JPH09143966A - 下向き孔用扉体固定アンカー - Google Patents

下向き孔用扉体固定アンカー

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Publication number
JPH09143966A
JPH09143966A JP32364795A JP32364795A JPH09143966A JP H09143966 A JPH09143966 A JP H09143966A JP 32364795 A JP32364795 A JP 32364795A JP 32364795 A JP32364795 A JP 32364795A JP H09143966 A JPH09143966 A JP H09143966A
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JP
Japan
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hole
fixing
anchor
tip
primary
Prior art date
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Application number
JP32364795A
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English (en)
Inventor
Yoshihiro Katayama
嘉宏 形山
Akira Hashimoto
彬 橋本
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S II KK
Nittoc Constructions Co Ltd
Original Assignee
S II KK
Nittoc Constructions Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 PC鋼材の破断を防止することができる、下
向き孔用扉体固定アンカーを提供する。 【解決手段】 下向き孔用扉体固定アンカー10は、ア
ンカー挿入孔Hの側壁との間に間隔をあけて挿入される
PC鋼より線(緊張材)11と、PC鋼より線11の先
端に固定された先端側マンション12と、先端側マンシ
ョン12の基端側に支圧リング50を介して連続する定
着体13と、PC鋼より線11の基端側に固定された基
端側マンション14とを備えている。さらに、PC鋼よ
り線11とアンカー挿入孔Hの側壁との間隙を閉塞する
パッカー20、エアーパイプ21、1次グラウトを注入
する1次注入管31、1次排気管32、及び2次グラウ
トを注入する2次注入管34を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放流ゲートの扉体
を堤体に固定するための扉体固定アンカーに係り、特に
下向きのアンカー挿入孔に定着される下向き孔用扉体固
定アンカーに属する。
【0002】
【従来の技術】河川流域の洪水調節、河川流水の正常な
機能の維持、発電等を目的としてダムが構築されること
がある。斯かるダムには、ダムの貯水量を調節する為、
放流ゲートが設置されているものがある。
【0003】放流ゲートは、ダムの堤体を、上流側から
下流側に貫通する放流管の下流側端部に設けられる。放
流ゲートのうち代表的なものを示すと、直接水圧を受け
る、放流管を閉塞可能なシェル状のスキンプレートと、
このスキンプレートに一端が固定され、下流側に延在す
る脚柱と、この脚柱の他端が回動可能に取り付けられ、
ダムの堤体に固定されるガーダーとを備えている。この
ガーダーを堤体に固定する方式の一つとして、PCアン
カー方式がある。
【0004】PCアンカー方式は、スキンプレートが受
ける水圧をガーダーを介してPC鋼材(緊張材)のプレ
ストレス力でコンクリート(堤体)応力に置換する方式
である。斯かる置換を可能にする為に、PC鋼材はその
基端がガーダーに固定され、上流側に延在するように堤
体に削孔されたアンカー挿入孔に定着される。
【0005】ところで、堤体は貯水、放流水に接するた
め水密である。そのため、PC鋼材は防錆を施さなけれ
ばならない。
【0006】従来より、PC鋼材の防錆方法としては、
グリース等の塗布、ポリエチレン等による被覆等があ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技
術には以下に掲げる問題点がごく一部の学者から指摘さ
れていた。
【0008】グリース等の塗布では、PC鋼材の定着部
と自由長部との境界面近傍において脆性破断する可能性
が僅かではあるが存在するという問題点があった。定着
部とはグラウトによりアンカー挿入孔の孔壁に固定され
る、PC鋼材の部分を言う。自由長部とはアンカー挿入
孔に存するPC鋼材のその他の部分を言う。
【0009】また、ポリエチレン等による被覆では微生
物が繁殖し、被覆が劣化し、PC鋼材が腐蝕し、ついに
は破断する可能性が僅かではあるが存在するという問題
点があった。
【0010】本出願人らは指摘されたこれらの問題点に
つき、実験により検証したが、確認できなかった。ま
た、本出願人らが施工したものについても全く上記のご
とき問題は生じていない。しかし、万全の上に万全を期
すべく本発明をするに至った。
【0011】本発明は斯かる事情を鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、PC鋼材の破断を防
止することができる、下向き孔用扉体固定アンカーを提
供する点にある。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の要
旨は、ダムの堤体に削孔されたアンカー挿入孔の内部
に、このアンカー挿入孔に挿入される緊張材と、この緊
張材の先端部に設けられた、アンカー挿入孔の内径より
も小さい外径を有する先端側マンションと、この先端側
マンションの基端側に支圧リングを介して連続し、アン
カー挿入孔の内径よりも小さい外径を有し、緊張材が挿
入される定着体とを備えた、ダムの放流ゲートに設けら
れる扉体を堤体に固定するための下向き孔用扉体固定ア
ンカーであって、定着体の基端側に接続ピースを介して
接続された、膨張した状態においてのみ緊張材とアンカ
ー挿入孔の孔壁との間を閉塞するパッカーと、このパッ
カーを膨縮させるエアーパイプと、パッカーよりも先端
側に先端が位置し、先端側マンション及び定着体の外側
面と、アンカー挿入孔の孔壁との間隙に1次グラウトを
注入する1次排気管と、パッカーよりも先端側に先端が
位置し、1次グラウトが注入される際に先端側マンショ
ン及び定着体の外側面とアンカー挿入孔の孔壁との間隙
に存する空気をアンカー挿入孔の外に排出する1次グラ
ウト注入管と、定着体、接続ピース及びパッカーの内側
面と、緊張材の外側面との間隙、並びにパッカーよりも
基端側に存する緊張材の外側面とアンカー挿入孔の孔壁
との間隙のみに2次グラウトを注入し、緊張材の外側面
を2次グラウトにより被覆する2次グラウト注入管とを
備えたことを特徴とする下向き孔用扉体固定アンカーに
存する。請求項2記載の発明の要旨は、1次排気管の先
端は定着部における基端側に位置し、1次グラウト注入
管の先端はアンカー挿入孔の先端に位置し、2次グラウ
ト注入管の先端は定着体の先端側端部における内部に連
通することを特徴とする請求項1記載の下向き孔用扉体
固定アンカーに存する。請求項3記載の発明の要旨は、
接続ピースには、定着体の外側面とアンカー挿入孔の孔
壁との間隙に通ずる、基端側から先端側に貫通する1次
排気孔が設けられ、この1次排気孔に1次排気管の先端
が取り付けられたことを特徴とする請求項2記載の下向
き孔用扉体固定アンカーに存する。請求項4記載の発明
の要旨は、接続ピースには、基端側から先端側に貫通す
る1次接続孔と2次接続孔とが設けられ、1次接続孔に
1次排気管が接続され、2次接続孔に2次グラウト注入
管が接続されていることを特徴とする請求項2記載の下
向き孔用扉体固定アンカーに存する。請求項5記載の発
明の要旨は、請求項3記載の1次排気孔と、請求項7記
載の1次接続孔及び2次接続孔とは緊張材の径方向の反
対側に設けられたことを特徴とする請求項2記載の下向
き孔用扉体固定アンカーに存する。請求項6記載の発明
の要旨は、支圧リングには、基端側端面から内側面に貫
通する2次注入孔が設けられ、この2次注入孔に2次グ
ラウト注入管の先端が接続されたことを特徴とする請求
項2記載の下向き孔用扉体固定アンカーに存する。請求
項7記載の発明の要旨は、支圧リングには、軸方向に連
続する嵌入溝が設けられ、この嵌入溝に1次グラウト注
入管が固定されたことを特徴とする請求項2記載の下向
き孔用扉体固定アンカーに存する。請求項8記載の発明
の要旨は、先端側マンションの先端に設けられたパイロ
ットキャップには軸方向に連続する固定溝が形成され、
この固定溝に1次グラウト注入管の先端部が固定された
ことを特徴とする請求項2記載の下向き孔用扉体固定ア
ンカーに存する。請求項9記載の発明の要旨は、基端か
ら先端に向かって斜めに延在するように下向き孔用扉体
固定アンカーが堤体内に定着された状態において、1次
グラウト注入管及び2次グラウト注入管の先端は緊張材
の下側に位置し、1次排気管の先端は緊張材の上側に位
置するように配管されたことを特徴とする請求項1記載
の下向き孔用扉体固定アンカーに存する。請求項10記
載の発明の要旨は、ダムの放流ゲートに設けられる扉体
を堤体に固定するための、請求項1記載の下向き孔用扉
体固定アンカーを用いた扉体固定方法であって、堤体を
削孔し、アンカー挿入孔を造成する工程と、このアンカ
ー挿入孔に請求項1記載の下向き孔用扉体固定アンカー
を挿入する工程と、エアーパイプから空気を圧送し、パ
ッカーを膨張させて、アンカー挿入孔の孔壁との間隙を
閉塞する工程と、1次グラウト注入管から排気しつつ、
1次排気管から1次グラウトを注入することにより、先
端側マンション及び定着体の外側面と、アンカー挿入孔
の孔壁との間隙に1次グラウトを充填する工程と、1次
グラウトに所用強度が発現後、緊張材を緊張し、ゲート
の扉体が回動自在に固定されるガーターに緊張材の基端
を固定する工程と、この工程の後に、先端側マンショ
ン、接続ピース及びパッカーの内側面と緊張材の外側面
との間隙、並びにアンカー挿入孔の孔壁と緊張材の外側
面との間隙のみに、2次グラウトから2次グラウトを注
入することにより、緊張材の外側面を2次グラウトによ
り被覆する工程とを備えたことを特徴とする下向き孔用
扉体固定アンカーを用いた扉体固定方法に存する。請求
項11記載の発明の要旨は、ダムの放流ゲートに設けら
れる扉体をガーダーを介して堤体に固定する請求項1記
載の下向き孔用扉体固定アンカーを用いた放流ゲートの
扉体固定構造であって、アンカー挿入孔の基端側から少
なくともパッカーに至るまで鋼管が挿入され、先端側マ
ンション及び定着体の外側面とアンカー挿入孔の孔壁と
の間隙に1次グラウトが充填され、先端側マンション、
接続ピース及びパッカーの内側面と緊張材の外側面との
間隙、並びにアンカー挿入孔の孔壁と緊張材の外側面と
の間隙に2次グラウトが充填され、緊張材の外側面を2
次グラウトにより被覆され、緊張材の基端がガーダーに
固定されていることを特徴とする放流ゲートの扉体固定
構造に存する。
【0013】本発明においては、定着体の内側面並びに
接続ピース及びパッカーの内側面と、緊張材の外側面と
の間隙、並びにアンカー挿入孔の孔壁と緊張材の外側面
との間隙に、2次グラウト注入管から、2次グラウトを
注入する。
【0014】注入された2次グラウトは、緊張材を被覆
する。被覆された2次グラウトは緊張材を防錆する。
【0015】
【実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づ
いて詳細に説明する。
【0016】本実施の形態に係る下向き孔用扉体固定ア
ンカーは、図1に示すように重力式ダムのゲートGの放
流管2の下流側端部に設けられた扉体1を堤体3に固定
するものである。
【0017】扉体1は、図2に示すように、直接水圧を
受ける、放流管2を閉塞可能なシェル状のスキンプレー
ト4と、このスキンプレート4に一端が固定され、下流
側に延在する脚柱5と、この脚柱5の他端に形成された
トラニオンハブ6が回動可能に取り付けられ、図1に示
す堤体3に固定されるガーダー7とを備えている。ガー
ダー7は下向き孔用扉体固定アンカー10により図1に
示す堤体3に固定されている。
【0018】下向き孔用扉体固定アンカー10は、図2
及び図3に示すようにその基端がガーダー7に固定さ
れ、上流側に延在するように堤体3に削孔されたアンカ
ー挿入孔H(図2及び図3において図示略)に定着され
ている。図2及び図3においては下向き孔用扉体固定ア
ンカー10は簡略して描かれている。
【0019】図4に示すように、下向き孔用扉体固定ア
ンカー10は、下向きのアンカー挿入孔Hに定着される
もので、アンカー挿入孔Hの孔壁との間に間隔をあけて
挿入されるPC鋼より線(緊張材)11と、PC鋼より
線11の先端に固定された、アンカー挿入孔Hの内径よ
りも小さい外径を有する先端側マンション12と、先端
側マンション12の基端側に支圧リング50を介して連
続する、アンカー挿入孔Hの内径よりも小さい外径を有
する定着体13と、PC鋼より線11の基端側に固定さ
れた基端側マンション14とを備えている。なお、基端
側とは、図4において符号Bが位置する側、先端側とは
符号Tが位置する側である。符号15乃至18は定着具
の構成部材であり、符号15はライナー、符号16は球
面座金、符号17はナット、符号18は端部栓である。
さらに、パッカー20、エアーパイプ21、1次排気管
31、1次グラウト注入管32、及び2次グラウト注入
管34を備えている。
【0020】パッカー20は、図7に示すように定着体
13の基端側に接続ピース40を介して接続され、膨張
した状態においてのみPC鋼より線11とアンカー挿入
孔Hの孔壁との間を閉塞するものである。図7はパッカ
ー20が膨張した状態を示す。アンカー挿入孔Hの、パ
ッカー20が存する部分には鋼管19が嵌入されてい
る。
【0021】パッカー20の膨縮は、エアーパイプ21
により行う。エアーパイプ21は図7及び図8に示すよ
うに、PC鋼より線11の上側に沿設されている。
【0022】1次排気管31は、図4に示すように、P
C鋼より線11の軸方向に沿設され、先端が接続ピース
40に螺着されている。基端側においては、図8に示す
ようにPC鋼より線11の外側面とアンカー挿入孔Hの
孔壁との間に位置している。パッカー20が位置する部
分においては、図7に示すようパッカー20の内管の内
側に延在している。
【0023】1次グラウト注入管32は、図4に示すよ
うに、その先端がアンカー挿入孔Hの先端にまで至って
いる。基端側においては、図8に示すようにPC鋼より
線11の外側面とアンカー挿入孔Hの孔壁との間に位置
している。パッカー20が位置する部分においては、図
7に示すようにパッカー20の内管の内側に延在してい
る。定着体13が位置する部分においては、図6に示す
ように定着体13の外側面に沿設されている。また、途
中は、排気管用ソケット(図示略)に接続されている。
図中、符号60は1次グラウト注入管32及び2次グラ
ウト注入管34を位置決めする為、及びPC鋼より線1
1をアンカー挿入孔Hの中心に位置決めする為のスペー
サーである。先端部は、図5に示すように先端側マンシ
ョン12の先端に装着されたパイロットキャップ70に
固定されている。
【0024】パイロットキャップ70は、図18に示す
ように一端が円錐状に形成され、他端部が外輪郭有底円
筒状の凹部が開口するキャップ70である。図17に示
すように断面U字状の固定溝71が軸方向に沿って形成
され、斯かる固定溝71に1次グラウト注入管32(図
7において図示略)の先端部が嵌入され、図5に示す固
定具72により固定されている。
【0025】2次グラウト注入管34は、図4に示すよ
うに、PC鋼より線11に沿って延在し、接続ピース4
0を介して先端が支圧リング50に螺着されている。図
7に示すようにパッカー20の内管の内側に延在してい
る。定着体13が位置する部分においては、図6に示す
ように定着体13の外側面に延在している。
【0026】接続ピース40は、図9乃至図11に示す
ように軸方向中央が径方向外側に膨出する短尺の管状体
である。図4及び図12に示すように基端側をパッカー
20に、先端側を定着体13に螺着されている。下向き
孔用扉体固定アンカー10が堤体3に定着された状態に
おいてPC鋼より線11の上側に位置することとなる部
分に、縦断面視への字状の1次排気孔41が穿孔されて
いる。1次排気孔41は、基端側から先端側に貫通し、
基端側には水道用雌ねじが切られている。この水道用雌
ねじに、雄ねじが切られた、1次排気管31の先端が螺
着されている。1次排気孔41の先端は接続ピース40
の先端側に開口している。したがって、図12に示すよ
うに1次排気管31は定着体13とアンカー挿入孔Hの
孔壁との間隙に、接続ピース40を介して連通してい
る。1次排気孔41は、下向き孔用扉体固定アンカー1
0が堤体3に定着された状態においてPC鋼より線11
の上側に位置するように形成されている。下側には、1
次接続孔42及び2次接続孔43が形成され、1次接続
孔42(図12において図示略)に1次グラウト注入管
32(図12において図示略)が接続され、2次接続孔
43に2次グラウト注入管34が螺着されている。1次
接続孔42と2次接続孔43とは、図9及び図11に示
すように、下向き孔用扉体固定アンカー10が堤体3に
定着された状態において、直上からそれぞれ左右に周方
向に30゜づつずらして形成されている。1次接続孔4
2及び2次接続孔43の各開口部にも水道用雌ねじが切
られており、1次グラウト注入管32及び2次グラウト
注入管34が螺着されている。なお、図10において符
号44は、接続孔を穿孔して形成する際に生じた孔を閉
塞する栓ネジである。
【0027】接続ピース40とパッカー20とは、図1
2に示すように接続ピース用ソケット45により接続さ
れている。接続ピース用ソケット45は、内周面に雌ね
じが切られたリング状のものである。この雌ねじが、接
続ピース40の基端側端部の外周面に切られた雄ねじ、
及びパッカー20の先端側端部の外周面に切られた雄ね
じに螺合し、接続ピース40とパッカー20とを水密性
を保持しつつ接続している。
【0028】1次グラウト注入管32及び2次グラウト
注入管34は、図5乃至図8に示すように、下向き孔用
扉体固定アンカー10が堤体3に定着された状態におい
てPC鋼より線11の下側に配設されている。定着体1
3が存する部分では、外側面に所定間隔を介して凸部が
設けられたスペーサ60により位置決めされている。1
次グラウト注入管32は、定着体13が存する部分にお
いては図6に示すようにPC鋼より線11の真上から内
管22の周方向に約30゜ずれて設けられている。1次
グラウト注入管32は、その先端が取り付けられている
パイロットキャップ70に向かうにしたがい、定着体1
3及び先端側マンション12の周方向に約30゜の螺旋
を描き、図5に示すようにアンカー挿入孔Hの先端部に
おいては真上に位置している。
【0029】1次排気管31は図7及び図8に示すよう
に、PC鋼より線11の上側に配設されている。
【0030】支圧リング50は、図13乃至図15に示
すように、一部が径方向外側に膨出した肉厚の管状体で
ある。下向き孔用扉体固定アンカー10が堤体3に定着
された状態において、下側には2次注入孔51及び嵌入
溝52が形成されている。2次注入孔51は、基端側端
面から内側面に貫通する、縦断面L字状のものである。
2次注入孔51の基端側端部には水道用雌ネジが切られ
ている。この水道用雌ネジに、2次グラウト注入管34
の先端に切られた雄ねじが螺着されている。なお、図1
4において符号53は、2次注入孔51を穿孔して形成
する際に生じた孔を閉塞する栓ネジである。嵌入溝52
は、図13及び図15に示すように断面U字状の嵌入溝
52が軸方向に沿って形成されている。この嵌入溝52
に1次グラウト注入管32は嵌入され、固定されてい
る。図16に示すように、支圧リング50の基端側端部
に於ける内側面には雌ねじが切られ、定着体13の先端
側端部が螺着される。支圧リング50の先端側端部に
は、先端側マンション12の基端側端部が螺着されてい
る。
【0031】次に、上記のごとく構成された下向き孔用
扉体固定アンカー10の作用について説明する。
【0032】パッカー20は、PC鋼より線11とアン
カー挿入孔Hとの間隙を閉塞し、パッカー20からアン
カー挿入孔Hの先端までに存する間隙に1次グラウトF
Gを充填することを可能とする。
【0033】1次排気管31が螺着された接続ピース4
0に穿孔された1次排気孔41は、1次排気管31の中
を移送された1次グラウトFG、先端側マンション12
及び定着体13とアンカー挿入孔Hの孔壁との間隙に注
入する。
【0034】斜め下方に向かって延在するように、下向
き孔用扉体固定アンカー10が定着される場合、先端側
マンション12及び定着体13とアンカー挿入孔Hの孔
壁との間隙に1次グラウト注入管32から1次グラウト
FGが注入される際に、1次排気孔41は、前記間隙に
存する空気をアンカー挿入孔Hの外部に排出する。
【0035】1次グラウトFGの注入により図4に示す
定着部10aがアンカー挿入孔Hの孔壁に定着される。
【0036】2次グラウト注入管は、定着体13、接続
ピース40及びパッカー20の内側面とPC鋼より線1
1の外側面との間隙、並びにパッカー20よりも基端側
に存するPC鋼より線11の外側面とアンカー挿入孔H
の孔壁との間隙のみに2次グラウトSGを注入する。斯
かる注入は、パッカー20と接続ピース40、接続ピー
ス40と定着体13、定着体13と支圧リング50が水
密性を保持しつつ螺着されているので可能となる。よっ
て、PC鋼より線11の外側面を2次グラウトSGによ
り被覆することが可能となる。なお、斯かる注入は、ア
ンカー挿入孔Hの開口部がガーダー7により閉塞するの
で可能となる。
【0037】次に、上記のごとく構成された下向き孔用
扉体固定アンカー10を用いた扉体固定方法について説
明する。
【0038】まず、図19に示すように、堤体3に造成
されたアンカー挿入孔Hに鋼管19を嵌入した後、アン
カー挿入孔Hに対応する位置に開孔7aが設けられたガ
ーダー7を仮固定する。開孔7aは、ガーダー7の成型
時に形成しても良いし、後に削孔しても良い。
【0039】次いで、図20に示すように、下向き孔用
扉体固定アンカー10をアンカー挿入孔Hに挿入する。
【0040】次いで、図21に示すように、エアーパイ
プ21から空気を圧送し、パッカー20を膨張させて、
アンカー挿入孔Hの孔壁との間隙を閉塞する。
【0041】次いで、図22に示すように、1次排気管
31から1次排気孔41を介して排気しつつ1次グラウ
ト注入管32から1次グラウトFGを注入することによ
り、先端側マンション12及び定着体13の外側面とア
ンカー挿入孔Hの孔壁との間隙に1次グラウトFGを充
填する。
【0042】次いで、図23に示すように、1次グラウ
トFGに所用強度が発現後、パッカー20からエアーパ
イプ21により空気を抜いて収縮させ、PC鋼より線1
1を緊張し、定着具(符号15乃至18)によりガーダ
ー7に定着する。なお、斯かる定着の際にはエアーパイ
プ21、1次排気管31及び1次グラウト注入管32
を、端部がアンカー挿入孔H内に存するように切断して
おく。また、ガーダー7と支圧板15との間に予め間隙
をあけておき、この間隙から2次グラウト注入管34を
外部に引き出しておく。
【0043】次いで、図24に示すように、先端側マン
ション12、接続ピース40及びパッカー20の内側面
とPC鋼より線11の外側面との間隙、並びにアンカー
挿入孔Hの孔壁とPC鋼より線11の外側面との間隙
に、2次グラウト注入管34から2次グラウトSGを注
入する。斯かる注入の際における排気は、定着具(符号
15乃至18)とガーダー7との間隙等から行われる。
斯かる工程により、PC鋼より線11の外側面を2次グ
ラウトSGにより被覆する。
【0044】その後、前記仮固定を取り外す。
【0045】以上により、下向き孔用扉体固定アンカー
10を堤体3に定着し、ガーダー7を堤体3に固定する
ことができる。なお、上記扉体固定方法においては、下
向き孔用扉体固定アンカー10の挿入前に、ガーダー7
を堤体1に仮固定したが、下向き孔用扉体固定アンカー
10の挿入後に、ガーダー7を堤体1に仮固定してもよ
い。
【0046】次に、下向き孔用扉体固定アンカー10の
効果について説明する。
【0047】2次グラウトSGがPC鋼より線11を被
覆するので、PC鋼より線11の腐蝕を防止することが
できる。したがって、PC鋼より線11をグリース等の
塗布が不要となる。その結果、PC鋼より線11の脆性
破断を防止することができる。また、ポリエチレン樹脂
により被覆することも不要となる。その結果、微生物が
繁殖し、被覆が劣化し、PC鋼より線11が腐蝕し、破
断することを防止することができる。
【0048】また、防錆する目的を有する2次グラウト
SGには、1次グラウトFGと同様のセメントミルク等
を用いることができるので、特別な防錆材を用意するこ
となく施工を容易に行うことができる。
【0049】また、1次グラウトFGが充填される部分
の基端側(上方)に1次排気管31の先端が位置し、且
つPC鋼より線11の上側に存するので、1次グラウト
FGの充填を完全に行うことができる。また、先端側
(下方)に1次グラウト注入管32の先端が位置し、且
つPC鋼より線11の下側に存するので、1次グラウト
FGを充填する際に、先端側マンション12及び定着体
13の外側面と、前記アンカー挿入孔Hの孔壁との間隙
に存する空気をアンカー挿入孔Hの外に完全に排出する
ことができる。また、1次排気管31の先端は接続ピー
ス40に螺着され、1次グラウト注入管32はパイロッ
トキャップ70に固定されているので、下向き孔用扉体
固定アンカー10をアンカー挿入孔Hに挿入する際、及
びグラウチィング(1次グラウトFG又は2次グラウト
SGの注入)する際に、1次排気管31及び1次グラウ
ト注入管32の先端の位置がずれることがない。したが
って、1次グラウトFGの確実な注入及び係る排気を確
実に行うという前記効果が担保される。
【0050】また、2次グラウト注入管34の先端は、
2次グラウトSGが注入される部分の先端側(下方)、
別言すればアンカー挿入孔Hの先端側に存するので、2
次グラウトSGの注入を完全に行うことができる。ま
た、2次グラウト注入管34の先端は支圧リング50に
螺着されているので、下向き孔用扉体固定アンカー10
をアンカー挿入孔Hに挿入する際、及びグラウチィング
する際に、2次グラウト注入管34の先端の位置がずれ
ることがない。よって、2次グラウトSGの注入を確実
に行うことができるという効果が担保される。
【0051】また、パッカー20と接続ピース40、接
続ピース40と定着体13、定着体13と支圧リング5
0とが水密性を保持しつつ螺着されているので、1次グ
ラウトFGが定着体13の内部に侵入することはない。
また、2次グラウトSGの注入の際には、2次グラウト
SGが定着体13の外部等に漏出することはない。
【0052】また、スペーサー60により1次グラウト
注入管32及び2次グラウト注入管34の位置決めを確
実に行うことができる。
【0053】また、接続ピース40には1次排気孔4
1、1次接続孔42、2次接続孔43が設けられ、それ
らに1次排気管31、1次グラウト注入管32、2次グ
ラウト注入管34が各別に接続されているので、接続ピ
ース40の周りの収まりがよい。
【0054】また、支圧リング50には嵌入溝52が形
成され、この嵌入溝52に1次グラウト注入管32が嵌
入されているので、支圧リング50の周りの収まりがよ
い。
【0055】また、ナット17が緩み、或いはPC鋼よ
り線11のリラクセーションが生じても、2次グラウト
SGにより緊張力は保持される。斯かる場合には硬化し
た2次グラウトSGに圧縮力が加わり、ひび割れの発生
を防止することができる。
【0056】また、鋼管19によって、アンカー挿入孔
Hの孔壁の崩落を防止することができる共に、パッカー
20による閉塞を完全なものにすることができる。
【0057】なお、緊張材としてPC鋼より線11を用
いたが、例えばPC鋼棒、異型鋼棒等、本発明を実施す
る上で好適な緊張材を用いることができる。
【0058】また、1次グラウトFG、2次グラウトS
Gとしては、セメントミルク、モルタル等、本発明を実
施する上で好適なものを用いることができる。
【0059】また、上記構成部材の数、位置、形状等は
上記実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好
適な数、位置、形状等にすることができる。
【0060】なお、上図において、同一構成要素には同
一符号を付している。
【0061】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されているの
で、以下に掲げる効果を奏する。
【0062】2次グラウトが緊張材を被覆するので、緊
張材の腐蝕を防止することができる。したがって、緊張
材をグリース等の塗布が不要となる。その結果、緊張材
の脆性破断を防止することができる。
【0063】また、ポリエチレン樹脂により被覆するこ
とも不要となる。その結果、微生物が繁殖し、被覆が劣
化し、緊張材が腐蝕し、破断することを防止することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ダムの縦断面図である。
【図2】扉体の斜視図である。
【図3】下向き孔用扉体固定アンカーによって扉体が堤
体に固定された状態を示す平面概念図である。
【図4】下向き孔用扉体固定アンカーの縦断面図であ
る。
【図5】図4のaーa断面図である。
【図6】図4のb−b断面図である。
【図7】図4のc−c断面図である。
【図8】図4のd−d断面図である。
【図9】接続ピースの正面図である。
【図10】図9のeーe断面図である。
【図11】接続ピースの背面図である。
【図12】パッカーと定着体とを接続した状態を示す接
続ピースの断面図である。
【図13】支圧リングの正面図である。
【図14】図13のf−f断面図である。
【図15】支圧リングの背面図である。
【図16】定着体を接続した状態を示す支圧リングの断
面図である。
【図17】パイロットキャップの正面図である。
【図18】パイロットキャップの断面図である。
【図19】下向き孔用扉体固定アンカーを用いた施工方
法の工程図である。
【図20】下向き孔用扉体固定アンカーを用いた施工方
法の工程図である。
【図21】下向き孔用扉体固定アンカーを用いた施工方
法の工程図である。
【図22】下向き孔用扉体固定アンカーを用いた施工方
法の工程図である。
【図23】下向き孔用扉体固定アンカーを用いた施工方
法の工程図である。
【図24】下向き孔用扉体固定アンカーを用いた施工方
法の工程図である。
【符号の説明】
G ゲート H アンカー挿入孔 B 基端側 T 先端側 FG 1次グラウト SG 2次グラウト 1 扉体 2 放流管 3 堤体 4 スキンプレート 5 脚柱 6 トラニオンハブ 7 ガーダー 7a 開孔 10 下向き孔用扉体固定アンカー 10a 定着部 11 PC鋼より線 12 先端側マンション 13 定着体 14 基端側マンション 15 ライナー 16 球面座板 17 ナット 18 端部栓 19 鋼管 20 パッカー 21 エアーパイプ 22 内管 31 1次排気管 32 1次グラウト注入管 34 2次グラウト注入管 40 接続ピース 41 1次排気孔 42 1次接続孔 43 2次接続孔 44 栓ネジ 45 接続ピース用ソケット 50 支圧リング 51 2次注入孔 52 嵌入溝 53 栓ネジ 60 スペーサ 70 パイロットキャップ 71 固定溝 72 固定具

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ダムの堤体に削孔されたアンカー挿入孔
    の内部に、該アンカー挿入孔に挿入される緊張材と、該
    緊張材の先端部に設けられた、前記アンカー挿入孔の内
    径よりも小さい外径を有する先端側マンションと、該先
    端側マンションの基端側に支圧リングを介して連続し、
    前記アンカー挿入孔の内径よりも小さい外径を有し、前
    記緊張材が挿入される定着体とを備えた、ダムの放流ゲ
    ートに設けられる扉体を堤体に固定するための下向き孔
    用扉体固定アンカーであって、 前記定着体の基端側に接続ピースを介して接続された、
    膨張した状態においてのみ前記緊張材と前記アンカー挿
    入孔の孔壁との間を閉塞するパッカーと、 該パッカーを膨縮させるエアーパイプと、 前記パッカーよりも先端側に先端が位置し、前記先端側
    マンション及び前記定着体の外側面と、前記アンカー挿
    入孔の孔壁との間隙に1次グラウトを注入する1次グラ
    ウト注入管と、 前記パッカーよりも先端側に先端が位置し、前記1次グ
    ラウトが注入される際に前記先端側マンション及び前記
    定着体の外側面と前記アンカー挿入孔の孔壁との間隙に
    存する空気を前記アンカー挿入孔の外に排出する1次排
    気管と、 前記定着体、前記接続ピース及び前記パッカーの内側面
    と、前記緊張材の外側面との間隙、並びに前記パッカー
    よりも基端側に存する前記緊張材の外側面と前記アンカ
    ー挿入孔の孔壁との間隙のみに2次グラウトを注入し、
    前記緊張材の外側面を2次グラウトにより被覆する2次
    グラウト注入管とを備えたことを特徴とする下向き孔用
    扉体固定アンカー。
  2. 【請求項2】 前記1次排気管の先端は定着部における
    基端側に位置し、前記1次グラウト注入管の先端は前記
    アンカー挿入孔の先端に位置し、前記2次グラウト注入
    管の先端は前記定着体の先端側端部における内部に連通
    することを特徴とする請求項1記載の下向き孔用扉体固
    定アンカー。
  3. 【請求項3】 前記接続ピースには、前記定着体の外側
    面と前記アンカー挿入孔の孔壁との間隙に通ずる、基端
    側から先端側に貫通する1次排気孔が設けられ、該1次
    排気孔に前記1次排気管の先端が取り付けられたことを
    特徴とする請求項2記載の下向き孔用扉体固定アンカ
    ー。
  4. 【請求項4】 前記接続ピースには、基端側から先端側
    に貫通する1次接続孔と2次接続孔とが設けられ、前記
    1次接続孔に前記1次排気管が接続され、前記2次接続
    孔に前記2次グラウト注入管が接続されていることを特
    徴とする請求項2記載の下向き孔用扉体固定アンカー。
  5. 【請求項5】 請求項3記載の1次排気孔と、請求項7
    記載の1次接続孔及び2次接続孔とは前記緊張材の径方
    向の反対側に設けられたことを特徴とする請求項2記載
    の下向き孔用扉体固定アンカー。
  6. 【請求項6】 前記支圧リングには、基端側端面から内
    側面に貫通する2次注入孔が設けられ、該2次注入孔に
    前記2次グラウト注入管の先端が接続されたことを特徴
    とする請求項2記載の下向き孔用扉体固定アンカー。
  7. 【請求項7】 前記支圧リングには、軸方向に連続する
    嵌入溝が設けられ、該嵌入溝に前記1次グラウト注入管
    が固定されたことを特徴とする請求項2記載の下向き孔
    用扉体固定アンカー。
  8. 【請求項8】 前記先端側マンションの先端に設けられ
    たパイロットキャップには軸方向に連続する固定溝が形
    成され、該固定溝に前記1次グラウト注入管の先端部が
    固定されたことを特徴とする請求項2記載の下向き孔用
    扉体固定アンカー。
  9. 【請求項9】 基端から先端に向かって斜めに延在する
    ように前記下向き孔用扉体固定アンカーが堤体内に定着
    された状態において、前記1次グラウト注入管及び2次
    グラウト注入管の先端は前記緊張材の下側に位置し、前
    記1次排気管の先端は前記緊張材の上側に位置するよう
    に配管されたことを特徴とする請求項1記載の下向き孔
    用扉体固定アンカー。
  10. 【請求項10】 ダムの放流ゲートに設けられる扉体を
    堤体に固定するための、請求項1記載の下向き孔用扉体
    固定アンカーを用いた扉体固定方法であって、 堤体を削孔し、アンカー挿入孔を造成する工程と、 該アンカー挿入孔に請求項1記載の下向き孔用扉体固定
    アンカーを挿入する工程と、 前記エアーパイプから空気を圧送し、前記パッカーを膨
    張させて、前記アンカー挿入孔の孔壁との間隙を閉塞す
    る工程と、 前記1次グラウト注入管から排気しつつ、前記1次排気
    管から1次グラウトを注入することにより、前記先端側
    マンション及び前記定着体の外側面と、前記アンカー挿
    入孔の孔壁との間隙に前記1次グラウトを充填する工程
    と、 前記1次グラウトに所用強度が発現後、前記緊張材を緊
    張し、ゲートの扉体が回動自在に固定されるガーターに
    前記緊張材の基端を固定する工程と、 該工程の後に、前記先端側マンション、前記接続ピース
    及び前記パッカーの内側面と前記緊張材の外側面との間
    隙、並びに前記アンカー挿入孔の孔壁と前記緊張材の外
    側面との間隙のみに、前記2次グラウトから2次グラウ
    トを注入することにより、前記緊張材の外側面を2次グ
    ラウトにより被覆する工程とを備えたことを特徴とする
    下向き孔用扉体固定アンカーを用いた扉体固定方法。
  11. 【請求項11】 ダムの放流ゲートに設けられる扉体を
    ガーダーを介して堤体に固定する請求項1記載の下向き
    孔用扉体固定アンカーを用いた放流ゲートの扉体固定構
    造であって、 前記アンカー挿入孔の基端側から少なくともパッカーに
    至るまで鋼管が挿入され、 前記先端側マンション及び前記定着体の外側面と前記ア
    ンカー挿入孔の孔壁との間隙に1次グラウトが充填さ
    れ、 前記先端側マンション、前記接続ピース及び前記パッカ
    ーの内側面と前記緊張材の外側面との間隙、並びに前記
    アンカー挿入孔の孔壁と前記緊張材の外側面との間隙に
    2次グラウトが充填され、前記緊張材の外側面を2次グ
    ラウトにより被覆され、 前記緊張材の基端が前記ガーダーに固定されていること
    を特徴とする放流ゲートの扉体固定構造。
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