JPH09146338A - カラー画像形成装置 - Google Patents

カラー画像形成装置

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JPH09146338A
JPH09146338A JP7328137A JP32813795A JPH09146338A JP H09146338 A JPH09146338 A JP H09146338A JP 7328137 A JP7328137 A JP 7328137A JP 32813795 A JP32813795 A JP 32813795A JP H09146338 A JPH09146338 A JP H09146338A
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有貴子 岩崎
Nobuo Iwata
信夫 岩田
Toshiya Sato
敏哉 佐藤
Tomonori Yabuta
知典 薮田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は単色用感光体に対して振動を与えな
いようにして、画像が乱れたり、転写中に記録紙が振動
しないようにして、転写時にトナー像が乱れないように
する。 【解決手段】 単色画像形成ユニット12の単色露光部
23で単色用感光体21に静電潜像の書込みを開始する
前で、かつカラー画像形成ユニット11の中間転写体7
上に形成される(n−1)色目の画像後端がカラー第2
転写部9を通過した後で、単色転写部25と、上記カラ
ー転写部9とを転写搬送ベルト43に当接させて、転写
搬送ベルト43で搬送されている記録紙上に、単色画像
形成ユニット12のトナー画像と、カラー画像形成ユニ
ット11のトナー画像とを転写させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラー複写機など
として使用されるカラー画像形成装置に関し、特に単色
画像形成時と、カラー画像形成時とで画像形成プロセス
を変えるカラー画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】原稿の画像を読み取って、記録紙上にト
ナー画像を形成する複写機として、従来、特開平4−2
84468号公報に開示される「多色画像形成装置」や
特開平4−134369号公報に開示される「画像形成
装置」などが知られている。特開平4−284468号
公報に開示される「多色画像形成装置」では、転送搬送
ベルトに沿って複数の感光体ドラムを配置し、その周囲
に少なくとも一色が黒色である現像装置を配置し、上記
転送搬送ベルトによって記録紙を搬送しながら、この記
録紙上に各感光体で互いに異なる色のトナー像を順次、
形成することにより、多色の画像形成時に要する時間を
短縮する。この際、記録紙上で重ね合わされるトナーの
色が感光体の数よりも多いときには、転写搬送ベルト上
に記録紙を保持したまま、何回か転写位置を通過させ
て、多色のトナー像を記録紙上で重ね合わせ、最後に定
着ユニットでトナーを定着させて排紙する。なお、この
「多色画像形成装置」では、記録紙に対して、転写部を
どのように接離するのか、具体的に記述されていない
が、第3実施例において、紙転写部を非接触のコロナ転
写装置にすることが記載されていることから、接離動作
を行なわないものと考えられる。
【0003】また、特開平4−134369号公報に開
示される「画像形成装置」では、無端状に形成される転
写搬送ベルトに沿って複数の感光体ドラムを並べて配置
するとともに、転写搬送ベルトを介在させた状態で、各
感光体ドラムと対向する位置に複数の転写用帯電器と、
複数のバックアップ部材とを配置し、最初の感光体ドラ
ムによるトナー像の転写(または、露光)を行なう前か
ら、最後の感光体ドラムによるトナー像の転写が終了す
るまでの間、全てのバックアップ部材を各感光体ドラム
側に付勢して、転写搬送ベルトを感光体ドラムに当接さ
せ、この状態で、各感光体ドラムによって転写搬送ベル
トで搬送されている記録紙上に各色のトナー像を順次、
重ね合わせることにより、転写中において転写搬送ベル
トが振動しないようにして、記録紙上に形成されるトナ
ー像が乱れないようにする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の多色画像形成装置や画像形成装置などのカラー
画像形成装置においては、次に述べるような問題があっ
た。すなわち、特開平4−134369号公報の「画像
形成装置」では、第1番目に転写を行なう画像形成ユニ
ットの露光開始前や転写開始前に、各バックアップ部材
を動作させて、転写搬送ベルトを各画像形成ユニットの
各感光体ドラムに当接させることにより、転写中や露光
時において転写搬送ベルトの振動を防止して、転写搬送
ベルトの振動に起因する画像の乱れを防止している。こ
のため、このような形式以外の画像形成装置、例えば色
重ねのために中間転写体を使用したカラー画像形成ユニ
ットを含む複数の画像形成ユニットを使用して、記録紙
上にトナー像を形成するカラー画像形成装置などでは、
4色のトナー像を重ねるとき、3色目のトナー像の後端
が通過するまで、カラー画像形成ユニットの中間転写体
と、転写搬送ベルトとを当接させることができず、さら
に第1番目に転写を行なう画像形成ユニットがカラー画
像形成ユニットであるとき、露光よりも前に、各画像形
成ユニット全部に転写搬送ベルトを当接させることがで
きないことから、特開平4−134369号で示される
「画像形成装置」で使用されているタイミングで、転写
搬送ベルトを各画像形成ユニットの各感光体ドラムなど
に当接させることができず、転写中や露光中における転
写搬送ベルトの振動を防止することができないという問
題があった。また、特開平4−284468号の「多色
画像形成装置」では、中間転写体を使わず、記録紙上で
色重ねを行ない、この際記録紙に対して、転写部をどの
ように接離するのか、具体的に記述されていないが、第
3実施例において、紙転写部を非接触のコロナ転写装置
にすることが記載されていることから、接離動作を行な
わないものと考えられる。しかしながら、このような非
接触のコロナ転写装置を使用して、転写中や露光中にお
ける転写搬送ベルトの振動を防止するという方法では、
コロナ転写装置を使用することにより、オゾンが発生す
るという問題があった。このため、中間転写体を使用し
たカラー画像形成ユニットと、単色画像形成用の画像形
成ユニットとを記録紙の搬送路に沿って並べたカラー画
像形成装置において、接触転写によりオゾンの発生を抑
制し、さらに接色転写の接離動作による振動の影響を無
くすことができる転写部の接離機構や接離タイミングの
開発が強く望まれていた。
【0005】本発明は上記の事情に鑑み、請求項1で
は、転写部の接離に伴い、転写搬送ベルトや感光体など
の振動を抑制して、画像の乱れを防止することができる
カラー画像形成装置を提供することを目的としている。
また、請求項2では、単色露光中に、転写搬送ベルトが
接離することに起因して単色用感光体上の静電潜像が乱
れるのを防止することができるカラー画像形成装置を提
供することを目的としている。また、請求項3では、転
写搬送ベルトにトナーが付着することにより生じる記録
紙の裏汚れや画像欠損を防止することができるカラー画
像形成装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、請求項1では、トナー画像の記録対象と
なる転写材を搬送する転写搬送ベルトと、この転写搬送
ベルトに沿って配置され、カラー用感光体上にトナー画
像を形成しながら、中間転写体上に転写して重ね合わせ
た後、カラー第2転写部によって、上記中間転写体上の
トナー画像を転写搬送ベルト上の転写材上に転写するカ
ラー画像形成ユニットと、転写搬送ベルトに沿って配置
され、単色用感光体上にトナー画像を形成しながら、単
色転写部によって、上記単色用感光体上のトナー画像を
転写搬送ベルト上の転写材上に転写する単色画像形成ユ
ニットとを備えたカラー画像形成装置において、上記単
色画像形成ユニットの単色露光部によって上記単色用感
光体に静電潜像の書込みを開始する前で、かつ上記カラ
ー画像形成ユニットの上記中間転写体上に形成される
(n−1)色目の画像後端がカラー第2転写部を通過し
た後に、上記単色転写部部分と、上記カラー転写部部分
とを付勢して、転写搬送ベルトを上記単色用感光体と、
上記中間転写体とに当接させることを特徴としている。
また、請求項2では、請求項1に記載のカラー画像形成
装置において、転写材の搬送経路に沿って、上流側に上
記単色画像形成ユニットを配置し、下流側に上記カラー
画像形成ユニットを配置し、上記中間転写体の周長が、
転写材の最大用紙長と上記単色露光部から上記カラー第
2転写部までの長さ(a)との和よりも長くすることを
特徴としている。また、請求項3では、請求項1に記載
のカラー画像形成装置において、転写材の搬送経路に沿
って、上流側に上記カラー画像形成ユニットを配置し、
下流側に上記単色画像形成ユニットを配置し、これらカ
ラー画像形成ユニット、単色画像形成ユニットを使用し
て画像を連続的に形成して、上記中間転写体上で少なく
とも2種類以上のトナー画像を重ねるとき、m(但し、
mは自然数)枚目の画像の後端と、(m+1)枚目の画
像先端との間を、上記カラー第2転写部と上記単色転写
部との間より長くすることを特徴としている。
【0007】上記の構成において、請求項1では、トナ
ー画像の記録対象となる転写材を搬送する転写搬送ベル
トと、この転写搬送ベルトに沿って配置され、カラー用
感光体上にトナー画像を形成しながら、中間転写体上に
転写して重ね合わせた後、カラー第2転写部によって、
上記中間転写体上のトナー画像を転写搬送ベルト上の転
写材上に転写するカラー画像形成ユニットと、転写搬送
ベルトに沿って配置され、単色用感光体上にトナー画像
を形成しながら、単色転写部によって、上記単色用感光
体上のトナー画像を転写搬送ベルト上の転写材上に転写
する単色画像形成ユニットとを備えたカラー画像形成装
置において、上記単色画像形成ユニットの単色露光部に
よって単色用感光体に静電潜像の書込みを開始する前
で、かつカラー画像形成ユニットの中間転写体上に形成
される(n−1)色目の画像後端がカラー第2転写部を
通過した後に、単色転写部部分と、カラー転写部部分と
を付勢して、転写搬送ベルトを単色用感光体と、中間転
写体とに当接させることにより、転写部の接離に伴い、
転写搬送ベルトや感光体などの振動を抑制して、画像の
乱れを防止する。
【0008】また、請求項2では、請求項1に記載のカ
ラー画像形成装置において、転写材の搬送経路に沿っ
て、上流側に単色画像形成ユニットを配置し、下流側に
カラー画像形成ユニットを配置し、中間転写体の周長
が、転写材の最大用紙長と単色露光部からカラー第2転
写部までの長さ(a)との和よりも長くすることによ
り、単色露光中に、転写搬送ベルトが接離することに起
因して単色用感光体上の静電潜像が乱れるのを防止す
る。
【0009】また、請求項3では、請求項1に記載のカ
ラー画像形成装置において、転写材の搬送経路に沿っ
て、上流側にカラー画像形成ユニットを配置し、下流側
に単色画像形成ユニットを配置し、これらカラー画像形
成ユニット、単色画像形成ユニットを使用して画像を連
続的に形成して、中間転写体上で少なくとも2種類以上
のトナー画像を重ねるとき、m(但し、mは自然数)枚
目の画像の後端と、(m+1)枚目の画像先端との間
を、カラー第2転写部と単色転写部との間より長くする
ことにより、転写搬送ベルトにトナーが付着することに
より生じる記録紙の裏汚れや画像欠損を防止する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示した形態
例に基づいて詳細に説明する。なお、本形態例において
は、カラー画像形成ユニット11では、Y(イエロ
ー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)
の4色によりカラー画像を形成し、単色画像形成ユニッ
トでは、K(ブラック)で画像を形成するとして説明す
るが、本発明はこれに限定されず、他色を用いるカラー
画像形成装置についても適応可能であり、また単色画像
形成ユニット中の現像剤も黒に限るものではなく、例え
ばR(レッド)、B(ブルー)のようなカラートナーで
あっても、使われているトナーの色が一種類であれば、
どのような色の現像剤でも構わない。 《第1形態例》(請求項1、2) 図1は本発明によるカラー画像形成装置の第1形態例を
示す主要部断面図である。この図に示すカラー画像形成
装置は、カラー画像を形成するカラー画像形成ユニット
11と、白黒画像を形成する単色画像形成ユニット12
とを別個に設けた構成になっている。カラー画像形成ユ
ニット11のC、M、Y、Kのトナーとしては、定着後
に光沢があって、どちらかというと文字画像には適さ
ず、絵や写真等のイメージ画像に適したトナーが用いら
れ、また単色画像形成ユニット12中のKトナーとして
は同じ黒であっても、定着後の光沢が少なく、比較的、
文字画像に適したトナーが用いられる。
【0011】<白黒画像の形成説明>次に、本形態例の
カラー画像形成装置において、白黒画像を形成する場合
について説明する。なお、以下の説明では、単色画像形
成ユニット12のみを用いて画像形成する場合について
述べる。まず、給紙カセット41から給紙された記録紙
(ここでは、例として転写材=紙とするが、紙に限らず
OHPシートのようなものでも構わない)は、1対のレ
ジストローラ42まで搬送される。また、この動作と並
行して、単色画像形成ユニット12において、まず単色
用帯電装置22により単色用感光体21が均一な電位に
帯電され、単色露光部23によってレーザー光で静電潜
像が書き込まれる。該静電潜像は単色現像装置24で現
像されてトナー像となり、単色転写部25においてタイ
ミングがとられて、レジストローラ42から送り出さ
れ、転写搬送ベルト43で搬送されてきた記録紙に転写
される。そして、トナー像が転写された記録紙が搬送ベ
ルト45を通じて定着装置46に搬送され、この定着装
置46にてトナー像が熱定着され、単色画像が完成す
る。また、単色転写部25においてトナー像が記録紙に
転写された後、単色用感光体21上に残った転写残トナ
ーが単色クリーニング装置26により回収され、単色用
感光体21の残留電位が除電装置27により除電され
る。また、転写搬送ベルト43に付着したトナーが搬送
ベルトクリーニング装置44によって回収される。
【0012】<1つ目のカラー画像形成説明>次に、本
形態例のカラー画像形成装置により、カラー画像を形成
する場合について説明する。なお、カラー画像を形成す
る場合、次に述べる2通りのプロセスに分けることがで
きる。まず、形成する画像中に文字が含まれていない場
合や文字が含まれていても黒文字でない(単色画像形成
ユニット12中のトナーの色と違う色の文字が含まれて
いる)場合について述べる。この場合、カラー画像形成
ユニット11のみで画像が形成される。ここでは、K、
C、M、Yの順に作像し、中間転写体7上に転写される
例を挙げるが、必ずしもこの順である必要はない。ま
た、ここでは、4色全てを使う場合を例として述べる
が、必ずしも4色全てを使う必要はなく、必要に応じて
1色しか使わなかったり、2色または3色だけを重ね合
わせるようにしても良い。まず、白黒画像を作像する時
と同様に、記録紙がレジストローラ42まで搬送され
る。
【0013】また、この動作と並行して、カラー画像形
成ユニット11では、カラー帯電装置2によってカラー
用感光体1が帯電された後、カラー露光部3によってK
に対応した静電潜像が形成され、カラー現像装置4で現
像される。このとき、Kのカラー用黒現像器4Kだけが
カラー用感光体1に接しており、そのほかの色の現像
器、すなわちシアン現像器4C、マゼンタ現像器4M、
イエロー現像器4Yは、カラー用感光体1から離れてい
る。本形態例の場合、カラー現像装置4としてリボルバ
ー式の現像装置を用いているため、このことは自明であ
るが、別にリボルバー式に限ることなく、4色の現像器
がそれぞれカラー用感光体1に対して並んでいても良
く、この場合は上記の条件を満たすように、接離機構が
設けられ、カラー用感光体1に対して、これらの各現像
器を接離させることが望ましい。
【0014】さて、このようにして現像されたK画像は
カラー第1転写部5で中間転写体7に転写される。そし
て、中間転写体7に転写されなかった転写残トナーがカ
ラークリーニング装置6で回収され、残留電荷がカラー
除電8で除電される。次いで、Kの画像形成が終了した
ら、次にCの画像形成が行われる。ここで、先に中間転
写体7上に転写されたKトナー像の位置と、新たに転写
されるCトナー画像の位置とがずれないようなタイミン
グで、Cの静電潜像が形成され、Cの画像形成が終わる
と、Kトナー像と重なるように、中間転写体7上にCト
ナー像が転写され、続いてM、Yの画像形成、中間転写
体7への転写が行われる。この動作と並行して、転写搬
送ベルト43によって記録紙がカラー第2転写部9まで
搬送され、このカラー第2転写部9によって中間転写体
7上に重ねられた4色のトナー像が転写搬送ベルト43
上の記録紙に転写される。このとき、中間転写体7上に
形成されている3色目の画像後端がカラー第2転写部9
部分を通過してから、中間転写体7上に形成された4色
目の画像先端が来るまでの間に、接離機構により転写搬
送ベルト43が中間転写体7に対して当接される。カラ
ー第2転写部9においてトナー像が転写された記録紙が
定着装置46に搬送されて、定着され、機外に排紙され
るとともに、転写搬送ベルト43が搬送ベルトクリーニ
ング装置44によりクリーニングされる。中間転写体7
上の転写残トナーが中間転写体クリーニング装置10に
よって回収される。この中間転写体クリーニング装置1
0は中間転写体7上に形成された3色目の画像後端がク
リーニング部を通過してから中間転写体7に当接し、次
の画像の第1色目画像先端が到達する前に離間する。
【0015】<2つ目のカラー画像形成説明>次に、カ
ラー画像を形成する際における2つ目のプロセスについ
て説明する。このプロセスは形成する画像中に文字が含
まれていて、その文字が黒文字である(単色画像形成ユ
ニット12中のトナーの色と同じ色の文字が含まれてい
る)場合に行われる。まず、今までと同様に、記録紙が
レジストローラ42まで搬送される。そして、先に述べ
たプロセスと同様に、カラー画像形成ユニット11のカ
ラー帯電装置2によってカラー用感光体1が帯電され、
カラー露光部3においてKに対応した、文字以外の静電
潜像が形成され、カラー現像装置4で現像される。以
下、先のカラー画像形成時と同様に、K、C、M、Yの
トナー像が形成されて、中間転写体7上で重ねられる。
一方、単色画像形成ユニット12で黒の文字画像に対応
するトナー像が形成される。この工程は、先に述べた単
色画像形成方法と同じである。そして、レジストローラ
42で一時停止されていた記録紙がタイミングをとられ
て転写搬送ベルト43により搬送され、単色転写部2
5、カラー第2転写部9において、それぞれのトナー像
が転写される。この後、記録紙が定着装置46に搬送さ
れ、先のプロセスと同様に、カラー用感光体1、中間転
写体7、転写搬送ベルト43がクリーニングされる。な
お、記録紙上に転写される黒文字画像と、カラー画像と
は当然うまく重なる必要があるので、この場合には、カ
ラー画像形成ユニット11の作像タイミングと、単色画
像形成ユニット12の作像タイミングとが同期させられ
る。
【0016】<第1形態例における1つ目の動作タイミ
ング>次に、上述したような画像形成動作を行なうカラ
ー画像形成装置において、3通りの画像形成プロセス
(白黒画像の形成プロセス、1つ目のカラー画像の形成
プロセス、2つ目のカラー画像の形成プロセス)のそれ
ぞれにおける転写搬送ベルト43の接離について考え
る。まず、単色画像形成ユニット12だけを使用して、
画像を形成する場合について述べる。この場合、カラー
画像形成ユニット11は、カラー用感光体1、中間転写
体7、カラー帯電装置2、カラー露光部3、カラー現像
装置4、カラー第1転写部5が全て停止しており、バイ
アスも印加されていない。そして、転写搬送ベルト43
のカラー第2転写部9にもバイアスが印加されていな
い。単色用感光体21上に形成されたトナー像を記録紙
に転写するために、単色転写部25を単色感光体21側
に移動させて、この単色転写部25部分で、転写搬送ベ
ルト43と、単色用感光体21とを当接させなければな
らない。また、単色露光部23で単色用感光体21に静
電潜像を書き込んでいる際に、転写搬送ベルト43が単
色用感光体21に当接すると、転写搬送ベルト43が接
触したときのショックで、単色用感光体21が振動し、
この単色用感光体21に書き込まれる静電潜像が乱れ
る。このため、単色露光部23で書込み動作を行なって
いないときに、単色転写部25を接離する必要がある。
【0017】また、単色用感光体21と、転写搬送ベル
ト43とが当接しているときに、どちらか一方が停止す
ると、そこで周速差が生じて、当接している部分でお互
いが摩耗し、劣化する。このため、単色用感光体21
と、転写搬送ベルト43とを当接させている間は、これ
らを共に同じ速度で回転させる方が望ましい。同様に、
単色画像形成ユニット12だけを使用し、カラー画像形
成ユニット11を停止させていることから、転写搬送ベ
ルト43が回転し、中間転写体7が停止している。この
とき、カラー第2転写部9を中間転写体7側に移動させ
て、このカラー第2転写部9部分で、転写搬送ベルト4
3と、中間転写体7とを当接させると、これらの各当接
部において、お互いが削られて摩耗し劣化してしまう。
そのため、カラー第2転写部9部分で、転写搬送ベルト
43と、中間転写体7とを離間させている方が望まし
い。
【0018】<第1形態例における2つ目の動作タイミ
ング>次に、このカラー画像形成装置においてカラー画
像形成ユニット11のみを用いて画像を形成する場合に
ついて述べる。基本的な考え方は、単色画像形成時と同
じである。この場合は、単色用感光体21が停止してい
るので、単色転写部25部分で、転写搬送ベルト43
と、単色用感光体21とが当接していると、単色用感光
体21が劣化してしまう。これを避けるために、単色用
感光体21と、転写搬送ベルト43とを離間させている
ことが望ましい。カラー画像形成ユニット12におい
て、一色しか画像形成しない場合は、作像スタートと同
時に、中間転写体7と、転写搬送ベルト43とを当接さ
せて良いが、中間転写体7上でn色(但し、n=2、
3、4の自然数)のトナーが重ねられる場合には、中間
転写体7上に形成された(n−1)色目の画像後端がカ
ラー第2転写部9部分を通過するまで、中間転写体7
と、転写搬送ベルト43とを離間させておかなければな
らない。また、中間転写体7が回転しているので、当接
時に、転写搬送ベルト43の周速が中間転写体7の周速
と同じくなるように、転写搬送ベルト43を走行させて
おかなければないない。
【0019】<第1形態例における3つ目の動作タイミ
ング>最後に、カラーの2つ目のプロセスである、カラ
ー画像形成ユニット11と、単色画像形成ユニット12
との両方を使用して画像形成する場合について述べる。
この場合は、先に述べた2つのプロセスとほぼ同様のこ
とが言える。すなわち、転写搬送ベルト43がカラー画
像形成ユニット11と、単色画像形成ユニット12との
両方に当接する。転写搬送ベルト43を単色画像形成ユ
ニット12の単色用感光体21に当接させるタイミング
としては、単色露光部23で書込みが行われていない時
でなければならない。また、転写搬送ベルト43をカラ
ー画像形成ユニット11の中間転写体7に当接させるタ
イミングとしては、中間転写体7上に形成される(n−
1)色目の画像後端がカラー第2転写部9部分(中間転
写体7と転写搬送ベルト43との当接部)を通過してい
なければならない。さらに、線速差があると、当接部で
劣化してしまうので、カラー画像形成ユニット11のカ
ラー用感光体1と、中間転写体7と、単色画像形成ユニ
ット12の単色用感光体21と、転写搬送ベルト43と
を同速で回転させたり、移動させたりしなければならな
い。また、転写搬送ベルト43の接離に関しては、さら
にこのプロセスに特有の条件が付く。すなわち、単色用
感光体21から記録紙に転写している際に、カラー第2
転写部9部分で、転写搬送ベルト43と、中間転写体7
との接離動作を行なうと、転写搬送ベルト43に振動を
与えることになり、これに伴い単色転写部25や単色用
感光体21に振動を与えることになる。この結果、単色
転写部25によって記録紙上に転写されるトナー画像が
歪んみ、さらに単色用感光体21上で露光が行われてい
れば、単色露光部23によって単色用感光体21に書き
込まれる静電潜像が歪んでしまう。
【0020】これを避けるためには、単色露光部23で
書込みが行われる前か、単色露光部23で書込みが終了
して、単色転写部25で転写が行われていないときに、
カラー第2転写部9を中間転写体7側に移動させて、こ
のカラー第2転写部9部分で、転写搬送ベルト43と、
中間転写体7とを当接させなければならない。しかし、
後者の場合、単色画像形成ユニット12の単色露光部2
3からカラー第2転写部9までの長さが記録紙の最大用
紙長よりも長くなくてはならないため、装置が大型化す
るという欠点がある。これを避けるために、単色露光部
23で書込みを始める前に、転写搬送ベルト43を単色
用感光体21と中間転写体7とに当接させる方が望まし
い。また、カラー第2転写部9により中間転写体7から
記録紙へ転写が行われているときに、単色転写部25部
分で、転写搬送ベルト43と、単色用感光体21との接
離動作を行なうと、カラー第2転写部9や中間転写体7
に振動を与えることになるので、カラー第2転写部9に
よって記録紙に転写される転写像が歪む。このため、単
色時の処理と同様に、カラー第2転写部9で転写を行な
っているとき、単色転写部25部分で、転写搬送ベルト
43と、単色用感光体21との接離動作を行なわない方
が良い。上記の接離条件(請求項1の内容)をまとめる
と、単色露光部23で書込みを開始する前で、かつカラ
ー中間転写体7上に形成される(n−1)色目の画像後
端がカラー第2転写部9を通過した後に、単色転写部2
5を中間転写体7側に移動させるとともに、カラー中間
転写体9を単色用感光体21側に移動させて、これら単
色転写部25部分と、カラー中間転写体9部分とで、転
写搬送ベルト43を単色用感光体21と、中間転写部7
とに当接させなければならない。
【0021】<第1形態例における数値条件>このため
には、中間転写体7の周長がある長さ以上でなければな
らない。具体的に、一例として数値を上げると、以下の
様になる。まず、図1に示すような中間転写体7とし
て、中間転写ドラムを使用し、記録紙の最大用紙長が4
20mmとして説明する。今、単色用感光体21の直径
が30mm(周長が約94mm)で、単色露光部23か
ら単色転写部25までの長さが45mm、単色転写部2
5からカラー第2転写部9までの長さが110mmであ
り、図1中の(a)の長さが155mm(155mm=
45mm+110mm)であると仮定する。この条件
で、仮に中間転写ドラムの直径が180mm(周長が約
565mm)とすると、中間転写体7上に形成される
(n−1)版目の画像後端がカラー第2転写部9を通過
したとき、n版目の画像先端がカラー第2転写部9まで
145mm(145mm=565mm−420mm)の
ところに達している。
【0022】この瞬間に、カラー第2転写部9部分で、
転写搬送ベルト43と、中間転写体7とを当接させて
も、その振動が瞬時に無くなるとともに、単色露光部2
3で書込みを始めるとしても、この単色露光部23から
カラー第2転写部9からまでの距離(a)=155mm
前で、画像先端が書き込まれることになる。そして、実
際には、中間転写体7と、単色用感光体21と、転写搬
送ベルト43とが同速で動いていることから、単色画像
形成ユニット12で作像された単色文字画像がカラー第
2転写部9に到達するときに、カラー画像形成ユニット
11で作られた画像が10mm前にずれていることにな
る。逆に言えば、(n−1)版目の画像後端がカラー第
2転写部9を通過したときに、カラー画像の先端からカ
ラー第2転写部9までの長さが(a)よりも長ければ、
単色露光部23による書込みと、タイミングを合わせる
ことにより、カラー画像の先端と、単色画像の先端とを
合わせることができる。よって、中間転写体7の周長が
最大用紙長と、単色露光部23からカラー第2転写部9
までの長さ(a)との和より長ければ良いことになる。
このように構成することで、転写搬送ベルト43の接離
によって振動が生じても、画像が乱れないようにするこ
とができる。
【0023】この結果、上記の例で言えば、中間転写体
7の周長が575mm(575mm=420mm+15
5mm)以上あれば良いことになる。例えば、中間転写
ドラムの直径を190mm(周長が約597mm)とす
ると、中間転写ドラム上に形成された(n−1)版目の
画像後端がカラー第2転写部9を通過したとき、n版目
の画像先端がカラー第2転写部9まで177mm前のと
ころにある。このとき、直ちに転写搬送ベルト43を中
間転写ドラムに当接させ、n版目の画像先端がカラー第
2転写部9まで155mmの位置に到達したときに、単
色露光部23で書込みを開始すれば良い。なお、ここで
取り上げた数値はあくまで一例に過ぎず、“中間転写体
7の周長”と、“最大用紙長と距離(a)との和”との
間の大小関係が成立していれば、この例に限るものでは
ない。これは本形態例に限らず、以下の形態例について
も同様のことが言える。
【0024】《第2形態例》(請求項1、2) すなわち、上述した第1形態例で述べた例は、中間転写
体7として、図1に示したような中間転写ドラムを使用
した場合であるが、中間転写体7として、図2の様に中
間転写ベルトを使って構成すると、単色露光部23から
カラー第2転写部9までの距離を短くすることができる
ので、中間転写体7の周長をさらに短くすることができ
る。具体的には、図2の様な構成にすることにより、単
色転写部25からカラー第2転写部9までを50mmに
短縮したとすると、図2中の(a)の長さを95mmに
することができることから、先の第1形態例の場合と同
様に考えて、中間転写ベルトの周長を515mm以上に
すれば良いことになり、中間転写ドラムを使用したとき
より、中間転写体7の周長を短くすることができ、これ
によって装置全体を小型化することができる。
【0025】《第3形態例》(請求項1、3) 次に、別の形態例として、図3に示すようなカラー画像
形成装置について考える。この場合、記録紙の搬送経路
に沿って上流側にカラー画像形成ユニット11が配置さ
れ、下流側に単色画像形成ユニット12が配置されてい
る。基本的な作像工程は第1形態例の場合と同じである
が、カラー画像形成ユニット11と、単色画像形成ユニ
ット12の両方を使ってカラー画像形成を行なう場合に
は、先にカラー画像を記録紙に転写してから、単色文字
画像を転写することになる。この際、単色転写部25で
トナー画像を転写しているときには、単色転写部25は
もちろんのこと、カラー第2転写部9も転写搬送ベルト
43から離間してはならない。このため、連続作像時に
は、単色の転写が終わるより前に(カラー第2転写部9
部分で転写搬送ベルト43が離間する前に)、カラー第
2転写部9部分に、中間転写体7上に形成されている次
の画像先端が到達してはならないことになる。
【0026】次に、図4に示すタイミング図を参照しな
がら、具他的な動作タイミングについて説明する。この
図において、点Aは作像スタートを示している。例え
ば、このカラー画像形成装置が複写機であれば、点Aは
スタートボタンが押された瞬間を示している。作像がス
タートし、カラー用感光体1が動き始めると同時に、カ
ラー帯電装置2がカラー用感光体1の帯電を始め、さら
にこのタイミングチャートでは省略しているが、同時に
カラークリーニング装置6と、カラー除電装置8とが動
作し始める。またこのとき、カラー現像装置4のリボル
バーが回転してカラー用黒現像器4Kがカラー用感光体
1に当接させられる。この後、カラー除電装置8、カラ
ー帯電装置2を経て均一に帯電されたカラー用感光体1
の感光体面がカラー露光部3に到達すると、まずカラー
用感光体1上にKの画像(文字以外)に対応する静電潜
像が書き込まれ、カラー現像装置4、カラー第1転写部
5を経て中間転写体7上にトナー像しとて転写される。
以下、同様な手順で、カラー用感光体1上にC、M、Y
の各トナー像が順次、形成されて、中間転写体7上に転
写され、この中間転写体7上で重ねられたトナー像がカ
ラー第2転写部9で転写搬送ベルト43上にある記録紙
上に一括して転写される。
【0027】このため、中間転写体7上に形成される第
3版目の画像後端(K+C+Mの画像後端)がカラー第
2転写部9を通過(点D)してから、第4版目の画像先
端(K+C+M+Yの画像先端)が到達する(点E)ま
での間に、転写搬送ベルト43が中間転写体7に当接さ
せられる(点C)。このとき、これら中間転写体7の周
速と、転写搬送ベルト43の周速との間に周速差がある
と、お互いを摩擦で削ってしまい、中間転写体7と、転
写搬送ベルト43とを共に劣化させてしまうので、転写
搬送ベルト43を中間転写体7に当接させる前に、これ
らを同速で回転させておく必要がある。また、カラー第
2転写部9による画像の転写と、単色転写部25による
画像の転写とを、ある時点で、並行して行わせる必要が
あることから、第1形態例の時と同様に、この場合も、
カラー第2転写部9部分で、転写搬送ベルト43を中間
転写体7に当接すると同時に、単色転写部25部分で、
転写搬送ベルト43を単色用感光体21に当接させなけ
ればならない。
【0028】このとき、転写搬送ベルト43が既に中間
転写体7と同速で動いているので、単色用感光体21も
予め転写搬送ベルト43と同速で動いていなければなら
ない。そこで、転写搬送ベルト43が接離動作を行なう
点Cより前の点Bのタイミングで、単色用感光体21お
よび転写搬送ベルト43の駆動を始め、同時に単色画像
形成ユニット12の単色用帯電装置22、単色除電装置
27、単色クリーニング装置26の作動を開始させる
(ここでは、単色用帯電装置22のバイアス印加タイミ
ングだけをタイミングチャートに記載した)。そして、
カラー第2転写部9部分で、転写搬送ベルト43を中間
転写体7に当接させた後、中間転写体7上に形成されて
いるカラー画像を転写搬送ベルト43上にある記録紙上
に転写させ、これと同期して、単色転写部25部分で、
単色用感光体21上に形成された黒文字画像を転写搬送
ベルト43上にある記録紙上に転写させる。このとき、
単色転写部25で転写している間に、転写搬送ベルト4
3が接離動作を行なうと、画像にゆがみが生じるので、
これを避けるために、単色転写部25での転写が終わる
点Fのタイミングの後、カラー第2転写部9部分で、転
写搬送ベルト43と、単色用感光体21とを離間させる
(ここでは、点Gのタイミング)。
【0029】ところで、連続作像時には、プロセススピ
ードを上げるために、必要最小限の時間をおいて次の画
像形成に入る方が良い。そこで、1枚目の画像を構成す
るYの画像を形成した後に、できるだけ早く次の画像を
構成する1版目のK画像を形成することが望ましい。2
枚目の画像を構成する1版目のK画像の先端が中間転写
体7に転写されてカラー第2転写部9に到達するときに
は、まだカラー第2転写部9部分に記録紙が搬送されて
来ていないので、このとき転写搬送ベルト43と、中間
転写体7とが離間していないと、中間転写体7上に形成
されているK画像が転写搬送ベルト43に付着してしま
う。この結果、転写搬送ベルト43が汚れ、搬送ベルト
クリーニング装置44に負荷がかかったり、記録紙の裏
汚れが発生してしまう。さらに、記録紙にトナー画像を
転写する前に、転写搬送ベルト43上にトナーの一部が
付着してしまうので、記録紙上に転写される画像の最終
部分で画像の一部が消えたり、欠けたりした様な不良画
像になる。これを避けるために、中間転写体7上に1枚
目の画像を構成する4版目のY画像を形成し終わってか
ら、2枚目の画像を構成する1版目のK画像を作像し始
めるまでの間に、ある程度の時間をおかなければならな
い。そこで、この形態例では、タイミングチャート上の
(c)の分だけ、タイミングをずらしてK画像の形成を
始めている。このとき、このタイミングで書かれたK画
像は中間転写体7上に転写されて点Hのタイミングで、
カラー第2転写部9に到達することから、この点Hのタ
イミングが点Gで示される転写搬送ベルト43の接離タ
イミングよりも後に来れば良い。そして、この点Gは点
Fより後となっているので、点Hは点Fよりも後という
ことになる。
【0030】次に、(c)として、どの程度の間隔を開
けて作像を行なえば良いかについて述べる。この(c)
はタイミングチャート上からも分かるように、m枚目の
画像後端から(m+1)枚目の画像先端までの間であ
り、点Iから点Hまでの間隔に等しい。そして、点Hが
点Fより後に来るということは、I−Fの間隔よりI−
Hの間隔が長いということになる。この場合、点Iも点
Fもm枚目の画像後端を示していることから、I−F間
はカラー第2転写9と、単色転写25との間隔を示して
いる。よって、記録紙の搬送経路に沿って、上流側にカ
ラー画像形成ユニット11を配置し、下流側に単色画像
形成ユニット12を配置し、これらカラー画像形成ユニ
ット11と、単色画像形成ユニット12との両方を使用
して画像を連続して形成する場合、m枚目の画像後端
と、(m+1)枚目の画像先端との間を、カラー第2転
写部9と、単色転写部25との間より長くとることによ
り、(m+1)枚目の画像の一部が転写搬送ベルト43
に付着することなく、良好な画像を得ることができる。
また、転写搬送ベルト43を不要に汚さないので、搬送
ベルトクリーニング装置44の負担を小さくすることが
でき、さらに転写搬送ベルト43を汚さなので、記録紙
の裏汚れを起こし難くすることができる。但し、中間転
写体7上でトナー像を2色以上重ねない場合、例えば黒
文字画像と、カラー単色画像とを重ね合わせる場合に
は、中間転写体7上に形成される2枚目の画像先端が転
写位置に到達したときに、それに合わせて次の記録紙が
搬送されれば、トナー像が転写搬送ベルト43に付くこ
とがなく、不具合も生じないのでこの限りではない。例
えば、黒文字画像とM画像とからなる画像を形成すると
きには、図5のタイミングチャートに示す如く、各部の
動作を制御する。この場合、1枚目の画像を記録紙に転
写した後、2枚目の画像を記録紙に転写するまでの間
に、転写搬送ベルト43を離間させる必要が無い。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、請
求項1では、単色露光中に転写搬送ベルトの接離に伴う
振動が単色用感光体に伝わると静電潜像が乱れて、画像
品質が落ち、また転写中に転写搬送ベルトが接離動作を
行なうと、転写部で記録紙が振動してトナー像の転写不
良が生じるが、この請求項で限定したようなタイミング
で露光中に転写搬送ベルトを接離させることにより、単
色用感光体に対して振動を与えないようにすることがで
き、これによって画像が乱れたり、転写中に記録紙が振
動しないようにして、転写時にトナー像が乱れないよう
にすることができる。
【0032】また、請求項2では、記録紙の搬送経路に
沿って、上流側に単色画像形成ユニットを配置し、下流
側にカラー画像形成ユニットを配置したカラー画像形成
装置で、中間転写体の周長を、最大用紙長と単色露光部
からカラー第2転写部までの長さ(a)との和よりも長
い構成にすることにより、単色の露光を行なう前に両方
の転写位置で転写搬送ベルトを当接させることができ、
これによって単色露光中に記録紙が単色用感光体にぶつ
からないようにして、振動に起因する単色露光部での像
の乱れを防止することができる。
【0033】また、請求項3では、記録紙の搬送経路に
沿って、上流側にカラー画像形成ユニットを配置し、下
流側に単色画像形成ユニットを配置し、これらカラー画
像形成ユニット、単色画像形成ユニットの両方を使用し
て画像を連続的に形成する場合、m枚目の画像の後端
と、(m+1)枚目の画像先端との間を、カラー第2転
写部と、単色転写部との間より長くすることで、転写搬
送ベルトに対し、トナーが付着するのを防止することが
でき、転写搬送ベルトの汚れによる記録紙の裏汚れや転
写搬送ベルトクリーニング装置の負荷を低減させること
ができるとともに、基本的に画像を形成しているトナー
が転写ベルトに付着しないので、画像の一部が欠けた
り、消えたりするという不良画像が発生しないようにす
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるカラー画像形成装置の第1形態例
を示す主要部断面図。
【図2】本発明によるカラー画像形成装置の第2形態例
を示す主要部断面図。
【図3】本発明によるカラー画像形成装置の第3形態例
を示す主要部断面図。
【図4】図3に示すカラー画像形成装置の動作タイミン
グ例を示すタイミングチャート。
【図5】図3に示すカラー画像形成装置の他の動作タイ
ミング例を示すタイミングチャート。
【符号の説明】
1 カラー用感光体、2 カラー帯電装置、3 カラー
露光部、4 カラー現像装置、4K カラー用黒現像
器、4C シアン現像器、4Y イエロー現像器、4M
マゼンダ現像器、5 カラー第1転写部、6 カラー
クリーニング装置、7 中間転写体、8 カラー除電装
置、9 カラー第2転写部、10 中間転写体クリーニ
ング装置、11 カラー画像形成ユニット、12 単色
画像形成ユニット、21 単色用感光体、22 単色用
帯電装置、23 単色露光部、24単色現像装置、25
単色転写部、26 単色クリーニング装置、27 単
色除電装置、41 給紙カセット、42 レジストロー
ラ、43 転写搬送ベルト、44 搬送ベルトクリーニ
ング装置、45 搬送ベルト、46 定着装置 (a) 単色露光部からカラー第2転写部までの長さ、
(b) カラー第2転写部と単色転写部との間隔、
(c) n版重ね連続作像時におけるm枚目の画像後端
から(m+1)枚目1版目の画像先端までの間隔(但
し、n=2、3、4、mなどの自然数)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 薮田 知典 鳥取県鳥取市北村10−3 リコーマイクロ エレクトロニクス株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トナー画像の記録対象となる転写材を搬
    送する転写搬送ベルトと、この転写搬送ベルトに沿って
    配置されカラー用感光体上にトナー画像を形成しながら
    中間転写体上に転写して重ね合わせた後、カラー第2転
    写部によって上記中間転写体上のトナー画像を上記転写
    搬送ベルト上の上記転写材上に転写するカラー画像形成
    ユニットと、上記転写搬送ベルトに沿って配置され単色
    用感光体上にトナー画像を形成しながら単色転写部によ
    って上記単色用感光体上のトナー画像を上記転写搬送ベ
    ルト上の上記転写材上に転写する単色画像形成ユニット
    とを備えたカラー画像形成装置において、 上記単色画像形成ユニットの単色露光部によって上記単
    色用感光体に静電潜像の書込みを開始する前で、かつ上
    記カラー画像形成ユニットの上記中間転写体上に形成さ
    れる(n−1)色目の画像後端がカラー第2転写部を通
    過した後に、上記単色転写部部分と、上記カラー転写部
    部分とを付勢して、上記転写搬送ベルトを上記単色用感
    光体と、上記中間転写体とに当接させることを特徴とす
    るカラー画像形成装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のカラー画像形成装置に
    おいて、 上記転写材の搬送経路に沿って上流側に上記単色画像形
    成ユニットを配置し、下流側に上記カラー画像形成ユニ
    ットを配置し、上記中間転写体の周長が上記転写材の最
    大用紙長と上記単色露光部から上記カラー第2転写部ま
    での長さ(a)との和よりも長くすることを特徴とする
    カラー画像形成装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のカラー画像形成装置に
    おいて、 上記転写材の搬送経路に沿って上流側に上記カラー画像
    形成ユニットを配置し、下流側に上記単色画像形成ユニ
    ットを配置し、これらカラー画像形成ユニット、単色画
    像形成ユニットを使用して画像を連続的に形成して、上
    記中間転写体上で少なくとも2種類以上のトナー画像を
    重ねるとき、m(但し、mは自然数)枚目の画像の後端
    と、(m+1)枚目の画像先端との間を、上記カラー第
    2転写部と上記単色転写部との間より長くすることを特
    徴とするカラー画像形成装置。
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