JPH09139491A - 単電子半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

単電子半導体装置及びその製造方法

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JPH09139491A
JPH09139491A JP29447595A JP29447595A JPH09139491A JP H09139491 A JPH09139491 A JP H09139491A JP 29447595 A JP29447595 A JP 29447595A JP 29447595 A JP29447595 A JP 29447595A JP H09139491 A JPH09139491 A JP H09139491A
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arsenic
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gaas
microcrystal
array
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JP29447595A
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Yoshihisa Saito
美寿 齋藤
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 再現性よく作製することができる単電子素子
の製造方法及び単電子素子を提供する。 【解決手段】 砒素を含む化合物半導体層内に、電子が
トンネル現象によって伝搬することができる距離よりも
短い距離だけ離れて、少なくとも1本のある線に沿って
離散的に配列した砒素の微結晶体から構成された砒素微
結晶体列を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置及びそ
の製造方法に関し、特に1個または少数個の電子を操作
する単電子半導体装置及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体装置の微細化に伴う問題が
表面化してきた。例えば、ゲート長、ゲート幅の微細化
に伴うショートチャネル効果、ナローチャネル効果や、
ゲート酸化膜の薄膜化に伴うゲートリーク電流の増大等
の問題である。これらの問題を解決するための研究がな
されている一方、これらの問題を有さない単電子素子の
研究が進んでいる。単電子素子は、1個または少数個の
電子を操作する素子であり、原理的に微細化に適してい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】単電子素子において
は、少数の電子を操作するために、高度な微細加工技術
が必要とされる。単電子素子の動作温度と微細化度は相
互に関係し、動作温度を高くするためにはより高度な微
細加工を行う必要がある。現在の微細加工技術で作製し
た単電子素子の動作温度は、液化ヘリウム温度程度であ
る。
【0004】室温で動作する単電子素子として、ポリシ
リコンのグレインを使ったものが報告されている。しか
し、この素子は、その作製において偶然性に依存してい
るため、再現性よく作製することが困難である。
【0005】本発明の目的は、再現性よく作製すること
ができる単電子素子の製造方法及び単電子素子を提供す
ることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の一観点による
と、上面を有する基板の上に、GaAs及びInGaA
sのうち少なくとも一方の材料からなる砒素含有層を、
砒素が化学量論的組成から決まる量よりも過剰に含まれ
るような成長温度条件で形成する工程と、前記砒素含有
層をパターニングする工程と、パターニングされた前記
砒素含有層を加熱して、該砒素含有層内に砒素が析出し
た砒素微結晶体を形成する工程とを有する半導体装置の
製造方法が提供される。
【0007】150〜300℃で成長させたGaAs層
もしくはInGaAs層を熱処理すると、層内に砒素が
析出し砒素微結晶体が形成される。砒素微結晶体は、電
子を3次元的に閉じ込める量子ドットとして作用する。
熱処理前にGaAs層もしくはInGaAs層をパター
ニングしておくと、パターンの側面近傍には砒素微結晶
体が形成されない。従って、パターニングすることによ
り、砒素微結晶体の面内の形成領域を制御することが可
能になる。
【0008】本発明の他の観点によると、前記砒素含有
層を形成する工程が、2つのAlGaAs層の間に前記
砒素含有層が挟まれた積層構造を形成する工程を含む半
導体装置の製造方法が提供される。
【0009】AlGaAs層内には砒素微結晶体が形成
されない。従って、砒素含有層上下のAlGaAs層の
厚さを制御することにより、砒素微結晶体が形成される
厚さ方向の位置を制御することが可能になる。
【0010】本発明の他の観点によると、前記パターニ
ングする工程が、前記砒素含有層をパターニングし、幅
50〜1000nmの一方向に長い形状を含むパターン
を形成する半導体装置の製造方法が提供される。
【0011】砒素微結晶体列を一方向に長いパターンの
中心線に沿ってほぼ線状に配列させることが可能にな
る。本発明の他の観点によると、前記パターニングする
工程が、前記砒素含有層からなる網目状のパターンを形
成する半導体装置の製造方法が提供される。
【0012】砒素微結晶体列の網目状パターンの分岐点
において、電子の伝搬方向が変化する。変化の方向は砒
素微結晶体間の間隔等によって決定されると考えられ
る。また、分岐点に複数の電子が同時に流入すると、電
子同士が影響を及ぼしあって、単独に流入した場合とは
異なる方向に電子が伝搬すると考えられる。網目状パタ
ーンの端部を入出力端子とし、入力信号を与える入力端
子の組み合わせを変化させることによって、電子を流入
させる砒素微結晶体列の組み合わせが変化すると、電子
を出力する砒素微結晶体列の組み合わせが入力側の組み
合わせに応じて変化する。このため、分岐を有する砒素
微結晶体列を、複数の入出力端子を有する演算回路とし
て使用することが可能になる。
【0013】本発明の他の観点によると、前記砒素含有
層を形成する工程が、前記砒素含有層と他の層とを交互
に積層して超格子構造を形成する工程を含み、前記パタ
ーニングする工程が、前記超格子構造を部分的にエッチ
ングして該超格子構造からなるメサ構造体を形成する工
程を含む半導体装置の製造方法が提供される。
【0014】砒素微結晶体が、メサ構造体の中心に基板
法線方向に配列する。超格子構造の各層の厚さを制御す
ることにより、砒素微結晶体の配列ピッチを制御するこ
とが可能になる。
【0015】本発明の他の観点によると、砒素を含む化
合物半導体層内に、電子がトンネル現象によって伝搬す
ることができる距離よりも短い距離だけ離れて、該化合
物半導体層の面内方向に延在する少なくとも1本のある
線に沿って離散的に配列した砒素の微結晶体から構成さ
れた砒素微結晶体列と、前記砒素微結晶体列の両端にそ
れぞれ形成された電極と、前記砒素微結晶体列の中間部
に、該砒素微結晶体列から離隔して配置され、該砒素微
結晶体列を構成する少なくとも1つの砒素微結晶体の電
位を変化させるゲート電極とを有する半導体装置が提供
される。
【0016】電子が、砒素の微結晶体間をトンネル現象
により伝搬するため、砒素微結晶体列が電子伝搬路とし
て作用する。また、砒素微結晶体の大きさが量子サイズ
であれば、砒素微結晶体中のエネルギ準位が分離するた
め、1個の砒素微結晶体中に、伝導帯の底近傍のエネル
ギを有する電子が1個または少数個しか存在できない。
砒素微結晶体の容量が小さければ、クーロンブロッケー
ド効果が顕著になり、電子の伝搬が単電子単位または少
数個の電子単位になる。このため、砒素微結晶体列から
なる電子伝搬路を伝搬する1個または少数個の電子を制
御することが可能になる。
【0017】ゲート電極に電圧を印加して砒素微結晶体
の電位を変化させることにより、砒素微結晶体列を流れ
る電流を制御することができる。本発明の他の観点によ
ると、前記砒素微結晶体列が分岐を有し、前記ゲート電
極が、前記砒素微結晶体列の分岐点近傍の砒素の微結晶
体の電位を変化させるように分岐点近傍に配置されてい
る半導体装置が提供される。
【0018】本発明の他の観点によると、前記砒素微結
晶体列が、前記化合物半導体層の面内で格子状形状に配
置され、前記ゲート電極が、前記格子状形状の各交点の
上を、前記砒素微結晶体列と交わる方向に通過し、さら
に、前記格子状形状の各交点の上を、前記砒素微結晶体
列及び前記ゲート電極と交わる方向に通過し、各交点近
傍の砒素微結晶体の電位を変化させる他のゲート電極を
有する半導体装置が提供される。
【0019】ゲート電極に電圧を印加して分岐点近傍の
砒素微結晶体の電位を制御することにより、分岐点にお
ける電子の伝搬方向を変化させることができると考えら
れる。電圧を印加するゲート電極の組み合わせを種々変
化させることにより、所望の演算を行わせることが可能
になる。
【0020】
【発明の実施の形態】図1及び図2を参照して、本発明
の第1の実施例による単電子素子の製造方法及び単電子
素子の特性を説明する。
【0021】図1(A)に示すように、(100)面が
表出したGaAs基板の表面上に、原料として固体ガリ
ウム及び固体砒素を用い、成長温度を600℃として、
分子線エピタキシ(MBE)により厚さ300nmの真
性GaAsバッファ層2を形成する。GaAsバッファ
層2の上に、成長温度を200℃として、MBEにより
厚さ80nmの不純物を含まないGaAs層3を形成す
る。
【0022】次に、GaAs層3の表面上に幅150n
mの細線状形状のレジストパターンを形成する。このレ
ジストパターンをマスクとし、リン酸系のエッチャント
を用いてGaAs層3をエッチングする。時間制御によ
り、GaAsバッファ層2が露出した時点でエッチング
を停止し、レジストパターンを除去する。
【0023】図1(B)は、GaAs層3のエッチング
後の基板の平面図を示す。図1(B)に示すような細線
状形状のGaAs細線3aが形成される。GaAs層3
がエッチングによりアンダーエッチされるため、GaA
s細線3aの幅は約140nmになる。
【0024】窒素雰囲気中で、温度約700℃の熱処理
を行う。200℃程度の低温で成長させたGaAs層中
には、砒素が化学量論的組成から決まる量よりも過剰に
取り込まれている。これを700℃程度の比較的高温で
熱処理すると、GaAs層中に砒素が析出し砒素の微結
晶体が形成されることが知られている。なお、図1
(A)ではGaAs層3の成長温度を200℃とした
が、砒素が化学量論的組成から決まる量よりも過剰に取
り込まれる条件、例えば150℃〜300℃としてもよ
い。
【0025】図1(C)及び図1(D)は、それぞれ熱
処理後の図1(B)の一点鎖線C1−C1及びD1−D
1における断面図を示す。図1(C)に示すように、G
aAs細線3aの厚さ方向に関してGaAsバッファ層
2に近い領域に、離散的に砒素の微結晶体4が形成され
る。
【0026】また、図1(D)に示すように、砒素の微
結晶体4は、GaAs細線3aの幅方向に関してほぼ中
央に形成される。すなわち、砒素の微結晶体4はGaA
s細線3aの露出した上面及び側面近傍には形成され
ず、上面及び側面から深い領域に形成される。断面を走
査型電子顕微鏡で観察したところ、微結晶体4の直径は
約8nm、配列のピッチは約20〜30nmであった。
【0027】表面近傍に砒素の微結晶体が形成されない
のは、熱処理中に表面近傍の過剰な砒素が表面から蒸発
するためと考えられる。低温成長したGaAs層をその
まま熱処理すると、砒素の微結晶体が形成される位置
が、層の深さ方向に関してほぼ揃うが、面内方向に関し
てはランダムになる。図1(B)に示すように、熱処理
前にGaAs層を細線状にパターニングしておくことに
より、砒素の微結晶体4をGaAs細線3aの中央線に
沿って配列させることができる。
【0028】図1(E)に示すように、GaAs細線3
aの両端近傍の上面を含む領域に、リフトオフにより、
厚さ20nmのAuGe層と厚さ300nmのAu層の
積層からなる電極5A及び5Bを形成する。温度450
℃の熱処理を行って電極とGaAs細線3aの両端近傍
とを合金化し、合金領域6A及び6Bを形成する。合金
領域6A及び6Bは、GaAs細線3aの両端近傍の砒
素の微結晶体4を包含する。このようにして、2つの合
金領域6A及び6Bの間にほぼ線状に配列した砒素の微
結晶体4からなる砒素微結晶体列が形成される。
【0029】次に、GaAs細線3aの長さ方向の中間
位置に、幅方向の溝を形成する。この溝は、例えば電子
ビーム露光を用いたリソグラフィと、エッチングガスと
してCF4 を用いたドライエッチングにより形成する。
この溝の底面と砒素微結晶体4との距離が約30nmと
なるように、時間制御によりエッチングを停止する。次
に、リフトオフを用いて、この溝を埋める厚さ200n
mのAlゲート電極7を形成する。Alゲート電極7は
GaAs3aにショットキ接触する。
【0030】GaAs細線3aの長さ方向に関するAl
ゲート電極7の長さが約30nmであるため、Alゲー
ト電極7の直下に、砒素の微結晶体4が1〜2個存在す
る。Alゲート電極7に電圧を印加することにより、A
lゲート電極7直下の砒素の微結晶体4の電位を変動さ
せることができる。
【0031】砒素の微結晶体4は、その周囲よりも電子
に対するポテンシャルが低いため、電子が微結晶体4内
にのみ閉じ込められる。しかし、相互に隣接する砒素の
微結晶体4の間隔が約12〜22nmであるため、トン
ネル現象により電子が微結晶体間を伝搬する。すなわ
ち、砒素微結晶体列は電子伝導路として作用する。
【0032】図2(A)に示すように、電極5Aと5B
間に電圧Vdsを印加すると、砒素微結晶体列を通って電
極5A側から電極5B側に電子が伝搬する。ゲート電極
7に電圧Vgsを印加すると、ゲート電極7直下の砒素微
結晶体4の電位が変動し、電子のクーロンエネルギによ
るエネルギ準位も変動する。ゲート電極7直下の砒素微
結晶体中のエネルギ準位とその両側の砒素微結晶体中の
クーロンエネルギによるエネルギ準位が整合していれば
トンネル電流が流れるが、整合していない場合はクーロ
ンブロッケードによりトンネル電流が流れない。
【0033】図2(B)は、電圧Vgsと砒素微結晶体列
を流れる電流Id との関係を示す。横軸は電圧Vgsを、
縦軸は電流Id を共に任意目盛りで表す。砒素微結晶体
のエネルギ準位が整合している場合は電流Id が流れ、
整合していない場合は電流Id が流れなくなる。このた
め、電圧Vgsの変化に対して電流Id のピークが離散的
に現れる。ピーク間の電圧差は、約200mVである。
このようにして、少数個の電子の移動を制御できる3端
子素子を得ることができる。
【0034】図3は、第1の実施例の変形例によるGa
As細線を含む積層構造の断面を示す。図3は、第1の
実施例における図1(C)の工程に対応する基板の断面
図を示す。図1(C)では、GaAsバッファ層2の上
に低温成長したGaAs層が形成されている場合を示し
たが、図3では、GaAsバッファ層2の上に、厚さ2
0nmのノンドープAlGaAs層10、厚さ10nm
のノンドープGaAs層11、厚さ60nmのノンドー
プAlGaAs層12、及び厚さ5nmのGaAsキャ
ップ層13がこの順番に積層されている。これらの層
は、MBEにより成長温度を約200℃として形成され
る。AlGaAs層10からGaAsキャップ層13ま
での積層構造を図1(B)と同様の細線形状にパターニ
ングする。
【0035】積層構造をパターニングした後、窒素雰囲
気中で約750℃の熱処理を行う。砒素の微結晶体14
が、GaAs層11内にのみ形成され、AlGaAs層
10及び12内には形成されない。なお、GaAsキャ
ップ層13の膜厚が薄いため、GaAsキャップ層13
内の砒素は熱処理中に表面から蒸発する。このため、G
aAsキャップ層13内には、砒素の微結晶体が形成さ
れない。
【0036】図1(C)に示す第1の実施例の場合に
は、砒素の微結晶体4が、厚さ80nmのGaAs層3
の露出した表面からある深さの所に集中して形成される
が、その深さ方向の位置のばらつきを抑制するためにプ
ロセス条件を厳密に制御する必要がある。これに対し、
図3に示す変形例の場合には、砒素の微結晶体14が厚
さ10nmの薄いGaAs層11内に形成されるため、
深さ方向の位置のばらつきを抑制することができる。
【0037】熱処理後、図1(E)と同様に、砒素微結
晶体列の両端に電極を形成し、中央部にゲート電極を形
成して3端子素子を作製する。次に、図4〜図6を参照
して、本発明の第2の実施例を説明する。
【0038】図4(A)に示すように、(100)面が
表出したGaAs基板20の表面上に、原料として固体
ガリウム及び固体砒素を用い、成長温度を600℃とし
て、MBEにより厚さ300nmの真性GaAsバッフ
ァ層21を形成する。GaAsバッファ層21の上に、
厚さ100nmのSiドープn型GaAs層22を、成
長温度を600℃として、MBEにより形成する。
【0039】n型GaAs層22の上に、厚さ5nmの
AlGaAs層23と厚さ10nmのGaAs層24と
を交互に積層し、例えば6層のAlGaAs層23と5
層のGaAs層24からなる超格子構造25を形成す
る。超格子構造25を構成する各層は、MBEにより成
長温度を約200℃として形成する。
【0040】超格子構造25の上に厚さ200nmのS
iO2 層26を形成する。次に、SiO2 層26の表面
上に直径150nmの円形のレジストパターンを形成す
る。このレジストパターンをマスクとし、SiO2 層2
6をエッチングする。レジストパターンを除去しSiO
2 層26をマスクとして、CF4 を用いたリアクティブ
イオンエッチング(RIE)により超格子構造25をエ
ッチングする。時間制御により、n型GaAs層22が
露出した時点でエッチングを停止する。
【0041】図4(B)は、SiO2 層26と超格子構
造25のエッチング後の基板の平面図を示す。図4
(B)に示すような円柱状のメサ構造体27が形成され
る。超格子構造25がエッチングによりアンダーエッチ
されるため、メサ構造体27の直径は約120nmにな
る。窒素雰囲気中で、温度約750℃の熱処理を行う。
【0042】図4(C)は、熱処理後の図4(B)の一
点鎖線C4−C4における断面図を示す。図4(C)に
示すように、GaAs層24内のほぼ中央部に直径約7
nmの砒素の微結晶体28が形成される。このように、
砒素の微結晶体28を積層構造の厚さ方向に沿って線状
に配列させることができる。また、超格子構造25の繰
り返し周期を制御することにより、砒素の微結晶体の配
列ピッチを制御することが可能である。
【0043】図5(A)に示すように、n型GaAs層
22の表面上のメサ構造体27の近傍に、リフトオフに
より厚さ20nmのAuGe層と厚さ150nmのAu
層からなる電極29を形成する。温度450℃の熱処理
により合金化を行い、合金領域30を形成する。溶媒に
溶かしたポリイミドを基板上にスピンコートし、ベーキ
ングを行って、ポリイミド膜31を形成する。
【0044】次に、エッチングガスとしてCF4 とO2
を用いたRIEにより、ポリイミド膜31をエッチバッ
クし、SiO2 層26の上面を露出させる。SiO2
26をエッチングし、超格子構造25の上面を露出させ
る。電極29は、図には示さない他の領域で、ポリイミ
ド膜31に設けられたコンタクトホールを介して露出さ
れる。
【0045】図5(B)に示すように、露出した超格子
構造25の上面を含む領域に厚さ300nmのAl層を
堆積し、パターニングしてAl電極32を形成する。電
極29に接続される上層配線も同時に形成する。このよ
うにして、砒素の微結晶体が線状に配列した2端子素子
を得ることができる。
【0046】図6は、図5(B)の2端子素子の電流電
圧特性を示す。横軸は電圧を、縦軸は電流をともに任意
目盛りで表す。図6に示すように、電圧を増加させると
電流が階段状に増加する。ステップの幅は約30mV、
高さは約2nAである。
【0047】次に、図7及び図8を参照して、本発明の
第3の実施例を説明する。第2の実施例と同様に、図4
(C)に示すメサ構造体27を形成する。図7(A)に
示すように、n型GaAs層22の露出した表面上にノ
ンドープAlGaAs層40を、下から3層目のAlG
aAs層23の上面よりもやや低い高さまで成長させ
る。AlGaAs層40の表面上に厚さ12nmのp型
GaAs層41を成長させ、その上にAlGaAs層4
2を成長させてメサ構造体27を覆う。AlGaAs層
40、42及びp型GaAs層41は、例えば有機金属
化学気相成長(MOCVD)もしくはMBE等により、
メサ構造体27の側面に成長しない条件で形成する。
【0048】AlGaAs層42をエッチバックして、
SiO2 層26の上面を露出させる。SiO2 層26を
エッチングして、超格子構造25の上面を露出させる。
図7(B)に示すように、超格子構造25の上面を含む
領域に厚さ20nmのAuGe層と厚さ150nmのA
u層の積層からなる電極43を形成する。
【0049】図8に示すように、AlGaAs層42に
p型GaAs層41の上面を露出させるコンタクトホー
ル44を形成し、コンタクトホール44を埋めるように
AuGe層とGe層の積層からなる電極45を形成す
る。
【0050】次に、AlGaAs層40、42及びp型
GaAs層41の3層を貫通するコンタクトホール47
を形成する。コンタクトホール47の内周面にサイドウ
ォール絶縁体48を形成する。サイドウォール絶縁体4
8は、基板表面に等方的にSiO2 膜を堆積し、RIE
等の異方性エッチングによりこのSiO2 膜をエッチン
グして形成する。
【0051】コンタクトホール47内を埋めるようにA
uGe層とGe層の積層からなる電極49を形成する。
温度450℃の熱処理により合金化を行い、合金領域4
6及び50を形成する。
【0052】図8に示す3端子素子においては、電極4
9に接続されたn型GaAs層22と電極43が電流端
子となり、電極45に接続されたp型GaAs層41が
ゲート電極となる。この3端子素子は、図2に示す第1
の実施例による3端子素子と同様の特性を示すであろ
う。
【0053】第3の実施例による3端子素子において
は、砒素の微結晶体の配列ピッチをほぼ一定に制御で
き、ゲート電極の作用をほぼ1個の砒素微結晶体に対し
て及ぼすことができるため、より良好な特性を得ること
が可能になるであろう。
【0054】図9は、図6に示す特性を有する2端子素
子の電子回路への適用例を示す。図9(A)に示すよう
に、2端子素子60と抵抗Rの直列回路の両端に、可変
電圧Vinが印加されている。2端子素子60の両端の電
圧が出力電圧Vout として取り出される。
【0055】図9(B)は、入力電圧Vinと出力電圧V
out との関係を示す。2端子素子60が、図6のグラフ
の水平な領域で動作している期間は、入力電圧Vinの増
加分がすべて2端子素子60に印加されるため、入力電
圧Vinの増加とともに出力電圧Vout も増加する。2端
子素子60が、図6のグラフの垂直な領域で動作してい
る期間は、入力電圧Vinが増加しても2端子素子60の
両端の電圧は変化せず、電圧増加分は抵抗Rに印加され
る。
【0056】このため、入力電圧Vinを徐々に増加させ
ると、図9(B)に示すように、出力電圧Vout がほぼ
線型に増加する部分とほぼ一定の部分とが交互に現れ
る。このため、図9(A)に示す回路は、アナログ入力
電圧を多値のディジタル出力電圧に変換することができ
る。
【0057】図10は、図2(B)に示す特性を有する
3端子素子の電子回路への適用例を示す。図10(A)
に示すように、3端子素子61の電流端子がそれぞれ電
源線VCCと接地線に接続されている。3端子素子61の
ゲート電極に周期Tの鋸波形を有する入力電圧Vgsが印
加され、3端子素子の電流端子間に電流Id が流れる。
【0058】図10(B)は、入力電圧Vgsと電流Id
との関係を示す。図2(B)に示す3端子素子の特性と
同一の特性である。ゲート電極に印加する電圧の振幅V
ppを、図10(B)に示す電流Id のピーク間の電圧の
2倍とする。
【0059】図10(C)は、入力電圧Vgsと電流Id
の波形を示す。入力電圧Vgsが1周期分振動する間に、
電流Id が4周期分振動する。このように、3端子素子
を用いて容易にてい倍器を作製することができる。
【0060】図11は、本発明の第4の実施例による単
電子素子の概略平面図を示す。第1の実施例の図1
(B)に示すGaAs細線3aを形成する工程におい
て、GaAs細線3aを形成する代わりに、分岐を有す
る複数のGaAs細線から構成されるGaAs細線網7
0を形成する。図1(E)に示す電極5A、5Bを形成
する工程において、GaAs細線網70の複数の端部に
電極5A、5Bと同一構造の電極71a〜71qを形成
する。第4の実施例においては、図1(E)に示すゲー
ト電極7を形成しない。その他の工程は、図1に示す第
1の実施例と同様である。図11には現れないが、Ga
As細線網70の中心線に沿って形成された砒素微結晶
体列が網目状に繋がった砒素微結晶体網が形成される。
【0061】次に、図12を参照して、砒素微結晶体網
を電子が伝搬する様子の一例を説明する。図12(A)
に示すように、砒素微結晶体列80〜83が一点で連結
している。砒素微結晶体列81から連結点に向かって電
子が伝搬してきた場合、連結点において、電子は最もト
ンネル現象を起こしやすい砒素微結晶体列に伝搬する。
図12(A)では、電子が砒素微結晶体列82に伝搬し
た場合を示す。
【0062】図12(B)に示すように、砒素微結晶体
列80と81から同時に電子が伝搬してきた場合には、
連結点において電子同士が影響を及ぼしあって、砒素微
結晶体列80及び81から単独で電子が伝搬してきた場
合とは異なる経路に伝搬する。図12(B)では、砒素
微結晶体列80及び81から伝搬してきた電子が、それ
ぞれ砒素微結晶体列82及び83に伝搬した場合を示
す。
【0063】従って、図11に示す砒素微結晶体網にお
いて、電極71a〜71hを入力端子とし、電極71i
〜71qを出力端子とした場合に、一部の入力端子から
電子を入力すると、電子を入力した入力端子の組み合わ
せに特有の出力端子から電子が出力される。すなわち、
図11の砒素微結晶体網は、ある入力に対して固有のあ
る出力を持った演算回路として作用する。なお、どのよ
うな出力が得られるかは、砒素微結晶体の配列ピッチ等
によって決定されるため、実際に作製された砒素微結晶
体網の特性を個々に測定して入力と出力の関係を求める
必要がある。
【0064】図13は、本発明の第5の実施例による単
電子素子の一部の概略平面図及び制御回路を示す。Ga
As細線が格子状に配置されたGaAs細線網90が形
成されている。図には現れないがGaAs細線網90を
構成する各GaAs細線の中心線に沿って砒素微結晶体
が配列し、格子状の砒素微結晶体網が形成されている。
各GaAs細線の端部には、入出力端子となる電極91
が形成されている。GaAs細線網90の各格子点を、
図の左上から右下に通過する複数の第1ゲート電極9
2、及び各格子点を、図の右上から左下に通過する複数
の第2ゲート電極93が配置されている。
【0065】図14は、図13に示すGaAs細線網9
0の各格子点を含み、第2ゲート電極93に沿った切断
面における断面図を示す。GaAsバッファ層96の表
面上に、GaAs細線網90が形成されている。GaA
s細線網90の内部に、砒素微結晶体95が形成されて
いる。
【0066】GaAs細線網90の上面上に、第1ゲー
ト電極92が形成されている。第1ゲート電極92は、
紙面に垂直な方向に延在する。第1ゲート電極92を覆
うようにSiO2 膜94が形成されている。SiO2
94は、例えば、ターゲットとしてSiO2 を用いたス
パッタリングにより形成されたSiO2 膜をパターニン
グして形成される。
【0067】GaAs細線網90及びSiO2 膜94の
格子点近傍領域を跨いで、図の横方向に延在する第2ゲ
ート電極93が形成されている。第2ゲート電極93に
電圧を印加すると、GaAs細線網90の側面から内部
に電界が進入し、砒素微結晶体95の電位を変化させ
る。なお、第1ゲート電極92に電圧を印加した場合に
は、GaAs細線網90の上面及び図13には現れない
側面から内部に電界が進入し、砒素微結晶体95の電位
を変化させる。
【0068】GaAsバッファ層96は、半絶縁性Ga
As基板120の上に形成された厚さ500nmの真性
GaAsチャネル層121、厚さ10nmの真性AlG
aAsスペーサ層122、厚さ40nmのn型AlGa
As電子供給層123、及び厚さ20nmのn型GaA
sコンタクト層124がこの順番に形成された積層構造
の上に形成されている。
【0069】n型AlGaAs電子供給層123及びn
型GaAsコンタクト層124の不純物濃度は、例えば
共に1×1018cm-3である。また、真性GaAsチャ
ネル層121からGaAsバッファ層96までの各層
は、例えば成長温度600℃程度の比較的高温で、MB
Eにより形成される。
【0070】このように、GaAsバッファ層96の下
層に、真性GaAsチャネル層121からn型GaAs
コンタクト層124までの積層構造を形成することによ
り、GaAs細線網90と同一の基板内にHEMTを作
製することが可能になる。
【0071】図13に戻って、複数の第1ゲート電極9
2は、それぞれラッチ回路101及びMESFET10
2を介して、電圧印加線103に接続されている。ME
SFET102のゲート電極は、デコーダ回路104の
出力端子に接続されている。デコーダ回路104は、外
部から与えられる制御信号により、所定のMESFET
102を導通状態にする。ラッチ回路101、MESF
ET102、デコーダ回路104は、例えば図14に示
す真性GaAsチャネル層121からn型GaAsコン
タクト層124までの積層構造内に作製されたHEMT
により構成される。
【0072】電圧印加線103をハイレベルにして、所
望のMESFET102を導通状態にすると、MESF
ET102に対応するラッチ回路101がハイレベル状
態をラッチし、対応する第1ゲート電極92がハイレベ
ルになる。逆に、電圧印加線103をローレベルにし
て、所望のMESFET102を導通状態にすると、M
ESFET102に対応するラッチ回路101がローレ
ベル状態をラッチし、対応する第1ゲート電極92がロ
ーレベルになる。
【0073】複数の第2ゲート電極93も同様に、それ
ぞれラッチ回路111及びMESFET112を介して
電圧印加線113に接続されている。MESFET11
2は、デコーダ回路114によって制御される。
【0074】複数の第1ゲート電極92と第2ゲート電
極93から適当に選択されたゲート電極をハイレベルに
することにより、所定の格子点近傍の砒素微結晶体の電
位を変化させることができる。砒素微結晶体の電位が変
化することにより、電子の伝搬特性が影響を受け、電子
の進行方向が変化する。
【0075】ハイレベルにするゲート電極の組み合わせ
及び入出力端子として使用する電極91の組み合わせを
種々変化させて、入出力特性を測定し、所望の入出力特
性が得られるゲート電極92、93及び電極91の組み
合わせを見つけることにより、所望の演算を行わせるこ
とが可能になる。
【0076】上記第1〜第5の実施例では、低温成長さ
せたGaAs層中に砒素微結晶体を形成する場合を説明
したが、低温成長後の熱処理により砒素が析出する性質
を有する材料であれば、GaAs層の代わりにその他の
材料からなる砒素含有層を使用してもよい。例えば、I
nGaAs層を用いてもよい。
【0077】以上実施例に沿って本発明を説明したが、
本発明はこれらに制限されるものではない。例えば、種
々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者に
自明であろう。
【0078】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
砒素微結晶体を線状に配列させた単電子素子を作製する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例による単電子素子の製造方法を説
明するための、積層構造及び単電子素子の断面図、及び
基板の平面図である。
【図2】第1の実施例による単電子素子の動作特性を説
明するための、単電子素子の断面図と回路図、及び電流
電圧特性を示すグラフである。
【図3】第1の実施例の変形例による単電子素子の積層
構造の断面図である。
【図4】第2の実施例による単電子素子の製造方法を説
明するための、積層構造の断面図及び基板の平面図であ
る。
【図5】第2の実施例による単電子素子の製造方法を説
明するための、積層構造及び単電子素子の断面図であ
る。
【図6】第2の実施例による単電子素子の電流電圧特性
を示すグラフである。
【図7】第3の実施例による単電子素子の製造方法を説
明するための、積層構造の断面図である。
【図8】第3の実施例による単電子素子の断面図であ
る。
【図9】2端子素子の電子回路への適用例を示す回路
図、及び入出力特性を示すグラフである。
【図10】3端子素子の電子回路への適用例を示す回路
図、及び入出力特性と入出力波形を示すグラフである。
【図11】第4の実施例による単電子素子の概略平面図
である。
【図12】第4の実施例による単電子素子における電子
の伝搬の様子を説明するための概念図である。
【図13】第5の実施例による単電子素子の概略平面図
及び回路図である。
【図14】第5の実施例による単電子素子の部分断面図
である。
【符号の説明】
1、20 GaAs基板 2、21 GaAsバッファ層 3、11、24 低温成長GaAs層 3a GaAs細線 4、14、28 砒素微結晶体 5A、5B、29、32、43、45、49、71a〜
71q、91 電極 6A、6B、30、46、50 合金領域 7 ゲート電極 10、12、23 低温成長AlGaAs層 13 GaAsキャップ層 22 n型GaAs層 25 超格子構造 26 SiO2 層 27 メサ構造体 31 ポリイミド膜 40、42 ノンドープAlGaAs層 41 p型GaAs層 44、47 コンタクトホール 48 サイドウォール絶縁体 60 2端子素子 61 3端子素子 70、90 GaAs細線網 80、81、82、83 砒素微結晶体列 92 第1ゲート電極 93 第2ゲート電極 101、111 ラッチ回路 102、112 MESFET 103、113 電圧印加線 104、114 デコーダ回路 120 半絶縁性GaAs基板 121 真性GaAsチャネル層 122 真性AlGaAsスペーサ層 123 n型AlGaAs電子供給層 124 n型GaAsコンタクト層

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面を有する基板の上に、GaAs及び
    InGaAsのうち少なくとも一方の材料からなる砒素
    含有層を、砒素が化学量論的組成から決まる量よりも過
    剰に含まれるような成長温度条件で形成する工程と、 前記砒素含有層をパターニングする工程と、 パターニングされた前記砒素含有層を加熱して、該砒素
    含有層内に砒素が析出した砒素微結晶体を形成する工程
    とを有する半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記砒素含有層を形成する工程が、2つ
    のAlGaAs層の間に前記砒素含有層が挟まれた積層
    構造を形成する工程を含む請求項1に記載の半導体装置
    の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記パターニングする工程が、前記砒素
    含有層をパターニングし、幅50〜1000nmの一方
    向に長い形状を含むパターンを形成する請求項1または
    2に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記パターニングする工程が、前記砒素
    含有層からなる網目状のパターンを形成する請求項3に
    記載の半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記砒素含有層を形成する工程が、前記
    砒素含有層と他の層とを交互に積層して超格子構造を形
    成する工程を含み、 前記パターニングする工程が、前記超格子構造を部分的
    にエッチングして該超格子構造からなるメサ構造体を形
    成する工程を含む請求項1に記載の半導体装置の製造方
    法。
  6. 【請求項6】 砒素を含む化合物半導体層内に、電子が
    トンネル現象によって伝搬することができる距離よりも
    短い距離だけ離れて、該化合物半導体層の面内方向に延
    在する少なくとも1本のある線に沿って離散的に配列し
    た砒素の微結晶体から構成された砒素微結晶体列と、 前記砒素微結晶体列の両端にそれぞれ形成された電極
    と、 前記砒素微結晶体列の中間部に、該砒素微結晶体列から
    離隔して配置され、該砒素微結晶体列を構成する少なく
    とも1つの砒素微結晶体の電位を変化させるゲート電極
    とを有する半導体装置。
  7. 【請求項7】 前記砒素微結晶体列が分岐を有し、 前記ゲート電極が、前記砒素微結晶体列の分岐点近傍の
    砒素の微結晶体の電位を変化させるように分岐点近傍に
    配置されている請求項6に記載の半導体装置。
  8. 【請求項8】 前記砒素微結晶体列が、前記化合物半導
    体層の面内で格子状形状に配置され、 前記ゲート電極が、前記格子状形状の各交点の上を、前
    記砒素微結晶体列と交わる方向に通過し、 さらに、前記格子状形状の各交点の上を、前記砒素微結
    晶体列及び前記ゲート電極と交わる方向に通過し、各交
    点近傍の砒素微結晶体の電位を変化させる他のゲート電
    極を有する請求項7に記載の半導体装置。
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