JPH09143463A - 高輝度長残光蓄光材料 - Google Patents

高輝度長残光蓄光材料

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JPH09143463A
JPH09143463A JP16936995A JP16936995A JPH09143463A JP H09143463 A JPH09143463 A JP H09143463A JP 16936995 A JP16936995 A JP 16936995A JP 16936995 A JP16936995 A JP 16936995A JP H09143463 A JPH09143463 A JP H09143463A
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afterglow
phosphorescent material
activator
long
brightness
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JP16936995A
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Gun Ri
軍 李
Keiho Ko
景峰 高
▲かく▼立鋒
Ritsuho Kaku
Ken Jo
謙 徐
▲かく▼慶芬
Keifun Kaku
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BEIJING CITY FENGTAI KOGYO TOSO HORYOSHO
CHEMITEC CO Ltd
PEKINSHI HOUDAIKU KOGYO TOSO H
PEKINSHI HOUDAIKU KOGYO TOSO HORIYOUSHIYOU
Chemitech Inc
Original Assignee
BEIJING CITY FENGTAI KOGYO TOSO HORYOSHO
CHEMITEC CO Ltd
PEKINSHI HOUDAIKU KOGYO TOSO H
PEKINSHI HOUDAIKU KOGYO TOSO HORIYOUSHIYOU
Chemitech Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 長残光特性を有し、かつ輝度が高い蓄光材料
の提供 【構成】 本発明の高輝度長残光蓄光材料は、一般式
M・Ny ・Al2-x x 4〔式中、Mはアルカリ土類
金属を表し、Nは稀土類元素を表し、1≧x≧0.1、
yは0又は1である。〕で表される単斜晶系の結晶体か
らなることを特徴とするもので、特にMがストロンチウ
ム、Nがユウロピウムのときが好ましい。またMで表さ
れるストロンチウムの一部分がMg,CaあるいはBa
の群から選ばれる少なくとも1種類のアルカリ土類金属
で置換し得る。更にMとNとの組合せたものが高輝度と
なる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、長残光蓄光材料に関
し、更に詳しくは200nm〜450nmの紫外線で励
起されることにより残光性が長くしかも高輝度を呈する
長残光蓄光材料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】蓄光材料とは、太陽光や蛍光灯、特に紫
外線で励起してそのエネルギーを吸収し、吸収したエネ
ルギーを可視光に変換して、励起停止後も光を徐々に放
出しながら、長時間発光し続ける材料である。
【0003】従来、時計の文字盤や安全標識板などに使
用されていた夜光塗料は、硫化亜鉛に銅を賦活させた物
質(ZnS:Cu)に代表される燐光材料を塗料やイン
クに混練したものである。これらの硫化物もまたある範
囲の波長の紫外線に励起されてエネルギーを吸収し、発
光するということにおいては、前記蓄光材料の発光メカ
ニズムと同様である。しかしながら、これらの硫化物は
残光性がほとんどなく、また化学的に不安定であるため
の耐光性がよくないなどの欠点があるので実用上に問題
が多い。例えば、夜光時計に使う場合、人間の目で認識
可能な残光時間は20分〜30分程度で実用的ではな
く、また紫外線により光分解して蓄光機能を喪失するた
め屋外での使用には適用できなかった。
【0004】従来、硫化物の残光時間を長くするために
放射線物質、例えばプロメチウム(Pm)などを添加し
て自発光性を付与する手段が用いられたが、放射性物質
を使用するため、その取り扱いに厳しい管理が要求さ
れ、また製造に供した器具や洗浄排水などの廃棄物の処
理に多額の費用を要するなどの理由で殆ど実用化されて
いないのが現状である。
【0005】一方、これらの硫化物による燐光材料とは
異なる発光体として、アルカリ土類金属のアルミネート
に希土類元素のユウロピウムを添加した蛍光材料が19
60年代に提案されている。例えば、米国特許第3,2
94,699号には二価ユウロピウムを賦活剤とするス
トロンチウムアルミネート(SrAl2 4 :Eu)が
開示されている。その二価ユウロピウムの添加量は、ス
トロンチウムアルミネートのモル%で2〜8%である。
この蛍光材料を紫外線で励起した場合の発光ピーク波長
は520nmである。しかしながら、このような蛍光材
料の残光性は殆どなく、前述の如き燐光材料ないし蓄光
材料とは区別されている。
【0006】また同様の他の例としてストロンチウムア
ルミネートに他のアルカリ土類金属を添加した蛍光材料
がある。例えば、英国特許第1,190,520号には
二価ユウロピウムで賦活剤した蛍光材料、Bax Sry
Caz Eup Al1219(x+y+z+p=1でx,
y,zの1つ又は2つは0でもよく、0.1≧p≧0.
001である。)が開示されている。この蛍光材料の紫
外線による励起によって発光するピ−ク波長は380n
m〜440nmである。これらの蛍光材料は、何れも紫
外線か電子などで励起する時しか発光しないものであっ
て、主としてブラウン管に使用されている。
【0007】近年、所望のエネルギ−で励起させること
により残光時間の長い発光材料が開発された。例えば、
中国特許公開番号、CN1053807A(公開日19
92.8.14)には長残光発光材料に関する発明が開
示されいる。この長残光発光材料は、一般式 m(Sr
1-x Eux )O・nAl2 3 ・yB2 3 (但し、1
≦m≦5,1≦n≦8、0.001≦y≦0.35)で
表されるものである。この長残光発光材料は、アルミニ
ウム、ストロンチウム及びユウロピウムの酸化物或いは
加熱後これらの酸化物を生成できる塩類を原料とし、1
200℃〜1600℃で焼成した後、1000℃〜14
00℃でチッ素と水素により還元する工程により製造さ
れる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この長
残光発光材料は、残光時間が実際には4〜5時間でまた
初期輝度が低いので、実用性が十分とはいえないという
問題がある。そこで、本発明者等は、このような問題点
を解決するために、前記の一般式のアルカリ土類金属の
アルミン酸塩と賦活剤として希土類金属を組み合わせた
発光材料を改良し、新規な化合物からなる結晶体を造る
べく種々研究を続けた結果、従来の硫化物系の化合物や
前述の如きアルカリ土類金属のアルミン酸塩と賦活剤と
して希土類金属を組み合わせた発光材料よりも輝度が高
く長残光性を有する蓄光材料を開発し、ここに本発明を
なすに至った。そこで、本発明が解決しようとする課題
は、長残光性を有し、かつ輝度が高い蓄光材料を提供す
ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の課題を解決する
ための手段は、以下の各発明によってそれぞれ達成され
る。 (1)一般式 M・N・Al2-x x 4 〔式中、Mは
アルカリ土類金属を表し、Nは稀土類元素を表し、1≧
x≧0.1である。〕で表される焼成体からなることを
特徴とする高輝度長残光蓄光材料。 (2)Mがストロンチウムであり、Nがユウロピウムで
あることを特徴とする前記第1項に記載の高輝度長残光
蓄光材料。長残光高輝度蓄光材料。 (3)Mで表されるストロンチウムの一部分がMg,C
aあるいはBaの群から選ばれる少なくとも1種類のア
ルカリ土類金属で置換し得ることを特徴とする前記第2
項に記載の高輝度長残光蓄光材料。 (4)Nで表されるユウロピウムの一部分がLa,C
e,Pr,Nd,Sm,Gd,Tb,Dy,Ho,E
r,Tm,Yb,Lu,MnあるいはBiの群から選ば
れる少なくとも1種類の金属で置換し得ることを特徴と
する前記第2項又は前記第3項に記載の高輝度長残光蓄
光材料。 (5)一般式中のNの添加量は、Mに対するモル%で
0.001%〜10%であることを特徴とする前記第1
項乃至第4項のいずれかに記載の高輝度長残光蓄光材
料。
【0010】以下、本発明を更に詳細に説明すると、本
発明の高輝度長残光蓄光材料は、一般式 M・N・Al
2-x x 4 〔式中、Mはアルカリ土類金属を表し、N
は稀土類元素を表し、1≧x≧0.1である。〕で表さ
れる焼成体からなることを特徴とするもので、Mはスト
ロンチウム、カルシウム、バリウム、マグネシウムであ
り、NはLa,Ce,Pr,Nd,Sm,Gd,Tb,
Dy,Ho,Er,Tm,Yb,Lu,Mn,Biであ
る。この焼成体の主成分は単斜晶系の結晶体である。
【0011】本発明の高輝度長残光蓄光材料の代表的な
焼成体は、Sr・Eu・Al2-x x 4 であり、かか
る焼成体により長残光性かつ高輝度という性質を生じ得
るものであり、具体的にはストロンチウムの酸化物、ア
ルミニウムの酸化物及び硼素の酸化物ないしは硼素化合
物及び賦活剤としてユウロピウムの酸化物を混合焼成し
て製造され、得られた焼成体は、単斜晶系の結晶体が形
成されている。この焼成物中の硼素の量は、アルミニウ
ムと硼素の合計が酸素に対する割合で2対4であり、硼
素の量は、xが0.1でもまた1でもよく、0.1〜1
の間でもよい。
【0012】本発明では、ストロンチウムの酸化物、ア
ルミニウムの酸化物及び硼素の酸化物ないしは硼素化合
物を高温焼成することにより、SrAl2-x x 4
構造を生成すると考えられ、その結果、このような構造
を有する物質は、単斜晶系の結晶体となり、賦活剤、付
加賦活剤等で賦活すると長残光蓄光性能を発現するばか
りでなく輝度も向上し、前記の一般式 m(Sr1-x
x )O・nAl2 3 ・yB2 3 より格別に優れた
蓄光材料となる。更にストロンチウムの一部分は、M
g,Ca,Baの少なくと1つと置換してもよく、Sr
とMg及び/又はCa及び/又はBaの組成である場
合、SrとMg及び/又はCa及び/又はBa合計の量
は、Al2-x x 4 に対する割合は1:1が好まし
い。ここで「ストロンチウムの一部分」とは、結晶体中
に占めるストロンチウムの全量に対する割合をいうもの
であり、したがって結晶体中に占めるストロンチウムの
全量に対するMg,Ca又はBaの割合である。
【0013】本発明における硼素の量において、xが
0.1より少量である場合は、結晶体の長残光蓄光性能
の発現に何らの影響も及ばさない。また硼素の量は、1
より多い場合は、焼成した焼結体が酸化硼素系に変化し
て長残光性が減少するので好ましくない。通常、xは
0.3〜0.8が好ましい。先行技術に、例えば、ヨー
ロッパ特許公開番号第0094132号にSrAl2
4 構造にフラックス剤として酸化硼素を添加したものが
記載されているが、その添加量は、0.002モル〜
0.1モルと限定されており、これ以外では、所望の構
造を生じないからである。
【0014】他の刊行物の中に、例えば、特開平7−1
1250にSrAl2 4 のスピネル型結晶体からなる
蓄光剤を製造する時、フラックス剤として酸化硼素を添
加しているが、その添加量は、1〜10%に限定されて
いる。酸化硼素の添加量の限定理由として、1重量%以
下であるとフラックス効果がなく、10重量%を越える
と焼成物が固化し、その後の粉砕、分級作業が困難とな
るからである。これに対して、本発明の高輝度長残光蓄
光材料は、ホウ素を0.1〜1の量を添加することによ
り、スピネル型構造とは異なった結晶体が得られ、従来
の残光性のないSrAl2 4 :Eu等の材料とは異な
り長残光性かつ高輝度を持たせることができる。本発明
の長残光高輝度蓄光材料は、非常に堅固なものであり、
その硬度が6.5〜7である。
【0015】本発明では、Mで表されるストロンチウム
の一部分を、モル%で25%までカルシウムに置換する
ことができる。カルシウムを25モル%より多く添加す
ると、結晶体が潰れる可能性がある。同様にバリウムの
添加量は、ストロンチウムの10モル%以下であって、
マグネシウムの添加量は、ストロンチウムの30モル%
以下である。これらのアルカリ土類金属の添加により、
ピーク波長の異なる発光材料が得られる。前述のアルカ
リ土類金属は、一種類でも又は二種類以上を使用しても
よい。アルカリ土類金属は、二種類以上を添加する時、
その添加量は、合計でアルミネートに対して1:1とす
るのがよい。
【0016】本発明の高輝度長残光蓄光材料の原料とし
ては、ストロンチウム、カルシウム、バリウム、マグネ
シウムの酸化物や加熱でこれらの酸化物を生成し得る塩
類ををもちいることができる。本発明では賦活剤とし
て、ユウロピウムが用いられるが、原料としては、同様
にユウロピウムの酸化物や加熱でこれらの酸化物を生成
できる塩類を用いることができる。更に本発明において
は、ユウロピウム以外の希土類元素を付加賦活剤として
用い、これにより輝度を向上させることができる。した
がって賦活剤と付加賦活剤とを組み合わせることにより
いっそう輝度を向上させることができる。付加賦活剤の
原料としては、付加賦活剤の酸化物や加熱でこれらの酸
化物を生成できる塩類を用いることができる。
【0017】本発明の高輝度長残光蓄光材料は、M・A
2-x x 4 構造体で、Mが賦活剤として作用する二
価希土類元素のユウロピウムのとき、実用的な残光性と
輝度を有するが、更にM・Al2-x x 4 構造体の輝
度を向上させるために、付加賦活剤として他の希土類元
素、例えば、La,Ce,Pr,Nd,Sm,Gd,T
b,Dy,Ho,Er,Tm,Yb,Lu,Mn,Bi
の一種類或いは多種類を使用することができる。このと
きは、M・N・Al2-x x 4 構造体からなり、この
構造体も基本的に単斜晶系の結晶体であり、この希土類
元素の作用でいっそう良好な輝度が得られる。これらの
うちDy,Nd,Ho,Ceが特に好ましい。賦活剤及
び付加賦活剤の使用量は、M・N・Al2-x x 4
表す構造の中Mのモル%で共に0.001〜10%であ
る。また賦活剤と付加賦活剤の使用量は、モル%で0.
001%より少ない場合、良好な励起効果を示さなく、
また賦活剤と付加賦活剤の使用量は、モル%で10%を
越えると、急滅(焼き入れ滅)になる可能性があり好ま
しくない。本発明において、賦活剤及び/又は付加賦活
剤で賦活するとは、具体的にはストロンチウムの酸化
物、アルミニウムの酸化物及び硼素の酸化物ないしは硼
素化合物及び賦活剤としてユウロピウムの酸化物並びに
付加賦活剤として少なくと1種類の希土類元素の酸化物
又は酸化物を生ずる化合物を混合焼成する意味に用いて
いる。
【0018】本発明の高輝度長残光蓄光材料は、一例と
して以下の製造方法を示す。各原料を十分粉砕した後、
これらを混合し均一にし、ついで得られた混合物を80
0℃〜1600℃の温度で2〜4時間、焼成する。得ら
れた焼成体を更に800℃〜1100℃の温度で2〜4
時間かけて還元し、得られた焼成体を冷却した後、粉砕
し、更に粉砕した粉末を分級して蓄光材料を得る。前記
の製造方法において、二つの焼成工程を一つにし、80
0℃〜1600℃の温度で2〜4時間かけて還元するこ
とによっても製造することができる。この還元雰囲気と
しては、特に限定されるものではなく通常の還元操作を
行えばよい。本発明の高輝度長残光蓄光材料には放射性
物質を全く使用していないので、放射線の出る恐れがな
いので、安全性の面でも優れており、更に蓄光材料の硬
度が高く、しかも耐久性にも優れている。
【0019】本発明の高輝度長残光蓄光材料は、インク
や塗料に添加混練されて従来の夜光塗料として使用され
ることは勿論のこと、特に夜間に識別を要求される用途
に好んで用いられる。例えば、自動車のバンパー、道路
の交通標識、道路の中央ライン等の車線やガードレール
等の表示、案内用表示、公告用看板等の看板、文房具、
玩具、スポーツ用品等の一部に被覆して使用、液晶板の
バックライト、各種のランプ又は電子管の発光スクリー
ン等に使用される。
【0020】
【作用】本発明の高輝度長残光蓄光材料は、ストロンチ
ウムの酸化物、アルミニウムの酸化物及び硼素の酸化物
ないしは硼素化合物及びユウロピウムの酸化物並びに付
加賦活剤を高温焼成することにより、単斜晶系の結晶体
が形成され、長残光性かつ高輝度を共に有する性質を発
現し、良好な長残光性と高輝度のある蓄光材料が形成さ
れる。更に賦活剤と付加賦活剤とを組み合わせて賦活す
ることによりいっそうの高輝度のものが形成される。
【0021】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて更に説明す
るが、この例は本発明を説明するためのものであり、本
発明はこれに限定されるものではない。
【0022】製造例1 原料として、SrCO3 730.6g、Al2 3 47
4.3g及びH3 BO3 43.3g及び賦活剤として賦
活剤の原料Eu2 3 4.4gを準備し、これらの原料
を粉砕し、十分混合した後、コランダム製るつぼに入れ
る。このるつぼを電気炉に入れて、還元雰囲気下に温度
を1100℃に設定して3時間保持した。その後200
℃まで冷却した後、電気炉から取り出す。更に室温まで
放冷した後、ボ−ルミルで粉砕し、200メッシュの篩
で分級して、本発明の蓄光材料〔1〕を得た。
【0023】製造例2 原料として、SrCO3 730.6g、Al2 3 47
4.3g及びH3 BO3 43.3gを用意し、更に賦活
剤と付加賦活剤として、賦活剤の原料Eu2 3 4.4
g、付加賦活剤の原料Dy2 3 4.6gをそれぞれ用
意する。これらの原料を粉砕し、十分混合した後、コラ
ンダム製るつぼに入れる。このるつぼを電気炉に入れ
て、還元雰囲気下に温度を1100℃に設定して3時間
保持した。その後200℃まで冷却した後、電気炉から
取り出す。更に室温まで放冷した後、ボ−ルミルで粉砕
し、200メッシュの篩で分級して、本発明の蓄光材料
〔2〕を得た。
【0024】製造例3 原料として、SrCO3 1299g、Al2 3 87
7.2g、H3 BO3 173g、CaCO3 5g及びB
aCO3 10gを用意する。賦活剤と付加賦活剤とし
て、賦活剤の原料Eu2 3 8.8g、付加賦活剤の原
料Dy2 3 9.3g及びNd2 3 8.4gをそれぞ
れ用意する。これらの原料を粉砕し、十分混合した後、
コランダム製るつぼに入れる。このるつぼを電気炉に入
れた後、還元の条件下に温度1200℃で2時間保持し
た。その後、800℃〜1000℃温度で2〜3時間保
持した。その後200℃まで冷却した後、電気炉から取
り出す。室温になるまで冷却し、ボ−ルミルで粉砕し、
200メッシュの篩で分級し、本発明の蓄光材料(3)
を得た。
【0025】製造例4 原料として、SrCO3 649.5g、Al2 3 43
8.6g、H3 BO386.5g及びCaO10gを用
意する。賦活剤と付加賦活剤として、賦活剤の原料Eu
2 3 8.8g、付加賦活剤の原料Dy2 3 9.3g
をそれぞれ用意する。製造例2の製造方法と同様にして
本発明の蓄光材料(4)を得た。
【0026】製造例5 原料として、SrCO3 1299g、Al2 3 94
8.6g、H3 BO3 86.5g及びBaCO3 197
gを用意する。賦活剤と付加賦活剤として、賦活剤の原
料Eu2 3 17.6g、付加賦活剤の原料Dy2 3
16.8gをそれぞれ用意する。これらの原料を粉砕
し、十分混合した後、コランダム製るつぼに入れる。こ
のるつぼを電気炉に入れて、800℃〜1200℃で2
時間保持して焼成する。その後、800℃〜1000℃
温度まで冷却し、この温度で一酸化炭素ガスを導入し、
2時間保持した。200℃まで冷却した後、電気炉から
取り出す。室温まで冷却した後、ボ−ルミルで粉砕し、
200メッシュの篩で分級し、本発明の蓄光材料(5)
を得た。
【0027】製造例6 原料として、SrCO3 129.4g、Al2 3 51
g、H3 BO3 61.81g及びBaCO3 19.73
gを用意し、更に賦活剤と付加賦活剤として、賦活剤の
原料Eu2 3 1.75g、付加賦活剤の原料Dy2
3 1.86gをそれぞれ用意する。これらの原料を粉砕
し、十分混合した後、コランダム製るつぼに入れる。こ
のるつぼを電気炉に入れて、還元の条件下に温度800
℃〜1200℃で3時間保持した。その後200℃まで
冷却した後、電気炉から取り出す。更に室温まで放冷し
た後、ボ−ルミルで粉砕し、200メッシュの篩で分級
して、本発明の蓄光材料〔6〕を得た。
【0028】製造例7 原料として、SrCO3 71.6g、Al2 3 50.
5g及びH3 BO3 0.3gを用意し、更に賦活剤と付
加賦活剤として、賦活剤の原料Eu2 3 0.88g、
付加賦活剤の原料Nd2 3 0.84g及びDy2 3
0.93gをそれぞれ用意する。これらの原料を粉砕
し、十分混合した後、コランダム製るつぼに入れる。こ
のるつぼを電気炉に入れて、還元の条件下に温度800
℃〜1400℃で3時間保持した。ついで1300℃温
度で2時間保持した。その後200℃まで冷却した後、
電気炉から取り出す。更に室温まで放冷した後、ボ−ル
ミルで粉砕し、200メッシュの篩で分級して、本発明
の蓄光材料〔7〕を得た。
【0029】実施例1〜7 製造例1〜7で得られた本発明の蓄光材料〔1〕〜
〔7〕及び硫化亜鉛燐光材料の各試料0.2gを直径1
0mmのプラスチック皿に入れ、室温、25RH%の湿
度下、15W蛍光灯の垂直20cm距離で15分照射し
た後、輝度計(トプコンBM−5、東京光学(株)製)
で、時間経過とともにそれぞれの輝度を測定した。な
お、本発明の蓄光材料は、蛍光灯の他、太陽光、特に紫
外線の励起でピーク波長500nm〜520nmの浅緑
色を示す長残光高輝度蓄光材料であって、初期輝度は、
従来タイプの硫化亜鉛燐光材料の初期輝度の10倍以
上、可視残光時間は、30時間乃至70時間にも及ぶ優
れた長残光蓄光材料である。得られた試料の結果を表1
に示す。
【0030】
【表1】
【0031】表1から明らかなように、比較の燐又は硫
化亜鉛を主剤とした燐光材料は、少なくとも180分で
いずれも輝度はゼロになりまた輝度も低いが、本発明の
高輝度長残光蓄光材料は、いずれも輝度が高くかつ18
00分でも十分な輝度を有しており、更に付加賦活剤を
加えたものは、賦活剤のみのものに比して輝度がいっそ
う高い輝度を有していることがわかる。本発明の高輝度
長残光蓄光材料の初期輝度が硫化亜鉛等の燐光材料の初
期輝度の10倍以上を示している。なお、本発明の高輝
度長残光蓄光材料と前述の公知の一般式 m(Sr1-x
Eux )O・nAl2 3 ・yB2 3 の残光性発光材
料と比較しても、このものは初期輝度800前後であ
り、240分付近ですでに残光性が消滅するが、本発明
のものはいずれも初期輝度が高くまた残光時間1800
分でも十分な残光性を有する。
【0032】
【発明の効果】本発明の高輝度長残光蓄光材料は、賦活
剤で賦活した硼素を含む焼成体であって、その主成分が
単斜晶系の結晶体であるので、長残光特性と高輝度特性
に優れたものであり、更に賦活剤と付加賦活剤を組み合
わせて賦活した硼素を含む焼成体は、長残光蓄光材料の
輝度が著しく向上し、いっそう高輝度を有するという優
れた効果を奏するものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ▲かく▼立鋒 中国北京市豊台区長辛店朱家墳一里45号 北京市豊台区宏業塗装輔料廠内 (72)発明者 徐 謙 中国北京市豊台区長辛店朱家墳一里45号 北京市豊台区宏業塗装輔料廠内 (72)発明者 ▲かく▼慶芬 東京都府中市若松町2丁目8番地33 ケミ テック株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式 M・N・Al2-x x 4 〔式
    中、Mはアルカリ土類金属を表し、Nは稀土類元素を表
    し、1≧x≧0.1である。〕で表される焼成体からな
    ることを特徴とする高輝度長残光蓄光材料。
  2. 【請求項2】 Mがストロンチウムであり、Nがユウロ
    ピウムであることを特徴とする請求項1に記載の高輝度
    長残光蓄光材料。長残光高輝度蓄光材料。
  3. 【請求項3】 Mで表されるストロンチウムの一部分が
    Mg,CaあるいはBaの群から選ばれる少なくとも1
    種類のアルカリ土類金属で置換し得ることを特徴とする
    請求項2に記載の高輝度長残光蓄光材料。
  4. 【請求項4】 Nで表されるユウロピウムの一部分がL
    a,Ce,Pr,Nd,Sm,Gd,Tb,Dy,H
    o,Er,Tm,Yb,Lu,MnあるいはBiの群か
    ら選ばれる少なくとも1種類の金属で置換し得ることを
    特徴とする請求項2又は3に記載の高輝度長残光蓄光材
    料。
  5. 【請求項5】 一般式中のNの添加量は、Mに対するモ
    ル%で0.001%〜10%であることを特徴とする請
    求項1乃至4のいずれかに記載の高輝度長残光蓄光材
    料。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6264855B1 (en) 1999-10-07 2001-07-24 Matsui Shikiso Chemical Co., Ltd. Process for preparing water resistant luminous pigments
CN1086727C (zh) * 1998-01-14 2002-06-26 中日合资无锡帕克斯装饰制品有限公司 细颗粒蓄光性荧光粉及其制备方法
ES2186499A1 (es) * 2000-11-10 2003-05-01 Colorobbia Espana Sa Pigmento fosforescente, procedimiento para su obtencion y sus aplicaciones.
CN102354473A (zh) * 2011-10-31 2012-02-15 安徽海盛纳米新材料科技有限公司 一种高亮度长余辉发光标牌及其制备方法

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