JPH09145922A - 回折用光学素子およびこれを用いた光ピックアップ装置 - Google Patents

回折用光学素子およびこれを用いた光ピックアップ装置

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JPH09145922A
JPH09145922A JP7300353A JP30035395A JPH09145922A JP H09145922 A JPH09145922 A JP H09145922A JP 7300353 A JP7300353 A JP 7300353A JP 30035395 A JP30035395 A JP 30035395A JP H09145922 A JPH09145922 A JP H09145922A
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optical element
diffraction grating
diffraction
polarizing diffraction
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JP7300353A
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Kenichi Hayashi
賢一 林
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Sankyo Seiki Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レーザ光を3ビームに分離してコンパクトデ
ィスクの信号面等に照射するために使用する回折用光学
素子において、不必要な回折に起因する光利用効率の低
下を回避する。 【解決手段】 CDピックアップ装置20のレーザダイ
オード21からのレーザ光は、回折用光学素子1を通過
して、その表面の複屈折性材料からなる第1の偏光性回
折格子3によって3つの光ビームに分けられ、反対側の
面の複屈折性材料からなる第2の偏光性回折格子4を素
通りし、1/4波長板25を経てディスク27を照射す
る。ディスク27からの戻り光は、1/4波長板25を
再度経て、偏光方向が直交する直線偏光光となって回折
用光学素子1に入射する。このため、回折用光学素子1
の第1の偏光性回折格子3を素通りして第2の偏光性回
折格子4による回折作用のみを受け、一次回折光がホト
ダイオード22の受光面に照射される。レーザ光は不必
要な回折作用を受けないので、光利用効率の低下を回避
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザ光源からの
レーザ光を被照射面に導くと共に当該被照射面から反射
した戻り光を受光素子で受光するように構成してなる光
ピックアップ装置に使用するのに適した回折用光学素子
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】コンパクトディスク等の記録媒体に担持
されている情報を光学的に読み取るための光ピックアッ
プ装置としては、3ビーム方式のものが知られている。
この方式の光ピックアップ装置は例えば、特開昭64−
86337号公報に開示されている。この公報に開示さ
れている光ピックアップ装置は、レーザ光源から出射さ
れたレーザ光を3ビームに分けるための回折用光学素子
として、両面に回折格子が形成されたものを使用してい
る。すなわち、この回折用光学素子は、一方の面に、回
折光がそれぞれ異なる2点に焦点を結ぶようにされた2
つの領域からなる回折格子を備え、他方の面には、光ビ
ームを3つの光ビームに分けるための回折格子を備えて
いる。
【0003】この構成の回折用光学素子は、レーザ光を
3つの光ビームに分ける機能を有すると共に、ディスク
等の記録面(被照射面)からの反射光を入射光と分離す
るためのビームスプリッタとしての機能、分離された反
射光を受光面上に集光させるための集光レンズとしての
機能を兼ね備えている。したがって、光ピックアップ装
置を構成する光学素子の数を減らすことができ、その
分、装置を小型コンパクトにできると共に、組み付けも
簡単になる。また、各光学素子の位置決め作業も、光学
素子の個数が少ないので簡単になる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成の両面に回折格子が形成されている回折用光学素子を
用いた光ピックアップ装置においては、レーザ光は、レ
ーザ光源から出射して記録媒体に入射する前の往路にお
いて当該回折用光学素子を通過すると共に、上記記録媒
体で反射された後に受光素子の側に戻る復路においても
当該回折用光学素子を通過する。したがって、往路にお
いて2つの領域からなる回折格子による回折を受け、復
路においても、レーザ光を3ビームに分離させるための
回折格子の回折作用を受ける。このために、受光素子の
側に向かう反射光に含まれる不要光が増加してしまい、
レーザ光の有効利用効率、すなわちエネルギー効率が著
しく低下する。
【0005】本発明の課題は、この点に鑑みて、光ピッ
クアップ装置等の光学装置に適用した場合に、レーザ光
の利用効率を低下させることなく、しかも、光学系の構
成素子の個数を低減することの可能な回折用光学素子を
実現することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明の回折用光学素子は、互いに平行な2つの
表面を有し、これらの表面のうちの一方の表面には複屈
折性材料からなる第1の回折格子が形成され、他方の表
面には、前記第1の偏光性回折格子とは回折方向が異な
る複屈折性材料からなる第2の偏光性回折格子が形成さ
れた構成を採用している。
【0007】ここで、上記の第1あるいは第2の偏光性
回折格子の代わりに、1/4波長板を形成した構成を採
用してもよい。
【0008】また、形成された第1および第2の偏光性
回折格子の表面を誘電体膜で覆うことが望ましい。この
ようにすれば、表面反射が防止されて光の利用効率が高
まる。また、回折格子の表面が保護される。さらには、
格子表面における異なる屈折率部分の反射係数の差を小
さくできるので、当該格子表面における異なる反射率部
分の間の光エネルギーの利用効率の差を小さくできる。
【0009】一方、本発明は、光ピックアップ装置にお
いて、上記構成の回折用光学素子を、レーザ光源からの
レーザ光を被照射面に導くと共に当該被照射面から反射
した戻り光を受光素子に導くための光路上に配置して、
レーザ光源からのレーザ光を回折して被照射面に照射す
るか、或いは被照射面から反射した戻り光を回折して前
記受光素子に照射する構成を採用している。
【0010】本発明の回折用光学素子は、複屈折性材料
からなる第1および第2の偏光性回折格子を備えてい
る。したがって、第1の偏光性回折格子の側から入射し
て第2の偏光性回折格子の側から出射するレーザ光(直
線偏光光)は、例えば、第1の偏光性回折格子で回折作
用を受ける場合には第2の偏光性回折格子によっては回
折作用を受けずにそのままこの偏光性回折格子を通過す
る。逆に、第2の偏光性回折格子の側から入射して第1
の偏光性回折格子から出射する直線偏光光は、第2の偏
光性回折格子による回折作用を受けるのみである。した
がって、従来のようにいずれの方向から直線偏光光が入
射しても回折されてしまう場合とは異なり、例えば、光
ピックアップ装置の回折用光学素子として用いた場合に
は、レーザ光の利用効率が不必要な回折作用を受けるた
めに低下してしまうことがない。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照して本発明の
実施の形態を説明する。
【0012】(第1の実施形態)図1には、本発明の一
つの実施形態に係る回折用光学素子を示してある。この
回折用光学素子1は、3ビーム方式のCDピックアップ
装置等の光ピックアップ装置に用いるのに適している。
【0013】本例の回折用光学素子1は、一定の厚さの
ガラス基板2と、このガラス基板2における一方の表面
2aに形成した第1の偏光性回折格子3と、このガラス
基板2における他方の表面2bに形成した第2の偏光性
回折格子4とを備えている。
【0014】さらに、各偏光性回折格子3、4の表面
は、誘電体膜(図示せず)によってそれぞれ覆われてい
る。
【0015】第1および第2の偏光性回折格子3、4
は、LiNbO3 等の複屈折性材料により形成されてい
る。したがって、例えば、第1の偏光性回折格子3で
は、入射する異常光線には回折作用を施すが、入射する
常光線はそのまま透過させる。逆に、第2の偏光性回折
格子4では、入射する常光線には回折作用を施すが、入
射する異常光線はそのまま透過させる。
【0016】また、第1および第2の偏光性回折格子
3、4は、回折方向が互いに直交、あるいは所定の角度
となるように形成されている。換言すると、相互に非平
行の状態となるように形成されている。
【0017】このようにガラス基板上に複屈折性材料か
らなる偏光性回折格子を形成するためには、ガラス基板
の両面に複屈折性材料を成膜して、エッチング等によ
り、成膜部分に偏光性回折格子を形成すればよい。
【0018】各偏光性回折格子を覆っている誘電体膜
は、反射防止膜として機能する。また、入射光が偏光性
回折格子3、4を素通りする場合に、2つの異なる屈折
率の領域(例えば図1に示す格子面4aと格子面4b)
における反射率の差を少なくして、当該各領域における
光エネルギー効率の差を抑制するものである。勿論、偏
光性回折格子3、4の表面保護膜としても機能する。
【0019】なお、回折用光学素子1は、上記のよう
に、ガラス基板上に複屈折性材料からなる回折格子を形
成する代わりに、複屈折性材料からなる基板を用意し、
この両面に偏光性回折格子を形成してもよい。この場合
には、例えば、図2に示す工程を経て、回折用光学素子
を作成できる。
【0020】まず、図2(a)に示すように、複屈性性
材料であるLiNbO3 からなる基板11を用意し、こ
の一方の表面11aにSiO2 膜のパターンを形成す
る。次に、図2(b)に示すように、基板11の他方の
面11bにAl膜を全面に蒸着する。この後、例えば、
摂氏250度に沸騰させた安息香酸に基板を漬けてドー
ピングを行い、プロトン交換により表面11aに異なる
屈折率の領域を形成する。これにより、面11aの側の
偏光性回折格子13が形成される。次に、図2(c)に
示すように、面11b側のAl膜に所定のパターンを形
成すると共に、面11aの側が再びプロトン交換されて
しまうのを防止するために、偏光性回折格子13の上に
Al膜を全面蒸着する。この後、再び基板を安息香酸に
漬けて表面11bに異なる屈折率の領域を形成する。次
に、図2(d)に示すように、Al膜をマスクとして用
いてSiO2 膜を表面11bに形成した後に、Al膜を
除去する。これにより、面11bの側にも偏光性回折格
子14が形成される。各偏光性回折格子13、14の方
向は、異なる方向、例えば、直交するように形成され
る。
【0021】図3(A)には、上記構成の回折用光学素
子1を用いた3ビーム方式のCDピックアップ装置の光
学系を示してある。本例のCDピックアップ装置20に
おいて、同一平面上にレーザダイオード21とホトダイ
オード22が配列された構造のLD−PD一体型構造素
子23を用いている。この素子23のレーザダイオード
21から発せられる直線偏光光であるレーザ光(異常光
線)は、反射鏡24によって直角に反射されて、上記構
成の回折用光学素子1に入射する。
【0022】レーザ光は、その入射側の表面に形成され
ている第1の偏光性回折格子3を通ることにより回折さ
れて、3つの光ビームに分けられる。しかし、出射側の
表面に形成されている第2の偏光性回折格子4をそのま
ま素通りする。3つの光ビームに分離されたレーザ光
は、1/4波長板25を通過して円偏光光に変わり、対
物レンズ26を介して、コンパクトディスク27の信号
面に集光する。すなわち、1つのメインスポットと2つ
のサブスポットとによる3つの光スポットを形成する。
【0023】ディスク27で反射された円偏光光である
戻り光は、再度、1/4波長板25を通ることにより、
偏光方向が異常光線とは直交する方向となった常光線に
変換される。したがって、回折用光学素子1を通過する
戻り光は、第2の回折格子4により回折作用を受ける。
これによって生じた一次回折光は、LD−PD一体型構
造素子23のホトダイオード22の各受光面に光スポッ
トを形成する。
【0024】ここで、図3(B)に示すように、LD−
PD一体型構造素子23の表面には、中心にレーザダイ
オード21が配置され、その両側に、3個づつのホトダ
イオード22の受光面が配列されている。上記のように
第2の回折格子4による回折によって得られた戻り光L
1の一次回折光は、このように配列されているホトダイ
オードの各受光面に光スポットを形成する。
【0025】以上説明したように、本例のCDピックア
ップ装置20においては、レーザダイオード21からの
レーザ光(直線偏光光)が回折用光学素子1の第1の偏
光性回折格子3を介して3ビームに分離された後に1/
4波長板25を介して円偏光光となってディスク27の
信号面に照射し、この信号面から反射した戻り光は再度
1/4波長板25を通って、レーザダイオードからの出
射光とは偏光方向が異なる直線偏光光に戻る。したがっ
て、この直線偏光光(戻り光)は、回折用光学素子1を
再度通過する際には、第1の偏光性回折格子3は素通り
し第2の偏光性回折格子4による回折作用のみを受けて
一次回折光に分けられて、ホトダイオード上に集光す
る。
【0026】このように、本例の装置20においては、
回折用光学素子1を通過する毎に、光が両面に形成され
ている第1および第2の偏光性回折格子3、4の双方に
よって回折されてしまうことはない。したがって、従来
における両面に回折格子が形成された構成の光学素子に
比べて、レーザ光の利用効率を飛躍的に高めることがで
きる。例えばレーザ光の往復時に両面に形成された回折
格子の双方によって回折作用を受ける場合のエネルギー
効率が20パーセント未満であるのに比べて、本例の回
折用光学素子1では、光エネルギー効率を80パーセン
ト以上にすることができる。
【0027】また、ディスク27からの戻り光は、ディ
スクおよびホトダイオードに照射される3ビームの分割
方向に対して直角方向あるいは所定の角度を持ったホト
ダイオードの配列方向に回折される。したがって、受光
面での受光に、ピット信号あるいはエラー信号等が混入
しない。
【0028】更に、回折用光学素子1の組み付け作業に
おいては、第1および第2の偏光性回折格子が一体形成
されているので、その表面の第1の偏光性回折格子3か
ら3ビームに分かれる方向をディスクの信号面に形成さ
れているトラックの方向に合わせて、一次回折効率が最
大となるようにレーザを回転させてレーザ光の偏光方向
を調整すればよい。したがって、複数の光学素子を組み
付ける場合に比べて、各光学素子の結晶軸と光の偏光方
向の調整等の作業が極めて簡単になる。
【0029】さらには、回折用光学素子1を使用するこ
とにより、2枚の回折格子を用いる場合に比べて、反射
面が少なくなるので、反射による光量の損失を少なくす
ることができる。
【0030】これに加えて、回折用光学素子1を使用す
ることにより、光ピックアップ装置の光学系を構成する
光学素子の個数を削減することができるので、装置の小
型軽量化、その低コスト化を実現できる。
【0031】なお、本例においては、回折用光学素子1
における第1の偏光性回折格子3の側が異常光線を回折
し、第2の偏光性回折格子4が常光線を回折する構造と
してある。しかし、この逆に、第1の偏光性回折格子3
により常光線を回折し、第2の偏光性回折格子4により
異常光線を回折する構造としてもよい。本例では回折格
子を直線形状のパターンとしているが曲線形状のパター
ンとしてもよい。
【0032】また、本例では、複屈折性材料としてLi
NbO3 を使用しているが、この他の複屈折性材料を使
用してもよい。例えば、TiO2 、タンタル酸化物、B
i酸化物等を使用してもよい。
【0033】(第2の実施形態)図4には、本発明の別
の実施形態に係る回折用光学素子30を示してある。こ
の回折用光学素子30は、ガラス基板31を備え、その
一方の表面31aには、上記の例の回折用光学素子1に
形成した第1の偏光性回折格子3と同様に複屈折性材料
からなる偏光性回折格子33が形成されている。しか
し、他方の表面31bには、1/4波長板34が形成さ
れている。ここで、レーザの偏光方向に対して、偏光性
回折格子33の機能と1/4波長板34の機能を両方と
も満足できるように、当該回折格子33を形成する複屈
折性材料の光学軸に対して1/4波長板34を形成する
複屈折性材料の光学軸を45度傾けておく。また、偏光
性回折格子33は、本例では、異常光線を回折し、常光
線を透過する構造としてある。
【0034】勿論、これとは逆に、常光線を回折し、異
常光線を透過する構造としてもよい。
【0035】なお、本例の回折用光学素子30も、複屈
折性材料からなる基板を用意し、その片方の表面には、
結晶軸が基板結晶軸に対して45度傾いた1/4波長膜
を形成し、他方の表面には、偏光性回折格子をエッチン
グ等により形成するようにしてもよい。
【0036】図5には、上記構成の回折用光学素子30
を用いたCDピックアップ装置の光学系を示してある。
この図に示すように、CDピックアップ装置40のレー
ザダイオード41から発生したレーザ光(異常光線)
は、まず、半反射鏡42に照射される。この半反射鏡4
2は、異常光線を反射するが、偏光方向が直交する常光
線はそのまま透過させるものである。したがって、レー
ザ光はこの半反射鏡42によって直角に反射され、上記
構成の回折用光学素子30に入射する。回折用光学素子
30は、その偏光性回折格子33が形成されている側が
半反射鏡42に側に向くように配置されている。
【0037】レーザ光は、この回折用光学素子30の片
面に形成されている偏光性回折格子33による回折作用
を受けて、3ビームに分けられる。次に、反対側の表面
に形成されている1/4波長板34を通り、円偏光光と
なって、対物レンズ46を通ってコンパクトディスク4
7の信号面に光スポットとして照射される。
【0038】ディスク37で反射した戻り光は、対物レ
ンズ46を介して、回折用光学素子30に入射して、そ
の表面の1/4波長板34を通ることにより、円偏光光
から常光線になる。したがって、この後は、回折用光学
素子30の反対側の表面に形成されている偏光性回折格
子33による回折作用を受けることなく、そのまま素通
りして半反射鏡42に至り、この半反射鏡42を透過し
て、ホトダイオード48の受光面に照射する。なお、本
例では、ディスクへの入射光を回折しているがディスク
で反射した戻り光を回折させるようにしてもよい。
【0039】本例の回折用光学素子30を使用した場合
にも、前述した回折用光学素子1を使用した場合に得ら
れるのと同様な利点が得られる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の回折用光
学素子は、両面に複屈折性材料からなる偏光性回折格子
を形成し、これらの偏光性回折格子による回折方向を異
なる方向に設定してある。また、本発明では、一方の表
面には複屈折性材料からなる偏光性回折格子を形成し、
他方の面には、1/4波長板を形成した構成を採用して
いる。したがって、本発明の回折用光学素子を用いて光
ピックアップ装置の光学系を構成すれば、レーザ光はそ
の入射方向に応じて常に1回だけ回折作用を受けるか、
或いは回折されないこととなる。よって、従来構成の両
面に回折格子面が形成された光学素子とは異なり、例え
ば戻り光が不必要な回折作用を受けて光利用効率が低下
してしまうといった弊害を回避できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した回折用光学素子を示す概略斜
視図である。
【図2】図1の回折用光学素子の製造工程を示す説明図
である。
【図3】図1の回折用光学素子を備えたCDピックアッ
プ装置の光学系を示す概略構成図である。
【図4】本発明を適用した回折用光学素子の別の例を示
す概略斜視図である。
【図5】図4の回折用光学素子を備えたCDピックアッ
プ装置の光学系を示す概略構成図である。
【符号の説明】
1 回折用光学素子 2 ガラス基板 2a、2b ガラス基板の表面 3 第1の偏光性回折格子 4 第2の偏光性回折格子 20 CDピックアップ装置 21 レーザダイオード 22 ホトダイオード 23 PD−LD一体型構造素子 24 反射鏡 25 1/4波長板 26 対物レンズ 27 コンパクトディスク 30 回折用光学素子 33 偏光性回折格子 34 1/4波長板 40 CDピックアップ装置 41 レーザダイオード 42 半反射鏡 46 対物レンズ 47 コンパクトディスク 48 ホトダイオード

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに平行な2つの表面を有し、これら
    の表面のうちの一方の表面には複屈折性材料からなる第
    1の偏光性回折格子が形成され、他方の表面には、前記
    第1の回折格子とは回折方向の異なる複屈折性材料から
    なる第2の偏光性回折格子が形成されていることを特徴
    とする回折用光学素子。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記第1および第2
    の偏光性回折格子のうちの一方の偏光性回折格子の代わ
    りに、1/4波長板が形成されていることを特徴とする
    回折用光学素子。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、前記第1お
    よび第2の回折格子の表面には、誘電体膜が形成されて
    いることを特徴とする回折用光学素子。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のうちのいずれかの項
    に記載の回折用光学素子を、レーザ光源からのレーザ光
    を被照射面に導くと共に当該被照射面から反射した戻り
    光を受光素子に導くための光路上に配置して、前記レー
    ザ光源からのレーザ光を回折して前記被照射面に照射
    し、或いは前記被照射面から反射した戻り光を回折して
    前記受光素子に導くように構成したことを特徴とする光
    ピックアップ装置。
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