JP3101465B2 - ラジアルサーボ信号の自動利得制御装置 - Google Patents

ラジアルサーボ信号の自動利得制御装置

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JP3101465B2 JP05061748A JP6174893A JP3101465B2 JP 3101465 B2 JP3101465 B2 JP 3101465B2 JP 05061748 A JP05061748 A JP 05061748A JP 6174893 A JP6174893 A JP 6174893A JP 3101465 B2 JP3101465 B2 JP 3101465B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、光ディスク装置等に
使用されるラジアルサーボ信号の自動利得制御装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】情報の記録再生を行う光ディスク装置、
例えば光磁気ディスク装置では、光源となるレーザーの
出力パワーは、情報を記録するときは情報を再生すると
きの数倍ないし十数倍になる。このため、ディスクより
光学的に検出される検出信号の振幅は、光源のレーザー
の出力パワーの変化に従って変動する。また、ディスク
の反射率のばらつきによっても、上記検出信号の振幅は
変化する。特にこの検出信号がフォーカス誤差信号やラ
ジアル(トラッキング)誤差信号等のサーボ系誤差信号
である場合は、上記検出信号の振幅の変化がサーボ系の
ループゲインの変化となり、サーボ系の安定性を損な
う。従来より、この現象を防止して、上記検出信号を一定
の振幅にするため、ラジアルサーボ信号の自動利得制御
装置がビデオディスクプレーヤーや記録可能光ディスク
ファイル装置等のラジアル制御ループのサーボゲイン制
御に用いられている。
【0003】従来、ラジアルサーボ信号の自動利得制御
装置としては、図4に示すような構成をしたものがあ
る。このラジアルサーボ信号の自動利得制御装置は、図
示しない光ヘッドのトラック位置と現在の光スポット位
置とのずれ量を検出するピンフォトダイオードからなる
光検出器21,22と、上記光検出器21,22からの
電流を夫々電圧に変換するプリアンプ23,24と、上
記プリアンプ23,24からの電流−電圧変換された両
信号を受けて、この両信号の差をとり、光スポットの目
標トラックからのずれ量を表す差信号(以下、RES信
号という。)を出力する差動アンプ25と、上記プリア
ンプ23,24からの電流−電圧変換された両信号を受
けて、この両信号の和をとり、光検出器21,22に照
射される全光量を表す和信号(以下、S信号という。)
を出力する加算アンプ26と、上記プリアンプ23から
のRES信号と上記プリアンプ24からのS信号とを受
けて、このRES信号をS信号で割算する割算器27と
を備えている。
【0004】そして、光源のレーザーの出力パワーが強
くなったり、ディスクの反射率が大きくなって、ディス
クからの反射光が強くなると、上記RES信号とS信号
は共に大きくなる。一方、光源のレーザーの出力パワー
が弱くなったり、ディスクからの反射率が小さくなっ
て、ディスクからの反射光が弱くなると、上記RES信
号とS信号は共に小さくなる。このように、記録と再生
でのレーザーの出力パワーの変動やディスクの反射率の
ばらつきによる反射光量の変化は、上記RES信号とS
信号の変化となるが、RES信号をS信号で割算するこ
とによって、上記割算器27の出力は、光ヘッドのトラ
ック位置と現在の光スポット位置とのずれ量にのみ略比
例したものになる。したがって、上記レーザーの出力パ
ワーの変動やディスクの反射率の変化によるRES信号
の変動を吸収でき、ラジアル制御ループのループゲイン
の変動を抑制して、サーボ系が安定する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
ラジアルサーボ信号の自動利得制御装置に用いられる割
算器27の動作原理は、分子と分母である入力信号を夫
々対数変換し、分子から分母を引算した後、逆対数変換
することにより割算を行うものであり、この割算器27
はアナログ回路により構成され、非線形な特性を有して
いる。このように、上記割算器27は、アナログ回路構
成であるため、精度のよい割算器を作るのに手間がかか
り、コストが高いという問題がある。また、上記アナロ
グ回路構成の割算器27を含めたラジアルサーボ信号の
自動利得制御装置を集積して、アナログのLSI(大規
模集積回路)を構成することは困難で、回路,装置の小
型化ができない。
【0006】また、上記割算器27は、数十KHzの周
波数帯域しかないので、サーボループの位相余裕が十分
でなく、サーボ系の安定性が損なわれるという問題があ
る。例えば、上記割算器27の周波数帯域を20KH
z、サーボループの周波数帯域を4KHzとすると、割
算器27の出力の遅れは約11°もあり、サーボループ
の位相余裕は大きく減少して、不安定となる。さらに、
上記割算器27の入力信号のレベルが小さくなると、周
波数帯域の特性が劣化しやすくなる。
【0007】そこで、この発明の目的は、アナログ回路
で構成された割算器を用いずに、低コストで、IC(集
積回路),LSI化に適し、周波数特性のよいラジアル
サーボ信号の自動利得制御装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明のラジアルサーボ信号の自動利得制御装置
は、光ディスクに照射されるレーザーの出力パワーを表
す第1の入力信号を、再生時の上記レーザーの出力パワ
ーを上回ったか否かを検知する基準レベルと比較すると
共に、上記第1の入力信号を、記録時の上記レーザーの
出力パワーの変動に伴う上記第1の入力信号の変動範囲
内の複数の基準レベルと比較する複数の比較器と、上記
複数の比較器の出力に基づき、上記レーザーの出力パワ
ーに応じた制御信号を出力するデコーダと、ラジアルサ
ーボ信号である第2の入力信号を段階的に分圧する複数
の抵抗器を有する分圧回路と、上記デコーダから出力さ
れた上記制御信号に基づいて、上記分圧回路の各出力を
選択して出力する切り替え手段とで構成されたステップ
アッテネータを備え、記録時の上記レーザーの出力パワ
ーの変動域内において上記レーザーの出力パワーを表す
第1の入力信号と比較する上記基準レベルを、上記ステ
ップアッテネータの再生時の出力をVとしたときに上記
ステップアッテネータの出力がaV〜V/a(aは定数)
の範囲内になるように均等比率に設定し、上記レーザー
の出力パワーの全変動域では上記基準レベルが均等比率
でないようにしたことを特徴としている。
【0009】
【作用】上記構成のラジアルサーボ信号の自動利得制御
装置によれば、上記複数の比較器は、光ディスクに照射
されるレーザーの出力パワーを表す第1の入力信号を、
再生時の上記レーザーの出力パワーを上回ったか否かを
検知する基準レベルと比較すると共に、上記第1の入力
信号を、記録時のレーザーの出力パワーの変動に伴う第
1の入力信号の変動範囲内の複数の基準レベルと比較す
る。この複数の比較器の出力に基づいて、上記デコーダ
は、レーザーの出力パワーに応じた制御信号を出力す
る。そして、上記デコーダから出力された制御信号に基
づいて、切り替え手段は、ラジアルサーボ信号である第
2の入力信号を段階的に分圧した分圧回路の出力の内か
ら一つの出力を選択して出力する。つまり、上記のステ
ップアッテネータは、レーザーの出力パワーを表す第1
の入力信号に応じて、ラジアルサーボ信号である第2の
入力信号の分圧比を変えて出力するのである。このよう
に、上記上記複数の比較器,デコーダ,分圧回路および切
り替え手段で構成された ステップアッテネータにより、
レーザーの出力パワーを表す第1の入力信号の変動に基
づいて、第2の入力信号の利得を制御することによっ
て、ラジアルサーボ信号である第2の入力信号の変動を
吸収できるのである。
【0010】このように、ラジアルサーボ信号である第
2の入力信号の利得制御をレーザーの出力パワーを表す
第1の入力信号に応じて自動的に行なうので、略一定の
振幅の信号を得ることができる。また、このラジアルサ
ーボ信号の自動利得制御装置は、それを構成する比較回
路,デコーダ,分圧回路および切り替え手段は線形な特
性を有するから、調整が容易で、安価に製作できる。ま
た、上記ラジアルサーボ信号の自動利得制御装置は、上
記構成を有するから、IC,LSI化するのに適してお
り、小型化することができる。さらに、このラジアルサ
ーボ信号の自動利得制御装置は、各構成部品に容易に応
答性の速いものを得ることができるから、周波数特性を
向上することが可能である。
【0011】
【実施例】以下、この発明のラジアルサーボ信号の自動
利得制御装置を一実施例により詳細に説明する。
【0012】図1はこの発明の一実施例の光ディスク装
置のラジアルサーボに用いるラジアルサーボ信号の自動
利得制御装置の構成図を示しており、1は第1の入力信
号としてのレーザーの出力パワーのモニタ電圧Vmを複
数の基準レベルと比較する比較回路、2は上記比較回路
1からの比較結果を表す信号を受けて、この比較結果を
表す信号を変換するデコーダ、3はラジアルサーボ信号
である第2の入力信号としてのRES信号を段階的に分
圧して、複数の分圧された信号を出力する分圧回路、4
は上記デコーダ2からの出力を受けて、上記分圧回路3
からの複数の分圧された信号の内の一つを選択する切り
替え手段としてのスイッチ回路、5は上記スイッチ回路
4の出力をリファレンス入力に受け、図示しないマイク
ロコンピュータからの係数倍率を表すデジタル制御信号
をデジタル入力端子に受けて、上記スイッチ回路4の出
力をこのデジタル制御信号に応じて係数倍する乗算型D
/Aコンバータ、6は上記乗算型D/Aコンバータ5か
らの係数倍された出力を受けて、この係数倍された出力
をA/D変換するA/Dコンバータである。上記A/D
コンバータ6からのA/D変換されたデータを表すA/
D信号は上記マイクロコンピュータに入力する。上記比
較回路1,デコーダ2,分圧回路3およびスイッチ回路
4は、ステップアッテネータ部を構成している。
【0013】上記比較回路1は、比較器1a,1b,1
cと、基準電圧+VrとGNDとの間に直列に接続した
抵抗R1,R2,R3,R4とで構成しており、比較器
1a,1b,1cの各非反転入力にレーザーの出力パワ
ーのモニタ電圧Vmを入力している。一方、上記基準電
圧+Vrを抵抗R1,R2,R3,R4で分圧して作成
された複数の基準レベルは、上記比較回路1a,1b,
1cの反転入力に入力する。すなわち、上記比較器1a
の反転入力には、上記抵抗R1と抵抗R2との間の接続
点の基準レベル(以下、閾値電圧という。)PTH1を入
力し、上記比較器1bの反転入力には、上記抵抗R2と
抵抗R3との間の接続点の閾値電圧PTH2を入力してい
る。さらに、上記比較器1cの反転入力には、上記抵抗
R3と抵抗R4との間の接続点の閾値電圧PTH3を入力
している。また、上記分圧回路3は、上記RES信号と
GNDとの間に直列に接続された抵抗R5,R6,R
7,R8で構成している。一方、上記スイッチ回路4
は、複数のアナログスイッチ(以下、スイッチとい
う。)4a,4b,4c,4dからなり、上記スイッチ
4aの一端に上記RES信号を入力し、上記分圧回路3
の抵抗R5とR6との間の接続点をスイッチ4bの一端
に接続している。そして、上記分圧回路3の抵抗R6と
R7との間の接続点をスイッチ4cの一端に接続して、
分圧回路3の抵抗R7とR8との間の接続点をスイッチ
4dの一端に接続している。さらに、上記スイッチ回路
4のスイッチ4a,4b,4c,4dの夫々の他端を上
記乗算型D/Aコンバータ5に接続している。上記スイ
ッチ4a,4b,4c,4dの制御端子には、デコーダ
2の出力を入力して、このデコーダ2の出力によって、
後述するように上記スイッチ4a,4b,4c,4dの
うちの一つが選択されてオンするようになっている。
【0014】上記構成において、上記レーザーの出力パ
ワーのモニター電圧Vmは、レーザーの出力パワーが0
mWのとき0Vとし、出力が増えるに従って正電圧側に
上昇するものとする。また、レーザーの出力パワーの変
動域を1mW〜9mW、再生時のレーザーの出力パワー
を1mW、記録時のレーザーの出力パワーを4mW〜9
mWとしている。そして、上記比較器1a,1b,1c
の各閾値電圧PTH1〜PTH3は、レーザーの出力パワーに
換算した値としてmW表示とする。
【0015】そして、上記比較器1cは再生時のレーザ
ーの出力パワー1mWを上回ったか否かを検知するもの
で、この比較器1cの閾値電圧PTH3は、記録時のレー
ザーの出力パワーの最低値である4mWと再生時のレー
ザーの出力パワー1mWとの間の2mWに設定してい
る。また、上記比較器1a,1bは記録時のレーザーの
出力パワーを検知するもので、この比較器1aの閾値電
圧PTH1,比較器1bの閾値電圧PTH2および抵抗R1〜
R8は、次ぎのようにして決定する。
【0016】(1)図2に示すように、レーザーの出力
パワーの変動幅の上限をPH(9mW)、レーザーの出
力パワーの変動幅の下限をPL(4mW)として、PH
Lとの間の中心レベルPTH4を次ぎの関係式から求め
る。
【0017】PH/PTH4=PTH4/PL より、PTH4は6mWとなる。
【0018】(2)図2に示す領域A,B,Cにおける
レーザーの出力パワーの最大比は、以下の通りとなる。
【0019】領域A : PH/PTH1 領域B : PTH1/PTH4およびPTH4/PTH2 領域C : PTH2/PL 上記各関係式が互いに等しくなるように閾値電圧
TH1,PTH2を定めると、 PH/PTH1=PTH1/PTH4=PTH4/PTH2=PTH2/PL (PH/PTH1)×(PTH1/PTH4)×(PTH4/PTH2)×(PTH2/PL) =PH/PL=9/4 であるから、閾値電圧PTH1,PTH2は以下のように求ま
る。
【0020】 PTH1=PTH4×(9/4)1/4=6×(9/4)1/4≒7.3mW PTH2=PL×(9/4)1/4=4×(9/4)1/4≒4.9mW (3)上記基準電圧+Vrから閾値電圧PTH1,PTH2
TH3となるように抵抗R1,R2,R3,R4の抵抗
値を定める。
【0021】(4)再生時のレーザーの出力パワーをP
rとしたとき、レーザーの出力パワーが領域A,B,C
のときに、上記分圧回路3によってRES信号がPr/
H倍,Pr/PTH4倍,Pr/PL倍に夫々分圧される
ように、上記分圧回路3の抵抗R5,R6,R7,R8
の抵抗値を定める。
【0022】こうして、上記分圧回路3の出力は、再生
時のレーザーの出力パワーをPrに比べて、領域Aの範
囲では最大PH/PH倍から最小PTH1/PH倍となり、領
域Bの範囲では最大PTH1/PTH4倍から最小PTH2/P
TH4倍(中央値PTH4/PTH4倍)となる。また、領域C
の範囲では最大PTH2/PL倍から最小PL/PL倍とな
る。したがって、上記分圧回路3の出力変動幅は、再生
時のレーザーの出力パワーPrに比べ、最大で1.22
5倍から最小(1/1.225)倍となる。
【0023】次に、表1に示すレーザーの出力パワーに
対応した比較器1a,1b,1cの出力により、上記ス
イッチ4a,4b,4c,4dが表2に示すレーザーの
出力パワーに対応した切り替え状態になるように、上記
デコーダ2の変換特性テーブルを作成したのが表3であ
る。
【表1】
【表2】
【表3】 こうして設定された閾値電圧PTH1,PTH2,PTH3とレ
ーザーの出力パワーのモニター電圧Vmとを比較器1
a,1b,1cは比較して、表1に示す出力をする。そ
して、この出力をデコーダ4は表3に示す変換特性テー
ブルに基づいて変換して出力する。このデコーダ4の出
力によって、上記スイッチ回路4のスイッチ4a,4
b,4c,4dのオン(on),オフ(off)を行
う。以下、上記ステップアッテネータ部の動作を図3に
より具体的に説明する。
【0024】図3(a)〜(d)は、レーザーの出力パ
ワーの変動に合わせて、上記スイッチ回路4の出力を示
すと共に、上記比較器1a,1b,1cの出力とスイッ
チ4a,4b,4c,4dの動作状態を示している。な
お、図3(b)に示すスイッチ回路4の出力、すなわ
ち、ステップアッテネータ部の出力は、再生時のレーザ
ーの出力パワーが1mWのときを1としている。
【0025】まず、図3(a)の領域L1において、再
生時のレーザーの出力パワーが1mWで、比較器1a,
1b,1cの出力は全てLレベルとなり、この比較器1
a,1b,1cの出力をデコーダ2は変換して、このデ
コーダ2の出力によって、スイッチ4aだけがオンす
る。したがって、図3(b)に示すスイッチ回路4の出
力は1となる。
【0026】次ぎに、図3(a)の領域L2において、
記録時のレーザーの出力パワーが9mW〜7.3mWと
なると、比較器1a,1b,1cの出力は全てHレベル
となり、この比較器1a,1b,1cの出力をデコーダ
2は変換して、このデコーダ2の出力によって、スイッ
チ4dだけがオンする。このとき、上記スイッチ回路4
の出力は、図3(b)に示すように、1〜(1/1.2
25)となる。
【0027】次ぎに、図3(a)の領域L3に示すよう
に、記録時のレーザーの出力パワーが7.3mW〜4.
9mWとなると、比較器1aの出力はLレベル、比較器
1b,1cの出力はHレベルとなり、この比較器1a,
1b,1cの出力をデコーダ2は変換して、このデコー
ダ2の出力によって、スイッチ4cだけがオンする。こ
のとき、上記スイッチ回路4の出力は、図3(b)に示
すように、1.225〜(1/1.225)となる。
【0028】次ぎに、図3(a)の領域L4において、
記録時のレーザーの出力パワーが4.9mW〜4mWと
なると、比較器1a,1bの出力はLレベル、比較器1
cの出力はHレベル、この比較器1a,1b,1cの出
力をデコーダ2は変換して、このデコーダ2の出力によ
って、スイッチ4bだけがオンする。このとき、上記ス
イッチ回路4の出力は、図3(b)に示すように、1.
225〜(1/1.225)となる。
【0029】そして、再びレーザーの出力パワーが1m
Wとなると、上記比較器1a,1b,1cの出力は全て
Hレベルとなり、この比較器1a,1b,1cの出力を
デコーダ2は変換して、このデコーダ2の出力によっ
て、スイッチ4aだけがオンする。このとき、図3
(b)に示すように、スイッチ回路4の出力は1とな
る。
【0030】このように、上記ステップアッテネータ部
により、レーザーの出力パワーの変動によるRES信号
の変動は、再生時のレーザーの出力パワー1mWのとき
のRES信号を1として、1.225〜(1/1.22
5)の範囲内となり、変動幅を軽減することができる。
【0031】一方、ディスクの反射率のばらつきによる
RES信号の変化は、上記D/Aコンバータ5の係数倍
率を次ぎのように調整することによって吸収する。
【0032】まず、この光ディスク装置のフォーカスサ
ーボをオンとし、ラジアルサーボをオフとする。そし
て、レーザーの出力パワーを再生時の1mWとしたと
き、上記RES信号は分圧回路3で分圧されることなく
乗算型D/Aコンバータ5に入力され、上記乗算型D/
Aコンバータ5は、図示しないマイクロコンピュータに
より初期設定された係数倍率を表すデジタル制御信号に
基づいて、上記RES信号を係数倍する。このとき、上
記乗算型D/Aコンバータ5からの係数倍された出力
を、上記A/Dコンバータ6はA/D変換して、このA
/D信号を出力する。そして、このA/Dコンバータ6
からのA/D信号により、図示しないマイクロコンピュ
ータは乗算型D/Aコンバータ5の出力の振幅が適性な
大きさになる係数倍率を求めて、この係数倍率を表すデ
ジタル制御信号を出力する。そして、この係数倍率を表
すデジタル制御信号に従って、上記乗算型D/Aコンバ
ータ5はRES信号を適性な振幅にする。このように、
ディスクの反射率のばらつきによるRES信号の変化
は、乗算型D/Aコンバータ5の係数倍率を調整するこ
とによって抑制される。
【0033】したがって、上記レーザーの出力パワーが
大きくなると、上記比較回路1の出力に基づくデコーダ
2の出力に従って、上記スイッチ回路4は、分圧回路3
の各出力から、現在選択している出力よりも小さい方の
出力を選択する。一方、上記レーザーの出力パワーが小
さくなると、上記比較回路1の出力に基づくデコーダ2
の出力に従って、上記スイッチ回路4は、分圧回路3の
各出力から、現在選択している出力よりも大きい方の出
力を選択して、レーザーの出力パワーの変動によるRE
S信号の変動を、再生時のレーザーの出力パワー1mW
の1.225倍から(1/1.225)倍の範囲内に軽
減することができる。また、上記スイッチ回路4の出力
がディスクの反射率のばらつきにより変化する場合、上
記マイクロコンピュータは、上記D/Aコンバータ5の
出力をA/Dコンバータ6でA/D変換したA/D信号
から、上記D/Aコンバータ5の出力が所定の大きさに
なるように係数倍率を調整して出力し、上記D/Aコン
バータ5の出力を略一定の振幅にすることができる。
【0034】このように、上記第2の入力信号としての
RES信号の利得制御を第1の入力信号としてのレーザ
ーの出力パワーに応じて自動的に行い、さらに、この利
得制御された信号をD/Aコンバータ5でデジタル制御
信号に応じて係数倍するので、略一定の振幅の信号を得
ることができる。したがって、従来のアナログ回路構成
の割算器を用いたラジアルサーボ信号の自動利得制御装
置に比べて、このラジアルサーボ信号の自動利得制御装
置を構成する比較回路1,デコーダ2,分圧回路3,ス
イッチ回路4,D/Aコンバータ5およびA/Dコンバ
ータ6は線形な特性を有するから、調整が容易で、安価
に製作することができる。また、このラジアルサーボ信
号の自動利得制御装置は、上記構成を有するから、I
C,LSI化に適しており、従来に比して小型化でき
る。さらに、このラジアルサーボ信号の自動利得制御装
置の各構成部品に応答性の速いものを容易に得ることが
でき、周波数特性を向上することができる。
【0035】上記実施例では、上記比較回路1は三つの
比較器1a,1b,1cにより構成しているが、比較器
の数はこれに限らず、比較器の数を三つ以上に増やし、
それに対応したデコーダと分圧回路とスイッチ回路とを
備えて、RES信号の振幅の変動幅をさらに小さくして
もよい。
【0036】また、上記実施例では、レーザーの出力パ
ワーの変動域を1mW〜9mW、再生時のレーザーの出
力パワーを1mW、記録時のレーザーの出力パワーを4
mW〜9mWとしたが、レーザーの出力パワーはこれに
限らないのは勿論である。したがって、上記実施例の比
較回路1の閾値電圧PTH1,PTH2,PTH3も、これに限
らず、レーザーの出力パワーの変動域に合わせて、適宜
な値にしてよい。
【0037】また、上記実施例では、上記D/Aコンバ
ータ5の係数倍率の制御をマイクロコンピュータを用い
て行ったが、制御する方法はこれに限らず他の方法を用
いてもよい。
【0038】
【発明の効果】以上より明らかなように、この発明のラ
ジアルサーボ信号の自動利得制御装置は、複数の比較器
によって、光ディスクに照射されるレーザーの出力パワ
ーを表す第1の入力信号を、再生時の上記レーザーの出
力パワーを上回ったか否かを検知する基準レベルと比較
すると共に、上記第1の入力信号を、記録時の上記レー
ザーの出力パワーの変動に伴う上記第1の入力信号の変
動範囲内の複数の基準レベルと比較し、上記複数の比較
器の出力に基づいてレーザーの出力パワーに応じた制御
信号をデコーダより出力し、複数の抵抗器を有する分圧
回路によりラジアルサーボ信号である第2の入力信号を
段階的に分圧して、上記デコーダから出力された制御信
号に基づいて、上記分圧回路の各出力を切り替え手段に
より選択して出力し、上記複数の比較器,デコーダ,分圧
回路および切り替え手段でステップアッテネータが構成
され、記録時の上記レーザーの出力パワーの変動域内に
おい て上記レーザーの出力パワーを表す第1の入力信号
と比較する上記基準レベルを、上記ステップアッテネー
タの再生時の出力をVとしたときにステップアッテネー
タの出力がaV〜V/a(aは定数)の範囲内になるよう
に均等比率に設定し、上記レーザーの出力パワーの全変
動域では上記基準レベルが均等比率でないようにした
のである。
【0039】したがって、この発明のラジアルサーボ信
号の自動利得制御装置によれば、上記ラジアルサーボ信
号である第2の入力信号の利得制御をレーザーの出力パ
ワーを表す第1の入力信号に応じて自動的に行なうの
で、略一定の振幅の信号を得ることができる。したがっ
て、従来のアナログ回路構成の割算器を用いたラジアル
サーボ信号の自動利得制御装置に比べて、このラジアル
サーボ信号の自動利得制御装置のステップアッテネータ
を構成する比較回路,デコーダ,分圧回路および切り替
え手段は線形な特性を有する回路要素であるから、調整
が容易で、安価に製作することができる。また、上記ラ
ジアルサーボ信号の自動利得制御装置の各回路要素は、
IC,LSI化に適しており、このラジアルサーボ信号
の自動利得制御装置を小型化することができる。さら
に、上記ラジアルサーボ信号の自動利得制御装置の各回
路要素は、応答性の速いものを容易に得ることができる
から、従来に比して周波数特性を向上することが容易で
ある。
【0040】また、この発明のラジアルサーボ信号の自
動利得制御装置を光ディスク装置に適用した場合、記
録、再生でレーザーの出力パワーが大きく変化する光デ
ィスク装置に対して、ディスクから光学的に検出される
信号の自動利得制御が可能となり、また、反射率の異な
る各種光ディスク媒体を混用しても、この反射率のばら
つきを吸収することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1はこの発明の一実施例のラジアルサーボ
信号の自動利得制御装置の構成図である。
【図2】 図2は上記ラジアルサーボ信号の自動利得制
御装置の閾値電圧の関係を表す図である。
【図3】 図3(a)は上記ラジアルサーボ信号の自動
利得制御装置のレーザーの出力パワーの変動を表す図、
図3(b)はスイッチ回路の出力を表す図、図3(c)
は比較器の出力を表す図、図3(d)はデコーダの出力
を表す図である。
【図4】 図4は従来のラジアルサーボ信号の自動利得
制御装置のブロック図である。
【符号の説明】
1…比較回路、2…デコーダ、3…分圧回路、4…スイ
ッチ回路、5…乗算型D/Aコンバータ、6…A/Dコ
ンバータ。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03G 3/20 - 3/34 G11B 7/00 - 7/095

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ディスクに照射されるレーザーの出力
    パワーを表す第1の入力信号を、再生時の上記レーザー
    の出力パワーを上回ったか否かを検知する基準レベルと
    比較すると共に、上記第1の入力信号を、記録時の上記
    レーザーの出力パワーの変動に伴う上記第1の入力信号
    の変動範囲内の複数の基準レベルと比較する複数の比較
    器と、 上記複数の比較器の出力に基づき、上記レーザーの出力
    パワーに応じた制御信号を出力するデコーダと、 ラジアルサーボ信号である第2の入力信号を段階的に分
    圧する複数の抵抗器を有する分圧回路と、 上記デコーダから出力された上記制御信号に基づいて、
    上記分圧回路の各出力を選択して出力する切り替え手段
    で構成されたステップアッテネータを備え、記録時の
    上記レーザーの出力パワーの変動域内において上記レー
    ザーの出力パワーを表す第1の入力信号と比較する上記
    基準レベルを、上記ステップアッテネータの再生時の出
    力をVとしたときに上記ステップアッテネータの出力が
    aV〜V/a(aは定数)の範囲内になるように均等比率
    に設定し、上記レーザーの出力パワーの全変動域では上
    記基準レベルが均等比率でないようにしたことを特徴と
    するラジアルサーボ信号の自動利得制御装置。
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