JPH08502711A - 引込められたラッチを有する抗小児クロージュア - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 抗小児クロージュア（２０）は吐出し穴（４０）を備えたデッキ（２８）を有する基部（２４）を備えている。ヒンジ結合された蓋（５０）は前記基部と係合するための底面を有する。前記基部は肩（７２）を有する上方へ突き出た弾性鎖錠レバー（７０）を有する。蓋はそれが閉じられると前記レバーを受容するための穴（８０）を有する。前記蓋の外周は該蓋を開けるのに用いられるための指係合面（９２）を有する。

Description

【発明の詳細な説明】 引込められたラッチを有する抗小児クロージュア 技術分野 本発明は容器のための抗小児（ｃｈｉｌｄ ｒｅｓｉｓｔａｎｔ：小児には開 けられない）クロージュア、より詳しくは小児の歯がクロージュアを開けるのに 十分なほどクロージュアを歪めるようにクロージュアと部分的に係合できる可能 性を最小にするクロージュアに関する。 発明の背景および先行技術によって提起される技術的問題 米国においては、抗小児クロージュアの製造業者は、検査規約下で消費者製造 物安全委員会抗小児安全基準を満たすまたは超えるクロージュアを提供しようと 努めている。 通常の熱可塑性材料から作られたある種のいわゆる抗小児クロージュアは、小 児の歯によって永久的或いは一時的に変形されまたは歪められ得る。本発明者は 小児がそのようなクロージュアの一部分を彼または彼女の口のなかに入れてクロ ージュアの一部分を上前歯および／または下前歯と係合させ得ることを知った。 小児はその口から突き出ているクロージュアまたは容器の一部分をつかんで押し たり引いたりもする。 もしクロージュアがレッジ、肩、くぼみ、溝などをクロージュアの外周または その近くに有するならば、小児の歯はそのような形成物と効果的に係合して、実 際にクロージュアの一部分を変形させたり、歪めたり、さもなければこじってそ の通常の鎖錠係合形態から離脱させ得る。このことはクロージュアの大人の使用 者によって釈放位置へ動かされるように設計されている鎖錠部材を小児がやはり 直接に係合から離脱させようと別に試みない場合にすら起きることが見いだされ ている。 従って、クロージュアを開けようとする小児の試みをくじくのにより有効であ り得る改善された抗小児クロージュアを提供することが望ましいであろう。 非常に頑丈な抗小児クロージュアを設計することは可能であるが、そのような クロージュアは高コスト、美的魅力の欠如、およびそのようなクロージュアの大 人による開放の困難さの故に商業的に許容されないであろう。 従って、大人の使用者にとって過度に困難または厄介でなく、且つクロージュ アの美的魅力を著しく減じない増大された抗小児特性を有する改善されたクロー ジュアを提供することが有利であろう。 また、もしそのような改善されたクロージュアが過度に複雑化された製造作業 を必要とせず、且つクロージュアを容器に装着するために在来の高速自動キャッ プ取付け機の使用を可能にするような形態で提供されるならば有益であろう。 本発明は上に論じた利点および特性の１つまたはそれ以上を提供する設計にお いて具体化され得る。 発明の概要 本発明はより大きな美的魅力、改善された抗小児性、より容易な製造および高 速自動キャップ取付け機とのより良い適合性の利点をもたらす抗小児クロージュ アを提供する。 前記クロージュアは容器に取り付けるための基部または本体を有する。前記基 部は容器と連通する吐出し穴を画定しているデッキを有する。基部と係合するた めの底面を有する蓋が、開いた状態と閉じた状態間での運動のために基部にヒン ジ結合されている。 前記基部は前記本体の外周の内方の位置において前記基部デッキから突き出て いて且つ肩を画定している弾性鎖錠レバーを有する。 前記蓋は小児の歯との係合に前記レバーがさらされることを減らすために、蓋 が閉じられるとレバーを受容するための穴を蓋の外周の内方に画定する中心カバ ー板を有する。前記蓋板は蓋が閉じられると基部レバー肩と対面するためのラッ チ面を前記穴に隣接して画定している。 蓋の外周は前記蓋穴に対して横方向に片寄らされた指係合面を画定している。 前記係合面は蓋底面からの距離を増大して次第に外方へ延びている。これは使用 者が前記係合面に指で開く力を加えると同時に他の指でレバーの末端部に力を加 えてレバーをラッチ面から離れるように曲げて閉じた状態からの蓋の運動に適合 させることを可能にする。 ヒンジ結合部から延びている基部の部分は、蓋が閉じられると少なくとも蓋底 面まで周方向外方へ突き出るように形成されている。更に、ヒンジ結合部から延 びている蓋外周の部分には、閉じた状態の蓋を基部から離れるように押すのに適 する位置にされた小児の歯によって持上げるように係合されるのに十分な深さの 突出外周面がない。 本発明の多くの他の利点および特徴は、次に続く本発明の詳細な説明、請求の 範囲および添付図面から容易に明らかになるであろう。 図面の簡単な説明 本明細書の一部分を構成し、図面全体にわたって同じ数字が同じ部品を示すた めに用いられている添付図面において、 第１図は成形されたままの完全に開いた分与配置において示されている本発明 のクロージュアの斜視図であり； 第２図は前記クロージュアの拡大平面図であり； 第３図は第２図の平面３−３に概ね沿って取られた横断面図であり； 第４図はクロージュア基部の鎖錠レバーの著しく拡大された部分側面図であり ； 第５図は鎖錠されて閉じられた配置における前記クロージュアの、部分的に断 面に取られた拡大側面図であり； 第６図はラッチおよび開放特徴を示しているクロージュア前部の部分斜視図で あり； 第７図はクロージュア蓋の開きを可能にする一時的にたわまされた状態におけ る鎖錠レバーを示している第５図と同様の部分図である。 好適実施例の説明 本発明は多くの異なる形態での実施例が可能であるが、本明細書および添付図 面は本発明の一例として単に一つの特定形態を開示している。しかし、本発明は そのように記載される本実施例に限定することを意図していない。本発明の範囲 は添付の請求の範囲に指摘されている。 説明上の便宜のために、本発明のクロージュアは直立状態において記載され、 従って上方、下方、水平、等のごとき用語はこの状態と関連して用いられている 。しかし、本発明のクロージュアは記載される状態以外の配置において製造、貯 蔵、 運搬、使用および販売され得ることは理解されるであろう。 第１図は本発明の抗小児クロージュアの一実施例を成形されたままの完全に開 かれた分与配置で示しており、ここにおいて前記クロージュアは全体的に参照数 字２０によって表示されている。クロージュア２０は、首（示されていない）ま たは他の適当な構造によって画定された通常の開いた口を有する容器（示されて いない）上に取り付けられるようにされている。 クロージュア２０は容器に固定するためのクロージュア基部または本体２４を 有する。基部２４は一般に円筒形の外周壁２６および基部２４を横切って延びて いる大体横断方向のクロージュア壁またはデッキ２８（第１図から第４図および 第５図）を有する。基部デッキ２８の中心部分２７は基部デッキ２８の周縁部分 が外周肩を画定するようにより厚い。 クロージュア基部２４の円筒壁２６は、容器口の周りの容器首（示されていな い）の上部の外周と、例えばねじ山２９（第３図）によって係合するようにされ ている。他の適当な係合手段（例えば、スナップ嵌めビード）がクロージュア基 部２４を容器に固定すべく設けられ得る。代替的に、ある用途においては、クロ ージュア基部２４は容器に分離不能に結合されるかまたはそれと一体に形成され ることができる。 クロージュア基部２４は第１図、第２図および第３図に最もよく示されている ようにデッキ２８を貫いて吐出し通路４０を有する。現在意図されている製品に おいては、クロージュア通路４０は差込み部材４１（第５図だけに破線で仮想的 に示されている）の中空吐出し管３９を収容すべく任意に普通以上に大きくされ ている。管３９は本体デッキ２８の下に配置されてデッキ２８の下の本体スカー ト２６の内面のビード４４によって画定された溝４３内でデッキ２８に固定され たフランジ４２から通路４０を通って上方へ突き出ている。また差込み部材４１ は隙間の無い密封を達成すべく容器の口において容器首の内縁と係合するための 下方へ突き出た普通の密封リング４５を有する。そのような差込み部材４１の使 用はクロージュアの随意的設計要件である。この随意的差込み部材要件は本発明 の一部分を構成するものではない。 蓋５０が基部２４の縁にヒンジ手段またはヒンジ５２によってヒンジ結合され ている。蓋５０は（１）容器に貯えられた内容物がクロージュア２０を通って流 れるのを防ぐ閉じた状態（第５図）と、（２）容器に貯えられた内容物が基部吐 出し穴から分与されるのを可能にすべく前記閉じた状態から動かされた開いた状 態（第１図から第３図）との間で枢動するようにされている。 第１図から第３図においては、蓋５０は成形されたままの完全に開かれた状態 で示されている。しかし、容器内部へのアクセスと容器内容物の分与とを可能に するために蓋５０が完全に開かれた状態に動かされる必要のないことは理解され るであろう。 例示された好適実施例においては、ヒンジ５２は米国特許第４，４０３，７１ ２号に記載されている在来型のスナップヒンジである。ヒンジ５２がスナップヒ ンジであることは必要でない。特定用途要件、美しさ、製造技術などと一致して 適当なヒンジ装置が蓋５０を基部２４に結合するために用いられ得る。 好ましくは、蓋５０とクロージュア本体２４はポリプロピレンまたはポリエチ レンの如き適当な熱可塑性材料から一体構造体として成形される。しかし、蓋５ ０と本体２４は独立片として形成された後、蓋の開閉を可能にするように適当な 結合ヒンジ装置によって組立てられ得る。ヒンジ自体の詳細な設計および作用は 本発明の一部分を構成するものではない。 好ましくは、蓋５０は中心カバー板５８を含んでおり、この中心カバー板５８ の外周から垂下する外周スカート６０を有する。蓋スカート６０（第１図から第 ３図）は蓋の底面を画定する底面６２を有する。スカート底面６２は第５図に示 されるように蓋が閉じられると基部デッキ２８の外周環状肩の上に載るようにさ れている。 例示された実施例において、蓋５０は中心カバー板５８から突き出ている密封 スパッドまたは部材６８（第１図から第３図および第５図）も含んでいる。密封 部材６８は蓋５０が閉じられると（第５図）基部中心デッキ区域２７を貫いて上 方へ突き出ている中空管３９の吐出し口の中に入るようにされている。これは液 体の容器に対して用いるのに特に適している。 しかし、基部吐出し管３９および蓋密封部材６８は例示形態に設けられる必要 のないことまたは全く設けられる必要のないことが理解されるであろう。もしク ロージュア２０が液体に対して用いられるならば、クロージュア蓋５０および基 部２４を密封するための他の手段が、例えば蓋スカート底面６２の周りに使用さ れ得る。もしクロージュア２０が丸薬または他の個々品用の容器のために設計さ れるならば、基部デッキ中心部分２７の大部分は、容器への比較的大きなアクセ ス開口を設けるために除去され得る。そのような場合には、吐出し管３９および 蓋密封部材６８は勿論除去される。 新規なラッチ機構が蓋５０を閉じた状態に保持すると共に小児がクロージュア を開くのを阻止するために設けられている。とりわけ、ヒンジ５２と正反対のク ロージュア２０の前部において、基部２６は基部の外周の内方の位置において基 部デッキ２８から上方に突き出ている弾性鎖錠レバー７０を有する。鎖錠レバー ７０は外方へ延び且つ下方に向いている肩７２を有する。レバー７０は比較的堅 く、従って小児は指を使って鎖錠レバー７０をヒンジ５２に向かって後方へ曲げ るまたはたわませることが、たとえ不可能ではなくとも、困難であることに気づ くであろう。 鎖錠部材７０の頂部は湾曲した末端部７４を有し、鎖錠部材７０の肩７２より 上の前方領域は、より薄い末端部から肩７２の外縁へと僅かに凸状に湾曲して外 方へ延びている。これは後に説明されるように、それに対して蓋５０が作用する カム面７６を画定している。レバー７０はレバー７０が後に説明されるように後 方へたわまされるときに逃げを提供する内方へくぼんだ上方後面７８（第４図） も有している。 蓋中心カバー板５８は、蓋が閉じられると（第５図）レバー７０を受容するた めの、蓋の外周の内側に在る穴８０（第１図から第３図）を画定している。穴８ ０の底は蓋の底面（すなわち、蓋スカート底面６２）において開いている。 穴８０は４つの側部を有する。第１図および第２図に見られるように、穴８０ は２つの対向した平らな端壁８０Ａおよび８０Ｂと、端壁８０Ａおよび８０Ｂに 対して垂直の平らな後壁８０Ｃとを有する。穴８０は蓋スカート底面６２から短 い距離にわたって直立している湾曲した下方前壁８０Ｄも有している。 下方前壁８０Ｄの頂部において、穴８０は内方へ傾斜している平らな上方前壁 ８２によって一層狭くなっている。面８２は蓋５０が完全に閉じられた状態へと 下方に枢動されるにつれてレバーカム面７６と係合するカム面として作用する。 カム面８２と７６が係合するにつれて、蓋スカート着座面６２が基部デッキ２８ と係合する完全に閉じられた状態への蓋５０の動きに適合するように、レバー７ ０は第７図に示される如く矢印８４の方向に後方へたわまされる。レバー７０が 後方へ曲がる際に、レバー７０の背部に在るくぼんだ後面７８によって逃げの価 値が高められる。 蓋カム面８２はレバー７０の下向き肩７２の高さより少し下の高さにおいて水 平配置のラッチ面８６に終わっている。従って、蓋５０が閉じられた状態に完全 に着座されると、レバー７０はレバー材料固有の弾力によってそのたわまされて いない通常状態へ戻る。鎖錠レバー７０が第５図に示された応力の掛かっていな い通常状態へ戻ると、鎖錠レバー肩７２は蓋ラッチ面８６の上にきて、鎖錠レバ ー７０が初めに後方へ枢動されない限り蓋５０が上方へ枢動されるのを阻止する 。 蓋５０が第５図に示されるように完全に閉じられると、レバー７０の両横側に おける蓋の頂面はレバー末端部７４の頂より少し上の高さに位置している。レバ ー７０の頂の周りの隙間およびレバー７０の全幅は比較的小さい。このことは小 児の歯との係合にレバー７０をさらすことを減らして、レバー７０を後方へ曲げ ようとする小児の努力を制する。更に、レバー７０の周りの小さい隙間はレバー 肩７２の下への小児の歯の挿入を制する。 しかし、大人の使用者によるクロージュアの開放を容易にするために、蓋５０ は穴の周りにそれから延びている指アクセス凹所を画定しており、該凹所は２つ の隔置された凹湾曲面９０Ａおよび９０Ｂによって一部分画定されている（第６ 図）。面９０Ａおよび９０Ｂは大人が指を鎖錠レバー７０の上方前部分に接して 位置させて鎖錠レバー７０を後方へ（第７図に示される矢印８４の方向に）押す ことができるように典型的な大人の指の幅に適合している。しかし、隣接面９０ Ａおよび９０Ｂの深さと幅の全範囲は、小児の歯との係合にレバー７０をさらす ことを減らすように且つレバー７０を後方へ曲げようとする小児の努力を制する ように比較的小さい。 更に、第５図に示されるように、鎖錠レバー末端部７４の頂は蓋の隣接中心カ バー板５８の頂より少し下に引込められていることが好ましい。更に、第５図に 見られるように、スカート６０を含む蓋５０の外周区域は、小児の歯がレバー７ ０の前部と係合するのを防ぐために鎖錠レバー７０の前部を越えて外方に延びて いる。 大人の使用者がクロージュアを開くのを助けるために、蓋５０は一対の隔置さ れた指係合面９２を有する（第２図および第６図）。指係合面９２は隔置された くぼみによって蓋スカートに画定されている。これらくぼみは各々蓋穴８０に対 して横方向に片寄らされている。各くぼみは一端において内方へ延びた面９４（ 第６図）によって画定されており、各指係合面９２は該くぼみの後方部分を画定 する外方に面する滑らかな壁を形成している。 好ましくは、各くぼみおよび関連指係合面９２はスカート底面６２まで完全に 延びているが、スカートの頂の手前で終わっている。更に、くぼみ端壁９４とは 反対側の各指係合面９２の端部は、９８（第６図）における如く蓋スカート６０ と合体している。 大人の使用者の指が蓋５０に上向きの開く力を及ぼすことを可能にするために 、各指係合面９２は第６図に見られるように蓋底面６２からの距離を増大して次 第に外方へ延びている。指係合面９２は蓋スカート底縁の前方または外方へ延び ている頂縁１００（第６図）に沿って終わっている。しかし、指係合面９２には 小児の歯によって持上げるように係合されるのに十分な深さの突出外周面がない 。すなわち、前記くぼみは小児の上歯または下歯が滑らずに面９２に効果的に係 合することができず従って蓋５０を基部２４からこじあけるのに必要とされる方 向に十分な力を作用させ得ないように十分に浅く且つ傾斜または湾曲されている 。 更に、２つの指係合面９２間および各面９２とヒンジ５２間の蓋外周の他部分 には、小児の歯によって持上げるように係合されるのに十分な深さの突出外周面 がない。 クロージュア２０の抗小児性を増すために、指係合くぼみ９２は鎖錠レバー７ ０の領域の前には延在していない。すなわち、各指係合面９２によって提供され る持上げ区域は、使用者が蓋を開けるために２つの明瞭に異なる位置において開 放操作を行うことを必要にするのに十分な量だけ、鎖錠レバー７０および穴８０ から横方向に変位されている。かくて、鎖錠レバー７０は蓋５０上の１つの位置 において係合されなくてはならず、そして鎖錠レバーがたわまされている間に、 蓋５０は隔置されて横方向に変位された指係合面９２の１つまたは両方において 持上げることによって開かれねばならない。この操作は小児にとっては困難で混 惑させるものである。 好ましくは、指係合面９２間におけるラッチ面８６直下のスカート６０の面は 、実質的に垂直且つ滑らかであり、また鎖錠レバー７０の領域内の構造を分離す るまたは歪めるように小児の歯によって係合され得る面または縁の存在を除去ま たは減少するように鎖錠レバー肩７２の少し前に存在している。 更に、ヒンジ５２から延びている基部２４の部分は、少なくとも蓋底面６２ま で周方向外方に突き出るように形成されている。好ましくは、基部２４は第５図 に示されるように蓋スカート底面６２より更に周方向外方に延びている。通常は 基部２４は閉じられた蓋５０を越えて突き出ているから、クロージュアはより大 きな製造（成形）公差範囲を有する。すなわち、僅かにより大きな蓋の成形は小 児の歯によって係合され得る突出レッジを形成するように基部２４を越えて周方 向に突き出る蓋を依然として生じさせない。従って、クロージュアはより容易に 製造過程に適合する能力を有する。 更に、クロージュアは実質的に著しい外周突起なしに成形され得る。従って、 クロージュアは在来の高速自動キャップ取付け機によって容器に容易に装着され 得る。 本発明のクロージュアは一層大きい美的魅力を有して改善された抗小児性を提 供する。クロージュアの好適実施例は差込みラッチ構造および小児の歯によって 係合されるのに十分な深さを有する突出外周面のない蓋を備えているので、蓋は 小児の歯によってこじ開けられることに対して高度に抵抗する。指で持上げる区 域および鎖錠レバー区域における蓋の滑らかな外形は、小児の歯が開放を可能に するようにクロージュアを変形させ且つ歪ませ得る態様で効果的にクロージュア と係合するのを防止すべく鋭い縁およびレッジを排除している。 更に、鎖錠レバーの周りのくぼみ区域は、もし小児が蓋５０の上方前部分を噛 み降しても小児の歯はクロージュア蓋をクロージュア基部に一層ぴったりと押し 付けせしめるにすぎないように形成されている。鎖錠レバー７０の前面は、その 滑らかな湾曲した外形によって、小児の歯により効果的に係合されることを阻止 する。また一方では、レバーと蓋間に挿入される何らかの外部器具による如き何 らかの手段による鎖錠レバーの後面との係合は、鎖錠レバーを更に前方へ押圧し て蓋とより強く係合させるのに役立つにすぎないであろう。 本発明の以上の詳細な説明およびその実例から、多くの変更および修正が本発 明の新規な概念または原理の真の精神および範囲から逸脱することなしに行われ 得ることは容易に明らかであろう。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ダニエルズ，リチャード ジェイ. アメリカ合衆国 53108 ウィスコンシン 州カレドニア，マイル ロード 12606 ６―１／２

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．容器内部への開口のための抗小児クロージュアにして、該クロージュアは ： 前記容器に取り付けるための且つ吐出し穴を画定しているデッキを有する基部 と； 前記基部と係合するための底面を有し且つ開および閉状態間での運動のために 前記基部にヒンジ結合されている蓋とを包含し； 前記基部は該基部の外周の内方の位置において前記基部デッキから突き出てい て且つ肩を画定している弾性鎖錠レバーを有し； 前記蓋は該蓋が閉じられると小児の歯との係合に前記レバーがさらされること を減じるように該レバーを受容するための穴を前記蓋の外周の内方に画定してい る中心カバー板を有し、前記蓋は該蓋が閉じられると前記基部レバー肩と対面す るためのラッチ面を前記穴に隣接して画定しており、前記蓋の外周は前記蓋穴に 対して横方向に片寄らされていると共に前記蓋底面からの距離を増大して次第に 外方へ延びている指係合面を画定しており、それにより、前記レバーを操作する ためおよび前記指係合面を介して前記蓋を持上げるためには別々の指を用いるこ とを必要にしており；且つ 前記ヒンジ結合から延びている前記基部の部分は蓋が閉じられると少なくとも 前記蓋底面まで周方向外方へ突き出るように形成されており、且つ前記ヒンジ結 合から延びている前記蓋外周の部分には小児の歯によって持上げるように係合さ れるのに十分な深さの突出外周面がない、クロージュア。 ２．請求項１に記載のクロージュアにおいて、 前記蓋は２つの前記指係合面を隔置された位置において有し； 前記蓋の外周の部分は２つの隔置されたくぼみを、各くぼみが前記蓋穴に対し て横方向に片寄らされて画定しており；且つ 各前記指係合面は前記くぼみの１つの一部分を画定している外方に面する滑ら かな壁である、クロージュア。 ３．請求項２に記載のクロージュアにおいて、 前記蓋は前記中心カバー板から垂下する外周スカートを有し； 前記蓋スカートは前記蓋底面を画定している底面を有し； 各前記くぼみは完全に前記スカート底面まで延びており且つ前記スカートの頂 の手前で終わっている、クロージュア。 ４．請求項２に記載のクロージュアにおいて、前記２つのくぼみ間の前記スカ ート底面の部分は前記蓋が閉じられると前記基部の外周の内方に位置されている 、クロージュア。 ５．請求項１に記載のクロージュアにおいて、前記蓋板は前記穴の周りにそれ から延びている指アクセス凹所を画定しており、該凹所は前記蓋底面から離れる 距離を増大して横方向における寸法を増大しているがしかし小児の歯が前記レバ ーと係合するのを可能にするのには不十分な寸法を有している、クロージュア。 ６．請求項５に記載のクロージュアにおいて、前記蓋凹所は各々が前記蓋穴に 対して横方向に延びている２つの隔置された凹湾曲面によって一部分画定されて いる、クロージュア。 ７．請求項５に記載のクロージュアにおいて、 前記レバーは末端部を有し： 前記レバーは小児の歯によって滑らずに係合されるのを妨げるように湾曲され た上方前面を前記肩より上に有し；且つ 前記凹所に隣接していてそれから延びている前記蓋カバー板の部分は前記蓋が 閉じられると前記レバー末端部より上に突き出ている、クロージュア。 ８．請求項５に記載のクロージュアにおいて、 前記蓋は前記中心カバー板の外周から垂下する外周スカートを有し；且つ 前記凹所は前記蓋スカートが前記カバー板から垂下する前記蓋の外周まで外方 へ延びておりそれにより前記蓋の上方外周縁にノッチを画定している、クロージ ュア。 ９．請求項５に記載のクロージュアにおいて、前記凹所の底は前記ラッチ面に よって画定されている平坦な底と、前記ラッチ面に対して概ね垂直に延びている ２つの隔置された平行な面によって画定されている対向する側面とを有する上向 きに開いた溝を含んでいる、クロージュア。 １０．容器内部への開口のための抗小児クロージュアにして、該クロージュア は： 前記開口の周りにおいて前記容器に取り付けるための基部であって、前記開口 と連通するための吐出し穴を画定しているデッキを有する前記基部と； 前記基部と係合するための底面を有する蓋であって、更に（１）容器に貯えら れた内容物が当該クロージュアを通って流れるのを防ぐ閉じた状態と、（２）容 器に貯えられた内容物が前記吐出し穴から分与されるのを可能にすべく前記閉じ た状態から動かされた開いた状態とにおいて前記蓋と基部とを結合するためのヒ ンジ手段を有する前記蓋とを包含し； 前記基部は該基部の外周の内方の位置において前記基部デッキから突き出てい て且つ肩を画定している弾性鎖錠レバーを有し； 前記蓋は該蓋が閉じられると小児の歯との係合に前記レバーがさらされること を減じるように該レバーを受容するための穴を前記蓋の外周の内方に画定してい る中心カバー板を有し、前記蓋板は前記蓋が閉じられると前記基部レバー肩と対 面するためのラッチ面を前記穴に隣接して画定しており； 前記蓋の外周は前記蓋穴に対して横方向に片寄らされた係合面を提供するくぼ みを画定しており、前記係合面は前記蓋底面からの距離を増大して次第に外方へ 延びていて使用者が前記係合面に指で開く力を加えると同時に他の指で前記レバ ーの末端部に力を加えて該レバーを前記ラッチ面から離れるように曲げて前記閉 じた状態から離れる前記蓋の運動に適合させることを可能にし； 前記ヒンジ手段から延びている前記基部の部分は蓋が閉じられると少なくとも 前記蓋底面まで周方向外方へ突き出るように形成されており；且つ 前記ヒンジ手段から延びている前記蓋外周の部分には前記蓋および基部をこじ って閉じた状態から離すために小児の歯によって持上げるように係合されるのに 十分な深さの露出された突出外周面がない、クロージュア。 １１．請求項１０に記載のクロージュアにおいて、前記基部は前記開口の周り において容器首の外面上の相補形かみ合いねじと係合する内部ねじを備えた垂下 円筒形スカートを有している、クロージュア。 １２．請求項１０に記載のクロージュアにおいて、前記蓋は前記中心カバー 板から垂下する外周スカートを有している、クロージュア。 １３．請求項１２に記載のクロージュアにおいて、 前記蓋スカートは前記蓋底面を画定している底面を有し；且つ 前記くぼみは完全に前記スカート底面まで延びており且つ前記スカートの頂の 手前で終わっている、クロージュア。 １４．請求項１２に記載のクロージュアにおいて、前記蓋スカートは２つの隔 置された前記くぼみを、各くぼみが前記蓋穴に対して横方向に片寄らされて画定 している、クロージュア。 １５．請求項１４に記載のクロージュアにおいて、前記２つのくぼみ間の前記 スカート底面の部分は前記蓋が閉じられると前記基部の外周の内方に位置されて いる、クロージュア。