JPH09139955A - データ符号化装置およびその方法ならびにデータ復号化装置およびその方法 - Google Patents
データ符号化装置およびその方法ならびにデータ復号化装置およびその方法Info
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- JPH09139955A JPH09139955A JP29449195A JP29449195A JPH09139955A JP H09139955 A JPH09139955 A JP H09139955A JP 29449195 A JP29449195 A JP 29449195A JP 29449195 A JP29449195 A JP 29449195A JP H09139955 A JPH09139955 A JP H09139955A
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Abstract
小型化かつ低価格にすること。また、データを復号化す
る速度を高めること。 【解決手段】 入力される対象カラー画素データ1を符
号化データ2に符号化し、出力するデータ符号化装置に
おいて、対象カラー画素データを1個の複数のビットか
らなるパラレルデータで構成し、その各ビットを連続し
て生成するパラレル・シリアル変換手段4と、この変換
手段4から生成されるシリアルデータ列の各ビットを出
力するごとに状態信号を発生する状態信号発生手段6
と、その状態信号を利用して、次に入力するビットに対
して場合分けする予測手段9と、この予測手段9のデー
タを利用して、カラー画素データ1を符号化データ2に
変換し出力する算術演算部12とを設けている。
Description
およびその方法ならびにデータ復号化装置およびその方
法に関し、特にカラー画素データを符号化および復号化
する装置ならびにそれらの方法の改良に関する。
ままの形で処理すると、メモリ容量が大きくなり、また
通信速度も遅くなり実用的でない。したがって、画像デ
ータの圧縮技術は極めて重要なものとなる。このため、
従来より各種のデータの圧縮技術が開発、実用化されて
いる。
ントロピー符号器および復号器を用いた技術が注目され
ている。このエントロピー符号化および復号化技術の一
つとして、例えば、算術符号化および復号化技術を用い
たものがある。この技術の概要は、例えば、特開昭62
−185413号公報、特開昭63−74324号公
報、特開昭63−76525号公報等に記載されてい
る。
データ符号化システム50およびデータ復号化システム
60を示す。
バッファ51と、エントロピー符号器52とを含むもの
である。入力されるカラー画素データ100Aは、ライ
ンバッファ51およびエントロピー符号器52へ入力さ
れる。前記カラー画像データ100Aは、図12に示す
ように、いずれも水平走査順に順次画素データとして入
力される。
手段として、既に入力された画像データ100Aから、
符号化対象画素Xnに対する参照画素データan,b
n,cn,dnを作成する。すなわち、ラインバッファ
51は、画像をスキャンするときにnライン分の履歴を
記憶しておく。そして、符号化対象画素Xnのカラー画
素データ100Aが入力されるごとに、この直前の画素
dnと、周辺の画素an,bn,cnとからなる一連の
画素データを参照画素データ110としてエントロピー
符号器52へ向けて出力する。
算術符号化またはハフマン符号化などの手法を用いて形
成される。そして、参照画素データ110を状態信号と
して用い、対象カラー画素データ100Aを符号化デー
タ200に変換出力する。
バッファ61とエントロピー復号器62を含んで構成さ
れる。ここにおいて、前記ラインバッファ61とエント
ロピー復号器62は、入力される符号化データ200を
データ符号化システム50のラインバッファ51、エン
トロピー符号器52とは全く逆の手順で復号化出力する
ように形成されている。
ム50と、データ復号化システム60とは、互いに全く
逆のアルゴリズムを用いて、カラー画素データ100A
を符号化データ200に符号化し、さらにこの符号化デ
ータ200をカラー画素データ100Bに復号化して出
力することができる。したがって、前記システムは、各
種用途に幅広く用いることができる。
タ110を、エントロピー符号器52、エントロピー復
号器62の状態信号として使用している。したがって、
その状態数、すなわち、参照画素数を多くとれば、その
データ圧縮率は向上する。すなわち、算術符号化または
ハフマン符号化などの手法を用いてエントロピー符号器
52および復号器62を構成する場合には、0または1
のシンボルの発生確率に大きな偏りがあると、データの
圧縮率を高めることができる。これは、エントロピー符
号化技術では、発生確率の高い入力データには短い符号
化データを割り当て、発生率の低い入力データには相対
的に長い符号化データを割り当てるからである。
に、従来より、入力データをいくつかの状態に分類して
符号化することが行われている。分類をしないと、良い
圧縮率は得られないからである。例えば、図11に示す
従来の手法では、ラインバファ51,61を用い、参照
画素データを作成し、これを分類用の状態信号としてエ
ントロピー符号器52およびエントロピー復号器62へ
入力している。そして、これらエントロピー符号器52
およびエントロピー復号器62は、前記状態信号を用い
ることにより入力データを分類し、符号化および復号化
を行っている。すなわち、参照画素データの各状態の発
生確率を計算し、その発生確率の高い組み合わせのもの
に短い符号化データを割り当てている。これによりデー
タの圧縮率を高めている。
びエントロピー復号器62では、参照画素データの状態
数に対応した数の符号化パラメータテーブルが必要とな
る。このため、圧縮率を高めるために参照画素数を大き
くとればとるほど、符号化パラメータテーブルが大きく
なる。このため、エントロピー符号器52およびエント
ロピー復号器62が大型化かつ高価となってしまうとい
う問題がある。
4ビットデータで構成され、しかも参照画素データ11
0の画素数が4である場合を想定する。この場合には、
符号化および復号化パラメータテーブルの状態数は、4
画素×4ビット=16ビット分の状態数、すなわち21
6の状態数をとる。このため、216=65536通り
のパラメータテーブルを用意しなければならない。この
ことからも、参照画素を1つ増やすごとに、その分、符
号化および復号化パラメータテーブルが極めて大きくな
り、エントロピー符号器52およびエントロピー復号器
62を構成するハードウェアが大型化してしまうことが
理解される。しかも、対象画素も4ビット、すなわち、
4プレーンで構成され、各プレーンに1ビットずつの信
号が割り当てられ、結果として4ビットで16通りの値
(色)をとるので、パラメータテーブルは65536×
16の大きさを持つテーブルとなる(図13参照)。
シンボルの出現頻度の偏りを計算し、出現頻度の高いも
のに短い符号化データを割り当て、さらに、圧縮率を高
める方法がある(特開平6−276041号公報参
照)。また、この公開公報には、エントロピー符号器5
2およびエントロピー復号器62の中に縮退した状態数
に応じてパラメータテーブルを小さくさせる技術も開示
されている。
れている状態数を縮退するシステムの特徴は、図14に
示すように、従来のデータ符号化システム50やデータ
復号化システム60と同様にエントロピー符号器52お
よびエントロピー復号器62に参照画素データ110を
状態信号として入力するわけであるが、その入力に際
し、その状態信号140をラインバファ51,61から
出力される参照画素データ110を縮退する状態縮退器
53,63によって生成する点にある。
参照画素データ110を、より少ないビット数の状態信
号140に縮退し、対応するエントロピー符号器52お
よびエントロピー復号器62へ向け出力するように構成
されている。なお、予測器54,64は、それぞれカラ
ーシンボルの出現頻度に基づいてカラー画素データを色
順位に変換するためおよびその逆を行うための色順位テ
ーブル(詳細は特開平参照)をそのメモリーに保有して
いるものである。
状態を分類する操作である。この分類は、分類後のエン
トロピー(1つのシンボルを表示するための平均情報
量)が最少となるように、その組み合わせを選択して行
う。そして、縮退後の状態数、すなわち、分類された後
の状態数に対して識別ビットを付加する。これが状態信
号140である。
いる縮退テーブルとしては、参照画素データ110のカ
ラーシンボルの組み合わせパターンと、縮退データとの
関係を特定する縮退テーブルを設定し、この縮退テーブ
ルを用い、入力される参照画素データ110のカラーシ
ンボルの組み合わせパターンを、縮退データに変換出力
する方法がある。
れる縮退動作の一例が示されている。ここでは、説明を
簡単にするために、図15(A)に示すよう、符号化対
象画素Xに対し、A,B,Cの3つの画素から形成され
るマルコフモデルを参照画素パターンとして用いる場合
を例にとり説明する。
3つの画素から構成される場合には、そのカラーシンボ
ルの組み合わせパターンは、図15(B)に示すように
5通りとなる。すなわち、3つに画素のカラーシンボル
が全て一致するパターンと、2つのカラーシンボルのみ
が一致する場合に該当する3つのパターンと、全ての画
像のカラーシンボルが異なるパターンの計5つのパター
ンに分類される。
を状態縮退器53,63の縮退テーブルとして用いるこ
とにより、本来3つの画素の組み合わせが取りうる21
2ハ゜ターンの状態を、図15(B)に示す5つの状態S
1〜S5に縮退することができる。このようにすること
によって、参照画素データ110を効果的に縮退し、エ
ントロピー符号器52の状態数を大幅に少なくすること
ができる。
号化の一般的な手法は、既に1画像符号化標準JBIG
(インターナショナルスタンダードISO/IEC11
544)のp26〜44およびp44〜p50に詳細に
述べられているが、ここでは後述する本発明の前提技術
として簡単に説明する。
ピー符号器52の一例を図16に示す。なお、算術復号
型のエントロピー復号器62の構成は、符号器52の構
成と実質的に同一であるので、ここではその説明は省略
する。
部55と、状態記憶器として機能するRAM56とを含
んで構成される。このRAM56内には、符号化に必要
なシンボル発数確率を決定するために必要な状態パラメ
ータテーブルが書き込まれている。上記の状態パラメー
タは、入力される状態信号によって特定される。そし
て、この状態信号によって特定された状態パラメータの
テーブルに対し、算術演算部55は演算パラメータ更新
時のデータを、読出しアドレスとして出力し、これによ
り特定される前記RAMのデータが算術演算部56へ向
け出力される。算術演算部55は、このようにして入力
されるデータに基づき、入力される色順位データ120
を符号化データ200に変換出力する。
は、圧縮率が相当高くなっているが、データの発生確率
の偏りをまだ十分とらえていないものであるため、理論
的圧縮率と比べるとまだかなり低いものとなっている。
また、縮退も相当行われているため、パラメータテーブ
ルも小さくなり、エントロピー符号器52やエントロピ
ー復号器62も小型化しているが、それらは全て参照画
素を対象としており、対象画素については予測のための
状態分けをしていない。このため、復号化に当たって対
象画素が確定するまで、すなわち、対象画素の各ビット
が割り当てられる各プレーンの最後の値が決まるまでの
時間は予測作業に使われず、復号速度が悪くなってい
る。
OMによる計算時間が長く、配線の遅延も含めるとデー
タの入力に対し、復号化が間に合わない状況が起こりが
ちとなっている。このため、高価でかつ高速なROMや
RAMが必要となり、エントロピー復号器62等も依然
として大型化かつ高額となっている。
されたものであり、データの圧縮率を一層高めることが
でき、かつハードウェアを小型化できるデータ符号化装
置およびその方法ならびにデータ復号化装置およびその
方法を提供することを目的とする。
を高めることができ、かつハードウェアを小型にしたり
低価格にできるデータ復号化装置およびその方法を提供
することを目的とする。
め、請求項1記載の発明では、入力される対象カラー画
素データを符号化データに符号化し、出力するデータ符
号化装置において、対象カラー画素データを1個の複数
のビットからなるパラレルデータで構成し、その各ビッ
トを連続して生成するパラレル・シリアル変換手段と、
この変換手段から生成されるシリアルデータ列の各ビッ
トを出力するごとに状態信号を発生する状態信号発生手
段と、その状態信号を利用して、次に入力するビットに
対して場合分けする予測手段と、この予測手段のデータ
を利用して、カラー画素データを符号化データに変換し
出力する算術演算部とを設けている。
ト、すなわち各プレーンの発生の確率の偏りの存在によ
り、対象画素を符号化するに際しての圧縮率を従来以上
に高めることができる。この結果、ハードウェアを小型
化できると共に、データを送伝する際には、その送信時
間を短縮させることができる。
る対象符号化データを複数のビットから構成されるカラ
ー画素データに復号化し、出力するデータ復号化装置に
おいて、各ビットからなるシリアルデータを入力し、1
個の複数ビットからなるパラレルデータに変換するシリ
アル・パラレル変換手段と、各ビットがシリアル・パラ
レル変換手段に入力されるごとに状態信号を発生する状
態信号発生手段と、その状態信号を利用して次に入力す
るビットに対して場合分けをする予測手段と、この予測
手段のデータを利用して、対象符号化データをカラー画
素データに変換し出力する算術演算部とを設けている。
各ビットの発生確率の偏りを利用することにより、対象
画素を復号化するに際しての伸長効率を従来以上に高め
ることができる。この結果、ハードウェアを小型化でき
ると共に画像データの再現速度を高めることができる。
る対象カラー画素データを符号化データに符号化し、出
力するデータ符号化方法において、対象カラー画素デー
タを1個の複数のビットからなるパラレルデータで構成
し、そのパラレルデータをシリアルデータに変換するた
めパラレル・シリアル変換手段に入力する工程と、各ビ
ットの入力ごとに状態信号を出力する工程と、その状態
信号を利用して、次の入力するビットに対して場合分け
する工程と、この場合分け工程によるデータを利用し
て、対象カラー画素データを符号化データに変換し、出
力するエントロピー符号化工程とを有している。
トの発生確率の偏りを利用でき、対象画素を符号化する
に際して、圧縮率を従来以上に高めることが可能とな
る。この結果、この方法を利用したハードウェアは、小
型化すると共にこの方法で圧縮されたデータは短時間で
他の機器等に送信することが可能となる。
る対象符号化データを複数のビットから構成されるカラ
ー画素データに復号し、出力するデータ復号化方法にお
いて、その各ビットをパラレルデータに変換するシリア
ル・パラレル変換部にシリアルに入力する工程と、各ビ
ットの入力ごとに状態信号を出力する工程と、その状態
信号を利用して、次に入力するビットに対して場合分け
する予測工程と、この予測工程のデータを利用して対象
符号化データをカラー画素データに変換し出力するエン
トロピー復号化工程とを設けている。
各ビットの発生確率の偏りを利用でき、対象画素を復号
化するに際して、伸長効率を従来以上に高めることがで
きる。この結果、画素データの再現速度を高めることが
できると共に、この方法を利用したハードウェアを小型
化できる。
る対象符号化データをエントロピー復号化手段で、カラ
ー画素データに復号化し出力するデータ復号化装置にお
いて、エントロピー復号化手段は、対象符号化データが
入力され、“1”または“0”の信号を復号化する算術
演算部と、この算術演算部からの信号を入力し、この信
号に基づき決定される状態信号に関し、次の復号化信号
が“1”および“0”の両方の場合の計算命令を行うR
AMと、このRAMの命令により複数のROMアドレス
計算を並列にて行うROMアドレス計算部と、このRO
Mアドレス計算部の計算結果に基づきそれぞれアクセス
され、次の復号化信号が特定されたとき、その信号によ
って決定される結果を算術演算部に伝えるROMとを有
している。
れる対象符号化データをエントロピー復号化工程でカラ
ー画素データに復号化し、出力するデータ復号化方法に
おいて、エントロピー復号化工程は、算術演算部からの
“1”または“0”の復号化信号により決定される状態
信号を発生する工程と、その状態信号に基づきRAMの
アドレスにアクセスし、次の復号化信号が“1”および
“0”のときのそれぞれの場合についてのROMのアド
レス演算を行わせる工程と、その演算結果に基づきRO
Mにアクセスする工程と、次の復号化信号が特定された
とき、その特定された信号によって決定されるROMア
クセス結果を算術演算部に入力し、上記の次の復号化信
号に続いて入力される対象符号化データの復号化に利用
してデータを復号化する工程とを有している。
明では、ROMは、ビットが確定する以前に予想される
結果を並列処理により複数用意しておくので、ビットが
確定するとすぐに算術演算部はROMからその結果を入
手できる。この結果、併行処理が可能となり、データ復
号化の速度が向上する。このため、復号化される画像デ
ータの質が向上すると共に高価でかつ高速なROMやR
AMを特に必要としなくなり、普通のRAMやROMで
ハードを構成できるものとなる。
る対象符号化データを複数のビットから構成されるカラ
ー画素データに復合化し、出力するデータ復号化装置に
おいて、複数のビットをシリアルデータ列から1個の複
数ビットで構成されるパラレルデータに変換するシリア
ル・パラレル変換手段と、このシリアル・パラレル変換
手段に入力されるシリアルデータ列の各ビットの入力ご
とに第1の状態信号を発生する第1状態信号発生手段
と、パラレルデータに復号される画素データの、少なく
とも直前の画素データを含む周辺の画素を参照画素とし
て入力し、その参照画素の状態を状態分けして第2の状
態信号を発生する第2状態信号発生手段と、第1の状態
信号と第2の状態信号との組み合わせから、第1の状態
信号の発生確率が低い部分に対応する第2の状態信号部
分を1つの状態に簡略化した縮退状態表を形成する縮退
状態表生成部とを有している。
数ビットで構成し、その各ビットの情報とまわりの参照
画素のデータとを利用して伸長しているため、伸長速度
を速くすることができる。しかも、縮退された状態表を
使用するので、パラメータテーブルは小さくなり、デー
タ復号化装置は小型化すると共に低価格となる。
7記載のデータ復号化装置において、対象符号化データ
が入力され、“1”または“0”の信号を復号化する算
術演算部と、縮退状態表生成部により形成される一覧表
を状態信号用アドレスとして有し、算術演算部からの信
号を入力し、この信号によって決定される一覧表のアド
レスに基づき、次の復号化信号が“1”および“0”の
両方の場合の計算命令を行うRAMと、このRAMの命
令により複数のROMアドレス計算を行うROMアドレ
ス計算部と、このROMアドレス計算部によりアクセス
され、そのアクセス結果のうち、上記の次の復号化信号
の確定値に対応した結果を算術演算部に伝えるROMと
を有している。
めROMで結果を引き出しておくので、伸長率が向上す
ると共に処理速度が向上し、RAMも大型化しない。
表として、各カラー画素データの最初のビットを復号化
するために必要な第1の状態信号に対応する第2の状態
信号部分を1つの状態に簡略した部分となる縮退状態表
としている。
号が確定していなくても、第1の状態信号に対応して所
定のものに確定させるため、直前の参照画素が復元され
ていない場合でも予めのROM計算が可能となり、並列
処理を利用した併行処理が広い範囲で可能となる。この
ため、処理速度が上がると共に、高価で高速なROMや
RAMを使用する必要がなくなり、低価格なデータ復号
化装置となる。
10に基づき説明する。
タ2に圧縮変換するデータ符号化装置を示している。こ
のデータ符号化装置は、カラー画素データ1を入力し、
色の出現頻度で並び替えし、良く出る色には小さい番号
を与え、出現頻度が低い色には大きい番号を与えること
により、色順位変換する色順位変換部3と、その変換さ
れたカラー画素コードデータ1aを入力し、シリアルデ
ータに変換するパラレル・シリアル変換部4と、カラー
画素データ1を入力するラインバッファ5と、パラレル
・シリアル変換部4でシリアルデータ1bに変換された
ビット信号が入るたびに第1の状態信号PBPを発生す
る第1状態信号発生手段6と、この第1の状態信号PB
Pが入力するRAM7と、ラインバッファ5からの参照
画素データ1cを入力する第2状態信号発生手段となる
参照画素縮退器8と、RAM7内の予測手段9およびR
OMアドレス計算部10の処理結果に基づきアクセスさ
れるROM11と、変換されたカラー画素コードデータ
1aを入力すると共にROM11の結果を利用して、そ
のカラー画素コードデータ1aを符号化データに変換す
る算術演算部12とからなる。
化された符号化データ2をカラー画素データ30に復元
するデータ復号化装置を示している。なお、このデータ
復号化装置は、図1で示したデータ符号化装置の圧縮の
ためのアルゴリズムと若干異なる方法で伸長している。
しかし、図1の装置で行うアルゴリズムと全く逆のアル
ゴリズムを動作させるデータ復号化装置としても良い。
を入力する算術演算部21と、この算術演算部21で変
換された“0″または“1″の復号化信号2aを入力す
るRAM22と、このRAM22内の予測手段23なら
びに第1ROMアドレス計算部32および第2ROMア
ドレス計算部33の処理結果に基づきアクセスされ、そ
の結果を後述するラッチ回路部34を介して算術演算部
21に伝える2つのROM24,25と、復号化信号2
aの入力により第1ROM24と第2ROMからそれぞ
れのアクセス結果を導入し保持すると共に復号信号2a
の値によって一方のアクセス結果を算術演算部21に伝
えるラッチ回路部34と、復号化信号2aを入力し、パ
ラレルデータ2bに変換するシリアル・パラレル変換部
26と、このシリアル・パラレル変換部26にシリアル
データで復号化信号2aが入るたびに第1の状態信号P
BPを発生する第1状態信号発生手段27と、パラレル
データ2bを先の色順位変換部3と同様なアルゴリズム
で色順位変換し、カラー画素データ30を復号する色順
位変換部28と、そのカラー画素データ30を入力し、
参照画素データを生成するラインバッファ29と、この
ラインバッファ29の参照画素データを入力して第2の
状態信号SXを発生する第2状態信号発生手段となる参
照画素縮退器31とから構成されている。
装置およびデータ復号化装置の動作について説明する
が、まず、カラー画素データ1を圧縮し、符号化データ
2とする場合について、図1等を参照しながら説明す
る。なお、ここで使用されるカラー画素データ1は、1
画素4ビットで構成されている。この入力されるカラー
画素データ1は図3(A)に示すように、1番から16
番までの色がランダムな確率をもって入力されてくる。
このように入力されてくるカラー画素データ1を、色順
位変換部3で色順位変換をする。この色順位変換は、図
3(B)に示すように、良く出る色を番号の小さいデー
タ、すなわちデータ量の小さいデータとし、あまり出現
しない色を番号の大きなデータ、すなわちデータ量の大
きいデータというふうに番号の入れ替えをするものであ
る。なお、この入れ替えの基準は固定されるものではな
く、入力されてくるカラー画素データ1の各色の出現頻
度を学習することにより、常時変更されている。このよ
うに、この色順位変換は一種のデータ圧縮となってい
る。この学習の方法は、種々あるがこの実施の形態で
は、最新に発生した色を最上位(=0番)にもってき
て、他の色を1つずつ次の順位にシフトさせる方法を採
用している。
ータ1aは、パラレル・シリアル変換部4へ入る。
のパラレルデータであるカラー画素コードデータ1aを
後述する演算に必要な1ビット単位のシリアルデータ1
bに変換するものである。このパラレルデータ1aをシ
リアルデータ1bに変換するというのは、4ビットのデ
ータを4つのプレーンに割り当てることをいう。すなわ
ち、例えば4ビットのカラー画素データXが「001
1」で構成されているとすると、図4に示すように、プ
レーン1のに相当する部分に「0」を、プレーン2の
に相当する部分に「0」を、プレーン3のに相当す
る部分に「1」を、プレーン4のに相当する部分に
「1」を割り当てることをいう。続く4ビットのカラー
画素データYについても同様に〜 に「0」または
「1」を割り当てる。このように割り当てる作業をパラ
レル・シリアル変換部4で行う。
ータを圧縮することはできない。この実施の形態では、
シリアルデータの各ビットを出力するごとに、第1の状
態信号であるPBPを第1状態信号発生手段6で発生さ
せている。すなわち、図5に示すように、直前のカラー
画素データ1のプレーン4の値が決まると、第1の状態
信号は「14」となる。この状態は、圧縮しようとする
対象のカラー画素データ1の4つのビットはすべて不定
で状況としては「0」(=0 STATE)である。そ
の後、プレーン1の信号が確定し、その確定信号が
“0”であると、PBP出力は「6」となり、“1”で
あるとPBP出力は「13」となる。このように第1の
状態信号PBPが各プレーンの信号が決まるごとに図5
に基づき出力される。
力され、次のプレーンの信号を確定する際の場合分けに
利用される。例えば、プレーン2の信号を確定するに際
しては、プレーン1の確定信号によるPBP、図5では
「6」または「13」を予測手段9に入力する。そし
て、その「6」または「13」に対応した場合分けを
し、次にくるプレーン2の信号を符号化データ2に変換
する際の圧縮率を高めている。同様にプレーン3の信号
を確定する際は、プレーン1および2で決まってくる4
つの状態“00”“01”“10”“11”に対してそ
れぞれPBPが「2」「5」「9」「12」と対応して
おり、仮にプレーン1および2が“10”であるとする
とPBPは「9」となる。このPBPを予測手段9に入
力し、次にくるプレーン3のビット信号を符号化データ
に変換する際に利用している。
れるラインバッファ51と同様な機能を有し、参照画素
生成手段として機能するものである。すなわち、カラー
画素データ1を入力し、例えば図12に示すような従来
公知のマルコフモデルを作成し、これを参照画素データ
1cとして出力している。なお、この実施の形態では、
図6に示すように、参照画素としては、周辺の3画素を
参照している。
は、第2状態信号発生手段となる参照画素縮退器8に入
り、第2の状態信号SXとして出力される。この参照画
素縮退器8は、図7に示すように、本来なら212(=
24×24×24)通りの参照画素状態を5通りの状態
(SX0〜SX4)に縮退しているものである。この信
号SXはRAM7の予測手段9に入力され、第1の状態
信号PBPと協同して、計75(15×5)の状態に分
けられる状態表を作成する。この状態表は、RAM7内
の予測手段9の中に作成されており、RAM7のアドレ
スに相当する。
の状態信号SXが入力し、すなわちRAM7のアドレス
が指定されると、その指定されたアドレスに対応するR
AM7内のメモリには、そのアドレスに対応するROM
11のアドレスと、算術演算部12でデータを圧縮する
際のパラメータとが書き込まれているため、それらの内
容を取り出す作業をROMアドレス計算部10で行うこ
とになる。そして、その作業結果に基づき、ROM11
にアクセスする。ROM11は、その内部に蓄えられた
データをそのアクセスに基づいて算術演算部12に出力
する。なお、ROM11は、通常、数百のアドレスを有
しているが、この実施の形態では約50個程度に簡略化
されたものとなっている。但し、従来のものを使用する
こともさしつかえない。また,RAM7の各アドレス内
にメモリされているROM11のアドレスは、最新のR
OMアドレス結果を反映して学習的に書き換えられる。
すなわち、次にRAM7の同じアドレスが指定された場
合、ROM11のアドレスは他の番号となっている。こ
うすることにより、一層データの偏りを把握でき、圧縮
率を高めることができるのである。なお、同じビット
(“0”または“1”)が連続すると、ある時点から同
じアドレスにアクセスするようになる。
ン型や算術符号型に使用される算術演算部と同様となっ
ている。すなわち,ROM11から入力されるデータと
RAM7内に保持されていた圧縮に関するパラメータに
基づき、パラレル・シリアル変換部4から入力されるシ
リアルデータ1bを符号化データ2に変換出力してい
る。この符号化データを作成するに当たり、先に示した
状態表に基づくROM11内の情報が利用されるのであ
るが、それは同じ状態である過去の状態のときのビット
と今回の状態のときのビットとが関係づけられるため、
その関係づけを利用することで、圧縮率の向上を果たし
ているのである。
タ2の伸長は、図2等で示されるデータ復号化装置で復
号される。すなわち、符号化データ2は、まず算術演算
部21に入る。ここで、“0”または“1”の復号化信
号2aに変換し、RAM22の予測手段23に入れる訳
であるが、通常なら、この信号の確定により、先に述べ
た状態表の場所、すなわちRAM22のアドレスが決定
され、その決定に基づいてROMアドレスの計算を行
い、その後ROMをアクセスし、その出力を基に算術演
算部21で次の符号化データ2に対する“0”または
“1”の信号を復号し、再度RAM22に入れるという
動作を行う。
RAMやROMを使用する場合なら十分使用に耐える
が、本実施の形態ではその処理を一層高速に行うため、
図2に示すように、第1ROM24と第2ROM25の
2つのROMを使用して並列処理を行うと共に併行処理
を採用し、その処理速度を高めている。また、この並列
処理および併行処理を行うために、図8から図10に示
すようにデータ符号化の際に使用した第1の状態信号P
BPと第2の状態信号SXからなる状態表を縮退して使
用している。
が入力される以前に、2つのROM24,25でその変
換された符号化データ2aが“0”と“1”となる場合
の処理結果を予め出しておき、その算術演算部21によ
る変換データ2aが決まった時点で、その“0”または
“1”に対応した処理結果をROM24,25の一方か
ら取り出し、次の符号化データ2に備え、算術演算部2
1に入力させるものである。この処理は見掛け上、先に
示した通常の処理動作と同じである。しかし、通常の処
理では、RAM22から始まり、再度RAM22に入力
されるまでの時間がかかりすぎ、符号化データ2の入力
に処理が間に合わないということが生ずる装置でも、こ
の併行処理では、予め計算しておいた結果を取り出すだ
けで良いので、処理時間が大幅に短縮され、十分使用に
耐えるものとなる。
ように行うかについて詳細に述べる。
前に、算術演算部21から直前に変換された復号化信号
2aが、シリアル・パラレル変換部26に入力してい
る。そのシリアル・パラレル変換部26にはその復号化
信号2a(=シリアルデータ)が入るたびに第1の状態
信号を発生する第1状態信号発生手段27が接続されて
おり、その発生した第1の状態信号PBPはRAM22
の予測手段23に入力している。なお、算術演算部21
からの復号化信号2aを破線に示すように直接第1状態
信号手段27に入るようにしても良い。
示す表から形成されるデータ符号化の際の第1の状態信
号PBPと比較し、図8および図9に示すような形で縮
退されたものとなっている。そして、後述する第2の状
態信号SXの縮退と相俟って、図10に示す縮退状態表
とされている。すなわち、まず、「0」状況(=0ST
ATE)の状態信号PBPは、図5と同様に「14」と
し、新PBPは「7」とする。また、「1」状況(=1
STATE)の“0”に対してのPBPは「6」から
「10」に変更され、新PBPは「5」とし、“1”に
対してのPBPは「13」から「11」となり、新PB
Pは「5」としている。この図8に示す表を整理する
と、図9に示す表となる。このように、第1の状態信号
PBPは8種に縮退されている。すなわち、ここでは、
1つの状態信号に対して、最新の復号化信号が“0″と
“1″の2つの場合を割り当て、後述する2つのROM
24,25へのアクセスを1つの信号で行えるように
し、メモリの容量を削減すると共にアクセス速度を高め
ているのである。そして、この図9に示す表に基づい
て、後述する並列処理を行っている。
換されたパラレルデータ2bは、先に示した色順位変換
部3と同様な機能を有する色順位変換部28に入力さ
れ、カラー画素データ30として出力されると共にライ
ンバッファ29に入力される。このラインバッファ29
は、図1のラインバッファ5や図11のラインバッファ
51と同様な機能を有するもので、図6で示す参照画素
の生成手段として機能するものである。
参照画素は、図7に示す原理に基づき参照画素縮退器3
1にて、5状態に縮退される。この参照画素縮退器31
は、第2状態信号発生手段として機能し、第2の状態信
号SXをRAM22の予測手段23に入力する。
す縮退状態表が作成され、RAM22のアドレスを形成
している。この縮退状態表は、先に示したデータ符号化
における状態表が計75(5×15)に場合分けされて
いるのに対し、31に場合分けされており、50%以上
の縮退が行われている。なお、このとき、RAM22の
アドレス計算では、表に示されるCXを「PBP×2+
0」と「PBP×2+1」の計算式を使うことにより導
き出している。この区分けに基づき、前者のアドレスへ
の対応は第1ROM24が担当し、後者に対しては第2
ROM25が担当している。
の高い部分、すなわち第1の状態信号PBPから計算さ
れるCXが0〜3の場合だけ、第2の状態信号SXを通
常の5状態に場合分けしている点と、第2の状態信号S
Xを場合分けしない部分に第1の状態信号PBPが
「7」の場合、すなわち各プレーンの値がすべて未定で
ある場合をもってきている点である。なお、SXの5状
態分け部分は、CXが0〜3の場合ではなく、0〜7と
かの他の例も採用できる。ただし、一般的には、図3
(B)に示すように、順位コードの上位4色程度の出現
頻度が大部分を占めることにより、プレーン1とプレー
ン2との構成が“00″となるものが圧倒的に多くな
る。すなわち、CXで言うと「0」「1」「2」が圧倒
的に多くなる。なお、この実施の形態では、並列処理を
する関係上、CXが「3」になる場合をCXが「2」に
なる場合と対応させ“**01″の信号としている。そ
して、この信号に関するPBPをCXが「2」のときと
同一の値「1」となるようにしている。また、前画素の
プレーン4の信号を復号中である場合の第1の状態信号
を最下欄の値「7」としているが、第2の状態信号SX
を場合分けしない部分であれば他の部分にもってきても
良い。
高くできる部分だけを場合分けし、重要度が低い部分、
すなわち圧縮率に影響がない部分は場合分けしない方法
を取ることにより、圧縮率度合を維持する一方、RAM
22のアドレス部分を小さくできメモリが小さくなり、
しかもゲート数も減少するので、RAM22が小型化
し、その動作スピードが速くなる。
なわち、プレーン1のビット信号を復号する際に利用す
る処理結果を2つのROM24,25のいずれかまたは
両者に用意しておくようにする。すなわち、併行処理を
行うためには、復号化しようとするデータが算術演算部
21に入る前に、復号化されるデータが“0”と“1”
のときの処理結果を事前に引き出しておく必要がある。
しかし、プレーン1のデータを復号化する場合は、今、
復号しようとする画素の1つ前の参照画素自体が復号中
となるため、第2の状態信号SXと第1の状態信号PB
Pが求まらず、計75に処理した状態表であると、アド
レスが決まらずプレーン1のためのデータ変換に利用す
る処理結果を事前に用意することができない。しかし、
この図10に示す縮退状態表では、その1つ前の参照画
素が復号中であっても、プレーン1のための事前の計算
では、第1の状態信号は「7」でCXは「E」に決定さ
れ、しかも第2の状態信号SXの如何に係わらずRAM
22のアドレスは“1E”の1つだけとなる。このた
め、プレーン1の事前処理は予測手段23内のこの“1
E”のアドレスを使用してその処理を第1ROM24お
よび第2ROM25の両者で行うことができる。
されると、1つ前の参照画素のプレーン4の信号が復号
中(図9において0 STATEを示し、1つ前の参照
画素のプレーン1から3の値は確定し、プレーン4が不
定の状態)でも、第1ROM24と第2ROM25はこ
の「1E」に相当する処理結果を用意できる。すなわ
ち、予測手段23内の縮退状態表により決定されたアド
レス「1E」に基づき、第1ROMアドレス計算部32
は第1ROM24にアクセスし、その処理結果を用意す
る。なお、このアクセスは、先のデータ符号化装置と同
様に行われる。すなわち、RAM22はアドレス「1
E」に対応する第1ROM24のアドレスと、算術演算
部21でデータを伸長する際のパラメータとをそのメモ
リ内に保有しており、その第1ROM24のアドレスを
取り出し、第1ROM24にアクセスするのである。ま
た、第2ROMアドレス計算部33も同様に第2ROM
25にアクセスし、同じ結果を用意する。そして、1つ
前の参照画素のプレーン4の復号化信号2aが確定する
と、その値いかんに関わらず用意した「1E」に相当す
る処理結果をラッチ回路部34に入力し、保持する。そ
れと同時にその結果を算術演算部21に入力する。そし
て、プレーン1の符号化データ2が算術演算部21に入
ると、先の縮退状態表のプレーン1に対してのアドレス
「1E」に対する処理結果、すなわち、RAM21内の
「1E」内にメモリされていたパラメータと第1ROM
24または第2ROM25から引き出した結果を利用し
て、算術演算部21は復号化信号2aを出力する。
2aの出力までの変換作業と併行して、RAM22や第
1ROM24、第2ROM25は並列処理を行って、プ
レーン1の復号化信号2aが“0”のときと“1”のと
きのそれぞれの処理結果を準備する作業を行う。すなわ
ち、“0”の場合については、第1の状態信号PBPが
「5」でCXは「A」となり、RAM22のアドレスが
「1A」となる。このアドレス「1A」に基づくROM
アクセスを行うため、第1ROMアドレス計算部32で
第1ROM24のアドレス計算をする。そして、その結
果に基づき、第1ROM24にアクセスする。この結
果、第1ROM24からRAM22のアドレス「1A」
に相当する処理結果が引き出され準備される。一方、
“1”の場合の準備は、次のとおりとなる。すなわち第
1の状態信号PBPは同様に「5」であるがCXは
「B」となり、RAM22のアドレスは、「1B」とな
る。このため、このアドレス「1B」に基づくROMア
クセスを行うため、第2ROMアドレス計算部33で第
2ROM25のアドレス計算をし、第2ROM25にア
クセスする。この結果、第2ROM25からアドレス
「1B」に相当する処理結果が引き出され準備される。
そして、プレーン1の復号化信号2aが確定すると、そ
の信号2aがラッチ回路部34へ入力され、第1ROM
24と第2ROM25のアクセス結果をラッチ回路部3
4へ入力させ、そこでその値を保持する。それと共に、
その2つの値の一方、すなわち確定した復号化信号2a
に対応した処理を行った側の結果を算術演算部21へ入
力させる。すなわち“0”であると、第1ROM24で
行った処理結果を取り出し、復号化信号2aが“1”で
あると第2ROM25で行った処理結果を取り出す。そ
して、次のプレーン2の信号を処理するためのデータを
確定させる。例えば、復号化信号2aが仮に“0”であ
ると、算術演算部21はアドレス「1A」に基づく処理
結果を第1ROM24から取り出し、その情報とRAM
21内の「1A」に対応するパラメータデータを利用し
てプレーン2の信号を効率良く復元する。一方、プレー
ン1の復号化信号2aが確定すると、次回にアクセスす
るROMのアドレスが書き換えられる。すなわち、先の
例で言うとプレーン1の復号信号が“0”であると、ア
ドレス「1A」内のメモリに記録されているROMのア
ドレスが学習的に書き換えられる。すなわち次に「1
A」が指定されたときは、一層伸長率の良いROMのア
ドレスが取り出されることになる。
プレーン2の符号化データ2が算術演算部21に入り復
元される間に、RAM22とROM22,24は、この
プレーン2の変換された復号化信号2aが“0”のとき
と“1”のときのそれぞれの処理結果を第1ROM24
と第2ROM25に準備する作業を行っている。そし
て、プレーン2の復号化信号2aが仮に“1”の場合
は、その“1”に確定するや否や算術演算部21はその
“1”に対応する結果を有する第2ROM25からその
結果をラッチ回路部34を介して受け取る。この際のア
ドレスは、図8から図10に示されるように、第2の状
態信号SXによって区分され、「3」「7」「B」
「F」「13」のいずれかとなる。これは、プレーン1
とプレーン2とで[**01]の状態となっており、第
1の状態信号は「1」でCXは「3」となるためであ
る。このアドレスに基づく処理結果は、直ちに算術演算
部21に入り、次のプレーン3の信号処理に利用され
る。なお、プレーン2の復号化信号2aが仮に“0”で
あると第1の状態信号は「1」でCXは「2」となり、
第2の状態信号SXによってそのアドレスは「2」
「6」「A」「E」「12」のいずれかとなる。そして
この結果に基づき、第1のROM24はアクセスされ
る。
号化データ2をシリアルな復号化信号2aに変換する
際、通常はRAM22から始まり1つのROMと算術演
算部21を利用して符号化データ2を復号化して再度R
AM22のメモリを書き換えるという1サイクルを行っ
ており、その処理に時間がかかっていたのに対し、RA
M22の予測手段23からROMに至る処理を並列処理
化し、かつその並列処理をしている間に算術演算部21
で復号化処理をするという併行処理を行うことにより、
実際的に半サイクル程度の時間で処理できるようになっ
たものである。すなわち、第1ROMアドレス計算部3
2および第2ROMアドレス計算部33ならびに第1R
OM24および第2ROM25を使用する並列処理を有
効活用することにより算術演算部21の復号化信号2a
が“0”のときと“1”のときのそれぞれのアドレスに
基づく処理結果を2つのROM24、25で事前に用意
することにより処理時間を短縮させている。
な実施の形態の例であるが、これに限定されるものでは
なく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々変
形実施可能である。例えば、カラー画素の1画素を4ビ
ット16色ではなく、8ビット256色としたりその他
の複数ビットとすることができる。また、このデータ符
号化およびデータ復号化の対象となるデータは、カラー
画素データが最も好ましいが、他のデータ、例えば、白
黒の画素データ等他のデータにも使用できる。また、参
照画素は周辺の3画素ではなく、直前の1つ、周辺の2
つ、さらには図12のような4つや他の画素数を取るこ
とができるが、小型化および圧縮率を考慮すると上述の
実施の形態で説明した3画素が好ましい。
化装置において、第1ROM24と第2ROM25の2
つのROMを使用したが、1つのROMの内部を区分け
して使うようにしても良い。また、このROMは、色順
位変換部3,28と同様に学習することによりその内容
が変更されたり、ユーザーや使われる機器に合った内容
を書き込める書き換え可能なタイプとしても良い。ま
た、この書き換え可能なROMを外付け可能にしたり、
通常のROMと並列的に予め設けておく等各種の変形適
用が可能である。
施の形態で説明したデータ復号化装置と逆のアルゴリズ
ムのものを使用しても良く、その場合、データ符号化装
置はデータ復号化装置と同様メモリが少なく小型化した
装置とすることができる。一方、データ復号化装置とし
て、上述の実施の形態で説明したデータ符号化装置と逆
のアルゴリズムのものを使用しても良い。なお、データ
復号化装置をハンディタイプとする場合は、上述の実施
の形態で説明したデータ復号化装置が好ましい。
ータ符号化装置では、符号化される対象画素の各ビッ
ト、すなわち各プレーンの発生の確率の偏りの存在によ
り、対象画素を符号化するに際しての圧縮率を従来以上
に高めることができる。この結果、ハードウェアを小型
化できると共に、データを送伝する際にはその送信時間
を短縮させることができる。
る対象符号化データの各ビットの発生確率の偏りを利用
することにより、対象画素を復号化するに際しての伸長
効率を従来以上に高めることができる。この結果、ハー
ドウェアを小型化できると共に画像データ速度を高める
ことができる。
号化される対象画素の各ビットの発生確率の偏りを利用
でき、対象画素を符号化するに際して、圧縮率を従来以
上に高めることが可能となる。この結果、この方法を利
用したハードウェアは、小型化すると共にこの方法で圧
縮されたデータは短時間で他の機器等に送信することが
可能となる。
る対象符号化データの各ビットの発生確率の偏りを利用
でき、対象画素を復号化するに際して、伸長効率を従来
以上に高めることができる。この結果、画素データの再
現速度を高めることができると共に、この方法を利用し
たハードウェアを小型化できる。
は、ROMは、ビットが確定する以前に予想される計算
結果を並列処理により複数用意しておくので、ビットが
確定するとすぐに算術演算部はROMから計算結果を入
手できるので、データ復号化の速度が向上する。このた
め、復号化される画像データの質が向上すると共に高価
でかつ高速なROMやRAMを特に必要としなくなり、
普通のRAMやROMでハードを構成できるものとな
る。
退された状態表を使用するので、パラメータテーブルは
小さくなり、データ復号化装置は小型化すると共に低価
格となる。
状態表を使用して予めROMで結果を引き出しておくの
で、伸長率が向上すると共に処理速度が向上し、RAM
も大型化しない。
2の状態信号が確定していなくても、第1の状態信号に
対応して所定のものに確定させるため、直前の参照画素
が復元されていない場合でも予めのROM計算が可能と
なり、並列処理が広い範囲で可能となる。このため、処
理速度が上がると共に、高価で高速なROMやRAMを
使用する必要がなくなり、低価格なデータ復号化装置と
なる。
ブロック図である。
ブロック図である。
の図で、(A)は、色順位変換前を、(B)は、色順位
変換後をそれぞれ示している。
るための図である。
ための表である。
ための参照画素を説明するための図である。
ための図である。
号の縮退を説明するための図である。
号を説明するための図である。
ある。
号化システムのブロック図である。
素データの説明図である。
テムおよびデータ復号化システムのブロック図である。
びエントロピー復号器の説明図である。
Claims (9)
- 【請求項1】 入力される対象カラー画素データを符号
化データに符号化し、出力するデータ符号化装置におい
て、 上記対象カラー画素データを1個の複数のビットからな
るパラレルデータで構成し、その各ビットを連続して生
成するパラレル・シリアル変換手段と、この変換手段か
ら生成されるそのシリアルデータ列の各ビットを出力す
るごとに状態信号を発生する状態信号発生手段と、その
状態信号を利用して、次に入力するビットに対して場合
分けする予測手段と、この予測手段のデータを利用し
て、上記カラー画素データを符号化データに変換し出力
する算術演算部とを設けたことを特徴とするデータ符号
化装置。 - 【請求項2】 入力される対象符号化データを、複数の
ビットから構成されるカラー画素データに復号化し、出
力するデータ復号化装置において、 上記各ビットからなるシリアルデータ列を入力し、1個
の複数ビットからなるパラレルデータに変換するシリア
ル・パラレル変換手段と、各ビットがシリアル・パラレ
ル変換手段に入力されるごとに状態信号を発生する状態
信号発生手段と、その状態信号を利用して次に入力する
ビットに対して場合分けをする予測手段と、この予測手
段のデータを利用して、上記対象符号化データをカラー
画素データに変換し出力する算術演算部とを設けたこと
を特徴とするデータ復号化装置。 - 【請求項3】 入力される対象カラー画素データを符号
化データに符号化し、出力するデータ符号化方法におい
て、 上記対象カラー画素データを1個の複数のビットからな
るパラレルデータで構成し、そのパラレルデータをシリ
アルデータに変換するためパラレル・シリアル変換手段
に入力する工程と、各ビットの入力ごとに状態信号を出
力する工程と、その状態信号を利用して、次の入力する
ビットに対して場合分けする工程と、この場合分け工程
によるデータを利用して、上記対象カラー画素データを
符号化データに変換し、出力するエントロピー符号化工
程とを有することを特徴とするデータ符号化方法。 - 【請求項4】 入力される対象符号化データを複数のビ
ットから構成されるカラー画素データに復号し、出力す
るデータ復号化方法において、 その各ビットをパラレルデータに変換するシリアル・パ
ラレル変換部にシリアルに入力する工程と、各ビットの
入力ごとに状態信号を出力する工程と、その状態信号を
利用して、次に入力するビットに対して場合分けする予
測工程と、この予測工程のデータを利用して上記対象符
号化データをカラー画素データに変換し出力するエント
ロピー復号化工程とを有することを特徴とするデータ復
号化方法。 - 【請求項5】 入力される対象符号化データをエントロ
ピー復号化手段で、カラー画素データに復号化し出力す
るデータ復号化装置において、 上記エントロピー復号化手段は、上記対象符号化データ
が入力され、“1”または“0”の信号を復号化する算
術演算部と、この算術演算部からの信号を入力し、この
信号に基づき決定される状態信号に関し、次の復号化信
号が“1”および“0”の両方の場合の計算命令を行う
RAMと、このRAMの命令により複数のROMアドレ
ス計算を並列にて行うROMアドレス計算部と、このR
OMアドレス計算部の計算結果に基づきそれぞれアクセ
スされ、上記の次の復号化信号が特定されたとき、その
信号によって決定される結果を上記算術演算部に伝える
ROMとを有することを特徴とするデータ復号化装置。 - 【請求項6】 入力される対象符号化データをエントロ
ピー復号化工程でカラー画素データに復号化し、出力す
るデータ復号化方法において、 エントロピー復号化工程は、算術演算部からの“1”ま
たは“0”の復号化信号により決定される状態信号を発
生する工程と、その状態信号に基づきRAMのアドレス
にアクセスし、次の復号化信号が“1”および“0”の
ときのそれぞれの場合についてのROMのアドレス演算
を行わせる工程と、その演算結果に基づきROMにアク
セスする工程と、上記の次の復号化信号が特定されたと
き、その特定された信号によって決定されるROMアク
セス結果を上記算術演算部に入力し、上記の次の複号化
信号に続いて入力される対象符号化データの復号化に利
用してデータを復号化する工程とを有することを特徴と
するデータ復号化方法。 - 【請求項7】 入力される対象符号化データを複数のビ
ットから構成されるカラー画素データに復合化し、出力
するデータ復号化装置において、 上記複数のビットをシリアルデータ列から1個の複数ビ
ットで構成されるパラレルデータに変換するシリアル・
パラレル変換手段と、このシリアル・パラレル変換手段
に入力されるシリアルデータ列の各ビットの入力ごとに
第1の状態信号を発生する第1状態信号発生手段と、パ
ラレルデータに復号される画素データの、少なくとも直
前の画素データを含む周辺の画素を参照画素として入力
し、その参照画素の状態を状態分けして第2の状態信号
を発生する第2状態信号発生手段と、上記第1の状態信
号と上記第2の状態信号との組み合わせから、上記第1
の状態信号の発生確率が低い部分に対応する上記第2の
状態信号部分を1つの状態に簡略化した縮退状態表を形
成する縮退状態表生成部とを有することを特徴とするデ
ータ復号化装置。 - 【請求項8】 上記対象符号化データが入力され、
“1”または“0”の信号を復号化する算術演算部と、
上記縮退状態表生成部により形成される一覧表を状態信
号用アドレスとして有し、上記算術演算部からの信号を
入力し、この信号によって決定される上記一覧表のアド
レスに基づき、次の復号化信号が“1”および“0”の
両方の場合の計算命令を行うRAMと、このRAMの命
令により複数のROMアドレス計算を行うROMアドレ
ス計算部と、このROMアドレス計算部によりアクセス
され、そのアクセス結果のうち、上記の次の復号化信号
の確定値に対応した結果を上記算術演算部に伝えるRO
Mとを有することを特徴とする請求項7記載のデータ復
号化装置。 - 【請求項9】 上記縮退状態表は、各カラー画表データ
の最初のビットを復号化するために必要な第1の状態信
号に対応する第2の状態信号部分を上記1つの状態に簡
略化した部分となるように構成されたことを特徴とする
請求項8記載のデータ復号化装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29449195A JP3269359B2 (ja) | 1995-11-13 | 1995-11-13 | データ符号化装置およびその方法ならびにデータ復号化装置およびその方法 |
US08/748,420 US5859926A (en) | 1995-11-13 | 1996-11-13 | Device and method for data coding and decoding |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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