JPH09142339A - 車載用記録装置 - Google Patents

車載用記録装置

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JPH09142339A
JPH09142339A JP30320195A JP30320195A JPH09142339A JP H09142339 A JPH09142339 A JP H09142339A JP 30320195 A JP30320195 A JP 30320195A JP 30320195 A JP30320195 A JP 30320195A JP H09142339 A JPH09142339 A JP H09142339A
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JP
Japan
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vehicle
automobile
recording device
camera
recorder
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JP30320195A
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English (en)
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Tomio Katada
富穂 片田
Takami Okanoue
宇視 岡上
Nobusuke Takahashi
信佐 高橋
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KAGA DENSHI KK
KAGA ELECTRONICS
Original Assignee
KAGA DENSHI KK
KAGA ELECTRONICS
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Publication date
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    • G07CHECKING-DEVICES
    • G07CTIME OR ATTENDANCE REGISTERS; REGISTERING OR INDICATING THE WORKING OF MACHINES; GENERATING RANDOM NUMBERS; VOTING OR LOTTERY APPARATUS; ARRANGEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS FOR CHECKING NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE
    • G07C5/00Registering or indicating the working of vehicles
    • G07C5/08Registering or indicating performance data other than driving, working, idle, or waiting time, with or without registering driving, working, idle or waiting time
    • G07C5/0841Registering performance data
    • G07C5/0875Registering performance data using magnetic data carriers
    • G07C5/0891Video recorder in combination with video camera

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
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  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Time Recorders, Dirve Recorders, Access Control (AREA)
  • Closed-Circuit Television Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 客観的且つ徹底的な事故原因の解明を可能な
らしめる車載用記録装置を提供する。 【解決手段】 車載用記録装置は、自動車の走行中に自
動車から見た所定の風景を撮影して、該風景に対応する
動画情報を出力する広角カメラ1と、該出力された動画
情報を所定の長さだけエンドレスに上書き記録するエン
ドレスレコーダ3と、自動車に与えられる所定の大きさ
以上の衝撃を検出するショックセンサ2と、ショックセ
ンサ2により衝撃が検出された時に記録を停止するよう
にエンドレスレコーダ3を制御するCPUユニット4と
を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の技術分野
に属し、特に自動車事故の原因追求のために画像情報を
記録する車載用記録装置の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】車社会といわれる今日において交通事故
件数は何秒かに1件の割合で発生しており、シートベル
トやエアバッグなどの車載用安全装置の発達にも拘わら
ず、自動車事故による死傷者数は依然として、減少して
いないのが現状である。このような事故の発生数や死者
数を減らすためには、事故の原因追求が極めて重要とさ
れている。
【0003】従来、乗物事故の事故原因を追求するため
の技術としては、例えば、飛行機の場合には、機内に取
付けられたボイスレコーダやフライトレコーダが知られ
ている。これらの記録装置を事故後に回収し検証するこ
とによって徹底的な事故原因の解明が可能となってい
る。一方、自動車の場合には、自動車内に事故原因を究
明するための装置は特に存在しておらず、事故原因の解
明は専ら当事者や目撃者の証言、現場検証等により行わ
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】自動車事故の場合に
は、その発生件数及び死傷者数は飛行機事故に比して圧
倒的に多いため、自動車事故を防ぐことは強く望まれて
いる。
【0005】しかしながら、従来の証言や現場検証等に
よる解明だけでは、十分な事故原因を解明することは出
来ないため、自動車事故を防ぐ対策には本質的な限界が
ある。
【0006】そこで、本発明は、客観的且つ徹底的な事
故原因の追求を可能ならしめる車載用記録装置を提供す
ることを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の車載用
記憶装置は上記課題を解決するために、自動車に備えら
れる車載用記録装置であって、少なくとも前記自動車の
走行中に前記自動車から見た所定の風景を撮影して、該
風景に対応する動画情報を出力するカメラと、該出力さ
れた動画情報を所定の長さだけエンドレスに上書き記録
するエンドレスレコーダと、前記自動車に与えられる所
定の大きさ以上の衝撃を検出するショックセンサと、該
ショックセンサにより前記衝撃が検出された時に記録を
停止するように前記エンドレスレコーダを制御する制御
手段とを備えたことを特徴とする。
【0008】請求項1の車載用記録装置によれば、自動
車の走行中には、カメラにより、自動車から見た所定の
風景が撮影され、該風景に対応する動画情報が出力され
る。そして、エンドレスレコーダにより、該出力された
動画情報が所定の長さだけエンドレスに上書き記録され
る。従って、自動車が事故を起こさずに走行し続ける限
り、現在を基準に所定長の時間だけ過去に遡った最新の
風景がエンドレスレコーダに常に記憶されていることに
なる。この際、不要となった過去の画像情報は上書きに
より消去されるので、記録情報量を不必要に増加させる
ことはなく、エンドレスレコーダに必要な記憶容量は極
めて少なくて済む。ここで、自動車が事故を起こすと、
ショックセンサにより、自動車に与えられる所定の大き
さ以上の衝撃が検出され、制御手段による制御を受け
て、この衝撃検出時にエンドレスレコーダによる記録は
停止される。従って、事故の瞬間から所定長の時間だけ
過去に遡った最新の風景がエンドレスレコーダに記憶さ
れて当該車載用記録装置はその動作を終える。この結
果、事故の瞬間を含む生々しい映像をエンドレスレコー
ダを回収することにより再現することが可能となる。一
方、エンドレスレコーダを用いているため、事故とは関
係のない不要な画像情報は上書きにより消去されるの
で、事故原因を解明する際にも画像情報を迅速に処理で
きる。
【0009】請求項2に記載の車載用記録装置は請求項
1の車載用記録装置において、前記制御手段は、前記自
動車が所定の速度以上になった時に前記記録を開始する
ように前記エンドレスレコーダを制御することを特徴と
する。
【0010】請求項2の車載用記録装置によれば、制御
手段による制御を受けて、エンドレスレコーダは、自動
車が所定の速度以上になった時に記録を開始するので、
実際に運転をする前や低速度時などのエンドレスレコー
ダによる記録があまり意味を持たない時には、エンドレ
スレコーダを動作させることなく、電源の節約や機材の
消耗を防ぐことが出来る。
【0011】請求項3に記載の車載用記録装置は請求項
1又は2の車載用記録装置において、前記カメラは、前
記自動車のフロントガラスを介して前記自動車の前方の
風景を撮影するように前記自動車のルームミラー背面に
取付けられたカメラであることを特徴とする。
【0012】請求項3の車載用記録装置によれば、カメ
ラは、自動車のフロントガラスを介して自動車の前方の
風景を撮影するように自動車のルームミラー背面に取付
けられているので、運転手から見たとほぼ同様の風景を
撮影することが出来、且つ運転手の視界の妨げにもなら
ない。また、車内の装飾及び有効スペースの確保の観点
からも有利である。
【0013】請求項4に記載の車載用記録装置は請求項
1の車載用記録装置において、前記カメラが複数設けら
れており、前記エンドレスレコーダは該複数のカメラか
らの画像情報を平行して複数トラックに記録することを
特徴とする。
【0014】請求項4の車載用記録装置によれば、カメ
ラが複数設けられており、エンドレスレコーダは該複数
のカメラからの画像情報を平行して複数トラックに記録
するので、例えば、車の前方の風景と後方の風景とを同
時に撮影し、更に同一のエンドレスレコーダを用いて時
間が完全に一致した状態でこれら複数の画像情報を記録
することが出来る。
【0015】請求項5に記載の車載用記録装置は請求項
4の車載用記録装置において、前記複数のカメラは、前
記自動車の前方の風景を撮影するカメラ、前記自動車の
後方の風景を撮影するカメラ、前記自動車の右側方の風
景を撮影するカメラ、前記自動車の左側方の風景を撮影
するカメラ及び前記自動車の内部の風景を撮影するカメ
ラのうちの少なくとも二つを含むことを特徴とする。
【0016】請求項5の車載用記録装置によれば、自動
車の前方、後方、右側方及び左側方の風景並びに自動車
の内部の風景を撮影し、更に同一のエンドレスレコーダ
を用いて時間が完全に一致した状態でこれら複数の画像
情報を記録することが出来る。
【0017】請求項6に記載の車載用記録装置は請求項
1から5の車載用記録装置において、前記エンドレスレ
コーダは、前記画像情報に加えて前記自動車の速度情報
を記憶することを特徴とする。
【0018】請求項6の車載用記録装置によれば、エン
ドレスレコーダにより自動車の速度情報が記憶されるの
で、スピード違反やブレーキのかけ方、かかり方につい
ての原因追求が可能となる。
【0019】請求項7に記載の車載用記録装置は請求項
1から6の車載用記録装置において、前記自動車の外部
及び内部のうちの少なくともいずれか一方における音声
を受けて音声情報を出力する音声マイクを更に備えてお
り、前記エンドレスレコーダは、前記画像情報に加えて
前記出力された音声情報を記録することを特徴とする。
【0020】請求項7の車載用記録装置によれば、事故
の直前の自動車付近の音声が音声情報として、エンドレ
スレコーダにより記録されるので、事故の瞬間や直前の
車内の状況、クラクションの音や人の悲鳴、複数の自動
車が事故を起こした場合の相互の時間的な関係などを音
声情報を頼りに、分析することが出来る。この際、画像
情報と音声情報とは時間的に一致しているので、精密な
事故分析が可能となる。
【0021】請求項8に記載の車載用記録装置は請求項
1から7の車載用記録装置において、前記カメラは、広
角カメラであることを特徴とする。請求項8の車載用記
録装置によれば、カメラは広角カメラであるので、比較
的小型のカメラにより広い部分を撮影でき、特に運転手
の視界の妨げにならないようにカメラを配置する観点や
車内や車外の装飾的な観点から有利である。
【0022】請求項9に記載の車載用記録装置は請求項
1から8の車載用記録装置において、前記ショックセン
サは、前記自動車のフロントバンパーに内蔵されること
を特徴とする。
【0023】請求項9の車載用記録装置によれば、ショ
ックセンサは、自動車のフロントバンパーに内蔵される
ので、自動車の前方側から衝突した場合に確実にエンド
レスレコーダの記録を停止させることが出来る。更に、
この場合、エアバック制御用の作動センサと当該ショッ
クセンサとを共用できる利点も得られる。
【0024】請求項10に記載の車載用記録装置は請求
項1から9の車載用記録装置において、前記エンドレス
レコーダ及び制御手段は、前記自動車のトランク内に設
置されることを特徴とする。
【0025】請求項10の車載用記録装置によれば、エ
ンドレスレコーダ及び制御手段は、自動車のトランク内
に設置されるので、車内のスペースの有効利用及び車内
や車外の装飾的な観点から有利であると共に、一般に破
損の度合いが低くエンジンからも遠いためエンドレスレ
コーダ及びCPU等からなる制御手段を事故の際の衝撃
から守って、これらを無事に回収できる可能性を高めら
れる。
【0026】請求項11に記載の車載用記録装置は請求
項1から10の車載用記録装置において、前記エンドレ
スレコーダは、鍵を掛けられるハウジング内に収容され
ていることを特徴とする。
【0027】請求項11の車載用記録装置によれば、エ
ンドレスレコーダは、ハウジング内に収容されているの
で、事故の衝撃からエンドレスレコーダを守れる可能性
を高められる。更に、鍵が掛けられるので、例えば、不
利な風景を撮影された当事者が容易にエンドレスレコー
ダの記録を抹消できないようにすることが出来る。
【0028】請求項12に記載の車載用記録装置は請求
項11の車載用記録装置において、前記ハウジングは、
耐熱性材料からなることを特徴とする。請求項12の車
載用記録装置によれば、ハウジングは、耐熱性材料から
なるので、事故により当該自動車が燃え上がった場合等
にも、エンドレスレコーダを守って、これを無事に回収
できる可能性が高まる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき、本発明の好
適な実施の形態について説明する。図1に、本発明の実
施の態様であるドライブレコーダの概要を示す。
【0030】図2に、図1のドライブレコーダの各部品
が自動車に取付けられた位置を示す。図1において、ド
ライブレコーダは、広角カメラ1、ショクセンサ2、エ
ンドレスレコーダ3及びCPUユニット4を備えて構成
されている。
【0031】図2において、広角カメラ1は、自動車の
ルームミラーの背面に取付けられており、ショックセン
サ2は、自動車のフロントバンパーに内蔵されており、
エンドレスレコーダ3及びCPUユニット4は、自動車
の後部に設けられたトランク内部に取付けられている。
【0032】図1において、広角カメラ1は、ルームミ
ラー背面に取付け可能なサイズ及び重量を持つように構
成されている。このように構成することで、広角カメラ
2は、スペース的にも装飾的にも車内で邪魔にならない
利点が得られると共にフロントガラスを通して自動車の
前方の風景を撮影できる。広角カメラ1は、その視野角
が、運転者の視野より広角とされている。このように構
成することで、運転手の視界と同等以上の視界に対応す
る風景が撮影できる。広角カメラ1は、昼間、逆光(太
陽)時においても映像を保証でき、また、夜間の走行時
において光量不足のときも映像が保証できるものを用い
るのが好ましい。このように構成することで、各種の状
況下で事故が起こっても鮮明な映像の撮影が可能とな
る。更に、広角カメラ1は、自動車に備えられるため、
自動車固有の振動に強いものが好ましい。以上のように
構成された広角カメラ1は、撮影した自動車の前方の風
景に対応する画像データをエンドレスレコーダ3へ出力
する。
【0033】ショックセンサ2は、所定の大きさ以上の
衝撃が与えられると、この衝撃を検出して、ショック信
号を発生する。尚、ショックセンサ2を既存のエアバッ
グ作動センサと共用してもよい。この場合、ショックセ
ンサ2は、ショック信号を図示しない信号分岐ユニット
を介してCPUユニット4へ出力する。このように構成
すれば、専用のショックセンサを設けるよりも部品数を
減らすことが出来、コスト的にも有利である。本実施の
形態においては、ショックセンサ2はフロントバンパー
に内蔵されているので、前方からの衝撃に対して確実に
センサとして機能し得る。但し、リヤーバンパー、サイ
ドボディー、エンジンルーム内、トランク内、車内のい
ずれかの場所に専用のショックセンサを備えてもよい。
【0034】エンドレスレコーダ3は、広角カメラ1か
ら送られる画像データをエンドレスに上書き記録する様
に構成されている。また、エンドレスレコーダ3は、ト
ランク内に収納されるため、自動車の走行中の振動や熱
に耐えうる記録装置が用いられる。更に、エンドレスレ
コーダ3は、自動車が事故を起こした際の衝撃や高熱に
耐え得ることが必要とされるため、耐火性及び耐衝撃性
に優れたハウジング内に収容されている。このハウジン
グには、警察関係者等の限定された者のみが解除し得る
鍵が掛けられていることが望ましい。このように構成す
れば、不利な風景を撮影された当事者がエンドレスレコ
ーダ3に記録された画像データを抹消したり、改竄した
りする事態を防ぐことが出来る。同様の意味から、この
ハウジングは自動車から容易に取り外しできないように
トランク内において自動車の本体に固着されていること
が好ましい。尚、エンドレスレコーダの種類としては、
ビデオテープ、磁気ディスク、光ディスク、ICカー
ド、ICメモリ等の既存の書き換え可能な型の記録媒体
を用いた記憶装置であればよい。
【0035】CPUユニット4は、エンドレスレコーダ
3と同様にトランク内に収納されるため、自動車の走行
中の振動や熱に強いものが用いられる。また使用部品は
車載仕様とされる。尚、CPUユニット4を他の電装部
品を制御するCPUと共用してもよい。このように構成
すれば、専用のCPUを設けるよりも部品数を減らすこ
とが出来、コスト的にも有利である。
【0036】車速感知ドアロックスイッチ5は、自動車
が一定の速度になると、これを感知してドアを自動的に
ロックするものであるが、本実施の形態においては、か
かる車速感知ドアロックスイッチ5が一定速度を感知し
た際に、感知信号をCPUユニット4に送り、この感知
信号を受けた時にエンドレスレコーダ3が記録を開始す
るように、CPUユニット4は、エンドレスレコーダ3
を制御するように構成されている。このように構成する
ことにより、事故とは関係ないような、自動車が停止中
や殆ど動いていない際の風景を撮影しないで済み、電源
を節約でき、更に広角カメラ1及びエンドレスレコーダ
3の消耗を防ぐことができる。
【0037】また、バッテリー6は、自動車に備えられ
ている通常のDC12Vのバッテリーであり、広角カメ
ラ1、エンドレスレコーダ3及びCPUユニット4は、
バッテリー6からの直流電圧の供給を受けて動作するよ
うに夫々構成されている。
【0038】次に、以上のように構成されたドライブレ
コーダの動作について説明する。先ず、自動車が走行を
始めると、車速感知ドアロックスイッチ5が一定速度以
上になったことを感知する。すると、車速感知ドアロッ
クスイッチ5からの感知信号を受けたCPUユニット4
による制御の下で、広角カメラ1が運転者視野より広角
で走行中の車の周囲の映像を捕え、この撮影された映像
はエンドレスレコーダ3で一定時間記録され、常に新た
な状況が上書き記録される。事故が起きねば、自動車が
エンジンを切った時に当該ドライブレコーダも停止す
る。尚、車速感知ドアロックスイッチ5が一定速度未満
になったことを感知する度に、記録を一旦停止するよう
に構成してもよい。このように、自動車が事故を起こさ
ずに走行し続ける限り、現在を基準に所定長の時間だけ
過去に遡った最新映像がエンドレスレコーダ3に常に記
憶されていることになる。この際、不要となった過去の
画像情報は上書きにより消去されるので、記録情報量を
不必要に増加させることはなく、即ちエンドレスレコー
ダ3に必要な記憶容量は極めて少なくて済むので有利で
ある。
【0039】ここで、事故が発生したとする。この時、
バンパーに組み込まれたショックセンサ2が、ある一定
値以上の衝撃を受け、ショックセンサ2が発するショッ
ク信号を受けたCPUユニット4による制御の下、エン
ドレスレコーダ3が停止する。従って、事故の瞬間から
所定長の時間だけ過去に遡った最新映像がエンドレスレ
コーダ3に記憶されてドライブレコーダはその動作を終
える。エンドレスレコーダ3は、耐熱性及び耐衝撃性の
高いハウジングに収容されているので、自動車が燃え上
がったり原形をとどめないほどに変形した事故であって
も、エンドレスレコーダ3を無事回収できる可能性は極
めて高くなる。また、CPUユニット4も自動車後部の
トランクに収納されているので、たとえ事故の際の衝撃
が大きくても、エンドレスレコーダ3を停止させるまで
は正常に動作し得る可能性が高い。この際特に、エンド
レスレコーダ3を一旦停止させれば、その直後にCPU
ユニット4は破壊されても問題はない。即ち、エンドレ
スレコーダ3を停止させた後は、CPUユニット4は燃
えてなくなっても構わない。尚、CPUユニット4をエ
ンドレスレコーダ3のハウジング内に収納してもよい。
【0040】以上詳細に説明したように、本実施の形態
によれば、事故の瞬間を含む生々しい映像情報が記録さ
れたエンドレスレコーダ3を安全且つ確実に回収するこ
とが可能となる。一方、エンドレスレコーダ3を用いて
いるため、事故とは関係のない不要な画像情報は上書き
により消去されるので、事故原因を解明する際にも映像
情報を迅速に処理できる。
【0041】尚、本実施の形態においては、広角カメラ
1は一台のみ設けられているが、複数台のカメラを設け
て、エンドレスレコーダ3に複数のカメラからの画像デ
ータを平行して複数トラックに記録するように構成して
もよい。この際、例えば、自動車の前方、後方、右側方
及び左側方の風景並びに自動車の内部の風景を撮影する
カメラを設けるようにしてもよい。
【0042】また、本実施の形態においては、広角カメ
ラ1による画像データのみをエンドレスレコーダ3に記
録するようにしたが、この画像データに加えて自動車の
速度情報、エンジン回転数情報、車体の傾斜情報、加速
度情報、ブレーキ作動記録情報等の各種制御情報をエン
ドレスレコーダ3に記憶するように構成してもよい。こ
のように構成すれば、より詳細な事故の分析が可能とな
る。
【0043】更にまた、自動車の外部や内部に音声マイ
クを取付けて、音声マイクにより得た音声情報を画像デ
ータに加えてエンドレスレコーダ3に記録するように構
成してもよい。このように構成すれば、事故の直前の自
動車付近の音声も、エンドレスレコーダ3に記録される
こととなるので、画像情報と音声情報との両方から精密
な事故分析が可能となる。
【0044】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、請求項1の
車載用記録装置によれば、自動車の走行中には、記録情
報量を不必要に増加させることはなく、自動車事故の際
には、事故の瞬間を含む映像をエンドレスレコーダを回
収することにより再現することが可能となる。
【0045】請求項2の車載用記録装置によれば、実際
に運転をする前や低速度時などのエンドレスレコーダに
よる記録があまり意味を持たない時には、エンドレスレ
コーダを動作させることなく、電源の節約や機材の消耗
を防ぐことが出来る。
【0046】請求項3の車載用記録装置によれば、運転
手とほぼ同様の視点から見た風景により事故原因の解明
が出来る。請求項4の車載用記録装置によれば、より徹
底的な事故原因の解明が可能となり、特に玉付き衝突事
故についてのより具体的な解析が可能となる。
【0047】請求項5の車載用記録装置によれば、より
徹底的な事故原因の解明が可能となる。特に、自動車の
内部の風景を記録することにより運転手の居眠り運転や
脇見運転、更に事故の瞬間の人体の様子などを克明に記
録することが出来る。
【0048】請求項6の車載用記録装置によれば、エン
ドレスレコーダにより自動車の速度情報が記憶されるの
で、スピード違反やブレーキのかけ方、かかり方につい
ての原因追求が可能となる。
【0049】請求項7の車載用記録装置によれば、事故
の瞬間や直前の車内の状況、クラクションの音や人の悲
鳴、複数の自動車が事故を起こした場合の相互の時間的
な関係などを音声情報を頼りに、分析することが出来
る。この際、画像情報と音声情報とは時間的に一致して
いるので、精密な事故分析が可能となる。
【0050】請求項8の車載用記録装置によれば、比較
的小型のカメラにより広い部分を撮影でき、特に運転手
の視界の妨げにならないようにカメラを配置する観点や
車内や車外の装飾的な観点から有利である。
【0051】請求項9の車載用記録装置によれば、自動
車の前方側から衝突した場合に確実にエンドレスレコー
ダの記録を停止させることが出来る。更に、この場合、
エアバック制御用の作動センサと当該ショックセンサと
を共用できる利点も得られる。
【0052】請求項10の車載用記録装置によれば、車
内のスペースの有効利用及び車内や車外の装飾的な観点
から有利であると共に、一般に破損の度合いが低くエン
ジンからも遠いためエンドレスレコーダ及びCPU等か
らなる制御手段を事故の際の衝撃から守って、これらを
無事に回収できる可能性を高められる。また通常の走行
中も、エンジンからのノイズや振動を低減できるので、
より高画質の画像情報の記録が可能となると共に、装置
の故障を防ぐことも出来る。
【0053】請求項11の車載用記録装置によれば、事
故の衝撃からエンドレスレコーダを守る可能性を高めら
れる。更に、鍵が掛けられるので、例えば、不利な風景
を撮影された当事者が容易にエンドレスレコーダの記録
を抹消できないようにすることが出来る。
【0054】請求項12の車載用記録装置によれば、事
故により当該自動車が燃え上がった場合にも、エンドレ
スレコーダを守って、これを無事に回収できる可能性が
高まる。
【0055】以上の結果、本発明により、自動車事故が
発生した場合にエンドレスレコーダに記録された画像情
報を用いて自動車事故の直前から事故の瞬間にかけての
走行状態を再現することにより、事故原因について明確
かつ迅速に判断することができ、今後の安全装置及び運
転技術の向上に貢献し得、ひいては人命救済につながる
車載用記録装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態であるドライブレコーダの
ブロック図である。
【図2】図1のドライブレコーダの各部品が取付けられ
た位置を示す自動車の側面図である。
【符号の説明】
1…広角カメラ 2…ショックセンサ 3…エンドレスレコーダ 4…CPUユニット 5…車速感知ドアロックスイッチ 6…バッテリー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 片田 富穂 大阪府吹田市江ノ木町16−33 ハイツ丸利 303号 (72)発明者 岡上 宇視 和歌山県西牟婁郡白浜町庄川340−34 (72)発明者 高橋 信佐 東京都文京区音羽1丁目26番1号 加賀電 子株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車に備えられる車載用記録装置であ
    って、 少なくとも前記自動車の走行中に前記自動車から見た所
    定の風景を撮影して、該風景に対応する動画情報を出力
    するカメラと、 該出力された動画情報を所定の長さだけエンドレスに上
    書き記録するエンドレスレコーダと、 前記自動車に与えられる所定の大きさ以上の衝撃を検出
    するショックセンサと、 該ショックセンサにより前記衝撃が検出された時に記録
    を停止するように前記エンドレスレコーダを制御する制
    御手段とを備えたことを特徴とする車載用記録装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記自動車が所定の速
    度以上になった時に前記記録を開始するように前記エン
    ドレスレコーダを制御することを特徴とする請求項1に
    記載の車載用記録装置。
  3. 【請求項3】 前記カメラは、前記自動車のフロントガ
    ラスを介して前記自動車の前方の風景を撮影するように
    前記自動車のルームミラー背面に取付けられたカメラで
    あることを特徴とする請求項1又は2に記載の車載用記
    録装置。
  4. 【請求項4】 前記カメラが複数設けられており、前記
    エンドレスレコーダは該複数のカメラからの画像情報を
    平行して複数トラックに記録することを特徴とする請求
    項1に記載の車載用記録装置。
  5. 【請求項5】 前記複数のカメラは、前記自動車の前方
    の風景を撮影するカメラ、前記自動車の後方の風景を撮
    影するカメラ、前記自動車の右側方の風景を撮影するカ
    メラ、前記自動車の左側方の風景を撮影するカメラ及び
    前記自動車の内部の風景を撮影するカメラのうちの少な
    くとも二つを含むことを特徴とする請求項4に記載の車
    載用記録装置。
  6. 【請求項6】 前記エンドレスレコーダは、前記画像情
    報に加えて前記自動車の速度情報を記憶することを特徴
    とする請求項1から5のいずれか一項に記載の車載用記
    録装置。
  7. 【請求項7】 前記車載用記録装置は、前記自動車の外
    部及び内部のうちの少なくともいずれか一方における音
    声を受けて音声情報を出力する音声マイクを更に備えて
    おり、 前記エンドレスレコーダは、前記画像情報に加えて前記
    出力された音声情報を記録することを特徴とする請求項
    1から6のいずれか一項に記載の車載用記録装置。
  8. 【請求項8】 前記カメラは、広角カメラであることを
    特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の車載
    用記録装置。
  9. 【請求項9】 前記ショックセンサは、前記自動車のフ
    ロントバンパーに内蔵されることを特徴とする請求項1
    から8のいずれか一項に記載の車載用記録装置。
  10. 【請求項10】 前記エンドレスレコーダ及び制御手段
    は、前記自動車のトランク内に設置されることを特徴と
    する請求項1から9のいずれか一項に記載の車載用記録
    装置。
  11. 【請求項11】 前記エンドレスレコーダは、鍵を掛け
    られるハウジング内に収容されていることを特徴とする
    請求項1から10のいずれか一項に記載の車載用記録装
    置。
  12. 【請求項12】 前記ハウジングは、耐熱性材料からな
    ることを特徴とする請求項11に記載の車載用記録装
    置。
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