JPH09142740A - ロール状感圧紙包装体およびその載置方法 - Google Patents

ロール状感圧紙包装体およびその載置方法

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JPH09142740A
JPH09142740A JP30156195A JP30156195A JPH09142740A JP H09142740 A JPH09142740 A JP H09142740A JP 30156195 A JP30156195 A JP 30156195A JP 30156195 A JP30156195 A JP 30156195A JP H09142740 A JPH09142740 A JP H09142740A
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roll
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sensitive paper
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JP30156195A
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English (en)
Inventor
Yasuaki Mochizuki
保明 望月
Bishu Numata
美修 沼田
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロール状感圧紙包装体に発生する、温度や湿
度の変化、包装体を運搬、開梱する際の圧力による損傷
等の諸問題に対し対応する。 【解決の手段】 少なくとも、紙管からなる巻芯と、前
記巻芯にロール状に巻き付けた長尺の感圧紙と、前記感
圧紙を包装する包装材とからなり、包装材による包装時
における前記紙管の水含有率が2〜12重量%であるこ
とを特徴とするロール状感圧紙包装体、及び、前記ロー
ル状感圧紙包装体を載置する方法であり、平面上に第1
のクサビ型ストッパーを配置し、前記ストッパーの全面
を緩衝材シートで覆い、前記ストッパーの上に前記緩衝
材シートを介して、前記ロール状感圧紙包装体をその側
面を当接面として載置し、第1のストッパーに対向する
第2のクサビ型ストッパーを前記緩衝材シートの下から
挿入して、第1のストッパーと第2のストッパーで前記
包装体を固定することを特徴とする方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、長尺の感圧紙をロ
ール状に巻き取ったロール状感圧紙包装体およびその載
置方法に関し、特に、包装した感圧紙の保存性に優れ、
かつ取扱性が良い感圧紙包装体およびその載置方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】通称感圧紙と呼ばれる記録紙には、図6
の(a)、(b)、(c)に示すように、感圧A紙、感
圧B紙および感圧C紙の3種の複写紙用のものがある。
感圧A紙は、支持紙材21の片面のみに、中に色素を含
んだマイクロカプセルを塗布したマイクロカプセル層2
2を有するものである。感圧B紙は、支持紙材21の一
面に顕色剤層23を有し、他面にマイクロカプセル層2
2を有するものである。感圧C紙は、支持紙材21の片
面のみに顕色剤層23を有するものである。またその
他、プレス紙と呼ばれる、図6の(d)に示すような支
持紙材21の同一面にマイクロカプセル層22と顕色剤
層23の双方を有する形態のもの、および図6の(e)
に示すようなその反対面にさらにマイクロカプセル層2
2を有する形態のものがある。それら感圧紙のうち感圧
A紙、感圧B紙及びプレス紙では、その一面に圧力感応
性のマイクロカプセルが塗布されている。このマイクロ
カプセルと顕色剤とが接した状態で圧力を加えると、マ
イクロカプセルが破れマイクロカプセル中の色素と顕色
剤とが反応して、圧力を加えた箇所が発色する。これら
は、近年においては、カーボン複写紙に取って代わるも
のであって、ノーカーボン複写紙とも称されている。
【0003】前述の通り、感圧A紙、感圧B紙及びプレ
ス紙では、マイクロカプセルが塗布されているため、感
圧A紙、感圧B紙及びプレス紙は、単独であっても、圧
力を受けたりあるいは圧縮または伸縮したりして剪断応
力を受けると、前記圧力感応性のマイクロカプセルが損
傷を受ける。かかる場合、感圧B紙及びプレス紙では発
色が生じる。また感圧A紙および感圧C紙では、外観上
の異常は見られないが、紙正規の使用形態、例えば感圧
A紙と感圧C紙を積層した状態で感圧A紙に加圧印字し
た場合、先に損傷を受けたマイクロカプセルが存在する
部分では感圧C紙上の字に欠陥が生じる。従って、特に
感圧A紙、感圧B紙及びプレス紙では、加工の中間工程
でそれぞれ単独に集積して保存する場合でも集積体は圧
力を受けたり、剪断応力を受けることは避けなければな
らない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】また、感圧A紙、感圧
B紙、感圧C紙及びプレス紙は、いずれも長尺の支持紙
材21の片面または両面にマイクロカプセルまたは顕色
剤を含む塗布液を塗布・乾燥し、製品の幅・長さに応じ
て所定の幅と太さの紙管を巻芯としてロール状に巻き付
けてた後、所定の包装を施ごして保存することが行われ
てきたが、包装形態、例えば、巻芯の品質、巻径、包装
材の仕様等が完全でないため、包装体の保存や運搬中の
環境湿度の変化等により包装体の巻芯が抜けたり、壊れ
たり、また感圧紙のマイクロカプセルが損傷を受けるな
どのトラブルが起こったり、シワが発生する等の問題が
起こっていた。特に、ロール状感圧紙は包装体内では、
巻芯用の紙管の水含有率が高いと感圧紙によって水分が
吸収されたり包装体外に水分が放出されたりして、紙管
が収縮し包装体から抜け落ちることが起こる。また、紙
管の水含有率が低すぎると圧縮強度が劣化して変形する
など巻芯用の紙管にはトラブルが多く発生していた。
【0005】また、ロール状感圧紙は長尺に巻かれ、巻
径はかなり太いものとなり、ロールの重量が大きくな
る。そのため、保存中感圧紙に局所的に外圧が加わると
マイクロカプセルが損傷を受け、感圧B紙及びプレス紙
では発色が生じ、また感圧A紙および感圧C紙では外観
上の異常は見られないが紙正規の使用形態、例えば感圧
A紙と感圧C紙を積層した状態で感圧A紙に加圧印字し
た場合、先に損傷を受けたマイクロカプセルが存在する
部分では感圧C紙上の字に欠陥が生じる等のトラブルが
発生する。さらにまた、ロール状感圧紙の包装に用いる
材料の品質によっては、その透湿度が異なるため様々な
問題が生じてくる。例えば、透湿度が高いと、包装体内
の湿度変化が激しくなり、これによる感圧紙の伸縮頻度
も多くなり、ロール体における感圧紙層間での剪断応力
の発生も頻繁になる。また反対に透湿度が低いと、包装
体内への水分の出入りが悪くなり、包装体内の湿度およ
び温度が高くなった状態がつづくと、水分を介してマイ
クロカプセル中の色素と顕色剤が反応し発色する、いわ
ゆる自己中毒が生じることもある。
【0006】本発明の目的は、前記ロール状感圧紙包装
体に発生する前記諸問題を解決し、(i)巻芯用の紙管
の水含有量変化による起こるトラブルを無くす、(ii)
外部環境の温度や湿度変化によるロール状感圧紙の受け
る影響を無くす、(iii) ロール状感圧紙包装体の運搬、
保存時に受ける外力の影響などの機械的刺激に対し感圧
紙がその影響を受け難くする、など、優れたロール状感
圧紙包装体を実現することにある。また、(iv)ロール
状感圧紙包装体を運搬や保存時、前記ロール状包装体の
太さに影響されず、柔軟に運搬台等への載置に対応でき
るようにすることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題は、(1)少な
くとも、紙管からなる巻芯と、前記巻芯にロール状に巻
き付けた長尺の感圧紙(以下、ロール状感圧紙ともい
う)と、前記感圧紙を包装する包装材とからなるロール
状感圧紙包装体において、包装材による包装時における
前記紙管の水含有率が2〜12重量%であることを特徴
とするロール状感圧紙包装体、(2)包装材が、少なく
ともポリオレフィン製シートからなることを特徴とする
前記(1)に記載のロール状感圧紙包装体、(3)包装
材として、前記ポリオレフィン製シートの外側のロール
状感圧紙側面に1周以上周回させた緩衝材シートを有す
ることを特徴とする前記(2)に記載のロール状感圧紙
包装体、(4)包装材として、前記緩衝材シートの外側
のロール状感圧紙側面に1周以上周回させた段ボールを
有することを特徴とする前記(3)に記載のロール状感
圧紙包装体、
【0008】(5)前記(1)〜(4)に記載のロール
状感圧紙包装体を載置する方法において、平面上に第1
のクサビ型ストッパーを配置し、前記ストッパーの全面
を緩衝材シートで覆い、前記ストッパーの上に前記緩衝
材シートを介して、前記ロール状感圧紙包装体をその側
面を当接面として載置し、第1のストッパーに対向する
第2のクサビ型ストッパーを前記緩衝材シートの下から
挿入して、第1のストッパーと第2のストッパーで前記
包装体を固定することを特徴とするロール状感圧紙包装
体の載置方法、によって達成される。
【0009】前記ロール状感圧紙包装体について、以下
詳細に説明する。前記のように、ロール状感圧紙を巻き
付ける紙管の水含有率は、2〜12重量%であることが
必須の条件であり、好ましくは3〜11重量%、より好
ましくは5〜10重量%、さらに好ましくは7〜8重量
%である。紙管の水含有率が2重量%未満の時には紙管
の強度が劣化するので紙管が破れるなどの事故の発生が
あり、5重量%未満で既に紙管に強度不足に起因する変
形が起こることが懸念される。また、紙管の水含有率が
12重量%を超える場合にはロール状感圧紙包装体の保
存中に紙管の水含有率が低下し、紙管の外径が縮小して
紙管抜けが発生する懸念があり、9重量%を超えるとロ
ール状感圧紙を乾燥した外部環境下で保存した時、巻芯
側からの乾燥で紙管が細くなり、ロール状感圧紙に印刷
をする際などで紙管ズレが発生することがある。図4に
紙管3の斜視図を示す。紙管3のサイズは、包装する感
圧紙の種類、長さ、幅、その他の規格等によって異なる
ため、所望とする条件に適合するものであれば特に限定
されないが、通常、長さはロール状感圧紙の幅より0〜
1.0mm短く、外径は96.2±0.2mm、内径は
76.2±0.2mmである。紙管3の材質は特に限定
されないが、紙管原紙、クラフト紙および接着剤が基本
材質として使用されている。
【0010】ロール状感圧紙の内装に使用するポリオレ
フィン製シートとしては、通常2〜50g/m2 ・日前
後の透湿度のものが使用される。透湿度が50g/m2
・日を超えると包装体内の湿度変化が激化し感圧紙の伸
縮頻度も多くなり感圧紙層間での剪断応力の発生も頻繁
になり、その結果、マイクロカプセルの破損、発色シ
ワ、サイズ変動等が発生する。また、透湿度が2g/m
2 ・日未満であると、包装体内の湿度が高くなり過ぎた
場合でも、包装体内へ湿気が抜けることがなく、シワ、
サイズ変動、更には水分を介してマイクロカプセル中の
色素と顕色剤が反応することにより発色する、いわゆる
自己中毒が生じることがある。なお、上記の透湿度はJ
IS Z 0208に従い、温度40℃、湿度90%R
Hの条件で測定したものである。上記の透湿度のものと
しては、23〜30μmの厚さのポリエチレン、好まし
くは低密度ポリエチレン製のものが使用される。なお、
同じ透湿度範囲のポリエチレン製の袋体も本発明でいう
ポリオレフィン製シートの範囲に含むものとする。実際
の包装では、袋体のほうが包装作業が簡易であるため好
ましい。ロール状感圧紙を包んだポリオレフィン製シー
トあるいは袋の両端は前記紙管の中心孔中に押し込んで
止めるか、または紙管の中心孔に鉄製キャップを押し込
んで止めることが好ましい。上記ポリオレフィン製シー
トの色、光透過度については、特に限定されないが、透
明なものが好ましい。
【0011】感圧紙面にマイクロカプセル層を有する感
圧A紙、感圧B紙及びプレス紙では、ポリオレフィン製
シートで包装したロール状感圧紙の側面に、緩衝材シー
トを少なくとも1周巻き付けて包装することが好まし
い。この緩衝材シートによって、感圧紙の塗布層内のマ
イクロカプセルは、外力負荷によって破壊されないよう
に外力から保護される。緩衝材シートとしては、緩衝作
用を有していれば特に限定されないが、発泡プラスチッ
ク板からなるものが好ましく、特に発泡ポリエチレンが
好ましい。この発泡ポリエチレンの具体例としては、エ
サフォーム((株)日本スチレンペーパー製)、ミラマ
ット((株)JSP製)、サンテックフォーム(旭化成
工業(株)製)、ライトロンシート(積水化学工業
(株)製)、ミナフォーム(酒井化学(株)製)等が好
ましく、特にエサフォーム、ミラマットが好適に使用さ
れる。
【0012】上記発泡ポリエチレンは、未発泡処理状態
では固体粒状であるが、ペレット状に加熱溶融してか
ら、脂肪属炭化水素系の発泡剤等を適宜添加して、硬化
・発泡させることにより、所望の硬さの緩衝材とするこ
とができる。発泡剤の添加は、溶融化状態のポリエチレ
ンの中に発泡剤を注入して混合する方法で行われる。発
泡倍率としては35〜45倍であることが好ましい。3
5倍未満であると、所望の厚みに対し使用するポリエチ
レン量が多くなりコスト高になるため好ましくない。ま
た45倍を超えると、強度が弱く好ましい緩衝作用を得
ることができないので、前記包装体の取扱時に外力が加
わると前記感圧紙にカブリ(発色)が生じることがあ
る。なお、上記の発泡倍率とは、未発泡処理のポリエチ
レンペレットの体積の増加倍数をいうものである。
【0013】前記緩衝材シートのロール状感圧紙の側面
への巻き付け周数は、緩衝材シートの厚さや硬さ、前記
包装体の重量、感圧紙の種類等によって異なるため厳密
に定義できないが、少なくとも1周であり、必要に応じ
て2周以上巻き付けることができる。しかし、コストや
前記包装体の体積縮小化の点から1周のみ巻き付けるこ
とが好ましい。上記のエサフォームを1周のみ巻き付け
使用する場合には、厚さ2〜6mmのものであることが
好ましい。厚さが、2mm未満では緩衝作用が十分でな
いため、前記包装体の取扱時に外力が加わると前記感圧
紙にカブリ(発色)が生じることがある。また、6mm
を超えるた場合でも、それ以上の緩衝作用が得られない
ので、コスト的に好ましくない。
【0014】前記の緩衝材シートを設けたロール状感圧
紙包装体は、その緩衝材シートの外側の側面に段ボール
を少なくとも1周巻き付けて設けたものであることが好
ましい。段ボールとしては特に筋入り段ボールが好まし
い。ここで、段ボールの含水分は7〜8%であることが
好ましい。含水分7%以下の段ボールを用いると強度が
不足し、含水分8%以上の段ボールを用いて包装する
と、段ボール近辺の感圧紙にカブリや激しいシワが発生
する他、一般的にも包装体中の湿度が高くなりシワが発
生する。この段ボールは、ロール状感圧紙に緩衝材シー
トを巻き付けたあとに巻き付けるようにしてもよいが、
前記緩衝材シートと一体化させたものを巻き付けるよう
にした方が、巻き付け作業が容易になるので好ましい。
図5に前記緩衝材シート5と段ボール6とを一体化させ
たものの例を示す。
【0015】次に前記ロール状感圧紙包装体を載置する
方法について説明する。前記ロール状感圧紙包装体を載
置するのに使用する第1および第2のストッパーとして
はクサビ型であり、前記包装体の転がりを防止できるも
のであれば、形状、大きさ、材質等は特に限定されな
い。第1および第2のストッパーは、それぞれ前記包装
体の軸方向と平行に配置されるものであるが、それぞれ
長尺の1本よりなるものであってもよく、また、短尺の
もの複数個を前記包装体の軸方向の平行1直線上に配置
したものであってもよく、1本の長尺のものが配置作業
の簡便性に優れているため好ましい。また第1および第
2のストッパーは、その大きさが、同じであっても異な
っていてもよいが、ストッパーの管理・保守および配置
作業の簡便性より、使用するストッパーが全て同一形状
のものであることが好ましい。前記ロール状感圧紙包装
体を載置するのに使用する緩衝材としては、前記ストッ
パーおよび載置面が前記包装体と直接に接触しない大き
さで、感圧紙の塗布層内のマイクロカプセルが外力負荷
によって破壊されないように外力から保護されるもので
あれば特に限定されない。具体的には前記(3)の感圧
紙包装体に使用された緩衝材シートと同様のものを例示
することができるが、特に好ましくはサンテックフォー
ム(旭化成工業(株)製)である。
【0016】上記のサンテックフォームを使用する場合
には、発泡倍率を20〜30倍として、厚さ5〜15m
mのものを1層で使用すればよい。発泡倍率が20倍未
満であると、所望の厚みに対し使用するポリエチレン量
が多くなりコスト高になるため好ましくない。また30
倍を超えると、強度が弱く好ましい緩衝作用を得ること
ができないので、前記包装体の載置作業時または載置物
の輸送時に外力が加わると前記感圧紙にカブリ(発色)
が生じることがある。さらに厚さ5mm未満では緩衝作
用が十分でないため、前記包装体の載置作業時または載
置物の輸送時に外力が加わると前記感圧紙にカブリ(発
色)が生じることがある。また、15mmを超えるた場
合でも、それ以上の緩衝作用が得られないので、コスト
的に好ましくない。本発明でいう平面上とは、前記包装
体の保管または運搬輸送時に載置するために用いるパレ
ット(荷運び台)を想定したものであるが、保管に関し
ては保管場所の床面をこの範囲に含めることもできる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明のロール状感圧紙包装体の
1例の直径方向の断面図を図1に、軸方向の断面図を図
2に示し、その構造について以下に説明する。図1およ
び図2に示すロール状感圧紙包装体1は、紙管3からな
る巻芯に長尺の感圧紙2をロール状に巻き付け、このロ
ール状感圧紙をポリオレフィン製シート4で包み、この
ポリオレフィン製シート4の外側の側面に緩衝材シート
5を巻き付け、さらにその外側に段ボール6を巻き付け
たものである。この包装体1の両底面部には段ボール製
の円形板7を当てがい、側面に巻き付けた段ボール6と
円形板7とを接着テープ8でシールした。上記のロール
状感圧紙包装体はマイクロカプセル層をその紙面に有す
る感圧A紙、感圧B紙およびプレス紙に有効である。こ
れに対して、マイクロカプセル層をその紙面に有さない
感圧C紙については、上記の包装体1の側面に巻き付け
た緩衝材シート5およびその外側に巻き付けた段ボール
6を省略することができる。
【0018】次に、本発明のロール状感圧紙包装体1
を、保存あるいは運搬のため、パレット等の平面上に載
置した形態の1例を図3に示し説明する。図3におい
て、断面がクサビ型の2本のストッパー31および32
は、パレット30(平板状運搬台)上にロール状感圧紙
包装体1の紙管3の軸に平行して設置される。パレット
30上に第1のクサビ型ストッパー31を配置し、スト
ッパー31および32より長く最終的に配置するストッ
パー31および32の間隔よりも幅広の大きさの緩衝材
シート33を、その端部でストッパー31の全面を覆う
ように置く。次に、置いた緩衝材シート33の上に、ロ
ール状感圧紙包装体1をその軸方向がストッパー31と
平行になるように載置する。次に、載置したロール状感
圧紙包装体1を、第1ストッパー31の斜面部に当たる
ように第1ストッパー31に寄せながら、第1のストッ
パー31に対向する第2のクサビ型ストッパー32を、
第1ストッパー31を覆ってい方の側の緩衝材シート3
3の端部の下側より挿入し、包装体1が転がらないよう
な位置まで押し込んで、最終的には第1のストッパー3
1と第2のストッパー32とで包装体1を保持する。こ
の方法で前記ロール状感圧紙包装体1を載置することに
より、包装体1のロールの径に左右されず、包装体1を
転がりガタなく載置、保存、運搬することができる。こ
の載置形態とすることにより、包装体1は転がりが防止
されるため、包装体1をベルト掛け等で固定する必要が
なく、このベルト掛けによる感圧紙面のマイクロカプセ
ルの破損も生じることがない。
【0019】
【実施例】以下、本発明のロール状感圧紙包装体および
その載置方法を実施例に基づいてさらに詳細に説明す
る。ただし、本発明のはこの実施例に限定されるもので
はない。 実施例1 長さ394mm、内径76.2mm、外径96.2mm
の紙管を、その水含有率が8%になるように調整し、こ
の紙管を巻芯として、幅394mm、長さ12000m
の感圧B紙を巻き付けてロール状感圧紙とした。このロ
ール状感圧紙を密度0.95、厚さ25μm、透湿度1
3.8g/m2 ・日のポリエチレン袋に入れて、その袋
の端部を中心孔内に押し込んで止めた。このロール状感
圧紙の側面に、緩衝材シートとして、発泡倍率40倍、
厚さ3mmのミラマット((株)JPS製)を1周巻き
付けた。さらに、緩衝材シートの外側に厚さ10mmの
段ボールを巻き付け、ロール体の両底面に段ボール製の
円形板を当てがい、緩衝材シートの外側に巻き付けた段
ボールと円形板との間を接着テープで止め、図1および
図2に示す形態のロール状感圧紙包装体とした。
【0020】この包装体を図3に示すような形態でパレ
ット上に載置した。なお、緩衝材シートとしては、発泡
倍率25倍、厚さ10mm、600×1200mmの大
きさのサンテックフォーム(旭化成工業(株)製)を使
用した。この包装・載置形態で、30℃、80%RHの
環境下で30日間保存および約1500kmの距離を陸
上輸送した後、開梱し、紙管のズレ、感圧紙の発色、シ
ワ、サイズ変動を観察した。その結果、紙管のズレおよ
び感圧紙の発色、シワ、サイズ変動は全く観察されなか
った。
【0021】比較例1 紙管の水含有率を2%とした以外は、実施例1と同様の
包装・載置形態とした。 その結果、紙管破損が観察さ
れた。またこの破損した紙管により感圧紙に不都合な力
が加わったためと観られる発色も観察された。 比較例2 紙管の水含有率を12%とした以外は、実施例1と同様
の包装・載置形態とした。その結果、紙管のズレが観察
された。またこの紙管のズレにより感圧紙に不都合な力
が加わったためと観られる発色も観察された。
【0022】比較例3 ロール状感圧紙の円筒体側面への緩衝材シートの巻き付
けを省略した以外は、実施例1と同様の包装・載置形態
とした。その結果、包装体の取扱時に加わった外力によ
る思われる発色が観察された。 比較例4 ロール状感圧紙の円筒体側面への段ボールの巻き付けを
省略した以外は、実施例1と同様の包装・載置形態とし
た。その結果、比較例5と同様に、包装体の取扱時に加
わった外力による思われる発色が観察された。ロール状
感圧紙包装体の載置時において、包装体とストッパーと
の間の緩衝材シを省略した以外は、実施例1と同様の包
装・載置形態とした。その結果、包装体の載置および輸
送時に加わった外力による思われる発色が観察された。
【0023】
【発明の効果】本発明のロール状感圧紙包装体におい
て、紙管の水含有量を所定の値にすることにより、紙管
の抜けや破損などのトラブルを防止することができた。
また包装材としてポリオレフィン製シートを有すること
により、包装体内の湿度を好ましい状態にすることがで
き、包装体内の感圧紙には湿度によるシワ、サイズ変
動、自己発色等が観られなかった。また本発明の包装体
は、その側面に1周以上周回させた緩衝シートと段ボー
ルを有することにより、包装体の取扱時に外力が加わる
ことによるマイクロカプセルの破損が防止される。さら
に、本発明の包装体の載置方法を工夫することにより、
前記包装体の太さに影響されず、柔軟に運搬台等への載
置に対応でき、載置および輸送時に外力が加わることに
よるマイクロカプセルの破損や押し傷を防止することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のロール状感圧紙包装体の1例の直径方
向の断面図。
【図2】本発明のロール状感圧紙包装体の1例の軸方向
の断面図。
【図3】本発明のロール状感圧紙包装体の載置形態の1
例を示す斜視図。
【図4】本発明のロール状感圧紙包装体の巻芯として使
用する紙管の1例を示す斜視図。
【図5】本発明のロール状感圧紙包装体の側面に巻き付
ける緩衝材シートとダンボールを一体化させたものの1
例を示す断面図。
【図6】各種感圧紙の概略構造を示す図。
【符号の説明】
1 ロール状感圧紙包装体 2 感圧紙 3 紙管 4 ポリオレフィン製シート 5 緩衝材シート 6 段ボール 7 円形板 8 接着テープ 20 感圧紙 21 支持紙材 22 マイクロカプセル層 23 顕色剤層 30 パレット 31 第1ストッパー 32 第2ストッパー 33 緩衝材シート

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも、紙管からなる巻芯と、前記
    巻芯にロール状に巻き付けた長尺の感圧紙と、前記感圧
    紙を包装する包装材とからなるロール状感圧紙包装体に
    おいて、包装材による包装時における前記紙管の水含有
    率が2〜12重量%であることを特徴とするロール状感
    圧紙包装体。
  2. 【請求項2】 包装材が、少なくともポリオレフィン製
    シートからなることを特徴とする請求項1に記載のロー
    ル状感圧紙包装体。
  3. 【請求項3】 包装材として、前記ポリオレフィン製シ
    ートの外側のロール状感圧紙側面に1周以上周回させた
    緩衝材シートを有することを特徴とする請求項2に記載
    のロール状感圧紙包装体。
  4. 【請求項4】 包装材として、前記緩衝材シートの外側
    のロール状感圧紙側面に1周以上周回させた段ボールを
    有することを特徴とする請求項3に記載のロール状感圧
    紙包装体。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4に記載のロール状感圧紙包
    装体を載置する方法において、 平面上に第1のクサビ型ストッパーを配置し、 前記ストッパーの全面を緩衝材シートで覆い、 前記ストッパーの上に前記緩衝材シートを介して、前記
    ロール状感圧紙包装体をその側面を当接面として載置
    し、 第1のストッパーに対向する第2のクサビ型ストッパー
    を前記緩衝材シートの下から挿入して、第1のストッパ
    ーと第2のストッパーで前記包装体を保持することを特
    徴とするロール状感圧紙包装体の載置方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100694756B1 (ko) * 2005-12-07 2007-03-13 (주)우신특수포장 지관용 종이 코어 및 그 종이 코어를 구비한 지관 조립체
CN105129528A (zh) * 2015-06-17 2015-12-09 旌德县成宇纸管厂 一种防潮耐腐蚀纸管

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