JPH09246992A - データ符号化装置およびその方法ならびにデータ復号化装置およびその方法 - Google Patents

データ符号化装置およびその方法ならびにデータ復号化装置およびその方法

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JPH09246992A
JPH09246992A JP5520496A JP5520496A JPH09246992A JP H09246992 A JPH09246992 A JP H09246992A JP 5520496 A JP5520496 A JP 5520496A JP 5520496 A JP5520496 A JP 5520496A JP H09246992 A JPH09246992 A JP H09246992A
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JP5520496A
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English (en)
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Masaichi Isomura
政一 礒村
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
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  • Compression Of Band Width Or Redundancy In Fax (AREA)
  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)
  • Color Television Systems (AREA)
  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】符号化効率を向上させると共に、マルコフモデ
ル化のためのメモリ容量を削減する。 【解決手段】nビットレジスタ11にストアされている
直前のシンボルにより辞書メモリ12内の辞書を切り換
え、比較器13により入力シンボルと一致した辞書内の
シンボルが格納されているインデックスを可変長符号化
する。辞書内に存在しないときは、それを示す符号とシ
ンボルそのものを可変長符号化する。辞書は出現したシ
ンボルを辞書内の先頭方向に移動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マルチカラー画像
データ等のデータ符号化装置およびその方法ならびにデ
ータ復号化装置およびその方法に関する。そして、さら
に詳細に述べれば、特にマルチカラー画像データ等のデ
ータをロスレスで符号化および復号化する際のインデッ
クス付与の改良ならびにその付与されたインデックスを
利用した符号化装置や復号化装置等に関する。
【0002】
【従来の技術】従来からパソコンやゲーム機器等では、
マルチカラー画像と呼ばれる画像が使用されている。こ
のマルチカラー画像とは、代表色画像とか限定色画像等
とも呼ばれているもので、図15に示すように、特定の
色、すなわち特定のR(赤)、G(緑)、B(青)の値
を持つ色に対してインデックスを付与し、そのインデッ
クスのデータを利用して、16色や256色等の限定さ
れた代表色で表現するようにした画像のことである。
【0003】このようなマルチカラー画像のデータは、
仮にR、G、Bの各色が8ビット(256種)で表され
るとしたら、合計24ビット必要になるのであるが、イ
ンデックスそのものも8ビットで表示するようにしてい
るので、相当な圧縮率となっている。しかし、圧縮はさ
れているが、それでも情報量が多いため、何の工夫もせ
ず、そのままの形で処理すると、メモリ容量が大きくな
り、また通信速度も遅くなり実用的でない。したがっ
て、マルチカラー画像も他の画像データと同様にその圧
縮技術は極めて重要なものとなる。特に、マルチカラー
画像は、その色の数が限定されていることから、ロスレ
スでの符号化および復号化、すなわち可逆的な圧縮技術
が必要とされている。
【0004】一方、近年、データ圧縮の手法の一つとし
て、エントロピー符号器および復号器を用いた技術が注
目されている。このエントロピー符号化および復号化技
術の一つとして、例えば、算術符号化および復号化の技
術を用いたものがある。この技術の概要は、例えば、特
開昭62−185413号公報、特開昭63−7432
4号公報、特開昭63−76525号公報等に記載され
ている。
【0005】図16に、このような技術を用いた従来の
マルチカラー画像の符号化システム50および復号化シ
ステム60を示す。この符号化システム50は、ライン
バッファ51と、エントロピー符号器52とを含むもの
である。入力されるインデックスのデータ、すなわちカ
ラー画素データ100Aは、ラインバッファ51および
エントロピー符号器52へ入力される。このカラー画素
データ100Aは、図17に示すように、いずれもラス
タースキャンされ水平走査順に順次画素データとして入
力される。なお、このインデックスのデータ、すなわち
カラー画素データ100Aを作成する方法としては、入
力する色の順番にインデックスを付与する方法が一般的
であり、図22に示すように、インデックスの番号が近
いもの、例えば「1」と「2」でもその色が大きく異な
ったり、インデックスの番号が遠いもの、例えば「10
0」と「200」でもその色は近似している現象が生じ
ている。このような現象を避けるため、特開平5−32
8142に示されるように、色の近いものに連続番号を
付与するようにしたものも現れている。
【0006】符号化システム50中のラインバッファ5
1は、参照画素生成手段として、既に入力されたカラー
画素データ100Aから、符号化対象画素Xに対する参
照画素データA,B,C,Dを作成する(図17参
照)。すなわち、ラインバッファ51は、画像をスキャ
ンするときにnライン(1〜5ライン程度が多い)分の
履歴を記憶しておく。そして、符号化対象画素Xのカラ
ー画素データ100Aが入力されるごとに、この直前の
画素Aと、周辺の画素B,C,Dとからなる一連の画素
データを参照画素データ110としてエントロピー符号
器52へ向けて出力する。
【0007】このエントロピー符号器52は、例えば、
算術符号化またはハフマン符号化などの手法を用いて形
成される。そして、参照画素データ110を状態信号と
して用い、対象カラー画素データ100Aを符号化デー
タ200に変換出力する。
【0008】一方、復号化システム60は、ラインバッ
ファ61とエントロピー復号器62を含んで構成され
る。ここにおいて、ラインバッファ61とエントロピー
復号器62は、入力される符号化データ200を符号化
システム50のラインバッファ51、エントロピー符号
器52とは全く逆の手順で復号化し出力するように形成
されている。
【0009】このようにして、符号化システム50と、
復号化システム60とは、互いに全く逆のアルゴリズム
を用いて、カラー画素データ100Aを符号化データ2
00に符号化し、さらにこの符号化データ200をカラ
ー画素データ100Bに復号化して出力することができ
る。したがって、このシステムは、各種用途に幅広く用
いることができる。
【0010】ところで、このようなシステムでは、カラ
ー画素データ100Aの値、すなわちインデックスの番
号が一定の番号付近に偏るとそのデータの圧縮率が向上
する。また、このシステムでは、参照画素データ110
を、エントロピー符号器52、エントロピー復号器62
の状態信号として使用している。したがって、その状態
数、すなわち、参照画素数を多くとれば、同様にデータ
圧縮率は向上する。すなわち、算術符号化またはハフマ
ン符号化などの手法を用いてエントロピー符号器52お
よび復号器62を構成する場合には、0または1のシン
ボルの発生確率に大きな偏りがあると、データの圧縮率
を高めることができる。これは、エントロピー符号化技
術では、発生確率の高い入力データには短い符号化デー
タを割り当て、発生率の低い入力データには相対的に長
い符号化データを割り当てるからである。
【0011】シンボル、すなわちインデックスの番号の
発生確率の大きな偏りを得るために、従来より、入力デ
ータをいくつかの状態に分類して符号化することが行わ
れている。なぜなら、分類をしないと、良い圧縮率は得
られないからである。例えば、図16に示す従来の手法
では、ラインバファ51,61を用い、参照画素データ
を作成し、これを分類用の状態信号としてエントロピー
符号器52およびエントロピー復号器62へ入力してい
る。そして、これらエントロピー符号器52およびエン
トロピー復号器62は、前記状態信号を用いることによ
り入力データを分類し、符号化および復号化を行ってい
る。すなわち、参照画素データの各状態の発生確率を計
算し、その発生確率の高い組み合わせのものに短い符号
化データを割り当てている。そして、これによりデータ
の圧縮率を高めている。
【0012】しかし、前述したエントロピー符号器52
およびエントロピー復号器62では、参照画素データの
状態数に対応した数の符号化パラメータテーブルが必要
となる。このため、圧縮率を高めるために参照画素数を
大きくとればとるほど、符号化および復号化のパラメー
タテーブルが大きくなる。このため、エントロピー符号
器52およびエントロピー復号器62が大型化かつ高価
となってしまうという問題がある。
【0013】例えば、カラー画素データ、すなわちイン
デックスの番号を4ビットデータ(16種)で構成し、
しかも参照画素データ110の画素数が4である場合を
想定する。この場合には、符号化および復号化パラメー
タテーブルの状態数は、4画素×4ビット=16ビット
分の状態数、すなわち216の状態数をとる。このため、
16=65536通りのパラメータテーブルを用意しな
ければならない。このことからも、参照画素を1つ増や
すごとに、その分、符号化および復号化パラメータテー
ブルが極めて大きくなり、エントロピー符号器52およ
びエントロピー復号器62を構成するハードウェアが大
型化してしまうことが理解される。しかも、対象画素も
4ビット、すなわち、4プレーンで構成され、各プレー
ンに1ビットずつの信号が割り当てられ、結果として4
ビットで16通りの値(色)をとるので、パラメータテ
ーブルは65536×16の大きさを持つテーブルとな
る(図18参照)。
【0014】このような問題に対し、対象画素のカラー
シンボル、すなわち色に対応するインデックスの番号の
出現頻度の偏りを計算し、出現頻度順位に対応して、イ
ンデックスの番号を並び替える方法(特開平6−276
041号)がある。すなわち、これにより出現頻度の高
いものに短い符号化データを割り当て、さらに、圧縮率
を高めている。また、この公開公報には、エントロピー
符号器52およびエントロピー復号器62の中に縮退し
た状態数に応じてパラメータテーブルを小さくさせる技
術も開示されている。
【0015】この特開平6−276041号公報に示さ
れている状態数を縮退するシステムの特徴は、図19に
示すように、従来の符号化システム50や復号化システ
ム60と同様にエントロピー符号器52およびエントロ
ピー復号器62に参照画素データ110を状態信号とし
て入力するわけであるが、その入力に際し、その状態信
号140を、ラインバッファ51,61から出力される
参照画素データ110を縮退する状態縮退器53,63
によって生成する点にある。
【0016】この状態縮退器53、63は、入力される
参照画素データ110を、より少ないビット数の状態信
号140に縮退し、対応するエントロピー符号器52お
よびエントロピー復号器62へ向け出力するように構成
されている。なお、予測器54,64は、それぞれカラ
ーシンボルの出現頻度に基づいてカラー画素データを色
順位に変換するためおよびその逆を行うための色順位テ
ーブル(詳細は特開平6−276041号参照)をその
メモリーに保有しているものである。
【0017】なお、縮退とは、縮退後の状態数に、元の
状態を分類する操作である。この分類は、分類後のエン
トロピー(1つのシンボルを表示するための平均情報
量)が最少となるように、その組み合わせを選択して行
う。そして、縮退後の状態数、すなわち、分類された後
の状態数に対して識別ビットを付加する。これが状態信
号140である。
【0018】ところで、状態縮退器53,63に用いる
縮退テーブルとしては、参照画素データ110のカラー
シンボルの組み合わせパターンと、縮退データとの関係
を特定する縮退テーブルを設定し、この縮退テーブルを
用い、入力される参照画素データ110のカラーシンボ
ルの組み合わせパターンを、縮退データに変換出力する
方法がある。
【0019】図20には、このような手法を用いて行わ
れる縮退動作の一例が示されている。ここでは、説明を
簡単にするために、図20(A)に示すよう、符号化対
象画素Xに対し、A,B,Cの3つの画素から形成され
るマルコフモデルを参照画素パターンとして用いる場合
を例にとり説明する。
【0020】参照画素が、図20(A)に示すように、
3つの画素から構成される場合には、そのカラーシンボ
ルの組み合わせパターンは、図20(B)に示すように
5通りとなる。すなわち、3つに画素のカラーシンボル
が全て一致するパターンと、2つのカラーシンボルのみ
が一致する場合に該当する3つのパターンと、全ての画
素のカラーシンボルが異なるパターンの計5つのパター
ンに分類される。
【0021】したがって、図20(B)に示すテーブル
を状態縮退器53,63の縮退テーブルとして用いるこ
とにより、本来3つの画素の組み合わせが取りうる212
パターンの状態を、図20(B)に示す5つの状態S1
〜S5に縮退することができる。このようにすることに
よって、参照画素データ110を効果的に縮退し、エン
トロピー符号器52およびエントロピー復号器62の状
態数を大幅に少なくすることができる。
【0022】ところで、このような算術符号化および復
号化の一般的な手法は、既に1画像符号化標準JBIG
(インターナショナルスタンダードISO/IEC11
544)のp26〜44およびp44〜p50に詳細に
述べられているが、ここでは後述する本発明を展開する
際の前提技術として簡単に説明する。
【0023】図16に用いられる算術符号型のエントロ
ピー符号器52の一例を図21に示す。なお、算術復号
型のエントロピー復号器62の構成は、エントロピー符
号器52の構成と実質的に同一であるので、ここではそ
の説明は省略する。
【0024】このエントロピー符号器52は、算術演算
部55と、状態記憶器として機能する発生確率生成手段
56とを含んで構成される。この発生確率生成手段56
内には、符号化に必要なシンボル発数確率を決定するた
めに必要な状態パラメータテーブルが書き込まれてい
る。上記の状態パラメータは、入力される状態信号によ
って特定される。そして、この状態信号によって特定さ
れた状態パラメータのテーブルに対し、算術演算部55
は演算パラメータ更新時のデータを、読出しアドレスと
して出力し、これにより特定される発生確率生成手段5
6のデータが算術演算部55へ向け出力される。算術演
算部55は、このようにして入力されるデータに基づ
き、入力される色順位データ120を符号化データ20
0に変換出力する。
【0025】このように従来の技術は、圧縮率が相当高
くなっているが、データの発生確率の偏りをまだ十分と
らえていないものであるため、理論的圧縮率と比べると
まだかなり低いものとなっている。また、縮退も相当行
われているため、パラメータテーブルも小さくなり、エ
ントロピー符号器52やエントロピー復号器62も小型
化しているが、それらは全て参照画素を対象としてお
り、対象画素については予測のための状態分けをしてい
ない。このため、復号化に当たって対象画素が確定する
まで、すなわち、対象画素の各ビットが割り当てられる
各プレーンの最後の値が決まるまでの時間は予測作業に
使われず、復号速度が悪くなっている。
【0026】このため、本出願人は、図12に示すよう
に、符号化される対象画素の各ビット、すなわち各プレ
ーンの発生の確率の偏りの存在を利用して、対象画素を
符号化するに際しての圧縮率を従来以上に高めることが
できる装置を創作した。
【0027】この装置は、図12に示すように、カラー
画素データ100Aを符号化データ200に圧縮変換す
るデータ符号化装置を示している。このデータ符号化装
置は、カラー画素データ100Aを入力し、次のカラー
画素データ100Aを符号化する際にその入力されたカ
ラー画素データ100Aを第1の状態信号として利用す
るために保存しておくnビットレジスタ71と、パラレ
ルデータであるカラー画素データ100Aを入力し、シ
リアルデータに変換するためのレジスタを有すると共
に、同期信号となるストローブ信号300を入力したと
き、カラー画素データ100Aがそのレジスタにセット
され、コントローラ73の指示でビット分解が行われ、
MSBあるいはLSBから順次そのビットが出力される
パラレル・シリアル変換手段72と、ストローブ信号3
00を入力し、パラレル・シリアル変換部72とnビッ
トレジスタ71と後述するアドレス生成回路74とに指
示するコントローラ73と、パラレル・シリアル変換手
段72でシリアルデータに変換されたビット信号が入る
たびに過去のビット系列に応じて次のビットを予測する
ためのアドレス番号PBPを生成するアドレス生成回路
74と、この第2の状態信号となるアドレス番号PBP
と第1の状態信号となるnビットレジスタ71からのカ
ラー画素データ100Aとが入力する発生確率生成手段
75と、この発生確率生成手段75内の予測手段76お
よびROMアドレス計算部77の処理結果に基づきアク
セスされるROM78と、パラレル・シリアル変換手段
72で変換されたシリアルデータを入力すると共にRO
M78の結果を利用して、そのシリアルデータを符号化
データ200に変換する算術演算部79とから構成され
る。ここで予測手段76は、アドレス番号PBPに応じ
て、次のビットを符号化する際の劣勢シンボル出現確
率、すなわち“1”信号の出現確率を与えるスキュー値
を出力する確率推定テーブル80を有している。また発
生確率生成手段75とROM78と算術演算部79とで
エントロピー符号化手段を構成している。
【0028】nビットレジスタ71は、発生確率生成手
段75内の確率推定テーブル80にnビットからなる直
前のカラー画素データ100Aを送り、その確率推定テ
ーブル80のいわば上位アドレスを決める。このアドレ
スは、nが8ビットの場合、256状態となる。なお、
発生確率生成手段75に入力されるnビットのカラー画
素データ100Aは、上位アドレス1、すなわち第1の
状態信号SXを構成する。
【0029】一方、確率推定テーブル80には、下位ア
ドレスを決める第2の状態信号となるアドレス番号PB
Pも入力される。この第2の状態信号の生成について説
明する。まず、パラレル・シリアル変換手段72が、8
ビットのパラレルデータであるカラー画素データ100
Aを後述する演算に必要な1ビット単位のシリアルデー
タに変換する。このパラレルデータとなるカラー画素デ
ータをシリアルデータに変換するというのは、8ビット
のデータを8つのプレーンに割り当てることをいう。す
なわち、例えば8ビットのカラー画素データ100Aと
なるデータXが「00110100」で構成されている
とすると、図13に示すように、プレーン1のに相当
する部分に「0」を、プレーン2のに相当する部分に
「0」を、プレーン3のに相当する部分に「1」を、
プレーン4のに相当する部分に「1」を、プレーン5
のに相当する部分に「0」を、プレーン6のに相当
する部分に「1」を、プレーン7のに相当する部分に
「0」を、プレーン8のに相当する部分に「0」をそ
れぞれ割り当てることをいう。続く8ビットのカラー画
素データYについても同様に〜 に「0」または
「1」を割り当てる。このように割り当てる作業をパラ
レル・シリアル変換手段72で行う。
【0030】しかし、単にこの作業を行うのであればデ
ータを圧縮することはできない。この実施の形態では、
シリアルデータの各ビットを出力するごとに、第2の状
態信号となるアドレス番号PBPをアドレス生成回路7
4で発生させている。まず、第1の状態信号SXがnビ
ットレジスタ71から発生確率生成手段75に入り、確
率推定テーブル80の上位アドレスが決まる。その後、
アドレス生成回路74で生成された第2の状態信号によ
って確率推定テーブル80のアドレスが確定する。すな
わち、図14に示すように、直前のカラー画素データ1
00Aのプレーン8の値が決まると、第2の状態信号と
なるアドレス番号PBPは「0」となる。この状態は、
圧縮しようとする対象のカラー画素データ100Aの8
つのビットはすべて不定で状況としては「0」(=0
STATE)である。その後、プレーン1の信号が確定
し、その確定信号が“0”であると、PBPは「1」と
なり、“1”であるとPBP出力は「2」となる。この
ように第2の状態信号となるアドレス番号PBPが各プ
レーンの信号が決まるごとに図14に基づき出力され
る。
【0031】このアドレス番号PBPは、発生確率生成
手段75の予測手段76に入力され、次のプレーンの信
号を確定する際の場合分けに利用される。例えば、プレ
ーン2の信号を確定するに際しては、プレーン1の確定
信号によるエントリー番号PBP、図14では「1」ま
たは「2」を予測手段76に入力する。そして、その
「1」または「2」に対応した場合分けをし、次にくる
プレーン2の信号を符号化データ2に変換する際の圧縮
率を高めている。同様にプレーン3の信号を確定する際
は、プレーン1および2で決まってくる4つの状態“0
0”“01”“10”“11”に対してそれぞれPBP
が「3」「4」「5」「6」と対応しており、仮にプレ
ーン1および2が“10”であるとするとPBPは
「5」となる。このPBPを予測手段9に入力し、次に
くるプレーン3のビット信号を符号化データに変換する
際に利用している。なお、8ビットの信号の場合、この
PBPは計255通りとなる。
【0032】
【発明が解決しようとする課題】このように本出願人が
開発した技術は、符号化および復号化される対象画素の
各ビット毎の発生確率の偏りを利用して圧縮するもので
あるため、圧縮率を従来公知の技術以上に高めることが
できるものとなっている。しかしながら、この本出願人
が開発した技術においては、予測手段76内の確率推定
テーブル80は、2n×2nのアドレス空間を持つメモリ
を必要とする。一方、一般的には、符号化および復号化
する単位を大きくすると、すなわちこの場合で言えば、
nを大きくすると符号化および復号化の効率が向上す
る。このため、nを大きくしたいのであるが、nを大き
くすると必要とするメモリが指数関数的に大きくなる。
たとえば、nが8のときは約64KB(256×255)
という大きなメモリが必要となる。この結果、エントロ
ピー符号化手段やエントロピー復号化手段をLSI化す
る場合等において、チップサイズが大きくなり、製造コ
ストが増大したり、必要電流が増大する等の問題点が発
生している。
【0033】本発明は、符号化効率および復号化効率を
向上させながら、メモリ容量を小さくできるデータ符号
化装置およびその方法ならびにデータ復号化装置および
その方法を提供することを目的とする。
【0034】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、請求項1記載の発明では、データとなるシンボルを
入力すると共に、その入力されたシンボル以前に入力さ
れたシンボルのデータを利用して符号化データを生成す
るデータ符号化装置において、以前に入力されたシンボ
ルによる場合分け状態に対応する複数の辞書を有する辞
書メモリを設け、各辞書にシンボルの種類より少ない数
のシンボルを記憶させると共に入力された最新のシンボ
ルを先頭方向に記憶させ、その最新の入力シンボルが保
存されていた場所を示すインデックスをエントロピー符
号化手段によって符号化している。
【0035】また請求項2記載の発明では、データとな
るシンボルを入力すると共に、その入力されたシンボル
以前に入力されたシンボルのデータを利用して符号化デ
ータを生成するデータ符号化方法において、辞書メモリ
中の辞書を以前に入力されたシンボルによって選択する
選択工程と、各辞書にシンボルの種類より少ない数のシ
ンボルを記憶させる記憶工程と、入力された最新のシン
ボルを先頭方向に記憶させる移動工程と、その最新の入
力シンボルが保存されていた場所を示すインデックスを
符号化するエントロピー符号化工程とを有している。
【0036】このように、請求項1および2記載のデー
タ符号化装置およびその方法では、入力されるシンボル
を各辞書共通なインデックスに変換し、その変換された
インデックスを符号化している。つまり、変換されたイ
ンデックスは入力されるシンボルより種類が少ないた
め、メモリ容量を大幅に削減できると共に、符号化効率
を向上させることができる。
【0037】さらに、請求項3記載の発明では、符号化
データを入力すると共にその入力された符号化データ以
前に入力され復号されたデータとなるシンボルを利用し
て符号化データを復号化するデータ復号化装置におい
て、以前に復号されたシンボルによる場合分け状態に対
応する複数の辞書を有する辞書メモリを設け、各辞書に
シンボルの種類より少ない数のシンボルを記憶させると
共に、シンボルの場所を示すインデックスをエントロピ
ー復号化手段によって復号し、そのインデックスに対応
するシンボルを先頭方向に記憶させ、かつそのシンボル
を出力している。
【0038】また、請求項4記載の発明では、符号化デ
ータを入力すると共にその入力された符号化データ以前
に入力され復号されたデータとなるシンボルを利用して
符号化データを復号化するデータ復号化方法において、
辞書メモリ中の辞書を以前に復号されたシンボルによる
選択する選択工程と、各辞書に上記シンボルの種類より
少ない数のシンボルとそれに対応するインデックスを記
憶させる記憶工程と、上記インデックスを復号化するエ
ントロピー復号化工程と、シンボルの場所を示す復号さ
れた最新のインデックスに対応するシンボルを先頭方向
に記憶させる移動工程と、そのシンボルを出力する出力
工程とを有している。
【0039】このように、請求項3および4記載のデー
タ復号化装置およびその方法では、復号されるインデッ
クスを各辞書共通なインデックスとし、そのインデック
スを利用して復号化している。つまり、インデックスは
出力されるシンボルの種類より少ないため、メモリ容量
を大幅に削減できる。
【0040】さらに、請求項5記載の発明では、請求項
1記載のデータ符号化装置において、辞書には、入力さ
れた最新のシンボルに該当するシンボルがない場合に、
その旨を示すエスケープ符号となるインデックスを保有
させると共にそのインデックスもエントロピー符号化手
段によって符号化し、併せてシンボルを符号化するよう
にしている。
【0041】加えて、請求項6記載の発明では、請求項
2記載のデータ符号化方法において、記憶工程に、入力
された最新のシンボルに該当するシンボルがない場合に
その旨を示すエスケープ符号となるインデックスを記憶
させる工程を設けると共にエントロピー符号化工程にお
いて、そのエスケープ符号となるインデックスも符号化
し、その後に、上記入力された最新のシンボルを符号化
するようにしている。
【0042】このように、請求項5および6記載のデー
タ符号化装置およびその方法によれば、各辞書共通なイ
ンデックスの中に、符号化しようとするシンボルが無い
場合を示すエスケープ符号を入れ、そのエスケープ符号
と共にシンボルを符号化しているので、辞書中に無いシ
ンボルが入力しても効率良くかつ確実に符号化できる。
【0043】また、請求項7記載の発明では、請求項3
記載のデータ復号化装置において、辞書には、該当する
シンボルがない場合を示すエスケープ符号となるインデ
ックスを保有させると共に、エントロピー復号化手段に
よって復号された最新のインデックスがエスケープ符号
のとき、エントロピー復号化手段で復号されたシンボル
を出力するようにしている。
【0044】さらに、請求項8記載の発明では、請求項
4記載のデータ復号化方法において、記憶工程に、該当
するシンボルがない場合を示すエスケープ符号となるイ
ンデックスを記憶させる工程を設けると共に、エントロ
ピー復号化工程において、そのインデックスも復号化
し、その後に、このエントロピー復号化工程で復号され
たシンボルを出力するようにしている。
【0045】このように、請求項7および8記載のデー
タ復号化装置およびその方法では、各辞書共通なインデ
ックスの中に対応するシンボルが無い場合を示すエスケ
ープ符号を入れ、そのエスケープ符号を復号したとき
は、既に復号されたシンボルを出力するようにしたの
で、辞書中に発生するシンボルの数を少なくしても効率
良くかつ確実にデータを復号化できるものとなる。
【0046】また、請求項9記載の発明では、請求項1
または5記載のデータ符号化装置において、インデック
スを入力し、シリアルデータに変換する第1パラレル・
シリアル変換手段と、シンボルを入力し、シリアルデー
タに変換する第2パラレル・シリアル変換手段と、シリ
アルデータのビットの入力毎にエントロピー符号化手段
内のアドレス番号を生成するアドレス生成回路とを備
え、アドレス番号を利用して各シリアルデータをエント
ロピー符号化手段によって符号化している。
【0047】さらに、請求項10記載の発明では、請求
項2または6記載のデータ符号化方法において、インデ
ックスを入力し、シリアルデータに変換する第1パラレ
ル・シリアル変換工程と、シンボルを入力し、シリアル
データに変換する第2パラレル・シリアル変換工程と、
シリアルデータのビットの入力毎にエントロピー符号化
工程内のアドレス番号を生成するアドレス生成工程とを
備え、アドレス番号を利用して各シリアルデータをエン
トロピー符号化工程によって符号化している。
【0048】このように、請求項9および10記載のデ
ータ符号化装置およびその方法では、シリアルデータの
ビットの入力毎にアドレス番号を生成し、そのアドレス
番号を利用して入力されるシリアルデータを符号化して
いるので、対象画素のデータの各ビット毎の発生確率の
偏りを利用でき、圧縮率を向上させることができる。し
かも、インデックス用とシンボル用のそれぞれのパラレ
ル・シリアル変換手段を用意しているので、インデック
ス用のアドレス番号を各辞書共通にし、全体として少な
くすることができる。このため、メモリ容量を減少させ
ることができる。
【0049】また、請求項11記載の発明では、請求項
3または7記載のデータ復号化装置において、エントロ
ピー復号化手段によって復号されたシリアルデータをイ
ンデックスとなるパラレルデータに変換する第1のシリ
アル・パラレル変換手段と、エントロピー復号化手段に
よって復号されたシリアルデータをシンボルとなるパラ
レルデータに変換する第2のシリアル・パラレル変換手
段と、各シリアルデータのビットの入力毎にエントロピ
ー復号化手段中のアドレス番号を生成するアドレス生成
回路とを備え、アドレス番号を利用して各シリアルデー
タをエントロピー復号化手段によってインデックスおよ
びシンボルに復号化している。
【0050】さらに、請求項12記載の発明では、請求
項4または8記載のデータ復号化方法において、エント
ロピー復号化工程によって復号されたシリアルデータを
インデックスとなるパラレルデータに変換する第1のシ
リアル・パラレル変換工程と、エントロピー復号化工程
によって復号されたシリアルデータをシンボルとなるパ
ラレルデータに変換する第2のシリアル・パラレル変換
工程と、各シリアルデータのビットの入力毎にエントロ
ピー復号化工程中のアドレス番号を生成するアドレス生
成工程とを備え、アドレス番号を利用して各シリアルデ
ータをエントロピー復号化工程によってインデックスお
よびシンボルに復号化している。
【0051】このように、請求項11および12記載の
データ復号化装置およびその方法では、復号されたシリ
アルデータのビットの入力毎にアドレス番号を生成し、
そのアドレス番号を利用して入力されるシリアルデータ
を復号化しているので、データの各ビット毎の発生確率
の偏りを利用でき、復号効率を向上させることができ
る。しかも、インデックス用とシンボル用のそれぞれの
シリアル・パラレル変換手段を用意しているので、イン
デックス用のアドレス番号を各辞書共通にし、全体とし
て少なくすることができる。このため、メモリ容量を減
少させることができる。
【0052】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態の例を図1か
ら図11に基づき説明する。なお、最初に図1から図7
に基づき本発明のデータ符号化装置およびその方法を説
明する。
【0053】このデータ符号化装置は、カラー画素デー
タであるシンボル1を符号化データ2に変換するもの
で、モデル化部3と符号化部4とから構成される。そし
て、モデル化部3には、カラー画素データであるシンボ
ル1と、このシンボル1を符号化する際の同期信号とな
るストローブ信号5が入力される。なお、この実施の形
態におけるシンボル1は、マルチカラー画像のデータで
図15に示すようにインデックス化された8ビット(2
56種)からなるデータとなっている。そして、このモ
デル化部3によって、後述する変換インデックスとなる
インデックス6が作られ、シンボル1およびストローブ
信号5と共に符号化部4に入力される。そして、符号化
部4によって符号化データ2に変換される。
【0054】モデル化部3は、図2に示すように、シン
ボル1およびストローブ信号5を入力し、符号化しよう
とする直前のシンボル1を記憶しておくnビットレジス
タ11と、直前のシンボル1の値に対応する複数の辞書
を有する辞書メモリ12と、辞書メモリ12から出力さ
れるシンボル1の値と入力されてきたシンボル1の値と
を比較し一致したとき後述するコントローラ15に知ら
せる比較器13と、辞書メモリ12の中の1つの辞書中
のシンボル1を一時的に記憶する先入れ先出し記憶部
(以下[FIFO」と略す)14と、ストローブ信号5
と比較器13からの信号を入力し、辞書メモリ12およ
びFIFO14を制御するコントローラ15と、このコ
ントローラ15で制御されるスイッチ16とからなる。
【0055】ここで、nビットレジスタ11に記憶され
ている直前のシンボル1は、辞書メモリ12の上位アド
レスとして用いられる。すなわち、直前のシンボル1に
応じて辞書メモリ12の中の辞書が切り換えられる。
【0056】また、辞書メモリ12は、直前のシンボル
1がnビットすれば、2n個の辞書が含まれることにな
る。この実施の形態ではシンボル1が8ビットで構成さ
れるので、28個すなわち256個の辞書が存在するこ
ととなる。そして、各々の辞書は、2m個のエントリー
を持つものとなっている。なお、この実施の形態では、
mを3、すなわち8個のエントリーとしている。但し、
この8個のうち、1つを後述するように、辞書内にない
シンボル1が入力されたときその旨を示すエスケープ符
号escに割り当てているので、実際は7個のエントリ
ーを持つものとなっている。このような辞書メモリ12
の一般的な総容量は図4に示すように2n×(2m−1)
×nビットとなる。この実施の形態では、nが8、mが
3であるため、28×23−1)×8ビットとなる。すな
わち、各辞書は56個(7×8)ビットで構成され、辞
書数が256あるので(56×256)ビットの総容量
を有する辞書メモリ12となる。
【0057】この辞書メモリ12は、まずnビットレジ
スタ11に保存されていたシンボル1の値で辞書が決め
られる。そして、その辞書内にエントリーされているシ
ンボル1を順次出力し、比較器13とFIFO14へ供
給する。
【0058】各辞書にエントリーされているシンボル1
は、BSTWアルゴリズム(詳細は“インターフェイ
ス”1992年8月号p.121〜122参照)によっ
て最新のものが先頭となるように保存されている。
【0059】このBSTWアルゴリズムは次のように行
われる。すなわち、 (1)符号化(復号化)に先立ち、辞書は空であるとす
る。また辞書に登録できるシンボル1の数は2mである
とする。この実施の形態では、mを3としているので計
8個となる。ただし、7番のエントリーは、辞書になか
ったことを示すインデックスであるエスケープ符号es
cに割り当てているので、辞書のエントリー数としては
7個となっている。このような状態を図5に示す。
【0060】(2)最初のシンボル1の値を“a”とす
ると、そのシンボル“a”は辞書にないので、辞書にな
い旨の信号であるエスケープ符号escとなる“7”
(=“111”)を出力しこのシンボル“a”のデータ
(=8ビットからなるデータ)を辞書の先頭に登録す
る。すなわち、エントリー番号となる変換インデックス
“000”の所にシンボル“a”を登録する。この状態
を図6(A)に示す。
【0061】(3)次のシンボル1の値が“a”とは異
なる“b”とすると、このシンボル“b”は辞書にない
ので、同様に辞書にない旨のエスケープ符号escとな
る“7”を出力し、このシンボル“b”のデータを先頭
に登録する。この状態を図6(B)に示す。
【0062】(4)次のシンボル1の値が“a”とする
と、このシンボル“a”は辞書の2番目の位置に登録さ
れているので、エントリー番号となるインデックス“0
01”を出力し、辞書の先頭に登録される。この状態を
図6(C)に示す。
【0063】(5)次のシンボル1の値がまた“a”と
すると、このシンボル“a”は辞書の1番目の位置に登
録されているので、インデックス“000”を出力する
が、シンボル“a”は先頭にあるので、辞書中の文字の
順序は変わらない。
【0064】(6)このように最新のシンボル1を先頭
にして最高7種類のシンボル1が辞書に登録される。こ
の状態を図6(D)に示す。
【0065】以上のように、BSTWアルゴリズムを利
用すると、最新のシンボル1が先頭に配置されると共に
たびたび発生するシンボル1がこの辞書中でまかなえる
ことになる。この実施の形態では、8ビット(256
種)のシンボル(カラー画素データ)1が7個のインデ
ックスと辞書にない旨のエスケープ符号escとで表さ
れることになる。
【0066】FIFO14は、シフトレジスタとなって
おり、辞書メモリ12のエントリーが2m個なら、この
FIFO14も2m個のエントリーで構成される。この
実施の形態ではmを3としており、8個のシンボル1を
保存できるようになっている。但し、1個はエスケープ
符号escとなっており、実際は7個のシンボル1を保
存できるようになっている。
【0067】次に、以上のような辞書メモリ12等を利
用したモデル化部3の動作について説明する。まず、符
号化しようとするシンボル1がモデル化部3に入力され
てくる以前に、nビットレジスタ11に入力されていた
直前のシンボル1によって辞書メモリ12内の辞書が決
定されている。そして、符号化するシンボル1が入力さ
れると、nビットレジスタ11に入り、次のシンボルの
符号化のために保存される。また、その符号化するシン
ボル1は、比較器13へ入力する。一方、ストローブ信
号5がコントローラ15へ入り、辞書メモリ12を動作
させ、先に決定されていた辞書内のシンボル1をその辞
書の先頭から順に出力させる。
【0068】そのシンボル1は、比較器13とFIFO
14に入力される。そして、比較器13によって符号化
しようとするシンボル1と辞書内のシンボル1とが比較
され、その値が一致すると、比較器13から一致した旨
の信号がコントローラ15へ送られる。すると、コント
ローラ15は、符号化するシンボル1と一致した辞書内
のシンボル1が格納されている辞書のエントリー番号、
すなわちインデックスをインデックス6として出力する
と共に、インデックスが確定したことを符号化部4に知
らせるストローブ信号5を出力する。同時に、コントロ
ーラ15は、辞書メモリ12に対し、シンボル1の出力
を停止させると共にスイッチ16の切換端子16aをシ
ンボル端子16b側へ移動させる。そして、比較器13
に入力していた符号化するシンボル1を辞書メモリ12
の現辞書中の先頭部分に書き込む。続いて、スイッチ1
6の切換端子16aをFIFO端子16c側へ移動さ
せ、FIFO14に記憶させたシンボル1を現辞書中の
1番(=2番目)のエントリーから順番にその辞書に書
き込む。
【0069】例えば、辞書メモリ12の現辞書のエント
リーの0番から出力していき4番で一致したとすると、
インデックス6として4(=100)が出力される。そ
して、今まで4番のエントリーに合ったシンボル1は0
番の位置に書かれることとなり、今まで0番にあったシ
ンボル1は1番に、1番のシンボル1は2番に、2番は
3番に、3番は4番に、と順次移動した位置に書かれる
ことになる。なお、5番以降のシンボル1、すなわち、
この実施の形態では5番と6番のシンボル1は、辞書メ
モリ12から読み出されもせず変化しない。
【0070】一方、辞書内のシンボル1と符号化しよう
とするシンボル1とを比較しても一致するものがなかっ
たときは、このモデル化部3は次のように動作する。す
なわち、コントロール15は、選択された辞書メモリ1
2に格納されている7つのエントリーのすべてのシンボ
ル1を比較器13に出力しても、比較器13より一致し
た旨の信号が出力されない場合は、コントロール15
は、辞書になかったことを示すインデックス、すなわち
エスケープ符号escをインデックス6として出力す
る。また、コントローラ15は、スイッチ16の切換端
子16aをシンボル端子16b側へ移動させ、符号化し
ようとするシンボル1を現辞書中の先頭部分(エントリ
ー番号0の位置)へ書き込む。続いて、スイッチ16の
切換端子16aをFIFO端子16c側へ移動させ、F
IFO14に記憶したシンボル1を現辞書中の1番(=
2番目)のエントリーから順に書き込んでいく。このた
め、読み込んできた最後のシンボル1、すなわち6番
(=7番目)に位置していたシンボル1は、当該辞書か
ら除かれることになる。
【0071】このようにして、モデル化部3から、シン
ボル1と、ストローブ信号5と、インデックス6とが符
号化部4に向けて出力される。なお、nビットレジスタ
11は、テキストデータや、この実施の形態のように直
前の画素を参照する場合に好ましいものであるが、図1
7や図18に示すように周囲の画素を参照する場合や図
20のようにマルコフモデルを利用する場合では、ライ
ンメモリを用いることとなる。また、各辞書のシンボル
1の移動は、この実施の形態のように先頭移動ではな
く、例えば先頭からi番目のシンボルが一致したとする
と、それをi/2番目に移動させる方式、すなわち1/
2先頭移動等他の先頭方向への移動方式を採用すること
ができる。
【0072】このデータ符号化装置の符号化部4は、次
のとおりとなっている。すなわち、図3に示すように、
モデル化部3からのインデックス6をストローブ信号5
の入力によって一旦保存し、その後、後述するコントロ
ーラ25の指示でインデックス6を1ビットずつのシリ
アル信号に変換する第1パラレル・シリアル変換手段2
1と、モデル化部3からのシンボル1をストローブ信号
5の入力によって一旦保存し、その後、後述するコント
ローラ25の指示でシンボル1を1ビットずつのシリア
ル信号に変換する第2パラレル・シリアル変換手段22
と、過去のビット系列に応じて、次のビットを予測する
ためアドレス番号を生成するアドレス生成回路23と、
ストローブ信号5とインデックス6が入力しパラレル・
シリアル変換手段21および第1パラレル・シリアル変
換手段22ならびにアドレス生成回路23およびスイッ
チ24を制御するコントローラ25と、アドレス番号P
BPが入力する発生確率生成手段26と、この発生確率
生成手段26内の予測手段27およびROMアドレス計
算部28の処理結果に基づきアクセスされるROM29
と、シリアルデータを入力すると共にROM29の結果
を利用してそのシリアルデータを符号化データ2に変換
する算術演算部30とからなる。
【0073】ここで、アドレス生成回路23では、シン
ボル1の変換されたインデックスとなるインデックス6
の入力により第1のアドレス信号PBPー1を発生する
と共にシンボル1の入力により第2のアドレス信号PB
Pー2を発生する。第1のアドレス信号PBPー1は図
7に示すように、この実施の形態では7状態、すなわち
7個の信号(=0〜6)となっている。なお、この第1
のアドレス信号PBPー1は、先に示した図14および
その説明と同様な原理で作成される。一方、第2のアド
レス信号PBPー2は、インデックス6がエスケープ符
号escであったときにシンボル1そのものがアドレス
生成回路23に入ってくるために必要となるもので、図
14およびその説明と全く同様な原理で作成される。そ
して、この実施の形態では図14と同様に255状態と
なっている。
【0074】ここで、予測手段27は、図12に示すと
同様な確率推定テーブル31を保有している。すなわ
ち、この確率推定テーブル31は、アドレス番号PBP
に応じて、次のビットを符号化する際の劣勢シンボルの
出現確率を与えるスキュー値を出力するものとなってい
る。ただし、この実施の形態では、アドレス生成回路2
3のみからしかアドレスが供給されないのでその容量は
非常に小さいものとなる。すなわち、第1のアドレス信
号PBPー1が7状態で、第2のアドレス信号PBPー
2が255状態で合計262状態に場合分けされるメモ
リとなる。この実施の形態では、ROM29のアドレス
入力が8ビットの場合、第1のアドレス信号PBPー1
用に56ビット(8ビット×7状態)、第2のアドレス
信号PBPー2用に2040ビット(8ビット×255
状態)の合計2096ビット(=262B)のメモリと
なる。なお、発生確率生成手段26とROM29と算術
演算部30とでエントロピー符号化手段を構成してい
る。
【0075】このように構成される符号化部4の動作
は、次のとおりとなっている。すなわち、コントローラ
25にストローブ信号5が入ると、コントローラ25は
制御を開始する。そして、まず、第1パラレル・シリア
ル変換手段21を動作させ、インデックス6をビット分
解してスイッチ24に供給する。また、コントローラ2
5は、この動作と共にスイッチ24の切換端子24aを
第1パラレル・シリアル端子24b側へ切り換える。こ
のためビット分解されたインデックス6は、アドレス生
成回路23と算術演算部30に入力する。
【0076】アドレス生成回路23は、コントローラ2
5の指示に基づき、まず、インデックス6内の第1のア
ドレス番号PBP−1を生成する。そして、この第1の
アドレス番号PBP−1によって、発生確率生成手段2
6内の確率推定テーブル31のアドレスを求め、その値
によってROM29がアクセスされる。そして、このR
OM29のアクセス結果を利用して、すなわちそのRO
M29内のスキュー値を利用して算術演算部30は、そ
のインデックス6を符号化し、符号化データ2を出力す
る。ここで、スキュー値とは、L−R型算術符号の符号
化アルプリズムにおいて、劣勢シンボル“1”の出現確
率P1を2のべき乗2-Qで近似する際のQの値をいう。
【0077】もし、入力したインデックス6がエスケー
プ符号escであるなら、インデックス6を第1のアド
レス番号PBP−1によって符号化した後に、コントロ
ーラ25によって直ちに第2パラレル・シリアル変換手
段22を動作させ、シンボル1をシリアルデータに変換
させると共にスイッチ24の切換端子24aを第2パラ
レル・シリアル変換端子24c側に切り換える。そし
て、シリアルデータをアドレス生成回路23と算術演算
部30に入力させる。アドレス生成回路23に入力され
るシリアルデータによって、第2のアドレス信号PBP
−2が生成される。この第2のアドレス番号PBP−2
によって、発生確率生成手段26内の確率推定テーブル
31のアドレスを求め、その値によってROM29がア
クセスされる。そして、このROM29のアクセス結
果、すなわちそのROM29内のスキュー値を利用して
算術演算部30は、シンボル1から変換されたシリアル
データを符号化し、符号化データ2を出力する。
【0078】以上のようにして、シンボル1が符号化デ
ータ2に符号化される。この際、図12に示す技術で
は、8ビットシンボルの場合、約64KB(256×2
55)のメモリが必要だったのに比べ、この実施の形態
では、約2KBとなり32分の1のメモリ容量となる。
すなわち、この実施の形態では、辞書メモリ12は、1
792B(256×7)のメモリとなり、確率推定テー
ブル31およびROM29は、上述したように262B
(255状態と7状態の合計容量)のメモリとなる。そ
して、総合計では、約2KBとなり、図12に示す技術
より大幅にメモリ容量が低減されることとなる。
【0079】次に、このようにして符号化された符号化
データ2をシンボル1に復号するデータ復号化装置およ
びその方法について、図8から図10に基づいて説明す
る。なお、このデータ復号化装置は、先に示したデータ
符号化装置で行うアルゴリズムと全く逆のアルゴリズム
を動作させる装置となっている。
【0080】このデータ復号化装置は、復号化部41と
復号用モデル化部42とから構成される。そして、復号
化部41には、符号化データ2が入力する。この復号化
部41によって、辞書のエントリー番号となるインデッ
クス6が復号され、必要に応じて復号化されるシンボル
1およびストローブ信号5と共に復号用モデル化部42
に入力される。そして、復号用モデル化部42によっ
て、シンボル1は完全に復号される。なお、この実施の
形態におけるシンボル1は、マルチカラー画像のデータ
で、図15に示すようにインデックス化された8ビット
(256種)からなるデータとなっている。
【0081】復号化部41は、図9に示すように、符号
化データを入力する算術演算部43と、スイッチ44等
を制御するコントローラ45と、復号化されたシリアル
データを3ビットのインデックス6であるパラレルデー
タに変換する第1のシリアル・パラレル変換手段46
と、復号化されたシリアルデータを8ビットのシンボル
1であるパラレルデータに変換する第2のシリアル・パ
ラレル変換手段47と、算術演算部43からのビット信
号が入るたびに過去のビット列に応じて、次のビットを
予測するためのアドレス番号PBPを生成するアドレス
生成回路48と、このアドレス番号PBPを入力する発
生確率生成手段49と、この発生確率生成手段49内の
予測手段50およびROMアドレス計算部51の処理結
果に基づきアクセスさせるROM52とから構成され
る。ここで、予測手段50は先に示したと同様な確率推
定テーブル52を有している。また、アドレス生成回路
48は、先に示したデータ符号化装置中のアドレス生成
回路23と同様の構成となっており、インデックス6の
3ビットを復号するための7状態となるPBP−1とシ
ンボル1の8ビットを復号するための255状態となる
PBP−2の計262状態の場合分け信号となるアドレ
ス番号PBPを出力するものとなっている。なお、算術
演算部43は、ROM52の結果を利用して符号化デー
タ2を復号化している。また、この算術演算部43とR
OM52と発生確率生成手段49とでエントロピー復号
化手段を構成している。
【0082】このように構成される復号化部41の動作
は、次のとおりになっている。まず、符号化データ2が
算術演算部43に入力され、1ビットずつ復号されてス
イッチ44と、アドレス生成回路48に出力される。同
時に、算術演算部43は、復号ビットを出力したことを
示すストローブ信号5をコントローラ45に出力する。
コントローラ45は、そのストローブ信号5をカウント
して、何ビットの復号を完了したかを監視しながら、イ
ンデックス6の復号中のときは、スイッチ44の切換端
子44aを第1のシリアル・パラレル変換端子44b側
に接続すると共にアドレス生成回路48を動作させる。
そして、先に示したインデックス6を復号化するための
第1のアドレス信号PBP−1を発生確率生成手段49
に渡し、その第1のアドレス番号PBP−1によって決
定されたスキュー値を利用して符号化データ2を復号化
する。このようにして、順次符号化データ2を復号化
し、その復号化されたデータを第1のシリアル・パラレ
ル変換手段46に入力することによってパラレルデータ
となるインデックス6が生成される。
【0083】生成されたインデックス6がエスケープ符
号escであるとすると、コントローラ45は、直後
に、算術演算部43より出力される8ビットの復号ビッ
トが、シンボル1そのものであると判断し、スイッチ4
4の切換端子44aを第2のパラレル・シリアル変換端
子44c側に切り替えると共に、アドレス生成回路48
から第2のアドレス番号PBP−2を出力するように切
り替える。そして、第2のシリアル・パラレル変換手段
47によってシンボル1を復号化する。このようにし
て、復号化部41によって、シンボル1とストローブ信
号5とインデックス6とが生成され、復号用モデル部4
2に入力する。
【0084】一方、復号用モデル化部42は、図10に
示すように、インデックス6とストローブ信号5を入力
し、他の機器を制御するコントローラ53と、図2に示
す辞書メモリ12と同様な構成の辞書メモリ54と、図
2に示すFIFO14と同様な構成のFIFO55と、
コントローラ53で制御されるスイッチ56と、復号す
る直前のシンボル1のデータを保存し、辞書メモリ54
内の復号に用いる辞書を決定するための信号を出力する
nビットレジスタ57と、コントローラ53で制御され
るスイッチ58とで構成される。
【0085】このように構成される復号用モデル化部4
2の動作は次のとおりとなっている。まず、復号する直
前の復号済みのシンボル1によって辞書メモリ53内の
辞書が決定される。そして、コントローラ53は、イン
デックス6で示されるエントリー番号を辞書メモリ53
に送り、そのエントリー番号に格納されているデータを
読み出し、同時にスイッチ56の切換端子56aを辞書
メモリ端子56b側に切り換え、読み出されたデータを
シンボル1として出力させ、同時に、そのデータはFI
FO55に書き込まれる。もし上記エントリー番号が0
番の場合は、辞書内のデータの並び変えの必要がないの
で、復号作業が完了するが、そうでない場合は、コント
ローラ53は、さらにエントリー番号0から、インデッ
クス6で示されたエントリー番号のひとつ前のエントリ
ー番号で示される一連のデータを、辞書メモリ54から
読み出し、これらをFIFO55に書き込む。FIFO
55への書き込みが完了すると、コントローラ53は、
スイッチ58の切換端子58aをFIFO端子58b側
に切り換え、FIFO55に一時格納したデータを、一
致したものが先頭になるようにして、順に辞書メモリ5
4の該当辞書に書き込む。なお、この復号されたシンボ
ル1は、nビットレジスタ57にも保存され、次のシン
ボル1の復号に利用される。
【0086】なお、インデックス6がエスケープ符号で
あることが判明した場合、コントローラ53は、辞書メ
モリ54の0番目から5番目までのエントリーに格納さ
れているデータを読み出し、FIFO55に書き込ませ
る。次に、まずスイッチ58の切換端子58aをシンボ
ル端子58cに切り換え、そのシンボル1の値を辞書の
先頭部分に書き込んだ後に切換端子58aをFIFO端
子58b側へ切り替え、FIFO55の値を辞書の2番
目から順に書き込む。また、コントローラ53は、スイ
ッチ56の切換端子56aをシンボル端子56c側に切
り換えておき、対応するシンボル1を、このスイッチ5
6を経由して出力する。
【0087】なお、このデータ復号化装置においても、
先に示したデータ符号化装置と同様にnビットレジスタ
57の代わりにラインメモリを採用することができる。
また、辞書メモリ54の辞書としては、先頭移動ではな
く、1/2先頭移動等他の先頭方向への移動を行う辞書
を採用することができる。
【0088】次に、第2の実施の形態として、シンボル
1をビット分解せずに符号化するデータ符号化装置を図
11に基づき説明する。なお、このデータ符号化装置に
おける全体構成は、図1と同様となっている。また、こ
の第2の実施の形態におけるモデル化部3は、図2に示
すものと同一となっており、その説明を省略する。さら
に、この実施の形態におけるシンボル1も先の各例と同
様に8ビットからなるマルチカラー画像のデータとなっ
ている。一方、インデックス6も、先の例と同様に3ビ
ットからなる信号となっている。なお、シンボル1は、
先の例と同様に、テキストデータとしても良い。
【0089】このデータ符号化装置の符号化部4は、図
11に示すとおり、インデックス6を保存する第1レジ
スタ61と、シンボル1を保存する第2レジスタ62
と、ストローブ信号5を入力し他の機器を制御するコン
トローラ63と、このコントローラで制御されるスイッ
チ64と、発生確率生成手段65と、この発生確率生成
手段65内の予測手段66とROMアドレス計算部67
の処理結果に基づいてアクセスされるROM68と、こ
のROM68の結果を利用して符号化データ2を生成す
る算術演算部69とから構成されている。なお、予測手
段65は、シンボル1とインデックス6の入力によっ
て、シンボル用とインデックス用に切り替わる確率推定
テーブル70を有している。また、発生確率生成手段6
5とROM68と算術演算部69とでエントロピー符号
化手段を構成している。
【0090】このように構成される符号化部4の動作
は、次のとおりとなっている。すなわち、3ビットのイ
ンデックス6が第1レジスタ61に入力すると同時に、
コントローラ63がスイッチ64の切換端子64aを第
1レジスタ端子64b側に切り替える。そして、3ビッ
トのインデックス6がその多値状態のまま算術演算部に
入力する。そして、確率推定テーブル70のインデック
ス用のテーブルを利用して符号化データ2に変換され
る。このとき、インデックス6がエスケープ符号esc
であると、コントローラ63は、スイッチ64の切換端
子64aを第2レジスタ端子64c側へ切り替えると共
に、確率推定テーブル70をシンボル用のテーブルに切
り替え、そのテーブルを利用して多値状態のまま算術演
算部69も入れられた8ビットのシンボル1を符号化す
る。
【0091】ここで、図11に示す符号化部4と同様の
アルゴリズムをもつ復号化部と図10に示す復号用モデ
ル化部42とによってデータ復号化装置を構成すること
ができる。
【0092】なお、上述の各実施の形態は、本発明の好
適な実施の形態の例であるが、これに限定されるもので
はなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々
変形実施可能である。例えば、マルチカラー画像の1画
素を8ビット256色ではなく、4ビット16色とした
り、その他の複数ビットとすることができる。また、こ
のデータ符号化およびデータ復号化の対象となるデータ
は、マルチカラー画像のデータが最も好ましいが、他の
データ、例えば、白黒の画素データやテキストデータ等
の他のデータも採用することができる。また、nビット
レジスタ11,57の代わりにラインメモリを使用する
場合では、参照画素は、図20のような周辺の3画素で
はなく、周辺の2つ、さらには図17のような4つや他
の画素数を取ることができる。また、周辺の画素の中で
符号化や復号化しようとする画素に対して最も相関の高
い画素を符号化や復号化の際に利用するようにしても良
い。
【0093】さらに、上述の各実施の形態では、ストロ
ーブ信号5を利用してシンボル1との同期をとっている
が、シンボル1のデータの中に同期信号を入れ込む等す
れば必ずしも必要としない。また、各実施の形態では、
いわゆるロスレス(可逆)なデータ符号化やデータ復号
化を行っているが、入力されるシンボル1として自然画
データを採用し不可逆的に符号化する場合にも適用でき
る。但し、このような場合においては、自然画データを
一定の規則に基づきインデックス化した後、このデータ
符号装置やデータ復号化装置に入力させる必要がある。
【0094】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1および2
記載のデータ符号化装置およびその方法では、入力され
るシンボルを各辞書共通なインデックスに変換し、その
変換されたインデックスを符号化しているので、インデ
ックスの種類が少なくなり、メモリ容量を大幅に削減で
きると共に、符号化効率を向上させることができる。
【0095】また、請求項3および4記載のデータ復号
化装置およびその方法では、復号されるインデックスを
各辞書共通なインデックスとし、そのインデックスを利
用して復号化しているので、インデックスの種類を少な
くでき、メモリ容量を大幅に削減できると共に、復号化
効率を向上させることができる。
【0096】さらに、請求項5および6記載のデータ符
号化装置およびその方法によれば、各辞書共通なインデ
ックスの中に、符号化しようとするシンボルが無い場合
を示すエスケープ符号を入れ、そのエスケープ符号と共
にシンボルを符号化しているので、辞書中に無いシンボ
ルが入力しても効率良くかつ確実に符号化できる。
【0097】また、請求項7および8記載のデータ復号
化装置およびその方法では、各辞書共通なインデックス
の中に対応するシンボルが無い場合を示すエスケープ符
号を入れ、そのエスケープ符号を復号したときは、既に
復号されたシンボルを出力するようにしたので、辞書中
に発生するシンボルの数を少なくしても効率良くかつ確
実にデータを符号化できるものとなる。
【0098】また、請求項9および10記載のデータ符
号化装置およびその方法では、シリアルデータのビット
の入力毎にアドレス番号を生成し、そのアドレス番号を
利用して入力されるシリアルデータを符号化しているの
で、対象画素のデータの各ビット毎の発生確率の偏りを
利用でき、圧縮率を向上させることができる。しかも、
インデックス用とシンボル用のそれぞれのパラレル・シ
リアル変換手段を用意しているので、インデックス用の
アドレス番号を各辞書共通にし、全体として少なくする
ことができる。このため、メモリ容量を減少させること
ができる。
【0099】さらに、請求項11および12記載のデー
タ復号化装置およびその方法では、復号されたシリアル
データのビットの入力毎にアドレス番号を生成し、その
アドレス番号を利用して入力されるシリアルデータを復
号化しているので、データの各ビット毎の発生確率の偏
りを利用でき、復号効率を向上させることができる。し
かも、インデックス用とシンボル用のそれぞれのシリア
ル・パラレル変換手段を用意しているので、インデック
ス用のアドレス番号を各辞書共通にし、全体として少な
くすることができる。このため、メモリ容量を減少させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のデータ符号化装置の全体概要を示すブ
ロック図である。
【図2】図1のデータ符号化装置のモデル化部の実施の
形態を示すブロック図である。
【図3】図1のデータ符号化装置の符号化部の実施の形
態を示すブロック図である。
【図4】図2のモデル化部の中の辞書メモリを説明する
ための図である。
【図5】図4の辞書メモリの各辞書の中身を説明するた
めの図である。
【図6】図5の辞書にシンボルが記憶されていく過程を
説明するための図である。
【図7】図3の符号化部中のアドレス生成回路で生成さ
れる第1のアドレス番号を説明するための図である。
【図8】本発明のデータ復号化装置の全体概要を示すブ
ロック図である。
【図9】図8のデータ復号化装置の復号化部の実施の形
態を示すブロック図である。
【図10】図8のデータ復号化装置の復号用モデル化部
の実施の形態を示すブロック図である。
【図11】本発明の第2の実施の形態のデータ符号化装
置の符号化部を示すブロック図である。
【図12】本出願人が先に開発したデータ符号化装置の
概要を示すブロック図である。
【図13】図12に示す装置等で使用される画素の分割
方法を説明するための図である。
【図14】図12に示す装置等で使用されるアドレス番
号を説明するための表である。
【図15】従来のマルチカラー画像のインデックスを説
明するための図である。
【図16】従来のデータ符号化システムおよびデータ復
号化システムのブロック図である。
【図17】従来の、符号化対象画素データに対する参照
画素データの説明図である。
【図18】従来のパラメータテーブルを示す図である。
【図19】状態縮退器を有する従来のデータ符号化シス
テムおよびデータ復号化システムのブロック図である。
【図20】従来の縮退テーブルの一例を示す図である。
【図21】従来の算術符号型のエントロピー符号器およ
びエントロピー復号器の説明図である。
【符号の説明】
1 シンボル 2 符号化データ 3 モデル化部 4 符号化部 5 ストローブ信号 6 インデックス 11 nビットレジスタ 12 辞書メモリ 21 第1パラレル・シリアル変換手段 22 第2パラレル・シリアル変換手段 23 アドレス生成回路 26 発生確率生成手段 30 算術演算部 31 確率推定テーブル 41 復号化部 42 復号用モデル化部 54 辞書メモリ

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データとなるシンボルを入力すると共
    に、その入力されたシンボル以前に入力されたシンボル
    のデータを利用して符号化データを生成するデータ符号
    化装置において、以前に入力されたシンボルによる場合
    分け状態に対応する複数の辞書を有する辞書メモリを設
    け、各辞書に上記シンボルの種類より少ない数のシンボ
    ルを記憶させると共に入力された最新のシンボルを先頭
    方向に記憶させ、その最新の入力シンボルが保存されて
    いた場所を示すインデックスをエントロピー符号化手段
    によって符号化することを特徴とするデータ符号化装
    置。
  2. 【請求項2】 データとなるシンボルを入力すると共
    に、その入力されたシンボル以前に入力されたシンボル
    のデータを利用して符号化データを生成するデータ符号
    化方法において、辞書メモリ中の辞書を以前に入力され
    たシンボルによって選択する選択工程と、各辞書に上記
    シンボルの種類より少ない数のシンボルを記憶させる記
    憶工程と、入力された最新のシンボルを先頭方向に記憶
    させる移動工程と、その最新の入力シンボルが保存され
    ていた場所を示すインデックスを符号化するエントロピ
    ー符号化工程とを有することを特徴とするデータ符号化
    方法。
  3. 【請求項3】 符号化データを入力すると共にその入力
    された符号化データ以前に入力され復号されたデータと
    なるシンボルを利用して符号化データを復号化するデー
    タ復号化装置において、以前に復号されたシンボルによ
    る場合分け状態に対応する複数の辞書を有する辞書メモ
    リを設け、各辞書に上記シンボルの種類より少ない数の
    シンボルを記憶させると共に、シンボルの場所を示すイ
    ンデックスをエントロピー復号化手段によって復号し、
    そのインデックスに対応するシンボルを先頭方向に記憶
    させ、かつそのシンボルを出力することを特徴とするデ
    ータ復号化装置。
  4. 【請求項4】 符号化データを入力すると共にその入力
    された符号化データ以前に入力され復号されたデータと
    なるシンボルを利用して符号化データを復号化するデー
    タ復号化方法において、辞書メモリ中の辞書を以前に復
    号されたシンボルによって選択する選択工程と、各辞書
    に上記シンボルの種類より少ない数のシンボルを記憶さ
    せる記憶工程と、上記インデックスおよび上記シンボル
    を復号化するエントロピー復号化工程と、シンボルの場
    所を示す復号された最新のインデックスに対応するシン
    ボルを先頭方向に記憶させる移動工程と、そのシンボル
    を出力する出力工程とを有することを特徴とするデータ
    復号化方法。
  5. 【請求項5】 前記辞書には、入力された最新のシンボ
    ルに該当するシンボルがない場合に、その旨を示すエス
    ケープ符号となる前記インデックスを保有させると共に
    そのインデックスもエントロピー符号化手段によって符
    号化し、併せて上記シンボルを符号化するようにしたこ
    とを特徴とする請求項1記載のデータ符号化装置。
  6. 【請求項6】 前記記憶工程に、入力された最新のシン
    ボルに該当するシンボルがない場合にその旨を示すエス
    ケープ符号となる前記インデックスを記憶させる工程を
    設けると共に前記エントロピー符号化工程において、そ
    のエスケープ符号となるインデックスも符号化し、その
    後に、上記入力された最新のシンボルを符号化するよう
    にしたことを特徴とする請求項2記載のデータ符号化方
    法。
  7. 【請求項7】 前記辞書には、該当する前記シンボルが
    ない場合を示すエスケープ符号となる前記インデックス
    を保有させると共に、前記エントロピー復号化手段によ
    って復号された最新の前記インデックスがエスケープ符
    号のとき、前記エントロピー復号化手段で復号された前
    記シンボルを出力するようにしたことを特徴とする請求
    項3記載のデータ復号化装置。
  8. 【請求項8】 前記記憶工程に、該当する前記シンボル
    がない場合を示すエスケープ符号となる前記インデック
    スを記憶させる工程を設けると共に、前記エントロピー
    復号化工程において、そのインデックスも復号化し、そ
    の後に、このエントロピー復号化工程で復号された前記
    シンボルを出力するようにした請求項4記載のデータ復
    号化方法。
  9. 【請求項9】前記インデックスを入力し、シリアルデー
    タに変換する第1のパラレル・シリアル変換手段と、前
    記シンボルを入力し、シリアルデータに変換する第2の
    パラレル・シリアル変換手段と、シリアルデータのビッ
    トの入力毎に前記エントロピー符号化手段内のアドレス
    番号を生成するアドレス生成回路とを備え、上記アドレ
    ス番号を利用して上記各シリアルデータを前記エントロ
    ピー符号化手段によって符号化することを特徴とする請
    求項1または5記載のデータ符号化装置。
  10. 【請求項10】前記インデックスを入力し、シリアルデ
    ータに変換する第1のパラレル・シリアル変換工程と、
    前記シンボルを入力し、シリアルデータに変換する第2
    のパラレル・シリアル変換工程と、シリアルデータのビ
    ットの入力毎に前記エントロピー符号化工程内のアドレ
    ス番号を生成するアドレス生成工程とを備え、上記アド
    レス番号を利用して上記各シリアルデータを前記エント
    ロピー符号化工程によって符号化することを特徴とする
    請求項2または6記載のデータ符号化装置。
  11. 【請求項11】前記エントロピー復号化手段によって復
    号されたシリアルデータを前記インデックスとなるパラ
    レルデータに変換する第1のシリアル・パラレル変換手
    段と、前記エントロピー復号化手段によって復号された
    シリアルデータを前記シンボルとなるパラレルデータに
    変換する第2のシリアル・パラレル変換手段と、各シリ
    アルデータのビットの入力毎に前記エントロピー復号化
    手段中のアドレス番号を生成するアドレス生成回路とを
    備え、上記アドレス番号を利用して上記各シリアルデー
    タを前記エントロピー復号化手段によって前記インデッ
    クスおよび前記シンボルに復号化することを特徴とする
    請求項3または7記載のデータ復号化装置。
  12. 【請求項12】前記エントロピー復号化工程によって復
    号されたシリアルデータを前記インデックスとなるパラ
    レルデータに変換する第1のシリアル・パラレル変換工
    程と、前記エントロピー復号化工程によって復号された
    シリアルデータを前記シンボルとなるパラレルデータに
    変換する第2のシリアル・パラレル変換工程と、各シリ
    アルデータのビットの入力毎に前記エントロピー復号化
    工程中のアドレス番号を生成するアドレス生成工程とを
    備え、上記アドレス番号を利用して上記各シリアルデー
    タを前記エントロピー復号化工程によって前記インデッ
    クスおよび前記シンボルに復号化することを特徴とする
    請求項4または8記載のデータ復号化装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006270324A (ja) * 2005-03-23 2006-10-05 Fuji Xerox Co Ltd 符号化装置、データ処理装置、復号化装置、符号化方法、復号化方法、及びプログラム
US7724164B2 (en) 2007-01-24 2010-05-25 Samsung Electronics Co., Ltd. Apparatus and method of dynamically caching symbols to manage a dictionary in a text image coding and decoding system

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