JPH0914634A - 液体燃料供給装置 - Google Patents

液体燃料供給装置

Info

Publication number
JPH0914634A
JPH0914634A JP16125695A JP16125695A JPH0914634A JP H0914634 A JPH0914634 A JP H0914634A JP 16125695 A JP16125695 A JP 16125695A JP 16125695 A JP16125695 A JP 16125695A JP H0914634 A JPH0914634 A JP H0914634A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid fuel
pump
liquid
liquid level
amount
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP16125695A
Other languages
English (en)
Inventor
Hironobu Kurosawa
宏信 黒沢
Masaru Igusa
勝 井草
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanden Corp
Original Assignee
Sanden Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanden Corp filed Critical Sanden Corp
Priority to JP16125695A priority Critical patent/JPH0914634A/ja
Publication of JPH0914634A publication Critical patent/JPH0914634A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Feeding And Controlling Fuel (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 低コストで液体燃料の燃焼機器への供給量を
高精度に計測できる液体燃料供給装置を提供する。 【構成】 貯蔵タンク1から外部のメインタンクへ液体
燃料を逆流可能な戻り流路と、この戻り流路に設けら
れ、戻り流路での液体燃料の逆流を流通/遮断するよう
に開閉可能なもどし弁12とを有している。ポンプ3の
動作を制御する図示しない制御部は、もどし弁12の開
閉をも制御するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、暖房機、給湯機等の燃
焼機器に対して液体燃料を供給するための液体燃料供給
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】実公平7−11321号公報等に開示さ
れているこの種の液体燃料供給装置は、、石油等の液体
燃料を多量に貯蔵するメインタンク(例えば、集合住宅
の棟毎にに一基、その地上面に設置される)と、単数ま
たは複数の燃焼機器(例えば、集合住宅の棟内の各世帯
毎に設置される)との間に介装されるものである。そし
て、メインタンク内の液体燃料を所定の高さ(例えば、
集合住宅の二階程度)にまで吸上げ、液体燃料供給装置
よりも低い位置にある燃焼機器に液体燃料を供給する役
目を果たす。このような液体燃料供給装置は、一般に、
液体燃料を一時的に貯蔵する貯蔵タンクと、貯蔵タンク
内に液体燃料を吸上げるポンプと、貯蔵タンク内での液
体燃料の液位を検出する液位センサとしてのフロートス
イッチと、ポンプの動作を制御する制御部とを備えてい
る。そして、フロートスイッチの検知信号に基づいて、
貯蔵タンク内の液面が所定の範囲内に位置するようにポ
ンプの作動を制御している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一般には一
基のメインタンクを複数の世帯が共用するので、各世帯
毎の燃料使用料金を算出する必要がある。このため、各
世帯毎の液体燃料供給装置から燃焼機器への液体燃料の
供給量を測定することが必要となる。この場合には、上
述した例をも含め、従来の液体機器装置においては、液
体燃料供給装置と燃焼機器との間、即ち、液体燃料供給
装置の外部に、装置とは独立して計量装置を設けること
が一般的であり、メインタンク、ならびに各液体燃料装
置および各燃焼機器から成るシステム全体としての構成
が比較的複雑となりコストが高くなる。また、計量装置
が外付けされることにより、高い測定精度が得られない
可能性がある。
【0004】本発明の課題は、液体燃料供給装置から燃
焼機器への液体燃料の供給量を測定できる低コストな液
体燃料供給装置を提供することである。
【0005】本発明の課題は、液体燃料供給装置から燃
焼機器への液体燃料の供給量を高精度に測定できる液体
燃料供給装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、以下の
態様(1)〜(7)が得られる。
【0007】(1) 外部に設けられたメインタンクか
らくみ上げられる液体燃料を一時的に貯蔵可能な貯蔵タ
ンクと、前記貯蔵タンク内に液体燃料をくみ上げるポン
プと、前記貯蔵タンク内での液体燃料の液位を検出する
液位センサと、前記液位センサの検出信号に基づいて前
記ポンプの動作を制御する制御部とを有する液体燃料供
給装置において、前記貯蔵タンクからメインタンクへ液
体燃料を逆流可能な戻り流路と、前記戻り流路に設けら
れ、該戻り流路での液体燃料の逆流を流通/遮断するよ
うに開閉可能なもどし弁とを有し、前記制御部は、前記
もどし弁の開閉をも制御するものであることを特徴とす
る液体燃料供給装置。
【0008】(2) 前記制御部は、前記貯蔵タンク内
での液体燃料が第1の量以下になるまでの間のみ前記も
どし弁を開にした後、前記ポンプを動作させて前記貯蔵
タンク内での液体燃料を該第1の量よりも多い第2の量
以上にまで増加させ、前記液位センサは、前記第1の量
と前記第2の量との少なくとも2点以上の液位を検知
し、前記制御部はさらに、前記液位センサにより検知し
た少なくとも2点以上の液位間の時間的間隔を液位変化
に要するくみ上げ時間として測定するための第1のタイ
マと、前記少なくとも2点以上の液位により予め規定さ
れる液体燃料のくみ上げ量と前記第1のタイマにより測
定したくみ上げ時間とに基づいて単位時間あたりのくみ
上げ量を演算する第1の演算手段とを含む態様(1)の
液体燃料供給装置。
【0009】(3) 前記制御部は、前記ポンプを動作
させたポンプ動作累積時間をカウントするカウンタと、
前記単位時間あたりのくみ上げ量と前記カウンタにより
カウントした前記ポンプ動作累積時間とに基づいて液体
燃料の累積供給量を演算する第2の演算手段とを含む態
様(2)の液体燃料供給装置。
【0010】(4) 前記制御部の前記演算手段により
演算した液体燃料の累積供給量を表示する表示手段を有
する態様(2)または(3)の液体燃料供給装置。
【0011】(5) 前記制御部は、前記くみ上げ時間
の測定を、第2のタイマにより得られる所定の間隔でも
って行なう態様(2)乃至(4)のいずれかの液体燃料
供給装置。
【0012】(6) 前記制御部は、前記液位センサの
検知信号に基づいて、第3のタイマにより得られる所定
の時間以上液位変化が無いときに、前記くみ上げ時間の
測定を開始する態様(2)乃至(5)のいずれかの液体
燃料供給装置。
【0013】(7) 前記制御部は、前記くみ上げ時間
の測定後、前記液位センサの検知信号に基づいて、第4
のタイマにより得られる所定の時間以上液位変化が無い
ときに、累積供給量の演算に使用するデータをデータ記
憶手段に記憶させる態様(2)乃至(6)のいずれかの
液体燃料供給装置。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例によ
る液体燃料供給装置を説明する。
【0015】[実施例1]図1、図2、および図3はそ
れぞれ、本発明の実施例1による液体燃料供給装置の縦
断面図、図1のフロートスイッチの拡大縦断面図、およ
び制御装置のブロック図である。
【0016】まず、図1および2を参照して液体燃料供
給装置の構成について説明する。図1および2におい
て、本装置は、外部に設けられた図示しないメインタン
クからくみ上げられる液体燃料を一時的に貯蔵可能な貯
蔵タンク1と、貯蔵タンク1内に液体燃料をくみ上げる
ポンプ3と、貯蔵タンク1内での液体燃料の液位を検出
する液位センサとしてのフロートスイッチ(スイッチS
1〜S3を含む)18と、フロートスイッチ18の検出
信号に基づいてポンプ3の動作を制御する制御部(図1
および2では、示さず)とを有している。
【0017】詳しくは、貯蔵タンク1は、中空方形状を
呈しており、その底面には、メインタンクに接続される
流入口1aと、図示省略の燃焼機器に接続される流出口
1bと、さらに、メインタンクに接続される戻り流出口
1cが設けられている。戻り流出口1cとタンク内部の
貯蔵室1dとの間には、電気信号により開閉するもどし
弁12が取り付けられている。即ち、本装置は、貯蔵タ
ンク1からメインタンクへ液体燃料を逆流可能な戻り流
路と、戻り流路に設けられ、この戻り流路での液体燃料
の逆流を流通/遮断するように開閉可能なもどし弁12
とを有している。流入口1aと貯蔵室1dとの間には、
フィルタ室2が介在されており、フィルタ室2には、流
入口1aから流入された液体燃料からゴミ等の不純物を
除去するフィルタ2aが交換可能に配置されている。
【0018】ポンプ3は、フィルタ室2の上部開口に該
開口を塞ぐようにして配置されたロータリー式の吸上げ
ポンプであり、逆流防止弁4が連設された流入側をフィ
ルタ室2に臨み、また流出側及び回転軸3aを貯蔵室1
dに臨んでいる。
【0019】モータ5は、貯蔵タンク1の上面にゴム製
の固定台6を介して前記ポンプ3と同軸上に固定されて
おり、そのシャフト5aは、貯蔵室1d内に突出し、連
結軸7を介して前記ポンプ3の回転軸3aに連結されて
いる。詳しくは、シャフト5aおよび回転軸3aの端部
に差込用のスリットをそれぞれ形成し、このスリットに
連結軸7の各端部をそれぞれ差込むことで連結を行なっ
ている。
【0020】オイルカップ8は、貯蔵室1dの内底面に
ポンプ3を包囲するように立設されており、円筒形を呈
している。呼び液室9は、貯蔵室1dの内底面にオイル
カップ8と隣接して突設され、円筒形を呈しており、オ
イルカップ8と呼び液室9とは、漏出防止用の側板を備
え、かつ所定の底面高さを有する傾斜通路10によって
連通されている。
【0021】液導出用フロート11は、呼び液室9内に
配置され、円柱形を呈している。呼び液導出用フロート
11に連結されたシャフト11aは、貯蔵タンク1の上
面から突出しており、その突出端に固定された操作ボタ
ン11bと貯蔵タンク1の上面との間に張設されたスプ
リング11cによって上方に付勢されている。この呼び
液導出用フロート11は、貯蔵室1d内に液体燃料がな
くなった状態でポンプ3を作動させる際に使用するもの
で、操作ボタン11bを押下し呼び液導出用フロート1
1を呼び液室9内に押し込むことにより、呼び液室9内
に貯留されている液体燃料を傾斜通路10を通じてオイ
ルカップ8内に導入できるようになっている。
【0022】流出室13は、貯蔵室1dの内底面に流出
口1bの上部開口を包囲するように立設され、円筒形を
呈している。流出室13内には、流出口1bの上部開口
を開閉可能な流出弁14が配置されている。この流出弁
14は、流出弁14に連結されたシャフト14aを貯蔵
タンク1の上面に固定されたホルダー15に摺動自在に
嵌挿し、このホルダー15から突出している。また、シ
ャフト14aの突出端は、図示の位置から上方に引き上
げホルダー15に係合できるようになっており、この係
合状態で流出弁14を開放し貯蔵室1d内の液体燃料を
流出口1bから流出することができる。
【0023】液位センサとしてのフロートスイッチ18
は、貯蔵室1dの内上面に垂設されている。フロートス
イッチ18は、縦長円筒形のフロート管18aと、フロ
ート管18aの外側に上下方向に移動自在に外嵌され、
ストッパ18dによって下方移動を規制されたリング形
のフロート18bとからなる。このフロート18b内に
は、磁石18cが内蔵されている。また、フロート管1
8a内には、磁石18cの近接によってオンになる一
方、離反によってオフになる計3個のリードスイッチS
1、S2、およびS3が配置されている。
【0024】図2を参照して、フロートスイッチ18を
詳しく説明する。フロート管18aの最下部には、フロ
ート18bがストッパ18dに当接している状態でオン
になる下限液面L1を検知するリードスイッチS1が配
置されている。また、リードスイッチS1の上方位置に
は、上限液面L2を検知するリードスイッチS2が配置
されている。さらに、リードスイッチS2の上方位置に
は、過剰液面L3を検知するリードスイッチS3が配置
されている。また、リードスイッチS1とリードスイッ
チS2とは、互いの検知領域ST1と検知領域ST2と
が重ならないように、所定の間隔をおいて配置されてい
る。また、リードスイッチS2とリードスイッチS3と
は、互いの検知領域ST2と検知領域ST3とが部分的
に重なるように配置されている。
【0025】制御基板ケース17は、貯蔵タンク1の上
面に配設された制御基板ケースである。制御基板ケース
17の表面には、ポンプ3の作動状態と貯蔵室1d内の
液面位置とを選択的に表示可能な表示部16が設けられ
ている。表示部16は、下から順に縦列配置された計3
個の発光ダイオードR1、R2、およびR3から構成さ
れている。ポンプ3の作動状態を表示する場合には、発
光ダイオードR1でポンプ3が故障を生じて停止してい
ることが、発光ダイオードR2でポンプ3が正常に作動
していることが、発光ダイオードR3でリードスイッチ
や制御回路等の制御系の異常によってポンプ3が異常停
止していることがそれぞれ点灯または点滅によって表示
される。また、貯蔵室1d内の液面位置を表示する場合
には、発光ダイオードR1で液面が不足位置にあること
が、発光ダイオードR2で液面が正常位置にあること
が、発光ダイオードR3で液面が過剰位置にあることが
それぞれ点灯または点滅によって表示される。
【0026】スライドスイッチ19は、制御基板ケース
17の表示部16の上部に配置された表示モード切換え
用のスイッチである。スライドスイッチ19は、左右に
スライドさせることにより表示部16における表示を、
ポンプの作動状態を示す運転モードと、貯蔵タンク内の
液面位置を示す液面モードとに適宜に切換えることがで
きる。
【0027】次に、図3を参照して液体燃料供給装置の
制御系について説明する。図3において、制御部20は
例えばマイクロコンピュータにより構成され、その入力
側には電源スイッチSWと、スライドスイッチ19と、
フロートスイッチの構成要件であるリードスイッチS
1、S2、およびS3とがそれぞれ接続されている。ま
た、出力側には、発光ダイオードR1、R2、およびR
3と、E2 P−ROM(Electrically Erasable and Pr
ogrammable - ROM)23と、液晶表示板22aと、もど
し弁12と、ポンプ駆動用のモータ5に駆動電力を供給
する駆動回路21とがそれぞれ接続されている。制御部
20では、電源スイッチSWの開閉信号、スライドスイ
ッチ19の切換え位置信号、ならびにリードスイッチS
1、S2、およびS3の検知信号に基づき、メモリに格
納されたプログラムに従って、E2P−ROM23のデ
ータ読み書き操作、発光ダイオードR1、R2、および
R3の作動、もどし弁12の作動、ならびにポンプ3の
作動を制御する。また、制御部20は、後述するよう
に、内部クロックを利用した第1乃至第4のタイマと、
第1および第2の演算手段と、ポンプ動作累積時間をカ
ウントするカウンタとを含んでいる。
【0028】図4はポンプ制御に関するフローチャート
図であり、図5は図4におけるくみ上げ時間測定工程を
示すフローチャート図である。尚、図4において、破線
内は、くみ上げ時間測定の準備工程に関するフローチャ
ート図であり、一方、破線外は、ポンプの基本動作フロ
ーチャート図である。
【0029】図4を参照して、まず、その破線外のポン
プの基本動作について説明する。
【0030】いま、スライドスイッチ19がオフの場合
(ステップ1)、制御部20は、ポンプ3を停止させる
とともに(ステップ2)、液面表示を行なう(ステップ
3)。この液面表示はリードスイッチS1、S2、S3
の動作によって表示部16の発光ダイオードR1、R
2、およびR3をオン−オフさせるプログラムが組まれ
ている。
【0031】スライドスイッチがオンの場合(ステップ
1)、初めにリードスイッチS1を確認し(ステップ
4)、オフであれば第1のタイマとしてのポンプタイマ
(制御部20中に含まれる)をスタートさせる(ステッ
プ5)。次にスライドスイッチがオフであれば(ステッ
プ1)にもどり、オンであればリードスイッチS2、S
3、およびS1を順に確認し(ステップ7、8、9)、
全てオフであれば貯蔵タンクは不足と判断し、ポンプを
作動させる(ステップ10)。
【0032】次いで、ポンプが作動してから所定時間例
えば30分を経過したか否かを判断し(ステップ1
1)、30分を過ぎていなければステップ6にもどり、
スライドスイッチとリードスイッチS1、S2、S3を
継続的に確認する。ポンプが正常に作動している場合に
は前記の過程で貯蔵室1d内の液面がS2まで達するは
ずであり、S2はオンになる。また、リードスイッチS
1、S2、S3が変化しないまま30分を経過した場合
は、ポンプの故障等により吸い上げ不良を生じていると
見なし、ポンプを停止させて(ステップ12)、エラー
表示を行い、ポンプは動作不能となる(ステップ1
3)。前記吸上げ不良を生じる要因としてはポンプ3の
故障の他に、フィルタ2aの目詰まりや、流入口1aと
メインタンクとの接続管路の欠損や、メインタンク内の
液体燃料切れ等が上げられ、その他にもフロートの故障
等も上げられる。
【0033】ステップ7、8において、リードスイッチ
S2、S3のいずれかがオンになれば、貯蔵室1d内の
液面が上面まで達したと判断し、ポンプ3の作動を停止
して液体燃料のくみ上げを中断する(ステップ14)。
【0034】ポンプの作動が停止された後は、スライド
スイッチ、リードスイッチS1の確認を行い(ステップ
15、16)、液体燃料の供給によって貯蔵室1d内の
液面が下がりリードスイッチS1がオンになるまで待機
状態となる。
【0035】ステップ9、16においてリードスイッチ
S1がオンになると貯蔵室1d内の液面が下限に達した
と判断し、ポンプ3を作動させると同時にポンプタイマ
をスタートさせる(ステップ17、18)。
【0036】次いで、リードスイッチS1、スライドス
イッチを確認する。ポンプが正常に作動している場合に
は貯蔵室1d内の液面が上がりリードスイッチS1がオ
フし、ステップ1にもどり、ステップ6〜11のループ
に入ってリードスイッチの変化を待つ。
【0037】また、ステップ19においてリードスイッ
チS1がオフにならない場合は、ポンプが作動してから
所定時間例えば15分を経過したかを判断し(ステップ
21)、15分を経過した場合にはポンプが故障により
吸上げ不良を生じているとみなし、ポンプ3を停止させ
て(ステップ22)、エラー表示を行ない(ステップ2
3)、動作不能となる。
【0038】次に、図4の破線内と図5を併せ参照し
て、くみ上げ時間測定方法について説明する。まず、図
4の破線内について説明する。
【0039】電源投入時、まず初めに測定フラグを
“1”にして第2のタイマとしての24時間タイマ(制
御部20中に含まれる)をスタートさせる(ステップT
1、T2)。次に、24時間タイマが24時間経過した
かを確認し(ステップS3)、経過していなければステ
ップ1に進み、経過していれば測定フラグを“1”にし
て24時間タイマをスタートさせる(ステップT4、T
5)。
【0040】つまり、ステップS1〜S5の操作によ
り、電源投入時と、その後ある所定時間間隔例えば24
時間に1度くみ上げ時間測定を行なうために、24時間
に1度くみ上げ時間測定許可信号を作っている。尚、本
実施例にてくみ上げ時間測定の間隔を24時間としたの
は、くみ上げ時間の測定が可能な時間帯、即ち、燃焼機
器を使用する可能性が実際上低い時間帯(真夜中等)を
考慮したことによる。
【0041】次に、ステップ15、16内のループで
は、ポンプ3が停止状態にあり、この中で測定フラグを
確認し、測定フラグが“0”であればステップ15にも
どり、測定フラグが“1”であればくみ上げ時間測定許
可とみなし、ステップT7のくみ上げ時間測定動作に移
る(ステップT6)。
【0042】図4におけるステップT7のくみ上げ時間
測定工程は、図5に示すステップT8〜T21により構
成されている。以下、図5を参照して、くみ上げ時間測
定動作について説明する。
【0043】まず、リードスイッチS1、S2、S3
が、ある所定時間、例えば、20分間変化がないことを
確認し(ステップT8)、変化があれば液体燃料の供給
中と判断してくみ上げ時間測定動作を中止し、ステップ
15にもどる。一方、変化がなければ液体燃料の供給が
中止されていると判断して次のくみ上げ時間測定動作に
入る。尚、所定時間の確認には、制御部20における第
3のタイマを用いる。また、本実施例において所定時間
を20分としたのは、一般的な燃焼機器の使用開始から
終了までの使用時間が20分未満である場合が少ないこ
とによる。即ち、20分間変化のないことを確認するこ
とで、その燃焼機器が使用されていないとみなす。
【0044】初めに、もどし弁12をオンにして弁を開
く。これにより、貯蔵室1d内の液体燃料は、もどし弁
12を通り、戻り流出口1cからこれに接続したメイン
タンクへ流出する。この途中で、液面は下がって行き、
リードスイッチS1がオンするのを待つ(ステップ1
0)。
【0045】リードスイッチS1がオンすると、もどし
弁12をオフにして弁を閉じ、メインタンクへの流出を
止める(ステップT11)。
【0046】次に、ポンプ3を作動させることにより
(ステップT12)、貯蔵室1d内の液体燃料の液面が
上がり、リードスイッチS1がオフになったことを判断
すると(ステップT13)、ポンプタイマをスタートさ
せる(ステップT14)。液面がさらに上がり、リード
スイッチS2がオンになったことを判断すると(ステッ
プT15)、ポンプをオフさせ(ステップT16)、ポ
ンプタイマを止める(ステップT17)。尚、燃焼機器
を使用する際に液体燃料を汲み上げるには実際上少なく
とも1〜2分を要する。よって、1〜2分は、上述した
20分にははるかに及ばないので、ステップT9〜T1
7中に燃焼機器を使用開始および終了することはないと
みなす。
【0047】この後、リードスイッチS1、S2、およ
びS3が、ある所定の時間、例えば、20分間変化がな
いかを確認し(ステップT18)、変化があればくみ上
げ時間測定中に流出口からの液体燃料供給があった可能
性があると判断し、くみ上げ時間データを変えずに、変
化のあった時点でただちにステップ15へ戻る。変化が
なければ、くみ上げ時間測定中に流出口からの液体燃料
供給が無かったと判断し、ここで初めて、ポンプタイマ
データを格納し(ステップ19)、E2 P−ROM23
にこのデータを書き込む(ステップT20)。尚、ステ
ップT18における所定時間の確認には、制御部20に
おける第4のタイマを用いる。また、ステップT18に
おいても、前述した理由により所定時間を20分として
いる。
【0048】そして最後に、測定フラグを“0”にし
て、次に24時間タイマが経過するまでは、測定を行な
わない様にする(ステップT21)。一方、ステップT
8、T18でステップ15にもどってしまった場合は、
測定フラグが“1”のままであるため、測定が完了する
まではフローチャートに従って測定動作を行なう。
【0049】図6は、本実施例による液体燃料供給装置
の動作を説明するための図であり、図1に示した貯蔵タ
ンク1(貯蔵タンク1c)内の容量とフロートスイッチ
18との関係を示す。
【0050】以下、図6を参照して、前述したくみ上げ
時間測定方法により得られたくみ上げ時間データから、
液体燃料供給の累積量を得る演算方法について説明す
る。尚、この演算は、制御部20における第1および第
2の演算手段が行う。
【0051】前述したくみ上げ時間測定方法によれば、
貯蔵室1d内において、液面が、リードスイッチS1が
オフする位置からリードスイッチS2がオンする位置に
まで(変位量=D)変化するのに要する時間であるくみ
上げ時間tk を測定する。このとき本装置では図中斜線
で示す容量Pの液体燃料をくみ上げることになる。
【0052】ここで、容量Pは、ある所定の容量、例え
ば、500ミリリットルとなるように設計されている。
【0053】さて、単位時間あたりのくみ上げ量である
くみ上げ速度Vk は、以下の数1で表すことができる。
この演算は、第1の演算手段によりなされる。
【0054】
【数1】
【0055】数式(1)から、通常運転におけるくみ上
げ速度Vk が算出できる。よって、液体燃料供給の累積
量PkRは、くみ上げた累積量と同じため、ポンプ動作累
積時間をtPkとすると、以下の数式2で表すことができ
る。尚、ポンプ動作累積時間は、制御部20におけるカ
ウンタによりカウントされて得られ、また、以下の数2
の演算は、第2の演算手段によりなされる。
【0056】
【数2】
【0057】次に、液体燃料の累積供給量、即ち、使用
量の表示方法について、再び図3を参照して説明する。
【0058】使用量は、前述したように、制御部20に
よって、くみ上げ時間から得られるくみ上げ速度とポン
プ動作累積時間とに基づいて演算され、制御部20から
の信号により液晶表示板22aに表示される。また、く
み上げ速度の初期設定は、制御部20のメモリに入って
いて、測定によって算出された結果が大きく離れた場合
は異常があったと判断し、この結果を使用しないように
なっている。また、くみ上げ速度、使用量の演算結果
は、定期的に、データ記憶手段としてのE2 P−ROM
23に書き込み、それに加えて、電源オフ時にも書き込
みを行なう様になっている。これらにより、メインタン
クからのくみ上げ高さ、またはポンプ3のくみ上げ性能
が変わっても、ポンプ動作時間から高精度の使用量測定
ができる。
【0059】また、さらに精度を上げる場合は、図6に
おいて、貯蔵タンク1cの内側面が液位変化と容量が比
例する形状になっているため、S1がオフする位置から
S2がオンする位置までの距離である変化量Dを製造検
査により、E2 P−ROMに書き込んでおくことによ
り、斜線部の容量が正確に確認でき、これにより、数式
1および2を使い、さらに高精度の使用量が測定可能と
なる。
【0060】[実施例2]本発明の実施例2は、戻り流
路についての他の実施例である。
【0061】図7は、実施例2による液体燃料供給装置
を示す図である。尚、図7において、実施例1と同一部
あるいは同様部には図1と同符号を付し、詳述しない。
【0062】図7において、もどし弁12から戻り流出
口1cを通った戻り流路は、流入口1aを通る吸入流路
に接続することにより、メインタンクと液体燃料供給装
置を結ぶ吸入パイプを1本にすることができる。
【0063】制御方法は、実施例1と同じであるが、こ
の制御に加えて、何らかの異常が発生した場合、もどし
弁をオンにして開くことにより、貯蔵室1d内の液体燃
料を空にすることができるため、安全性も向上する。こ
こで、異常とは、リードスイッチS3がオンとなり異常
上限液面となったり、図7の例では設けていないが、耐
震センサにより地震を検知したとき等である。
【0064】[実施例3]図8に示す実施例3は、実施
例2の構成に加えて、流入流路側に制御弁24を設けた
例である。実施例3による液体燃料供給装置では、逆流
防止弁4のみでは十分ではない場合がある液体燃料の不
要な逆流を、確実に防止できる。即ち、液体燃料の累積
供給量の測定制度がより向上する。
【0065】実施例3による液体燃料供給装置の制御に
ついては、実施例2による液体燃料供給装置の制御に加
えて、ポンプ3を動作させるときのみに、制御弁24を
オンにして開くことにより、液体燃料を貯蔵タンク1の
貯蔵室1d内へ流入可能な状態にする。勿論、この制御
をも、装置内の各種制御を行う制御部に受け持たせるこ
とができる。
【0066】[実施例4]図9に示す実施例4は、実施
例3のごとく制御弁24を有する一方、実施例3の構成
から逆流防止弁4と戻り流路(戻り流出口1c、もどし
弁12を含む)とを削除したような構成例である。実施
例4による液体燃料供給装置では、逆流防止弁4を削除
する一方、制御弁24を設けることにより、流入口1a
が逆流可能となり、戻り流路(戻り流出口1c、もどし
弁12を含む)が削除でき、構造が簡素となる。
【0067】実施例4による液体燃料供給装置の制御に
ついては、実施例3による液体燃料供給装置の制御にお
いて、もどし弁12をオン(開)にする動作に替えて、
制御弁24をオン(開)にする動作とする。このように
制御することで、流入口1aが逆流可能となる。くみ上
げ時間の測定については、実施例3と同じに、ポンプ3
を動作させるときのみに、制御弁24をオンにして開
き、液体燃料を貯蔵タンク1の貯蔵室1d内へ流入可能
な状態にする。勿論、この制御をも、装置内の各種制御
を行う制御部に受け持たせることができる。
【0068】[実施例5]本発明の実施例5は、実施例
1〜4における液位センサに関する他の実施例である。
【0069】図10は、実施例5による液位センサを示
す図である。図10において、液位センサ70は、回転
型のポテンショメータ71と、ポテンショメータ71の
回転軸71aにシャフトを介して連結されたフロート7
2とから構成されている。
【0070】この液位センサ70では、液面とともに上
下動するフロート72によって回転軸71aを回動さ
せ、回転軸71aと同期して移動する摺動片71bによ
ってメータ内の抵抗器71cの抵抗値を回転角に比例し
て変化させることができるので、抵抗器71cに所定の
電圧を印加した状態で摺動片71bによって分圧された
電圧を各液面位置に対応した複数の基準電圧と比較する
ことで、この比較結果に基づいて貯蔵室1d内の液面位
置をアナログ的に検知することが可能である。これによ
り、使用量も連続的に測定可能となる。
【0071】
【発明の効果】本発明によれば、装置内にて液体燃料の
燃焼機器への供給量が計測可能となり、装置外に計量装
置を付けることなく、低コストで高精度に液体燃料の燃
焼機器への供給量を計測できる。これにより、累積量も
出力できる。
【0072】また、耐震センサにより地震を検知したと
き等に装置の貯蔵室内の液体燃料を空にすることができ
るため、安全性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1による液体燃料供給装置を示
す図である。
【図2】図1に示す装置におけるフロートスイッチを示
す図である。
【図3】図1に示す装置における制御系を示す図であ
る。
【図4】図1に示す装置のポンプ制御工程を示すフロー
チャート図である。
【図5】図4におけるくみ上げ時間測定工程のサブステ
ップを示すフローチャート図である。
【図6】図1に示す装置の動作を説明するための図であ
る。
【図7】本発明の実施例2による液体燃料供給装置を示
す図である。
【図8】本発明の実施例3による液体燃料供給装置を示
す図である。
【図9】本発明の実施例4による液体燃料供給装置を示
す図である。
【図10】本発明の実施例5による液体燃料供給装置の
液位センサを示す図である。
【符号の説明】
1 貯蔵タンク 1a 流入口 1b 流出口 1c 戻り流出口 1d 貯蔵室 3 ポンプ 18 フロートスイッチ 12 もどし弁 22a 液晶表示板 23 E2 P−ROM 24 制御弁

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部に設けられたメインタンクからくみ
    上げられる液体燃料を一時的に貯蔵可能な貯蔵タンク
    と、前記貯蔵タンク内に液体燃料をくみ上げるポンプ
    と、前記貯蔵タンク内での液体燃料の液位を検出する液
    位センサと、前記液位センサの検出信号に基づいて前記
    ポンプの動作を制御する制御部とを有する液体燃料供給
    装置において、前記貯蔵タンクからメインタンクへ液体
    燃料を逆流可能な戻り流路と、前記戻り流路に設けら
    れ、該戻り流路での液体燃料の逆流を流通/遮断するよ
    うに開閉可能なもどし弁とを有し、前記制御部は、前記
    もどし弁の開閉をも制御するものであることを特徴とす
    る液体燃料供給装置。
  2. 【請求項2】 前記制御部は、前記貯蔵タンク内での液
    体燃料が第1の量以下になるまでの間のみ前記もどし弁
    を開にした後、前記ポンプを動作させて前記貯蔵タンク
    内での液体燃料を該第1の量よりも多い第2の量以上に
    まで増加させ、前記液位センサは、前記第1の量と前記
    第2の量との少なくとも2点以上の液位を検知し、前記
    制御部はさらに、前記液位センサにより検知した少なく
    とも2点以上の液位間の時間的間隔を液位変化に要する
    くみ上げ時間として測定するための第1のタイマと、前
    記少なくとも2点以上の液位により予め規定される液体
    燃料のくみ上げ量と前記第1のタイマにより測定したく
    み上げ時間とに基づいて単位時間あたりのくみ上げ量を
    演算する第1の演算手段とを含む請求項1記載の液体燃
    料供給装置。
  3. 【請求項3】 前記制御部は、前記ポンプを動作させた
    ポンプ動作累積時間をカウントするカウンタと、前記単
    位時間あたりのくみ上げ量と前記カウンタによりカウン
    トした前記ポンプ動作累積時間とに基づいて液体燃料の
    累積供給量を演算する第2の演算手段とを含む請求項2
    記載の液体燃料供給装置。
  4. 【請求項4】 前記制御部の前記演算手段により演算し
    た液体燃料の累積供給量を表示する表示手段を有する請
    求項2または3記載の液体燃料供給装置。
  5. 【請求項5】 前記制御部は、前記くみ上げ時間の測定
    を、第2のタイマにより得られる所定の間隔でもって行
    なう請求項2乃至4のいずれかに記載の液体燃料供給装
    置。
  6. 【請求項6】 前記制御部は、前記液位センサの検知信
    号に基づいて、第3のタイマにより得られる所定の時間
    以上液位変化が無いときに、前記くみ上げ時間の測定を
    開始する請求項2乃至5のいずれかに記載の液体燃料供
    給装置。
  7. 【請求項7】 前記制御部は、前記くみ上げ時間の測定
    後、前記液位センサの検知信号に基づいて、第4のタイ
    マにより得られる所定の時間以上液位変化が無いとき
    に、累積供給量の演算に使用するデータをデータ記憶手
    段に記憶させる請求項2乃至6のいずれかに記載の液体
    燃料供給装置。
JP16125695A 1995-06-27 1995-06-27 液体燃料供給装置 Withdrawn JPH0914634A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16125695A JPH0914634A (ja) 1995-06-27 1995-06-27 液体燃料供給装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16125695A JPH0914634A (ja) 1995-06-27 1995-06-27 液体燃料供給装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0914634A true JPH0914634A (ja) 1997-01-17

Family

ID=15731640

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16125695A Withdrawn JPH0914634A (ja) 1995-06-27 1995-06-27 液体燃料供給装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0914634A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2143516C (en) Water quality monitor for a water purification system
EP0129138B1 (en) A control for a water treatment device and a method for controlling a water treatment device
JP2930418B2 (ja) 腎臓透析法及び装置
JP5366152B2 (ja) 液位制御システム
US11598696B2 (en) Method and apparatus for sampling liquid
JPH0914634A (ja) 液体燃料供給装置
JPH09112901A (ja) 液体燃料供給装置
JP2579372Y2 (ja) 液体燃料供給装置のポンプ制御装置
JP4075422B2 (ja) バッテリ式産業車両のバッテリ液補水装置
JPH0523956Y2 (ja)
JPH0711321Y2 (ja) 液体燃料供給装置の表示装置
JP2583390B2 (ja) 貯水量制御装置及び該装置を用いた貯水量制御方法
JP2538255Y2 (ja) 自動給水装置
WO1994018527A1 (en) Non-invasive fuel consumption meter
JP2008038677A (ja) ポンプ自動交互運転制御システム
JP2523812B2 (ja) 食器洗い機の水位検知装置
KR100836904B1 (ko) 기능성 정수기
JP3899198B2 (ja) 液体燃料供給装置
CN117433603B (zh) 一种用于计量镇痛泵余液的计量装置
JPH0590154U (ja) 液体燃料供給装置のポンプ制御装置
JPH0694878B2 (ja) ポンプ装置
KR102001854B1 (ko) 저장조용 배수펌프 순차 제어시스템
JPS5922113Y2 (ja) めつき液用補給液供給装置
CN115342526A (zh) 热水器的控制方法及装置
JP2000357015A (ja) 水位計及び水位計を用いた水位制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20020903