JPH09141966A - 記録装置 - Google Patents

記録装置

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JPH09141966A
JPH09141966A JP29976895A JP29976895A JPH09141966A JP H09141966 A JPH09141966 A JP H09141966A JP 29976895 A JP29976895 A JP 29976895A JP 29976895 A JP29976895 A JP 29976895A JP H09141966 A JPH09141966 A JP H09141966A
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gear
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switching
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JP29976895A
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English (en)
Inventor
Akira Kida
朗 木田
Takashi Nojima
隆司 野島
Takeshi Iwasaki
武史 岩崎
Hitoshi Nakamura
仁志 中村
Soichi Hiramatsu
壮一 平松
Hiroyuki Inoue
博行 井上
Hideaki Kawakami
英明 川上
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 キャリッジの移動を利用した駆動切替を確実
に行う。 【解決手段】 搬送ローラ6にはLFギア21が固定さ
れ、紙送りモータ(不図示)でLFギア21を回転させ
ることで被記録媒体が搬送される。記録ヘッド1はキャ
リッジ2に搭載され、キャリッジ2を往復移動しつつ搬
送ローラ6で被記録媒体を搬送し、被記録媒体への記録
を行う。クラッチギア20は、搬送ローラ6にその軸方
向に摺動自在に設けられ、キャリッジ2を切替位置に移
動させるとクラッチギア20はキャリッジ2に押されて
LFギア21と噛み合う。この状態でLFギア21を回
転させると、クラッチギア20を介してポンプギア22
がLFギア21と噛み合い、回復機構(不図示)が駆動
される。切替位置ではホームポジションセンサ19はキ
ャリッジ2の遮光板2bを検出せず、これによりキャリ
ッジ2が切替位置にあることが検出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、キャリッジの移動
を利用して、被記録媒体を搬送させるための駆動源の駆
動力を他の機構の駆動のために必要に応じて切り替える
切替機構を有する記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】記録装置は、文字、画像等の入力情報を
被記録媒体(紙、布、プラスチックシート等)上に出力
するための記録素子を複数備えた記録手段を制御手段に
よる制御で駆動させて記録動作を実施する。記録装置
は、使用する記録手段の記録方式により、インクジェッ
ト式、ワイヤドット式、感熱式、熱転写式、レーザビー
ム式等に分類することができる。このような記録装置の
中で、被記録媒体の搬送方向(副走査方向)と交差する
方向に主走査する記録方式をとるシリアルタイプの記録
装置においては、被記録媒体を所定の記録位置に搬送し
た後、被記録媒体に沿って移動するキャリッジ上に搭載
した記録手段(記録ヘッド)によって画像の記録(主走
査)を行い、1行分の記録を終了した後に所定量の紙送
り(副走査)を行い、その後に次の行の画像を記録(主
走査)するという動作を繰り返すことにより、被記録媒
体全域の画像記録が行われる。一方、被記録媒体を搬送
方向に送る副走査のみで記録するラインタイプの記録装
置においては、被記録媒体を所定の記録位置に搬送し、
一括して1行分の記録を行った後、所定量の紙送り(ピ
ッチ送り)を行い、さらに、次の行の記録を一括して行
うという動作を繰り返すことにより、被記録媒体全域の
画像記録が行われる。
【0003】そのうち、インクジェット式(インクジェ
ット記録装置)は、記録手段(記録ヘッド)から被記録
媒体にインクを吐出して記録を行うものであり、記録手
段のコンパクト化が容易であり、高精細な画像を高速で
記録することができ、普通紙に特別な処理を必要とせず
に記録することができ、ランニングコストが安く、ノン
インパクト方式であるため騒音が少なく、しかも、多色
のインクを使用してカラー画像を容易に記録することが
できるなどの利点を有している。
【0004】特に、熱エネルギーを利用してインクを吐
出するインクジェット式の記録手段(記録ヘッド)は、
エッチング、蒸着、スパッタリング等の半導体製造プロ
セスを経て、基板上に成膜された電気熱変換体、電極、
液路壁、天板等を形成することにより、高密度の液路配
置(吐出口配置)を有するものを容易に製造することが
でき、一層のコンパクト化を図ることができる。
【0005】上記インクジェット記録装置においては、
記録ヘッドとして一般に微細な吐出口を配列したものが
用いられているので、吐出口内方への気泡や塵埃の混入
が生じた場合、あるいはインク溶剤の蒸発に伴う増粘等
によってインクが吐出または記録に適しない状態となっ
た場合等においても、インクをリフレッシュすることに
より吐出不良要因を除去する吐出回復処理が行われてい
る。
【0006】一般に、シリアル式の記録装置において
は、記録ヘッドを主走査するためのキャリッジを駆動す
るキャリッジ駆動モータとして、ステップモータを用い
る場合が多い。また、キャリッジの移動方向と直角の方
向に被記録媒体を搬送するための駆動モータとしても、
ステップモータを用いることが多い。さらに、コストダ
ウン、省スペース化等のため駆動源であるモータの数を
減らす目的で、1つの駆動源で複数の機構を駆動できる
ようにしたものが開発されている。このような記録装置
には、駆動する機構を必要に応じて切り替えるための切
替機構が備えられている。
【0007】図6は、切替機構を備えた従来の記録装置
を、インクジェット記録装置の場合を例に挙げて示す斜
視図である。
【0008】図6に示すインクジェット記録装置は、記
録媒体Pを送るためのピックアップローラ109、搬送
ローラ106及びピンチローラ107と、記録媒体Pに
記録を行う記録手段である記録ヘッド101を着脱自在
に搭載するキャリッジ102と、フレーム104に両端
が固定され、キャリッジ102を記録媒体Pの搬送方向
と直交し、かつ、記録媒体Pの面に平行な方向に摺動可
能に支持するガイドシャフト105及びガイドレール1
12と、キャリッジ102を往復走査させるためのキャ
リッジ駆動ベルト111、キャリッジ駆動モータ110
及び駆動プーリ113と、キャリッジ102の停止位置
を制御するためのホームポジションセンサ119と、圧
板108及びベース114とを少なくとも備えている。
【0009】また、記録領域以外には、記録ヘッド10
1のクリーニング及びキャッピングを行うためのワイパ
ー118及びキャップ117が設けられており、搬送ロ
ーラ106の一端には紙送りモータ(不図示)の動力を
搬送ローラ106に伝えるためのLFギア121が設け
られる。さらに、LFギア121からの動力をキャップ
117に伝えるために、クラッチギア120及びポンプ
ギア122が設けられている。
【0010】上記構成においてピックアップローラ10
9及び搬送ローラ106が回転すると、記録媒体Pが引
き込まれて記録ヘッド101のインク吐出面と対向する
位置に送られる。その位置で、キャリッジ駆動モータ1
10が駆動することでキャリッジ駆動ベルト111が回
転し、キャリッジ102がガイドシャフト105及びガ
イドレール112に沿って直線方向に往復走査される。
これと同時に、キャリッジ102に搭載された記録ヘッ
ド101から記録信号に応じてインクが吐出されること
により、記録媒体Pに記録すべき内容の記録が行われ
る。
【0011】記録ヘッド101のインク吐出部に紙粉や
ゴミ等の異物が付着したり、あるいは吐出部分のインク
が乾燥して増粘または固着すると、吐出口に目詰まりが
発生して吐出不良(不吐出を含む)を起こすことがあ
る。そこで、目詰まりを防止するため、非記録時に記録
ヘッド101の吐出口面をキャップ117で密閉すると
ともに、ポンプ(不図示)等の吸引手段によりキャップ
117を通して吐出口からインクを吸引することで吐出
口の正常化を図るようにした回復機構が使用されてい
る。なお、上記シリアルタイプのインクジェット記録装
置においては、前記キャップ117による密閉動作(キ
ャップ動作)は、記録ヘッドを記録領域外に設けられた
キャッピング位置へ移動させ、このキャッピング位置で
キャップ117とインク吐出部を当接させることによっ
て行われる。ここで、本構成におけるキャップ117の
当接駆動力は、上記の紙送りモータからLFギア121
及びポンプギア122を伝わってキャップ117に伝達
される。
【0012】また、上記インクジェット記録装置には、
記録ヘッド101の吐出口面に付着した異物を除去する
ためのクリーニング手段が設けられている。このクリー
ニング手段の一例として、可撓性のワイパー118で記
録ヘッド101の吐出口面を拭き取り清掃する機構が採
用されている。
【0013】上述したキャッピング及びクリーニング動
作等を行うために、キャリッジ102を所定の位置に停
止させるには、キャリッジ102の検出手段であるホー
ムポジションセンサ119をキャリッジ102の移動方
向と垂直方向にキャリッジ102と対向して設け、ホー
ムポジションセンサ119からのキャリッジ102の相
対位置をモータパルス数等で算出し、それにより、キャ
リッジ102の停止位置を制御する方法が用いられてい
ることが多い。
【0014】図7は、図6に示したインクジェット記録
装置の、紙送り動作と回復動作とを切り替える駆動切替
機構部の平面図である。 図7において、紙送りモータ
158の回転はLFモータギア159及びLFダブルギ
ア160を介してLFギア121に伝達され、これによ
り搬送ローラ106が回転する。一方、搬送ローラ10
6には、クラッチギア120が、搬送ローラ106の軸
方向及び軸回りに摺動自在に設けられている。クラッチ
ギア120とLFギア121との間には、クラッチギア
120をLFギア121から離間させる方向に付勢する
ばね等の付勢手段(不図示)が設けられ、通常は、クラ
ッチギア120はLFギア121から離れている。
【0015】キャリッジ駆動モータ110(図6参照)
の駆動でキャリッジ102(図6参照)が非記録領域に
移動され、キャリッジ102に形成された突起部102
aにより、クラッチギア120の側面がLFギア121
側に押されると、クラッチギア120はLFギア121
側に移動し、両者が互いに接触する。クラッチギア12
0及びLFギア121のそれぞれの接触面には、互いに
噛み合う三角状の歯(三角歯)120a,121aが形
成されており、キャリッジ102は三角歯120a,1
21a同士が噛み合う位置まで移動される。このときの
キャリッジ102の位置は、ホームポジションセンサ1
19(図6参照)がキャリッジ102を検出してから、
予め定められた所定のパルス数だけキャリッジ駆動モー
タ110を駆動させることで与えられる。それぞれの三
角歯120a,121aが互いに噛み合うことで、LF
ギア121の駆動はクラッチギア120に伝達される。
【0016】クラッチギア120にはポンプギア122
が噛み合っている。また、ポンプギア122はLFギア
121の回転により駆動されるが、ポンプギア122に
はLFギア121との噛み合い位置に欠歯部が設けられ
ており、通常はLFギア121の駆動はポンプギア12
2には伝達されず、クラッチギア120の駆動によりポ
ンプギア122が回転して初めて、LFギア121とポ
ンプギア122とが噛み合う。LFギア121とポンプ
ギア122との噛み合いと同時に、キャリッジ102を
キャッピング位置に移動させ、キャップ117で記録ヘ
ッド101のインク吐出口を塞ぐ。
【0017】ポンプギア122が駆動されると、キャッ
プ117内の開口と連通するシリンダ162内のピスト
ンがシリンダギア161を介して移動される。これによ
り、キャップ117で塞がれた記録ヘッド101の吐出
口内のインクがシリンダ162内に吸引され、記録ヘッ
ド101のインク吐出機能が回復される。
【0018】以上説明したように、記録媒体Pの搬送及
び記録ヘッド101の回復動作はいずれも紙送りモータ
158を駆動源としており、その切替を、キャリッジ1
02の移動を利用したクラッチギア120の動きによっ
て行っている。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】上述したような駆動切
替機構では、クラッチギアの三角歯とLFギアの三角歯
とが互いに噛み合わなければ、ポンプギアへは駆動力は
伝達されない。しかし、クラッチギアのLFギアへの押
し込み量は、ホームポジションセンサでキャリッジを検
出してからキャリッジ駆動モータに与えられるパルス数
のみで決定されるので、実際にクラッチギアとLFギア
とが噛み合っているか否かの情報は得られない。そのた
め、例えば三角歯の山同士がぶつかっている場合等、キ
ャリッジでクラッチギアを押しても三角歯同士が噛み合
わない状態が発生すると、クラッチギアの負荷でキャリ
ッジ駆動モータが脱調し、三角歯同士が噛み合わないま
ま以降の動作が行われる。三角歯同士が噛み合わない
と、LFギアの駆動はポンプギアには伝達されず、結果
的に記録ヘッドの回復動作が行われなくなり記録装置の
信頼性低下を招いてしまう。
【0020】そこで本発明は、キャリッジの移動を利用
した駆動切替を確実に行うことができる記録装置を提供
することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の記録装置は、被記録媒体に記録を行う記録手段
を保持し往復移動されるキャリッジと、被記録媒体を搬
送する搬送機構を駆動する駆動源と、前記搬送機構とは
別の他の機構を前記駆動源の動力で駆動するために、前
記キャリッジの移動を利用して前記駆動源の動力を切り
替え前記他の機構に伝達する駆動切替機構とを有する記
録装置において、前記駆動源の動力の切り替えが行われ
る切替位置に前記キャリッジがあるか否かを検出する切
替位置検出手段を有することを特徴とする。
【0022】また、前記駆動切替機構は、前記キャリッ
ジが前記切替位置にあるときに前記搬送機構と接続され
るクラッチ手段を有し、前記他の機構を駆動する際、前
記キャリッジが前記切替位置にあることが検出されない
ときには前記キャリッジを前記切替位置から離し、前記
クラッチ手段と前記搬送機構との接続状態を変えてか
ら、再度前記キャリッジを前記切替位置に移動させるも
のであってもよく、さらに、前記切替位置検出手段は、
前記キャリッジが前記切替位置にあるときに前記キャリ
ッジを検出する位置に配置されているものとしたり、あ
るいは、前記切替位置検出手段は、前記キャリッジのホ
ームポジションを検出するホームポジション検出手段を
兼ねたフォトセンサであり、前記キャリッジには、前記
フォトセンサの光を遮断する遮光板が設けられ、前記遮
光板の前記キャリッジの移動方向における長さが、前記
ホームポジションから前記切替位置までの距離に等しい
ものであってもよい。この場合、前記キャリッジが前記
ホームポジションから前記切替位置に向かって移動した
ときの前記フォトセンサの出力変化を検出することで、
前記キャリッジが前記切替位置にあるか否かが検出され
る。
【0023】また、前記記録手段はインクを吐出する吐
出口を備えたインクジェットヘッドであり、前記他の機
構は前記インクジェットヘッドのインク吐出機能を回復
させるための回復機構であるものであってもよく、この
場合、前記インクジェットヘッドは、インク吐出用の熱
エネルギーを発生するための電気熱変換体を備えている
ものであってもよく、さらに、前記電気熱変換体によっ
て印加される熱エネルギーにより、インクに生ずる膜沸
騰を利用して前記吐出口よりインクを吐出させるもので
あってもよい。
【0024】上記のとおり構成された本発明の記録装置
では、キャリッジが切替位置に移動することにより駆動
切替機構が働き、搬送機構を駆動する駆動源の動力が他
の機構に伝達される。このとき、切替位置検出手段によ
り、キャリッジが切替位置にあるか否かが検出されるの
で、駆動源の動力が他の機構に伝達される状態にないま
ま、他の機構を駆動させようとして駆動源が駆動される
おそれはない。
【0025】また、駆動切替機構がクラッチ手段を有す
るものの場合、キャリッジが切替位置にあることが検出
されないときにはクラッチの接続状態を変えてから再度
キャリッジを切替位置に移動させることで、駆動源の動
力は確実に他の機構に伝達される。さらに、切替位置検
出手段が、ホームポジション検出手段を兼ねるフォトセ
ンサとした場合、フォトセンサの光を遮断する遮光板の
長さを、ホームポジションから切替位置までの距離と等
しくすることで、フォトセンサの出力変化からキャリッ
ジが切替位置にあるか否かが検出される。この場合に
は、キャリッジが切替位置にあるか否かを検出するため
に新たな検出手段を設ける必要がないので、部品点数の
増加はない。
【0026】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0027】図1〜図3は、本発明の記録装置の一実施
形態であるインクジェット記録装置の駆動切替機構部の
要部平面図であり、紙送り動作から回復動作へ切り替わ
るまでの様子を時間をおって示したものである。また、
図4は、クラッチギア20とLFギア21とが噛み合っ
ていない状態でのキャリッジ2とホームポジションセン
サ19との位置関係を示す図である。なお、図1〜図4
において図示していない部分については、図6及び図7
に示した従来のインクジェット記録装置と同様であるの
で、その説明は省略する。
【0028】図1に示すように、搬送ローラ6の一端部
には、クラッチギア20が搬送ローラ6の軸方向及び軸
回りに摺動自在に設けられるとともに、LFギア21が
固定されている。LFギア21には、不図示のギアを介
して紙送りモータ(不図示)の駆動が伝達され、これに
より搬送ローラ6が回転される。クラッチギア20及び
LFギア21のそれぞれの接触面には、互いに噛み合う
三角歯20a,21aが設けられるが、両者は通常は離
れている。また、クラッチギア20には、回復機構(不
図示)を駆動させるためのポンプギア22が噛み合って
いる。これらLFギア21、クラッチギア20及びポン
プギア22については、図7に示したものと同様である
ので、これらの詳細な説明は省略する。
【0029】一方、キャリッジ2に着脱自在に搭載され
る記録ヘッド1は、吐出口(不図示)からインクを吐出
することにより記録を行うインクジェットヘッドであ
る。この記録ヘッドは、インク吐出用の熱エネルギーを
発生するための電気熱変換体(不図示)を備え、電気熱
変換体によって印加される熱エネルギーによりインクに
生ずる膜沸騰を利用して吐出口からインクを吐出させる
ものである。
【0030】キャリッジ2のクラッチギア20側の端面
には、クラッチギア20の側面20bと当接する突起部
2aが設けられている。キャリッジ駆動モータ(不図
示)の駆動によりキャリッジ2が図示右方に移動しクラ
ッチギア20の側面をを押すことで、クラッチギア20
はLFギア21側に移動し、三角歯20a,21a同士
が噛み合う。キャリッジ2を検出するホームポジション
センサ19はフォトセンサであり、キャリッジ2に一体
的に設けられた遮光板2bがホームポジションセンサ1
9の光を遮断することで、キャリッジ2が検出される。
このホームポジションセンサ19は、キャリッジ2が切
替位置にあるか否かを検出する切替位置検出手段も兼ね
ている。ここで、キャリッジ2が図示右方に移動してき
て、遮光板2bの一端がホームポジションセンサ19で
検出されたときのキャリッジ2の位置を、ホームポジシ
ョンという。また、遮光板2bでホームポジションセン
サ19の光が遮断されている状態をON状態といい、遮
断されていない状態をOFF状態という。
【0031】図3には、クラッチギア20がLFギア2
1と完全に噛み合い、LFギア21の回転がクラッチギ
ア20を介してポンプギア22に伝達可能とする切替位
置にキャリッジ2がある状態が示されている。この切替
位置は、ホームポジションよりも記録領域の外側にあ
る。図3に示すように、切替位置では、キャリッジ2の
遮光板2bの他端がホームポジションセンサ19を通り
過ぎ、ホームポジションセンサ19はON状態からOF
F状態に変わる。従って、キャリッジ2が図示右方に移
動している状態において、ホームポジションセンサ19
がON状態からOFF状態に変わったことを認識するこ
とによって、キャリッジ2が切替位置にあることが検出
できる。すなわちホームポジションから切替位置までの
距離はキャリッジ2の遮光板2bの長さと等しく、遮光
板2bの長さを変えることによって、任意に設定でき
る。
【0032】次に、上述したインクジェット記録装置の
駆動切替機構の動作について、図1〜図4を参照しなが
ら、図5のフローチャートに基づいて説明する。
【0033】まず、インクジェット記録装置全体の動作
を制御する制御手段であるCPU(不図示)から駆動切
替命令が出され(S51)、図1に示すように、キャリ
ッジ2がホームポジションへ移動される(S52)。こ
の時点でホームポジションセンサ19はON状態とな
り、その情報はCPUに伝達される。
【0034】次いでCPUは、ホームポジションからク
ラッチギア20とLFギア21とが完全に噛み合う位置
までの距離に相当するパルス数分だけキャリッジ駆動モ
ータを駆動し、図2に示すように、キャリッジ2をさら
にクラッチギア20側に移動させる。キャリッジ2の移
動中は、ホームポジションセンサ19の光は遮光板2b
で遮断され、ホームポジションセンサ19はON状態の
ままである。
【0035】上記パルス数分だけキャリッジ駆動モータ
を駆動しキャリッジ2を移動させると(S53)、キャ
リッジ2の突起部2aはクラッチギア20をLFギア2
1に押し付ける。その後、ホームポジションセンサ19
の状態をチェックする(S54)。
【0036】このとき、クラッチギア20の三角歯20
aとLFギア21の三角歯21aとの噛み合せが正常で
あれば、図3に示すようにキャリッジ2は切替位置に達
し、キャリッジ2の遮光板2bの他端がホームポジショ
ンセンサ19を通り過ぎ、ホームポジションセンサ19
はOFF状態となる。ホームポジションセンサ19がO
FF状態であれば、紙送りモータの駆動によりLFギア
21を回転させ、クラッチギア20を介してポンプギア
22を駆動させる(S55)。ポンプギア22の駆動に
より、記録ヘッド1の回復動作が行われる。
【0037】一方、例えばクラッチギア20とLFギア
21の三角歯20a,21aの山同士がぶつかった場合
のように三角歯20a,21aが正常に噛み合わない場
合には、図4に示すように、キャリッジ駆動モータの脱
調によりキャリッジ2は切替位置まで移動せず、ホーム
ポジションセンサ19の光は遮光板2bで遮断されたま
まである。すなわち、ホームポジションセンサ19はO
N状態である。
【0038】この場合には、まず、キャリッジ2を図示
左方に移動させてクラッチギア20とLFギア21との
噛み合いを解除する(S56)。次いで、クラッチギア
20とLFギア21の三角歯20a,21aの山同士の
相対的な位置関係をずらすために、この状態でLFギア
21を一定の角度だけ回転させる(S57)。そして、
再びキャリッジ2をホームポジションへ移動し(S5
2)、さらにクラッチギア20をLFギア21に押し付
け(S53)、ホームポジションセンサ19がOFF状
態になるまでこの動作を繰り返す。ホームポジションセ
ンサ19がOFF状態になったら、LFギア21を回転
させてポンプギア22を駆動させ(S55)、回復動作
を行う。
【0039】以上説明したように、ホームポジションか
ら切替位置までの距離を、キャリッジ2の遮光板2bの
長さと等しくすることで、クラッチギア20がLFギア
21と噛み合いLFギア21の駆動がポンプギア22に
伝達可能な状態にあるか否かの情報をホームポジション
センサ19の出力から得ることができ、ポンプギア22
の駆動の切替を確実に行うことができる。その結果、回
復動作が確実に行われ、インクジェット記録装置の信頼
性が向上する。また、クラッチギア20とLFギア21
とが噛み合っているか否かの情報は従来も用いられてい
るホームポジションセンサ19から得られるので、部品
点数の増加もない。従って、構成は簡単であり、しか
も、製造コストの上昇もない。
【0040】以上説明した実施形態では、ホームポジシ
ョンセンサ19が切替位置検出手段を兼ねている場合を
示したが、切替位置検出手段はホームポジションセンサ
19とは別に設けてもよい。この場合には、切替位置検
出手段としてはフォトセンサに限らず、マイクロスイッ
チなども用いることができ、キャリッジ2が切替位置に
あるときにキャリッジ2を検出可能な位置に配置すれば
よい。また、記録装置の例としてインクジェット記録装
置を例に挙げて説明したが、ワイヤドット式や熱転写式
等であっても、キャリッジの往復移動機構及び被記録媒
体の搬送機構の他に付加的な機構が設けられている場合
には、搬送機構と付加的な機構とを同一の駆動源で駆動
する目的で本発明を適用することができる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように本発明の記録装置
は、キャリッジが切替位置にあるか否かを検出する切替
位置検出手段を有することにより、駆動源の動力が他の
機構に伝達可能な状態にあるか否かの情報を、切替位置
検出手段の出力から得ることができる。また、クラッチ
手段を有する駆動切替機構を用いることによって、クラ
ッチ手段の接続状態が悪いときには何度でもクラッチ手
段を接続し直すことができるので、駆動源の動力を確実
に他の機構に伝達させることができる。
【0042】さらに、切替位置検出手段を、ホームポジ
ション検出手段を兼ねるフォトセンサとすることによっ
て、部品点数の増加もないので、簡単な構成とし、しか
も製造コストの上昇も防ぐことができる。
【0043】特に、インクジェット記録装置において、
他の機構を、インクジェットヘッドのインク吐出機能を
回復させるための回復機構とすることで、駆動源の動力
を確実に回復機構に伝達してインクジェットヘッドのイ
ンク吐出機能を回復できるので、インクの目詰まり等が
発生しない信頼性の高いインクジェット記録装置を達成
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の記録装置の一実施形態であるインクジ
ェット記録装置の駆動切替機構部の要部平面図であり、
キャリッジがホームポジションにある状態を示す。
【図2】図1に示した駆動切替機構において、キャリッ
ジが、ホームポジションからクラッチギア側へ移動中の
状態を示す図である。
【図3】図1に示した駆動切替機構において、キャリッ
ジの移動によりクラッチギアがLFギアと正常に噛み合
っている状態を示す図である。
【図4】図1に示した駆動切替機構において、クラッチ
ギアとLFギアとの噛み合いが正常でない状態を示す図
である。
【図5】図1に示した駆動切替機構の動作を説明するた
めのフローチャートである。
【図6】切替機構を備えた従来の記録装置を、インクジ
ェット記録装置の場合を例に挙げて示す斜視図である。
【図7】図6に示したインクジェット記録装置の紙送り
機構及び回復駆動機構の平面図である。
【符号の説明】
1 記録ヘッド 2 キャリッジ 2a 突起部 2b 遮光板 6 搬送ローラ 19 ホームポジションセンサ 20 クラッチギア 20a,21a 三角歯 21 LFギア 22 ポンプギア
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 仁志 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 平松 壮一 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 井上 博行 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 川上 英明 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被記録媒体に記録を行う記録手段を保持
    し往復移動されるキャリッジと、被記録媒体を搬送する
    搬送機構を駆動する駆動源と、前記搬送機構とは別の他
    の機構を前記駆動源の動力で駆動するために、前記キャ
    リッジの移動を利用して前記駆動源の動力を切り替え前
    記他の機構に伝達する駆動切替機構とを有する記録装置
    において、 前記駆動源の動力の切り替えが行われる切替位置に前記
    キャリッジがあるか否かを検出する切替位置検出手段を
    有することを特徴とする記録装置。
  2. 【請求項2】 前記駆動切替機構は、前記キャリッジが
    前記切替位置にあるときに前記搬送機構と接続されるク
    ラッチ手段を有し、 前記他の機構を駆動する際、前記キャリッジが前記切替
    位置にあることが検出されないときには前記キャリッジ
    を前記切替位置から離し、前記クラッチ手段と前記搬送
    機構との接続状態を変えてから、再度前記キャリッジを
    前記切替位置に移動させる請求項1に記載の記録装置。
  3. 【請求項3】 前記切替位置検出手段は、前記キャリッ
    ジが前記切替位置にあるときに前記キャリッジを検出す
    る位置に配置されている請求項1または2に記載の記録
    装置。
  4. 【請求項4】 前記切替位置検出手段は、前記キャリッ
    ジのホームポジションを検出するホームポジション検出
    手段を兼ねたフォトセンサであり、 前記キャリッジには、前記フォトセンサの光を遮断する
    遮光板が設けられ、 前記遮光板の前記キャリッジの移動方向における長さ
    が、前記ホームポジションから前記切替位置までの距離
    に等しい請求項1または2に記載の記録装置。
  5. 【請求項5】 前記キャリッジが前記ホームポジション
    から前記切替位置に向かって移動したときの前記フォト
    センサの出力変化を検出することで、前記キャリッジが
    前記切替位置にあるか否かが検出される請求項4に記載
    の記録装置。
  6. 【請求項6】 前記記録手段はインクを吐出する吐出口
    を備えたインクジェットヘッドであり、前記他の機構は
    前記インクジェットヘッドのインク吐出機能を回復させ
    るための回復機構である請求項1ないし5のいずれか1
    項に記載の記録装置。
  7. 【請求項7】 前記インクジェットヘッドは、インク吐
    出用の熱エネルギーを発生するための電気熱変換体を備
    えている請求項6に記載の記録装置。
  8. 【請求項8】 前記インクジェットヘッドは、前記電気
    熱変換体によって印加される熱エネルギーにより、イン
    クに生ずる膜沸騰を利用して前記吐出口よりインクを吐
    出させる請求項7に記載の記録装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6334725B1 (en) 1999-08-20 2002-01-01 Canon Kabushiki Kaisha Drive transmitting apparatus and image forming apparatus

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