JPH09143271A - 新規なケイ素系ポリマー及びその製造方法 - Google Patents

新規なケイ素系ポリマー及びその製造方法

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JPH09143271A
JPH09143271A JP26880595A JP26880595A JPH09143271A JP H09143271 A JPH09143271 A JP H09143271A JP 26880595 A JP26880595 A JP 26880595A JP 26880595 A JP26880595 A JP 26880595A JP H09143271 A JPH09143271 A JP H09143271A
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JP
Japan
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group
bond
groups
phenylene
carbon atoms
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Application number
JP26880595A
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English (en)
Inventor
Junichi Ishikawa
石川  淳一
Koji Inoue
浩二 井上
Kenji Iwata
健二 岩田
Masayoshi Ito
正義 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Publication date
Application filed by Mitsui Toatsu Chemicals Inc filed Critical Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Priority to JP26880595A priority Critical patent/JPH09143271A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐熱性、耐燃焼材料の新規なケイ素系ポリマ
ー及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 アセチレン結合及びSi−H結合を有す
る一般式(1) (式中、R1は水素原子またはアルキル基、アルケニル
基、アルキニル基、フェニル基などの芳香族基、R2
アルキレン基、アルケニレン基、二価の芳香族基、R3
はアルキレン基、アルケニレン基、アルキニレン基、二
価の芳香族基、およびこれらの基が直接または架橋員を
通して連結した基である。)で表される繰り返し単位を
含むケイ素系ポリマー、及びその製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐熱、耐燃焼材料
として有用なアセチレン結合、Si−H結合を有する繰
り返し単位を含む新規なケイ素系ポリマーと、その製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】軽量で力学特性に優れた成型加工可能な
耐熱材料として多くのエンジニアリングプラスチックが
開発されているが、現状での耐熱性はポリイミドが最高
であり(熱変形温度360℃)、これ以上の耐熱性向上
にはプラスチックとしての加工性が大幅に低下する。C
−F結合を有するケイ素系ポリマーとしては、シリコー
ンの側鎖のアルキル基にフッ素を導入したポリマーがあ
るが耐熱性は約300℃程度である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、耐熱
性、耐燃焼性に優れたポリマーの開発に鋭意努力してき
た。その結果、エチニルシラン化合物より製造した分子
内にアセチレン結合、Si−H結合を有する繰り返し単
位を含むケイ素系ポリマーが極めて高い耐熱性を有する
ことを見い出した。さらにシリル化合物とC−F結合を
有するジエチニル化合物、C−F結合を有するジエチニ
ルシリル化合物より製造した、分子内にアセチレン結
合、Si−H結合及びC−F結合を有する繰り返し単位
を含むケイ素系ポリマーが極めて高い耐熱性、耐燃焼性
を有することを見いだし、本発明に到達した。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、一般式(1)
【0005】
【化4】 (式中、R1は水素原子または炭素数1から30のアル
キル基、アルケニル基、アルキニル基、フェニル基やナ
フチル基などの芳香族基、R2は炭素数1から30のア
ルキレン基、アルケニレン基、フェニレン基やナフチレ
ン基などの二価の芳香族基、R3は直結または炭素数1
から30のアルキレン基、アルケニレン基、アルキニレ
ン基、フェニレン基やナフチレン基などの二価の芳香族
基、芳香族基が直接または架橋員を通して連結した基及
び芳香族基が炭素数1から30のアルキレン基、アルケ
ニレン基、アルキニレン基と直接またはメチレン基、イ
ソプロピリデン基、エーテル基、カルボニル基、スルフ
ィド基、シラネディル基などの架橋員を通して連結した
基であり、R1、R2、R3の各基はハロゲン原子、水酸
基、アミノ基、カルボキシル基などの置換基を含んでい
てもよい。)で表される繰り返し単位を含む、アセチレ
ン結合及びSi−H結合を有するケイ素系ポリマーを提
供するものである。
【0006】また、本発明は一般式(1)における
2、R3の両方またはいづれか一方が、少なくとも1個
のC−F結合を有するものである一般式(1)で表され
る繰り返し単位を含む、アセチレン結合及びSi−H結
合を有するケイ素系ポリマーを提供するものである。
【0007】また、本発明はHC≡C−R3−R2−Si
2−R1(式中、R1は水素原子または炭素数1から3
0のアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、フェニ
ル基やナフチル基などの芳香族基、R2は炭素数1から
30のアルキレン基、アルケニレン基、フェニレン基や
ナフチレン基などの二価の芳香族基、R3は直結または
炭素数1から30のアルキレン基、アルケニレン基、ア
ルキニレン基、フェニレン基やナフチレン基などの二価
の芳香族基、芳香族基が直接または架橋員を通して連結
した基及び芳香族基が炭素数1から30のアルキレン
基、アルケニレン基、アルキニレン基と直接またはメチ
レン基、イソプロピリデン基、エーテル基、カルボニル
基、スルフィド基、シラネディル基などの架橋員を通し
て連結した基であり、R1、R2、R3の各基はハロゲン
原子、水酸基、アミノ基、カルボキシル基などの置換基
を含んでいてもよい。)で表されるエチニルシラン化合
物を一種または二種以上の塩基性金属酸化物触媒の存在
下で反応させることを特徴とする一般式(1)で表され
る繰り返し単位を含む、アセチレン結合及びSi−H結
合を有するケイ素系ポリマーの製造方法である。また、
本発明は一般式(2)
【0008】
【化5】 (式中、R1は水素原子または炭素数1から30のアル
キル基、アルケニル基、アルキニル基、フェニル基やナ
フチル基などの芳香族基、R4は少なくとも1個のC−
F結合を有する炭素数1から30のアルキレン基、アル
ケニレン基、アルキニレン基、フェニレン基やナフチレ
ン基などの二価の芳香族基、芳香族基が直接または架橋
員を通して連結した基及び芳香族基が炭素数1から30
のアルキレン基、アルケニレン基、アルキニレン基と直
接またはメチレン基、イソプロピリデン基、エーテル
基、カルボニル基、スルフィド基、シラネディル基など
の架橋員を通して連結した基であり、ハロゲン原子、水
酸基、アミノ基、カルボキシル基などの置換基を含んで
いてもよい。)で表される繰り返し単位を含む、アセチ
レン結合、Si−H結合及びC−F結合を有するケイ素
系ポリマーを提供するものである。また、本発明は一般
式(2)におけるR4が一般式(3)
【0009】
【化6】 (式中、R5、R6は炭素数1から28のアルキレン基、
アルケニレン基、アルキニレン基、フェニレン基やナフ
チレン基などの二価の芳香族基、芳香族基が直接または
架橋員を通して連結した基であり、ハロゲン原子、水酸
基、アミノ基、カルボキシル基などの置換基を含んでい
てもよい。k、mは0または10以下の正の整数、i、j
は0または21以下の正の整数でi、jの両方が同時に
0になることはない。)で表されるものである一般式
(2) (式中、R1は水素原子または炭素数1から3
0のアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、フェニ
ル基やナフチル基などの芳香族基、R4は少なくとも1
個のC−F結合を有する炭素数1から30のアルキレン
基、アルケニレン基、アルキニレン基、フェニレン基や
ナフチレン基などの二価の芳香族基、芳香族基が直接ま
たは架橋員を通して連結した基及び芳香族基が炭素数1
から30のアルキレン基、アルケニレン基、アルキニレ
ン基と直接またはメチレン基、イソプロピリデン基、エ
ーテル基、カルボニル基、スルフィド基、シラネディル
基などの架橋員を通して連結した基であり、ハロゲン原
子、水酸基、アミノ基、カルボキシル基などの置換基を
含んでいてもよい。)で表される繰り返し単位を含む、
アセチレン結合、Si−H結合及びC−F結合を有する
ケイ素系ポリマーを提供するものである。
【0010】また、本発明はR1−SiH3(式中、R1
は水素原子または炭素数1から30のアルキル基、アル
ケニル基、アルキニル基、フェニル基やナフチル基など
の芳香族基であり、ハロゲン原子、水酸基、アミノ基、
カルボキシル基などの置換基を含んでいてもよい。)で
表されるシリル化合物を一種または二種以上の塩基性金
属酸化物触媒の存在下で、HC≡C−R4−C≡CH
(式中、R4は少なくとも1個のC−F結合を有する炭
素数1から30のアルキレン基、アルケニレン基、アル
キニレン基、フェニレン基やナフチレン基などの二価の
芳香族基、芳香族基が直接または架橋員を通して連結し
た基及び芳香族基が炭素数1から30のアルキレン基、
アルケニレン基、アルキニレン基と直接またはメチレン
基、イソプロピリデン基、エーテル基、カルボニル基、
スルフィド基、シラネディル基などの架橋員を通して連
結した基であり、ハロゲン原子、水酸基、アミノ基、カ
ルボキシル基などの置換基を含んでいてもよい。)で表
されるジエチニル化合物と反応させることを特徴とする
一般式(2)で表される繰り返し単位を含む、アセチレ
ン結合、Si−H結合及びC−F結合を有するケイ素系
ポリマーの製造方法である。
【0011】また、本発明はHC≡C−R4−C≡C−
SiH2−R1(式中、R1は水素原子または炭素数1か
ら30のアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、フ
ェニル基やナフチル基などの芳香族基、R4は少なくと
も1個のC−F結合を有する炭素数1から30のアルキ
レン基、アルケニレン基、アルキニレン基、フェニレン
基やナフチレン基などの二価の芳香族基、芳香族基が直
接または架橋員を通して連結した基及び芳香族基が炭素
数1から30のアルキレン基、アルケニレン基、アルキ
ニレン基と直接またはメチレン基、イソプロピリデン
基、エーテル基、カルボニル基、スルフィド基、シラネ
ディル基などの架橋員を通して連結した基であり、ハロ
ゲン原子、水酸基、アミノ基、カルボキシル基などの置
換基を含んでいてもよい。ハロゲン原子、水酸基、アミ
ノ基、カルボキシル基などの置換基を含んでいてもよ
い。)で表されるジエチニルシリル化合物を一種または
二種以上の塩基性金属酸化物触媒の存在下で反応させる
ことを特徴とする一般式(2)で表される繰り返し単位
を含む、アセチレン結合、Si−H結合及びC−F結合
を有するケイ素系ポリマーの製造方法である。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の製造方法の特徴は、要約
すると、反応式(4)
【0013】
【化7】 で表されるように、HC≡C−R3−R2−SiH2−R1
で表されるエチニルシラン化合物を塩基性金属酸化物の
存在下で脱水素重合させることによりアセチレン結合お
よびSi−H結合を有する繰り返し単位を含む新規なケ
イ素系ポリマーが製造できることにある。また、反応式
(5)
【0014】
【化8】 で表されるように、R1−SiH3で表されるシリル化合
物と、HC≡C−R4−C≡CHで表されるジエチニル
化合物を塩基性金属酸化物の存在下で脱水素重合させる
ことにより、または反応式(6)
【0015】
【化9】 で表されるように、HC≡C−R4−C≡C−SiH2
1で表されるジエチニルシリル化合物を塩基性金属酸
化物の存在下で脱水素重合させることによりアセチレン
結合、Si−H結合及びC−F結合を有する繰り返し単
位を含む新規なケイ素系ポリマーが製造できることにあ
る。
【0016】本発明における一般式(1)中の、R3
直結とは、R3が存在しない場合をいう。 すなわち一
般式(1)で−C≡C−とR2が直接結合した場合をい
い、一般式(1)が−C≡C−R2−SiHR1−で表さ
れる場合のことである。本発明における一般式(1)で
表される繰り返し単位を含む、アセチレン結合及びSi
−H結合を有する新規なケイ素系ポリマーとは、具体的
には繰り返し単位がエチニレン−1,3−フェニレンシ
リレン(化学式(7))
【0017】
【化10】 、エチニレン−1,4−フェニレンシリレン、エチニレ
ン−1,2−フェニレンシリレン、エチニレン−1,3−
フェニレン(メチルシリレン)(化学式(8))
【0018】
【化11】 、エチニレン−1,4−フェニレン(メチルシリレ
ン)、エチニレン−1,2−フェニレン(メチルシリレ
ン)、エチニレン−1,3−フェニレン(フェニルシリ
レン)(化学式(9))
【0019】
【化12】 、エチニレン−1,4−フェニレン(フェニルシリレ
ン)、エチニレン−1,2−フェニレン(フェニルシリ
レン)、エチニレン−1,3−フェニレン(ヘキシルシ
リレン)、エチニレン−1,3−フェニレン(ビニルシ
リレン)、エチニレン−1,3−フェニレン(エチニル
シリレン)、エチニレン−1,3−フェニレン(2−プ
ロペニルシリレン)、エチニレン−1,3−フェニレン
(2−プロピニルシリレン)、エチニレン−1,3−フ
ェニレン(トリフルオメチルロシリレン)、エチニレン
−1,3−フェニレン(3,3,3−トリフルオロプロピ
ルシリレン)、エチニレン−1,3−フェニレン(4−
メチルフェニルシリレン)(化学式(10))
【0020】
【化13】 、エチニレン−1,3−フェニレン(4−ビニルフェニ
ルシリレン)、エチニレン(5−メチル−1,3−フェ
ニレン)シリレン、エチニレン(5−メチル−1,3−
フェニレン)シリレン(化学式(11))
【0021】
【化14】 、エチニレン(5−ヒドロキシ−1,3−フェニレン)
シリレン、エチニレン−2,7−ナフチレンシリレン
(化学式(12))
【0022】
【化15】 、エチニレン−5,10−アントラセネディルシリレ
ン、エチニレン−4,4'−ビフェニレンシリレン(化学
式(13))
【0023】
【化16】 、エチニレン−1,4−フェニレンメチレン−1',4'−
フェニレンシリレン、エチニレン−1,4−フェニレン
−2,2−プロピリデン−1',4'−フェニレンシリレ
ン、エチニレン−1,4−フェニレンオキシ−1',4'フ
ェニレン−シリレン(化学式(14))
【0024】
【化17】 、エチニレン−2,5−ピリジネディルシリレン(化学
式(15))
【0025】
【化18】 、エチニレン−2,5−チオフェネディリルシリレンま
たは1,4−1−ブチニルシリレン、エチニレン−1,4
−フェニレン−2,2−ヘキサフルオロプロピリデン−
1',4'−フェニレン(フェニルシリレン)(化学式
(16))
【0026】
【化19】 、エチニレン−1,4−フェニレン−2,2−ヘキサフル
オロプロピリデン−1',4'−フェニレン(メチルシリ
レン)、エチニレン−1,4−フェニレン−2,2−ヘキ
サフルオロプロピリデン−1',4'−フェニレンシリレ
ン、エチニレン(3−フルオロ−1,5−フェニレン)シ
リレン、エチニレン(3−フルオロ−1,5−フェニレ
ン)(メチルシリレン)、エチニレン(3−フルオロ−
1,5−フェニレン)(フェニルシリレン)(化学式
(17))
【0027】
【化20】 、エチニレン(3−トリフルオロメチル−1,5−フェニ
レン)シリレン、エチニレン(3−トリフルオロメチル
−1,5−フェニレン)エチニレン(メチルシリレ
ン)、エチニレン(3−トリフルオロメチル−1,5−フ
ェニレン)(フェニルシリレン)(化学式(18))
【0028】
【化21】 、エチニレン−1,4−フェニレンテトラフルオロエチ
レン(フェニルシリレン)(化学式(19))
【0029】
【化22】 、化学式(20)
【0030】
【化23】 または化学式(21)
【0031】
【化24】 などが挙げられる。
【0032】また、本発明における一般式(2)で表さ
れる繰り返し単位を含む、アセチレン結合、Si−H結
合及びC−F結合を有する新規なケイ素系ポリマーと
は、具体的には繰り返し単位がエチニレン−1,4−フ
ェニレン−2,2−ヘキサフルオロプロピリデン−1',
4'−フェニレンエチニレンシリレン(化学式(2
2))
【0033】
【化25】 、エチニレン−1,3−フェニレン−2,2−ヘキサフル
オロプロピリデン−1',3'−フェニレンエチニレンシ
リレン、エチニレン−1,4−フェニレン−2,2−ヘキ
サフルオロプロピリデン−1',4'−フェニレンエチニ
レン(メチルシリレン)(化学式(23))、
【0034】
【化26】 、エチニレン−1,3−フェニレン−2,2−ヘキサフル
オロプロピリデン−1',3'−フェニレンエチニレン
(メチルシリレン)、エチニレン−1,4−フェニレン
−2,2−ヘキサフルオロプロピリデン−1',4'−フェ
ニレンエチニレン(フェニルシリレン)(化学式(2
4))
【0035】
【化27】 、エチニレン−1,3−フェニレン−2,2−ヘキサフル
オロプロピリデン−1',3'−フェニレンエチニレン
(フェニルシリレン)、エチニレン−1,4−フェニレ
ン−2,2−ヘキサフルオロプロピリデン−1',4'−フ
ェニレンエチニレン(n−ヘキシルルシリレン)、エチ
ニレン−1,4−フェニレン−2,2−ヘキサフルオロプ
ロピリデン−1',4'−フェニレンエチニレン(トリフ
ルオロメチルシリレン)、エチニレン−1,4−フェニ
レン−2,2−ヘキサフルオロプロピリデン−1',4'−
フェニレンエチニレン(3,3,3−トリフルオロプロピ
ルシリレン)、エチニレン−1,4−フェニレン−2,2
−ヘキサフルオロプロピリデン−1',4'−フェニレン
エチニレン(ビニルシリレン)、エチニレン−1,4−
フェニレン−2,2−ヘキサフルオロプロピリデン−
1',4'−フェニレンエチニレン(アリルシリレン)、
エチニレン−1,4−フェニレン−2,2−ヘキサフルオ
ロプロピリデン−1',4'−フェニレンエチニレン(エ
チニルシリレン)、エチニレン−1,4−フェニレン−
2,2−ヘキサフルオロプロピリデン−1',4'−フェニ
レンエチニレン(2−プロピニルシリレン)、エチニレ
ン−1,4−フェニレン−2,2−ヘキサフルオロプロピ
リデン−1',4'−フェニレンエチニレン(4−メチル
フェニルシリレン)(化学式(25))
【0036】
【化28】 、エチニレン−1,4−フェニレン−2,2−ヘキサフル
オロプロピリデン−1',4'−フェニレンエチニレン
(4−トリフルオロメチルフェニルシリレン)、エチニ
レン−1,4−フェニレン−2,2−ヘキサフルオロプロ
ピリデン−1',4'−フェニレンエチニレン(4−ビニ
ルフェニルシリレン)、エチニレン−1,4−フェニレ
ン−2,2−ヘキサフルオロプロピリデン−1',4'−フ
ェニレンエチニレン(4−エチニルフェニルシリレ
ン)、テトラフルオロ−1,5−ヘキサジイニレン(フ
ェニルシリレン)(化学式(26))
【0037】
【化29】 、3,3,4,−トリフルオロ−4−トリフルオロメチル
−1,5−ヘキサジイニレン(フェニルシリレン)、エ
チニレン−1,4−フェニレン(1,1−ジフルオロ−
2,2−プロピニレン)(フェニルシリレン)、エチニ
レン(3−フルオロ−1,5−フェニレン)エチニレン
(フェニルシリレン)(化学式(27))
【0038】
【化30】 、エチニレン(3−トリフルオロメチル−1,5−フェ
ニレン)エチニレン(フェニルシリレン)、エチニレン
−1,4−フェニレンジフルオロメチレン−1',4'−フ
ェニレンエチニレン(フェニルシリレン)(化学式(2
8))
【0039】
【化31】 、エチニレン−1,4−フェニレン−1,1−テトラフル
オロエチリデン−1',4'−フェニレンエチニレン(フ
ェニルシリレン)(化学式(29))
【0040】
【化32】 、エチニレン−1,4−フェニレン(2,2,2−トリフ
ルオロ−1,1−エチリデン)−1',4'−フェニレンエ
チニレン(フェニルシリレン)、エチニレン−1,4−
フェニレン(1,1,3,3,−テトラフルオロ−2,2−
プロピリデン)−1',4'−フェニレンエチニレン(フ
ェニルシリレン)(化学式(30))
【0041】
【化33】 、エチニレン−1,4−フェニレン(1,3,−ジフルオ
ロ−2,2−プロピリデン)−1',4'−フェニレンエチ
ニレン(フェニルシリレン)、エチニレン−1,4−フ
ェニレン(1,1,1−トリフルオロ−2,2−プロピリ
デン)−1',4'−フェニレンエチニレン(フェニルシ
リレン)、エチニレン−1,4−フェニレン(4,4,4
−トリフルオロ−2,2−ブチリデン)−1',4'−フェ
ニレンエチニレン(フェニルシリレン)(化学式(3
1))
【0042】
【化34】 、エチニレン−1,4−フェニレン(1,1,1,4,4,4
−ヘキサフルオロ−2,2−ブチリデン)−1',4'−フ
ェニレンエチニレン(フェニルシリレン)、エチニレン
−1,4−フェニレン(オクタフルオロ−2,2−ブチリ
デン)−1',4'−フェニレンエチニレン(フェニルシ
リレン)、エチニレン−1,4−フェニレン(1,1,1,
5,5,5−ヘキサフルオロ−3,3−ペンチリデン)−
1',4'−フェニレンエチニレン(フェニルシリレン)
(化学式(32))
【0043】
【化35】 、エチニレン−1,4−フェニレン(パーフルオロ−3,
3−ペンチリデン)−1',4'−フェニレンエチニレン
(フェニルシリレン)、エチニレン−1,4−フェニレ
ン(1,1,5,5,5−ペンタフルオロ−2,2−ペンチ
リデン)−1',4'−フェニレンエチニレン(フェニル
シリレン)、エチニレン−1,4−フェニレン(1,1,
1,5,5,5−ヘキサフルオロ−2,2−ペンチリデン)
−1',4'−フェニレンエチニレン(フェニルシリレ
ン)、エチニレン−1,4−フェニレン(1,1,1,5,
5,6,6,7,7,8,8−ウンデカフルオロ−3,3−オ
クチリデン)−1',4'−フェニレンエチニレン(フェ
ニルシリレン)(化学式(33))
【0044】
【化36】 、エチニレン−2,6−ナフチレン−2,2−ヘキサフル
オロプロピリデン−2',6'−ナフチレンエチニレン
(フェニルシリレン)(化学式(34))
【0045】
【化37】 、エチニレン−2,7−ナフチレン−2,2−ヘキサフル
オロプロピリデン−2',7'−ナフチレンエチニレン
(フェニルシリレン)、エチニレン−4,4'−ビフェニ
レン−2,2−ヘキサフルオロプロピリデン−4'',
4'''−ビフェニレンエチニレン(フェニルシリレン)
(化学式(35))
【0046】
【化38】 、化学式(36)
【0047】
【化39】 、化学式(37)
【0048】
【化40】 、化学式(38)
【0049】
【化41】 、化学式(39)
【0050】
【化42】 、化学式(40)
【0051】
【化43】 、化学式(41)
【0052】
【化44】 または化学式(42)
【0053】
【化45】 などが挙げられる。本発明における新規なケイ素系ポリ
マーは、一種または二種以上のこれらの繰り返し単位を
含むものであり、本願で言及している以外の他の構造か
ら成る繰り返し単位を含むこともできる。
【0054】一般式(1)で表される繰り返し単位を含
む、アセチレン結合及びSi−H結合を有する新規なケ
イ素系ポリマーおよび一般式(2)で表される繰り返し
単位を含む、アセチレン結合、Si−H結合およびC−
F結合を有する新規なケイ素系ポリマーを製造する方法
を説明する。反応装置は原料を供給する部分、反応容器
内部の攪拌装置、反応容器の温度を制御する部分などか
らなる。
【0055】反応式(4)、反応式(5)および反応式
(6)で使用し得る触媒としては、先に本発明者らが述
べているように(特開平5−236445)、単一の金
属元素からなる塩基性酸化物と、その塩基性酸化物を含
む複合酸化物とに大別できる。塩基性酸化物の具体例と
しては、アルカリ金属酸化物(Li2O、Na2O、K 2
O、Rb2O、Cs2O)、アルカリ土類金属酸化物(B
eO、MgO、CaO、SrO、BaO、RaO)、ラ
ンタノイド酸化物(La23、CeO2、Pr23、N
23、Sm23、Eu23、Gd23、Tb23、D
23、Ho2 3、Er23、Tm23、Yb23、L
23)、酸化スカンジウム、酸化イットリウム、酸化
トリウム、酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化ハフニ
ウム、酸化銅、酸化亜鉛、酸化カドミウムなどがある。
【0056】本発明に用いられる塩基性酸化物を含む複
合酸化物の具体例としては、シリカとの複合酸化物とし
ては、Li2O−SiO2、Na2O−SiO2、K2O−
SiO2、Rb2O−SiO2、Cs2O−SiO2、Be
O−SiO2、MgO−SiO 2、CaO−SiO2、S
rO−SiO2、BaO−SiO2、RaO−SiO2
La23−SiO2、Sc23−SiO2、Y23−Si
2、ThO2−SiO2、ZnO−SiO2などがあり、
アルミナとの複合酸化物としては、Li2O−Al
23、Na2O−Al23、K2O−Al23、Rb2
−Al23、Cs2O−Al23、BeO−Al23
MgO−Al23、CaO−Al23、SrO−Al2
3、BaO−Al23、RaO−Al23、La23
−Al23、Sc23−Al23、Y23−Al23
ThO2−Al23、ZrO2−Al23、ZnO−Al
23などがある。
【0057】マグネシアとの複合酸化物としては、Li
2O−MgO、Na2O−MgO、K 2O−MgO、Rb2
O−MgO、Cs2O−MgO、BeO−MgO、Ca
O−MgO、SrO−MgO、BaO−MgO、RaO
−MgO、La23−MgO、、Sc23−MgO、Y
23−MgO、ThO2−MgO、ZrO2−MgO、Z
nO−MgOなどがあり、シリカ−アルミナとの複合酸
化物としては、Li2O−SiO2−Al23、Na2
−SiO2−Al23、K2O−SiO2−Al23、R
2O−SiO2−Al23、Cs2O−SiO2−Al2
3、BeO−SiO2−Al23、MgO−SiO2
Al23、CaO−SiO2−Al23、SrO−Si
2−Al23、BaO−SiO2−Al23、RaO−
SiO2−Al23、La23−SiO2−Al23、S
23−SiO2−Al23、Y23−SiO2−Al2
3、ThO2−SiO2−Al23、ZrO2−SiO2
−Al23、ZnO−SiO2−Al23などがあり、
シリカ−マグネシアとの複合酸化物としては、Li2
−SiO2−MgO、Na2O−SiO2−MgO、K2
−SiO2−MgO、Rb2O−SiO2−MgO、Cs2
O−SiO2−MgO、BeO−SiO2−MgO、Ca
O−SiO2−MgO、SrO−SiO2−MgO、Ba
O−SiO2−MgO、RaO−SiO2−MgO、La
23−SiO 2−MgO、Sc23−SiO2−MgO、
23−SiO2−MgO、ThO2−SiO2−Mg
O、ZrO2−SiO2−MgO、ZnO−SiO2−M
gOなどがあり、マグネシア−アルミナとの複合酸化物
としては、Li2O−MgO−Al23、Na2O−Mg
O−Al23、K2O−MgO−Al23、Rb2O−M
gO−Al23、Cs2O−MgO−Al23、BeO
−MgO−Al23、CaO−MgO−Al23、Sr
O−MgO−Al23、BaO−MgO−Al23、R
aO−MgO−Al23、La23−MgO−Al
23、Sc23−MgO−Al23、Y23−MgO−
Al23、ThO2−MgO−Al23、ZrO2−Mg
O−Al23、ZnO−MgO−Al23などがある。
【0058】通常これらの金属酸化物は、使用前に活性
化処理する。100〜800℃の温度範囲で、窒素、ア
ルゴン、ヘリウム等の不活性ガス雰囲気または減圧下に
て1〜20時間熱処理後、使用する。また目的とする金
属酸化物は、相当する金属の硝酸塩、炭酸塩および水酸
化物等を上述の条件で熱分解することによっても製造で
きる。触媒の量は、原料のHC≡C−R3−R2−SiH
2−R1で表されるエチニルシラン化合物、HC≡C−R
4−C≡CHで表されるジエチニル化合物またはHC≡
C−R4−C≡C−SiH2−R1で表されるジエチニル
シリル化合物1molに対して0.1〜100mol、
好ましくは0.5〜10molである。
【0059】一般式(1)で表される繰り返し単位を含
む、アセチレン結合およびSi−H結合を有するケイ素
系ポリマーを、HC≡C−R2−SiH2−R1で表され
るエチニルシラン化合物より製造する方法を詳細に説明
する。原料のHC≡C−R2−SiH2−R1で表される
エチニルシラン化合物は、具体的には、m−エチニルフ
ェニルシラン(化学式(43))
【0060】
【化46】 、p−エチニルフェニルシラン、o−エチニルフェニル
シラン、m−エチニルフェニル(メチルシラン)(化学
式(44))
【0061】
【化47】 、p−エチニルフェニル(メチルシラン)、o−エチニ
ルフェニル(メチルシラン)、m−エチニルフェニル
(フェニルシラン)(化学式(45))
【0062】
【化48】 、p−エチニルフェニル(フェニルシラン)、o−エチ
ニルフェニル(フェニルシラン)、m−エチニルフェニ
ル(ヘキシル)シラン、m−エチニルフェニル(ビニ
ル)シラン、m−エチニルフェニル(エチニル)シラ
ン、m−エチニルフェニル(2−プロペニル)シラ
ン)、m−エチニルフェニル(2−プロピニル)シラ
ン、m−エチニルフェニル(トリフルオメチル)シラ
ン、m−エチニルフェニル(3,3,3−トリフルオロプ
ロピル)シラン、m−エチニルフェニル(p−メチルフ
ェニル)シラン(化学式(46))
【0063】
【化49】 、(m−エチニルフェニル)(p−ビニルフェニル)シ
ラン、3−エチニル−5−メチルフェニルシラン、(化
学式(47))
【0064】
【化50】 、3,5−ジシリル−エチニルベンゼン、3−エチニル
−5−ヒドロキシ−フェニルシラン、2−エチニル−7
−シリルナフタレン(化学式(48))
【0065】
【化51】 、5−エチニル−10−シリルアントラセン、4−エチ
ニル−4'−シリルビフェニル(化学式(49))
【0066】
【化52】 、(4−エチニルフェニル)(4'−シリルフェニル)
メタン、2−(4−エチニルフェニル)−2−(4'−
シリルフェニル)プロパン(化学式(50))
【0067】
【化53】 、(4−エチニルフェニル)(4'−シリルフェニル)
エ−テル(化学式(51))
【0068】
【化54】 、2−エチニル−5−シリルピリジン(化学式(5
2))
【0069】
【化55】 、2−エチニル−5−シリルチオフェン、4−シリル−
1−ブチン、4−エチニルフェニレン−2,2−ヘキサ
フルオロプロピリデン−1',4'−フェニレンシラン、
4−エチニルフェニレン−2,2−ヘキサフルオロプロ
ピリデン−1',4'−フェニレン(メチルシラン)、4
−エチニルフェニレン−2,2−ヘキサフルオロプロピ
リデン−1',4'−フェニレン(フェニルシラン)(化
学式(53))
【0070】
【化56】 、3−フルオロ−5−シリルエチニルベンゼン、3−フ
ルオロ−(5−メチルシリレン)エチニルベンゼン、3
−フルオロ−(5−フェニルシリレン)エチニルベンゼ
ン(化学式(54))
【0071】
【化57】 、3−トリフルオロメチル−5−シリルエチニルベンゼ
ン、3−トリフルオロメチル(5−メチルシリレン)エ
チニルベンゼン、3−トリフルオロメチル−(5−フェ
ニルシリレン)エチニルベンゼン(化学式(55))
【0072】
【化58】 、4−エチニルフェニレンテトラフルオロエチレン(フ
ェニルシラン)(化学式(56))
【0073】
【化59】 、化学式(57)
【0074】
【化60】 または化学式(58)
【0075】
【化61】 などが挙げられる。
【0076】本反応は、無溶媒もしくは溶媒中で反応さ
せることができる。容器内に原料のHC≡C−R2−S
iH2−R1で表されるエチニルシラン化合物および活性
化処理を行った塩基性金属酸化物触媒、さらに必要に応
じて溶媒を仕込む。これらの容器への仕込の順序は特に
限定するものではない。反応溶液を所定の温度に制御し
つつ、攪拌しながら所定の時間反応させる。所定の反応
時間後、濾過により触媒を分離する。さらに、減圧蒸留
により溶媒を除去もしくは貧溶媒中で分散させることに
より反応液からポリマーを析出分離する。
【0077】容器内は高純度窒素あるいは高純度アルゴ
ンなどの不活性ガスで置換することが望ましい。溶媒と
しては、ベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼ
ンのような芳香族炭化水素系溶媒や、ジエチルエーテ
ル、n−ブチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキ
サンのようなエーテル系溶媒や、ジクロロメタン、クロ
ロホルムのような含ハロゲン溶媒や、N−メチルピロリ
ドン、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミドの
ような有機極性溶媒及びこれらの混合溶媒が使用でき
る。溶媒の量は原料のエチニルシラン化合物1mmol
に対して0.1〜20mlが好ましい。また、溶媒に含
まれる水分が触媒の活性を低下させる場合があるので、
溶媒は予め脱水乾燥したものを用いるのが好ましい。
【0078】反応温度は0〜150℃、より好ましくは
25〜100℃である。反応圧力は特に限定されず、常
圧で実施できる。反応時間は反応温度などにより異なる
が1〜100時間が適切である。ポリマーを析出分離す
る場合に使用できる貧溶媒にはペンタン、ヘキサン、ヘ
プタン、オクタンなどの脂肪族炭化水素やメタノール、
エタノール、プロパノールなどの脂肪族アルコールが挙
げられる。
【0079】次に、一般式(2)で表される繰り返し単
位を含む、アセチレン結合、Si−H結合及びC−F結
合を有する新規なケイ素系ポリマーを、R1−SiH3
表されるシリル化合物と、HC≡C−R4−C≡CHで
表されるジエチニル化合物より製造する方法を詳細に説
明する。原料のR1−SiH3で表されるシリル化合物
は、具体的には、n−ヘキシルシラン、フェニルシラ
ン、p−シリルトルエン、p−シリル−α,α,α−トリ
フルオロトルエン、p−シリルスチレン、p−シリルエ
チニルベンゼンなどが挙げられる。原料のHC≡C−R
4−C≡CHで表されるジエチニル化合物は、具体的に
は、2,2−ビス(4−エチニルフェニル)ヘキサフル
オロプロピリデン(化学式(59))
【0080】
【化62】 、2,2−ビス(3−エチニルフェニル)ヘキサフルオ
ロプロピリデン、3,3,4,4−テトラフルオロ−1,5
−ヘキサジイン(化学式(60))
【0081】
【化63】 、3,3,4,−トリフルオロ−3−トリフルオロメチル
−1,5−ヘキサジイン、1−α,α−ジフルオロ−2−
プロピニル(4−エチニル)ベンゼン(化学式(6
1))
【0082】
【化64】 、3,5−ジエチニルフルオロベンゼン、3,5−ジエチ
ニル−α,α,α−トリフルオロトルエン、ビス(4−エ
チニルフェニル)ジフルオロメチレン(化学式(6
2))
【0083】
【化65】 、1,1−ビス(4−エチニルフェニル)テトラフルオ
ロエチリデン(化学式(63))
【0084】
【化66】 、1,1−ビス(4−エチニルフェニル)−2,2,2−
トリフルオロエチリデン、2,2−ビス(4−エチニル
フェニル)−1,1,3,3,−テトラフルオロプロピリデ
ン(化学式(64))
【0085】
【化67】 、2,2−ビス(4−エチニルフェニル)−1,3,−ジ
フルオロプロピリデン、2,2−ビス(4−エチニルフ
ェニル)−1,1,1−トリフルオロプロピリデン、2,
2−ビス(4−エチニルフェニル)−1,1,1,4,4,
4−ヘキサフルオロ−2,2−ブチリデン(化学式(6
5))
【0086】
【化68】 、2,2−ビス(4−エチニルフェニル)−4,4,4−
トリフルオロブチリデン)、2,2−ビス(4−エチニ
ルフェニル)−オクタフルオロブチリデン、3,3−ビ
ス(4−エチニルフェニル)−1,1,1,5,5,5−ヘ
キサフルオロペンチリデン(化学式(66))
【0087】
【化69】 、3,3−ビス(4−エチニルフェニルデカフルオロペ
ンチリデン、2,2−ビス(4−エチニルフェニル)−
1,1,5,5,5−ペンタフルオロペンチリデン、2,2
−ビス(4−エチニルフェニル)−1,1,1,5,5,5
−ヘキサフルオロペンチリデン、3,3−ビス(4−エ
チニルフェニル)−1,1,1,5,5,6,6,7,7,8,8
−ウンデカフルオロオクチリデン(化学式(67))
【0088】
【化70】 、化学式(68)
【0089】
【化71】 、化学式(69)
【0090】
【化72】 、化学式(70)
【0091】
【化73】 、化学式(71)
【0092】
【化74】 、化学式(72)
【0093】
【化75】 、化学式(73)
【0094】
【化76】 、化学式(74)
【0095】
【化77】 、化学式(75)
【0096】
【化78】 、化学式(76)
【0097】
【化79】 または化学式(77)
【0098】
【化80】 などが挙げられる。これらの化合物はC−F結合を有し
ないジエチニル化合物、具体的には、m−ジエチニルベ
ンゼン、p−ジエチニルベンゼン、o−ジエチニルベン
ゼン、2,4−ジエチニルトルエン、2,6−ジエチニル
ナフタレン、2,7−ジエチニルナフタレン、4,4'−
ジエチニルビフェニル、ビス(4−エチニルフェニル)
メチレン、2,2−ビス(4−エチニルフェニル)プロ
ピリデン、ビス(4,4'−エチニルフェニル)エーテ
ル、ビス(4−エチニルフェニル)スルフィド、ビス
(4−エチニルフェニル)スルフォン、3,5−ジエチ
ニルトルエン、3,5−ジエチニルピリジン、2,5−ジ
エチニルチオフェン等と混合して使用することもでき
る。
【0099】本反応は、無溶媒もしくは溶媒中で反応さ
せることができる。容器内に原料のR1−SiH3で表さ
れるシリル化合物、HC≡C−R4−C≡CHで表され
るジエチニル化合物および活性化処理を行った塩基性金
属酸化物触媒、さらに必要に応じて溶媒を仕込む。これ
らの容器への仕込の順序は特に限定するものではない。
反応溶液を所定の温度に制御しつつ、攪拌しながら所定
の時間反応させる。所定の反応時間後、濾過により触媒
を分離する。さらに、減圧蒸留により溶媒を除去もしく
は貧溶媒中で分散させることにより反応液からポリマー
を分離する。
【0100】容器内は高純度窒素あるいは高純度アルゴ
ンなどの不活性ガスで置換することが望ましい。溶媒と
しては、ベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼ
ンのような芳香族炭化水素系溶媒や、ジエチルエーテ
ル、n−ブチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキ
サンのようなエーテル系溶媒や、ジクロロメタン、クロ
ロホルムのような含ハロゲン溶媒や、N−メチルピロリ
ドン、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミドの
ような有機極性溶媒及びこれらの混合溶媒が使用でき
る。溶媒の量は原料のシリル化合物もしくはジエチニル
化合物1mmolに対して0.1〜20mlが好まし
い。また、溶媒に含まれる水分が触媒の活性を低下させ
る場合があるので、溶媒は予め脱水乾燥したものを用い
るのが好ましい。反応温度は0〜150℃、より好まし
くは25〜100℃である。反応圧力は特に限定され
ず、常圧で実施できる。反応時間は反応温度などにより
異なるが1〜100時間が適切である。
【0101】最後に、一般式(2)で表される繰り返し
単位を含む、アセチレン結合、Si−H結合及びC−F
結合を有する新規なケイ素系ポリマーを、HC≡C−R
4−C≡C−SiH2−R1で表されるジエチニルシリル
化合物より製造する方法を詳細に説明する。原料のHC
≡C−R4−C≡C−SiH2−R1で表されるジエチニ
ルシリル化合物は、具体的には、4'−エチニルフェニ
レン−2,2−ヘキサフルオロプロピリデン−1,4−フ
ェニレンエチニレンシラン(化学式(78))
【0102】
【化81】 、3'−エチニルフェニレン−2,2−ヘキサフルオロプ
ロピリデン−1,3−フェニレンエチニレンシラン、
4'−エチニルフェニレン−2,2−ヘキサフルオロプロ
ピリデン−1,4−フェニレンエチニレン(メチルシラ
ン)(化学式(79))
【0103】
【化82】 、3'−エチニルフェニレン−2,2−ヘキサフルオロプ
ロピリデン−1,3−エチニレン(メチルシラン)、4'
−エチニルフェニレン−2,2−ヘキサフルオロプロピ
リデン−1,4−フェニレンエチニレン(フェニルシラ
ン)(化学式(80))
【0104】
【化83】 、3'−エチニルフェニレン−2,2−ヘキサフルオロプ
ロピリデン−1,3−フェニレンエチニレン(フェニル
シラン)、4'−エチニルフェニレン−2,2−ヘキサフ
ルオロプロピリデン−1,4−フェニレンエチニレン
(トリフルオロメチルシラン)、4'−エチニルフェニ
レン−2,2−ヘキサフルオロプロピリデン−1,4−フ
ェニレンエチニレン(ビニルシラン)、4'−エチニル
フェニレン−2,2−ヘキサフルオロプロピリデン−1,
4−フェニレンエチニレン(アリルシラン)、4'−エ
チニルフェニレン−2,2−ヘキサフルオロプロピリデ
ン−1,4−フェニレンエチニレン(エチニルシラ
ン)、4'−エチニルフェニレン−2,2−ヘキサフルオ
ロプロピリデン−1,4−フェニレンエチニレン(2−
プロピニルシラン)などが挙げられる。
【0105】本反応は、無溶媒もしくは溶媒中で反応さ
せることができる。容器内に原料のHC≡C−R4−C
≡C−SiH2−R1で表されるジエチニルシリル化合物
および活性化処理を行った塩基性金属酸化物触媒、さら
に必要に応じて溶媒を仕込む。これらの容器への仕込の
順序は特に限定するものではない。反応溶液を所定の温
度に制御しつつ、攪拌しながら所定の時間反応させる。
所定の反応時間後、濾過により触媒を分離する。さら
に、減圧蒸留により溶媒を除去もしくは貧溶媒中で分散
させることにより反応液からポリマーを分離する。
【0106】容器内は高純度窒素あるいは高純度アルゴ
ンなどの不活性ガスで置換することが望ましい。溶媒と
しては、ベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼ
ンのような芳香族炭化水素系溶媒や、ジエチルエーテ
ル、n−ブチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキ
サンのようなエーテル系溶媒や、ジクロロメタン、クロ
ロホルムのような含ハロゲン溶媒や、N−メチルピロリ
ドン、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミドの
ような有機極性溶媒及びこれらの混合溶媒が使用でき
る。溶媒の量は原料のジエチニルシリル化合物1mmo
lに対して0.1〜20mlが好ましい。また、溶媒に
含まれる水分が触媒の活性を低下させる場合があるの
で、溶媒は予め脱水乾燥したものを用いるのが好まし
い。
【0107】反応温度は0〜150℃、より好ましくは
25〜100℃である。反応圧力は特に限定されず、常
圧で実施できる。反応時間は反応温度などにより異なる
が1〜100時間が適切である。本発明は、一般式
(1)、一般式(2)、一般式(3)の繰り返し単位
と、本願において言及した以外の繰り返し単位からなる
共重合体であってもよい。
【0108】
【実施例】以下、本発明を実施例によって説明する。 実施例1 粒径が30〜60メッシュの水酸化マグネシウム7.2
gを石英焼成管に仕込み、0.3mmHgの減圧下にお
いて350℃で3時間熱分解して5.0gの酸化マグネ
シウムを得た。100mlのガラス製容器の内部に磁気
攪拌子を設置し、容器内を高純度窒素ガスで置換した。
続いて容器内に原料のm−エチニルフェニルシラン3.
9g(30 mmol)及び溶媒としてトルエン40m
lを仕込み、攪拌しながら先に得た酸化マグネシウム
5.0gを窒素シール下で加えた。30℃で1時間、4
0℃で1時間、50℃で1時間、60℃で1時間、さら
に80℃で2時間攪拌後、反応液をガラスフィルターで
濾過し触媒を除去した。さらに反応液を濃縮後、ヘプタ
ン200ml中でポリマーを析出させ 1.2gの目的
生成物であるポリ(エチニレン−1,3−フェニレンシ
リレン)が得られた。収率は31%であった。
【0109】GPC(ゲル透過クロマトグラフィー)に
よるポリスチレン換算の重量平均分子量は、4200で
あった。元素分析の測定値は、炭素72.6%(理論値73.8
%)、水素5.1%(理論値4.6%)であり、測定値は、測定
誤差の範囲で理論値とよく一致している。1 H-NMR(ppm,CDCl3) 3.2(C≡C-H)、4.3(-SiH3)、4.8(S
iH2 )、5.1(SiH)、7.2〜8.1(Ph-H)。13 C-NMR(ppm,CDCl3) 78.4(-C≡CH)、82.4(-C≡CH)、8
7.6(Si-C≡C-)、108.0(Si-C≡C-)、122.5(Ph)、128〜13
1(Ph)、136.2(Ph)、139.5(Ph)。29 Si-NMR(ppm,CDCl3) -59.7(-SiH3)、-60.0(-SiH2-P
h)、-63.8(>SiH-Ph)。
【0110】IR(cm-1) 702(m)、784(s)、86
0(m)、934(s)、1063(w)、1151(w)、
1600(w)、2182(s)、3084(m)、3312(w)。
【0111】次に、この新規なケイ素系ポリマーの熱物
性をTGA−DTAにより測定した。アルゴン雰囲気に
おけるTd5(5%重量減少温度)は820℃であっ
た。この値は、ポリイミド(商品名キャプトン)のアル
ゴン雰囲気中におけるTd5の586℃よりも優れてお
り、本発明におけるアセチレン結合及びSi−H結合を
有する繰り返し単位を含む新規なケイ素系ポリマーが耐
熱性に極めて優れていることを示している。
【0112】実施例2 原料として2,2−ビス(4−エチニルフェニル)ヘキ
サフルオロプロピリデン7.04g(20 mmol)
とフェニルシラン2.16g(20mmol)を用い、
その他の条件は実施例1と同様にして反応を行った。
3.60gの目的生成物であるポリ(エチニレン−1,
4−フェニレン−2,2−ヘキサフルオロプロピリデン
−1',4'−フェニレンエチニレン(フェニルシリレ
ン))が得られた。収率は39%であった。GPC(ゲ
ル透過クロマトグラフィー)によるポリスチレン換算の
重量平均分子量は、4600であった。
【0113】元素分析の測定値は、炭素65.2%(理論値6
5.8%)、水素3.3%(理論値3.1%)であり、測定値は、測
定誤差の範囲で理論値とよく一致している。1 H-NMR(ppm,CDCl3) 3.2(C≡C-H)、4.8(SiH2 )、5.1(Si
H)、7.2〜8.1(Ph-H)。 13C-NMR(ppm,CDCl3) 63〜65
(-C(CF3)-)、78.4(-C≡CH)、82.4(-C≡CH)、87.6(Si-C
≡C-)、108.0(Si-C≡C-)、118.4(CF3)、122.3(Ph)、12
6.5(CF3)、128〜136(Ph)。
【0114】29 Si-NMR(ppm,CDCl3) -59.9(-SiH2-Ph)、-63.8(>SiH-P
h)、-70.2(>Si<)。 IR(cm-1) 2165(s)、1489(m)、1254(s)、121
1(s)、1174(s)、1116(m)、847(s)。
【0115】次に、この新規なケイ素系ポリマーの熱物
性をTGA−DTAにより測定した。空気雰囲気におけ
るTd5(5%重量減少温度)は623℃、酸素指数
(室温でポリマーが燃焼し続けるのに必要な酸素濃度)
は61であった。この値は、ポリイミド(商品名キャプ
トン)の空気雰囲気中におけるTd5568℃および酸
素指数53、さらに先に本発明者らが提案した(特願平
6−42310)分子内にアセチレン結合とSi−H結
合を含むポリ(シリレンエチニレン−1,3−フェニレ
ンエチニレン)のTd5567℃および酸素指数41よ
りも優れており、本発明におけるアセチレン結合、Si
−H結合及びC−F結合を有する繰り返し単位を含む新
規なケイ素系ポリマーが空気雰囲気中における耐熱性お
よび耐燃焼性に極めて優れていることを示している。
【0116】実施例3 原料として4−エチニルフェニレン−2,2−ヘキサフ
ルオロプロピリデン−1,4−フェニレンエチニレン
(フェニルシラン)4.63g(10mmol)を用
い、触媒及び溶媒量を実施例1の半量とし、他の条件は
実施例1と同様にして反応をおこなった。1.44gの
目的生成物であるポリ(エチニレン−1,4−フェニレ
ン−2,2−ヘキサフルオロプロピリデン−1',4'−フ
ェニレンエチニレン(フェニルシリレン))が得られ
た。収率は32%であった。
【0117】
【発明の効果】エチニルシラン化合物単独、シリル化合
物とC−F結合を有するジエチニル化合物、またはジエ
チニルシリル化合物単独を塩基性金属酸化物を触媒とし
て反応させることにより、アセチレン結合、Si−H結
合を有する繰り返し単位を含む、極めて高い耐熱性、耐
燃焼性を有する新規なケイ素系ポリマーを製造すること
ができた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 正義 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 東圧化学株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(1) 【化1】 (式中、R1は水素原子または炭素数1から30のアル
    キル基、アルケニル基、アルキニル基、フェニル基やナ
    フチル基などの芳香族基、R2は炭素数1から30のア
    ルキレン基、アルケニレン基、フェニレン基やナフチレ
    ン基などの二価の芳香族基、R3は直結または炭素数1
    から30のアルキレン基、アルケニレン基、アルキニレ
    ン基、フェニレン基やナフチレン基などの二価の芳香族
    基、芳香族基が直接または架橋員を通して連結した基及
    び芳香族基が炭素数1から30のアルキレン基、アルケ
    ニレン基、アルキニレン基と直接またはメチレン基、イ
    ソプロピリデン基、エーテル基、カルボニル基、スルフ
    ィド基、シラネディル基などの架橋員を通して連結した
    基であり、R1、R2、R3の各基はハロゲン原子、水酸
    基、アミノ基、カルボキシル基などの置換基を含んでい
    てもよい。)で表される繰り返し単位を含む、アセチレ
    ン結合及びSi−H結合を有するケイ素系ポリマー。
  2. 【請求項2】 一般式(1)におけるR2、R3の両方ま
    たはいづれか一方に少なくとも1個のC−F結合を有す
    る請求項1記載のケイ素系ポリマー。
  3. 【請求項3】 HC≡C−R3−R2−SiH2−R1(式
    中、R1は水素原子または炭素数1から30のアルキル
    基、アルケニル基、アルキニル基、フェニル基やナフチ
    ル基などの芳香族基、R2は炭素数1から30のアルキ
    レン基、アルケニレン基、フェニレン基やナフチレン基
    などの二価の芳香族基、R3は直結または炭素数1から
    30のアルキレン基、アルケニレン基、アルキニレン
    基、フェニレン基やナフチレン基などの二価の芳香族
    基、芳香族基が直接または架橋員を通して連結した基及
    び芳香族基が炭素数1から30のアルキレン基、アルケ
    ニレン基、アルキニレン基と直接またはメチレン基、イ
    ソプロピリデン基、エーテル基、カルボニル基、スルフ
    ィド基、シラネディル基などの架橋員を通して連結した
    基であり、R1、R2、R3の各基はハロゲン原子、水酸
    基、アミノ基、カルボキシル基などの置換基を含んでい
    てもよい。)で表されるエチニルシラン化合物を一種ま
    たは二種以上の塩基性金属酸化物触媒の存在下で反応さ
    せることを特徴とする一般式(1)で表される繰り返し
    単位を含む、アセチレン結合及びSi−H結合を有する
    ケイ素系ポリマーの製造方法。
  4. 【請求項4】 一般式(2) 【化2】 (式中、R1は水素原子または炭素数1から30のアル
    キル基、アルケニル基、アルキニル基、フェニル基やナ
    フチル基などの芳香族基、R4は少なくとも1個のC−
    F結合を有する炭素数1から30のアルキレン基、アル
    ケニレン基、アルキニレン基、フェニレン基やナフチレ
    ン基などの二価の芳香族基、芳香族基が直接または架橋
    員を通して連結した基及び芳香族基が炭素数1から30
    のアルキレン基、アルケニレン基、アルキニレン基と直
    接またはメチレン基、イソプロピリデン基、エーテル
    基、カルボニル基、スルフィド基、シラネディル基など
    の架橋員を通して連結した基であり、ハロゲン原子、水
    酸基、アミノ基、カルボキシル基などの置換基を含んで
    いてもよい。)で表される繰り返し単位を含む、アセチ
    レン結合、Si−H結合及びC−F結合を有するケイ素
    系ポリマー。
  5. 【請求項5】 一般式(2)におけるR4が一般式
    (3) 【化3】 (式中、R5、R6は炭素数1から28のアルキレン基、
    アルケニレン基、アルキニレン基、フェニレン基やナフ
    チレン基などの二価の芳香族基、芳香族基が直接または
    架橋員を通して連結した基であり、ハロゲン原子、水酸
    基、アミノ基、カルボキシル基などの置換基を含んでい
    てもよい。k、mは0または10以下の正の整数、i、j
    は0または21以下の正の整数でi、jの両方が同時に
    0になることはない。)で表されるものである請求項4
    記載のケイ素系ポリマー。
  6. 【請求項6】 R1−SiH3 (式中、R1 は水素原子
    または炭素数1から30のアルキル基、アルケニル基、
    アルキニル基、フェニル基やナフチル基などの芳香族基
    であり、ハロゲン原子、水酸基、アミノ基、カルボキシ
    ル基などの置換基を含んでいてもよい。)で表されるシ
    リル化合物を一種または二種以上の塩基性金属酸化物触
    媒の存在下で、HC≡C−R4−C≡CH(式中、R4
    少なくとも1個のC−F結合を有する炭素数1から30
    のアルキレン基、アルケニレン基、アルキニレン基、フ
    ェニレン基やナフチレン基などの二価の芳香族基、芳香
    族基が直接または架橋員を通して連結した基及び芳香族
    基が炭素数1から30のアルキレン基、アルケニレン
    基、アルキニレン基と直接またはメチレン基、イソプロ
    ピリデン基、エーテル基、カルボニル基、スルフィド
    基、シラネディル基などの架橋員を通して連結した基で
    あり、ハロゲン原子、水酸基、アミノ基、カルボキシル
    基などの置換基を含んでいてもよい。)で表されるジエ
    チニル化合物と反応させることを特徴とする一般式
    (2)で表される繰り返し単位を含む、アセチレン結
    合、Si−H結合及びC−F結合を有するケイ素系ポリ
    マーの製造方法。
  7. 【請求項7】 HC≡C−R4−C≡C−SiH2−R1
    (式中、R1は水素原子または炭素数1から30のアル
    キル基、アルケニル基、アルキニル基、フェニル基やナ
    フチル基などの芳香族基、R4は少なくとも1個のC−
    F結合を有する炭素数1から30のアルキレン基、アル
    ケニレン基、アルキニレン基、フェニレン基やナフチレ
    ン基などの二価の芳香族基、芳香族基が直接または架橋
    員を通して連結した基及び芳香族基が炭素数1から30
    のアルキレン基、アルケニレン基、アルキニレン基と直
    接またはメチレン基、イソプロピリデン基、エーテル
    基、カルボニル基、スルフィド基、シラネディル基など
    の架橋員を通して連結した基であり、ハロゲン原子、水
    酸基、アミノ基、カルボキシル基などの置換基を含んで
    いてもよい。ハロゲン原子、水酸基、アミノ基、カルボ
    キシル基などの置換基を含んでいてもよい。)で表され
    るジエチニルシリル化合物を一種または二種以上の塩基
    性金属酸化物触媒の存在下で反応させることを特徴とす
    る一般式(2)で表される繰り返し単位を含む、アセチ
    レン結合、Si−H結合及びC−F結合を有するケイ素
    系ポリマーの製造方法。
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