JP4075422B2 - バッテリ式産業車両のバッテリ液補水装置 - Google Patents

バッテリ式産業車両のバッテリ液補水装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、バッテリ式のフォークリフトに代表されるバッテリ式産業車両のバッテリ液補水装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来からバッテリへの充電時にバッテリ液(精製水)も同時に補充(補水という)するバッテリ式産業車両のバッテリ液補水装置は知られており、例えば、特開平7−156664号公報や特開2001−210312号公報に開示されるものがある。
【0003】
これは、車両にバッテリ液を貯留した補水タンクを搭載し、バッテリの各セルと補水タンクとを補水ポンプおよび配管を介して相互に接続して構成している。
【0004】
バッテリの充電開始時には、補水ポンプにより補水を開始する一方、タイマによる補水時間が終了したとき(特願平7−156664号)、若しくは、バッテリの各セルが規定の液レベルに達して止水弁が閉じられ、配管内の圧力が上昇したとき(特開2001−210312号)、補水ポンプの作動を停止させるようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、補水ポンプが停止した後も補水液が配管内に残っており、車両の稼動による揺れにより各セルの止水弁が少しずつ開き、バッテリのセル内にさらに補水される。
【0006】
しかしながら、上記従来例では、配管内は補水ポンプからの補水液で充電のたびに満たされるため、バッテリのセル内はその都度余分に補水され、場合によっては、過補水による液漏れ状態となる虞があった。
【0007】
そこで本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、過補水を防止可能なバッテリ式産業車両のバッテリ液補水装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、走行用もしくは荷役作業用の電源としてバッテリを搭載し、バッテリ液が貯留された補水タンクおよび電動式の補水ポンプを備え、バッテリの各セルの補水栓と補水タンクとを補水ポンプおよび配管を介して相互に接続したバッテリ式産業車両のバッテリ液補水装置において、バッテリへの充電時に補水ポンプを作動可能とする補水作動手段と、充電時における補水作動手段が複数回の充電に亙って連続して作動しないように、バッテリへの充電の度に作動される補水作動手段の作動を少なくとも一回以上の充電時において間引く作動選択手段と、から構成される
【0012】
そして、第1の発明の作動選択手段は、補水作動手段の作動後の時間を計測するタイマ手段と、補水作動手段の作動後の充電回数をカウントするカウンタ手段と、予め設定した設定時間および設定充電回数を記憶し、タイマ手段よりの計測時間およびカウンタ手段よりの充電回数が共に設定時間および設定充電回数以上となる充電時に補水作動手段の作動を許容しかつ充電終了後にタイマ手段およびカウンタ手段をリセットする比較手段とを備えることを特徴とする。
【0013】
第2の発明の作動選択手段は、1回当たりの充電時間の長さに応じて重み付けした数値を補水作動手段の作動後の充電毎に加算して記憶するカウンタ手段と、カウンタ手段の加算された数値が任意に設定した設定数値以上となる充電時に補水作動手段の作動を許容しかつカウンタ手段をリセットする比較手段を備えることを特徴とする。
【0014】
の発明は、第1〜第2の発明において、バッテリの各セルの補水栓と補水タンクとを相互に接続する配管には、補水ポンプ側からバッテリ側への補水液の流動を補水ポンプ側圧力がある圧力以上で開弁して許容するチェック弁を配置して備えることを特徴とする。
【0015】
前記チェック弁はそのチェック圧力を、補水液の補水タンクとバッテリの各セルとの落差に対応して設定する。
【0016】
の発明は、第1〜第2の発明において、バッテリの各セルの補水栓と補水タンクとを相互に接続する配管には、前記補水作動手段の非作動時に開放し、補水作動手段の作動時に閉じる電磁弁を配置して備えることを特徴とする。
【0017】
の発明は、第1〜第2の発明において、補水タンクは、その液面がバッテリの各セルの液面より下方となるよう車両に搭載され、補水作動時に閉じその他の時点で開く電磁弁を備えたバイパス通路を介して配管に連通していることを特徴とする。
【0018】
の発明は、第1〜第2の発明において、補水タンクは、その液面がバッテリの各セルの液面より上方となるよう車両に搭載され、配管は補水作動時に閉じその他の時点で開く電磁弁を備えたバイパス通路を介してその液面がバッテリの各セルの液面より下方となるサブタンクに連通され、サブタンク内の補水液は補水タンクに戻されることを特徴とする。
【0019】
の発明は、第1〜第2の発明において、補水作動手段は、バッテリへの充電終了後に作動可能とすることを特徴とする。
【0020】
の発明は、第1〜第2の発明において、補水作動手段は、バッテリへの充電開始から所定時間後に作動可能とすることを特徴とする。
【0021】
【発明の効果】
したがって、第1の発明では、充電時における補水作動手段の作動が複数回の充電に亙って連続して生じないように、バッテリへの充電の度に作動される補水作動手段の作動を少なくとも一回以上の充電時において間引く作動選択手段を備えているため、充電時毎にバッテリに補水されることによるバッテリへの過補水や液漏れを防止でき、バッテリ液が適度に減少したときに補水されてバッテリの信頼度を向上できる。
【0023】
しかも、作動選択手段が、タイマ手段による補水作動手段の作動後の時間とカウンタ手段による補水作動手段の作動後の充電回数とが、比較手段の設定時間および設定充電回数以上となる充電時に補水作動手段の作動を許容するようにしたため、定期的に行う日常点検のサイクルで自動補水でき、点検時の「液減りしていたら補水」と同様に作動させることができる。
【0024】
の発明では、作動選択手段が、1回当たりの充電時間の長さに応じて重み付けした数値の充電毎に加算された数値が任意に設定した設定数値以上となる充電時に補水作動手段の作動を許容するため、充電により生ずる実際の液減りに、より一層合致した精度の高い補水が可能である。
【0025】
および第の発明では、第1〜第2の発明の効果に加えて、バッテリの各セルの補水栓と補水タンクとを相互に接続する配管に、補水ポンプの非作動時に補水タンクからバッテリへの補水液の流動を阻止するチェック弁や補水作動手段の非作動時に開放し、補水作動手段の作動時に閉じる電磁弁を配置するため、バッテリ液面に対する補水タンクの液面が高く位置する場合においても、補水液の自然落下によるバッテリへの補水を阻止でき、補水タンクの搭載位置を任意に設定できる。
【0026】
の発明では、第1〜第2の発明の効果に加えて、液面がバッテリの各セルの液面より下方となるよう補水タンクを車両に搭載し、補水タンクは補水作動時に閉じその他の時点で開く電磁弁を備えたバイパス通路を介して配管に連通しているため、補水作動手段の作動後に配管中に残留する補水液を効果的に補水タンクに還流させることができる。
【0027】
の発明では、第1〜第2の発明の効果に加えて、液面がバッテリの各セルの液面より上方となるよう補水タンクを車両に搭載し、配管は補水作動時に閉じその他の時点で開く電磁弁を備えたバイパス通路を介してその液面がバッテリの各セルの液面より下方となるサブタンクに連通されているため、補水作動手段の作動後に配管中に残留する補水液を効果的にサブタンクに還流させることができる。
【0028】
の発明では、第1〜第2の発明の効果に加えて、補水作動手段の作動をバッテリへの充電終了後としたため、充電により上昇した液面となった各セルに補水栓を介して補水することとなり、余分な補水がなくなる。
【0029】
の発明では、第1〜第2の発明の効果に加えて、補水作動手段の作動をバッテリへの充電開始から所定時間後としたため、作業休憩時間等の短時間での補充電に対しては補水が阻止され、配管に補水液が供給されることがなく、セル内に過補水されることが防止できる。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を添付図面に基づいて説明する。
【0031】
図1は、本発明を適用可能な参考例におけるバッテリ式産業車両のバッテリ液補水装置のシステム構成図を示し、バッテリ1へ補水液を供給する補水回路2と、充電中は補水回路2を作動可能とする補水作動手段3と、補水回路2の作動を終了させる補水終了手段4と、充電回数をカウントし予め設定した回数毎に補水作動手段3の作動を有効とする作動選択手段5とを備えている。
【0032】
前記補水回路2は、バッテリ1に供給する補水液(蒸留水)を貯留している補水タンク10を備え、補水タンク10の補水液を補水ポンプ11により吸引して配管12およびバッテリ1の図示しない一括補水装置を経由させてバッテリ1の各セルに自動的に供給する。補水ポンプ11は電動モータ13により駆動され、補水タンク10の補水液を吸い込み、配管12を介してバッテリ1の一括補水装置に送り出す。一括補水装置は、図示しないが、例えば、バッテリ1の各セルに設けられた補水栓に連通し、セル内でバッテリ液が不足して補水栓に設けた止水弁が開放するとき補水液をセル内に導入する。
【0033】
前記補水作動手段3は、バッテリ1への充電器16が外部の商用電源に接続され、充電器16に付属する充電スイッチ17が押されたときに連動して閉じられるマグネットスイッチ18を備える。前記マグネットスイッチ18は、補助バッテリ19(メインのバッテリ1でもよい)と電動モータ13との間に直列に接続されている。マグネットスイッチ18は、充電スイッチ17が押されるとオン作動し、充電が終了するとオフされる。通常の充電時間は、約8時間程度である。
【0034】
前記補水終了手段4は、前記マグネットスイッチ18と直列に接続された常時オンのタイマスイッチ20を備え、補水回路2の圧力(検知圧力は15KPa程度である)を検出する圧力スイッチ14と、タイマスイッチ20をオフ作動させる駆動回路21を備える。補水回路2の圧力は、バッテリ1の各セルの止水弁が閉じると上昇する。一括補水装置内の圧力が上昇すると、圧力スイッチ14が作動して駆動回路21を作動させ、タイマスイッチ20をオフ作動させる。駆動回路21は、圧力スイッチ14の作動信号によりタイマスイッチ20をオフ作動させた後に、補水ポンプ11の停止による補水回路2の圧力低下が圧力スイッチ14により検出されもタイマスイッチ20をオフ状態に維持する。
【0035】
前記作動選択手段5は、前記マグネットスイッチ18、タイマスイッチ20と直列に接続された常開のカウンタスイッチ22と、充電器16の充電スイッチ17のオン作動をカウントするカウンタ手段としてのカウンタ回路23を備える。カウンタ回路23は、カウントした充電回数が設定回数に達する毎にカウンタスイッチ22をオン作動し、記憶しているカウント数をリセットする。従って、充電スイッチ17が押される回数が設定回数に達するごとにカウンタスイッチ22がオン作動される。
【0036】
即ち、設定回数がN回であるとすると、N回目でカウンタスイッチ22を閉じ、(N+1)回目からは、始めからカウントし直し、再び2N回目でカウンタスイッチ22を閉じ、この動作を繰り返す。
【0037】
前記カウンタスイッチ22のオン作動は、補助電源19からの電力をマグネットスイッチ18、タイマスイッチ20を介して電動モータ13に供給して作動させ、補水回路2を作動させる。なお、電動モータ13の上流に直列に接続された抵抗24は、電動モータ13に流れる電流を制限するものである。
【0038】
上記のごとく構成したバッテリ液補水装置によれば、充電器16を給電ケーブルやコネクタを介して商用電源に接続し、充電器16の充電スイッチ17をオン操作すると、バッテリ1の充電が開始される。同時に、補水作動手段3を構成するマグネットスイッチ18がオン作動し、作動選択手段5のカウンタ回路23に充電回数をカウントする。カウンタ回路23は、充電回数がN回目であるか否かを判断し、N回目でない場合には、カウンタスイッチ22のオフ状態を維持する。この場合に、マグネットスイッチ18、タイマスイッチ20がオン作動しているが、カウンタスイッチ22がオフ状態であるため、電動モータ13は駆動されず、補水回路2による補水液の供給は行われない。従って、充電器16によるバッテリ1への充電終了とともに、マグネットスイッチ18がオフ作動し、バッテリ液補水装置の作動は終了する。
【0039】
前記充電回数がN回目である場合には、カウンタ回路23はカウンタスイッチ22をオン作動させ、記憶しているカウント数をリセットする。この場合には、マグネットスイッチ18、タイマスイッチ20、および、カウンタスイッチ22がオン作動するため、電動モータ13が回転して補水ポンプ11を駆動する。補水タンク10の補水液は補水ポンプ11に吸引され配管12を介してバッテリ1の一括補水装置に送り出される。一括補水装置は、バッテリ1のバッテリ液が規定値より低下して止水栓が開放しているセルに補水液を供給する。止水栓はセル内に補水液が供給されて液面レベルが規定値に達すると閉じる。全てのセルにおいて、バッテリ液が規定レベルに達し、止水栓の全てが閉じられた状態となると、一括補水装置内から補水ポンプ11間の配管12の内圧が急激に上昇する。内圧の上昇は、圧力スイッチ14により検出され、補水終了手段4の駆動回路21に入力され、駆動回路21はタイマスイッチ20をオフ作動させる。タイマスイッチ20のオフ作動によりカウンタスイッチ22、および、マグネットスイッチ18のオン作動に拘わらず電動モータ13は回転を停止する。補水ポンプ11が停止することで、補水液の供給が停止する。カウンタスイッチ22は、バッテリ1への充電完了と共にカウンタ回路23により、マグネットスイッチ18と同時にオフ作動される。補水回路2の作動は、カウンタ回路23による充電回数のカウント値がN回目となる毎にカウンタスイッチ22をオン作動させて行われる。
【0040】
図2は、補水液を供給しない状態において、バッテリ1の充電開始から充電終了後の車両稼動状態までの間のセルの液面変化を示したものである。充電時間は、通常8時間程度であり、例えば、勤務時間終了時から翌日の勤務時間開始の間に行われる。このため、作業終了後の時点T1より充電を開始し、8時間後の時点T3において充電が終了し、充電後の時点T4から車両が荷役等で稼動されるものとしている。
【0041】
充電の開始時点T1からの液面変化は、初期においては、殆んど変化しない。充電が進み、充電終了間近の時点T2において、ガッシングにより液面が上昇し、充電終了の時点T3に至る。充電中においては、セル内の電極周辺にガッシングによる分離ガスが無数の気泡となって付着する。この分離ガスの発生は、バッテリ液中の電極に生じるものであり、発生ガスの分量だけバッテリ液の液面が上昇する。このため、充電終了時点T3においては、充電開始時点の液面より上昇した液面となっている。車両の稼動を開始した時点T4からは、バッテリ液の液面が低下して時点T5において、充電開始時点T1と同等の液面レベルに復帰する。時点T4からの液面低下は、電極周辺に付着していた気泡が車両の稼動による振動により分離し、浮力により上昇し、補水栓のガス抜き穴から排出されることに起因する。上記時点T4〜T5間の液面低下は、セルの止水弁を開放気味とする。従って、この時点で、バッテリの一括補水装置に補水液が残留している場合には、残留した補水液が開放気味の止水弁を介してセル内に補充される。
【0042】
しかしながら、本参考例のバッテリ液補水装置においては、作動選択手段5のカウンタ回路23がカウントする充電回数が設定数Nに達する毎に補水回路2を作動可能とし、毎回の充電時に補水回路2を作動させることがない。このため、充電時のガス分離により上昇した液面の低下時に一括補水装置内の残留補水液がセル内に補水されるとしても、その回数は、設定数N回毎であり、セル内への過補水、および、過補水によるバッテリ1からの液漏れを防止することができる。
【0043】
本参考例の補水回路2中には、一括補水装置内に残留する補水液がセル内に余分に供給されることを防止するために、念のために、下記に述べる、チェック弁26と、補水タンク10への圧抜き路27と、圧抜き路27に挿入された絞り28とを備えている。
【0044】
即ち、補水回路2の補水ポンプ11下流の配管12には、一括補水装置から補水ポンプ11への補水液の逆流は阻止し、補水ポンプ11から一括補水装置への流動は所定圧を超える場合に許容するチェック弁26を備える。前記所定圧はチェック弁26の開弁圧であり、バッテリ1の設置高さ位置に対する補水タンク10の設置高さ位置に応じて、補水タンク10からバッテリ1へ補水液が自然落下して流出するのを阻止する程度とする。
【0045】
前記チェック弁26の下流には、補水タンク10へ連通する圧抜き路27が開口し、圧抜き路27には、絞り28が介挿されている。この圧抜き路27および絞り28は、補水ポンプ11からチェック弁26を経由して供給する補水液の補水タンク10への戻り量を設定するものである。絞り28で設定される補水タンク10への戻り量を供給補水液量から差し引いた補水液量が一括補水装置側へ供給される。補水ポンプ11が停止した場合には、チェック弁26を介して区画した一括補水装置内の残圧を絞り28を介して補水タンク10に逃がす。
【0046】
上記構成の補水回路2では、補水タンク10の高さ位置がバッテリ1の高さ位置より高い位置に配置されていたとしても、補水タンク10とバッテリ1間の落差で補水液が一括補水装置側に流れ出すことをチェック弁26で防止できる。電動モータ13が駆動され、補水ポンプ11が補水液を吐出するときには、直ちに開弁し、一括補水装置側へ補水液を流すことができる。また、絞り28は、圧力スイッチ14が高圧力を検知して補水停止した後、一括補水装置内の残圧を補水タンク10へ逃がす。一括補水装置の内部に残留する補水液は、残圧が抜かれるため、各セルの止水弁を押し開くことがなく、残圧による補水を抑制できる。
【0047】
なお、上記説明において、カウンタ回路23は、充電器16の充電スイッチ17による信号をカウントするものについて説明しているが、これに限定されるものでなく、図示しないが、例えば、マグネットスイッチ18のON信号をカウントしても、補水終了手段4の出力信号をカウントするようにしてもよい。
【0048】
図3は、本参考例の変形例を示し、カウンタ回路23の設定カウント数Nを、外部から設定および変更可能としたものである。即ち、図3に示すように、設定カウント数Nをデジタルスイッチ等のセット手段23Aにより予め設定可能としている。このセット手段23Aにより設定した設定カウント数Nは、ユーザの使用状況、詳しくは、ある期間における充電回数に基づき、設定し直したり変更したりすることにより、バッテリ1により最適な補水を可能としている。
【0049】
この場合の充電回数と設定カウント数とは、図4に示すように、充電回数が少ない場合には設定カウント数も小さく、充電回数が多い場合には設定カウント数も大きくすることが望ましい。図中、Pは設定カウント数、Qは一定期間における充電回数である。なお、ある期間における充電回数に基づき、自動的にカウント数Nを自動演算して、設定カウント数を更新してもよい。この場合、充電回数の多いユーザほどカウント値が大きくなり、補水回数を減少させることとなる。
【0050】
なお、前記補水回路2は、チェック弁26を用いて補水タンク10からバッテリ1の一括補水装置への自然落下による流動を阻止するようにしたものについて説明しているが、例えば、図5に示すように、チェック弁および絞りに代えて、電磁弁29を挿入し、非励磁時には、A位置にあって、配管12を遮断する一方、圧抜き路27を連通させ、励磁時には、B位置にあって、配管12を連通する一方、圧抜き路27を遮断するようにしてもよい。この電磁弁29は、電動モータ13、若しくは、カウンタスイッチ22、さらには、タイマスイッチ20に連動して電磁ソレノイド29Aを作動させるようにする。電磁弁29を用いると、バッテリ1に対する補水タンク10の落差の影響を受けずに補水タンク10と一括補水装置との連通を遮断できる。
【0051】
本参考例においては、以下に記載する効果を奏することができる。即ち、充電時における補水作動手段3の作動が複数回の充電時に亙って連続して生じないように、バッテリ1への充電の度に作動される補水作動手段3の作動を少なくとも一回以上の充電時において間引く作動選択手段5を備えているため、充電時毎にバッテリ1に補水されることによるバッテリ1への過補水や液漏れを防止でき、バッテリ液が適度に減少したときに補水されてバッテリ1の信頼度を向上できる。
【0052】
図3に示す作動選択手段5は、充電回数をカウントするカウンタ手段としてのカウンタ回路23を備え、充電回数が任意に設定する一以上の設定回数となる毎に補水作動手段3の作動を許可するため、バッテリ液の適度な減りに対して自動的に補水できる。特に、一以上の設定回数を任意に設定するため、ユーザ毎にある期間における充電回数に基づき、設定し直したり、変更したりすることにより、バッテリ1に最適な補水が可能である。
【0053】
バッテリ1の各セルの補水栓と補水タンク10とを相互に接続する配管12に、補水ポンプ11の非作動時に補水タンク10からバッテリ1への補水液の流動を阻止するチェック弁26や電磁弁29を配置するため、バッテリ液面に対する補水タンク10の液面が高く位置する場合においても、補水液の自然落下によるバッテリ1への補水を阻止でき、補水タンク10の搭載位置を任意に設定できる。
【0054】
図6、7は、本発明のバッテリ液補水装置の第1の実施の形態を示し、上記した参考例と組合わせることにより、バッテリからの液漏れの防止効果をより一層高めることができるものである。
【0055】
図6に示す実施の形態においては、バッテリ1の各セル1Aの液面より低い位置に補水タンク10を配置したものである。補水タンク10の下方側壁には補水ポンプ11および電動モータ13が配置され、補水ポンプ11から吐出された補水液を配管12を介してバッテリ1の一括補水装置1Cに供給するようにしている。補水タンク10は、また、その上方において、電磁弁30を備えたバイパス通路31を介して配管12に連通されている。なお、1Bは止水弁を備えた補水栓である。
【0056】
この形態においては、バッテリ1への補水時には、電磁弁30を閉じた状態において、補水ポンプ11を駆動することで、ポンプ11より吐出された補水液が配管12を経由してバッテリ1の一括補水装置1Cに供給することができる。補水作業が終了した場合には、補水ポンプ11を停止させる一方、電磁弁30を開放する。一括補水装置1C、および、配管12に残留した補水液は、バイパス通路31を介してより低い位置に置かれた補水タンク10に、自然落下により戻される。
【0057】
図7に示す実施の形態においては、車両レイアウトの都合上、バッテリ1の各セル1Aの液面より高い位置に補水タンク10を配置したものである。補水タンク10の下方側壁には補水ポンプ11および電動モータ13が配置され、補水ポンプ11から吐出された補水液を配管12を介してバッテリ1の一括補水装置1Cに供給するようにしている。配管12は電磁弁30を備えたバイパス通路31を介してバッテリ1の液面より下方に位置させたサブタンク32に連通されている。サブタンク32には、サブタンク32内に還流した補水液を補水タンク10に第2バイパス通路33を介して戻すポンプモータ34が配置されている。
【0058】
この形態においては、バッテリ1への補水時には、電磁弁30を閉じた状態において、補水ポンプ11を駆動することで、補水ポンプ11より吐出された補水液が配管12を経由してバッテリ1の一括補水装置1Cに供給することができる。補水作業が終了した場合には、補水ポンプ11を停止させる一方、電磁弁30を開放する。一括補水装置1C、および、配管12に残留した補水液は、バイパス通路31を介してより低い位置に置かれたサブタンク32に、自然落下により戻される。サブタンク32に戻された補水液がある程度溜まったら、サブタンク32に付随のポンプモータ34を駆動してサブタンク32の補水液を第2バイパス通路33を介して補水タンク10に戻すようにする。
【0059】
サブタンク32は、予めバッテリ1の一要素としてバッテリ1に組み込むのもよい。図示しないが、サブタンク32に液面センサを設け、センサがONすると、規定時間だけポンプモータ34を作動させて、サブタンク32内の補水液を補水タンク10へ戻すようにしてもよい。
【0060】
本実施の形態においては、参考例における効果に加えて、電磁弁30により連通するバイパス通路31により一括補水装置1C、および、配管12内に残留する補水液を還流させるため、一括補水装置1C内に残留する補水液を極めて少なくすることができる。
【0061】
このため、充電回数が設定カウント数になる毎に補水ポンプ11を駆動して補水することにより、過補水を極めて厳格に防止でき、バッテリ1からの液漏れを確実に防止できる。
【0062】
図6に示す例では、液面がバッテリ1の各セルの液面より下方となるよう補水タンク10を車両に搭載し、補水タンク10は補水作動時に閉じその他の時点で開く電磁弁30を備えたバイパス通路31を介して配管12に連通しているため、補水作動手段3の作動後に配管12中に残留する補水液を効果的に補水タンク10に還流させることができる。
【0063】
図7に示す例では、液面がバッテリ1の各セルの液面より上方となるよう補水タンク10を車両に搭載し、配管12は補水作動時に閉じその他の時点で開く電磁弁30を備えたバイパス通路31を介してその液面がバッテリ1の各セルの液面より下方となるサブタンク32に連通されているため、補水作動手段3の作動後に配管12中に残留する補水液を効果的にサブタンク32に還流させることができる。
【0064】
図8は、本発明のバッテリ液補水装置の第2の実施の形態を示すものであり、カウンタ回路による充電回数のカウント数とタイマで設定した一定期間Tとのいずれの条件とも満たされた時点でカウンタスイッチ22をオン作動させるよう作動選択手段5を構成したものである。
【0065】
図8において、作動選択手段5は、充電回数をカウントするカウンタ回路23と、補水動作がされた後の一定時間を規定するタイマ回路36と、タイマ回路36の出力、および、カウンタ回路23の出力を、夫々規定値と比較し、両出力が規定値を超えている場合に、カウンタスイッチ22をオン作動させる補水スタート信号を出力する比較回路38とから構成する。
【0066】
カウンタ回路23は、比較回路38よりの補水スタート信号の出力がオン状態からオフ状態に変化するときにリセットされ、既に説明したカウンタ回路23と同様に充電器16からの充電回数をカウントし、カウント数を比較回路38に出力する。
【0067】
タイマ回路36は、比較回路38よりの補水スタート信号の出力がオン状態からオフ状態に変化するときにリセットされ、その後の時間を計測し、計測時間を比較回路38に出力する。この計測時間は、一日の作業を終えて車両のバッテリコネクタを抜いてバッテリ電源をオフする場合には、バッテリ電源がオフしている間は、タイマ回路36の計測時間を停止することが望ましい。
【0068】
比較回路38は、補水スタート信号の出力がオン状態からオフ状態に変化し、充電器16より充電終了信号(充電スイッチ17のオフ信号)が入力されるときに、カウンタ回路23、タイマ回路36にリセット信号を出力する。その後、カウンタ回路23から入力されるカウンタ数、タイマ回路36から入力される計測時間を監視し、記憶している設定カウント数、設定時間と比較し、両者とも設定値を超えているときに補水スタート信号を出力する。設定カウント数Mは、例えば、M=3等と設定する。設定時間Tは、例えば、T=3日(72時間)等と設定する。比較回路38よりの出力は、前述のように、カウンタスイッチ22をオン作動させる。
【0069】
上記作動選択回路5の作動を、図9に示す経過時間を横軸にしたタイムチャートを参照して説明する。最初は、バッテリ電源がオン作動された時点T10からタイマ回路36が作動し、経過時間が計測される。
【0070】
最初の充電がなされると、充電器16からの充電回数がカウンタ回路23に(m=1)と記憶し、比較回路38に出力する。比較回路38は、カウント数(m)が設定カウント数(M=3)未満であり、タイマ回路36からの経過時間(t)も、設定時間(T)未満であると判断し、補水スタート信号を出力しない。
【0071】
二回目以降の充電に対しても、カウンタ回路23は同様にして、カウント数(m=2、3)と記憶する。カウント数(m=3)が設定カウント数(M=3)以上となる時点T11で、比較回路38は充電回数が設定カウント数以上と判断するが、タイマ回路36よりの経過時間(t)が設定時間(T)未満であるため、補水スタート信号を出力しない。
【0072】
時点T12で充電器16の充電スイッチ17が押されると、比較回路38は、タイマ回路36よりの経過時間(t)が設定時間(T)を超えており、カウンタ回路23から入力されるカウント数(m=4)は設定カウント数M(=3)を超えていると判断する。比較回路38は、補水スタート信号を出力してカウンタスイッチ22をオン作動させる。このため、マグネットスイッチ18、タイマスイッチ20、カウンタスイッチ22を経由して電動モータ13を回転させ、補水ポンプ11を駆動し、配管12を介して補水タンク10の補水液をバッテリ1の一括補水装置に供給し、補水が必要なセルに止水弁を介して補水される。各セルの止水弁が閉じて配管12および一括補水装置の内圧が上昇すると圧力スイッチ14が作動して駆動回路21を作動してタイマスイッチ20をオフ作動させ、電動モータ13、補水ポンプ11が停止すると、補水作動は終了する。
【0073】
比較回路38は、補水スタート信号の出力がオン状態からオフ状態に変化し、充電器16より充電終了信号(充電スイッチ17のオフ信号)が入力されるときに、カウンタ回路23、タイマ回路36にリセット信号を出力する。カウンタ回路23より出力されるカウント数は(m=0)、タイマ回路36から出力される計測時間は(t=0)となる。比較回路38は、その後にカウンタ回路23から入力されるカウンタ数、タイマ回路36から入力される計測時間を監視する。
【0074】
タイマ回路36からの計測時間(t)が設定時間(T)以上となるも、カウンタ回路23からのカウント数が(m=2)と設定カウント数M未満である時点T14からの充電時においても、比較回路38は、カウンタ回路23よりのカウント数が設定カウント数未満であるため、補水スタート信号を出力しない。
【0075】
カウンタ回路23からのカウント数が(m=3)と設定カウント数と等しくなる時点T15においては、上記時点T12と同様に、比較回路38は、補水スタート信号を出力してカウンタスイッチ22をオン作動させ、マグネットスイッチ18、タイマスイッチ20、カウンタスイッチ22を経由して電動モータ13を回転させ、補水ポンプ11を駆動する。補水タンク10の補水液は、配管12を介してバッテリ1の一括補水装置に供給し、補水が必要なセルに止水弁を介して補水される。各セルの止水弁が閉じて配管12および一括補水装置の内圧が上昇すると圧力スイッチ14が作動して駆動回路21を作動してタイマスイッチ20をオフ作動させ、電動モータ13、補水ポンプ11が停止すると、補水作動は終了する。比較回路38は、補水スタート信号の出力がオン状態からオフ状態に変化し、充電器16より充電終了信号(充電スイッチ17のオフ信号)が入力されるときに、カウンタ回路23、タイマ回路36にリセット信号を出力する。カウンタ回路23より出力されるカウント数は(m=0)、タイマ回路36から出力される計測時間は(t=0)となる。比較回路38は、その後にカウンタ回路23から入力されるカウンタ数、タイマ回路36から入力される計測時間を監視する。
【0076】
従って、バッテリ1の一括補水装置には、設定時間Tと設定カウント数とを共に満足する時点で、補水される。
【0077】
本実施の形態においては、参考例における効果に加えて、タイマ手段としてのタイマ回路36による補水作動手段3の作動後の時間とカウンタ手段としてのカウンタ回路23による補水作動手段3の作動後の充電回数とが、比較手段としての比較回路38の設定時間および設定充電回数以上となる充電時に補水作動手段3の作動を許容するようにしたため、定期的に行う日常点検のサイクルで自動補水でき、点検時の「液減りしていたら補水」と同様に作動させることができる。
【0078】
図10、11は、本発明のバッテリ液補水装置の第3の実施の形態を示すものであり、充電回数ではなく、充電時の充電時間の長さに対応して夫々異なるカウント値(m)を設定し、累計のカウント値が所定値を超える時点の充電時に、カウンタスイッチ22をオン作動させるよう作動選択手段5を構成したものである。
【0079】
図10に示すように、作動選択回路5は、充電時間に応じたカウント値の累計値を出力するカウンタ回路23と、充電開始時に、カウンタ回路23よりのカウント値の累計値を記憶している設定値と比較し、設定値以上となったときに補水スタート信号およびカウンタ回路23へのリセット信号を出力する比較回路38とから構成する。
【0080】
カウンタ回路23は、図11に示すように、充電時間に応じて設定したカウント値(m)を充電毎に累計して記憶し、比較回路38にカウント値(m)の累計値を出力する。また、比較回路38からリセット信号が入力された時点で、記憶しているカウント値(m)の累計値をリセットする。リセット後は、新たに発生した充電時間に応じたカウント値(m)の累計値を記憶し、比較回路38に出力する。図11のカウンタ値(m)は、充電時間が長くなるほど大きくなるよう設定している。
【0081】
図12(A)および図12(B)は、本実施の形態のバッテリ液補水装置の作動状態を、充電回数に区切って示したものである。なお、比較回路38の設定値は7とし、カウンタ回路23のカウント値(m)は図11に示すものとしている。
【0082】
図12(A)においては、1回目の充電時間は50分であり、カウント値およびカウント累積値はいずれも1であり、2回目から4回目へと充電時間に応じてカウント累積値は増加される。比較回路38は、カウント累積値と設定値7とを比較し、未だカウント累積値が設定値を超えていないため、補水スタート信号およびリセット信号を出力しない。4回目の充電が終了した段階で、カウント累積値が7となる。5回目の充電開始時に、比較回路38はカウンタ回路23から出力されているカウンタ累積値が7であり設定値7以上であると判断し、補水スタート信号およびリセット信号を出力する。
【0083】
カウンタ回路23に出力されたリセット信号は、カウンタ回路23に記憶されているカウンタ累積値をリセットする。
【0084】
補水スタート信号は、カウンタスイッチ22をオン状態とし、電動モータ13により補水ポンプ11を駆動し、配管12を介して補水タンク10の補水液をバッテリ1の一括補水装置に供給する。各セルの止水弁が閉じて配管12および一括補水装置の内圧が上昇すると圧力スイッチ14が作動して駆動回路21を作動してタイマスイッチ20をオフ作動させ、電動モータ13、補水ポンプ11が停止すると、補水作動は終了する。
【0085】
カウンタ回路23は、充電終了後に今回の充電時間に応じたカウント値の累計値を新規に記憶し、比較回路38に出力する。
【0086】
図12(B)においては、充電回数の4回目において、カウント累積値が設定値を超える。従って、5回目の充電開始時に、比較回路38はカウンタ回路23からのカウント累積値が設定値を超えていると判断し、補水スタート信号およびリセット信号を出力する。以下同様にして、補水動作が開始され、カウンタ回路23のカウンタ累積値がゼロにリセットされる。
【0087】
本実施の形態においては、参考例における効果に加えて、1回当たりの充電時間の長さに応じて重み付けした数値の充電毎に加算された数値が任意に設定した設定数値以上となる充電時に補水作動手段3の作動を許容するため、充電により生ずる実際の液減りに、より一層合致した精度の高い補水が可能である。
【0088】
図13、14は、本発明のバッテリ液補水装置の第4の実施の形態を示すものであり、補水作動が選択された充電時に、充電開始時から補水作動を開始するのでなく、充電終了後に引き続いて補水作動を行わせるようにしたものである。
【0089】
図13はシステム構成図であり、作動選択手段5には、充電器16からの充電スイッチ信号と車速センサ40よりの車速信号とが入力される。
【0090】
図14は、充電終了後において定時的に割込み作動される作動選択手段5のフローチャートであり、これに基づいて、作動選択手段5の作動につき説明する。
【0091】
充電終了後に、先ず、ステップS1において、この充電時が補水タイミングに該当しているか否かを判断する。この判断は、充電回数が設定したカウント数およびそれの整数倍となっているとする参考例の判断であっても、それにタイマ回路36を追加した第2の実施形態の判断であっても、充電時間に重み付けを加えそのカウント数が設定値以上となっている第3の実施形態の判断であってもよい。ステップS1において、該当しないタイミングである場合には、NOと判断され、処理が終了する。該当するタイミングの充電である場合には、YESと判断してステップS2へ進む。
【0092】
ステップS2においては、車速センサ40からの速度信号により車両が停止中か否かが判断される。充電終了後に直ちに作業を開始する等により停止中でないと判断される場合には、NOと判断され、処理が終了する。停止中であれば、YESと判断され、ステップS3に進む。
【0093】
ステップS3においては、補水スタート信号が出力され、カウンタスイッチ22がオン作動し、前述のごとく補水作動がなされる。
【0094】
次いで、ステップS4において、補水が終了したか否かが判断される。補水の終了は、バッテリ1の各セルの補水栓に設けられている止水弁が全てのセルにおいて閉じられ、配管12および一括補水装置内の圧力が上昇することを圧力スイッチ14で検出して判断される。圧力スイッチ14による信号が出力されるまでステップS4が実行され、圧力スイッチ14からの信号が出力されると、処理が終了する。
【0095】
以上のように、充電終了後に補水する構成においては、充電によりバッテリ1の各セル内で電極周囲に付着する気泡により液面レベルが上昇している状態であり、補水栓の止水弁が閉じ気味となるため、一括補水装置に残留する補水液がセル内に余分に補水されることがなくなる。
【0096】
なお、補水完了後に、車両を走行させると、各セルにおいて電極に付着していた気泡が離脱して浮力により浮き上がり補水栓のガス抜き穴から排出されるため、液面レベルは通常状態に低下する。このため、バッテリ1からの液あふれの発生はなくなる。
【0097】
本実施の形態においては、参考例、第2、第3実施形態の効果に加えて、補水作動手段3の作動を作動選択手段5によりバッテリ1への充電終了後としたため、充電により上昇した液面となった各セルに補水栓を介して補水することとなり、余分な補水がなくなる。
【0098】
図15、16は、本発明のバッテリ液補水装置の第5の実施の形態を示すものであり、補水作動が選択された充電時に、充電開始後の一定時間経過後に補水作動を開始するものである。
【0099】
図15はシステム構成図であり、作動選択手段5には、充電器16からの充電スイッチ信号が入力される。
【0100】
図16は、充電開始後において定時的に割込み作動される作動選択手段5の動作フローチャートであり、これに基づいて、作動選択手段5の作動につき説明する。 充電開始後に、先ず、ステップS5において、この充電時が補水タイミングに該当しているか否かを判断する。この判断は、図14におけるステップS1と同様の判断を行う。NOと判断される場合には、処理が終了する。YESと判断される場合には、ステップS6に進む。
【0101】
ステップS6においては、充電開始後一定時間が経過したか否かが判断される。一定時間は、任意に設定してもよく、例えば、2時間と設定してもよい。NOと判断される場合には、今回の処理を終了する。一定時間が経過して、YESと判断された場合には、ステップS7に進む。
【0102】
ステップS7においては、補水スタート信号が出力され、カウンタスイッチ22がオン作動し、前述のごとく補水作動がなされる。
【0103】
次いで、ステップS8において、補水が終了したか否かが判断される。補水の終了は、バッテリ1の各セルの補水栓に設けられている止水弁が全てのセルにおいて閉じられ、配管12および一括補水装置内の圧力が上昇することを圧力スイッチ14で検出して判断される。圧力スイッチ14による信号が出力されるまでステップS4が実行され、圧力スイッチ14からの信号が出力されると、処理が終了する。
【0104】
以上のように、充電開始後一定時間経過後に補水する構成においては、作業の休憩時間、例えば、昼休みの一時間程度の補充電に対しては補水が阻止され、配管12および一括補水装置に補水液が供給されることがなく、セル内に過補水されることが防止できる。
【0105】
本実施の形態においては、参考例、第2、第3実施形態の効果に加えて、補水手段としての補水回路2の作動をバッテリ1への充電開始から所定時間後としたため、作業休憩時間等の短時間での補充電に対しては補水が阻止され、配管12に補水液が供給されることがなく、セル内に過補水されることが防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の参考例を示すバッテリ式産業車両のバッテリ液補水装置のシステム構成図。
【図2】バッテリの充電開始から充電終了後の車両稼動状態までのセルの液面変化を示すタイムチャート。
【図3】参考例の変形例を示す概念図。
【図4】充電回数と設定カウント数との設定例を示すグラフ。
【図5】参考例の他の変形例を示す部分図。
【図6】本発明の第1の実施形態を示すバッテリ式産業車両のバッテリ液補水装置の構成図。
【図7】第1の実施形態の変形例を示す構成図。
【図8】本発明の第2の実施形態を示すバッテリ式産業車両のバッテリ液補水装置のシステム構成図。
【図9】図8の作動状態を示すタイムチャート。
【図10】本発明の第3の実施形態を示すバッテリ式産業車両のバッテリ液補水装置のシステム構成図。
【図11】カウント値の設定例を示す表。
【図12】第の実施形態の作動状態を場合(A)、場合(B)に分けて示す表。
【図13】本発明の第4の実施形態を示すバッテリ式産業車両のバッテリ液補水装置のシステム構成図。
【図14】図13の作動選択手段の動作フローチャート。
【図15】本発明の第5の実施形態を示すバッテリ式産業車両のバッテリ液補水装置のシステム構成図。
【図16】図15の作動選択手段の動作フローチャート。
【符号の説明】
1 バッテリ
2 補水回路
3 補水作動手段
4 補水終了手段
5 作動選択手段
10 補水タンク
11 補水ポンプ
13 電動モータ
14 圧力スイッチ
16 充電器
17 充電スイッチ
18 マグネットスイッチ
20 タイマスイッチ
22 カウンタスイッチ
23 カウンタ手段であるカウンタ回路
26 チェック弁
29、30 電磁弁
31 バイパス通路
32 サブタンク
36 タイマ回路
38 比較回路

Claims (8)

  1. 走行用もしくは荷役作業用の電源としてバッテリを搭載し、バッテリ液が貯留された補水タンクおよび電動式の補水ポンプを備え、バッテリの各セルの補水栓と補水タンクとを補水ポンプおよび配管を介して相互に接続したバッテリ式産業車両のバッテリ液補水装置において、
    バッテリへの充電時に補水ポンプを作動可能とする補水作動手段と、
    充電時における補水作動手段が複数回の充電に亙って連続して作動しないように、バッテリへの充電の度に作動される補水作動手段の作動を少なくとも一回以上の充電時において間引く作動選択手段とを備え、
    前記作動選択手段は、補水作動手段の作動後の時間を計測するタイマ手段と、補水作動手段の作動後の充電回数をカウントするカウンタ手段と、予め設定した設定時間および設定充電回数を記憶し、タイマ手段よりの計測時間およびカウンタ手段よりの充電回数が共に設定時間および設定充電回数以上となる充電時に補水作動手段の作動を許容しかつ充電終了後にタイマ手段およびカウンタ手段をリセットする比較手段と、を備えることを特徴とするバッテリ式産業車両のバッテリ液補水装置。
  2. 走行用もしくは荷役作業用の電源としてバッテリを搭載し、バッテリ液が貯留された補水タンクおよび電動式の補水ポンプを備え、バッテリの各セルの補水栓と補水タンクとを補水ポンプおよび配管を介して相互に接続したバッテリ式産業車両のバッテリ液補水装置において、
    バッテリへの充電時に補水ポンプを作動可能とする補水作動手段と、
    充電時における補水作動手段が複数回の充電に亙って連続して作動しないように、バッテリへの充電の度に作動される補水作動手段の作動を少なくとも一回以上の充電時において間引く作動選択手段とを備え、
    前記作動選択手段は、1回当たりの充電時間の長さに応じて重み付けした数値を補水作動手段の作動後の充電毎に加算して記憶するカウンタ手段と、カウンタ手段の加算された数値が任意に設定した設定数値以上となる充電時に補水作動手段の作動を許容しかつカウンタ手段をリセットする比較手段と、を備えることを特徴とするバッテリ式産業車両のバッテリ液補水装置。
  3. 前記バッテリの各セルの補水栓と補水タンクとを相互に接続する配管には、補水ポンプ側からバッテリ側への補水液の流動を補水ポンプ側圧力がある圧力以上で開弁して許容するチェック弁を配置して備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のバッテリ式産業車両のバッテリ液補水装置。
  4. 前記バッテリの各セルの補水栓と補水タンクとを相互に接続する配管には、前記補水作動手段の非作動時に開放し、補水作動手段の作動時に閉じる電磁弁を配置して備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のバッテリ式産業車両のバッテリ液補水装置。
  5. 前記補水タンクは、その液面がバッテリの各セルの液面より下方となるよう車両に搭載され、補水作動時に閉じその他の時点で開く電磁弁を備えたバイパス通路を介して配管に連通していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のバッテリ式産業車両のバッテリ液補水装置。
  6. 前記補水タンクは、その液面がバッテリの各セルの液面より上方となるよう車両に搭載され、配管は補水作動時に閉じその他の時点で開く電磁弁を備えたバイパス通路を介してその液面がバッテリの各セルの液面より下方となるサブタンクに連通され、サブタンク内の補水液は補水タンクに戻されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のバッテリ式産業車両のバッテリ液補水装置。
  7. 前記補水作動手段は、バッテリへの充電終了後に作動可能とすることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のバッテリ式産業車両のバッテリ液補水装置。
  8. 前記補水作動手段は、バッテリへの充電開始から所定時間後に作動可能とすることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のバッテリ式産業車両のバッテリ液補水装置。
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