JPH09142511A - ヒンジキャップ - Google Patents
ヒンジキャップInfo
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- JPH09142511A JPH09142511A JP7323516A JP32351695A JPH09142511A JP H09142511 A JPH09142511 A JP H09142511A JP 7323516 A JP7323516 A JP 7323516A JP 32351695 A JP32351695 A JP 32351695A JP H09142511 A JPH09142511 A JP H09142511A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ヒンジの構造を単純化して、ワンタッチで冠
部材を移動させることができると共に、キャップ側壁か
らの突起をできるだけ小さくして、キャッピング適性を
よくしたヒンジキャップを提供する。 【解決手段】 容器Ｂの開口首部に相互係合するのに適
した蓋部材１と、最終キャップを形成する冠部材２とを
備え、これら蓋部材１と冠部材２とのそれぞれは底壁部
１２，２２，と周辺スカート部１１，２１とからなり、
さらに前記両部材のスカート部から突出する一対の一体
的ヒンジ３によって一体化しており、前記蓋部材１の底
壁部１２の上部に小出し用注出口と共に、少なくとも１
枚の板バネ４を設け、前記冠部材２の底壁部２２に、前
記蓋部材１と冠部材２とを前記一体成型ヒンジ３により
重合させたときに、前記板バネ４を押し曲げるようにし
た押さえ板５を設け、また、前記蓋部材１と冠部材２と
が、閉位置にあるときに前記蓋部材が、前記冠部材と係
合して閉じる固定装置４０を有することを特徴とするヒ
ンジキャップ
部材を移動させることができると共に、キャップ側壁か
らの突起をできるだけ小さくして、キャッピング適性を
よくしたヒンジキャップを提供する。 【解決手段】 容器Ｂの開口首部に相互係合するのに適
した蓋部材１と、最終キャップを形成する冠部材２とを
備え、これら蓋部材１と冠部材２とのそれぞれは底壁部
１２，２２，と周辺スカート部１１，２１とからなり、
さらに前記両部材のスカート部から突出する一対の一体
的ヒンジ３によって一体化しており、前記蓋部材１の底
壁部１２の上部に小出し用注出口と共に、少なくとも１
枚の板バネ４を設け、前記冠部材２の底壁部２２に、前
記蓋部材１と冠部材２とを前記一体成型ヒンジ３により
重合させたときに、前記板バネ４を押し曲げるようにし
た押さえ板５を設け、また、前記蓋部材１と冠部材２と
が、閉位置にあるときに前記蓋部材が、前記冠部材と係
合して閉じる固定装置４０を有することを特徴とするヒ
ンジキャップ
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】液体、粘体等の内容物を収納
した容器に冠着し、前記内容物を小出しする際に、リク
ローズ性を有する一体成型ヒンジキャップに関するもの
である。
した容器に冠着し、前記内容物を小出しする際に、リク
ローズ性を有する一体成型ヒンジキャップに関するもの
である。
【０００２】
【従来の技術】液体、粘体、粒体等の内容物を、ガラス
びんあるいはプラスチックボトルなどの容器本体に充填
し、使用者が小出しできるように注出栓を前記容器の開
口部に取り付けるが、前記注出栓には、種々の形態のも
のが提案され、実用化されている。２つの部品からなる
注出栓は、それぞれに作製し、組み立てた後に、前記容
器に螺合または嵌合されるが、コストの点、工程の合理
化から、最近では一体成型の注出栓が用いられるように
なってきた。これらの一体成型注出栓の構造として構造
要素としては、蓋部材、冠部材、番部材である。すなわ
ち、容器本体の開口首部に相互係合するのに適した蓋部
材と、小出しする段階において、不使用時に注出口を被
うための冠部材及び前記蓋部材と冠部材とを連結し、冠
部材の蓋部材上への移動を容易にまた確実にするように
設計された、番部材（以下、ヒンジ部またはヒンジとい
う）であり、プラスチック材料を用いて射出成型によ
り、一体的に成型されるものである。
びんあるいはプラスチックボトルなどの容器本体に充填
し、使用者が小出しできるように注出栓を前記容器の開
口部に取り付けるが、前記注出栓には、種々の形態のも
のが提案され、実用化されている。２つの部品からなる
注出栓は、それぞれに作製し、組み立てた後に、前記容
器に螺合または嵌合されるが、コストの点、工程の合理
化から、最近では一体成型の注出栓が用いられるように
なってきた。これらの一体成型注出栓の構造として構造
要素としては、蓋部材、冠部材、番部材である。すなわ
ち、容器本体の開口首部に相互係合するのに適した蓋部
材と、小出しする段階において、不使用時に注出口を被
うための冠部材及び前記蓋部材と冠部材とを連結し、冠
部材の蓋部材上への移動を容易にまた確実にするように
設計された、番部材（以下、ヒンジ部またはヒンジとい
う）であり、プラスチック材料を用いて射出成型によ
り、一体的に成型されるものである。
【０００３】さらに、前記ヒンジ部については内容物を
小出しする時に、前記冠部材を、蓋部材から開放するた
め固定装置をはずした瞬間に、確実かつ大きく開放させ
るための，一般的に３点ヒンジといわれる構造のものが
多い。しかし、この３点ヒンジ式のキャップは、該ヒン
ジ部がキャップ外壁から突出するため、前記容器本体に
内容物を充填し、キャッパーにより前記注出栓を取り付
ける際に、キャッピング不良の原因となることがあり、
また、キャッピング速度を低下させる要因ともなってい
た。
小出しする時に、前記冠部材を、蓋部材から開放するた
め固定装置をはずした瞬間に、確実かつ大きく開放させ
るための，一般的に３点ヒンジといわれる構造のものが
多い。しかし、この３点ヒンジ式のキャップは、該ヒン
ジ部がキャップ外壁から突出するため、前記容器本体に
内容物を充填し、キャッパーにより前記注出栓を取り付
ける際に、キャッピング不良の原因となることがあり、
また、キャッピング速度を低下させる要因ともなってい
た。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ヒン
ジの構造を単純化してワンタッチで冠部材を開放して注
出口を露出させ、また、リクローズさせることができる
とともに、キャップの側壁からの突起をできるだけ小さ
くして、キャッピング適性をよくしたヒンジキャップを
提供することにある。
ジの構造を単純化してワンタッチで冠部材を開放して注
出口を露出させ、また、リクローズさせることができる
とともに、キャップの側壁からの突起をできるだけ小さ
くして、キャッピング適性をよくしたヒンジキャップを
提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】前記課題に対して、本発
明者は、次のような構造の新規性のあるヒンジキャップ
を発明した。そのヒンジキャップとは、容器の開口首部
に相互係合するのに適した蓋部材と、最終キャップを形
成する冠部材とを備え、これら蓋部材と冠部材はそれぞ
れ底壁部とスカート部とを有し、さらに前記両部材は、
それぞれのスカート部から突出する一対の一体的ヒンジ
によって一体化しており、前記蓋部材の天部形成板の上
に少なくとも１枚の板バネを設け、前記冠部材の天部の
下に、第１部材と第２部材を前記一体成型体ヒンジによ
り嵌合させたときに、前記板バネを押し曲げるような位
置に押さえ板を設けたことを特徴とするヒンジキャップ
であり、また、閉位置にあるときに前記蓋部材が、前記
冠部材と掛止して閉じる固定装置を有し、蓋部材の突起
部を加圧することにより、蓋部材と冠部材とを掛止して
いる部分が外れて前記板バネの反発力により、冠部材が
蓋部材から瞬間的に開放される機能を有するものであ
る。
明者は、次のような構造の新規性のあるヒンジキャップ
を発明した。そのヒンジキャップとは、容器の開口首部
に相互係合するのに適した蓋部材と、最終キャップを形
成する冠部材とを備え、これら蓋部材と冠部材はそれぞ
れ底壁部とスカート部とを有し、さらに前記両部材は、
それぞれのスカート部から突出する一対の一体的ヒンジ
によって一体化しており、前記蓋部材の天部形成板の上
に少なくとも１枚の板バネを設け、前記冠部材の天部の
下に、第１部材と第２部材を前記一体成型体ヒンジによ
り嵌合させたときに、前記板バネを押し曲げるような位
置に押さえ板を設けたことを特徴とするヒンジキャップ
であり、また、閉位置にあるときに前記蓋部材が、前記
冠部材と掛止して閉じる固定装置を有し、蓋部材の突起
部を加圧することにより、蓋部材と冠部材とを掛止して
いる部分が外れて前記板バネの反発力により、冠部材が
蓋部材から瞬間的に開放される機能を有するものであ
る。
【０００６】
【発明の実施の形態】本発明における容器Ｂは、ガラス
びん、プラスチックボトル等であり、その内容物として
は、小出しして使う、例えば、醤油、ソース、ドレッシ
ングのような、液体または粘性体等を主体とし、ごま、
食卓塩、胡椒等の粉状、粒状物にも使用できるものであ
る。これらの内容物を小出しするときは、簡単に注出口
が露出され、小出しした後は、容易にキャツプが被せら
れ、前記注出口が閉塞できることが好ましい。本発明の
ヒンジキャップは、容器の首部に嵌合または係合して注
出口を形成するが、その構造は、前記容器の首部に嵌合
または係合しうる蓋部材とキャップを形成している冠部
材、そして前記蓋部材と冠部材とを相互係合している一
体成形ヒンジとを含み、前記蓋部材の底壁部の上部に少
なくとも１枚の板バネを設け、前記冠部材の底壁部下部
に、蓋部材と冠部材を前記一体成型体ヒンジを回転軸と
して、回転重合した時に前記板バネ４を押し曲げる位置
に押さえ板を設ける。
びん、プラスチックボトル等であり、その内容物として
は、小出しして使う、例えば、醤油、ソース、ドレッシ
ングのような、液体または粘性体等を主体とし、ごま、
食卓塩、胡椒等の粉状、粒状物にも使用できるものであ
る。これらの内容物を小出しするときは、簡単に注出口
が露出され、小出しした後は、容易にキャツプが被せら
れ、前記注出口が閉塞できることが好ましい。本発明の
ヒンジキャップは、容器の首部に嵌合または係合して注
出口を形成するが、その構造は、前記容器の首部に嵌合
または係合しうる蓋部材とキャップを形成している冠部
材、そして前記蓋部材と冠部材とを相互係合している一
体成形ヒンジとを含み、前記蓋部材の底壁部の上部に少
なくとも１枚の板バネを設け、前記冠部材の底壁部下部
に、蓋部材と冠部材を前記一体成型体ヒンジを回転軸と
して、回転重合した時に前記板バネ４を押し曲げる位置
に押さえ板を設ける。
【０００７】本発明の板バネ４は、必ずしも決められた
位置にする設ける必要はないが、前記ヒンジ部の近傍が
好ましく、蓋部材の底壁部上に、舌片状の形にして設け
る。此の板バネの厚さ、巾等がその効果に対して重要な
要素であり、本ヒンジキャップに使用する樹脂の特性に
も大きく影響されるものである。また、押さえ板は、前
記板バネに対し、押さえる時に、略直角に接触し、加圧
するようにして、且つ、前記板バネをスムーズに押し曲
げる様に、大きな曲率をもった舌片状の形がよい。
位置にする設ける必要はないが、前記ヒンジ部の近傍が
好ましく、蓋部材の底壁部上に、舌片状の形にして設け
る。此の板バネの厚さ、巾等がその効果に対して重要な
要素であり、本ヒンジキャップに使用する樹脂の特性に
も大きく影響されるものである。また、押さえ板は、前
記板バネに対し、押さえる時に、略直角に接触し、加圧
するようにして、且つ、前記板バネをスムーズに押し曲
げる様に、大きな曲率をもった舌片状の形がよい。
【０００８】本発明のヒンジキャップに用いられる樹脂
としては、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、
高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド、ポ
リカーボネート、塩化ビニル、ポリエステル等である。
としては、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、
高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド、ポ
リカーボネート、塩化ビニル、ポリエステル等である。
【０００９】本発明における板バネの特性としては、特
にエラスティックな物性を有する材料を選択する必要が
ある。本発明のヒンジキャップの最も一般的な、かつ、
経済的な製造方法は、前記板バネと蓋部材および冠部材
を同一素材で一体成形する方法であるが、別の方法とし
ては、本体材料とは別の材料を、２色成形法等の技術を
利用して、板バネ部分のみを別の材料で形成すること
や、別成形した板バネをインサート成形する、あるい
は、接着剤の使用やその他の方法で、成形された蓋部材
に接合することも可能である。前記２色成形法あるいは
前記別体成形品を接合する方法であれば、前記板バネを
除いた蓋部材及び冠部材の主要部分には、ポリアクリル
ニトリル、ポリスチレン系樹脂等のバリア性に優れた樹
脂や成形精度の良い材料を広い範囲から選択することが
できる。
にエラスティックな物性を有する材料を選択する必要が
ある。本発明のヒンジキャップの最も一般的な、かつ、
経済的な製造方法は、前記板バネと蓋部材および冠部材
を同一素材で一体成形する方法であるが、別の方法とし
ては、本体材料とは別の材料を、２色成形法等の技術を
利用して、板バネ部分のみを別の材料で形成すること
や、別成形した板バネをインサート成形する、あるい
は、接着剤の使用やその他の方法で、成形された蓋部材
に接合することも可能である。前記２色成形法あるいは
前記別体成形品を接合する方法であれば、前記板バネを
除いた蓋部材及び冠部材の主要部分には、ポリアクリル
ニトリル、ポリスチレン系樹脂等のバリア性に優れた樹
脂や成形精度の良い材料を広い範囲から選択することが
できる。
【００１０】以上の説明においては、板バネを設ける部
位としては、蓋部材の底壁部に、押さえ板は、冠部材の
天部内側に設けたが、逆に板バネを冠部材に押さえ板を
蓋部材に設けてもよい。
位としては、蓋部材の底壁部に、押さえ板は、冠部材の
天部内側に設けたが、逆に板バネを冠部材に押さえ板を
蓋部材に設けてもよい。
【００１１】本発明の固定装置は、容器を使用しない時
に、冠部材を蓋部材に重合して、前記板バネの撓みによ
り冠部材を開放しようとする力を内在させるように蓋部
材と冠部材とを係合する機能を有するものとし、再度の
小出しの際に、ワンタッチのアクションにより、前記固
定が解除できる条件を持つものが望ましい。さらに、詳
細について説明する。蓋部材と冠部材とを、内容物を出
し終わったあとにリクローズする際に、前記板バネを押
し曲げた状態のまま、固定する必要があり、この固定装
置を設ける目的は、不注意による容器の転倒時の液零れ
防止、不使用時に空中からの塵埃の混入防止、内容成分
の逸散防止、さらに幼児等が不注意であるいは、いたず
らにより、前記冠部材を開放することを防止するための
ものである。そして、この目的を達成するため、本発明
の固定装置は蓋部材および冠部材の双方のヒンジ部に対
抗する位置に設けられ、前記冠部材と蓋部材とを固定す
る機能を有するものである。該固定装置は前記板バネの
弾性復元力に抗して、例えば、冠部材のスカート部の内
側に設けた冠部材の掛止突起と、蓋部材のスカート部の
外側に設けた突起との咬合することにより機能するもの
である。
に、冠部材を蓋部材に重合して、前記板バネの撓みによ
り冠部材を開放しようとする力を内在させるように蓋部
材と冠部材とを係合する機能を有するものとし、再度の
小出しの際に、ワンタッチのアクションにより、前記固
定が解除できる条件を持つものが望ましい。さらに、詳
細について説明する。蓋部材と冠部材とを、内容物を出
し終わったあとにリクローズする際に、前記板バネを押
し曲げた状態のまま、固定する必要があり、この固定装
置を設ける目的は、不注意による容器の転倒時の液零れ
防止、不使用時に空中からの塵埃の混入防止、内容成分
の逸散防止、さらに幼児等が不注意であるいは、いたず
らにより、前記冠部材を開放することを防止するための
ものである。そして、この目的を達成するため、本発明
の固定装置は蓋部材および冠部材の双方のヒンジ部に対
抗する位置に設けられ、前記冠部材と蓋部材とを固定す
る機能を有するものである。該固定装置は前記板バネの
弾性復元力に抗して、例えば、冠部材のスカート部の内
側に設けた冠部材の掛止突起と、蓋部材のスカート部の
外側に設けた突起との咬合することにより機能するもの
である。
【００１２】再度、小出しの際の、注出口の露出方法
は、前記蓋部材のスカート部に設けた固定装置主壁にあ
る固定解除用突起を指等により押すことにより冠部材と
蓋部材とが掛止状態から開放され、注出口が露出され
る。小出し終了後のリクローズの操作としては、冠部材
を前記ヒンジ部を中心とした回転により、蓋部材と合わ
せ、冠部材を上部から加圧して、冠部材の掛止用突起と
蓋部材の固定用突起とを咬合させて固定することができ
る。固定のための掛止突起の咬合を解除する際に、固定
解除用突起を指等で、押すが、この押す力が、どの程度
のものにするかの調節は、前記掛止突起の咬合の形状と
咬合の深さを一定とすれば、固定装置主壁の下の部分の
成形厚みを調節することにより可能である。すなわち、
弱い力でも固定を解除できるようにしたい場合には、前
記固定装置主壁の下部の成形厚みを薄くして、撓み性を
増すことにより、指の力等で簡単に固定状態を解除する
ことができる。
は、前記蓋部材のスカート部に設けた固定装置主壁にあ
る固定解除用突起を指等により押すことにより冠部材と
蓋部材とが掛止状態から開放され、注出口が露出され
る。小出し終了後のリクローズの操作としては、冠部材
を前記ヒンジ部を中心とした回転により、蓋部材と合わ
せ、冠部材を上部から加圧して、冠部材の掛止用突起と
蓋部材の固定用突起とを咬合させて固定することができ
る。固定のための掛止突起の咬合を解除する際に、固定
解除用突起を指等で、押すが、この押す力が、どの程度
のものにするかの調節は、前記掛止突起の咬合の形状と
咬合の深さを一定とすれば、固定装置主壁の下の部分の
成形厚みを調節することにより可能である。すなわち、
弱い力でも固定を解除できるようにしたい場合には、前
記固定装置主壁の下部の成形厚みを薄くして、撓み性を
増すことにより、指の力等で簡単に固定状態を解除する
ことができる。
【００１３】本発明のヒンジキャップと容器Ｂの開口部
との螺合または嵌合における密封性は、従来技術によっ
て実施すればよく、必要に応じて、容器の開口部と蓋部
材との間に、パッキンを介在させ、最初の使用時に外
す。あるいは、補助的にドーナッツパッキンを挟み、容
器本体ＢとヒンジキャップＣとの間からの漏れを防止す
ることも可能である。蓋部材の底壁部に設けた注出口の
密封は、例えば、冠部材天部に、前記注出口の内周に密
着し得る栓部材を設けること等により達成できるが、特
に、限定されるものではない。
との螺合または嵌合における密封性は、従来技術によっ
て実施すればよく、必要に応じて、容器の開口部と蓋部
材との間に、パッキンを介在させ、最初の使用時に外
す。あるいは、補助的にドーナッツパッキンを挟み、容
器本体ＢとヒンジキャップＣとの間からの漏れを防止す
ることも可能である。蓋部材の底壁部に設けた注出口の
密封は、例えば、冠部材天部に、前記注出口の内周に密
着し得る栓部材を設けること等により達成できるが、特
に、限定されるものではない。
【００１４】
【実施例】図１は本発明によるヒンジキャップの一実施
例を示す斜視図であり、図２はその平面図、図３は蓋部
材と冠部材とが開状態の断面図、図４は同じく閉状態の
断面図である。図５は蓋部材と冠部材とが閉状態であっ
て、板バネが押さえ板により、押し曲げられている状態
を示す部分拡大図である。ドレッシング用として、内容
量７５０ミリリットルのガラス瓶Ｂの首部に螺合するよ
うに設計したヒンジキャップＣを一体成形した。成形材
料としては、ポリプロピレン樹脂（コポリマータイプ）
を用いた。ヒンジキャップを構成する基本部材は、蓋部
材１、冠部材２そして、前記両部材を相互係合する一体
成形ヒンジ３から構成した。前記蓋部材１、冠部材２共
に、スカート部１１，２１および底部材１２，２２から
構成し、蓋部材１の底壁部１２には、内容物を小出しす
るための、注出口６を設けてある。さらに、容器を使用
しない時に、該注出口６を閉塞するために、冠部材２の
底壁部２２の下に、栓部材７を設けた。本実施例におい
ては、蓋部材１の底壁部１２の上に、２枚の板バネ４を
設けた。さらに、冠部材２の底壁部２２の下に、蓋部材
１と冠部材２を前記一体成型ヒンジ３を回転軸として、
回転重合した時に前記２枚の板バネ４を押し曲げる位置
に、それぞれの板バネ４に対応した位置に押さえ板５を
設けた。
例を示す斜視図であり、図２はその平面図、図３は蓋部
材と冠部材とが開状態の断面図、図４は同じく閉状態の
断面図である。図５は蓋部材と冠部材とが閉状態であっ
て、板バネが押さえ板により、押し曲げられている状態
を示す部分拡大図である。ドレッシング用として、内容
量７５０ミリリットルのガラス瓶Ｂの首部に螺合するよ
うに設計したヒンジキャップＣを一体成形した。成形材
料としては、ポリプロピレン樹脂（コポリマータイプ）
を用いた。ヒンジキャップを構成する基本部材は、蓋部
材１、冠部材２そして、前記両部材を相互係合する一体
成形ヒンジ３から構成した。前記蓋部材１、冠部材２共
に、スカート部１１，２１および底部材１２，２２から
構成し、蓋部材１の底壁部１２には、内容物を小出しす
るための、注出口６を設けてある。さらに、容器を使用
しない時に、該注出口６を閉塞するために、冠部材２の
底壁部２２の下に、栓部材７を設けた。本実施例におい
ては、蓋部材１の底壁部１２の上に、２枚の板バネ４を
設けた。さらに、冠部材２の底壁部２２の下に、蓋部材
１と冠部材２を前記一体成型ヒンジ３を回転軸として、
回転重合した時に前記２枚の板バネ４を押し曲げる位置
に、それぞれの板バネ４に対応した位置に押さえ板５を
設けた。
【００１５】また、不使用時に、冠部材２を蓋部材１に
固定しておくための固定装置４０として、蓋部材１及び
冠部材２の両方の、それぞれヒンジ３と対向するスカー
ト部１１，２１に、固定装置４０を設ける。本実施例に
おいては、蓋部材１のスカート部１１に該スカート部に
接続した構造でありながら、前記スカート部１１とは別
に外部からの応力により、ベンディングするようにして
固定装置用主壁４４を設け、該主壁外側に掛止用突起４
１及び固定装置解除用突起４３を設ける。冠部材２のス
カート部２１に設ける固定装置としては、該スカート部
２１の内側に掛止用突起５１を設け、該突起は、前記蓋
部材１の掛止用突起４１と咬合するような位置及び大き
さとした。冠部材２の掛止用突起５１を設けたスカート
部２１の外側には、摘まみ部５２を設けた。
固定しておくための固定装置４０として、蓋部材１及び
冠部材２の両方の、それぞれヒンジ３と対向するスカー
ト部１１，２１に、固定装置４０を設ける。本実施例に
おいては、蓋部材１のスカート部１１に該スカート部に
接続した構造でありながら、前記スカート部１１とは別
に外部からの応力により、ベンディングするようにして
固定装置用主壁４４を設け、該主壁外側に掛止用突起４
１及び固定装置解除用突起４３を設ける。冠部材２のス
カート部２１に設ける固定装置としては、該スカート部
２１の内側に掛止用突起５１を設け、該突起は、前記蓋
部材１の掛止用突起４１と咬合するような位置及び大き
さとした。冠部材２の掛止用突起５１を設けたスカート
部２１の外側には、摘まみ部５２を設けた。
【００１６】板バネ４と押さえ板５とが、前記冠部材２
が閉塞状態にあるときの状態は図５に示すように、押さ
え板５が、板バネ４を押し曲げ、反発力を内在させた状
態で、蓋部材１と冠部材２が固定される。固定装置４０
は、前記板バネ４の反発力を固定しておき、使用時にワ
ンタッチのアクションにより、固定を解除できる機能を
持たせてある。すなわち、前記冠部材２の掛止用突起５
１と蓋部材の掛止用突起４１との咬合により固定し、前
記固定解除用突起４３を指等により押すことにより、前
記掛止用突起４１，５１の咬合がはずれ、その瞬間に、
前記板バネ４の反発力により、冠部材２が外方に回転開
放され、注出口６が露出する。
が閉塞状態にあるときの状態は図５に示すように、押さ
え板５が、板バネ４を押し曲げ、反発力を内在させた状
態で、蓋部材１と冠部材２が固定される。固定装置４０
は、前記板バネ４の反発力を固定しておき、使用時にワ
ンタッチのアクションにより、固定を解除できる機能を
持たせてある。すなわち、前記冠部材２の掛止用突起５
１と蓋部材の掛止用突起４１との咬合により固定し、前
記固定解除用突起４３を指等により押すことにより、前
記掛止用突起４１，５１の咬合がはずれ、その瞬間に、
前記板バネ４の反発力により、冠部材２が外方に回転開
放され、注出口６が露出する。
【００１７】実施例の説明の項の冒頭に述べたように、
このヒンジキャップＣを装着して、ドレッシングを小出
ししたが、冠部材２の開放、リクローズ性のいずれも、
軽い力によって行うことができた。
このヒンジキャップＣを装着して、ドレッシングを小出
ししたが、冠部材２の開放、リクローズ性のいずれも、
軽い力によって行うことができた。
【００１８】
【発明の効果】本発明によるヒンジキャップにおいて
は、次のような効果が得られる。ヒンジを一点としたた
めに、従来の３点ヒンジと比較して、ヒンジ部の突出が
少なく、充填包装機における自動キャッピングの機械適
性に優れる。また、内容物を小出しする際には、冠部材
を開封する際、一点を指等により押すだけで、容易に注
出口が露出され、内容物を流出させている間、蓋が戻ら
ない為、注ぎやすい。使用者はワンハンド、かつ、ワン
タッチで開口およびリクローズできるので、極めて取扱
い易い。また、本発明によるヒンジキャップは、一体成
型の注出栓であるため、従来の複数の部品から組み立て
られる注出栓と比較して経済的にも有利であり、広い用
途に利用できるヒンジキャップの構造に関する技術を提
供することができた。
は、次のような効果が得られる。ヒンジを一点としたた
めに、従来の３点ヒンジと比較して、ヒンジ部の突出が
少なく、充填包装機における自動キャッピングの機械適
性に優れる。また、内容物を小出しする際には、冠部材
を開封する際、一点を指等により押すだけで、容易に注
出口が露出され、内容物を流出させている間、蓋が戻ら
ない為、注ぎやすい。使用者はワンハンド、かつ、ワン
タッチで開口およびリクローズできるので、極めて取扱
い易い。また、本発明によるヒンジキャップは、一体成
型の注出栓であるため、従来の複数の部品から組み立て
られる注出栓と比較して経済的にも有利であり、広い用
途に利用できるヒンジキャップの構造に関する技術を提
供することができた。
【図１】本発明を説明するための完全な開位置の状態
で、又は射出成形した状態でのヒンジキャップの斜視
図。
で、又は射出成形した状態でのヒンジキャップの斜視
図。
【図２】平面図。
【図３】開状態の断面図。
【図４】閉状態の断面図。
【図５】押さえ板が板バネをおし曲げている状態を示す
部分拡大図。
部分拡大図。
１ 蓋部材 ２ 冠部材 ３ 一体成型ヒンジ ４ 板バネ ５ 板バネ押さえ板 ６ 注出口 ７ 栓部材 １１ 蓋部材のスカート部 １２ 蓋部材の底壁部 ２１ 冠部材のスカート部 ２２ 冠部材の底壁部 ４０ 固定装置 ４１ 固定装置受け凸部 ４２ 固定装置受け凹部 ４３ 固定解除用突起 ４４ 固定装置主壁 ５１ 冠部材の掛止用突起 ５２ 摘まみ部 Ｃ ヒンジキャップ Ｂ 容器本体
Claims (2)
- 【請求項１】 容器の開口首部に相互係合するのに適し
た蓋部材と、最終キャップを形成する冠部材とを備え、
これら蓋部材と冠部材はそれぞれ底壁部とスカート部と
を有し、さらに前記両部材は、それぞれのスカート部か
ら突出する一対の一体的ヒンジによって一体化してお
り、前記蓋部材の天部形成板の上に少なくとも１枚の板
バネを設け、前記冠部材の天部の下に、第１部材と第２
部材を前記一体成型体ヒンジにより嵌合させたときに、
前記板バネを押し曲げるようにした押さえ板を設けたこ
とを特徴とするヒンジキャップ。 - 【請求項２】 閉位置にあるときに前記蓋部材が、前記
冠部材と掛止して閉じる固定装置を有し、蓋部材の突起
部を加圧することにより、蓋部材と冠部材とを掛止して
いる部分が外れて前記板バネの反発力により、冠部材
が、蓋部材から瞬間的に開放されることを特徴とする請
求項１記載のヒンジキャップ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32351695A JP3802113B2 (ja) | 1995-11-20 | 1995-11-20 | ヒンジキャップ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32351695A JP3802113B2 (ja) | 1995-11-20 | 1995-11-20 | ヒンジキャップ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09142511A true JPH09142511A (ja) | 1997-06-03 |
| JP3802113B2 JP3802113B2 (ja) | 2006-07-26 |
Family
ID=18155567
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP32351695A Expired - Fee Related JP3802113B2 (ja) | 1995-11-20 | 1995-11-20 | ヒンジキャップ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3802113B2 (ja) |
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2001092125A1 (de) * | 2000-05-26 | 2001-12-06 | Alpla-Werke Alwin Lehner Gmbh & Co. Kg | Verschluss für ein behältnis |
| EP1502871A2 (en) * | 2003-07-28 | 2005-02-02 | Owens-Illinois Closure Inc. | Child-resistant flip-top dispensing closure and package |
| JP2007022607A (ja) * | 2005-07-19 | 2007-02-01 | Taisei Kako Co Ltd | キャップおよびそれを含む容器 |
| FR2924098A1 (fr) * | 2007-03-26 | 2009-05-29 | Lindal France Soc Par Actions | Capuchon pour pulverisateur |
| JP2010235139A (ja) * | 2009-03-31 | 2010-10-21 | Tiger Vacuum Bottle Co Ltd | ボトルの蓋制動構造 |
| JP2011105366A (ja) * | 2009-11-19 | 2011-06-02 | Mitsubishi Chemicals Corp | ポリカーボネートよりなる嵌合部およびヒンジ部から選ばれる少なくとも１つを有する容器 |
| JP2012158356A (ja) * | 2011-01-31 | 2012-08-23 | Yoshino Kogyosho Co Ltd | 注出蓋 |
| JP2014108792A (ja) * | 2012-11-30 | 2014-06-12 | Yoshino Kogyosho Co Ltd | ヒンジキャップ |
| KR20150106185A (ko) * | 2014-03-11 | 2015-09-21 | 남중희 | 개량된 개폐구조를 갖는 일체형 병마개 |
-
1995
- 1995-11-20 JP JP32351695A patent/JP3802113B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (11)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| US7404495B2 (en) | 2003-07-28 | 2008-07-29 | Rexam Closure Systems Inc. | Child-resistant flip-top dispensing closure and package |
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| FR2924098A1 (fr) * | 2007-03-26 | 2009-05-29 | Lindal France Soc Par Actions | Capuchon pour pulverisateur |
| JP2010235139A (ja) * | 2009-03-31 | 2010-10-21 | Tiger Vacuum Bottle Co Ltd | ボトルの蓋制動構造 |
| JP2011105366A (ja) * | 2009-11-19 | 2011-06-02 | Mitsubishi Chemicals Corp | ポリカーボネートよりなる嵌合部およびヒンジ部から選ばれる少なくとも１つを有する容器 |
| JP2012158356A (ja) * | 2011-01-31 | 2012-08-23 | Yoshino Kogyosho Co Ltd | 注出蓋 |
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| KR20150106185A (ko) * | 2014-03-11 | 2015-09-21 | 남중희 | 개량된 개폐구조를 갖는 일체형 병마개 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3802113B2 (ja) | 2006-07-26 |
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| JPH0338092Y2 (ja) | ||
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