JPH09146156A - カートリッジ室の蓋の開閉機構 - Google Patents

カートリッジ室の蓋の開閉機構

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JPH09146156A
JPH09146156A JP30606395A JP30606395A JPH09146156A JP H09146156 A JPH09146156 A JP H09146156A JP 30606395 A JP30606395 A JP 30606395A JP 30606395 A JP30606395 A JP 30606395A JP H09146156 A JPH09146156 A JP H09146156A
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Kohei Kaneko
晃平 金子
Keitaro Kasahara
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カートリッジ室の蓋開放時の操作力量を軽減
して操作性をよくすることができ、かつ設計上の自由度
を増すことができるカートリッジ室の蓋の開閉機構を提
供すること。 【解決手段】 フィルムカートリッジの開閉扉の開閉状
態を確実に保持するに必要とされる力量を、第1バネ2
1、第2バネ24、第3バネ38のそれぞれの力量に分
割し、これらバネ21,24,38の力量を、第1レバ
ー2、第2レバー3、中間レバー32、遮光扉開閉駆動
部材31によって効率的に伝達することにより、蓋開放
時の操作力量を軽減し、操作性をよくする。また、上記
のように、バネの力量を分割することにより、設計の自
由度を増すことができ、さらに、組立も容易に行うこと
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遮光扉付きフィル
ムカートリッジを使用するカメラにおいて、該フィルム
カートリッジが装填されるカートリッジ室を開閉する蓋
の開閉機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、フィルムをカートリッジ内に全て
収納した状態でカメラに装填した後、カートリッジの遮
光扉を開放するように構成されたフィルムカートリッジ
が提案されている。このフィルムカートリッジを使うた
めには遮光扉を開閉する機構が必要であり、該フィルム
カートリッジを装填する際に、この機構が遮光扉の閉位
置と一致する状態に保持される必要があり、また、遮光
扉を開放した際にも、その位置に保持されることが望ま
しい。そのため、反転バネなどによって各々の位置に付
勢される必要がある。さらに、カートリッジ室の蓋を開
閉する機構においては、蓋を閉じる際に前記反転バネの
付勢力に打ち勝つようなバネによって、蓋を係止する位
置まで移動させなければならない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】したがって、カートリ
ッジ室の蓋を開けるときには、前記両方のばねの付勢力
以上の力量で蓋を操作する必要があり、該力量が大きく
なって操作性が悪いという問題があった。また、大きな
力量のばねを小さい空間に組み込むことは設計上でも無
理があった。本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、カートリッジ室の蓋開放時の操作力量を軽減して操
作性をよくすることができ、かつ設計上の自由度を増す
ことができるカートリッジ室の蓋の開閉機構を提供する
ことを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1のカートリッジ室の蓋の開閉機構
は、カメラ本体に設けられたカートリッジ室を開閉する
蓋と、前記カメラ本体に、同軸に回動自在に取付けられ
た第1および第2レバーと、前記第1レバーを、前記蓋
に係止するために該蓋側に向けて付勢する第1バネと、
前記第1レバーと第2レバーとを連結する第2バネと、
前記蓋に設けられて、前記第2レバーが前記第1レバー
とともに前記第1バネの付勢力に抗して所定量回転した
際に、該第2レバーの下端部が当接して、該第2レバー
の回転を阻止する当接部と、前記カメラ本体に設けられ
て、前記第1レバーの回動によって、前記カートリッジ
室に装填されたフィルムカートリッジの遮光扉を開閉す
る遮光扉開閉機構と、この遮光扉開閉機構に設けられ
て、該遮光扉開閉機構を前記遮光扉が開閉される方向に
付勢するとともに、前記第2レバーの下端部が前記当接
部に当接したときを特定位置として、この特定位置を基
点として前記付勢力の方向が反転する第3バネとを具備
してなるものである。
【0005】前記第2バネは、前記第2レバーが前記第
1レバーとともに前記第1バネの付勢力に抗して所定量
回転して、該第2レバーの下端部が前記当接部に当接し
て、該第2レバーの回転が阻止され、さらに、第1レバ
ーが回転した際に、該第1レバーを第2レバー側に付勢
するものである。また、前記第3バネは、前記第2レバ
ーの下端部が前記当接部に当接するまでは、遮光扉開閉
機構を前記遮光扉が開かれる方向に付勢し、前記第2レ
バーの下端部が前記当接部に当接してからは、遮光扉開
閉機構を前記遮光扉が閉じられる方向に付勢するもので
ある。さらに、第3バネの力量(付勢力)は、第1およ
び第2バネの合成力量より小さく設定されている。
【0006】請求項1の蓋の開閉機構にあっては、第1
レバーの爪部が蓋の係止爪に係止している蓋の閉鎖状態
から蓋を開放する際において、まず、第1レバーを前記
第1バネの付勢力に抗して蓋から離間する方向に回転さ
せると、この第1レバーと第2レバーとが第2バネによ
って連結されているので、第2レバーも同方向に回転す
る。
【0007】そして、第2レバーの下端部が前記蓋に設
けられた当接部に当接するまでは、第1および第2レバ
ーが一体的に回転するので、第2バネはこれら第1およ
び第2レバーの回転に影響することがない。一方、前記
第1レバーを回転させることによって、前記遮光扉開閉
機構が駆動して、遮光扉を閉じる方向に駆動させるが、
この際、遮光扉開閉機構は、前記第3バネによって前記
遮光扉が開かれる方向に付勢されるので、第3バネの付
勢力に抗して駆動される。したがって、前記第1および
第2レバーは、第1および第3バネの付勢力に抗して回
転される。
【0008】次に、前記第2レバーの下端部が前記当接
部に当接すると、第2レバーの回転が阻止されて、前記
第1レバーは第2バネによって逆方向に付勢される。一
方、前記第2レバーの下端部が前記当接部に当接したと
きを特定位置として、この特定位置を基点として、前記
第3バネの付勢力が反転する。したがって、前記第1レ
バーは、第3バネによって前記遮光扉回転機構を介して
回転方向に付勢される。よって、前記第1レバーを回す
には、前記特定位置までは、第1バネと第3バネの力量
を合成した力量が必要であり、一方、特定位置からは、
第1および第2バネの合成力量から、第3バネの力量を
引いた力量でよい。つまり、第1〜第3バネの力量を適
宜設定することで、第1レバーを回すに必要な力量を前
記特定位置から少なくすることができる。
【0009】また、前記第1レバーを回転させることに
より遮光扉回転機構が駆動して、遮光扉が閉じるととも
に、第1レバーが蓋から外れ、これによって蓋の係止が
解除され、該蓋が開放される。なお、蓋を開放した状態
においては、第1レバーが元に戻らないように、所定位
置に係止しておく。
【0010】蓋を開放状態から閉鎖する際においては、
まず、蓋をカートリッジ室の開口部に被せると、蓋の当
接部が前記第2レバーの下端部に当接して、該第2レバ
ーを押圧する。この際、第1レバーは係止された状態で
あるので、蓋を閉じるときに必要な力量は、第2バネを
付勢する力量である。被せた蓋をさらに押すと、前記第
1レバーの係止が外れ、第1および第2レバーは、第1
および第2バネの付勢力によって蓋を係止する方向に回
転する。一方、前記第1レバーが回転すると、前記遮光
扉開閉機構が駆動して、遮光扉を開く方向に駆動させる
が、この際、遮光扉開閉機構は、前記第3バネによって
前記遮光扉が閉じる方向に付勢される。したがって、前
記第1および第2レバーは、第1および第2バネの付勢
力から第3バネの付勢力を引いた付勢力で回転する。
【0011】遮光扉開閉機構が駆動して前記特定位置を
過ぎると、前記第3バネの付勢力が反転する。したがっ
て、前記第1および第2レバーは、第3バネの付勢力も
加わって回転し、第1レバーの爪部が蓋の係止爪に係止
して、カートリッジ室の開口部が蓋によって閉鎖され
る。一方、遮光扉開閉機構の駆動によってフィルムカー
トリッジの開閉扉が開放される。
【0012】請求項2のカートリッジ室の蓋の開閉機構
は、請求項1において、前記カメラ本体に係止部を設
け、前記第1レバーに、前記蓋を開放した際に前記係止
部に係止するとともに、前記蓋を閉じた際に、該蓋によ
って押圧されて前記係止部への係止が解除されるアーム
を設けたものである。
【0013】請求項2のカートリッジ室の蓋の開閉機構
にあっては、請求項1と同様の工程で、カートリッジ室
の蓋を開閉するが、前記カメラ本体に係止部が設けら
れ、前記第1レバーに前記係止部に係脱自在に係止する
アームが設けられているので、該蓋を開放した際に、ア
ームを係止部に係止させることによって、第1レバーが
元に戻らないように係止しておくことができ、また、蓋
を閉鎖する際に、被せた蓋を押すと、前記アームが係止
部から外れ、第1および第2レバーを、第1および第2
バネの付勢力によって蓋を係止する方向に回転させるこ
とができる。
【0014】請求項3のカートリッジ室の蓋の開閉機構
は、請求項1または2において、前記遮光扉開閉機構
を、前記カメラ本体に設けられて、前記カートリッジ室
に装填されたフィルムカートリッジの遮光扉を開閉可能
に駆動させる遮光扉開閉駆動部材と、この遮光扉開閉駆
動部材と前記第1レバーとの間に設けられて、前記第1
レバーの回動によって前記遮光扉開閉駆動部材を駆動さ
せる中間レバーとで構成し、前記第3バネを、前記遮光
扉開閉駆動部材と前記中間レバーのうちの少なくともい
ずれか一方に設けたものである。
【0015】前記遮光扉開閉駆動部材は、例えば、軸回
りに回動自在に設けられたギヤと、このギヤに同軸に設
けられて遮光扉を開閉する開閉軸に係合する係合部とか
ら構成し、第3バネを設ける場合、前記ギヤの端面とカ
メラ本体との間に設ける。また、前記中間レバーは、前
記ギヤの軸と平行離間した軸回りに回動自在に設けられ
た円板の外周の一部に、前記ギヤと嵌合するギヤ部が形
成されるとともに、前記第1レバーと係合する部材が設
けられたものである。そして、この中間レバーに第3バ
ネを設ける場合、前記円板の端面とカメラ本体との間に
設ける。
【0016】請求項3のカートリッジ室の蓋の開閉機構
にあっては、請求項1または2と同様の工程で、カート
リッジ室の蓋を開閉するが、前記遮光扉開閉機構を、遮
光扉開閉駆動部材と、第1レバーの回動によって前記遮
光扉開閉駆動部材を駆動させる中間レバーとによって構
成したので、前記第1レバーを回動させることによっ
て、中間レバーが回動し、この中間レバーが回動するこ
とによって、遮光扉開閉駆動部材が回動して遮光扉を開
閉させる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明のカ
ートリッジ室の蓋の開閉機構の実施の形態の一例を説明
する。図1は、カートリッジ室の蓋が閉じた状態示す分
解斜視図であり、図において符号1はカメラ本体、2は
第1レバー、3は第2レバー、4は遮光扉開閉機構、5
は蓋をそれぞれ示す。
【0018】前記カメラ本体1内の側部には、その下部
にボス6が形成されている。このボス6は例えば、カメ
ラ本体のカートリッジ室7の側面を形成する壁部に立設
されたもので、該ボス6には、前記第1レバー2と、第
2レバー3とがそれらに形成された嵌合穴2a,3aを
ボス6に回動自在に外挿することで、回動自在に嵌合さ
れている。なお、レバー2,3をボス6に嵌合する場
合、第1レバー2が第2レバー3の外側に位置するよう
にして嵌合する。
【0019】前記第1レバー2の外側には円板状のギヤ
部材8が設けられており、このギヤ部材8の端面には、
操作ツマミ9が一体に固定されている。これらギヤ部材
8と操作ツマミ9とは、ネジ10によって回転可能に軸
止されており、当該ネジ10は、前記第1レバー2およ
び第2レバー3に形成された開孔部2b,3bを通して
前記カメラ本体1にねじ込まれている。なお、前記開孔
部2b,3bは、第1レバー2および第3レバー3が前
記ボス6を軸として回動できるような長孔に形成されて
いる。また、前記操作ツマミ9は、図2に示すように、
カメラ本体1の側面側に露出するようにして取付けられ
ている。
【0020】さらに、前記第1レバー2の上部には、図
1に示すように、ラチェット部11が設けられており、
このラチェット部11には前記ギヤ部材8が噛合されて
いる。したがって、第1レバー2は、前記操作ツマミ9
を回転させることによって、ギヤ部材8、ラチェット部
11を介して、ボス6を軸として回転するようになって
いる。また、前記第1レバー2の下部には爪部12が設
けられている。この爪部12は前記蓋5に設けられた係
止爪13に着脱自在に係止するものであり、カートリッ
ジ室7の開口部に蓋5を被せたうえで、係止爪13に係
止することにより、蓋5を開かないように固定するよう
になっている。
【0021】前記蓋5は、略方形板状をなすもので、そ
の一辺部をカメラ本体1の下面にヒンジ部14によって
回動自在に取付けることにより、前記カートリッジ室7
の開口部を開閉可能としている。また、蓋5には、前記
係止爪13に隣接して突出部(当接部)15が設けられ
ている。さらに、蓋5の中央部には、前記カートリッジ
室7に装填されたフィルムカートリッジのフィルム巻軸
であるスプールの下端部を支持する軸部16が設けられ
ている。
【0022】また、前記第1レバー2の下部には、アー
ム17が前記爪部12の前方に設けられ、一方、カメラ
本体1にはその下部内面に係止部18が設けられてい
る。前記アーム17は、前記蓋5を開放した際に前記係
止部18に係止して第1レバー2の戻りを防止するとと
もに、前記蓋5を閉じた際に、該蓋5によって押圧され
て前記係止部18への係止が解除されるものであり、基
端部を支点としてに撓み可能に形成されている。
【0023】さらに、前記第1レバー2の下部裏面側に
はピン19が立設され、一方、カメラ本体1の壁部には
ピン20が立設され、これらピン19,20には第1バ
ネ21のそれぞれの端部が取付けられている。この第1
バネ21は、前記第1レバー2を、それに設けられた爪
部12が前記蓋5に設けられた係止爪13に係合する方
向に付勢するもので、図1においては、第1レバー2を
ボス6を軸として時計方向に付勢している。また、前記
第1レバーの上部裏面側にはピン22が立設され、一
方、前記第2レバー3の上部には突出部23が設けれ、
これらピン22と突出部23とには第2バネ24のそれ
ぞれの端部が取付けられている。この第2バネ24は、
前記第1レバー2と第2レバー3とを、これらが互に接
近するような付勢状態で連結するものであり、この付勢
状態を保持するために、第2レバー3にはストッパー用
の長孔25が形成され、この長孔25には第1レバー2
に形成された突部26が挿通されている。
【0024】また、前記第2レバー3の下部には下方に
延在する脚部27が設けられている。この脚部27は、
第2レバー3が前記第1レバー2とともに前記第1バネ
21の付勢力に抗して所定量回転した際に、前記蓋5に
設けられた突出部(当接部)15に当接するものであ
り、当接することによって、第2レバー3のそれ以上の
回転を阻止するようになっている。
【0025】また、前記カメラ本体1内には、前記第1
レバー2の回動によって、前記カートリッジ室7に装填
されたフィルムカートリッジの遮光扉を開閉する遮光扉
開閉機構4が設けられている。すなわち、この遮光扉開
閉機構4は、遮光扉開閉駆動部材31と、この遮光扉開
閉駆動部材31と前記第1レバー2との間に設けられ
て、該第1レバー2の回動によって前記遮光扉開閉駆動
部材31を駆動させる中間レバー32とから構成されて
いる。
【0026】前記遮光扉開閉駆動部材31は、軸回りに
回動自在に設けられたギヤ33と、このギヤ33に同軸
に設けられて、図3に示すようなフィルムカートリッジ
34の遮光扉34aを開閉する開閉軸34bの上端部に
係合する係合部35とから構成されている。一方、前記
中間レバー32は、図1に示すように、前記ギヤ33の
軸と平行離間した軸回りに回動自在に設けられた円板の
外周の一部に形成されて、前記ギヤ33と噛合するギヤ
部36と、前記円板の外周に、前記ギヤ部36と対向す
る位置に形成された係合部37とから構成されている。
この係合部37は、前記第1レバー2側に突出するもの
で、その先端部が第1レバー2の上端部に形成された孔
2cに挿通係合されている。
【0027】そして、上記構成の遮光扉開閉機構4にお
いては、前記第1レバー2をボス6を軸として回動させ
ることによって、中間レバー32が回動し、この中間レ
バー32が回動することによって、遮光扉開閉駆動部材
31が回動し、その係合部35によって遮光扉34aを
開閉させるようになっている。
【0028】また、前記遮光扉開閉駆動部材31のギヤ
33の端面には、第3バネ38の一端部が取付けられ、
この第3バネ38の他端部はカメラ本体1に取付けられ
ている。前記第3バネ38は、前記第2レバー3の下端
部の脚部27が前記蓋5の突出部(当接部)15に当接
したときを特定位置として、この特定位置を基点として
付勢力の方向が反転するように構成されたもので、前記
第2レバー3の下端部の脚部27が前記蓋5の突出部
(当接部)15に当接するまでは、前記遮光扉開閉機構
4のギヤ33を時計方向に付勢し、かつ、前記脚部27
が前記突出部15に当接してからは、前記ギヤ33を反
時計方向に付勢するようになっている。なお、前記第3
バネ38の力量(付勢力)は、第1バネ21および第2
バネ24の合成力量より小さく設定されている。
【0029】次に、上記構成のカートリッジ室の蓋の開
閉機構の作用について説明する。 (1)蓋を閉鎖状態から開放する場合 図1、図4および図5はカートリッジ室7の蓋5が閉じ
た状態を示すものである。この状態において、第1レバ
ー2の爪部12は蓋5の係止爪13に係合しており、該
第1レバー2は、第1バネ21および第3バネ38によ
って、時計方向に付勢されている。
【0030】上記の状態において、まず、撮影者が操作
ツマミ9を反時計方向に回転させる。すると、ギヤ部材
8が同方向に回転し、これによって、図7に示すよう
に、第1レバー2が第1バネ21の付勢力に抗して同方
向に回転する。第2レバー3は第2バネ24によって第
1レバー2に連結されているので、該第1レバー2と一
体的に同方向に回転する。そして、第2レバー3の脚部
27が蓋5に設けられた突出部15に当接するまでは、
第1レバー2および第2レバー3が一体的に回転するの
で、第2バネ24はこれら第1レバー2および第2レバ
ー3の回転に影響することがない。
【0031】一方、前記第1レバー2が反時計方向に回
転することによって、図6に示すように、前記遮光扉開
閉機構4の中間レバー32が時計方向に回転し、これに
よって、遮光扉開閉駆動部材31のギヤ33が第3バネ
38の付勢力に抗して反時計方向に回転する。このよう
に、前記ギヤ33は中間レバー32を介して第1レバー
2によって回転されるので、第1レバー2は、第3バネ
38によっても時計方向に付勢される。したがって、前
記第1レバー2および第2レバー3を反時計方向に回転
させるには、第1バネ21および第3バネ28の付勢力
に抗して、前記操作ツマミ9を回転させる。
【0032】次に、前記第2レバー3の下端部の脚部2
7が前記蓋5の突出部15に当接すると、図9に示すよ
うに、該第2レバー3の回転は阻止されるが、第1レバ
ー2はさらに反時計方向に回転するので、該第1レバー
2は前記第2バネ24によって逆方向つまり時計方向に
付勢される。一方、前記第2レバー3の脚部27が前記
突出部15に当接したときを特定位置(図6参照)とし
て、この特定位置を基点として、図8に示すように、前
記第3バネ38の付勢力が反転する、つまり、第3バネ
38によって、前記ギヤ33が反時計方向に付勢され、
中間レバー32を介して第1レバー2が反時計方向に付
勢される。
【0033】よって、前記第1レバー2を反時計方向に
回すには、つまり、操作ツマミ9を反時計方向(蓋5の
係止を解除する方向)に回すには、前記特定位置まで
は、第1バネ21と第3バネ38の力量を合成した力量
が必要であり、一方、特定位置からは、第1バネ21お
よび第2バネ24の合成力量から、第3バネ38の力量
を引いた力量でよい。つまり、第1〜第3バネの力量を
適宜設定することで、第1レバ2ーを回すに必要な力
量、言い換えれば、操作ツマミ9を操作する力量を前記
特定位置から少なくすることができる。例えば、第1バ
ネ21と第3バネ38の力量をそれぞれP、第2バネ2
4の力量をpとし、かつP>pとすれば、操作ツマミ9
を操作するに必要な力量は、前記特定位置までは2P、
特定位置からはpとなる。
【0034】そして、前記第1レバー2が回転すること
により、図10に示すように、前記遮光扉回転機構4の
ギヤ33が回転して、係合部35が回転し、これによっ
て図3に示す遮光扉34aが閉じるとともに、図9およ
び図11に示すように、第1レバー2の爪部12が蓋5
の係止爪13から外れ、これによって蓋5の係止が解除
され、該蓋5が開放される。また、蓋5が開放される
と、図11に示すように、第1レバー2のアーム17が
カメラ本体1に設けられた係止部18に係止して、第1
レバー2および第2レバー3をそれらが元に戻らないよ
うに開放位置に係止する。
【0035】なお、この開放状態において、万が一、前
記アーム17が係止部18から外れて、第1レバー2が
回転した場合において、これを知らずに撮影者が蓋5を
閉じようとしても、蓋5の係止爪13が第1レバー2の
爪部12に当たるため、蓋5を閉じることができない。
したがって、第1レバー2が回転して、前記遮光扉開閉
駆動部材31の係合部35が回転して、該係合部35
と、図3に示すフィルムカートリッジ34の開閉軸34
bとの位相ズレが起こった場合、上述したように、蓋5
を閉じることができないので、蓋5をロックすることが
できず、誤作動あるいは破損を防止することができる。
【0036】(2)蓋を開放状態から閉鎖する場合 次に、蓋5の開放状態から該蓋5を閉鎖する際において
は、まず、フィルムカートリッジ34を装填して、蓋5
をカートリッジ室7の開口部に被せると、蓋5の突出部
15が前記第2レバ3ーの脚部27に当接して、該第2
レバー3を押圧する。この際、第1レバー2はそのアー
ム17が前記係止部18係止された状態であるので、蓋
5を閉じるときに必要な力量は、第2バネ24を付勢す
る力量である。
【0037】被せた蓋5をさらに押すと、図13に示す
ように、前記第1レバー2のアーム17が蓋5の係止爪
13の背中で押圧されて撓んで、係止部18から外れ
る。すると、第1レバー2および第2レバー3は、第1
バネ21および第2バネ24の付勢力によって時計方向
に回転する。一方、前記第1レバー2が時計方向に回転
すると、図12に示すように、前記遮光扉開閉機構4の
中間レバー32が反時計方向に回転し、これによって、
遮光扉開閉駆動部材31のギヤ33が前記第3バネ38
の付勢力に抗して時計方向に回転する。したがって、前
記第1レバー2および第2レバー3は、第1バネ21お
よび第2バネ24の付勢力から第3バネ38の付勢力を
引いた付勢力で回転する。
【0038】前記遮光扉開閉駆動部材31のギヤ33が
回転して前記特定位置を過ぎると、前記第3バネ38の
付勢力が反転する、つまり、ギヤ33は第3バネ38に
よって時計方向に付勢される。したがって、前記第1レ
バー2および第2レバー3は、第3バネ38の付勢力も
加わって回転し、第1レバー2の爪部12が蓋5の係止
爪13に係止して、カートリッジ室7の開口部が蓋5に
よって閉鎖される。一方、前記遮光扉開閉駆動部材31
の時計方向の回転によって、フィルムカートリッジ34
の開閉扉34aが開放される。
【0039】上述したようなカートリッジ室の蓋の開閉
機構にあっては、フィルムカートリッジ34の開閉扉3
4aの開閉状態を確実に保持するに必要とされる力量
を、第1バネ21、第2バネ24、第3バネ38のそれ
ぞれの力量に分割し、これらバネ21,24,38の力
量を、第1レバー2、第2レバー3、中間レバー32、
遮光扉開閉駆動部材31によって効率的に伝達するよう
にしたので、蓋開放時の操作力量を軽減し、操作性をよ
くすることができる。また、上記のように、バネの力量
を分割したので、設計の自由度を増すことができ、さら
に、組立も容易に行うことができる。なお、上記の例で
は、第3バネ38をギヤ33に取付けたが、当該第3バ
ネ38は中間レバー32に設けてもよく、また、ギヤ3
3と中間レバー32の両方に設けてもよい。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
のカートリッジ室の蓋の開閉機構は、カートリッジ室を
開閉する蓋と、第1および第2レバーと、前記第1レバ
ーを付勢する第1バネと、該第1レバーと第2レバーと
を連結する第2バネと、前記第2レバーが所定量回転し
た際に、該第2レバーの下端部が当接して、該第2レバ
ーの回転を阻止する当接部と、前記第1レバーの回動に
よって、フィルムカートリッジの遮光扉を開閉する遮光
扉開閉機構と、この遮光扉開閉機構を前記遮光扉が開閉
される方向に付勢するとともに、前記第2レバーの下端
部が前記当接部に当接したときを特定位置として、この
特定位置を基点として前記付勢力の方向が反転する第3
バネとで構成したものであるから、フィルムカートリッ
ジの開閉扉の開閉状態を確実に保持するに必要とされる
力量を、第1〜第3バネのそれぞれの力量に分割し、こ
れらバネの力量を、第1レバー2、第2レバー3、遮光
扉開閉機構によって効率的に伝達することができ、よっ
て、蓋開放時の操作力量を軽減し、操作性をよくするこ
とができる。また、上記のように、バネの力量を分割し
たので、設計の自由度を増すことができ、さらに、組立
も容易に行うことができる。
【0041】請求項2のカートリッジ室の蓋の開閉機構
は、請求項1において、カメラ本体に係止部を設け、前
記第1レバーに、前記蓋を開放した際に前記係止部に係
止するとともに、前記蓋を閉じた際に、該蓋によって押
圧されて前記係止部への係止が解除されるアームを設け
たものであるから、第1レバーを蓋の開放状態におい
て、確実に係止しておくことができるとともに、蓋を閉
鎖する際に、第1レバーの係止を確実に解除することが
できる。
【0042】請求項3のカートリッジ室の蓋の開閉機構
は、請求項1または2において、前記遮光扉開閉機構
を、フィルムカートリッジの遮光扉を開閉可能に駆動さ
せる遮光扉開閉駆動部材と、この遮光扉開閉駆動部材と
前記第1レバーとの間に設けられて、前記第1レバーの
回動によって前記遮光扉開閉駆動部材を駆動させる中間
レバーとで構成し、前記第3バネを、前記遮光扉開閉駆
動部材と前記中間レバーのうちの少なくともいずれか一
方に設けたものであるから、前記第1レバーを回動させ
ることによって、中間レバーおよび遮光扉開閉駆動部材
を介して遮光扉を確実に開閉させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカートリッジ室の蓋の開閉機構の実施
の形態の一例を示すもので、カートリッジ室の蓋が閉じ
た状態示す分解斜視図である。
【図2】同、フィルムカートリッジを使用するカメラの
一例を示す斜視図である。
【図3】同、フィルムカートリッジの一例を示す斜視図
である。
【図4】同、蓋の閉鎖状態を示す要部の平面図である。
【図5】同、蓋の閉鎖状態を示す要部の側面図である。
【図6】同、特定位置状態を示す要部の平面図である。
【図7】同、特定位置状態を示す要部の側面図である。
【図8】同、蓋の開放直前状態を示す要部の平面図であ
る。
【図9】同、蓋の開放直前状態を示す要部の側面図であ
る。
【図10】同、蓋の開放状態を示す要部の平面図であ
る。
【図11】同、蓋の開放状態を示す要部の側面図であ
る。
【図12】同、蓋を被せた状態を示す要部の平面図であ
る。
【図13】同、蓋を被せた状態を示す要部の側面図であ
る。
【符号の説明】
1 カメラ本体 2 第1レバー 3 第2レバー 4 遮光扉開閉機構 5 蓋 7 カートリッジ室 15 突出部(当接部) 17 アーム 18 係止部 21 第1バネ 24 第2バネ 31 遮光扉開閉駆動部材 32 中間レバー 33 ギヤ 34 フィルムカートリッジ 34a 遮光扉 38 第3バネ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カメラ本体に設けられたカートリッジ室
    を開閉する蓋と、 前記カメラ本体に、同軸に回動自在に取付けられた第1
    および第2レバーと、 前記第1レバーを、前記蓋に係止するために該蓋側に向
    けて付勢する第1バネと、 前記第1レバーと第2レバーとを連結する第2バネと、 前記蓋に設けられて、前記第2レバーが前記第1レバー
    とともに前記第1バネの付勢力に抗して所定量回転した
    際に、該第2レバーの下端部が当接して、該第2レバー
    の回転を阻止する当接部と、 前記カメラ本体に設けられて、前記第1レバーの回動に
    よって、前記カートリッジ室に装填されたフィルムカー
    トリッジの遮光扉を開閉する遮光扉開閉機構と、 この遮光扉開閉機構に設けられて、該遮光扉開閉機構を
    前記遮光扉が開閉される方向に付勢するとともに、前記
    第2レバーの下端部が前記当接部に当接したときを特定
    位置として、この特定位置を基点として前記付勢力の方
    向が反転する第3バネとを具備してなることを特徴とす
    るカートリッジ室の蓋の開閉機構。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のカートリッジ室の蓋の開
    閉機構において、 前記カメラ本体に係止部が設けられ、前記第1レバー
    に、前記蓋を開放した際に前記係止部に係止するととも
    に、前記蓋を閉じた際に、該蓋によって押圧されて前記
    係止部への係止が解除されるアームが設けられているこ
    とを特徴とするカートリッジ室の蓋の開閉機構。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のカートリッジ室
    の蓋の開閉機構において、 前記遮光扉開閉機構が、前記カメラ本体に設けられて、
    前記カートリッジ室に装填されたフィルムカートリッジ
    の遮光扉を開閉可能に駆動させる遮光扉開閉駆動部材
    と、この遮光扉開閉駆動部材と前記第1レバーとの間に
    設けられて、前記第1レバーの回動によって前記遮光扉
    開閉駆動部材を駆動させる中間レバーとから構成され、 前記第3バネが、前記遮光扉開閉駆動部材と前記中間レ
    バーのうちの少なくともいずれか一方に設けられている
    ことを特徴とするカートリッジ室の蓋の開閉機構。
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