角に曲げられた頂部の箇所は、曲げ角度
を保持する目的も含めて曲げ箇所をまたぐように管30
を設けていた。
【0014】このような熱交換器においては、前記熱交
換器28の曲げ角度が、曲げ箇所をまたぐように取り付
けられる管30のパイプピッチにより決まる。一方、管
30の曲げ加工精度には限界があるため、熱交換器28
の曲げ角度に誤差を生じさせて熱交換器28を設置台2
9に精度よく取り付けることができないことがあった。
熱交換器28と設置台29との取り付け精度がよくない
場合には、該両者間に例えば、図8(イ)に示すような
隙間があくことになり、該隙間部分における熱交換器2
8の設置台29への固定点31dと固定点31eとでは
固定することが困難となる。
【0015】いま、仮りに固定困難な固定点31d、3
1eとの固定を省略して、例えば、固定点31a、31
b、31cの3点で熱交換器28を設置台29に固定し
たとすると、熱交換器28と設置台29との間には前記
隙間がそのまま残っているため、両者の振動により隙間
があいている図8(イ)の状態と該両者の一部(例え
ば、図8(ロ)の29a)が密着した図8(ロ)の状態
を繰り返し、熱交換器28と設置台29が衝突箇所29
aで衝突してびびり音を発生させる原因になる。このた
め、固定困難な固定点31d、31eであっても固定を
省略することはできず、固定のための組立工数が増加す
る。
【0016】上記、熱交換器28と設置台29との取り
付け上の問題点は、図9に示すように熱交換器32と熱
交換器33との複数の熱交換器を管30で連結する場合
にも同様に発生していた。
【0017】また、図29に示す実開昭50−1425
70号では、管接続口とベンド機構の間、管接続口と分
配機構の間の冷媒流路のつなぎ目で断面積と断面形状が
大きく異なっている。また、各々の機構に最寄りの管接
続口の端部内面に丸みがない。そのため、流路のつなぎ
目で断面積や形状が急激に変化する流路になっている。
このような流路に気体と液体が混合する冷媒が流れる
場合、つなぎ目後流で局部的に管内圧力が減少し、気泡
が発生、成長する。更に後流で管内圧力が回復した領域
では、発生、成長した気泡の一部が消滅する。気泡が消
滅する際には音を生じるので、この冷媒音を消音するた
めに配管をゴムで覆う等しなければならなかった。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記した従来
技術に鑑み、以下の課題を解決するものである。
【0019】第1の課題は、ストレーナのゴミ詰まりに
よる圧力損失のないストレーナを内蔵する小形の容器か
らなるプレート形冷媒流路を提供することである。
【0020】第2の課題は、複数の分岐経路へ流れる冷
媒の流量を単体で任意に設定可能なプレート形冷媒流路
を提供することである。
【0021】第3の課題は、凹凸成形した複数の平板を
接合することにより流路を形成したプレート形冷媒流路
であって、平板間の接合の信頼性が高く、しかも、ろう
付けが安易で組立工数の少ない量産性の高いプレート形
冷媒流路を提供することである。
【0022】第4の課題は、線形状のろう材を用いて接
合するためのプレート形冷媒流路を提供することであ
る。
【0023】第5の課題は、曲げ箇所のある熱交換器、
または複数の熱交換器を搭載した空気調和機に使用した
際、配管等のスペース効率を向上させるほか、熱交換器
を精度よく設置台に取り付け可能にし、熱交換器を設置
台に取り付ける固定点数が少なくても、熱交換器と設置
台との間でびびり音等の騒音を生じさせないプレート形
冷媒流路を使用した空気調和機を提供することである。
【0024】第6の課題は、発生する騒音の小さいプレ
ート形冷媒流路を提供することである。
【0025】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めに、本発明の第1のプレート形冷媒流路は、凹凸成形
された複数の平板を重ね合わせ接合して冷媒の流路を形
成し、熱交換器に接続して前記流路を介して冷媒を合流
または分岐するプレート形冷媒流路であって、(i)所
定の範囲に半円形断面の冷媒流路が成形されたオーバー
プレートと、(ii)該オーバープレートの冷媒流路に連
通する所定の位置に、バーリングにより複数の接続部が
成形されたアンダープレートと、(iii)前記アンダー
プレートの前記接続部に圧入固定された主管および支管
とを備え、前記オーバープレートとアンダープレートと
の重ね合わせ部および前記主管および支管の前記各接続
部への圧入部がろう付けにて接続されてなることを特徴
とする構成にしたものである。
【0026】また、本発明の第2のプレート形冷媒流路
は、凹凸成形された複数の平板を重ね合わせ接合して冷
媒の流路を形成し、熱交換器に接続して前記流路を介し
て冷媒を合流または分岐するプレート形冷媒流路であっ
て、(i)所定の範囲に半円形断面の冷媒流路が成形さ
れるとともに、中央部にバーリングにより接続部が成形
されたオーバープレートと、(ii)所定長さの半円形断
面の冷媒流路がオーバープレートの冷媒流路に連通して
形成されるとともに、所定の位置にバーリングにより複
数の接続部が成形されたアンダープレートと、(iii)
前記オーバープレートに形成された接続部に圧入固定さ
れた主管と、(iv)前記アンダープレートに形成された
接続部に圧入固定された複数の支管とを備え、前記オー
バープレートとアンダープレートとの重ね合わせ部およ
び前記主管および支管の各接続部がろう付けにて接続さ
れてなることを特徴とする構成にしたものである。
【0027】そして、前記オーバープレートに形成され
た冷媒流路を、I字またはV字状にプレス加工にて成形
し、該冷媒流路と前記主管との交差位置にストレーナを
設置する構成にすることが好ましい。
【0028】また、前記オーバープレートを、プレス加
工にてアンダープレートとの相対位置決め用のダボを成
形し、前記アンダープレートを、該ダボを嵌入する穴お
よび周縁部をオーバープレート側へ折り曲げたろう材の
設置部を形成する構成にするとよい。
【0029】また、前記接続部に圧入固定された主管
を、前記ストレーナ設置部のみ拡管し、該拡管部にスト
レーナを該ストレーナをかしめた網ささえを介して圧入
することが好ましく、また、前記アンダープレートに形
成された複数の接続部のうち主管との接続部を、圧入さ
れた主管の頂部に該主管径より大きい面積の平板状のス
トレーナを設置可能に、段階的に拡管する構成にしても
よい。
【0030】さらに、前記オーバープレートとアンダー
プレートとの重ね合わせ部を、オーバープレートよりひ
とまわり大きく形成され、オーバープレートよりはみ出
したアンダープレートの周縁部と、オーバープレート周
縁の複数箇所に形成されたろう材押え用ダボとからなる
ろう材設置部を設けることが望ましい。
【0031】また、前記アンダープレートに形成された
冷媒流路の、前記主管より導入された冷媒が衝突する部
分を、該衝突部より複数の支管に冷媒を所定流量ずつ分
岐可能に傾斜するように成形される構成にするとよい。
また、前記オーバープレートの中央部にバーリングによ
り成形された接続部を、該接続部に圧入された主管より
導入される冷媒が、前記アンダープレートに形成された
冷媒流路を介して複数の支管に所定流量ずつ分岐可能に
傾斜するように成形してもよい。また、前記オーバープ
レートの接続部に圧入される主管を、該主管より導入さ
れる冷媒が前記アンダープレートに形成された冷媒流路
を介して各支管に所定流量ずつ分岐可能に、予め所定の
曲率にて曲げ加工されてなる構成にしてもよい。
【0032】また、プレート形冷媒流路を使用した空気
調和機は、冷媒配管にて連結される鋭角に曲げられた箇
所を有し設置台に複数箇所を固定され熱交換器の、前記
鋭角に曲げられた箇所に、前記プレート形冷媒流路を単
独で、または、両方のプレート形冷媒流路を配置し、そ
れぞれ冷媒配管に連結する構成にしたものである。
【0033】さらに、プレート形冷媒流路を使用した空
気調和機は、互いに冷媒配管にて連結され設置台に複数
箇所を固定される複数の熱交換器の、前記冷媒配管にて
連結される箇所に、前記プレート形冷媒流路を単独で、
または、両方のプレート形冷媒流路を配置し、それぞれ
冷媒配管に連結する構成にしたものである。
【0034】また、プレート形冷媒流路は、凹凸成形さ
れた複数の平板を重ね合わせ接合して冷媒の流路を形成
し、熱交換器に接続して前記流路を介して冷媒を合流ま
たは分岐するプレート形冷媒流路であって、(i)所定
の範囲に半円形断面の冷媒流路が形成されたオーバープ
レートと、(ii)該オーバープレートの冷媒流路に連
通する所定の位置に、バーリングにより複数の接続部が
形成されたアンダープレートと、(iii)前記アンダ
ープレートの前記接続部に、前記バーリングの高さより
浅く圧入固定された主管および支管を備え、(iv)前
記オーバープレートと前記アンダープレートとの重ね合
わせ部にシート状のろう材を設け、前記主管および支管
の前記各接続部に線形状のろう材を設け、炉中ろう付け
にて一括接続されてなることを特徴とする構成にしたも
のである。
【0035】また、前記オーバープレートに形成された
冷媒流路の、前記主管より導入された冷媒の衝突する部
位がド−ム形状に張り出されており、該ド−ム形状の高
さが、前記オーバープレートの冷媒流路と等しく、該ド
−ム形状の前記アンダ−プレ−トと重なり合う側の端
が、前記接続部の内縁の形状に合わせてなることを特徴
とする構成にしてもよい。
【0036】
【作用】上記構成としたことにより、本発明のプレート
形冷媒流路は以下の作用を生ずる。重ね合わせ接合によ
り冷媒流路を形成するオーバープレートとアンダープレ
ートとは、その重ね合わせ時に相対位置決め用のダボや
アンダープレート周縁部の折り曲げ或いはオーバープレ
ートよりはみ出したアンダープレートの周縁部等によ
り、所定の重ね合わせ状態になるように互いに位置決め
されて重ねられ、かつ、折り曲げ部をさらに折り曲げる
だけで、従来使用していた仮組み用の治具を用いること
なく容易に精度のよいろう付け接合前の接合状態に仮組
み固定される。
【0037】上記仮組み固定時には、安価なそしてオー
バープレートの板厚より大きい径の線形状ろう材を、前
記アンダープレート周縁部の折り曲げ部或いはオーバー
プレートよりはみ出したアンダープレートの周縁部等に
沿わせるだけで脱落の心配なく使用することができるの
は勿論、バーリング成形された複数の接続部に圧入され
る主管および支管にも使用することができ、さらに該接
続部と主管との間に予めストレーナが固着されているた
め、仮固定用の治具を使用しなくても重ね合わせ接合部
の信頼性および量産性の高い炉中ろう付けを行うことが
可能になる。
【0038】そして、ストレーナは、前記形成された冷
媒流路と該冷媒流路に対してT字状に90°屈曲させて
設けられた主管との交差位置に設置されていることか
ら、該交差位置においては複数の支管の冷媒の流れの衝
突や流路の急激な曲がりなどから乱流を発生し、仮りに
該ストレーナにゴミ等が付着したとしても乱流による渦
流によりゴミ等が取り除かれ、圧力損失を減少させる。
この圧力損失の減少は、ストレーナの径を従来より小径
化する効果を有しており、ストレーナ設置スペースやス
トレーナを設置する管の拡管量を減少させることが可能
になる。
【0039】アンダープレートに形成された冷媒流路を
傾斜させたり、冷媒流路内に冷媒を導入する主管の装着
角度を傾斜させたり、或いは主管を予め所定の曲率に曲
げ加工して接続部に圧入したりすることにより、冷媒流
路内に導入された冷媒流量を複数の支管に所定の比率で
分岐することが可能になるが、これらの傾斜は、プレス
加工またはバーリングにより任意かつ容易に成形される
ため、冷媒流量も傾斜角度或いは曲率に応じて任意かつ
容易に設定することが可能になる。
【0040】一方、本発明の熱交換器は、上記構成とし
たことにより、プレス加工またはバーリングにより高精
度に重ね合わせて形成されたプレート形冷媒流路と連結
されることになり、曲げ角度の精度が向上して設置台に
確実に固定することが可能になるとともに、厚さの薄い
形状のプレート形冷媒流路を使用するため、配管等のス
ペース効率を向上させる。特に、複数のプレート形冷媒
流路をその厚さ方向に並べて配置した場合にはスペース
効率の向上が顕著になる。
【0041】また、主管や支管をバーリング高さより浅
く圧入したり、オーバープレートの冷媒流路を均一に
し、主管から導入される冷媒がオーバープレートの冷媒
流路の衝突する部位を接続部の内縁の形状に合わせて張
り出したりすると、主管や支管と接続部の間の冷媒流路
や、接続部と衝突部等の冷媒流路のつなぎ目で断面積や
形状が急激に変化しない流路を構成することができる。
【0042】
【実施例】以下、本発明に係わるプレート形冷媒流路の
各実施例を順に説明する。
【0043】まず、第1の実施例を図1ないし図3を参
照して説明する。図1はプレート形冷媒流路の構成図
で、図1(イ)は外観図、図1(ロ)は図1(イ)のI
−I断面図である。図2は図1の展開図、図3は図1
(ロ)の冷媒分岐部であるA部拡大図で、冷媒の流れ状
態の説明図である。
【0044】本実施例のプレート形冷媒流路16は、長
円形状のオーバープレート1、該オーバープレート1に
重ね合わされるアンダープレート2、該アンダープレー
ト2に固着される主管3および支管4、主管3に固着さ
れるストレーナ5から構成されている。オーバープレー
ト1とアンダープレート2には、プレス等で冷媒流路に
相当する凹凸が成形されており、炉中ろう付けによりこ
れらの部品は接合されている。
【0045】図2に前記図1で示したプレート形冷媒流
路16の構成部品を示す。オーバープレート1には、位
置決めダボ1aとプレート内流路1bがプレス成形等に
より形成されている。アンダープレート2には、ろう材
設置部2a、仮組板2b、位置決め穴2c、接続部2d
が同様にプレス成形等により形成されている。ストレー
ナ5は、網5aと網5aを保持する網ささえ5bからな
り、互いにかしめられて固定されている。ストレーナ5
は前記図1(ロ)に示すように主管3の拡管された部位
に圧入されて固定され、また、主管3と支管4は管用ろ
う材7を嵌めた後、接続部2dに圧入されて固定され
る。
【0046】前記オーバープレート1とアンダープレー
ト2は、位置決めダボ1aを位置決め穴2cに嵌合する
ことにより、該両者が位置合わせされた状態で重ねられ
る。
【0047】ろう材設置部2aは、アンダープレート2
の側部を曲げ加工することにより形成されており、ここ
に面付けろう材6が設置される。アンダープレート2上
にオーバープレート1と線状の面付けろう材6とを設置
した後、仮組板2bを前記図1(イ)に示すように内側
に曲げることにより、これらの部品は仮組されて互いに
固定される。仮組された各部品は、その後、炉中ろう付
けにより一括接合される。
【0048】よって、本実施例では、ろう付け時に仮固
定する治具を用いなくとも信頼性が高く、かつ量産性の
高いろう付けができる。また、安価なろう材である線形
状のろう材(以下、線ろう材という)を用いて接合でき
る。
【0049】図3を参照して冷媒の流れ状態を説明す
る。
【0050】冷媒はプレート内流路1bを矢印8と矢印
9の方向へ流れ、主管3を矢印10の方向に流れる。図
中に示したうずがストレーナ5の近傍に非定常的に発生
するので、一旦ストレーナ5にゴミ11が詰まった場合
でも、該ゴミ11は発生したうずにより自然に取り除か
れる。このうずは矢印8の方向から流れる冷媒と矢印9
の方向から流れる冷媒が衝突する場合と、矢印8と矢印
9の方向から流れた冷媒が矢印10の方向へその流れが
曲げられる場合とに非定常的に発生する。このため、う
ずはゴミを撹拌する効果を生じ、ゴミ11がストレーナ
5に詰まることがなくなり、ゴミ詰まりによる圧力損失
が生じなくなる。この結果、従来のストレーナと同等の
機能を本実施例で実現するには、図3に寸法Cで示すス
トレーナ5の径を従来より小さくすることが可能になる
ため、前記図4に示す管を拡管し、ストレーナ5を設置
する従来技術と比べ、拡管に要するテーパー部12aと
テーパー部13aが小さくなり、図3に寸法Bで示すス
トレーナ5の設置スペースを縮小することができる。
【0051】次に、本発明の第2の実施例を図10に示
す。ストレーナ5が冷媒の流れが曲げられる位置に設置
されている。本実施例により、前記第1の実施例におい
て述べたと同様に、圧力損失を減少させ、図3に寸法B
で示すストレーナ5の設置スペースを縮小することがで
きる。
【0052】つぎに、本発明の第3の実施例を図11に
示す。本実施例ではストレーナ5を接続部2dに圧入
し、該接続部2dの外側に主管3の拡管した部位を圧入
する。主管3とアンダープレート2のろう付けは接続部
2dの外周に管用ろう材7をはめて、炉中ろう付けする
ことにより行う。この第3の実施例も前記第1の実施例
と同様の効果があるのは明らかである。
【0053】つぎに、本発明の第4の実施例を図12お
よび図13に示す。本実施例では、網5aと網を保持す
る網ささえ5bから成るストレーナ5に代えて、平坦な
網34を用いている。図12(ロ)は、図12(イ)に
示すプレート形冷媒流路16のII−II断面図であ
る。接続部2dに段差2eをプレス加工等により設け、
段差2eに網34を嵌めこんで設置し、図12(ロ)に
示すように網34は段差2eとオーバープレート1で挟
み込み仮組され、炉中ろう付けされる。この場合網34
は、図13に示すようにかしめダイ36とかしめポンチ
35で段差2eにかしめて仮組しても良い。網34を用
いることによりその設置スペースをさらに縮小すること
ができる。
【0054】前記第1ないし第4の各実施例におけるオ
ーバープレート1、アンダープレート2、主管3および
支管4の素材は、全て銅、もしくは全て鋼であるか、も
しくはオーバープレート1とアンダープレート2に鉄、
主管3および支管4に銅を用いる。このため、ろう材は
銅ろう、銀ろう、りん銅ろう、もしくはりん青銅ろうが
使用される。これらのろう材が、炉中ろう付け中にろう
材がストレーナ5や網34にぬれ上がることがある。こ
のようなときには、ストレーナ5の網5aも網34の網
の目が、ろう材のぬれ上がりにより詰まってしまうの
で、ストレーナ5の網5aおよび網34の素材に、これ
らろう材のぬれ性の良くないステンレス鋼を用いるのが
よい。ろう材のぬれ上がりがない場合には銅や鋼を用い
る。
【0055】前記ストレーナ5や網34を内蔵したプレ
ート形冷媒流路は、上記のようにその部品自体で仮組み
されて炉中ろう付けされるので、従来のように仮組用治
具を必要とせず、量産性が高い。また、線ろう材を仮組
みして炉中ろう付けするので、安価で、ろうが脱落しな
い信頼性の高いろう付けが可能になる。
【0056】つぎに、本発明の第5の実施例を図14な
いし図18に示す。
【0057】図14はその外観を示したものである。本
実施例は、3角形状のオーバープレート1、オーバープ
レート1と同形状のアンダープレート2、前記第1の実
施例と同様にストレーナを備えた主管3および支管4か
ら構成されている。オーバープレート1とアンダープレ
ート2には、プレス等で冷媒流路に相当する凹凸が成形
されており、炉中ろう付けによりこれらの部品は接合さ
れている。
【0058】図15は、図14で示したプレート形冷媒
流路16の展開図であり、構成する部品を示している。
オーバープレート1には、プレート内流路1b、3個所
のギャップ調整用ダボ1cおよびろう材押さえダボ1d
がプレス成形等により形成されている。アンダープレー
ト2には、かしめ穴2f、接続部2dが同様にプレス成
形等により形成されている。ストレーナ5は、前記第1
の実施例と同様に網5aと網を保持する網ささえ5bか
らなり、互いにかしめられて固定されている。そして、
主管3の拡管された部位に圧入されて固定され、また、
主管3と支管4は管用ろう材7を嵌めた後、接続部2d
に圧入されて固定される。
【0059】前記オーバープレート1とアンダープレー
ト2は重ねられ、ギャップ調整用ダボ1cとかしめ穴2
fとをかしめて仮組みされる。アンダープレート2はそ
の外形がオーバープレート1よりひとまわり大きくなっ
ており、アンダープレート2とオーバープレート1を仮
組することにより、該アンダープレート2の周辺がオー
バープレート1よりはみ出して生じた段差に面付けろう
材6が設置される。面付けろう材6はオーバープレート
1の周辺部に沿うように曲げ加工されており、オーバー
プレート1の周辺とろう材押えダボ1dに引っかかる状
態に仮組みされる。これら仮組された各部品は、その
後、炉中ろう付けにより一括接合される。
【0060】よって、本実施例ではろう付け時に仮固定
する治具を用いなくとも信頼性の高く、かつ量産性の良
いろう付けができる。また、安価な線ろう材を使用して
接合することができる。
【0061】図16はハーフ抜きして形成されたろう材
押えダボ1dの拡大図である。前記図14のEより見た
図を図16(イ)に、図14のFより見た図を図16
(ロ)に示す。図16に示すように図に点線で示す面付
けろう材6は、ろう材押えダボ1dがあるために、その
半径がオーバープレート1の板厚tより大きくてもろう
材押えダボ1dにかかり脱落することなく容易に仮組み
を可能にする。
【0062】図17は、ろう材押えダボ1dの他の構成
例で、前記図16に示すポンチングにより形成したろう
材押えダボ1dを、オーバープレート1の外縁の1部を
切り込んで折曲げて形成したものである。この場合も前
記図16の場合と同様に、図に点線で示す面付けろう材
6を、その半径がオーバープレート1の板厚tより大き
くても容易に仮組をすることが可能になる。なお、図1
7はオーバープレート1の外縁の1部を切り込んで折曲
げた構成を示すが、オーバープレート1の周囲全体に段
差をつけるように折曲げる構成にしてもよい。
【0063】前記図16または図17に示す構成にする
ことにより、安価な線ろう材を用いて接合することがで
きる。また、オーバープレート1の板厚tより大きい半
径の面付けろう材6を用いることができるため、オーバ
ープレート1の周長に対して、オーバープレート1とア
ンダープレート2との間のろう付け面積が大きい場合で
もろう付けすることが可能になる。
【0064】図18は前記図14のG方向からプレート
内流路16を透視した図である。冷媒が支管4から主管
3へプレート内流路16内を流れるとき、本実施例のよ
うにプレート内流路16がその冷媒分岐部(主管3の位
置)を頂部にしてV字状に鋭角に流れるようになってい
ても、V字状の流路と主管3との間に90°程度の大き
な曲がりがあると、衝突面67に衝突した冷媒が図18
に示す面内で非定常的にうずを発生させ、本実施例にお
いても前記第1の実施例と同様に、発生したうずによる
流れの撹拌によりゴミがストレーナ5に定常的に詰まる
ことを防止して圧力損失を低減し、かつストレーナ5の
設置スペースを小型化することができる。
【0065】つぎに、本発明の第6の実施例を図19な
いし図21を参照して説明する。図19(イ)はその外
観を示したものであり、図19(ロ)は図19(イ)に
示すプレート形冷媒流路16のIII−III断面図で
ある。図20は図19の展開図、図21は冷媒の流れ状
態の説明図である。
【0066】本実施例も前記第1の実施例と同様に、長
円形状のオーバープレート1、該オーバープレート1に
重ね合わされるアンダープレート2、主管3および支管
4から構成されていて、オーバープレート1とアンダー
プレート2には、プレス等で冷媒流路に相当する凹凸が
成形されており、炉中ろう付けによりこれらの部品が接
合されているが、本実施例においては、主管3がオーバ
ープレート1の中央に垂直に固着されるほか、アンダー
プレート2に主管3の管軸に対して任意に設定された傾
斜角度の衝突部2gを有するプレート内流路2hが形成
されている。
【0067】図20に示すように、オーバープレート1
には、位置決めダボ1a、プレート内流路1bおよび接
続部1eがプレス成形等により形成されている。アンダ
ープレート2には、ろう材設置部2a、仮組板2b、位
置決め穴2c、接続部2d、プレート内流路2hおよび
衝突部2gが同様にプレス成形等により形成されてい
る。主管3と支管4は管用ろう材7を嵌めた後、それぞ
れ接続部1eと接続部2dに圧入されて固定される。
【0068】前記オーバープレート1とアンダープレー
ト2との重ね合わせ時の位置合わせ、ろう材設置部2a
への面付けろう材6の設置、該面付けろう材6設置後の
各部品の仮組固定およびその後の炉中ろう付けによる一
括接合は、前記第1の実施例と同じである。
【0069】よって、本第6の実施例においても前記第
1の実施例と同様に、ろう付け時に仮固定する治具を用
いなくとも信頼性が高く、かつ量産性の高いろう付けが
可能であり、また、安価な線ろう材を用いてろう付けす
ることができる。
【0070】図21を参照して冷媒の流れ状態を説明す
る。
【0071】冷媒は、図中矢印に示す如く主管3からプ
レート内流路2hおよびプレート内流路1bを介して支
管4a、4bへ流れるが、主管3からプレート内流路2
hに流入した冷媒は、主管3の管軸に対して傾斜角度を
有する衝突部2gに衝突する。この衝突時に、図21に
示すような傾斜角度(図で右上がりの傾斜)の場合は、
冷媒はその慣性で傾斜に沿った方向、すなわち、図の左
方向に多く流れるので、支管4bより支管4aの方へ多
く流れる。このため、衝突部2gの傾斜角度を任意に変
化させることにより、複数の分岐経路へ流れる冷媒の流
量を、プレート形冷媒流路16単体で任意かつ自動的に
調整することが可能になる。
【0072】つぎに、本発明のプレート形冷媒流路16
の第7の実施例を図22に示す。図は前記図21に対応
する断面図で、前記図19ないし図21との相違点は、
主管3がオーバープレート1に対して傾斜(図では支管
4b側へ傾斜)して固着されているとともに、プレート
内流路2hの衝突部2gが傾斜角度を有しない平面に形
成されている点である。本実施例における冷媒は、図示
矢印に示す如く主管3より流入して衝突部2gに衝突す
るが、該衝突後の冷媒は、主管3の傾斜角の影響により
支管4b、4a間に均等に流れず、該衝突時の慣性によ
り支管4aの方へ多く、支管4bの方へ少なく流れる。
このため、主管3の傾斜角を任意に変化させて調整する
ことにより、前記図21の場合と同様に、複数の分岐経
路へ流れる冷媒の流量を、プレート形冷媒流路16単体
で任意かつ自動的に設定することが可能になる。
【0073】つぎに、本発明の第8の実施例を図23に
示す。図は前記図22に対応する断面図で、前記図22
との相違点は、オーバープレート1に固着される主管3
の部分が、直管ではなく予め一定の曲率に曲げ加工され
た管27になっている点である。管27は管用ろう材を
取り付けた後、接続部1eに圧入されて仮固定されてい
る。これにより前記各実施例と同様に、ろう付け時に仮
固定する治具を用いなくても信頼性が高く、かつ量産性
の高いろう付けが可能になる。また、本実施例におい
て、管27に気液2相流が流れると、該管27の曲げ加
工された部分では、図に示す如く曲率の大きい外側部に
液体が流れ、曲率の小さい内側部に気体が流れて偏流
し、支管4bよりも支管4aに多くの質量の冷媒が流れ
る。このため、予め曲げ加工された管27の曲率と曲げ
加工部の長さとを変えることにより、前記図21、22
の場合と同様に、複数の分岐経路へ流れる冷媒の流量
を、プレート形冷媒流路16単体で任意に設定すること
が可能になる。
【0074】つぎに、図24ないし図26を参照して、
前記図14および図19に示すプレート形冷媒流路を使
用する熱交換器を備えた空気調和機の実施例を説明す
る。
【0075】図24は空気調和機の端部を一部破断した
外観図、図25は図24のJ部説明用拡大図、図26は
図24のV−V断面拡大図で、室内機38aの冷凍サイ
クルが分かり易いように示した図である。
【0076】図24に示すように空気調和機は、室内機
38aと室外機38bとから構成されている。室内機3
8aには複数の曲げ箇所(図26では4箇所)を有する
熱交換器39が内蔵されており、設置台53により室内
機38aに固定されている。また、熱交換器39の最も
鋭角に曲げられた箇所(図24のJ部)にプレート形冷
媒流路16aとプレート形冷媒流路16bが取り付けら
れている。
【0077】図25中、図25(ロ)が図24のJ部を
拡大した図で、図25(イ)は図25(ロ)の正面図で
ある。図25(イ)、(ロ)に示すように、該部にはプ
レート形冷媒流路16aとプレート形冷媒流路16bと
が重ねられた状態に取り付けられている。プレート形冷
媒流路16bにはストレーナ5が内蔵されている。両者
をフィン39eの側面に垂直な方向に、重ねるように配
置することにより図25に示すプレート形冷媒流路16
a、16b間のフィン39eの側面に垂直な方向の設置
寸法Kを小さくすることができ、冷凍サイクル配管のス
ペース効率を向上させることが可能になる。
【0078】図25(ハ)は、プレート形冷媒流路16
a、16bを取り外した状態の熱交換器39を示す。図
中、点線で結んだ熱交換器39の連結部39aと連結部
39bは、プレート.形冷媒流路16aにより連結され
る。連結部39aから連結部39bまでの距離はプレー
ト形冷媒流路16aが組み付けられることにより、前記
図19または図21に示す接続部2d間の距離に等し
い。この接続部2d間の距離は、前述の如くアンダープ
レート2をプレス加工して一体成形で形成されるので精
度がよく、このため、熱交換器39の曲げ角度の精度を
向上させることができる。
【0079】図25(ハ)に示すように、連結部39c
と連結部39d間に点線で示すプレート形冷媒流路16
bが取り付けられるので、上記熱交換器39の曲げ角度
の精度は、さらに向上させられることになる。
【0080】上記のようにプレート形冷媒流路16a、
16bを、熱交換器39の最も鋭角に曲げられた箇所に
組み付けたため、該曲げ箇所の剛性がリブを形成した平
板で連結したのと同様に高くなり、該部の曲げ角度およ
び寸法精度を保つことができる。このため、図26に示
すように、熱交換器39が設置台53に対して隙間のな
い状態で取り付けられ、固定点69、70で無理なく容
易に固定することが可能になるのは勿論、固定点68、
69、70の3点のみで固定しても、びびり音などの騒
音の発生しない静かな空気調和機とすることが可能にな
る。
【0081】さらに、図25(ニ)に示すように、左右
の熱交換器39の頂部が離れているような場合でも、該
左右の熱交換器39の連結部39aと39b間をプレー
ト形冷媒流路16aにより連結し、連結部39cと39
d間をプレート形冷媒流路16bで連結しても同様の効
果があることは明らかである。
【0082】図26を参照して冷房運転時の冷媒の流れ
を説明する。室外機38bより流入した冷媒は、ジョイ
ント63、管62、連結部61、連結部48、管65を
通過し、プレート形冷媒流路16aで分岐される。ここ
で冷媒の分岐径路は2つあり、その1つは連結部43か
ら連結部45まで点線で結ばれた分岐経路49であり、
もう1つは連結部44から連結部46まで点線で結ばれ
た分岐経路50である。分岐経路49と分岐経路50と
を流れた冷媒は、プレート形冷媒流路16bで合流し、
ストレーナ5でゴミが取り除かれた後、電動膨張弁4
1、管66、ストレーナ付き分流器42を通過して連結
部54および連結部55へ流れる。その後、冷媒は分流
器57で合流しジョイント64を介して室外機に戻る。
【0083】前記冷媒が流れている間、貫流ファン40
が回転することにより風流入口58、59から熱交換器
39を通過して風流出口60へ空気が流れるが、この場
合、風流入口58は分岐経路49の方へ偏って開口して
いて、熱交換器39の分岐経路50より分岐経路49の
方へ多くの風量が流れるようになっており、分岐経路4
9より分岐経路50の方が熱交換性能がよい。そのた
め、分岐経路50に多くの冷媒が流れるように、プレー
ト形冷媒流路16aの冷媒の衝突部2gを前記図21に
示すように傾斜させている。
【0084】前述のように図24ないし図26に示す例
においては、ストレーナ5を内蔵した圧力損失の小さい
プレート形冷媒流路16bと、熱交換性能の良い流路で
ある分岐経路50の方へ多くの冷媒を分配するプレート
形冷媒流路16aとを組み合わせて使用しているので、
空気調和機の性能を向上させることができる。
【0085】また、プレート形冷媒流路16a単体で冷
媒の分流調整をしているため、プレート形冷媒流路16
aより連結部43、44へつなぐ支管4を同じ管径で短
くすることができ、前記図25(イ)に示すK寸法の短
縮とともに空気調和機を小形化することがきるととも
に、拡管等の作業工数、材料費、使用する管材の種類等
の低減が実現でき、空気調和機のコストを低減すること
ができる。
【0086】そして、前記K寸法の短縮は、従来の空気
調和機と同じ大きさの筐体を使用するならば、その短縮
した寸法だけ熱交換器39の面積を増すことが可能にな
り、それだけ空気調和機の性能を向上させることも可能
になる。
【0087】次に本発明のプレート形冷媒流路の第9の
実施例を説明する。図34はプレート形冷媒流路16の
外観図を示す。プレート形冷媒流路16はプレス成形等
でプレート内流路1bが設けられている。主管3より導
入された冷媒の衝突部1fは他のプレ−ト内流路1bに
比較して、高さは同じであるが、流路の幅方向に大きく
ド−ム状に張り出されている。
【0088】図35は、図34で示したプレート形冷媒
流路16の構成部品の展開図である。プレート形冷媒流
路16は主として、オーバープレート1、アンダープレ
ート2、主管3、支管4、ストレーナ5から構成されて
いる。オーバープレート1には、位置決めダボ1aとプ
レート内流路1bと衝突部1fがプレス成形等により設
けられている。アンダープレート2には、位置決め穴2
cと接続部2dが同様にプレス成形等により設けられて
いる。ストレーナ5は、網5aとこれを保持する網ささ
え5bから成り、各々はかしめられ、固定されている。
ストレーナ5は主管3の拡管された部位に圧入され、固
定される。主管3と支管4は管用ろう材7をはめて、接
続部2dに圧入され、固定される。
【0089】オーバープレート1とアンダープレート2
はシート状ろう材80を介し、位置決めダボ1aと位置
決め穴2cが嵌合することにより、位置が合わせられ、
重ねられる。その後、炉中ろう付けにより、一括接合さ
れる。
【0090】図36の(イ)は図34のVI−VI’で
流路を切断した断面図を、図36の(ロ)は図36の
(イ)のVII−VII’で流路を切断した断面を示
す。プレート形冷媒流路16は冷媒を主管3から導入
し、ストレ−ナ5、接続部2d、衝突部1f、プレート
内流路1b、接続部2dを経て、支管4へ分岐させた
り、これと逆の経路で冷媒を合流させたりする。
【0091】主管3はストレ−ナ5を備えているので、
ストレ−ナ5のある部位は大きく拡管されおり、支管4
と比較して流路内径が大きい。プレート内流路1bの幅
は支管4を圧入する接続部2dの流路内径N2と等し
い。衝突部1fは主管3を圧入する接続部2dの流路内
径N1と同じ径で、プレ−ト内流路1bと同じ高さでド
−ム状に張出されている。
【0092】そのため、衝突部1fとプレート内流路1
b、衝突部1fと主管3を圧入する接続部2d、プレー
ト内流路1bと支管4を圧入する接続部2dといった冷
媒流路のつなぎ目で断面積や形状が急激に変化しない流
路を構成することができる。
【0093】図37に図36の(イ)のVII−VI
I’で流路を切断した断面の代案を示す。衝突部1fの
形状は図36の(ロ)のようなド−ム状、もしくは図3
7に示すようにプレート内流路1bの流路の幅が緩やか
に変化し、衝突部1fにつながる構造にしてもよい。
【0094】図38は図36のL部の拡大図である。本
実施例は支管4が接続部2dに、接続部高さTより浅い
圧入深さSで圧入された状態で炉中ろう付けされてい
る。このように支管4を接続部高さTより浅く圧入した
場合、接続部2dと支管4の間の冷媒流路のつなぎ目で
あるM部は、接続部2dの流路側のR形状と溶融したろ
う材が形成したフィレット81により、連続したテーパ
形状になるので、冷媒流路のつなぎ目で断面積や形状が
急激に変化しない流路を構成することができる。これは
主管3にも同様の効果がある。
【0095】以上のように、本実施例のプレート形冷媒
流路16は冷媒流路のつなぎ目で断面積や形状が急激に
変化しない流路を実現することができる。そのため、局
部的な管内圧力低下を抑制することができ、冷媒の気泡
の発生、消滅を低減させて冷媒音を小さくすることがで
きる。
【0096】また、本実施例を熱交換器や空気調和機に
用いると、冷媒音の小さな熱交換器や空気調和機を実現
することができる。また、冷媒配管に消音のためのゴム
等が必要ないので部品点数を低減することができる。
【0097】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、ストレ
ーナのゴミ詰まりを防止して圧力損失を低減し、分岐経
路へ流れる冷媒流量を任意に調整可能で、しかも線形状
のろう材を使用可能な高い接合信頼性および量産性を得
る小型化されたプレート形冷媒流路を得ることが可能に
なる。
【0098】そして、上記プレート形冷媒流路を曲げ箇
所のある熱交換器、または複数の熱交換器を搭載した空
気調和機に使用することにより、配管等のスペース効率
を向上させるほか、熱交換器を精度よく設置台に取り付
け可能にし、熱交換器を設置台に取り付ける固定点数が
少なくても、熱交換器と設置台との間でびびり音等の騒
音を生じさせない効果を奏する。
【0099】また、本発明は、冷媒の気泡の発生や消滅
を低減することができるので、冷媒音の小さな熱交換器
や空気調和機を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例のプレート形冷媒流路の
外観及び断面図である。
【図2】図1の展開図である。
【図3】図1のA部拡大図で、冷媒の流れ状態の説明図
である。
【図4】従来のストレーナの構成例を示す図である。
【図5】従来の冷媒分流調整の構成例を示す図である。
【図6】従来の分流器と管とのろう付け接合例を示す図
である。
【図7】従来の熱交換器とその設置台との外観を示す斜
視図である。
【図8】図7のD矢視図である。
【図9】従来の複数の熱交換器を連結する場合の図8に
対応する図である。
【図10】本発明の第2の実施例のプレート形冷媒流路
の断面図である。
【図11】本発明の第3の実施例のプレート形冷媒流路
の断面図である。
【図12】本発明の第4の実施例のプレート形冷媒流路
の断面図である。
【図13】図12に示す網の装着例を示す図である。
【図14】本発明の第5の実施例のプレート形冷媒流路
の外観を示す斜視図である。
【図15】図14の展開図である。
【図16】図14に示すろう材押さえダボの詳細図であ
る。
【図17】図14に示すろう材押さえダボの他の構成例
の詳細図である。
【図18】図14のG方向からプレート形冷媒流路を透
視した図である。
【図19】本発明の第6の実施例のプレート形冷媒流路
の外観及び断面図である。
【図20】図19の展開図である。
【図21】図19の冷媒流路拡大図で、冷媒の流れ状態
の説明図である。
【図22】本発明の第7の実施例のプレート形冷媒流路
の断面図である。
【図23】本発明の第8の実施例のプレート形冷媒流路
の断面図である。
【図24】本発明のプレート形冷媒流路を具備した空気
調和機の外観図である。
【図25】図24のJ部説明用拡大図である。
【図26】図24のV−V断面拡大図で、空気調和機の
室内機の冷凍サイクルの説明図である。
【図27】従来のストレーナを備えた分配器の構成例を
示す図である。
【図28】従来の分岐接手管の2つ割りの構成例を示す
図である。
【図29】従来の蒸発装置の側面図である。
【図30】従来の熱交換器の側面図である。
【図31】従来の空気調和機の室外ユニットにおける冷
媒回路装置をパネル構成にした例を示す図である。
【図32】従来の冷媒分流器の概略形状の1例を示す斜
視図である。
【図33】従来の熱交換器の形成の1例を示す図であ
る。
【図34】本発明の第9の実施例のプレート形冷媒流路
の外観図である。
【図35】本発明の第9の実施例のプレート形冷媒流路
の展開図である。
【図36】本発明の第9の実施例のプレート形冷媒流路
の断面図である。
【図37】本発明の第9の実施例のプレート形冷媒流路
の断面図である。
【図38】図36のL部拡大図である。
【符号の説明】
…接続部、2e…段差、2f…かしめ穴、2g…衝突
部、2h…プレート内流路、3…主管、4…支管、5…
ストレーナ、6…面付けろう材、7…管用ろう材、1
6、16a、16b…プレート形冷媒流路、34…網、
37…管。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 稲垣 信夫 栃木県下都賀郡大平町大字富田800番地 株式会社日立製作所冷熱事業部内

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】凹凸成形された複数の平板を重ね合わせ接
    合して冷媒の流路を形成し、熱交換器に接続して前記流
    路を介して冷媒を合流または分岐するプレート形冷媒流
    路であって、(i)所定の範囲に半円形断面の冷媒流路
    が成形されたオーバープレートと、(ii)該オーバープ
    レートの冷媒流路に連通する所定の位置に、バーリング
    により複数の接続部が成形されたアンダープレートと、
    (iii)前記アンダープレートの前記接続部に圧入固定
    された主管および支管とを備え、前記オーバープレート
    とアンダープレートとの重ね合わせ部および前記主管お
    よび支管の前記各接続部への圧入部がろう付けにて接続
    されてなることを特徴とするプレート形冷媒流路。
  2. 【請求項2】凹凸成形された複数の平板を重ね合わせ接
    合して冷媒の流路を形成し、熱交換器に接続して前記流
    路を介して冷媒を合流または分岐するプレート形冷媒流
    路であって、(i)所定の範囲に半円形断面の冷媒流路
    が成形されるとともに、中央部にバーリングにより接続
    部が成形されたオーバープレートと、(ii)所定長さの
    半円形断面の冷媒流路がオーバープレートの冷媒流路に
    連通して形成されるとともに、所定の位置にバーリング
    により複数の接続部が成形されたアンダープレートと、
    (iii)前記オーバープレートに形成された接続部に圧
    入固定された主管と、(iv)前記アンダープレートに形
    成された接続部に圧入固定された複数の支管とを備え、
    前記オーバープレートとアンダープレートとの重ね合わ
    せ部および前記主管および支管の各接続部がろう付けに
    て接続されてなることを特徴とするプレート形冷媒流
    路。
  3. 【請求項3】前記オーバープレートに形成された冷媒流
    路が、I字またはV字状にプレス加工にて成形され、該
    冷媒流路と前記主管との交差位置にストレーナが設置さ
    れてなる請求項1記載のプレート形冷媒流路。
  4. 【請求項4】前記オーバープレートが、プレス加工にて
    アンダープレートとの相対位置決め用のダボを成形さ
    れ、前記アンダープレートが、該ダボを嵌入する穴およ
    び周縁部をオーバープレート側へ折り曲げた前記線形状
    ろう材の設置部を形成されてなる請求項1または2記載
    のプレート形冷媒流路。
  5. 【請求項5】前記接続部に圧入固定された主管が、前記
    ストレーナ設置部のみ拡管され、該拡管部にストレーナ
    が該ストレーナをかしめた網ささえを介して圧入されて
    なる請求項1記載のプレート形冷媒流路。
  6. 【請求項6】前記アンダープレートに形成された複数の
    接続部のうち主管との接続部が、圧入された主管の頂部
    に該主管径より大きい面積の平板状のストレーナを設置
    可能に、段階的に拡管されてなる請求項1記載のプレー
    ト形冷媒流路。
  7. 【請求項7】前記オーバープレートとアンダープレート
    との重ね合わせ部が、オーバープレートよりひとまわり
    大きく形成されてオーバープレートよりはみ出したアン
    ダープレートの周縁部と、オーバープレート周縁の複数
    箇所に形成されたろう材押え用ダボとからなる線形状の
    ろう材設置部を設けてなる請求項1記載のプレート形冷
    媒流路。
  8. 【請求項8】前記アンダープレートに形成された冷媒流
    路の、前記主管より導入された冷媒が衝突する部分を、
    該衝突部より複数の支管に冷媒を所定流量ずつ分岐可能
    に傾斜するように成形されてなる請求項2記載のプレー
    ト形冷媒流路。
  9. 【請求項9】前記オーバープレートの中央部にバーリン
    グにより成形された接続部が、該接続部に圧入された主
    管より導入される冷媒を、前記アンダープレートに形成
    された冷媒流路を介して複数の支管に所定流量ずつ分岐
    可能に傾斜するように成形されてなる請求項2記載のプ
    レート形冷媒流路。
  10. 【請求項10】前記オーバープレートの接続部に圧入さ
    れる主管が、該主管より導入される冷媒を、前記アンダ
    ープレートに形成された冷媒流路を介して各支管に所定
    流量ずつ分岐可能に、予め所定の曲率にて曲げ加工され
    てなる請求項2記載のプレート形冷媒流路。
  11. 【請求項11】鋭角に曲げられた冷媒配管にて連結され
    る箇所を有し、設置台に複数箇所を固定される熱交換器
    を備えた空気調和機において、前記鋭角に曲げられた箇
    所に、前記請求項1もしくは請求項2のいずれかに記載
    のプレート形冷媒流路を単独で、または、両方のプレー
    ト形冷媒流路を配置し、それぞれ冷媒配管に連結したこ
    とを特徴とするプレート形冷媒流路を使用する空気調和
    機。
  12. 【請求項12】互いに冷媒配管にて連結され設置台に複
    数箇所を固定される複数の熱交換器を備えた空気調和機
    において、前記冷媒配管にて連結される箇所に、前記請
    求項1と請求項2のいずれかに記載のプレート形冷媒流
    路を単独で、または、両方のプレート形冷媒流路を配置
    し、それぞれ冷媒配管に連結したことを特徴とするプレ
    ート形冷媒流路を使用する空気調和機。
  13. 【請求項13】凹凸成形された複数の平板を重ね合わせ
    接合して冷媒の流路を形成し、熱交換器に接続して前記
    流路を介して冷媒を合流または分岐するプレート形冷媒
    流路であって、(i)所定の範囲に半円形断面の冷媒流路
    が形成されたオーバープレートと、(ii)該オーバープレ
    ートの冷媒流路に連通する所定の位置に、バーリングに
    より複数の接続部が形成されたアンダープレートと、(i
    ii)前記アンダープレートの前記接続部に、前記バーリ
    ングの高さより浅く圧入固定された主管および支管を備
    え、(iv)前記オーバープレートと前記アンダープレート
    との重ね合わせ部にシート状のろう材を設け、前記主管
    および支管の前記各接続部に線形状のろう材を設け、炉
    中ろう付けにて一括接続されてなることを特徴とするプ
    レート形冷媒流路。
  14. 【請求項14】前記オーバープレートに形成された冷媒
    流路の、前記主管より導入された冷媒の衝突する部位が
    ド−ム形状に張り出されており、該ド−ム形状の高さ
    が、前記オーバープレートの冷媒流路と等しく、該ド−
    ム形状の前記アンダ−プレ−トと重なり合う側の端が、
    前記接続部の内縁の形状に合わせてなることを特徴とす
    る請求項13のプレート形冷媒流路。
  15. 【請求項15】請求項13、もしくは請求項14のいず
    れか一方もしくは両方に記載のプレート形冷媒流路を備
    えた空気調和機。
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