JPH09139418A - 電子線描画装置 - Google Patents

電子線描画装置

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JPH09139418A
JPH09139418A JP29646195A JP29646195A JPH09139418A JP H09139418 A JPH09139418 A JP H09139418A JP 29646195 A JP29646195 A JP 29646195A JP 29646195 A JP29646195 A JP 29646195A JP H09139418 A JPH09139418 A JP H09139418A
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JP
Japan
Prior art keywords
wafer
sample
wafer sample
electron beam
pallet
Prior art date
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Application number
JP29646195A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Sakai
広之 酒井
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明の目的はウエハ試料の平坦化の改善を図
って高精度の電子線描画を可能にするのに適した電子描
画装置を提供することにある。 【解決手段】3個のベアリング27はパレット7にばね
28を介して固定され、ベアリング27は更にウエハ試
料8の中心方向には位置決め位置で拘束されていて、そ
の逆方向(中心から外側に向かう方向)にはばね28の
反力は受けるが移動が可能である。ウエハ試料8の位置
決めのため押しつけ力fcは、ウエハの自重による摩擦力
に打ち勝つ程度の最低の力とし、3個のベアリング27
に取り付けるばね28の反力fは、ウエハ試料の位置決
めのための押しつけ力fcより大きく、変形したウエハ試
料8に、静電チャックを作動したときにウエハ試料の中
心から外側に向かって発生する力より小さく設定され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明医の属する技術分野】本発明は電子線描画装置、
特に半導体製造のために用いられるのに適した電子線描
画装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電子線装置の真空雰囲気中の試料
保持機構は、パレット上にウエハ試料を位置決め保持す
るため、2箇所のベアリングにウエハ試料のオリフラと
呼ばれるオリエンテーションフラットを当て、他に1箇
所ベアリングを設け、適当な力で3点のベアリングにウ
エハ試料を押しつけるいわゆるメカニカルチャックを用
いていた。このメカニカルチャックは、パレットを搬送
する際のウエハ脱落防止にもなっていた。
【0003】最近では、ウエハのチャック時の平坦度を
高めるためにトップテーブル上でのウエハ保持に静電気
力を利用している(静電チャック)が、位置決め及びパ
レットを搬送する際ウエハ試料の脱落防止には依然メカ
ニカルチャックを使用している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来技術で
は、トップテーブル上でウエハ試料を静電チャックで平
坦化する際にメカニカルなチャックの強固な位置決め機
構のため、ウエハ試料の、その大きさが大きくなる方向
の微小な変形さえも抑えられ、メカニカルチャックがウ
エハ試料の平坦化の妨げになっていた。特に幾つかのプ
ロセスを経たウエハ試料ではその厚さ方向の変形が著し
く、ウエハの平坦化が困難になっている。ウエハの平坦
化が不十分であると、描画パターンの位置精度が悪くな
り、電子線描画装置の精度向上が望めなくなる。
【0005】本発明の目的はウエハ試料の平坦化の改善
を図って高精度の電子線描画を可能にするのに適した電
子描画装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、試料ス
テ−ジと、パレットと、一部がオリエンテ−ションフラ
ットとして形成された円形状のウエハ試料を前記パレッ
トに保持せしめる手段と、前記ウエハ試料を前記パレッ
トに保持させた状態で前記試料ステ−ジに搬送する手段
と、電子線を発生し、この発生した電子線を前記搬送さ
れたウエハ試料に向ける手段と、そのウエハ試料に所定
のパタ−ンを形成するように前記電子線の偏向制御及び
オン/オフ制御を行う手段とを備えた電子線描画装置に
おいて、前記試料保持手段は前記ウエハ試料をチャッキ
ングするためのメカニカルチャック及び静電チャックを
含むと共に、該静電チャックのチャッキングによって生
じる前記ウエハ試料の、その大きさが大きくなる方向の
変形を吸収する手段を含むことを特徴とする電子線描画
装置が提供される。
【0007】静電チャックのチャッキングによって生じ
るウエハ試料の、その大きさが大きくなる方向の変形が
本発明のように吸収されるならば、静電チャックのチャ
ッキングによるウエハ試料の平坦化が図られるようにな
り、その結果として電子線描画の精度向上が図られるこ
とになる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図1か
ら図8により説明する。
【0009】図1は装置の全体構成を示す。電子銃1よ
り放出された電子ビームは絞り2a、2bと偏向器3aに
より所望の形状に成形され、対物レンズ4によって、パ
レット7により保持されたウエハ試料8上に照射され
る。ウエハ試料8は一部がオリフラと呼ばれるオリエン
テ−ションフラットとして形成された円形状のものであ
る。以上の部品ないし要素は真空鏡筒内に設置され、電
子ビームが真空にさらされるように配置される。電子ビ
ームの照射位置の決定、すなわち電子ビ−ムの位置決
め、は真空容器6内に配置された試料ステ−ジ5と偏向
器3bによってなされ、試料ステージ5の正確な位置は
ステージ上に設置された反射鏡とレーザ干渉システム1
3によって計測される。
【0010】ウエハ試料の交換を行なう試料交換装置
(ローダ)を納めた交換室11が試料室6に隣接して設
置され、それに隣接して、セパレートバルブ10で仕切
られた予備排気室9が設置されている。それぞれの真空
容器は真空排気装置12によって高真空に排気される。
【0011】上記各要素の制御は高圧電源14、レンズ
電源15、偏向制御系16、ステージ及びローダ制御系
18、信号処理系17および排気制御系19により行
い、全体の制御はCPU20によって行う。
【0012】試料8は各試料の大きさに合わせたパレッ
ト7にメカニカルに保持されて試料ステージ5上に搬送
される。
【0013】図2に試料搬送系の概略図を示す。大気中
に設置されたウエハローダ21でウエハカセット22か
らウエハ試料8を取り出し、オリフラ検出によりウエハ
試料8の回転を修正した後予備排気室9内のパレット7
にウエハ試料8を搬送する。ウエハ試料8はパレット7
のメカニカルチャックによりパレット7内の位置決めが
なされ、その状態で予備排気室9を真空排気する。真空
排気が終了すると、セパレートバルブ10を開け、第一
アーム23aによりウエハ試料8を保持したパレット7
は交換室11に搬送される。交換室11に搬送されたパ
レット7とウエハ試料8は第二アーム23bによりステ
ージ5に搬送される。ここでパレット7に設置された静
電チャックに高電圧が供給されウエハ試料8はパレット
7に強固に保持されると共に平坦化される。ウエハ試料
8を大気へ搬出する場合は前述の逆の過程で行なわれ
る。
【0014】図3に従来のパレットの概略斜視図を、図
4に従来のパレットの平面図をそれぞれ示す。パレット
7の中央部にはウエハ試料8を吸着するための静電チャ
ック24が、その反対面にはパレット7全体をステージ
5に吸着するための静電チャック25が取り付けられて
いる。アース針26はウエハ試料8を接地するための機
構である。ウエハ試料8の位置決めはオリフラ面に接す
る2個のベアリング27と図に示す位置に設けたもう1
個のベアリング27と押しつけ用ベアリング29により
行なわれる。ベアリング29は押しつけばね30の引っ
張り力でウエハ試料8を3個のベアリング27に押しつ
ける。3個のベアリング27はパレット7にねじ止めさ
れている。
【0015】図5に本発明のパレットの概略斜視図を、
図6に本発明のパレットの平面図をそれぞれ示す。基本
構成は従来のパレットと同様である。しかし、上記3個
のベアリング27はパレット7に直接固定されず、弾性
体であるばね28を介して固定されている。ベアリング
27はウエハ試料8の中心方向には位置決め位置で拘束
されていて、その逆方向(中心から外側に向かう方向)
にはばねの反力は受けるが移動が可能な構造になってい
る。ウエハ位置決めのため押しつけ力fcは、ウエハの自
重による摩擦力に打ち勝つ程度の最低の力とし、前記3
個のベアリングに取り付けるばねの反力fは、ウエハ位
置決めのため押しつけ力fcより大きく、変形したウエハ
試料に静電チャックを作動したときに、すなわちそのチ
ャッキングがなされたときに、ウエハ試料にウエハ試料
の中心から外側に向かって発生する力、すなわちウエハ
試料の大きさが大きくなる方向の力より小さく設定され
る。本実施例ではfc=50g、f=80gに設定した。
【0016】図7に従来のパレットで凸状に反ったウエ
ハ試料8を吸着した場合のウエハ試料形状を、図8に本
発明のパレット7で凸状に反ったウエハ試料8を吸着し
た場合のウエハ試料形状をそれぞれ示す。従来のパレッ
トで図7(a)のように凸状に反ったウエハ試料8を吸
着すると、ウエハ試料8は静電チャック24の吸着力で
静電チャック24の上面に引き寄せられ上面の形状に倣
おうとするが、凸状に反ったウエハ試料が平坦になるた
めには周辺部が中心から外側に向かって拡がらなければ
ならない。しかし周辺部をベアリング27で押さえられ
ているので拡がることができず、図7(b)の様な歪が
残ってしまう。
【0017】本発明のパレットでは図8(a)のように
凸状に反ったウエハ試料8が静電チャック24のチャッ
キング力で静電チャック24の上面に引き寄せられ上面
の形状に倣おうとすると、凸状に反ったウエハ試料が平
坦になるための、その周辺部が中心から外側に向かって
拡がろうとする力、すなわちウエハ試料8の大きさが大
きくなる方向の力、によりその方向には移動可能に作ら
れたベアリング27が外側に向かって移動するので、試
料8は容易に静電チャック24上面の形状に倣い、図8
(b)のように平坦になることができる。すなわち、静
電チャッキングによるウエハ試料の、その大きさが大き
くなる方向の変形はその変形に応じてベアリング27が
ウエハ試料の中心部から外側に向かって移動することに
よって事実上吸収される結果となるので、ウエハ試料は
図8(b)のように平坦化される。したがって、電子線
描画精度は向上されることになる。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、ウエハ試料の平坦化が
図られ、それによって高精度の電子線描画が可能となる
電子線描画装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にもとづく一実施例の電子線描画装置の
概念図である。
【図2】本発明にもとづく電子線描画装置の試料搬送系
の概略図で、(a)は平面図、(b)は(a)のQ視図、
(c)は(a)のP視図である。
【図3】従来のパレットの概略斜視図である。
【図4】従来のパレットの平面図である。
【図5】本発明にもとづくパレットの概略斜視である。
【図6】本発明にもとづくパレットの平面図である。
【図7】従来のパレットでのウエハ試料の断面形状を示
す図で、(a)は静電チャッキングをしていないときの
図、(b)は静電チャッキングをしたときの図である。
【図8】本発明にもとづくパレットでのウエハ試料の断
面形状を示す図で、(a)は静電チャッキングをしてい
ないときの図、(b)は静電チャッキングをしたときの
図である。
【符号の説明】
1…電子銃、2a、2b…絞り、3a、3b…偏向板、
4…対物レンズ、5…試料ステージ、6…真空試料室、
7…パレット、8…試料、9…予備排気室、10…セパ
レートバルブ、11…交換室、12…真空排気装置、1
3…レーザ干渉システム、14…高圧電源、15…レン
ズ電源、16…偏向制御系、17…信号処理系、18…
ステージ及びローダ制御系、19…排気制御系、20…
CPU、21…ウエハローダ、22…ウエハカセット、
23a…第一アーム、23b…第二アーム、24、25
…静電チャック、26…アース針、27…ベアリング、
28…ばね、29…ベアリング、30…ばね。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】試料ステ−ジと、パレットと、一部がオリ
    エンテ−ションフラットとして形成された円形状のウエ
    ハ試料を前記パレットに保持せしめる手段と、前記ウエ
    ハ試料を前記パレットに保持させた状態で前記試料ステ
    −ジに搬送する手段と、電子線を発生し、この発生した
    電子線を前記搬送されたウエハ試料に向ける手段と、そ
    のウエハ試料に所定のパタ−ンを形成するように前記電
    子線の偏向制御及びオン/オフ制御を行う手段とを備え
    た電子線描画装置において、前記試料保持手段は前記ウ
    エハ試料をチャッキングするためのメカニカルチャック
    及び静電チャックを含むと共に、該静電チャックのチャ
    ッキングによって生じる前記ウエハ試料の、その大きさ
    が大きくなる方向の変形を吸収する手段を含むことを特
    徴とする電子線描画装置。
  2. 【請求項2】前記メカニカルチャックは前記ウエハ試料
    のオリエンテ−ションフラットに接触するように配置さ
    れた第1及び第2の接触部材と、前記ウエハ試料の、前
    記オリフラ以外の外周部に接触するように配置された第
    3の接触部材と、前記ウエハ試料を前記第1、第2及び
    第3の接触部材に弾性的に押圧するように前記ウエハ試
    料の外周部に接触する第4の接触部材とを含み、前記拡
    がり吸収手段は第1、第2及び第3の弾性体を含み、該
    第1、第2及び第3の弾性体は前記第1、第2及び第3
    の接触部材をそれぞれ前記パレットから離れる方向にバ
    イアスするように前記パレットと前記第1、第2及び第
    3の接触部材との間にそれぞれ配置されていることを特
    徴とする請求項1に記載された電子線描画装置。
  3. 【請求項3】前記第1、第2及び第3の弾性体の弾性力
    は前記第4の接触部材による前記ウエハ試料の前記第
    1、第2及び第3の接触部材に対する押圧力よりも大き
    く設定されていることを特徴とする請求項2に記載され
    た電子線描画装置。
  4. 【請求項4】前記第1、第2及び第3の弾性体の弾性力
    は前記静電チャックのチャッキングによって前記ウエハ
    試料に発生する、その大きさが大きくなる方向の力より
    も小さく設定されていることを特徴とする請求項3に記
    載された電子線描画装置。
  5. 【請求項5】前記メカニカルチャックは前記ウエハ試料
    が搬送される際に作動し、前記静電チャックは前記ウエ
    ハ試料が前記試料ステ−ジに搬送された際に作動するこ
    とを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載された電
    子線描画装置。
JP29646195A 1995-11-15 1995-11-15 電子線描画装置 Pending JPH09139418A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100600265B1 (ko) * 2004-09-14 2006-07-13 동부일렉트로닉스 주식회사 반도체 베이크 오븐 및 그를 이용한 베이킹 방법
CN110346615A (zh) * 2019-08-27 2019-10-18 内蒙古工业大学 一种低温交/直流电学性质测试装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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