JPH09146447A - 模擬視界発生表示装置 - Google Patents

模擬視界発生表示装置

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JPH09146447A
JPH09146447A JP29939495A JP29939495A JPH09146447A JP H09146447 A JPH09146447 A JP H09146447A JP 29939495 A JP29939495 A JP 29939495A JP 29939495 A JP29939495 A JP 29939495A JP H09146447 A JPH09146447 A JP H09146447A
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JP29939495A
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Satoshi Yamaguchi
山口  聡
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Hitachi Denshi KK
Original Assignee
Hitachi Denshi KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】風防やフロントガラス等の透明物体上の雨滴や
積雪およびその他付着物等の視野障害やバックミラーの
映像を、遠距離に存在する空のような空間、あるいは水
面、山や街、滑走路や道路や建物等のベースの景観映像
とともに、現実に近い状態で模擬表示できるようにした
模擬視界装置を提供する。 【解決手段】ベースデータと気象条件等データとを記憶
したコンピュータと、前記各データに基づく映像信号を
発生する映像信号発生装置と、前記映像信号による映像
を表示する映像表示装置と、記憶してある視野障害映像
データを読み出して視野障害映像信号を出力する視野障
害映像信号発生装置と、該視野障害映像信号発生装置か
ら入力された視野障害映像信号により視野障害映像を映
写するプロジェクタと、該プロジェクタから映写された
視野障害映像を表示するとともに前記映像表示装置から
の映像を通過させる透過型スクリーンとを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はフライト・シミュレ
−タに代表されるシミュレ−タ装置等において、天気現
象等による視野障害模擬を必要とする模擬視界発生装置
及び表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来において、シミュレ−タ装置に表示
される映像は操縦または運転室の外側の景観及び物体
を、あらかじめ用意しておいた地形等のベースデータを
基に、コンピュ−タ・グラフィックにより30Hz以上
の更新レートで生成したものであり、表示装置ではド−
ム型のミラ−にプロジェクタで投射し遠近感を模擬する
など、いかにして訓練者の見る映像を現実に近い状態に
するかという技術であった。
【0003】図2に従来の周知のシミュレ−タ装置(例
えばフライトシミュレータ)の構成図を示す。
【0004】図において、1は訓練者、2は訓練用コク
ピットを示す。3はメインコンピュ−タ、4はコンピュ
ータの記憶装置に記憶されている気象条件等視野障害デ
ータ、5は同様に記憶されている地形等の表示物体等ベ
ースデータを示す。6は表示するコンピュータ・グラフ
ィック映像を生成する映像発生装置、7は生成された映
像信号、8は投射プロジェクタを示し、9はリアスクリ
−ン、10は無限遠結像方式反射ミラ−を示す。
【0005】メインコンピュ−タ3から送られる気象条
件等視野障害デ−タ4、表示物体等デ−タ5により映像
発生装置6は座標変換等の各種計算を行い、訓練者の動
作に応じた映像信号7を出力する。気象条件等デ−タ4
には雨、雪、雷等の気象情報のほかに霧による視程距離
情報、ワイパー動作情報、ライト灯火情報などの各種情
報が含まれ、表示物体等デ−タ5には表示される物体等
の3次元座標データ、色データ等の他に、他に路上を走
行する自動車等のコースデータ、太陽の位置データ等の
各種情報が含まれている。投射プロジェクタ8は映像信
号7による映像をリアスクリ−ン9に投影し、無限遠に
結像するように設計された反射ミラ−10により訓練者
1へ反射する。訓練者1は光学的に数十メートル先に結
像される虚像を観察するので、表示された各物体が遠方
に存在しているように認識でき、現実に近い模擬ができ
る。
【0006】この装置を使用して天気現象による影響を
模擬する場合、表示する物体の色を雨ならば暗く、雪な
らば白くというように変え、また霧を発生させることで
視程距離を悪くするなど、表示する映像の表現を変える
ことで操縦または運転室の外側で物体が受ける影響のみ
を模擬していた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】飛行機や自動車など訓
練する機体の操縦室の前方、視線上には必ず、風防やフ
ロントガラスなどの透明物体が存在し、天気現象による
影響を模擬する場合、この透明物体が受ける外的影響を
模擬することが必要である。特に雨天時の透明物体上の
雨滴や降雪時の透明物体上の積雪、透明物体上の付着物
は操縦の重大な障害になるため、シミュレ−タ訓練機に
は不可欠である。
【0008】しかしながら、現在のシミュレータ装置の
表示装置が操縦または運転室の外側の遠方にある物体を
現実に近い形で模擬することを目的としているため、透
明物体上の天気現象による障害を現状の装置で実現しよ
うとすると、視点のすぐ近くに存在する透明物体も遠く
に存在しているかのように表示されてしまう。また、シ
ミュレ−タ装置に表示される映像には30Hz以上の画
像更新レートが重要であり、これを満足するコンピュ−
タ・グラフィック技術においては透明な物質を表現する
ことが困難である上、時々刻々と変化する透明物体上の
映像を生成することも困難である。
【0009】本発明は以上の欠点を解決するため、透明
物体上の天気による影響及び付着物等の視野障害を現実
に近い状態で模擬することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するため、少なくともベースデータと気象条件等デー
タとを記憶したコンピュータと、前記各データに基づく
映像信号を発生する映像信号発生装置と、前記映像信号
による映像を表示する映像表示装置とを有する模擬視界
装置において、前記コンピュータから入力された気象条
件等データにより、あらかじめ記憶してある視野障害映
像データを再生して視野障害映像信号を出力する視野障
害映像信号発生装置と、該視野障害映像信号発生装置か
ら入力された視野障害映像信号により視野障害映像を映
写するプロジェクタと、該プロジェクタから映写された
視野障害映像を表示するとともに前記映像表示装置から
の映像を通過させる透過型スクリーンとを具備する用に
した。つまり、運転室外の景観を模擬できるシミュレ−
タ装置に使用される模擬視界発生表示装置で、訓練者が
その視線上に固定された透明物体を通して操縦または運
転室の外側の景観を見る場合において、透過型スクリー
ンを前記透明物体の存在すべき位置に設置し、該透過型
スクリーンに対し視界障害となる視野障害映像をプロジ
ェクタにより投射することにより、擬似的に前記透明物
体上の視野障害の影響による変化を模擬し、前記訓練者
が前記の模擬視界発生装置により表示される運転室の外
側の景観に前記透明物体上の視野障害の影響による映像
を重ね合わせるようにしたものである。
【0011】本模擬装置により時々刻々変化する近距離
の透明物体上の天気現象による影響及び付着物等の視野
障害を焦点距離、表示位置等の違和感なく、遠距離の外
部映像との自然な重なり合いにより、現実に近い状態で
模擬できる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明は、模擬視界発生装置及び
表示装置とは別に、映像を納めた光ディスクによる映像
発生装置及び液晶等を利用した透過率可変の透過型スク
リーンを使用したプロジェクタ投射型の表示装置で構成
される模擬視界発生装置により、透明物体上の模擬を行
うものである。透過型スクリーンで表示する映像は訓練
者の視点に近い距離に存在する窓などの透明物体上の視
界を妨げる障害物であり、例えば、雨、雪、ワイパ−、
くもり、油膜、氷、アクセサリ−、ひびなどである。
【0013】遠距離に存在する山や街、滑走路や道路な
どの景観、操縦または運転室の外側に存在する物体の映
像(すなわち、ベースデータに基づく映像)は、周知の
模擬視界発生表示装置により表示する。
【0014】図1に本発明の基本的な実施例の構成図を
示す。
【0015】同図において、11は透過率可変の透過型
スクリーン、12はスクリーンの透過率を制御する透過
率制御装置、13はスクリーンの両端に負荷する電圧を
示す。14は光ディスクに収められた各種視野障害映像
を再生する光ディスク映像発生装置、15は視野障害映
像の映像信号、16は視野障害映像を透過型スクリーン
へ投射するための投射プロジェクタを示す。なお、図2
と同符号のものは、同一物を示す。
【0016】メインコンピュ−タ3は、映像発生装置6
へ気象条件等による視野障害データ4を送信するのと同
時に、透過率制御装置12、光ディスク映像発生装置1
4へ同データ4を送信する。透過率制御装置12では同
データ4を受信し、透過型スクリーン11の最適な透過
率を求め、最適透過率にするために同スクリーン11の
両端の電極へ負荷する電圧量を出力する。同スクリーン
11は負荷する電圧量が0では白色不透明であり、最大
量ならば透明となる。一方、光ディスク映像発生装置1
4では収められている映像の中から適当な映像を選択
し、再生する。同映像発生装置14には様々な天気現象
における映像デ−タが納められており、その映像デ−タ
は実際に撮影した映像から透明物体上の状態の映像のみ
を画像処理により取り出した動画デ−タ、またはあらか
じめコンピュ−タ・グラフィックにより作成した動画デ
−タである。再生された映像は映像信号15としてプロ
ジェクタ16に送信され、スクリ−ン11に投射され
る。
【0017】一方、操縦または運転室の外側の景観及び
物体の映像は、周知の模擬視界発生表示装置により、上
記の従来技術で説明した方法により表示される。
【0018】透過型スクリーン11をスクリーンとして
機能させるには不透明でなければならないが、外側の景
観及び物体の映像を透過させる必要があるため、透過率
制御装置12により、同スクリーン11の透過率は投射
スクリーンとしても利用でき、かつ映像を透過すること
ができる最適な透過率となっている。訓練者1は近距離
にある風防等の透明物体上の天気現象による影響を表示
する視野障害映像と遠距離にある外側の景観及び物体の
映像とを重ね合わせて観察できる。
【0019】次に、透過型スクリーンとして液晶スクリ
ーンを使用し、雨天時のフロントガラス上の雨滴を模擬
した場合の例について図3により説明する。
【0020】図において、17は透過型スクリーン11
の両端にある電極、18は視野障害となる雨滴映像1
8、19は従来の模擬視界発生表示装置により表示され
た操縦または運転室の外側の景観及び物体の映像を示
す。なお、図1と同符号のものは、同一物を示す。
【0021】メインコンピュ−タ3は、映像発生装置6
へ雨天時の視野障害データ4を送信するのと同時に、透
過率制御装置12、光ディスク映像発生装置14へ同デ
ータ4を送信する。透過率制御装置12では同データ4
を受信し、透過型スクリーン11の最適な透過率を求
め、最適透過率にするために同スクリーン11の両端の
電極17へ負荷する電圧量を出力する。同スクリーン1
1は負荷する電圧量が0では白色不透明であり、最大量
ならば透明となる。一方、光ディスク映像発生装置14
では収められている映像の中から雨天時のフロントガラ
ス上の雨滴映像18を選択し、再生する。再生された映
像は映像信号15としてプロジェクタ16に送信され、
スクリ−ン11に投射される。
【0022】一方、雨天時の外側の景観及び物体の映像
は、周知の模擬視界発生表示装置により、周知の方法に
より表示される。
【0023】訓練者1は雨天時のフロントガラス上の雨
滴映像18と雨天時の遠距離にある外側の景観及び物体
の映像とを重ね合わせて観察できる。
【0024】実際のフロントガラスの設置位置と透過型
スクリーン11の設置位置はほぼ同位置であり、雨滴映
像18はスクリーン上で結像し、訓練者1は直接映像1
8を観察することになるので、距離的な違和感は存在せ
ず、非常に現実に近い模擬が可能となる。また、プロジ
ェクタ16等の設置位置はシステムの大きさなどの問題
を発生しない。
【0025】本実施例ではフロントガラスはなく、透過
型スクリーン11のみとなっているが、フロントガラス
を別途設置、もしくは同スクリーン11をフロントガラ
ス内に挟み込んで設置してもよいことは言うまでもな
い。
【0026】次に、本発明の他の実施例として、雨天時
のフロントガラス上の曇り現象を模擬した場合について
図4により説明する。
【0027】メインコンピュ−タ3は、映像発生装置6
へ雨天時の視野障害データ4を送信するのと同時に、透
過率制御装置12へ同データ4を送信する。透過率制御
装置12では同データ4を受信し、曇り量に対応する透
過型スクリーン11の透過率を求め、求めた透過率にす
るために同スクリーン11の両端の電極17へ負荷する
電圧量を出力する。同スクリーン11は負荷する電圧量
が0では白色不透明であり、最大量ならば透明となり、
その間の電圧量により無段階に透過率を変更することが
できる。この透過率の変更によりフロントガラス上の曇
り現象、自動車等に装備されている曇り除去装置の効果
を模擬できる。
【0028】一方、雨天時の外側の景観及び物体の映像
は、周知の方法により表示される。
【0029】訓練者1は雨天時のフロントガラス上の曇
りを通して、雨天時の遠距離にある外側の景観及び物体
の映像を観察できる。
【0030】実際のフロントガラスの設置位置と透過型
スクリーン11の設置位置はほぼ同位置であり、同スク
リーン11上に曇り現象が発生し、訓練者1は直接曇り
現象を観察することになるので、距離的な違和感は存在
せず、非常に現実に近い模擬が可能となる。 本実施例
ではフロントガラスはなく、透過型スクリーン11のみ
となっているが、フロントガラスを別途設置、もしくは
同スクリーン11をフロントガラス内に挟み込んで設置
してもよいことは言うまでもない。
【0031】次に、透過型スクリーンとして液晶スクリ
ーンを使用し、雨天時のフロントガラス上のワイパー効
果を模擬した場合について図5により説明する。
【0032】図において、20は同じ負荷電圧量により
透過率の異なる2種類の液晶を組み合わせて使用した透
過型スクリーン、21はワイパーを示す。なお、上記の
実施例の説明において使用した図3と同符号のものは、
同一であるため、説明を省略する。
【0033】メインコンピュ−タ3は、映像発生装置6
へ雨天時の視野障害データ4を送信するのと同時に、透
過率制御装置12、光ディスク映像発生装置14へ同デ
ータ4を送信する。透過率制御装置12では同データ4
を受信し、透過型スクリーン20の最適な透過率を求
め、最適透過率にするために同スクリーン20の両端の
電極17へ負荷する電圧量を出力する。同スクリーン2
0は負荷する電圧量が0では白色不透明であり、最大量
ならば透明となるが、ワイパー21の通過する領域と通
過しない領域とで同じ負荷電圧量により透過率の異なる
2種類の液晶が使用されており、ワイパー21の通過す
る領域のほうが透明になる最大電圧量が低い。そのた
め、ワイパー21の通過する領域だけが透明になる電圧
量を負荷することによりワイパー動作による視界確保の
効果を模擬する事ができる。一方、光ディスク映像発生
装置14では収められている映像の中から雨天時のフロ
ントガラス上の雨滴映像18を選択し、再生する。再生
された映像は映像信号15としてプロジェクタ16に送
信され、スクリ−ン20に投射される。雨滴映像18は
透過型スクリーン20のワイパー21の通過しない半透
明な領域では結像されるが、ワイパー21の通過する透
明な領域では結像されず、ワイパー動作による視界確保
の効果を模擬する事ができる。
【0034】一方、雨天時の外側の景観及び物体の映像
は、従来の模擬視界発生表示装置により、上記の従来技
術で説明した方法により表示される。
【0035】訓練者1は雨天時のフロントガラス上のワ
イパー効果を通して、雨天時の遠距離にある外側の景観
及び物体の映像を観察できる。
【0036】実際のフロントガラスの設置位置と透過型
スクリーン20の設置位置はほぼ同位置であり、雨滴映
像18はスクリーン上で結像し、訓練者1は直接映像1
8を観察することになるので、距離的な違和感は存在せ
ず、非常に現実に近い模擬が可能となる。また、プロジ
ェクタ16等の設置位置はシステムの大きさなどの問題
を発生しない。
【0037】本実施例ではフロントガラスはなく、透過
型スクリーン20のみとなっているが、フロントガラス
を別途設置、もしくは同スクリーン20をフロントガラ
ス内に挟み込んで設置してもよいことは言うまでもな
い。
【0038】次に、雨天時の雷光や対向車のライトの障
害光によるフロントガラス上の眩惑を模擬した場合につ
いて図6により説明する。
【0039】図において、22はライトの投射光量等を
制御する光制御装置、23は出力される制御信号、24
はプロジェクタライト、25は投射された障害光による
眩惑を示す。
【0040】メインコンピュ−タ3は、映像発生装置6
へ雨天時の視野障害データ4を送信するのと同時に、透
過率制御装置12、光制御装置22へ同データ4を送信
する。透過率制御装置12では同データ4を受信し、透
過型スクリーン11の最適な透過率を求め、最適透過率
にするために同スクリーン11の両端の電極17へ負荷
する電圧量を出力する。同スクリーン11は負荷する電
圧量が0では白色不透明であり、最大量ならば透明とな
る。一方、光制御装置22では視野障害データ4を受信
すると同時に表示物体等のベースデ−タ5を受信し、視
野障害データ4に含まれる雷情報により、また、表示物
体等デ−タ5に含まれる対向車の進行方向の情報によ
り、投射するライトの投射光量を求め、制御信号23と
してプロジェクタライト24へ送信する。制御信号23
に従い、プロジェクタライト24は透過型スクリーン1
1上に障害光を投射し、眩惑25を発生する。
【0041】一方、雨天時の外側の景観及び物体の映像
は、従来の模擬視界発生表示装置により、上記の従来技
術で説明した方法により表示される。
【0042】訓練者1は雨天時の雷光や対向車のライト
の障害光によるフロントガラス上の眩惑を通して、雨天
時の遠距離にある外側の景観及び物体の映像を観察でき
る。
【0043】実際のフロントガラスの設置位置と透過型
スクリーン11の設置位置はほぼ同位置であり、眩惑2
5はスクリーン上で発生し、訓練者1は直接眩惑25を
観察することになるので、距離的な違和感は存在せず、
非常に現実に近い模擬が可能となる。また、プロジェク
タライト24等の設置位置はシステムの大きさなどの問
題を発生しない。
【0044】本実施例ではフロントガラスはなく、透過
型スクリーン11のみとなっているが、フロントガラス
を別途設置、もしくは同スクリーン11をフロントガラ
ス内に挟み込んで設置してもよいことは言うまでもな
い。また、太陽光によるフロントガラス面または風防面
の眩惑等の日常の様々な眩惑も本装置により模擬でき
る。 次に、雨天時のフロントガラス上の雨滴を模擬
し、後方視界としてバックミラーの表示を実現した場合
について図7により説明する。
【0045】図において、26は後方視界のための映像
を発生する後方映像発生装置、27は出力された映像信
号、28は後方視界映像が表示されるバックミラー表示
領域を示す。
【0046】メインコンピュ−タ3は、映像発生装置6
へ雨天時の視野障害データ4を送信するのと同時に、透
過率制御装置12、光ディスク映像発生装置14へ同デ
ータ4を送信する。スクリーン20はバックミラー表示
領域28とそれ以外の領域とで同じ負荷電圧量により透
過率の異なる2種類の液晶が使用されており、バックミ
ラー表示領域28のほうが透明になる最大電圧量が高
い。そのため、それ以外の領域だけが映像19を透過す
るのに十分な透過率になる電圧量を負荷することにより
バックミラー表示領域28のみを不透明なスクリーンと
して使用することができる。一方、光ディスク映像発生
装置14では収められている映像の中から雨天時のフロ
ントガラス上の雨滴映像18を選択し、再生する。再生
された映像は映像信号15として出力される。
【0047】一方、メインコンピュ−タ3は、同時に後
方映像発生装置26へ映像発生装置6と同様に雨天時の
視野障害データ4と表示物体等ベースデータ5を送信す
る。後方映像発生装置26は、映像発生装置6と同様な
座標変換等の計算処理を行い、ルームミラー及び左右の
ドアミラーとして表示する3種類の後方視界映像を生成
する。また、表示周期に同期して、光ディスク映像発生
装置14で生成された映像信号15を受信し、独自で生
成した後方視界映像を正確な位置で合成して、後方視界
映像を含めた視野障害映像を生成する。生成された映像
は、映像信号27としてプロジェクタ16に送信され、
スクリ−ン20に投射される。後方視界映像の投射位置
はバックミラー表示領域28と一致しており、同領域2
8には映像19は透過されず後方視界映像のみが表示さ
れ、それ以外の領域には視野障害映像として雨滴映像1
8が表示され、映像19も透過される。
【0048】一方、雨天時の外側の景観及び物体の映像
は、従来の模擬視界発生表示装置により、上記の従来技
術で説明した方法により表示される。
【0049】訓練者1は雨天時のフロントガラス上の雨
滴映像18と雨天時の遠距離にある外側の景観及び物体
の映像とを重ね合わせて観察でき、またピクチャーイン
ピクチャー形式の後方視界表示を観察できる。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
訓練者の近くに存在する風防やフロントガラス等の透明
物上に存在し、訓練者の視野を妨げる、気象現象による
雨滴、積雪、氷、曇りや油膜、ゴミ等の付着物や、ワイ
パー、アクセサリ等の付属物や透明体のひび、等による
視野障害を、遠距離に存在する空のような空間、あるい
は水面、山や街、滑走路や道路や建物等のベースの映像
とともに、現実に近い状態で模擬できるようにした模擬
視界装置を提供することができる。また、自動車等のバ
ックミラー、ルームミラーを自然な状態で表現すること
ができる。
【0051】特に、模擬視界装置の大きさや処理時間等
の各仕様には関係が無く、訓練者の見る映像に違和感の
無い、より自然の状態に近い気象現象の模擬表示が実現
でき、あらゆる気象現象における多様な条件での模擬訓
練が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による視野障害を模擬できる基
本的な模擬視界装置の構成図。
【図2】従来の模擬視界装置の構成図。
【図3】本発明の実施例の模擬視界装置スクリーンの状
態を示す構成図。
【図4】本発明の実施例の模擬視界装置スクリーンの状
態を示す構成図。
【図5】本発明の実施例の模擬視界装置スクリーンの状
態を示す構成図。
【図6】本発明の実施例の模擬視界装置スクリーンの状
態を示す構成図。
【図7】本発明の実施例の模擬視界装置スクリーンの状
態を示す構成図。
【符号の説明】
1 訓練者、2 訓練用コックピット、3 メインコン
ピュータ、6 映像発生装置、8 投射型プロジェク
タ、9 リアスクリーン、10 反射ミラー、11 透
過型スクリーン、12 透過率制御装置、14 光ディ
スク映像発生装置、 16 プロジェクタ、

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも景観等のベースデータと気象
    条件等の視野障害データとを記憶したコンピュータと、
    前記各データに基づく映像信号を発生する映像信号発生
    装置と、前記映像信号による映像を表示する映像表示装
    置とを有する模擬視界装置において、 前記コンピュー
    タから入力された視野障害データにより、あらかじめ記
    憶してある視野障害映像データを再生して視野障害映像
    信号を出力する視野障害映像信号発生装置と、 該視野
    障害映像信号発生装置から入力された視野障害映像信号
    により視野障害映像を映写するプロジェクタと、 該プ
    ロジェクタから映写された視野障害映像を表示するとと
    もに前記映像表示装置からの映像を通過させる透過型ス
    クリーンとを具備することを特徴とする模擬視界発生表
    示装置。
  2. 【請求項2】 少なくとも景観等のベースデータと気象
    条件等の視野障害データとを記憶したコンピュータと、
    前記各データに基づく映像信号を発生する映像信号発生
    装置と、前記映像信号による映像を表示する映像表示装
    置とを有する模擬視界装置において、 前記ベースデー
    タに基づく映像表示装置は、映像信号による映像を映写
    するプロジェクタと、該プロジェクタが映写する映像を
    透過表示するリアスクリーンと、該リアスクリーンが表
    示する映像を反射する無限遠結像方式ミラーとからな
    り、 前記視野障害はコンピュータから入力された気象条件等
    データにより、あらかじめ記憶してある視野障害映像デ
    ータを再生して視野障害映像信号を出力する視野障害映
    像信号発生装置と、 該視野障害映像信号発生装置から
    入力された視野障害映像信号により視野障害映像を映写
    するプロジェクタと、 該プロジェクタから映写された
    視野障害映像を表示するとともに前記ベースデータ映像
    表示装置からの映像を通過させる透過型スクリーンとを
    具備することを特徴とする模擬視界発生表示装置。
  3. 【請求項3】 少なくとも運転室外の景観を模擬できる
    シミュレ−タ装置に使用される模擬視界発生表示装置
    で、訓練者がその視線上に固定された透明物体を通して
    操縦または運転室の外側の景観を見る場合において、透
    過型スクリーンを前記透明物体の存在すべき位置に設置
    し、該透過型スクリーンに対し視界障害となる映像をプ
    ロジェクタにより投射することにより、擬似的に前記透
    明物体上の視野障害の影響による変化を模擬し、前記訓
    練者が前記の模擬視界発生装置により表示される運転室
    の外側の景観に前記透明物体上の視野障害の影響による
    映像を重ね合わせることを特徴とする模擬視界発生表示
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項1または2または3に記載の透過
    型スクリーンは液晶であることを特徴とする模擬視界発
    生表示装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の液晶透過型スクリーンは
    負荷する電圧量の変化により白色不透明から透明へ透過
    率を無段階に変化できる透過率可変の透過型で、運転室
    外側の景観の映像と同期して負荷する電圧量を調整し、
    スクリーンの透過率を変更することを特徴とする模擬視
    界発生表示装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の液晶透過型スクリーンは
    透過率の異なる少なくとも2種類のスクリーンを組み合
    わせたことを特徴とする模擬視界発生装置。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の模擬視界発生表示装置に
    おいて、 前記透過型スクリーンには、前記視野障害映
    像プロジェクタからの映像の他に、障害光を投射するプ
    ロジェクタライトを有することを特徴とする模擬視界発
    生表示装置。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の模擬視界発生装置におい
    て、前記透過型スクリーンの一部には後方視界表示を表
    示することを特徴とする模擬視界発生表示装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009070215A (ja) * 2007-09-14 2009-04-02 Making:Kk シミュレーション装置
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