JPH11148332A - エンジンのオイル自動補給装置 - Google Patents
エンジンのオイル自動補給装置Info
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- JPH11148332A JPH11148332A JP31303197A JP31303197A JPH11148332A JP H11148332 A JPH11148332 A JP H11148332A JP 31303197 A JP31303197 A JP 31303197A JP 31303197 A JP31303197 A JP 31303197A JP H11148332 A JPH11148332 A JP H11148332A
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- supply tank
- engine
- tank
- supply
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- Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 二つの補給タンク内のオイルを順次オイルパ
ン内へ補給する場合に、構成を簡素化してコスト低減を
図る。 【解決手段】 オイルパン1内に第1油量センサ2を付
設し、この第1油量センサ2の検知に基づき、給油路4
に設けた給油ポンプ5により、第1補給タンク7Aと第
2補給タンク7B内のオイルを順次オイルパン1内へ補
給するように構成する。第1補給タンク7Aと第2補給
タンク7Bとを逆止連通弁11を介して通油可能に連通
する。第1補給タンク7Aを大気連通し、第2補給タン
ク7BとエンジンEの吸気管3とを吸気連通弁13を介
して連通し、吸気負圧にした第2補給タンク7Bを介し
てオイルをオイルパン1に補給する。
ン内へ補給する場合に、構成を簡素化してコスト低減を
図る。 【解決手段】 オイルパン1内に第1油量センサ2を付
設し、この第1油量センサ2の検知に基づき、給油路4
に設けた給油ポンプ5により、第1補給タンク7Aと第
2補給タンク7B内のオイルを順次オイルパン1内へ補
給するように構成する。第1補給タンク7Aと第2補給
タンク7Bとを逆止連通弁11を介して通油可能に連通
する。第1補給タンク7Aを大気連通し、第2補給タン
ク7BとエンジンEの吸気管3とを吸気連通弁13を介
して連通し、吸気負圧にした第2補給タンク7Bを介し
てオイルをオイルパン1に補給する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンの潤滑油
(以下、単に「オイル」という)の自動補給装置に関
し、さらに詳しくは、補給タンク内のオイルの酸化を極
力抑制するようにしたオイル自動補給装置に関する。
(以下、単に「オイル」という)の自動補給装置に関
し、さらに詳しくは、補給タンク内のオイルの酸化を極
力抑制するようにしたオイル自動補給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のオイル自動補給装置としては、
従来より例えば本出願人の提案に係るもので、以下の基
本構成を備えるもの(特開平9−100711号公報)
が知られている。それは図4に示すように、エンジンE
のオイルパン101に給油路104を介して第1補給タ
ンク107Aと第2補給タンク107Bとからなる補給
タンク107を連通するとともに、オイルパン101内
に油量センサ102を付設し、上記油量センサ102の
不検知に基づき、上記給油路104に設けた給油ポンプ
105により、第1補給タンク107Aと第2補給タン
ク107B内のオイルを順次オイルパン101内へ補給
するように構成されている。なお、油量センサの不検知
とは、オイルが規定油量に満たない状態を意味する
(以、同様)。また、図4中の符号108は、給油ポン
プ105及び開閉弁106a・106bの制御回路、1
16は大気導入用逆止弁、117は油量計、122は警
報機をそれぞれ示す。
従来より例えば本出願人の提案に係るもので、以下の基
本構成を備えるもの(特開平9−100711号公報)
が知られている。それは図4に示すように、エンジンE
のオイルパン101に給油路104を介して第1補給タ
ンク107Aと第2補給タンク107Bとからなる補給
タンク107を連通するとともに、オイルパン101内
に油量センサ102を付設し、上記油量センサ102の
不検知に基づき、上記給油路104に設けた給油ポンプ
105により、第1補給タンク107Aと第2補給タン
ク107B内のオイルを順次オイルパン101内へ補給
するように構成されている。なお、油量センサの不検知
とは、オイルが規定油量に満たない状態を意味する
(以、同様)。また、図4中の符号108は、給油ポン
プ105及び開閉弁106a・106bの制御回路、1
16は大気導入用逆止弁、117は油量計、122は警
報機をそれぞれ示す。
【0003】即ち、第1補給タンク107Aが空になる
までは、当該タンク107A内のオイルを開閉弁106
aを介して補給し、第1補給タンク107Aが空になれ
ば、第2補給タンク107B内のオイルを開閉弁106
bを介して補給する。これにより多量のオイルを比較的
小容量のタンクに分けて収容することができるので、第
2補給タンク107B内のオイルは、第1補給タンク1
07Aが空になるまで使用されず、また、各補給タンク
107A・107B内のオイルは、使用開始後比較的短
時間しか空気と接触せず、酸化による劣化が抑制され
る。
までは、当該タンク107A内のオイルを開閉弁106
aを介して補給し、第1補給タンク107Aが空になれ
ば、第2補給タンク107B内のオイルを開閉弁106
bを介して補給する。これにより多量のオイルを比較的
小容量のタンクに分けて収容することができるので、第
2補給タンク107B内のオイルは、第1補給タンク1
07Aが空になるまで使用されず、また、各補給タンク
107A・107B内のオイルは、使用開始後比較的短
時間しか空気と接触せず、酸化による劣化が抑制され
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術では、第1補給タンク107Aと第2補給タンク
107Bとを併設し、各補給タンクにそれぞれ開閉弁1
06a・106bを付設していることから、その構成が
複雑になるうえ、各補給タンク内のオイルを順次オイル
パン101内へ補給する場合に、上記開閉弁106a・
106bを切り換え制御する必要がある。本発明はこの
ような事情を考慮してなされたもので、各補給タンク内
のオイルを順次オイルパン内へ補給する場合に、上記開
閉弁及びその切り換え制御を不要にして構成を簡素化
し、コスト低減を図ることを技術課題とする。
来技術では、第1補給タンク107Aと第2補給タンク
107Bとを併設し、各補給タンクにそれぞれ開閉弁1
06a・106bを付設していることから、その構成が
複雑になるうえ、各補給タンク内のオイルを順次オイル
パン101内へ補給する場合に、上記開閉弁106a・
106bを切り換え制御する必要がある。本発明はこの
ような事情を考慮してなされたもので、各補給タンク内
のオイルを順次オイルパン内へ補給する場合に、上記開
閉弁及びその切り換え制御を不要にして構成を簡素化
し、コスト低減を図ることを技術課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するものとして、以下のように構成される。即ち、請求
項1に記載の発明は、エンジンEのオイルパン1に給油
路4を介して第1補給タンク7Aと第2補給タンク7B
とからなる補給タンク7を連通するとともに、オイルパ
ン1内に第1油量センサ2を付設し、上記第1油量セン
サ2の不検知に基づき、上記給油路4に設けた給油ポン
プ5により、第1補給タンク7Aと第2補給タンク7B
内のオイルを順次オイルパン1内へ補給するように構成
したエンジンのオイル自動補給装置において、以下のよ
うに構成したことを特徴としている。
するものとして、以下のように構成される。即ち、請求
項1に記載の発明は、エンジンEのオイルパン1に給油
路4を介して第1補給タンク7Aと第2補給タンク7B
とからなる補給タンク7を連通するとともに、オイルパ
ン1内に第1油量センサ2を付設し、上記第1油量セン
サ2の不検知に基づき、上記給油路4に設けた給油ポン
プ5により、第1補給タンク7Aと第2補給タンク7B
内のオイルを順次オイルパン1内へ補給するように構成
したエンジンのオイル自動補給装置において、以下のよ
うに構成したことを特徴としている。
【0006】第1補給タンク7Aと第2補給タンク7B
とを逆止連通弁11を介して通油可能に連通し、第1補
給タンク7Aを大気連通するとともに、第2補給タンク
7BとエンジンEの吸気管3とを吸気連通弁13を介し
て連通する。そして吸気負圧にした第2補給タンク7B
を介してオイルをオイルパン1に補給するように構成す
る。ここで上記吸気連通弁13は、エンジンの吸気負圧
により第2補給タンク7B内をオイルで充満させるもの
であるが、オイルがエンジンEの吸気管3へ流入するの
を阻止する機能を有している。
とを逆止連通弁11を介して通油可能に連通し、第1補
給タンク7Aを大気連通するとともに、第2補給タンク
7BとエンジンEの吸気管3とを吸気連通弁13を介し
て連通する。そして吸気負圧にした第2補給タンク7B
を介してオイルをオイルパン1に補給するように構成す
る。ここで上記吸気連通弁13は、エンジンの吸気負圧
により第2補給タンク7B内をオイルで充満させるもの
であるが、オイルがエンジンEの吸気管3へ流入するの
を阻止する機能を有している。
【0007】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載したエンジンのオイル自動補給装置において、上
記吸気連通弁13は、下部連通口13aと上部連通口1
3bとの間にボール弁体14を備え、第2補給タンク7
B内の油面L2 の上昇によりボール弁体14がその浮力
により上部連通口13bを閉止するように構成したこと
を特徴とするものである。
に記載したエンジンのオイル自動補給装置において、上
記吸気連通弁13は、下部連通口13aと上部連通口1
3bとの間にボール弁体14を備え、第2補給タンク7
B内の油面L2 の上昇によりボール弁体14がその浮力
により上部連通口13bを閉止するように構成したこと
を特徴とするものである。
【0008】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
したエンジンのオイル自動補給装置において、上記吸気
連通弁13を流通する吸気負圧流によりボール弁体14
が上部連通口13bを閉止するように構成したことを特
徴とするものである。
したエンジンのオイル自動補給装置において、上記吸気
連通弁13を流通する吸気負圧流によりボール弁体14
が上部連通口13bを閉止するように構成したことを特
徴とするものである。
【0009】請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請
求項3のいずれかに記載したエンジンのオイル自動補給
装置において、上記第2補給タンク7B内に第2油量セ
ンサ17を付設し、エンジン始動から所定時間経過後に
おける上記第2油量センサ17の不検知に基づき、オイ
ルの補充警報を発するように構成したことを特徴とする
ものである。これは比較的長時間にわたりエンジンが停
止した場合に、エンジン停止中に第2補給タンク7Bか
ら第1補給タンク7Aへ前記逆止連通弁11を通ってオ
イルが逆流し、第2補給タンク7B内の油面L2 が低下
することがあるので、その場合に当該油面L2 がエンジ
ン始動後第2油量センサ17の検知レベルまで上昇する
にの必要な上記所定時間の経過を待って第2補給タンク
7B内の油量を第2油量センサ17で検知するようにし
たものである。
求項3のいずれかに記載したエンジンのオイル自動補給
装置において、上記第2補給タンク7B内に第2油量セ
ンサ17を付設し、エンジン始動から所定時間経過後に
おける上記第2油量センサ17の不検知に基づき、オイ
ルの補充警報を発するように構成したことを特徴とする
ものである。これは比較的長時間にわたりエンジンが停
止した場合に、エンジン停止中に第2補給タンク7Bか
ら第1補給タンク7Aへ前記逆止連通弁11を通ってオ
イルが逆流し、第2補給タンク7B内の油面L2 が低下
することがあるので、その場合に当該油面L2 がエンジ
ン始動後第2油量センサ17の検知レベルまで上昇する
にの必要な上記所定時間の経過を待って第2補給タンク
7B内の油量を第2油量センサ17で検知するようにし
たものである。
【0010】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
したエンジンのオイル自動補給装置において、上記第2
補給タンク7Bに大気連通弁20を付設し、上記第2油
量センサ17の不検知に基づき、第2補給タンク7Bを
大気連通するとともに、前記逆止連通弁11を閉止する
ように構成したことを特徴とするものである。なお、上
記逆止連通弁11は、電磁開閉弁でも差し支えないが、
その通油バネ力を第1補給タンク7Aに満たしたオイル
の最大油量に相当する開弁圧に設定し、第2油量センサ
17の不検知に基づく第2補給タンク7Bの大気連通に
より閉弁し、吸気負圧で開弁するように構成したもので
も差し支えない。
したエンジンのオイル自動補給装置において、上記第2
補給タンク7Bに大気連通弁20を付設し、上記第2油
量センサ17の不検知に基づき、第2補給タンク7Bを
大気連通するとともに、前記逆止連通弁11を閉止する
ように構成したことを特徴とするものである。なお、上
記逆止連通弁11は、電磁開閉弁でも差し支えないが、
その通油バネ力を第1補給タンク7Aに満たしたオイル
の最大油量に相当する開弁圧に設定し、第2油量センサ
17の不検知に基づく第2補給タンク7Bの大気連通に
より閉弁し、吸気負圧で開弁するように構成したもので
も差し支えない。
【0011】
【発明の作用・効果】請求項1に記載した発明では、従
来例と同様の基本構成を備えるエンジンのオイル自動補
給装置において、第1補給タンク7Aと第2補給タンク
7Bとを逆止連通弁11を介して通油可能に連通し、第
1補給タンク7Aを大気連通するとともに、第2補給タ
ンク7BとエンジンEの吸気管3とを吸気連通弁13を
介して連通し、吸気負圧にした第2補給タンク7Bを介
してオイルをオイルパン1に補給するように構成したこ
とから、以下の作用・効果を奏する。
来例と同様の基本構成を備えるエンジンのオイル自動補
給装置において、第1補給タンク7Aと第2補給タンク
7Bとを逆止連通弁11を介して通油可能に連通し、第
1補給タンク7Aを大気連通するとともに、第2補給タ
ンク7BとエンジンEの吸気管3とを吸気連通弁13を
介して連通し、吸気負圧にした第2補給タンク7Bを介
してオイルをオイルパン1に補給するように構成したこ
とから、以下の作用・効果を奏する。
【0012】 多量のオイルは、比較的小容量の第1
補給タンク7Aと第2補給タンク7Bに分けて収容され
るが、第2補給タンク7BはエンジンEの吸気管3と吸
気連通弁13を介して連通され、吸気負圧によりその内
部にオイルが充満している第2補給タンク7Bを経てオ
イルパン1に補給される。つまり、第1補給タンク7A
内が空にならない限り、第2補給タンク7B内ではオイ
ルを空気と接触させないでオイルパン1に補給すること
ができる。これにより従来例と同様、オイルの酸化によ
る劣化が抑制される。また、オイルは第2補給タンク7
Bを経てオイルパン1に補給されるので、従来例のよう
に、各補給タンク毎に開閉弁を設けて切り換え制御する
必要はなくなる。これにより従来例よりも構成を簡素化
してコスト低減を図ることができる。
補給タンク7Aと第2補給タンク7Bに分けて収容され
るが、第2補給タンク7BはエンジンEの吸気管3と吸
気連通弁13を介して連通され、吸気負圧によりその内
部にオイルが充満している第2補給タンク7Bを経てオ
イルパン1に補給される。つまり、第1補給タンク7A
内が空にならない限り、第2補給タンク7B内ではオイ
ルを空気と接触させないでオイルパン1に補給すること
ができる。これにより従来例と同様、オイルの酸化によ
る劣化が抑制される。また、オイルは第2補給タンク7
Bを経てオイルパン1に補給されるので、従来例のよう
に、各補給タンク毎に開閉弁を設けて切り換え制御する
必要はなくなる。これにより従来例よりも構成を簡素化
してコスト低減を図ることができる。
【0013】 請求項2に記載の発明では、請求項1
に記載したエンジンのオイル自動補給装置において、上
記吸気連通弁13が下部連通口13aと上部連通口13
bとの間にボール弁体14を備え、第2補給タンク7B
内の油面L2 の上昇によりボール弁体14がその浮力に
より上部連通口13bを閉止するように構成したことか
ら、第2補給タンク7B内をオイルでほぼ充満させつ
つ、オイルがエンジンEの吸気管3へ流入するのを防止
できる。即ち、エンジンの負荷により吸気負圧が変動す
るが、負荷が小さく低い吸気負圧で第2補給タンク7B
内をオイルでほぼ充満させるように水頭圧Hを設定する
ことにより、負荷が大きく吸気負圧が高くなれば、第2
補給タンク7B内の油面L2 が上昇しボール弁体14が
上部連通口13bを閉止する。これによりオイルが吸気
管3へ流入するという弊害を防止できる。
に記載したエンジンのオイル自動補給装置において、上
記吸気連通弁13が下部連通口13aと上部連通口13
bとの間にボール弁体14を備え、第2補給タンク7B
内の油面L2 の上昇によりボール弁体14がその浮力に
より上部連通口13bを閉止するように構成したことか
ら、第2補給タンク7B内をオイルでほぼ充満させつ
つ、オイルがエンジンEの吸気管3へ流入するのを防止
できる。即ち、エンジンの負荷により吸気負圧が変動す
るが、負荷が小さく低い吸気負圧で第2補給タンク7B
内をオイルでほぼ充満させるように水頭圧Hを設定する
ことにより、負荷が大きく吸気負圧が高くなれば、第2
補給タンク7B内の油面L2 が上昇しボール弁体14が
上部連通口13bを閉止する。これによりオイルが吸気
管3へ流入するという弊害を防止できる。
【0014】 請求項3に記載の発明では、請求項2
に記載したエンジンのオイル自動補給装置において、上
記吸気連通弁1を流通する吸気負圧流によりボール弁体
14が上部連通口13bを閉止するように構成したこと
から、除塵されていない大気がエンジンEの吸気管3へ
流入するのを防止できる。即ち、大気連通している第1
補給タンク7Aが空になると、除塵されていない大気が
逆止連通弁11を介して第2補給タンク7B内に流入
し、オイルの油面が低下するが、本発明では吸気連通弁
1を流通する吸気負圧流によりボール弁体14が上部連
通口13bを閉止するので、除塵されていない大気がエ
ンジンEの吸気管3へ流入するという弊害を防止でき
る。
に記載したエンジンのオイル自動補給装置において、上
記吸気連通弁1を流通する吸気負圧流によりボール弁体
14が上部連通口13bを閉止するように構成したこと
から、除塵されていない大気がエンジンEの吸気管3へ
流入するのを防止できる。即ち、大気連通している第1
補給タンク7Aが空になると、除塵されていない大気が
逆止連通弁11を介して第2補給タンク7B内に流入
し、オイルの油面が低下するが、本発明では吸気連通弁
1を流通する吸気負圧流によりボール弁体14が上部連
通口13bを閉止するので、除塵されていない大気がエ
ンジンEの吸気管3へ流入するという弊害を防止でき
る。
【0015】 請求項4に記載の発明では、請求項1
乃至請求項3のいずれかに記載したエンジンのオイル自
動補給装置において、上記第2補給タンク7B内に第2
油量センサ17を付設し、エンジン始動から所定時間経
過後における第2油量センサ17の不検知に基づき、オ
イルの補充警報を発するように構成したことから、運転
者はオイルの補充の要否を適確に知ることができる。即
ち、比較的長時間にわたりエンジンが停止した場合に、
第2補給タンク7B内の低下した油面L2 が第2油量セ
ンサ17の検知レベルまで上昇するにの必要な所定時間
の経過を待ってその油量を検知することにより、オイル
の補充の要否を適確に知ることができる。これにより運
転者は必要なら第1補給タンク7Aに新しいオイルを補
充することになる。
乃至請求項3のいずれかに記載したエンジンのオイル自
動補給装置において、上記第2補給タンク7B内に第2
油量センサ17を付設し、エンジン始動から所定時間経
過後における第2油量センサ17の不検知に基づき、オ
イルの補充警報を発するように構成したことから、運転
者はオイルの補充の要否を適確に知ることができる。即
ち、比較的長時間にわたりエンジンが停止した場合に、
第2補給タンク7B内の低下した油面L2 が第2油量セ
ンサ17の検知レベルまで上昇するにの必要な所定時間
の経過を待ってその油量を検知することにより、オイル
の補充の要否を適確に知ることができる。これにより運
転者は必要なら第1補給タンク7Aに新しいオイルを補
充することになる。
【0016】 請求項5に記載の発明では、請求項4
に記載したエンジンのオイル自動補給装置において、第
2補給タンク7Bに大気連通弁20を付設し、上記第2
油量センサ17の不検知に基づき、第2補給タンク7B
を大気連通するとともに、前記逆止連通弁11を閉止す
るように構成したことから、第1補給タンク7Aに補充
した新油と第2補給タンク7B内の残油とが混ざり合う
のを回避しつつ、第2補給タンク7B内のオイルを使い
切りることができる。
に記載したエンジンのオイル自動補給装置において、第
2補給タンク7Bに大気連通弁20を付設し、上記第2
油量センサ17の不検知に基づき、第2補給タンク7B
を大気連通するとともに、前記逆止連通弁11を閉止す
るように構成したことから、第1補給タンク7Aに補充
した新油と第2補給タンク7B内の残油とが混ざり合う
のを回避しつつ、第2補給タンク7B内のオイルを使い
切りることができる。
【0017】即ち、大気連通している第1補給タンク7
A内のオイルを使い切り、かつ、第2補給タンク7B内
の油面L2 が第2油量センサ17の検知レベルに満たな
い油量に低下すると、前記補充警報により第1補給タン
ク7Aに新しいオイルを補充することとなるが、上記第
2油量センサ17の不検知に基づき、第2補給タンク7
Bを大気連通するとともに、前記逆止連通弁11が閉止
されので、第1補給タンク7A内に新しくオイルを補充
した場合に、その新しく補充したオイルが第2補給タン
ク7B内の残油と混ざり合うのを回避することができ
る。また、第2補給タンク7Bを大気連通することによ
り第2補給タンク7B内の残油をも使い切ることができ
る。
A内のオイルを使い切り、かつ、第2補給タンク7B内
の油面L2 が第2油量センサ17の検知レベルに満たな
い油量に低下すると、前記補充警報により第1補給タン
ク7Aに新しいオイルを補充することとなるが、上記第
2油量センサ17の不検知に基づき、第2補給タンク7
Bを大気連通するとともに、前記逆止連通弁11が閉止
されので、第1補給タンク7A内に新しくオイルを補充
した場合に、その新しく補充したオイルが第2補給タン
ク7B内の残油と混ざり合うのを回避することができ
る。また、第2補給タンク7Bを大気連通することによ
り第2補給タンク7B内の残油をも使い切ることができ
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面に
基づいて説明する。図1は本発明の実施の形態に係るオ
イル自動補給装置の概要図であり、従来例と同様の基本
構成を備える。即ち、このオイル自動補給装置は、エン
ジンEのオイルパン1に給油路4を介して第1補給タン
ク7Aと第2補給タンク7Bとからなる補給タンク7を
連通するとともに、オイルパン1内に第1油量センサ2
を付設し、上記第1油量センサ2による油量の不検知に
基づき、制御回路8により上記給油路4に設けた給油ポ
ンプ5及び開閉弁6を通油可能に作動させ、第1補給タ
ンク7Aと第2補給タンク7B内のオイルを順次オイル
パン1内へ補給するように構成されている。以下このオ
イル自動補給装置の特徴をなす構成について説明する。
基づいて説明する。図1は本発明の実施の形態に係るオ
イル自動補給装置の概要図であり、従来例と同様の基本
構成を備える。即ち、このオイル自動補給装置は、エン
ジンEのオイルパン1に給油路4を介して第1補給タン
ク7Aと第2補給タンク7Bとからなる補給タンク7を
連通するとともに、オイルパン1内に第1油量センサ2
を付設し、上記第1油量センサ2による油量の不検知に
基づき、制御回路8により上記給油路4に設けた給油ポ
ンプ5及び開閉弁6を通油可能に作動させ、第1補給タ
ンク7Aと第2補給タンク7B内のオイルを順次オイル
パン1内へ補給するように構成されている。以下このオ
イル自動補給装置の特徴をなす構成について説明する。
【0019】上記第1補給タンク7Aと第2補給タンク
7Bとは仕切壁7dを介して区画され、連通路10に設
けた逆止連通弁11を介して通油可能に連通されてい
る。また、上記第1補給タンク7Aは大気連通用逆止弁
16で大気連通され、第2補給タンク7BとエンジンE
の吸気管3とは、吸気連通管12及び吸気連通弁13を
介して連通され、吸気負圧によりその内部にオイルが充
満している第2補給タンク7Bを経てオイルをオイルパ
ン1に補給するように構成されている。これは吸気負圧
により第2補給タンク7B内をオイルで充満し、第1補
給タンク7Aが空にならない限り、第2補給タンク7B
内ではオイルを空気と接触させないようにしたものであ
る。これにより従来例と同様、オイルの酸化による劣化
を抑制することができる。また、各補給タンク毎に開閉
弁を設けて切り換え制御する必要がなくなり、従来例よ
りも構成を簡素化してコスト低減を図ることができる。
なお、図1中の符号4aはオイルの取出管を、15はオ
イルの補充口を示す。
7Bとは仕切壁7dを介して区画され、連通路10に設
けた逆止連通弁11を介して通油可能に連通されてい
る。また、上記第1補給タンク7Aは大気連通用逆止弁
16で大気連通され、第2補給タンク7BとエンジンE
の吸気管3とは、吸気連通管12及び吸気連通弁13を
介して連通され、吸気負圧によりその内部にオイルが充
満している第2補給タンク7Bを経てオイルをオイルパ
ン1に補給するように構成されている。これは吸気負圧
により第2補給タンク7B内をオイルで充満し、第1補
給タンク7Aが空にならない限り、第2補給タンク7B
内ではオイルを空気と接触させないようにしたものであ
る。これにより従来例と同様、オイルの酸化による劣化
を抑制することができる。また、各補給タンク毎に開閉
弁を設けて切り換え制御する必要がなくなり、従来例よ
りも構成を簡素化してコスト低減を図ることができる。
なお、図1中の符号4aはオイルの取出管を、15はオ
イルの補充口を示す。
【0020】図2(A)又は図2(B)に示すように、
上記吸気連通弁13は第2補給タンク7Bの上壁に設け
られ、下部連通口13aと上部連通口13bとの間にボ
ール弁体14を介在させ、第2補給タンク7B内の油面
L2 の上昇によりボール弁体14がその浮力により上部
連通口13bを閉止するように構成されている。これは
エンジンの負荷により吸気負圧が変動することを考慮し
たもので、負荷が小さく低い吸気負圧で第2補給タンク
7B内をオイルでほぼ充満させるように水頭圧Hを設定
することにより、負荷が大きく吸気負圧が高くなれば、
第2補給タンク7B内の油面L2 が上昇してボール弁体
14が上部連通口13bを閉止する。これによりオイル
が吸気管3へ流入するという弊害を防止できる。
上記吸気連通弁13は第2補給タンク7Bの上壁に設け
られ、下部連通口13aと上部連通口13bとの間にボ
ール弁体14を介在させ、第2補給タンク7B内の油面
L2 の上昇によりボール弁体14がその浮力により上部
連通口13bを閉止するように構成されている。これは
エンジンの負荷により吸気負圧が変動することを考慮し
たもので、負荷が小さく低い吸気負圧で第2補給タンク
7B内をオイルでほぼ充満させるように水頭圧Hを設定
することにより、負荷が大きく吸気負圧が高くなれば、
第2補給タンク7B内の油面L2 が上昇してボール弁体
14が上部連通口13bを閉止する。これによりオイル
が吸気管3へ流入するという弊害を防止できる。
【0021】なお、図2(A)に示す吸気連通弁13
は、上部連通口13bの近傍に吸気流通孔13cを備
え、第2補給タンク7B内の油面L2 上の空気がその吸
気流通孔13cを通って上部連通口13bに抜けるよう
にしてある。また、図2(B)に示す吸気連通弁13で
は、上記吸気流通孔13cを省き、第2補給タンク7B
内の油面L2 が下部連通口13aよりも低下した場合
に、この吸気連通弁13を流通する吸気負圧流によりボ
ール弁体14が上部連通口13bを閉止するようしてあ
る。これは、大気連通している第1補給タンク7Aが空
になり、除塵されていない大気が前記逆止連通弁11を
介して第2補給タンク7B内に流入した場合に、その除
塵されていない大気が吸気管3へ流入するのを阻止する
ようにしたものである。
は、上部連通口13bの近傍に吸気流通孔13cを備
え、第2補給タンク7B内の油面L2 上の空気がその吸
気流通孔13cを通って上部連通口13bに抜けるよう
にしてある。また、図2(B)に示す吸気連通弁13で
は、上記吸気流通孔13cを省き、第2補給タンク7B
内の油面L2 が下部連通口13aよりも低下した場合
に、この吸気連通弁13を流通する吸気負圧流によりボ
ール弁体14が上部連通口13bを閉止するようしてあ
る。これは、大気連通している第1補給タンク7Aが空
になり、除塵されていない大気が前記逆止連通弁11を
介して第2補給タンク7B内に流入した場合に、その除
塵されていない大気が吸気管3へ流入するのを阻止する
ようにしたものである。
【0022】また、上記第2補給タンク7B内には第2
油量センサ17が付設され、エンジン始動から所定時間
Tの経過後における第2油量センサ17の不検知に基づ
き、警告表示器22を作動させ、オイルの補充警報を発
するように構成されている。これは比較的長時間にわた
りエンジンが停止した場合に、エンジン始動後第2補給
タンク7B内の低下した油面L2 が規定油面に達するに
の必要な所定時間Tが経過しても第2油量センサ17が
検知しない場合には、第1補給タンク7A内の油量が空
で、第2補給タンク7B内の油面L2 が規定油面に満た
ないと推定できるので、上記所定時間Tの経過を待って
その油量を検知することにより、オイルの補充の要否を
適確に知ることができるのである。これにより必要なら
第1補給タンク7Aに新しいオイルを補充すれば、各補
給タンク内にオイルが補充されることとなる。なお、エ
ンジン始動後の所定時間Tの経過は、制御回路8を構成
するマイクロコンピュータが内蔵する計時手段18によ
り計測する。
油量センサ17が付設され、エンジン始動から所定時間
Tの経過後における第2油量センサ17の不検知に基づ
き、警告表示器22を作動させ、オイルの補充警報を発
するように構成されている。これは比較的長時間にわた
りエンジンが停止した場合に、エンジン始動後第2補給
タンク7B内の低下した油面L2 が規定油面に達するに
の必要な所定時間Tが経過しても第2油量センサ17が
検知しない場合には、第1補給タンク7A内の油量が空
で、第2補給タンク7B内の油面L2 が規定油面に満た
ないと推定できるので、上記所定時間Tの経過を待って
その油量を検知することにより、オイルの補充の要否を
適確に知ることができるのである。これにより必要なら
第1補給タンク7Aに新しいオイルを補充すれば、各補
給タンク内にオイルが補充されることとなる。なお、エ
ンジン始動後の所定時間Tの経過は、制御回路8を構成
するマイクロコンピュータが内蔵する計時手段18によ
り計測する。
【0023】また、上記第2補給タンク7Bには必要に
応じて大気連通弁20が付設され、上記第2油量センサ
17の不検知に基づき、第2補給タンク7Bを大気連通
するとともに、電磁開閉弁式の逆止連通弁11を閉止す
るように構成することもできる。これにより第1補給タ
ンク7Aに補充した新油と第2補給タンク7B内の残油
とが混ざり合うのを回避しつつ、第2補給タンク7B内
のオイルを使い切りることができる。
応じて大気連通弁20が付設され、上記第2油量センサ
17の不検知に基づき、第2補給タンク7Bを大気連通
するとともに、電磁開閉弁式の逆止連通弁11を閉止す
るように構成することもできる。これにより第1補給タ
ンク7Aに補充した新油と第2補給タンク7B内の残油
とが混ざり合うのを回避しつつ、第2補給タンク7B内
のオイルを使い切りることができる。
【0024】即ち、大気連通している第1補給タンク7
A内のオイルを使い切り、かつ、第2補給タンク7B内
の油面L2 が第2油量センサ17の検知レベル以下に低
下すると、前記補充警報により第1補給タンク7Aに新
しいオイルを補充することが必要になるが、上記第2油
量センサ17の不検知に基づき、第2補給タンク7Bを
大気連通弁20で大気連通するとともに、前記逆止連通
弁11を閉止することにより、第1補給タンク7A内に
新しく補充したオイルが第2補給タンク7B内の残油と
混ざり合うのを回避することができる。また、第2補給
タンク7Bを大気連通弁20で大気連通することにより
第2補給タンク7B内の残油を使い切ることができる。
なお、この場合にも吸気連通弁13を流通する吸気負圧
流によりボール弁体14が上部連通口13bを閉止し、
除塵されていない大気が吸気管3へ流入するのを阻止す
る。
A内のオイルを使い切り、かつ、第2補給タンク7B内
の油面L2 が第2油量センサ17の検知レベル以下に低
下すると、前記補充警報により第1補給タンク7Aに新
しいオイルを補充することが必要になるが、上記第2油
量センサ17の不検知に基づき、第2補給タンク7Bを
大気連通弁20で大気連通するとともに、前記逆止連通
弁11を閉止することにより、第1補給タンク7A内に
新しく補充したオイルが第2補給タンク7B内の残油と
混ざり合うのを回避することができる。また、第2補給
タンク7Bを大気連通弁20で大気連通することにより
第2補給タンク7B内の残油を使い切ることができる。
なお、この場合にも吸気連通弁13を流通する吸気負圧
流によりボール弁体14が上部連通口13bを閉止し、
除塵されていない大気が吸気管3へ流入するのを阻止す
る。
【0025】以下、上記自動補給装置によるオイルの自
動補給手順について、図3に基づき説明する。先ずステ
ップS1 ではエンジンが運転中であることを確認し、ス
テップS2 〜ステップS3 では第1油量センサ2により
オイルパン1内の油面L1 が規定値以下であると検知す
ると、給油路4に設けた開閉弁6を開くとともに、給油
ポンプ5を作動させて、オイルをオイルパン1内に一定
量補給する。これにより、オイルパン1内の油面L1 は
規定値以上になる。次いでステップS4 〜ステップS7
ではエンジン始動後前記所定時間Tを経過した後(油面
L2 がエンジン始動後第2油量センサ17の検知レベル
まで上昇するにの必要な所定時間の経過を待って)、第
2油量センサ17により第2補給タンク7B内の油量が
規定値に満たないことを検知すると補給のための警告表
示がされる。そしてステップS8で第2補給タンク7B
が大気連通弁20を有するか否かを判断し、以下の手順
を経る。
動補給手順について、図3に基づき説明する。先ずステ
ップS1 ではエンジンが運転中であることを確認し、ス
テップS2 〜ステップS3 では第1油量センサ2により
オイルパン1内の油面L1 が規定値以下であると検知す
ると、給油路4に設けた開閉弁6を開くとともに、給油
ポンプ5を作動させて、オイルをオイルパン1内に一定
量補給する。これにより、オイルパン1内の油面L1 は
規定値以上になる。次いでステップS4 〜ステップS7
ではエンジン始動後前記所定時間Tを経過した後(油面
L2 がエンジン始動後第2油量センサ17の検知レベル
まで上昇するにの必要な所定時間の経過を待って)、第
2油量センサ17により第2補給タンク7B内の油量が
規定値に満たないことを検知すると補給のための警告表
示がされる。そしてステップS8で第2補給タンク7B
が大気連通弁20を有するか否かを判断し、以下の手順
を経る。
【0026】第2補給タンク7Bが大気連通弁20を有
しない場合には、ステップS14へ進み、人手により第1
補給タンク7Aにオイルを補給する。これにより第1補
給タンク7Aと第2補給タンク7B内はオイルで満たさ
れる。また、第2補給タンク7Bが大気連通弁20を有
する場合には、ステップS9へ進み、大気連通弁20を
開いて第2補給タンク7Bを大気連通するとともに、前
記逆止連通弁11を閉止する。これにより第1補給タン
ク7A内に新しくオイルを補充した場合に、この新しく
補充したオイルが第2補給タンク7B内の残油と混ざり
合うのを回避することができる。また、第2補給タンク
7Bを大気連通するとともに、ステップS10〜ステップ
S12を経ることにより、第2補給タンク7B内の残油を
使い切ることができる。
しない場合には、ステップS14へ進み、人手により第1
補給タンク7Aにオイルを補給する。これにより第1補
給タンク7Aと第2補給タンク7B内はオイルで満たさ
れる。また、第2補給タンク7Bが大気連通弁20を有
する場合には、ステップS9へ進み、大気連通弁20を
開いて第2補給タンク7Bを大気連通するとともに、前
記逆止連通弁11を閉止する。これにより第1補給タン
ク7A内に新しくオイルを補充した場合に、この新しく
補充したオイルが第2補給タンク7B内の残油と混ざり
合うのを回避することができる。また、第2補給タンク
7Bを大気連通するとともに、ステップS10〜ステップ
S12を経ることにより、第2補給タンク7B内の残油を
使い切ることができる。
【0027】即ち、ステップS10〜ステップS12では、
第1油量センサ2によりオイルパン1内の油面L1 が規
定値以下であると検知すると、オイルをオイルパン1内
に一定量補給し、その補給回数nが一定数Nに達する
と、第2補給タンク7Bが空になったものとみなしてス
テップS13で大気連通弁20を閉じるとともに、前記逆
止連通弁11を開く。そしてステップS14へ進み、人手
により第1補給タンク7Aと第2補給タンク7Bにオイ
ルを補給する。これにより各補給タンク7A・7B内は
オイルで満たされる。
第1油量センサ2によりオイルパン1内の油面L1 が規
定値以下であると検知すると、オイルをオイルパン1内
に一定量補給し、その補給回数nが一定数Nに達する
と、第2補給タンク7Bが空になったものとみなしてス
テップS13で大気連通弁20を閉じるとともに、前記逆
止連通弁11を開く。そしてステップS14へ進み、人手
により第1補給タンク7Aと第2補給タンク7Bにオイ
ルを補給する。これにより各補給タンク7A・7B内は
オイルで満たされる。
【0028】なお、上記実施形態では、逆止連通弁11
を電磁開閉弁として説明したが、これに代えてバネ式逆
止弁を用いることもできる。ここで第1補給タンク7A
の油量をh1 、吸気負圧−Pb が作用している第2補給
タンク7Bの油量をh2 、オイルの比重をr、逆止連通
弁11の開弁圧をPa とすると、次式で表す差圧△Pが
開弁圧Pa よりも大きくなると開弁するように構成す
る。 即ち、△P=rh1 −(rh2 −Pb ) =r(h1 −h2 )+Pb >Pa 逆に差圧△Pが開弁圧Pa よりも小さくなれば閉弁する
ように構成する。 △P=r(h1−h2 )<Pa
を電磁開閉弁として説明したが、これに代えてバネ式逆
止弁を用いることもできる。ここで第1補給タンク7A
の油量をh1 、吸気負圧−Pb が作用している第2補給
タンク7Bの油量をh2 、オイルの比重をr、逆止連通
弁11の開弁圧をPa とすると、次式で表す差圧△Pが
開弁圧Pa よりも大きくなると開弁するように構成す
る。 即ち、△P=rh1 −(rh2 −Pb ) =r(h1 −h2 )+Pb >Pa 逆に差圧△Pが開弁圧Pa よりも小さくなれば閉弁する
ように構成する。 △P=r(h1−h2 )<Pa
【0029】ここで、例えば逆止連通弁11の開弁バネ
力(Pa )を、第1補給タンク7Aに満たしたオイルの
最大油量に相当する圧(rH1 )に設定する。第2補給
タンク7Bを大気連通すると、吸気負圧(−Pb )は0
となるから、 △P=r(H1 −h2 ) =(Pa −rh2 )<Pa 即ち、第2油量センサ17により第2補給タンク7B内
の油量が規定値に満たないことを検知して第2補給タン
ク7Bを大気連通すると、上式により逆止連通弁11が
閉弁する。つまり、逆止連通弁11が電磁開閉弁でなく
ても、バネ式逆止弁を用いることにより、第1補給タン
ク7A内に新しく補充したオイルが第2補給タンク7B
内の残油と混ざり合うのを回避することができ、第2補
給タンク7B内の残油を使い切ることができる。
力(Pa )を、第1補給タンク7Aに満たしたオイルの
最大油量に相当する圧(rH1 )に設定する。第2補給
タンク7Bを大気連通すると、吸気負圧(−Pb )は0
となるから、 △P=r(H1 −h2 ) =(Pa −rh2 )<Pa 即ち、第2油量センサ17により第2補給タンク7B内
の油量が規定値に満たないことを検知して第2補給タン
ク7Bを大気連通すると、上式により逆止連通弁11が
閉弁する。つまり、逆止連通弁11が電磁開閉弁でなく
ても、バネ式逆止弁を用いることにより、第1補給タン
ク7A内に新しく補充したオイルが第2補給タンク7B
内の残油と混ざり合うのを回避することができ、第2補
給タンク7B内の残油を使い切ることができる。
【0030】また、上記実施形態では、第1補給タンク
7Aと第2補給タンク7Bとが仕切壁7dを介して区画
されたものとして説明したが、従来例と同様に2つの補
給タンク7A・7Bを並設しても差し支えない。
7Aと第2補給タンク7Bとが仕切壁7dを介して区画
されたものとして説明したが、従来例と同様に2つの補
給タンク7A・7Bを並設しても差し支えない。
【図1】本発明の実施形態に係るオイル自動補給装置の
概要図である。
概要図である。
【図2】図2(A)及び図2(B)は、それぞれ吸気連
通弁の別形態に係る縦断面図である。
通弁の別形態に係る縦断面図である。
【図3】上記オイル自動補給装置の自動補給手順を示す
フローチャートである。
フローチャートである。
【図4】従来例に係る図1相当図である。
1…オイルパン、2…第1油量センサ、3…エンジンの
吸気管、4…給油路、5…給油ポンプ、7…補給タン
ク、7A…第1補給タンク、7B…第2補給タンク、1
1…逆止連通弁、E…エンジン、13…吸気連通弁、1
3a…吸気連通弁の下部連通口、13b…吸気連通弁の
上部連通口、14…ボール弁体、L2 …第2補給タンク
内の油面、17…第2油量センサ、20…大気連通弁、
T…所定時間。
吸気管、4…給油路、5…給油ポンプ、7…補給タン
ク、7A…第1補給タンク、7B…第2補給タンク、1
1…逆止連通弁、E…エンジン、13…吸気連通弁、1
3a…吸気連通弁の下部連通口、13b…吸気連通弁の
上部連通口、14…ボール弁体、L2 …第2補給タンク
内の油面、17…第2油量センサ、20…大気連通弁、
T…所定時間。
Claims (5)
- 【請求項1】 エンジン(E)のオイルパン(1)に給
油路(4)を介して第1補給タンク(7A)と第2補給
タンク(7B)とからなる補給タンク(7)を連通する
とともに、オイルパン(1)内に第1油量センサ(2)
を付設し、 上記第1油量センサ(2)の不検知に基づき、上記給油
路(4)に設けた給油ポンプ(5)により、第1補給タ
ンク(7A)と第2補給タンク(7B)内のオイルを順
次オイルパン(1)内へ補給するように構成した、エン
ジンのオイル自動補給装置において、 第1補給タンク(7A)と第2補給タンク(7B)とを
逆止連通弁(11)を介して通油可能に連通し、第1補
給タンク(7A)を大気連通するとともに、第2補給タ
ンク(7B)とエンジン(E)の吸気管(3)とを吸気
連通弁(13)を介して連通し、吸気負圧にした第2補
給タンク(7B)を介してオイルをオイルパン(1)に
補給するように構成した、ことを特徴とするエンジンの
オイル自動補給装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載したエンジンのオイル自
動補給装置において、 上記吸気連通弁(13)は、下部連通口(13a)と上
部連通口(13b)との間にボール弁体(14)を備
え、第2補給タンク(7B)内の油面(L2 )の上昇に
よりボール弁体(14)がその浮力により上部連通口
(13b)を閉止するように構成した、ことを特徴とす
るエンジンのオイル自動補給装置。 - 【請求項3】 請求項2に記載したエンジンのオイル自
動補給装置において、 上記吸気連通弁(13)を流通する吸気負圧流により、
ボール弁体(14)が上部連通口(13b)を閉止する
ように構成した、ことを特徴とするエンジンのオイル自
動補給装置。 - 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載
したエンジンのオイル自動補給装置において、 上記第2補給タンク(7B)内に第2油量センサ(1
7)を付設し、エンジン始動から所定時間経過後におけ
る上記第2油量センサ(17)の不検知に基づき、オイ
ルの補充警報を発するように構成した、ことを特徴とす
るエンジンのオイル自動補給装置。 - 【請求項5】 請求項4に記載したエンジンのオイル自
動補給装置において、 上記第2補給タンク(7B)に大気連通弁(20)を付
設し、上記第2油量センサ(17)の不検知に基づき、
第2補給タンク(7B)を大気連通するとともに、前記
逆止連通弁(11)を閉止するように構成した、ことを
特徴とするエンジンのオイル自動補給装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31303197A JPH11148332A (ja) | 1997-11-14 | 1997-11-14 | エンジンのオイル自動補給装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31303197A JPH11148332A (ja) | 1997-11-14 | 1997-11-14 | エンジンのオイル自動補給装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11148332A true JPH11148332A (ja) | 1999-06-02 |
Family
ID=18036389
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31303197A Pending JPH11148332A (ja) | 1997-11-14 | 1997-11-14 | エンジンのオイル自動補給装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11148332A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20140338632A1 (en) * | 2011-09-02 | 2014-11-20 | Groeneveld Transport Efficiency B.V. | Oil management system for an internal combustion engine, and a method for oil management of such an engine |
EP3354871A4 (en) * | 2015-10-16 | 2018-10-10 | Huawei Technologies Co., Ltd. | Engine oil top-up system and oil top-up method therefor |
WO2019092929A1 (ja) * | 2017-11-10 | 2019-05-16 | 三菱重工業株式会社 | 過給機 |
CN115487669A (zh) * | 2022-10-19 | 2022-12-20 | 厚成科技(南通)有限公司 | 用于六氟磷酸锂尾气的吸收洗涤塔 |
-
1997
- 1997-11-14 JP JP31303197A patent/JPH11148332A/ja active Pending
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20140338632A1 (en) * | 2011-09-02 | 2014-11-20 | Groeneveld Transport Efficiency B.V. | Oil management system for an internal combustion engine, and a method for oil management of such an engine |
US9309795B2 (en) * | 2011-09-02 | 2016-04-12 | Groeneveld Transport Efficiency B.V. | Oil management system for an internal combustion engine, and a method for oil management of such an engine |
EP3354871A4 (en) * | 2015-10-16 | 2018-10-10 | Huawei Technologies Co., Ltd. | Engine oil top-up system and oil top-up method therefor |
WO2019092929A1 (ja) * | 2017-11-10 | 2019-05-16 | 三菱重工業株式会社 | 過給機 |
JP2019090336A (ja) * | 2017-11-10 | 2019-06-13 | 三菱重工業株式会社 | 過給機 |
KR20190116446A (ko) * | 2017-11-10 | 2019-10-14 | 미츠비시 쥬고교 가부시키가이샤 | 과급기 |
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CN110462180B (zh) * | 2017-11-10 | 2021-07-27 | 三菱重工业株式会社 | 增压器 |
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