JPH09144452A - 巻き上げ式シャッター開閉装置 - Google Patents

巻き上げ式シャッター開閉装置

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JPH09144452A
JPH09144452A JP30610695A JP30610695A JPH09144452A JP H09144452 A JPH09144452 A JP H09144452A JP 30610695 A JP30610695 A JP 30610695A JP 30610695 A JP30610695 A JP 30610695A JP H09144452 A JPH09144452 A JP H09144452A
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JP
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shutter curtain
shutter
opening
closing
housing
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JP30610695A
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Masanori Kasai
昌典 葛西
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LUMITTER IND CORP Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シャッターカーテン4のロック機構の構造が
複雑且つ製造困難である一方、電動モータ8にブレーキ
装置を設けると、コストが嵩み、収納ボックス2全体が
大型化し、設置に際して大がかりな工事が必要であっ
た。 【解決手段】 電動モータ13と、電動モータ13の回
転力をシャッターカーテン4の昇降開閉力としてシャッ
ターカーテン4に伝達する動力伝達機構14と、この動
力伝達機構14を覆う正面柱状のハウジング12とを備
えた電動開閉機構11を、左右のガイドレール1間でシ
ャッターカーテン4の垂直面方向に沿って設け、この電
動開閉機構11に、シャッターカーテン4を開く方向へ
の持ち上げ力の作用により変位してハウジング12の係
合孔12dに係合する係合部材24と、この係合部材2
4を係合孔12dから離す方向に付勢するスプリング2
7とを有するロック機構23を設けたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、建物のシャッタ
ー開閉用開口を昇降開閉する巻き上げ式シャッター開閉
装置に関し、特にシャッターカーテンのロック手段(施
錠手段)を改良した巻き上げ式シャッター開閉装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】図17は従来の巻き上げ式シャッター開
閉装置を示す概略的な斜視図であり、図において、1は
シャッター開閉用開口の両側に起立配置された左右一対
のガイドレールであり、これらのガイドレール1は対向
面側に縦長開口を有する断面ほぼコ字状の部材からなっ
ている。
【0003】2はガイドレール1の上部に配置された収
納ボックスであり、左右両側にブラケット2a,2bを
備えている。3は左右のガイドレール1間に両側部が昇
降自在に嵌込み係合されて該ガイドレール1間を昇降開
閉する上下複数段のスラットであり、これらのスラット
3相互を屈曲回動自在に連結することによりシャッター
カーテン4が構成されている。5は前記収納ボックス2
内に配置され、前記シャッターカーテン4を収納ボック
ス2内に順次巻き取るシャッターカーテン巻き取り手段
である。
【0004】ここで、シャッターカーテン巻き取り手段
5について説明すると、図17では特に電動式のシャッ
ターカーテン巻き取り手段を示しており、6は前記収納
ボックス2の左右のブラケット2a,2b間に架設され
たシャフトであり、このシャフト6には左右一対のホイ
ル10a,10bが回転自在に嵌着され、これらのホイ
ル10a,10b間には、前記シャフト6に平行する複
数本の補助バー10cが横架されている。
【0005】以上において、前記シャフト6に嵌着され
た左右一対のホイル10a,10bと前記補助バー10
cはカーテン巻取部10を構成しており、このカーテン
巻取部10は、一端部が固定側に且つ他端部が可動側で
ある前記ホイル10aまたは10bに連結されたコイル
状のバランススプリングS1を備えている。そして、か
かるカーテン巻取部10は、前記収納ボックス2内で一
側のブラケット2aに装着された電動モータ8により、
伝導チェーン9および従動スプロケット7を介して正逆
回転駆動されるようになっている。
【0006】ここで、上述したような巻き上げ式シャッ
ター開閉装置におけるロック手段としては、シャッター
カーテン4が完全に閉じた状態において、最下部スラッ
ト3(水切り)の内部にフラットバー等を設け、このフ
ラットバーをガイドレール1側に突き出して当該ガイド
レール1に形成した受け孔に突き当てることにより行っ
ていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の巻き上げ式シャ
ッター開閉装置は以上のように構成され、フラットバー
をガイドレール1の受け孔に突き当てるようにしていた
ため、このロック機構部分の構造が複雑化し、製造が著
しく困難になってしまうという課題があった。また、こ
のようなロック機構の構成とは別に、電動モータ8に対
して別個にブレーキ装置を設け、このブレーキ装置の作
動により電動モータ8の回転を停止させてシャッターカ
ーテン4をロックさせる手段もあるが、この場合にもブ
レーキ装置分のコストが嵩むとともに収納ボックス2を
大型化しなければならず、しかも設置に際しては大がか
りな工事を必要とする等の課題があった。
【0008】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、手動開閉式シャッターを容易に電
動化することができるとともに、シャッターカーテンの
全閉あるいは半開位置にかかわらず容易にロックさせる
ことができ、しかも構成及び製造が極めて簡単な巻き上
げ式シャッター開閉装置を得ることを目的とする。
【0009】また、シャッターカーテンの開閉の際や風
圧等に伴う騒音を著しく低減させることができるととも
に、シャッターカーテンの損傷を防止することができる
巻き上げ式シャッター開閉装置を得ることを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明に係
る巻き上げ式シャッター開閉装置は、左右のガイドレー
ル間でシャッターカーテンの垂直面方向に沿った電動開
閉機構を設け、この電動開閉機構は、電動モータと、こ
の電動モータの回転力を前記シャッターカーテンの昇降
開閉力として当該シャッターカーテンに伝達する動力伝
達機構と、前記左右のガイドレール間に据え付け固定さ
れ、少なくとも前記動力伝達機構を覆う正面柱状のハウ
ジングとを有してなり、この電動開閉機構には、シャッ
ター閉鎖状態での前記電動開閉機構停止時に前記シャッ
ターカーテンのみを開く持ち上げ力により前記ハウジン
グに設けた係合部に係合するとともに、前記持ち上げ力
の解除により前記係合を解除するロック機構が設けられ
ているものである。
【0011】請求項2記載の発明に係る巻き上げ式シャ
ッター開閉装置は、請求項1記載の発明において、動力
伝達機構は、電動モータの回転軸に固定されたドライブ
プーリ,ハウジングの上部に配置された一対の方向変更
プーリ及びハウジングの下部に配置されたアイドラプー
リに巻回され、前記電動モータの回転力により、前記ド
ライブプーリと前記一対の方向変更プーリとの間では横
方向に、前記一対の方向変更プーリと前記アイドラプー
リとの間では縦方向に無端運動を行う伝達用条材と、こ
の伝達用条材とシャッターカーテンとの間に介在し、前
記伝達用条材の縦方向の無端運動に伴って上下方向に移
動して前記シャッターカーテンを昇降開閉させるスライ
ダーとを有してなり、この動力伝達機構には、前記ドラ
イブプーリを介して前記各方向変更プーリ間を運動する
前記伝達用条材の外側に沿ってカバーが設けられている
ものである。
【0012】請求項3記載の発明に係る巻き上げ式シャ
ッター開閉装置は、請求項1記載の発明において、動力
伝達機構は、電動モータの回転力により縦方向に無端運
動を行う伝達用条材と、この伝達用条材とシャッターカ
ーテンとの間に介在し、前記伝達用条材の無端運動に伴
って上下方向に移動して前記シャッターカーテンを昇降
開閉させるスライダーとを備えたものである。
【0013】請求項4記載の発明に係る巻き上げ式シャ
ッター開閉装置は、請求項2または請求項3記載の発明
において、ロック機構は、一端側がシャッターカーテン
に固定されたアームと、スライダーと前記アームの他端
側とに変位可能に取り付けられ、前記アームの上方への
変位に伴いハウジングに設けた係合部に近づく側に変位
する係合部材と、この係合部材と前記スライダーとの間
に取り付けられ、前記係合部材及び前記アームを前記ハ
ウジングに設けた係合部から離れる側に付勢するスプリ
ングとを備えてなるものである。
【0014】請求項5記載の発明に係る巻き上げ式シャ
ッター開閉装置は、左右のガイドレール間でシャッター
カーテンの垂直面方向に沿った電動開閉機構を設け、こ
の電動開閉機構は、電動モータと、この電動モータの回
転力を前記シャッターカーテンの昇降開閉力として当該
シャッターカーテンに伝達する動力伝達機構と、前記左
右のガイドレール間で据え付け固定され、少なくとも前
記動力伝達機構を覆う正面柱状のハウジングとを有して
なり、前記ハウジングの背面には、緩衝材が設けられて
いるものである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。なお、図17と同一又は相当部分には同一符
号を付して重複説明を省略する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の一形態による巻
き上げ式シャッター開閉装置を示す概略的な正面図、図
2は図1の概略的な斜視図、図3は図1のA−A線断面
図、図4は図1のB−B線断面図である。
【0016】11は前記ガイドレール1間の中央で前記
シャッターカーテン4の垂直面方向に沿って配置された
電動開閉機構であり、この電動開閉機構11の具体的構
成を図5から図12に基づいて以下に説明する。
【0017】図5から図12において、12は電動開閉
機構11のハウジングであって、このハウジング12
は、裏面側に上下方向に沿う縦溝が形成された緩衝材1
2Aが設けられている正面柱状の縦長中空部材からなっ
ており、上部取付部12aと下部取付部12bとを有し
ている。
【0018】かかるハウジング12内には、電動モータ
13と、この電動モータ13の回転出力を前記シャッタ
ーカーテン4の昇降開閉力として該シャッターカーテン
4に伝達する動力伝達機構14とがユニット化されてい
る。
【0019】さらに詳しく述べると、前記電動モータ1
3の出力回転軸13aにはドライブプーリ15が嵌着さ
れ、前記出力回転軸13aとドライブプーリ15との接
続部位にはカップリング16が外嵌されている。そし
て、ハウジング12内の上部には、前記シャッターカー
テン4の垂直面と平行する位置(図5及び図6において
紙面と直交する方向)に配置されたシャフト17aに嵌
着され、互いに離れて独立に回転する一対の方向変更プ
ーリ17が配設される一方、ハウジング12内の下部に
は、前記シャッターカーテン4の垂直面と直交する位置
(図5及び図6において紙面の左右方向)に配置された
シャフト18aに嵌着されたアイドラプーリ18が配設
されている。
【0020】これら各プーリの15,17及び18には
伝達用条材としてのベルト19が巻回されている。さら
に詳しくは、ドライブプーリ15とアイドラプーリ18
とに掛け渡されたベルト19は、ハウジング12の上部
において、相対的に平行運動するそれぞれが各方向変更
プーリ17に個別に掛け渡されている。これによって、
ベルト19は、ドライブプーリ15と方向変更プーリ1
7との間では横方向に、方向変更プーリ17とアイドラ
プーリ18との間では縦方向に無端運動を行い、各方向
変更プーリ17は、互いに逆方向に回転するようになっ
ている。
【0021】さらに、図8に示すように、ベルト19に
は、その縦方向に無端運動する範囲の一部において、表
裏両側からクランプ20により挟まれ、これらがビスに
より固着されており、このクランプ20においてL型を
した一方のクランプを介してL型をしたスライダー21
が取り付けられている。このスライダー21において、
第一片部21Aの外側には上下方向に離れた一対のコロ
22が設けられ、このコロ22がハウジング12内部に
形成した縦溝12cに係合支持されて転動可能になって
いる一方、第二片部21Bにはロック機構23が設けら
れている。
【0022】ここで、ロック機構23について詳述する
と、前記スライダー21の第二片部21B内側には、図
11に示すような屈曲形状を有する係合部材24が配置
されていて、この係合部材24には突起状の係合爪24
aが形成されている。一方、第二片部21Bには、上下
方向に延びる第一長孔21aと、この第一長孔21aよ
り上部で斜め上方(図9及び図10において右斜め上
方)に延びる第二長孔21bとがそれぞれ個別に開設さ
れており、第一長孔21aにはアーム25が、また第二
長孔21bにはスライド部材26が挿通されている。す
なわち、図12に示すように、アーム25は、一端側が
ハウジング12裏面側の縦溝を通過してシャッターカー
テン4の最下部スラット3(水切り)に固定されている
とともに、他端側が係合部材24に固定されている。ま
た、スライド部材26は、一端側がスライダー21の第
二長孔21b内を変位可能に且つ抜け止めされた状態で
取り付けられているとともに、他端側が前記係合部材2
4の上部に固定されている。そして、スライダー21の
上端に形成された折曲片部21cと係合部材24の下端
に形成された折曲片部24bとには、スプリング27が
取り付けられている。
【0023】ここで、前記スプリング27は、折曲片部
21cと折曲片部24bとの間で縮んだ状態で取り付け
られており、したがって通常時(図9に示す状態)にお
いて、係合部材24及びアーム25は、スプリング27
の弾性によって下側へ向けて押された状態になってい
る。このスプリング27の弾性力は、電動開閉機構11
が作動し、カーテン巻取部10のスプリングバランス力
によりシャッターカーテン4が巻き取られる際の、シャ
ッターを開く方向への力より大きく設定されており、こ
れによって、電動開閉機構11の作動に伴うシャッター
カーテン4巻き取り時において、係合部材24及びアー
ム25は、下側へ向けて押された状態を維持している。
このようなロック機構23は、ハウジング12内部で上
下方向適当位置に形成された係合部としての係合孔12
dに係合部材24の係合爪24aが係合することによ
り、シャッターカーテン4のロックを実現する。すなわ
ち、シャッター閉鎖状態(全閉あるいは半開)におい
て、電動開閉機構11の停止時に、シャッターカーテン
4のみを開く持ち上げ力が作用すると、最下部スラット
3に固定されたアーム25が、スプリング27の弾性に
対抗しつつ第一長孔21a内を上方に変位する。これに
伴い、係合部材24の下部が上方に向けて変位し、さら
に係合部材24の上部が第二長孔21bに沿ってハウジ
ング12の係合孔12dに近づく側に変位することによ
り、係合孔12dに係合爪24aが係合する。そしてこ
の際(図10に示す状態)、折曲片部21cと折曲片部
24bとの間の距離は、前記通常時(図9に示す状態)
よりも長くなるから、スプリング27は伸びた状態とな
る。一方、このロック状態から前記持ち上げ力が解除さ
れると、スプリング27の弾性により、係合部材24の
上部はハウジング12の係合孔12dから離れる側に付
勢され、当該係合孔12dから係合爪24aが外れる。
【0024】また、図8に示すように、ハウジング12
の上部には、ドライブプーリ15を介して各方向変更プ
ーリ17間を運動するベルト19の外側に沿って、平面
U字状のカバー28が設けられている。
【0025】一方、前記電動モータ13は、ケーブル2
9を介して外部コントローラ30に接続され、この外部
コントローラ30の起動によって正逆両方向に回転する
ようになっている。
【0026】以上のように構成された電動開閉機構11
は、ハウジング12の上部取付部12aが収納ボックス
2の底面に固定される一方、下部取付部12bが窓等の
サッシの下部フレームFに固定されることにより、左右
のガイドレール1間でシャッターカーテン4に沿って垂
直方向に立設固定されている。なお、図3においてGは
スラットガイドであって、収納ボックス2内の左右両側
で、シャッターカーテン4の巻き取り時の移動経路に沿
って配置されている。特にこのスラットガイドGは、緩
衝材から形成すると良好であり、また、収納ボックス2
内の左右両側以外に、前記ハウジング12の背部に設け
た緩衝材12Aを収納ボックス2内まで延長させて中央
部にも配置してもよい。
【0027】次に動作について説明する。ガイドレール
1の相互間にシャッターカーテン4が全て繰り出された
シャッター全閉状態において、スイッチ操作による外部
コントローラ30の起動により電動モータ13が回転駆
動されると、該電動モータ13の回転がドライブプーリ
15に伝達される。このドライブプーリ15が回転する
と、方向変更プーリ17を介してアイドラプーリ18と
の間に巻回されたベルト19が無端運動し、この無端運
動に伴ってコロ22が転動しつつスライダー21が上側
に移動する。
【0028】このスライダー21の移動に伴い、シャッ
ターカーテン4はその最下端が上方へ押し上げられる。
これによって、シャッターカーテン4は収納ボックス2
内に進入してカーテン巻取部10で巻き取られ、スライ
ダー21が収納ボックス2の下部近傍に到達した時点で
カーテン収納動作は終了する。
【0029】このようなシャッターカーテン収納状態か
ら電動モータ13が逆回転駆動されると、該電動モータ
13の回転によるスライダー21の下側への移動によっ
て、一連のシャッターカーテン4は、収納ボックス22
内で巻き取られた状態から順次繰り出され、ガイドレー
ル1に沿った縦下降移動した後に該ガイドレール1間を
閉鎖する。
【0030】なお、ハウジング12背部の緩衝材12A
により、ハウジング12とシャッターカーテン4とが直
接接触することがないので、シャッターカーテン4の開
閉作動時に異音が生じることはなく、また双方の接触に
伴う損傷も回避される。さらに、例えば風圧等がシャッ
ターカーテン4に作用した場合にも、緩衝材12Aによ
り揺れや振動が吸収され、異音の発生及び損傷が回避さ
れる。また、収納ボックス2内においては、スラットガ
イドGにより、スムーズな巻き取り及び巻き戻しが促さ
れる。
【0031】ここで、シャッター閉鎖状態(全閉あるい
は半開)において、電動開閉機構11の停止時に、シャ
ッターカーテン4のみを開く人為的な持ち上げ力が作用
すると、最下部スラット3に固定されたアーム25が、
スプリング27の弾性に対抗しつつ第一長孔21a内を
上方に変位するので、係合部材24の上部が第二長孔2
1bに沿ってハウジング12の係合孔12dに近づく側
に変位し、係合孔12dに係合爪24aが係合し(図1
0参照)、シャッターカーテン4がロックされてこれ以
上は持ち上がらないようになる。この際に、折曲片部2
1cと折曲片部24bとの間の距離は、通常時(図9参
照)よりも長くなり、スプリング27は伸びた状態とな
る。
【0032】一方、この状態から手を離す等をして持ち
上げを解除すると、スプリング27の弾性により、係合
部材24の上部はハウジング12の係合孔12dから離
れる側に付勢され、当該係合孔12dから係合爪24a
が外れてシャッターカーテン4のロックが解除される。
【0033】なお、シャッターカーテン4を開く方向に
持ち上げると、これに伴いベルト19は弛んだ状態とな
るが、この際カバー28によりベルト19の外側が押さ
えられるので、ドライブプーリ15からの外れが防止さ
れ、これによって、ベルト19の外れ現象に伴う異音の
発生及び破損等が回避される。また、ベルト19の外れ
現象を回避できるため、予めプーリ径に対する軸間距離
を大幅に長くすることが可能になるとともに、プーリ径
を小さく設定することも可能となる。
【0034】実施の形態2.上述した実施の形態1で
は、前記電動モータ13を縦方向に沿って配置した構成
を示したが、図13から図16に示すように、電動モー
タ13を横方向に沿って配置し、該電動モータ13の出
力回転軸13aにドライブプーリ15を取り付け、この
ドライブプーリ15と前記アイドラプーリ18にベルト
19を巻回した構成としてもよい。この場合は、実施の
形態1において方向変更プーリ17に相当した部品を省
けるため、部品点数の減少が図ることができる。なお、
電動モータ13は、収納ボックス2の内部に横置きして
もよい。
【0035】このような動力伝達機構は、電動モータ1
3の出力回転軸13aの回転がそのままドライブプーリ
15の回転となり、ベルト19はこのドライブプーリ1
5とアイドラプーリ18との間で縦方向にのみ運動し
て、スライダー21を上下移動させる。なお、ロック機
構23の作動は、上述した実施の携帯と全く同様になさ
れる。
【0036】なお、上記実施の形態では、プーリ15,
17及び18間にベルト19を巻回する場合について説
明したが、このベルト19はチェーンやワイヤー等の伝
達用条材であってもよく、その伝達用条材の種類によっ
て、前記各プーリ15,17及び18を例えばスプロケ
ット等に置換し得るものである。
【0037】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明によ
れば、左右のガイドレール間でシャッターカーテンの垂
直面方向に沿った電動開閉機構を設けた構成としたの
で、手動式の巻き上げ式シャッター開閉装置にもユニッ
ト化して簡単に取り付けることができ、既設の手動式の
巻き上げ式シャッター開閉装置を容易に電動化すること
ができるとともに、電動開閉機構にロック機構を設ける
ように構成したので、シャッターカーテンの全閉あるい
は半開位置にかかわらず容易にロックさせることがで
き、しかもロック機構全体の構成が簡素化し、製造が極
めて簡単になる効果がある。
【0038】請求項2記載の発明によれば、動力伝達機
構は、ドライブプーリ,方向変更プーリアイドラプーリ
に巻回された伝達用条材とスライダーとを備えた構成と
したので、電動モータを縦置きすることが可能となり、
動力伝達機構の水平方向への張り出し長さを小さくする
ことができるとともに、伝達用条材の外側にカバーを設
けるように構成したので、シャッターカーテンを開く方
向に持ち上げてベルトが弛んだ際にも当該ベルトがドラ
イブプーリからの外れることがなく、異音の発生及び破
損等が回避される効果がある。また、ベルトの外れ現象
を回避できることで、予めプーリ径に対する軸間距離を
大幅に長くすることができるとともに、プーリ径を小さ
く設定することができる効果もある。
【0039】請求項3記載の発明によれば、動力伝達機
構は、伝達用条材とスライダーとを備えたので、簡単な
構成で円滑な動力伝達を可能にすることができるととも
に、電動開閉機構のユニット化を容易にすることができ
る効果がある。
【0040】請求項4記載の発明によれば、ロック機構
は、アーム,係合部材及びスプリングを備えるように構
成したので、電動開閉機構の停止時にシャッターカーテ
ンのみを開く方向への持ち上げ力を利用したロック手段
を容易に実現することができるとともに、ロック機構全
体の構成が簡素化し、製造が極めて簡単になる効果があ
る。
【0041】請求項5記載の発明によれば、左右のガイ
ドレール間でシャッターカーテンの垂直面方向に沿った
電動開閉機構を設けた構成としたので、手動式の巻き上
げ式シャッター開閉装置にもユニット化して簡単に取り
付けることができ、既設の手動式の巻き上げ式シャッタ
ー開閉装置を容易に電動化することができるとともに、
ハウジングの背面に緩衝材を設けるように構成したの
で、ハウジングとシャッターカーテンとが直接接触する
ことがなく、これによってシャッターカーテンの開閉作
動時に異音が生じず、また双方の接触に伴う損傷を回避
することができる効果がある。さらに、例えば風圧等が
シャッターカーテンに作用した場合にも、この緩衝材に
より揺れや振動が吸収され、異音の発生及び損傷が回避
される効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の一形態による巻き上げ式シャ
ッター開閉装置を示す概略的な正面図である。
【図2】図1の概略的な斜視図である。
【図3】図1のA−A線断面図である。
【図4】図1のB−B線断面図である。
【図5】図1から図4における電動開閉機構の側断面拡
大図である。
【図6】図1から図4における電動開閉機構内部の構成
を示す要部側面図である。
【図7】図1から図4における電動開閉機構内部の構成
を示す要部正面図である。
【図8】図1から図4における電動開閉機構内部の構成
を示す平断面図である。
【図9】この発明の実施の一形態によるロック機構の非
作動時の状態を示す説明図である。
【図10】この発明の実施の一形態によるロック機構の
作動時の状態を示す説明図である。
【図11】この発明の実施の一形態によるロック機構の
係合部材を示す説明図である。
【図12】この発明の実施の一形態によるロック機構の
要部側面図である。
【図13】この発明の実施の他の形態による電動開閉機
構の側断面拡大図である。
【図14】図13における電動開閉機構内部の構成を示
す要部側面図である。
【図15】図13における電動開閉機構内部の構成を示
す要部正面図である。
【図16】図13における電動開閉機構内部の構成を示
す平断面図である。
【図17】従来の巻き上げ式シャッター開閉装置の一例
を示す概略的な斜視図である。
【符号の説明】
1 ガイドレール 2 収納ボックス 4 シャッターカーテン 5 シャッターカーテン巻き取り手段 11 電動開閉機構 12 ハウジング 12A 緩衝材 12d 係合孔(係合部) 13 電動モータ 13a 出力回転軸(電動モータの回転軸) 14 動力伝達機構 15 ドライブプーリ 17 方向変更プーリ 18 アイドラプーリ 19 ベルト(伝達用条材) 21 スライダー 23 ロック機構 24 係合部材 25 アーム 27 スプリング 28 カバー

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シャッター開閉用開口の両側に配置さ
    れ、上部に収納ボックスを有する左右一対のガイドレー
    ルと、これらのガイドレール間を昇降開閉するシャッタ
    ーカーテンと、前記収納ボックス内に配置され、且つ、
    スプリングバランス力を有して前記シャッターカーテン
    を巻き取るカーテン巻き取り手段とを備え、前記スプリ
    ングバランス力を利用した手動開閉が可能な巻き上げ式
    シャッター開閉装置において、前記左右のガイドレール
    間で前記シャッターカーテンの垂直面方向に沿った電動
    開閉機構を設け、この電動開閉機構は、電動モータと、
    この電動モータの回転力を前記シャッターカーテンの昇
    降開閉力として当該シャッターカーテンに伝達する動力
    伝達機構と、前記左右のガイドレール間に据え付け固定
    され、少なくとも前記動力伝達機構を覆う正面柱状のハ
    ウジングとを有してなり、この電動開閉機構には、シャ
    ッター閉鎖状態での前記電動開閉機構停止時に前記シャ
    ッターカーテンのみを開く持ち上げ力により前記ハウジ
    ングに設けた係合部に係合するとともに、前記持ち上げ
    力の解除により前記係合を解除するロック機構が設けら
    れていることを特徴とする巻き上げ式シャッター開閉装
    置。
  2. 【請求項2】 動力伝達機構は、電動モータの回転軸に
    固定されたドライブプーリ,ハウジングの上部に配置さ
    れた一対の方向変更プーリ及びハウジングの下部に配置
    されたアイドラプーリに巻回され、前記電動モータの回
    転力により、前記ドライブプーリと前記一対の方向変更
    プーリとの間では横方向に、前記一対の方向変更プーリ
    と前記アイドラプーリとの間では縦方向に無端運動を行
    う伝達用条材と、この伝達用条材とシャッターカーテン
    との間に介在し、前記伝達用条材の縦方向の無端運動に
    伴って上下方向に移動して前記シャッターカーテンを昇
    降開閉させるスライダーとを有してなり、この動力伝達
    機構には、前記ドライブプーリを介して前記各方向変更
    プーリ間を運動する前記伝達用条材の外側に沿ってカバ
    ーが設けられていることを特徴とする請求項1記載の巻
    き上げ式シャッター開閉装置。
  3. 【請求項3】 動力伝達機構は、電動モータの回転力に
    より縦方向に無端運動を行う伝達用条材と、この伝達用
    条材とシャッターカーテンとの間に介在し、前記伝達用
    条材の無端運動に伴って上下方向に移動して前記シャッ
    ターカーテンを昇降開閉させるスライダーとを備えたこ
    とを特徴とする請求項1記載の巻き上げ式シャッター開
    閉装置。
  4. 【請求項4】 ロック機構は、一端側がシャッターカー
    テンに固定されたアームと、スライダーと前記アームの
    他端側とに変位可能に取り付けられ、前記アームの上方
    への変位に伴いハウジングに設けた係合部に近づく側に
    変位する係合部材と、この係合部材と前記スライダーと
    の間に取り付けられ、前記係合部材及び前記アームを前
    記ハウジングに設けた係合部から離れる側に付勢するス
    プリングとを備えてなることを特徴とする請求項2また
    は請求項3記載の巻き上げ式シャッター開閉装置。
  5. 【請求項5】 シャッター開閉用開口の両側に配置さ
    れ、上部に収納ボックスを有する左右一対のガイドレー
    ルと、これらのガイドレール間を昇降開閉するシャッタ
    ーカーテンと、前記収納ボックス内に配置され、且つ、
    スプリングバランス力を有して前記シャッターカーテン
    を巻き取るカーテン巻き取り手段とを備え、前記スプリ
    ングバランス力を利用した手動開閉が可能な巻き上げ式
    シャッター開閉装置において、前記左右のガイドレール
    間で前記シャッターカーテンの垂直面方向に沿った電動
    開閉機構を設け、この電動開閉機構は、電動モータと、
    この電動モータの回転力を前記シャッターカーテンの昇
    降開閉力として当該シャッターカーテンに伝達する動力
    伝達機構と、前記左右のガイドレール間で据え付け固定
    され、少なくとも前記動力伝達機構を覆う正面柱状のハ
    ウジングとを有してなり、前記ハウジングの背面には、
    緩衝材が設けられていることを特徴とする巻き上げ式シ
    ャッター開閉装置。
JP30610695A 1995-11-24 1995-11-24 巻き上げ式シャッター開閉装置 Pending JPH09144452A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102561852A (zh) * 2011-12-29 2012-07-11 中国中建设计集团有限公司 可迅速开启式建筑外窗防盗网
CN115354956A (zh) * 2022-09-21 2022-11-18 深圳市中航深亚智能科技有限公司 仓库用具有急停功能的电动型卷闸门及控制方法
CN115354956B (zh) * 2022-09-21 2024-05-31 深圳市中航深亚智能科技有限公司 仓库用具有急停功能的电动型卷闸门及控制方法

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